JP2020137503A - ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、及び、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法 - Google Patents

ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、及び、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020137503A
JP2020137503A JP2019037980A JP2019037980A JP2020137503A JP 2020137503 A JP2020137503 A JP 2020137503A JP 2019037980 A JP2019037980 A JP 2019037980A JP 2019037980 A JP2019037980 A JP 2019037980A JP 2020137503 A JP2020137503 A JP 2020137503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
green tea
roasted green
roasted
ppm
gallate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019037980A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7260338B2 (ja
Inventor
理 岩城
Osamu Iwaki
理 岩城
由貴 小佐野
Yuki Osano
由貴 小佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pokka Sapporo Food and Beverage Ltd
Original Assignee
Pokka Sapporo Food and Beverage Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=72279428&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2020137503(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Pokka Sapporo Food and Beverage Ltd filed Critical Pokka Sapporo Food and Beverage Ltd
Priority to JP2019037980A priority Critical patent/JP7260338B2/ja
Publication of JP2020137503A publication Critical patent/JP2020137503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7260338B2 publication Critical patent/JP7260338B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

【課題】苦味が抑えられ、かつ後切れが良好なほうじ茶飲料を得ること。【解決手段】タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比が0.30以上であり、没食子酸含量が110ppm以下であり、ブリックスが0.20以上であるほうじ茶飲料。【選択図】なし

Description

本発明は、ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、及び、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法に関する。
茶類の中でもほうじ茶飲料は、特有の焙煎香を有し、広く飲用されている。緑茶、烏龍茶及び紅茶飲料においては、苦味の抑制及びカテキン類の組成変化の抑制を目的として組成を調整することが開示されている(例えば特許文献1)。
特開2007−325585号公報
しかしながら、ほうじ茶飲料においては、十分に苦味が抑制され、かつ後切れが良好なものはこれまで得られていない。
本発明は、苦味が抑えられ、かつ後切れが良好なほうじ茶飲料を得ることを目的とする。
本発明に係るほうじ茶飲料は、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比が0.30以上であり、没食子酸含量が110ppm以下であり、ブリックスが0.20以上である。
上記ほうじ茶飲料は、カフェイン含量が90〜150ppmであるであることが好ましい。
上記ほうじ茶飲料は、ブリックスが0.60以下であってよい。
本発明はまた、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比を0.30以上に調整することと、没食子酸含量を110ppm以下に調整することと、ブリックスを0.20以上に調整することとを含む、ほうじ茶飲料の製造方法を提供する。当該製造方法により、苦味が抑えられ、かつ好ましい後切れを有するほうじ茶飲料を得ることができる。
本発明はまた、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比を0.30以上に調整することと、没食子酸含量を110ppm以下に調整することと、ブリックスを0.20以上に調整することとを含む、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法を提供する。
本発明により、苦味が抑えられ、かつ好ましい後切れを有するほうじ茶飲料が得られる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明に係るほうじ茶飲料は、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比が0.30以上であり、没食子酸含量が110ppm以下であり、ブリックスが0.20以上である。本発明に係るほうじ茶飲料は、当該組成を有することにより、苦味及び酸味が抑制され、後切れが良好であり、ほうじ茶飲料としての十分な味わいを有することができる。
本明細書においてほうじ茶飲料とは、一般にほうじ茶飲料として分類されるものであればよく、ほうじ茶茶葉を抽出して得られるほうじ茶抽出物を含む液体である。ほうじ茶飲料は、ほうじ茶抽出物に加え、例えば、種々の添加物、水等を含んでいてもよい。ほうじ茶茶葉は、例えば、煎茶等の緑茶の製造工程において蒸熱に代えて炒って製造した茶葉であってよい。ほうじ茶茶葉は、社団法人日本茶業中央会が「緑茶の表示基準」(平成21年9月)において定めるほうじ茶、すなわち、煎茶、番茶等の茶葉を強火で炒って製造したものであってもよい。ほうじ茶抽出物は、液状であってもよく、粉末状等の固形状であってもよい。ほうじ茶抽出物は、ほうじ茶茶葉を抽出して得られる抽出液の濃縮物であってもよい。
本実施形態に係るほうじ茶飲料は、タンニンの総量に対する非ガレート型カテキンの質量比が0.30以上である。非ガレート型カテキンとは、カテキンのうち、ガレート基を有さないものをいう。非ガレート型カテキンには、カテキン、ガロカテキン、エピカテキン、及びエピガロカテキンがある。本明細書において、ほうじ茶飲料のタンニン含量として示される値は、ガレート型カテキン含量、非ガレート型カテキン含量及び没食子酸含量等を含む値であり、緑茶の公定分析法(「茶の公定分析法」茶業試験場報告、第6号、169−170頁、1970年)に従って測定される値である。ガレート型カテキンは、ほうじ茶飲料の苦味及び渋味の原因となる。本発明者らは、タンニン含量のうち、非ガレート型カテキンの割合を高めることによって、ほうじ茶飲料の苦味を抑制できることを見出した。
本実施形態に係るほうじ茶飲料は、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比が0.32以上であることが好ましく、0.35以上であることがより好ましい。タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比は、例えば、0.50以下、0.45以下又は0.40以下であってよい。
ほうじ茶飲料の、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比は、例えば、ほうじ茶抽出物をタンナーゼ処理することによって増加させることができる。タンナーゼ処理は、茶のタンナーゼ処理として公知の方法を用いることができる。タンナーゼ処理を行う場合は、処理後に酵素を失活させる。タンナーゼ処理によって、ガレート型カテキンからガレート基が外れ、非ガレート型カテキンが生成するため、ガレート型カテキン含量を減らし、非ガレート型カテキン含量を増加させることができる。本実施形態に係るほうじ茶飲料は、例えば、タンナーゼ処理したほうじ茶抽出物と、タンナーゼ処理していないほうじ茶抽出物とを混合して製造してもよい。タンニン中の非ガレート型カテキンの質量比は、その他に例えば、非ガレート型カテキンの添加及び/又はガレート型カテキンの除去によって増加させてもよい。
本実施形態に係るほうじ茶飲料、没食子酸含量が110ppm以下である。没食子酸含量が当該範囲であることによって、酸味を抑制し、飲料の後切れを良好にすることができる。ほうじ茶飲料の没食子酸含量は、100ppm以下又は90ppm以下であってもよく、85ppm以下であることが好ましく、80ppm以下、70ppm以下、60ppm以下又は50ppm以下であってもよい。ほうじ茶飲料の没食子酸含量は、例えば、1ppm以上、5ppm以上、10ppm以上、20ppm以上又は30ppm以上であってもよい。ほうじ茶飲料の没食子酸含量の調整は、例えば、加水、所定の茶葉の選定、茶葉の焙煎条件の調整、茶葉の抽出条件の調整、没食子酸の添加又は除去、タンナーゼ処理等によって行うことができる。
本実施形態に係るほうじ茶飲料は、ブリックスが0.20以上である。ブリックスはほうじ茶飲料全体の濃さ、すなわち可溶性固形分量を示す指標である。例えばほうじ茶飲料を水で希釈すれば、ほうじ茶飲料中の可溶性固形分含量を低下させることは可能であるが、本実施形態に係るほうじ茶飲料は、そのような単なる薄いほうじ茶飲料ではなく、ブリックスが0.20以上であり、ほうじ茶としての味わいを十分保っている。
ほうじ茶飲料のブリックスは、0.22以上又は0.24以上であってもよい。ほうじ茶飲料のブリックスは、例えば、0.60以下であってよく、0.50以下、0.45以下、0.40以下又は0.35以下であってもよい。ほうじ茶飲料のブリックスの調整は、例えば、加水、所定の茶葉の選定、茶葉の焙煎条件の調整、茶葉の抽出条件の調整、可溶性固形分の添加等によって行うことができる。
本実施形態に係るほうじ茶飲料において、茶本来の味わいを十分に呈させる観点から、本実施形態に係るほうじ茶飲料全体のブリックス(ほうじ茶飲料全体の可溶性固形分量)に対する、ほうじ茶抽出物由来のブリックス(ほうじ茶抽出物由来の可溶性固形分量)の比は、0.70以上であることが好ましい。すなわち、本実施形態に係るほうじ茶飲料全体のブリックスに対する、ほうじ茶抽出物以外の外添の添加物に由来するブリックスの比が0.30以下であることが好ましい。
本実施形態に係るほうじ茶飲料のカフェイン含量は、例えば、70〜180ppm又は80〜170ppmであってよい。ほうじ茶飲料のカフェイン含量は、90〜150ppmであることが好ましい。カフェイン含量が90ppm以上であると、ほうじ茶飲料の味わいにより厚みを持たせることができる。カフェイン含量が150ppm以下であると、ほうじ茶飲料の苦味をより抑制し、後味をより良好にすることができる。
ほうじ茶飲料のカフェイン含量は、100ppm以上又は110ppm以上であってもよく、140ppm以下、130ppm以下又は125ppm以下であってもよい。ほうじ茶飲料のカフェイン含量の調整は、例えば、加水、所定の茶葉の選定、茶葉の焙煎条件の調整、茶葉の抽出条件の調整、カフェインの添加等によって行うことができる。
本実施形態に係るほうじ茶飲料は、総カテキン含量が200ppm未満であることが好ましく、180ppm以下であることがより好ましい。総カテキン含量とは、ガレート型カテキン(カテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート)の含量、並びに、非ガレート型カテキン(カテキン、ガロカテキン、エピカテキン及びエピガロカテキン)の含量の合計量である。総カテキン含量が上記範囲であると、ほうじ茶飲料において、焙じ香が感じられやすくなるため好ましい。ほうじ茶飲料の総カテキン含量の調整は、例えば、加水、所定の茶葉の選定、茶葉の焙煎条件の調整、茶葉の抽出条件の調整等によって行うことができる。
本実施形態に係るほうじ茶飲料のpHは、例えば、5.5〜6.5であってよい。
本実施形態に係るほうじ茶飲料には、本発明の効果に影響を与えない程度において、飲料用として公知の添加剤等を含有させることができる。添加剤等としては、特に限定されないが、例えば、飲料用として公知の添加剤、例えば、重曹、アスコルビン酸、酸化防止剤、香料、各種エステル剤、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、乳類、pH調整剤、難消化デキストリン、品質安定剤などを使用することができる。添加剤は、単独又は併用して配合することができる。
甘味料としては、例えば、砂糖、ぶどう糖、果糖、異性化液糖、エリスリトール、グリチルリチン、ステビア、アスパルテーム、スクラロース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖等が挙げられる。
本実施形態に係るほうじ茶飲料は、容器に入れて提供することができる。容器は例えば、ペットボトル、紙パック、金属缶、ガラスビン等であってよい。
なお、本実施形態に係るほうじ茶飲料におけるパラメータ(タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比、没食子酸含量及びブリックス)を緑茶に適用すると、酸味が強くなり、好ましい風味を有するものは得られない。本発明は特にほうじ茶飲料において効果を奏するものである。
ほうじ茶飲料の製造において、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比を0.30以上に調整し、没食子酸含量を110ppm以下に調整し、ブリックスを0.20以上に調整することによって、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、後切れを向上させることができる。したがって本発明は、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比を0.30以上に調整することと、没食子酸含量を110ppm以下に調整することと、ブリックスを0.20以上に調整することとを含む、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法と捉えることもできる。当該方法における、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比の調整、没食子酸含量の調整、及びブリックスの調整の具体的方法は、上述したとおりである。
本発明はまた、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比を0.30以上に調整することと、没食子酸含量を110ppm以下に調整することと、ブリックスを0.20以下に調整することとを含む、ほうじ茶飲料の製造方法と捉えることもできる。当該製造方法における、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比の調整、没食子酸含量の調整、及びブリックスの調整の具体的方法は、上述したとおりである。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例により限定されるものではない。
表1〜3に示す組成となるように、ほうじ茶飲料の各サンプルを調製した。具体的には、まず、タンナーゼ処理したほうじ茶抽出液、及びタンナーゼ未処理のほうじ茶抽出液を用意した。そして、タンナーゼ処理したほうじ茶抽出液、タンナーゼ未処理のほうじ茶抽出液、純水、ビタミンC、重曹、没食子酸、及び/又はカフェインを混合することにより、非ガレート型カテキン/タンニンの比、ブリックス、没食子酸含量、及びカフェイン含量が下記表に示す値となるように、各サンプルを調製した。なお、全てのサンプルにおいて、ビタミンCの添加量は400ppmとし、重曹の添加量は200ppmとした。
タンニン含量は、緑茶の公定分析法(「茶の公定分析法」茶業試験場報告、第6号、169−170頁、1970年)に従って測定した。ブリックスは、デジタル屈折計(RX−5000α、株式会社アタゴ製)を用いて測定した。ほうじ茶飲料全体のブリックスに対する、ほうじ茶抽出物由来のブリックスは、いずれのサンプルにおいても0.70以上と算出された。
[非ガレート型カテキン、総カテキン、カフェイン]
非ガレート型カテキン、総カテキン及びカフェインの含量は以下の方法で測定した。ほうじ茶飲料サンプルを、超純水で10倍希釈し、0.45μmの親水性混合セルロースエステルフィルターでろ過したものを測定試料とした。測定にはHPLC(島津prominence、株式会社島津製作所)を用いた。測定条件は下記のとおりとした。
カラム:WakoPak Navi C18−5、4.6×150mm(富士フィルム和光純薬株式会社)
注入量:20μl
流量:1ml/分
移動相A:超純水:リン酸:アセトニトリル=1000:2.5:2.5(v/v/v)
移動相B:メタノール
0〜2分:移動相A93.3%、移動相B6.7%→37分:移動相A73.3%、移動相B26.7%→37.1〜47分:移動相A0%、移動相B100%→47.1〜55分:移動相A93.3%、移動相B6.7%
ストップタイム:55分
ポストタイム:0分
オーブン温度:40℃
UV検出器波長:測定242nm及び272nm
蛍光検出器:励起波長280nm、蛍光波長310nm
定量方法:絶対検量線法
測定した非ガレート型カテキン含量をタンニン含量で除し、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比を求めた。総カテキン量はいずれのサンプルにおいても180ppm以下であった。
[没食子酸]
没食子酸含量は以下の方法で測定した。1.5mlチューブに、0.45μmの親水性PTFEフィルターでろ過したほうじ茶飲料サンプル100μL、及び超純水900μLを加え、ボルテックスにより撹拌したものを測定試料とした。一部の試料では、同様に10倍希釈を繰り返し、100倍希釈したものを測定に用いた。
測定にはHPLC(Agilent1260 LC、アジレントテクノロジー株式会社)を用いた。測定条件は下記のとおりとした。
カラム:Sunshell C18、4.6mm×250mm、5μm(株式会社クロマニックテクノロジーズ)
注入量:20μl
流量:1ml/分
移動相A:リン酸:超純水=2.5:1000
移動相B:メタノール
0〜5分:移動相A95%、移動相B5%→25分:移動相A80%、移動相B20%→30分:移動相A0%、移動相B100%
ストップタイム:35分
ポストタイム:15分
オーブン温度:40℃
UV検出器波長:測定280nm、幅4nm
定量方法:絶対検量線法
調製したほうじ茶飲料のpHをpHメーター(F−72、株式会社堀場製作所製)で測定した。ほうじ茶飲料のpHはいずれも6.0±0.3であった。
訓練されたパネラー5名が、調製した各ほうじ茶飲料を飲用し、パネラー5名の合議によって苦味及び後切れについて評価した。後切れとは、飲用後の、口内での酸味の残りにくさである。苦味及び後切れは以下の基準で評価した。いずれも○又は△を合格とした。
[苦味]
○:苦味を感じない。
△:苦味をわずかに感じる。
×:強い苦味を感じる。
[後切れ]
○:酸味を感じず、後切れがよい。
△:飲用後にわずかに酸味を感じ、やや後切れが悪い。
×:飲用後に酸味を感じ、後切れが悪い。
Figure 2020137503
サンプル1〜4は、ブリックス、没食子酸含量及びカフェイン含量は略同程度としつつ、非ガレート型カテキン/タンニンの比が変動するように調製した。サンプル5は、サンプル2に対して、非ガレート型カテキン/タンニンの比、没食子酸含量、及びカフェイン含量が同程度であり、かつブリックスの値が減少するように調製した。
サンプル1は苦味が強く、酸味が残り、経時したような味であった。サンプル2は苦味及び渋味が弱く好ましいものであったが、やや香りが弱く、水っぽさが感じられた。サンプル4はフルーティーで旨味、コクがあり、すっきり飲めるものであった。サンプル3はサンプル2と4の中間程度であった。サンプル5は味が薄く、好ましくないものであった。
Figure 2020137503
サンプル6〜9は、非ガレート型カテキン/タンニンの比、ブリックス含量及び没食子酸含量は略同程度としつつ、カフェイン含量が変動するように調製した。サンプル6は好ましいものであるが、やや薄さが感じられ、味の厚みが薄く、苦味が少なすぎるものであった。サンプル7、8は好ましいものであった。サンプル9は好ましいものであるが、苦味がやや強く、後切れがやや悪いものであった。
Figure 2020137503
サンプル10〜12は、非ガレート型カテキン/タンニンの比、ブリックス含量及びカフェイン含量は略同程度としつつ、没食子酸含量が変動するように調製した。サンプル10は、好ましいものであった。サンプル11は、好ましいものであるが、やや酸味を感じ、後切れがやや悪く、やや経時したような味であった。サンプル12は、酸味が強く、後切れが悪く、やや苦味も感じられ、好ましくないものであった。
なお、タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比が0.30以上であり、没食子酸含量が110ppm以下であり、ブリックスが0.20以上である緑茶を調製したところ、得られた緑茶は酸味が強く、好ましい風味を有するものではなかった。

Claims (5)

  1. タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比が0.30以上であり、没食子酸含量が110ppm以下であり、ブリックスが0.20以上であるほうじ茶飲料。
  2. カフェイン含量が90〜150ppmである、請求項1に記載のほうじ茶飲料。
  3. ブリックスが0.60以下である、請求項1又は2に記載のほうじ茶飲料。
  4. タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比を0.30以上に調整することと、
    没食子酸含量を110ppm以下に調整することと、
    ブリックスを0.20以上に調整することとを含む、ほうじ茶飲料の製造方法。
  5. タンニンに対する非ガレート型カテキンの質量比を0.30以上に調整することと、
    没食子酸含量を110ppm以下に調整することと、
    ブリックスを0.20以上に調整することとを含む、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法。
JP2019037980A 2019-03-01 2019-03-01 ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、及び、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法 Active JP7260338B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019037980A JP7260338B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、及び、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019037980A JP7260338B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、及び、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020137503A true JP2020137503A (ja) 2020-09-03
JP7260338B2 JP7260338B2 (ja) 2023-04-18

Family

ID=72279428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019037980A Active JP7260338B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、及び、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7260338B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007195458A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 T Hasegawa Co Ltd 風味の改善された茶抽出処理物の製造方法
JP2008220202A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 T Hasegawa Co Ltd 風味の改質された茶抽出処理物の製造方法
WO2010098391A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 株式会社伊藤園 容器詰ほうじ茶飲料
JP2011155878A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ito En Ltd 容器詰ほうじ茶飲料

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007195458A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 T Hasegawa Co Ltd 風味の改善された茶抽出処理物の製造方法
JP2008220202A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 T Hasegawa Co Ltd 風味の改質された茶抽出処理物の製造方法
WO2010098391A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 株式会社伊藤園 容器詰ほうじ茶飲料
JP2011155878A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ito En Ltd 容器詰ほうじ茶飲料

Also Published As

Publication number Publication date
JP7260338B2 (ja) 2023-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3597856B2 (ja) 容器詰茶飲料
US8337930B2 (en) Packaged Oolong-tea beverage
US8455034B2 (en) Green tea drink packed in container
TWI394535B (zh) Container packaging of green tea drinks
AU2009331076B2 (en) Flavor enhancing agent and flavoring composition
JP4958983B2 (ja) 容器詰紅茶飲料
TWI474781B (zh) Container packaging of green tea drinks
TWI459905B (zh) Baking containers and packaging of tea drinks
AU2010344583B2 (en) Packaged green-tea beverage
EP2826381A1 (en) Beverage containing tea leaf pectins
JP6184693B2 (ja) 茶飲料およびその製造方法
WO2021132054A1 (ja) 呈味が増強された緑茶飲料
JP6800356B1 (ja) 果実成分を含有する容器詰にごり紅茶飲料及びその製造方法
JP4383337B2 (ja) 高濃度カテキン含有容器詰烏龍茶飲料
JP2021065131A (ja) 柑橘果実成分を含有する容器詰にごり紅茶飲料及びその製造方法
JP7260338B2 (ja) ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、及び、ほうじ茶飲料の苦味を抑え、かつ後切れを向上させる方法
JP7151717B2 (ja) 茶風味改善剤及びそれを含む容器詰茶飲料
JP3638583B2 (ja) 茶系飲料の製造方法
JP2004166671A (ja) 緑茶抽出物
JP7505893B2 (ja) 緑茶飲料
JP7398544B2 (ja) 緑茶飲料、及び、緑茶飲料の製造方法
JP7430045B2 (ja) ほうじ茶飲料、ほうじ茶飲料の製造方法、並びにほうじ茶飲料の香り立ち、及び味の厚みを向上させる方法
JP2024149832A (ja) 緑茶飲料
CN114867354A (zh) 苦味得到强化的绿茶饮料
JP4630185B2 (ja) 精製緑茶抽出物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7260338

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150