JP2020137430A - 行動検出装置および行動検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】家畜牛それぞれに、より確実に、反すうや採食などの行動を検出する。【解決手段】行動検出装置は、第1の発信機21と第2の発信機22とを含む家畜牛31の行動を検出する行動検出装置である。第1の発信機21は、家畜牛31の頭絡に吊り下げられて装着される第1の鐶63と、第1の鐶63に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛31を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器61とを備える。第2の発信機22は、家畜牛31の首輪42に吊り下げられて装着される第2の鐶73と、第2の鐶73に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および家畜牛31を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器71とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は行動検出装置および行動検出方法に関し、特に、家畜牛の行動を検出する行動検出装置および行動検出方法に関する。
近年、家畜牛の管理のため、家畜牛に関する情報を取得し、処理する装置やシステムが提案されている。
牛の足に装着され、牛の歩数を時系列に計測し、この計測した牛の計測信号を無線方式で自動発信する歩数計と、牛舎等の牛から近い場所に設置され、歩数計から発信される歩数の計測信号を受信し、この受信した計測信号から、牛の歩数を時系列に表示するとともに牛の発情開始時刻を判断して表示する受信表示装置とを有してなる牛の発情管理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−130253号公報
一方、家畜牛の健康、カウンコンフォート(牛にとっての快適な環境をあたえること)および飼養管理において反すうや採食などの行動の変化を知ることが要求されている。しかしながら、反すうと採食とを区別して行動を検出することは困難であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、家畜牛それぞれに、より確実に、反すうや採食などの行動を検出することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の行動検出装置は、第1の発信機と第2の発信機とを含む家畜牛の行動を検出する行動検出装置であって、第1の発信機が、家畜牛の頭絡に吊り下げられて装着される第1の鐶と、第1の鐶に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器とを備え、第2の発信機が、家畜牛の首輪に吊り下げられて装着される第2の鐶と、第2の鐶に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器とを備える。
本発明の第1の側面の行動検出装置においては、第1の発信機が、第1の鐶で家畜牛の頭絡に吊り下げられて、家畜牛の下あごが動くと、揺動によって電力を発生し、第1の計数値および第1の識別情報を発信し、第2の発信機が、第2の鐶で家畜牛の首輪に吊り下げられて、家畜牛の頭が動くと、揺動によって電力を発生し、第2の計数値および第2の識別情報を発信する。家畜牛が反すうする場合、家畜牛の下あごは動くが、家畜牛の頭はほとんど動かず、家畜牛が採食する場合、家畜牛の下あごおよび頭が動くので、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報から、家畜牛それぞれに、反すうしているか、採食しているか検出することができる。このように、家畜牛それぞれに、より確実に、反すうや採食などの行動を検出することができる。
第1の鐶および第2の鐶を、それぞれ、ナスカンとすることができる。
第1の鐶および第2の鐶は、それぞれ、リングキャッチとすることができる。
第1のビーコン発信器に、第1の識別情報を記憶している不揮発性の第1の記憶部と、電力が供給されると起動し、第1の計数値をインクリメントして更新保持する第1の計数部と、電力が供給されると起動し、第1の計数部が保持している第1の計数値および第1の記憶部が記憶している第1の識別情報を無線により送信する第1の送信部と、揺動によって電力を生成し、第1の記憶部、第1の計数部および第1の送信部に電力を供給する第1の電源部とを設け、第2のビーコン発信器に、第2の識別情報を記憶している不揮発性の第2の記憶部と、電力が供給されると起動し、第2の計数値をインクリメントして更新保持する第2の計数部と、電力が供給されると起動し、第2の計数部が保持している第2の計数値および第2の記憶部が記憶している第2の識別情報を無線により送信する第2の送信部と、揺動によって電力を生成し、第2の記憶部、第2の計数部および第2の送信部に電力を供給する第2の電源部とを設けることができる。
第1の送信部には、第2の送信部により送信される第2の計数値および第2の識別情報の宛先と同じ宛先に第1の計数値および第1の識別情報を送信させることができる。
第1の発信機には、第1のビーコン発信器を格納し、第1の鐶に揺動可能に吊り下げられる第1のケースをさらに設け、第2の発信機には、第2のビーコン発信器を格納し、第2の鐶に揺動可能に吊り下げられる第2のケースをさらに設けることができる。
家畜牛の脚に巻き付けて装着されるベルトおよびベルトに固定され、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第3の計数値および家畜牛を識別するための第3の識別情報を発信する第3のビーコン発信器を含む第3の発信機をさらに設けることができる。
家畜牛の尾に巻き付けて装着されるベルトおよびベルトに固定され、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第3の計数値および家畜牛を識別するための第3の識別情報を発信する第3のビーコン発信器を含む第3の発信機をさらに設けることができる。
本発明の第2の側面の行動検出方法は、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器を家畜牛の頭絡に揺動可能に吊り下げて装着し、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器を家畜牛の首輪に揺動可能に吊り下げて装着し、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報から家畜牛の行動を検出する。
本発明の第2の側面の行動検出方法によれば、家畜牛が反すうする場合、家畜牛の下あごは動くが、家畜牛の頭はほとんど動かないので、家畜牛の頭絡に吊り下げられた第1の発信機が、揺動によって電力を発生し、第1の計数値および第1の識別情報が発信され、第2の計数値および第2の識別情報がほとんど発信されず、家畜牛が採食する場合、家畜牛の下あごおよび頭が動くので、第1の発信機および第2の発信機が、それぞれ、揺動によって電力を発生し、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報が発信され、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報から家畜牛の行動が検出される。このように、家畜牛それぞれに、より確実に、反すうや採食などの行動を検出することができる。
以上のように、本発明によれば、家畜牛それぞれに、より確実に、反すうや採食などの行動を検出することができる。
本発明の一実施の形態の行動検出装置11の構成を示す図である。 家畜牛31に装着されている状態の発信機21および発信機22を示す図である。 家畜牛31に装着されている状態の発信機23および発信機24を示す図である。 発信機21の構成の詳細の例を示す図である。 ビーコンタグ61の機能の構成を示す図である。 発信機21の構成の詳細の他の例を示す図である。 発信機23の構成の詳細を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の行動検出装置は、第1の発信機(例えば、図2の発信機21)と第2の発信機(例えば、図2の発信機21)とを含む家畜牛の行動を検出する行動検出装置であって、第1の発信機が、家畜牛の頭絡に吊り下げられて装着される第1の鐶(例えば、図2の鐶63)と、第1の鐶に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器(例えば、図2のビーコンタグ61)とを備え、第2の発信機が、家畜牛の首輪に吊り下げられて装着される第2の鐶(例えば、図2の鐶73)と、第2の鐶に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器(例えば、図2のビーコンタグ71)とを備える。
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態の行動検出装置11の構成を示す図である。行動検出装置11は、家畜牛31のそれぞれについて、反すうしているかまたは採食しているかなどの行動を検出する。1日のうちの、反すうしている時間は、家畜牛31の健康、カウコンフォート(牛にとって快適な環境を与えること)および栄養管理に対して敏感に反応し、変化するとされている。米国のウィリアム・マイナー農業研究所のレポートによれば、牛は、1日に450分から550分程度反すうするが、発情、削蹄、暑熱/ストレスまたは分娩において、反すうの時間が減少することが報告されている。また、ケトーシス、第4胃変位、消化不良、子宮内膜炎または乳房炎などの傷病が生じると、反すうの時間が減少することが報告されている。さらに、分娩の2週間から3週間前の移行期においても、反すうの時間が減少することが報告されている。
また、畜産農家では、経験的に、家畜牛31の健康状態により採食の時間の長さが変化すると認識されている。このように家畜牛31の管理、特に家畜牛31の健康管理および家畜牛31の移行期の飼養管理に、反すうおよび採食などの行動を検出することは有効である。
行動検出装置11は、発信機21、発信機22、発信機23および発信機24を含み構成される。発信機21、発信機22、発信機23および発信機24は、それぞれの家畜牛31に装着されている。なお、図1においては、1頭の家畜牛31を示しているが、複数の家畜牛31のそれぞれに、発信機21、発信機22、発信機23および発信機24を含む行動検出装置11がそれぞれ装着される。
発信機21は、家畜牛31の頭絡41に吊り下げられて装着される。発信機22は、家畜牛31の首輪42に吊り下げられて装着される。発信機23は、家畜牛31の脚に装着される。発信機23は、家畜牛31の4本の脚のいずれか1本の脚に装着される。発信機23は、家畜牛31の尾に装着される。
発信機21、発信機22、発信機23および発信機24は、揺動によって電力を発生して起動し、起動すると、UUID(Universally Unique Identifier)、メジャーおよびマイナー、カンパニーID(Identifier)並びにカウンター値を発信する。UUID、メジャーおよびマイナー、カンパニーIDは、家畜牛31を識別するための識別情報の一例である。カウンター値は、発信機21、発信機22、発信機23および発信機24のそれぞれが起動した回数を示し、計数値の一例である。
例えば、UUIDは、Bluetooth(登録商標)の仕様における、バージョン4.0の呼称であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)で規定されている、オブジェクトを一意に識別するための128bitの識別子である。例えば、メジャー(major)は、UUIDをさらに細分化して識別するための16bitの識別子である。また、例えば、マイナー(minor)は、UUIDおよびメジャーをさらに細分化して識別するための16bitの識別子である。カンパニーIDは、後述するビーコンタグ61の製造者を特定する識別子である。
次に、発信機21、発信機22、発信機23および発信機24の構成を図2および図3を参照して説明する。図2は、家畜牛31に装着されている状態の発信機21および発信機22を示す図である。図3は、家畜牛31に装着されている状態の発信機23および発信機24を示す図である。
発信機21は、ビーコンタグ61、ケース62および鐶63を含み構成される。発信機22は、ビーコンタグ71、ケース72および鐶73を含み構成される。発信機23は、ビーコンタグ81およびベルト82を含み構成される。発信機24は、ビーコンタグ91およびベルト92を含み構成される。ビーコンタグ61、ビーコンタグ71、ビーコンタグ81およびビーコンタグ91は、それぞれ、揺動によって電力を発生し、発生した電力で起動する。ビーコンタグ61、ビーコンタグ71、ビーコンタグ81およびビーコンタグ91は、それぞれ、起動すると、起動の回数を計数したカウンター値並びに家畜牛31を識別するためのUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDが含まれるビーコン信号を発信する。
鐶63は、金属若しくは樹脂またはこれらの組み合わせなどからなる。例えば、鐶63は、ナスカンである。例えば、鐶63は、2つのカンが回転自在に連結されてなる。例えば、鐶63の2つのカンのうちの、一方のカンは、その一部をカンの内側に押圧すると開き、離すと閉じる。例えば、鐶63の2つのカンのうちの、他方のカンは、閉じている。すなわち、例えば、鐶63は、スイベルとも称される。例えば、鐶63は、いわゆる回転カンである。
鐶63は、家畜牛31の頭絡41に吊り下げて装着される。より詳細には、鐶63は、家畜牛31の頭絡41の部分のうち、家畜牛31の顎の下の部分に揺動可能に吊り下げて装着される。
ケース62は、樹脂、布、皮革若しくは金属またはこれらの組み合わせなどからなる。ケース62は、内部にビーコンタグ61を格納する。ケース62は、水や泥などの汚れまたは外部から加わる力などからビーコンタグ61を保護する。すなわち、ケース62は、荷重や衝撃に耐える堅牢性を有し、水や唾液などの液体から保護するための防水性を有する。例えば、ケース62は、ネジ止めまたはファスナにより、開閉可能に構成される。例えば、ケース62は、鐶63の2つのカンのうちの、閉じている他方のカンに接続される。ケース62は、鐶63が家畜牛31の頭絡41に吊り下げて装着された場合、鐶63に揺動可能に吊り下げられる。
鐶73は、金属若しくは樹脂またはこれらの組み合わせなどからなる。例えば、鐶73は、ナスカンである。例えば、鐶73は、2つのカンが回転自在に連結されてなる。例えば、鐶73の2つのカンのうちの、一方のカンは、その一部をカンの内側に押圧すると開き、離すと閉じる。例えば、鐶73の2つのカンのうちの、他方のカンは、閉じている。すなわち、例えば、鐶73は、スイベルとも称される。例えば、鐶73は、いわゆる回転カンである。
鐶73は、家畜牛31の首輪42に吊り下げて装着される。より詳細には、鐶73は、家畜牛31の首輪42の部分のうち、家畜牛31の喉の下の部分に揺動可能に吊り下げて装着される。
ケース72は、樹脂、布、皮革若しくは金属またはこれらの組み合わせなどからなる。ケース72は、内部にビーコンタグ71を格納する。ケース72は、水や泥などの汚れまたは外部から加わる力などからビーコンタグ71を保護する。すなわち、ケース72は、荷重や衝撃に耐える堅牢性を有し、水や唾液などの液体から保護するための防水性を有する。例えば、ケース72は、ネジ止めまたはファスナにより、開閉可能に構成される。例えば、ケース72は、鐶73の2つのカンのうちの、閉じている他方のカンに接続される。ケース72は、鐶73が家畜牛31の首輪42に吊り下げて装着された場合、鐶73に揺動可能に吊り下げられる。
家畜牛31が採食する場合、家畜牛31は頭を上下に振りながら下あごを動かすので、発信機21および発信機22は、それぞれ、揺動させられる。発信機21および発信機22は、それぞれ、揺動させられると電力を発生して、起動する。発信機21および発信機22は、それぞれ、無線により、ビーコン信号を発信する。
一方、家畜牛31が反すうする場合、家畜牛31は下あごを動かし、家畜牛31は頭をほとんど動かさないので、発信機21は、揺動させられ、発信機22は、揺動させられない。発信機21は、揺動させられると電力を発生して、起動し、無線により、ビーコン信号を発信する。発信機22は、揺動させられないので、電力を発生することなく、ビーコン信号を発信しない。
ベルト82は、ナイロンやポリエステルなどの布若しくは皮革またはこれらの組み合わせなどからなる。例えば、ベルト82は、線ファスナまたは面ファスナなどにより輪状にしたり、開いたりすることができるように構成されている。また、例えば、ベルト82は、天然ゴムや合成ゴムなどの伸縮自在の紐を内蔵した輪状に形成されている。ベルト82は、家畜牛31の脚に巻き付けてずり落ちないように装着される。なお、ベルト82は、肘頭の上側に装着するようにしても、管に装着するようにしてもよい。
ベルト82には、ビーコンタグ81を格納するためのポケット83が設けられている。ポケット83は、ビーコンタグ81を格納する。
家畜牛31が歩行すると、家畜牛31は脚を上下に動かすので、発信機23は、揺動させられる。発信機23は、揺動させられると電力を発生して、起動する。発信機23は、無線により、ビーコン信号を発信する。
ベルト92は、ナイロンやポリエステルなどの布若しくは皮革またはこれらの組み合わせなどからなる。例えば、ベルト92は、線ファスナまたは面ファスナなどにより輪状にしたり、開いたりすることができるように構成されている。また、例えば、ベルト92は、天然ゴムや合成ゴムなどの伸縮自在の紐を内蔵した輪状に形成されている。ベルト92は、家畜牛31の尾に巻き付けて外れないように装着される。なお、ベルト92は、尾の先端側に装着するようにしても、臀側に装着するようにしてもよい。
ベルト92には、ビーコンタグ91を格納するためのポケット93が設けられている。ポケット93は、袋状に形成され、ビーコンタグ91を格納する。
家畜牛31が排便または排尿する場合、家畜牛31は尾を動かすので、発信機23は、揺動させられる。また、家畜牛31が発情すると、家畜牛31は尾を動かすので、発信機23は、揺動させられる。発信機23は、揺動させられると電力を発生して、起動する。発信機23は、無線により、ビーコン信号を発信する。
次に、図4および図5を参照して発信機21の構成の詳細を説明する。図4は、発信機21の構成の詳細の例を示す図である。なお、図4は、ケース62が樹脂および金属により形成される場合の例を示す。
ケース62は、本体121およびバー122を含み構成されている。本体121は、樹脂により、ほぼ直方体状の外形に形成されている。本体121は、荷重や衝撃に耐える堅牢性を有し、水や唾液などの液体から保護するための防水性を有する。本体121は、ネジ止め、クリップ、ファスナまたは爪および爪受け部などからなる係止構造などにより、開閉自在に構成されている。本体121の内部には、ビーコンタグ61を収容する収容部123が形成されている。収容部123は、ビーコンタグ61の外形に対応する形状の凹部として形成され、ビーコンタグ61を収める。
ケース62の側面のうちの1つ(例えば、図4中の上側の側面)の中央部分には、隣接する面の双方に達する凹部(断面が四角の溝または切り欠きとも言える)が設けられている。この凹部には、バー122が固定されている。バー122は、メッキされている鋼材またはステンレススチールなどからなり、丸棒状に形成されている。バー122は、凹部が設けられている側面とバー122の長手方向とが平行となるように、凹部に固定されている。バー122は、ケース62の凹部の面であって、バー122の長手方向と交差する面の双方をつなぐようにケース62に固定される。バー122は、バー122に鐶63を接続できるように、ケース62の凹部の面であって、バー122の長手方向と平行となる面から、所定の距離だけ離れてケース62に固定される。
図4に示されるように、鐶63は、ナスカンとすることができる。この場合、鐶63は、家畜牛31の頭絡41、具体的には、頭絡41の下あごベルトに吊り下げて連結するためのフック101と、ビーコンタグ61を格納しているケース62を繋ぐアイ103と、フック101およびアイ103を回動可能に連結するスイベル102とを有する。フック101の一部には、抜け止め用のレバー101aが設けられている。鐶63は、いわゆる回転カンである。レバー101aには、弾性部材(図示省略)が連結されている。例えば、頭絡41の下あごベルトにレバー101aが圧接されて外力が加わると、レバー101aがフック101の内側に後退してフック101を開けるとともに、弾性部材が付勢される。外力がなくなると、レバー101aは、付勢された弾性部材の応力により復元変位して、対象が外れないように、フック101を閉じる。なお、レバー101a自身に弾性を持たせて、弾性部材を省略した構造のナスカンを用いてもよい。
鐶63としては、ステンレス等の腐食しにくい材料で形成され、例えば、30kgf以上の耐荷重のもので、フック101の端からアイ103の端までの長さは、例えば、70mm以上の大きさのものを用いる。もちろん、大きさにこだわらない。牛の摂食または反すうにより揺れるものであればよい。
バー122の外径は、アイ103の内径より小さくされている。バー122は、鐶63のアイ103に通される。このようにすることで、鐶63からケース62が外れることなく、ケース62を鐶63に揺動可能に接続することができる。すなわち、ケース62は、ビーコンタグ61を格納し、鐶63に揺動可能に吊り下げられる。
なお、発信機21の重心が、ケース62に格納されているビーコンタグ61の中心近傍になるように、発信機21は構成される。また、ケース62に、必要であれば、錘を入れてもよい。
図4の矢印Aまたは矢印Bに示されるように、鐶63のスイベル102により、ビーコンタグ61を収容するケース62は、回転することができる。さらに、発信機21の重心が、ケース62に格納されているビーコンタグ61の中心近傍になるので、図4の矢印Aまたは矢印Bに示される円を描くように、ビーコンタグ61を収容するケース62は、回転することができる。この場合、回転するケース62の軌跡は、円錐状となる。すなわち、発信機21は、円錐状の軌跡で回転する。
鐶63が、家畜牛31の頭絡41の下あごベルトに揺動可能に吊り下げられ、鐶63のスイベル102により、回転可能であり、ケース62と鐶63とが揺動可能に接続されているので、家畜牛31が採食するとき、および反すうするとき、家畜牛31の下あごは上下するので、発信機21は、上下動しながら、円錐状に回転する。このとき、発信機21は、上下動によって電力を発生させ、この電力により顎の動きを計数して、ビーコン信号を発信する。
発信機21が円錐状の軌跡で回転することで、発信機21に対して上下方向により強い力が加わることになり、電力が発生しやすくなる。
図5は、ビーコンタグ61の機能の構成を示す図である。ビーコンタグ61は、電源部141、記憶部142、計数部143および送信部144を備える。記憶部142は、ROM(Read only memory)および不揮発性のRAM(Random access memory)など、不揮発性のメモリなどからなり、UUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDなどの識別情報が予め書き込まれている。すなわち、記憶部142は、UUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDなどの識別情報を記憶している。
計数部143は、専用のIC(Integrated Circuit)、汎用のマイクロプロセッサまたはPLD(Programmable Logic Device)などからなり、電力が供給されると起動する。計数部143は、計数値の一例であるカウンター値を保持している。計数部143は、電力が供給されて起動すると、カウンター値をインクリメントして更新する。計数部143は、更新されたカウンター値を保持する。すなわち、計数部143は、電力が供給されると起動し、計数値の一例であるカウンター値をインクリメントして更新保持する。例えば、計数部143は、内部に設けられているリングカウンターなどのカウンターでカウンター値を計数する。
送信部144は、電力が供給されると起動し、計数部143からカウンター値を読み出して、記憶部142からUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを読み出して、UUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーID並びにカウンター値を無線により送信する。言い換えると、送信部144は、電力が供給されると起動し、計数部143が保持しているカウンター値、並びに記憶部142が記憶しているUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを無線により送信する。例えば、送信部144は、低消費電力の近距離無線技術であるBluetooth Low Energy(BLE)Bluetooth(ブルートゥース:登録商標)等の近距離無線により、UUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーID並びにカウンター値を送信する。また、例えば、送信部144は、3GPP(Third Generation Partnership Project)などで規定されている移動通信システムの無線通信により、UUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーID並びにカウンター値を送信する。
さらに、例えば、送信部144は、IPアドレス(Internet Protocol Address)およびポート番号を指定することにより、サーバなどの所定の宛先に、UUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーID並びにカウンター値を送信する。
電源部141は、揺動によって電力を生成し、生成した電力を記憶部142、計数部143および送信部144に供給する。例えば、電源部141は、コイルと、このコイルに近接してバネで支えられる磁石とを有する。ビーコンタグ61が上下動すると、この動きによって、電源部141の磁石が揺れて電源部141のコイルに対して動的な変位が生じる。これにより生じるコイルを鎖交する磁束が変化して起電力が生じる。
電源部141は、起電力で生じた電流を整流し、図示しないコンデンサ等に蓄電することによって、電力を発生させ、発生させた電力を記憶部142、計数部143および送信部144に供給する。すなわち、電源部141は、センサタグ20が揺動している間、電力を生成して電源として機能する。
計数部143は、電源部141から一定レベルで通電されると、起動し、保持しているカウンター値をインクリメントして、これまでのカウンター値を更新し、保持する。計数部143がカウンター値を保持することにより、送信部144から送信される電波が受信機により受信できない場合でも、通信が再開された時点で、それまでのカウンター値を送ることができる。
ビーコンタグ61から送信された電波は、受信機(図示せず)または基地局(図示せず)により受信され、処理される。受信機は、例えば、牛舎、搾乳場、放牧地等に設置される。
発信機21は、家畜牛31の頭絡41の下あごベルトに、鐶63のフック101を掛けることにより取り付けられる。取り付けは、レバー101aの部分に下あごベルトが圧接するようにする。これにより、簡単に取り付けが行える。
発信機21を、家畜牛31の頭絡41の下あごベルトに、取り付けた後、家畜牛31が摂食または反すうをすると、下あごが動いて、発信機21のビーコンタグ61が、揺動する。その結果、電源部141において磁石とコイルとが相対変位することによって起電力が発生し、これを整流した電力により、計数部143および送信部144が起動されて、揺動を計数する。
なお、記憶部142および計数部143を、1つのマイクロプロセッサとして構成することもできる。
ビーコンタグ61に、USB(Universal Serial Bus)インタフェースなどのインタフェース(図示せず)を設けて、インタフェースに他の機器が接続されると、インタフェースを介して電源が供給され、記憶部142に記憶されているプログラムやUUID、メジャー、マイナー、または計数部143に格納されているカウンター値などを読み出したり、書き換えたりすることができる。
また、鐶63は、リングキャッチとすることができる。
図6は、鐶63をリングキャッチとした場合の発信機21の構成の詳細の他の例を示す図である。図4に示す場合と同一の部分に同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
リングキャッチである鐶63は、家畜牛31の頭絡41、具体的には、頭絡41の下あごベルトに吊り下げて連結するための鐶部151と、鐶部151を開閉するためのネジ部152とを有する。リングキャッチである鐶63は、鐶153を介して、ケース62のバー122に接続される。
鐶部151の外形は、概ね長円状に形成されている。鐶部151の直線状に形成されている部分の一方は、所定の距離で切られている。すなわち、鐶部151は、一部が開いた環状とされている。鐶部151の開いている端部のうち、一方の端部は、ボルト状とされている。すなわち、鐶部151の開いている端部のうち、一方の端部は、雄ネジとされている。
ネジ部152は、ナット状に形成されている。ネジ部152の長さは、鐶部151の開いている部分の長さより長い。ネジ部152は、鐶部151の開いている端部のうち、他方の端部に、変位自在に挿入されている。ネジ部152の内側には、雌ネジが形成されている。ネジ部152は、鐶部151の開いている端部の雄ネジと螺合することで、鐶部151の開いている部分を閉じる。すなわち、ネジ部152を鐶部151に螺合すると、鐶63は、閉じられた環状となり、ネジ部152を鐶部151の雄ネジの部分から外すと、鐶63は、一部が開いた環状となる。
鐶153は、ステンレススチールなどの金属からなる環である。鐶153は、閉じられた丸鐶でもよいし、2重鐶でも良い。
例えば、発信機21を頭絡41の下あごベルトに装着する場合、ネジ部152を鐶部151の雄ネジの部分から外して、鐶63を、一部が開いた環状にする。そして、開いた鐶63を、頭絡41の下あごベルトおよび鐶153に通す。その状態で、ネジ部152を鐶部151に螺合すると、鐶63は、閉じられた環状となり、発信機21が頭絡41の下あごベルトに装着される。
なお、鐶63は、ナスカンまたはリングキャッチであると説明したが、これに限らず、丸環、角鐶、レバー鐶、クイックキャッチ、カラビナ、シャックルまたはスイベルなどの連結金具とすることができる。
図6の矢印Aまたは矢印Bに示されるように、鐶63により、ビーコンタグ61を収容するケース62は、回転することができる。さらに、発信機21の重心が、ケース62に格納されているビーコンタグ61の中心近傍になるので、図6の矢印Aまたは矢印Bに示される円を描くように、ビーコンタグ61を収容するケース62は、回転することができる。この場合、回転するケース62の軌跡は、円錐状となる。すなわち、発信機21は、円錐状の軌跡で回転する。
なお、発信機22は、発信機21と同様に構成されるので、その説明は省略する。
発信機22は、家畜牛31の首輪42の喉の下の部分に取り付けられる。
発信機22を、家畜牛31の首輪42の喉の下の部分に、取り付けた後、家畜牛31が摂食をすると、頭が動いて、発信機22のビーコンタグ71が、揺動する。その結果、ビーコンタグ71の電源部において磁石とコイルとが相対変位することによって起電力が発生し、これを整流した電力により、ビーコンタグ71の計数部および送信部が起動されて、揺動を計数する。一方、家畜牛31が反すうをする場合、家畜牛31の頭がほとんど動かないので、発信機22のビーコンタグ71は、揺動せず、ビーコン信号を発信しない。
例えば、ビーコンタグ61の送信部144とビーコンタグ71の送信部は、同じIPアドレスおよびポート番号宛に、それぞれ、カウンター値並びにUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを送信する。すなわち、例えば、発信機21のビーコンタグ61の送信部144は、発信機22のビーコンタグ71の送信部により送信される第2の計数値の一例であるカウンター値並びに第2の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDの宛先と同じ宛先に第1の計数値の一例であるカウンター値並びに第1の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを送信する。
家畜牛31が反すうをする場合、発信機21のビーコンタグ61は、揺動して、ビーコン信号を発信し、発信機22のビーコンタグ71は、揺動せず、ビーコン信号を発信しない。また、家畜牛31が採食をする場合、発信機21のビーコンタグ61は、揺動して、ビーコン信号を発信し、発信機22のビーコンタグ71は、揺動して、ビーコン信号を発信する。
例えば、家畜牛31が反すうをする場合と家畜牛31が採食をする場合とで、ビーコンタグ61から発信されるビーコン信号に含まれるカウンター値の増加の仕方と、ビーコンタグ71から発信されるビーコン信号に含まれるカウンター値の増加の仕方とが変化することになる。従って、ビーコンタグ61から発信されるビーコン信号に含まれるカウンター値とビーコンタグ71から発信されるビーコン信号に含まれるカウンター値とから、家畜牛31の行動を検出することができる。また、例えば、家畜牛31が反すうをする場合と家畜牛31が採食をする場合とで、所定の期間にビーコンタグ61からビーコン信号が発信される回数と、所定の期間にビーコンタグ71からビーコン信号が発信される回数とが変化することになる。従って、ビーコンタグ61から発信されるビーコン信号とビーコンタグ71から発信されるビーコン信号とから、家畜牛31の行動を検出することができる。すなわち、第1のビーコン発信器の一例であるビーコンタグ61からの第1の計数値の一例であるカウンター値および第1の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーID並びに第2のビーコン発信器の一例であるビーコンタグ71からの第2の計数値の一例であるカウンター値および第2の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDから家畜牛31の行動が検出される。
このように、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器の一例であるビーコンタグ61を家畜牛31の頭絡41に揺動可能に吊り下げて装着し、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器の一例であるビーコンタグ71を家畜牛31の首輪42に揺動可能に吊り下げて装着し、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報から家畜牛31の行動を検出する。
次に、図7を参照して、発信機23の構成の詳細を説明する。以下、ベルト82が、ナイロンやポリエステルなどの布からなる場合を例に説明する。
ベルト82は、ナイロンやポリエステルなどの布から帯状に形成されている。例えば、ベルト82は、ゴム糸が編みこまれて、伸縮自在の帯状に形成されている。ベルト82の端部の両側には、それぞれ、フック面161およびループ面162が設けられている。フック面161およびループ面162は、いわゆる、フック面161とループ面162とが着脱される面ファスナである。ループ面162は、フック面161が設けられている側の面に対向する面側に設けられている。フック面161が、ループ面162に接合させると、ベルト82は、輪状になる。フック面161とループ面162とを剥がすと、ベルト82は、帯状になる。帯状にしたベルト82を家畜牛31の脚に巻き付けて、フック面161が、ループ面162に接合させることで、発信機23が、家畜牛31の脚に装着される。
ベルト82の中央部分には、ビーコンタグ81を格納するためのポケット83が設けられている。ポケット83は、袋状に形成され、ビーコンタグ81を格納する。例えば、ポケット83は、四角状の布をベルト82に縫い付けて形成される。例えば、ポケット83の内側には、樹脂などのより緩衝材が設けられている。ポケット83は、水や泥などの汚れまたは外部から加わる力などからビーコンタグ81を保護する。例えば、ポケット83には、フラップが設けられ、水や泥などの汚れがビーコンタグ81に付着するのを防止する。
なお、ベルト82を2枚重ねの布から形成して、その間にビーコンタグ81を格納するようにしてもよい。
なお、発信機24は、発信機23と同様に構成されるので、その説明は省略する。
このように、行動検出装置11は、発信機21および発信機22を含む。行動検出装置11は、家畜牛31の行動を検出する。発信機21は、ビーコンタグ61および鐶63を備える。鐶63は、家畜牛31の頭絡41に吊り下げられて装着される。ビーコンタグ61は、ビーコン発信器の一例であり、鐶63に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値の一例であるカウンター値並びに家畜牛31を識別するための第1の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを発信する。
発信機22は、ビーコンタグ71および鐶73を備える。鐶73は、家畜牛31の首輪42に吊り下げられて装着される。ビーコンタグ71は、ビーコン発信器の一例であり、鐶73に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値の一例であるカウンター値並びに家畜牛31を識別するための第2の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを発信する。
鐶63および鐶73は、それぞれ、ナスカンとすることができる。鐶63および鐶73は、それぞれ、リングキャッチとすることができる。
ビーコンタグ61は、第1の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを記憶している不揮発性の記憶部142と、電力が供給されると起動し、第1の計数値の一例であるカウンター値をインクリメントして更新保持する計数部143と、電力が供給されると起動し、計数部143が保持している第1の計数値の一例であるカウンター値および記憶部142が記憶している第1の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを無線により送信する送信部144と、揺動によって電力を生成し、記憶部142、計数部143および送信部144に電力を供給する電源部141とを有する。ビーコンタグ71は、第2の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを記憶している不揮発性の記憶部と、電力が供給されると起動し、第2の計数値の一例であるカウンター値をインクリメントして更新保持する計数部と、電力が供給されると起動し、計数部が保持している第2の計数値の一例であるカウンター値および記憶部が記憶している第2の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを無線により送信する送信部と、揺動によって電力を生成し、記憶部、計数部および送信部に電力を供給する電源部とを有する。
送信部144は、ビーコンタグ71の送信部により送信される第2の計数値の一例であるカウンター値および第2の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDの宛先と同じ宛先に第1の計数値および第1の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを送信する。
鐶63および鐶73は、それぞれ、回転カンである。
発信機21には、ビーコンタグ61を格納し、鐶63に揺動可能に吊り下げられるケース62をさらに設けることができる。発信機21には、ビーコンタグ71を格納し、鐶73に揺動可能に吊り下げられるケース72をさらに設けることができる。
行動検出装置11には、家畜牛31の脚に巻き付けて装着されるベルト82およびベルト82に固定され、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第3の計数値の一例であるカウンター値並びに家畜牛31を識別するための第3の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを発信するビーコンタグ81を含む発信機23をさらに設けることができる。
行動検出装置11には、家畜牛31の尾に巻き付けて装着されるベルト92およびベルト92に固定され、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第3の計数値の一例であるカウンター値並びに家畜牛31を識別するための第3の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを発信するビーコンタグ91を含む発信機24をさらに設けることができる。
揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値の一例であるカウンター値並びに家畜牛31を識別するための第1の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを発信するビーコンタグ61を家畜牛31の頭絡41に揺動可能に吊り下げて装着し、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値の一例であるカウンター値並びに家畜牛31を識別するための第2の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDを発信するビーコンタグ71を家畜牛31の首輪42に揺動可能に吊り下げて装着し、第1の計数値の一例であるカウンター値並びに第1の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーID並びに第2の計数値の一例であるカウンター値および第2の識別情報の一例であるUUID、メジャーおよびマイナー並びにカンパニーIDから家畜牛31の行動を検出することができる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 行動検出装置, 21乃至24 発信機, 61,71,81および91 ビーコンタグ, 62および72 ケース, 63および73 鐶, 82および92 ベルト, 83および93 ポケット, 101 フック, 101a レバー, 102 スイベル, 103 アイ, 121 本体, 122 バー, 123 収容部, 141 電源部, 142 記憶部, 143 計数部, 144 送信部, 151 鐶部, 152 ネジ部, 153 鐶, 161 フック面, 162 ループ面

本発明の第1の側面の行動検出装置は、第1の発信機と第2の発信機とにより家畜牛の反すうおよび採食の行動反すうと採食とを区別して検出する行動検出装置であって、第1の発信機が、家畜牛の頭絡に吊り下げられて装着される第1の鐶と、第1の鐶に揺動可能に吊り下げられ、家畜牛が反すうまたは採食すると、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器とを備え、第2の発信機が、家畜牛の首輪に吊り下げられて装着される第2の鐶と、第2の鐶に揺動可能に吊り下げられ、家畜牛が採食すると、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器とを備える。
本発明の第1の側面の行動検出装置においては、第1の発信機が、第1の鐶で家畜牛の頭絡に吊り下げられて、家畜牛が反すうまたは採食して、家畜牛の下あごが動くと、揺動によって電力を発生し、第1の計数値および第1の識別情報を発信し、第2の発信機が、第2の鐶で家畜牛の首輪に吊り下げられて、家畜牛が採食して、家畜牛の頭が動くと、揺動によって電力を発生し、第2の計数値および第2の識別情報を発信する。家畜牛が反すうする場合、家畜牛の下あごは動くが、家畜牛の頭はほとんど動かず、家畜牛が採食する場合、家畜牛の下あごおよび頭が動くので、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報から、家畜牛それぞれに、反すうと採食とを区別して検出することができる。このように、家畜牛それぞれに、より確実に、反すうや採食などの行動を検出することができる。
本発明の第2の側面の行動検出方法は、家畜牛が反すうまたは採食すると、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器を家畜牛の頭絡に揺動可能に吊り下げて装着し、家畜牛が採食すると、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器を家畜牛の首輪に揺動可能に吊り下げて装着し、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報から家畜牛の反すうおよび採食の行動反すうと採食とを区別して検出する。
本発明の第2の側面の行動検出方法によれば、家畜牛が反すうする場合、家畜牛の下あごは動くが、家畜牛の頭はほとんど動かないので、家畜牛の頭絡に吊り下げられた第1の発信機が、家畜牛が反すうすると、揺動によって電力を発生し、第1の計数値および第1の識別情報が発信され、第2の計数値および第2の識別情報がほとんど発信されず、家畜牛が採食する場合、家畜牛の下あごおよび頭が動くので、第1の発信機および第2の発信機が、それぞれ、家畜牛が採食すると、揺動によって電力を発生し、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報が発信され、第1の計数値および第1の識別情報並びに第2の計数値および第2の識別情報から家畜牛の反すうおよび採食の行動反すうと採食とを区別して検出される。このように、家畜牛それぞれに、より確実に、反すうや採食などの行動を検出することができる。
本発明の第1の側面の行動検出装置は、第1の発信機(例えば、図2の発信機21)と第2の発信機(例えば、図2の発信機21)とにより家畜牛の反すうおよび採食の行動反すうと採食とを区別して検出する行動検出装置であって、第1の発信機が、家畜牛の頭絡に吊り下げられて装着される第1の鐶(例えば、図2の鐶63)と、第1の鐶に揺動可能に吊り下げられ、家畜牛が反すうまたは採食すると、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器(例えば、図2のビーコンタグ61)とを備え、第2の発信機が、家畜牛の首輪に吊り下げられて装着される第2の鐶(例えば、図2の鐶73)と、第2の鐶に揺動可能に吊り下げられ、家畜牛が採食すると、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器(例えば、図2のビーコンタグ71)とを備える。

Claims (9)

  1. 第1の発信機と第2の発信機とを含む家畜牛の行動を検出する行動検出装置において、
    前記第1の発信機は、
    前記家畜牛の頭絡に吊り下げられて装着される第1の鐶と、
    前記第1の鐶に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および前記家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器と
    を備え、
    前記第2の発信機は、
    前記家畜牛の首輪に吊り下げられて装着される第2の鐶と、
    前記第2の鐶に揺動可能に吊り下げられ、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および前記家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器と
    を備える行動検出装置。
  2. 請求項1に記載の行動検出装置において、
    前記第1の鐶および前記第2の鐶は、それぞれ、ナスカンである
    行動検出装置。
  3. 請求項1に記載の行動検出装置において、
    前記第1の鐶および前記第2の鐶は、それぞれ、リングキャッチである
    行動検出装置。
  4. 請求項1に記載の行動検出装置において、
    前記第1のビーコン発信器は、前記第1の識別情報を記憶している不揮発性の第1の記憶部と、電力が供給されると起動し、前記第1の計数値をインクリメントして更新保持する第1の計数部と、電力が供給されると起動し、前記第1の計数部が保持している前記第1の計数値および前記第1の記憶部が記憶している前記第1の識別情報を無線により送信する第1の送信部と、揺動によって電力を生成し、前記第1の記憶部、前記第1の計数部および前記第1の送信部に電力を供給する第1の電源部とを有し、
    前記第2のビーコン発信器は、前記第2の識別情報を記憶している不揮発性の第2の記憶部と、電力が供給されると起動し、前記第2の計数値をインクリメントして更新保持する第2の計数部と、電力が供給されると起動し、前記第2の計数部が保持している前記第2の計数値および前記第2の記憶部が記憶している前記第2の識別情報を無線により送信する第2の送信部と、揺動によって電力を生成し、前記第2の記憶部、前記第2の計数部および前記第2の送信部に電力を供給する第2の電源部とを有する
    行動検出装置。
  5. 請求項4に記載の行動検出装置において、
    前記第1の送信部は、前記第2の送信部により送信される前記第2の計数値および前記第2の識別情報の宛先と同じ宛先に前記第1の計数値および前記第1の識別情報を送信する
    行動検出装置。
  6. 請求項1に記載の行動検出装置において、
    前記第1の発信機は、前記第1のビーコン発信器を格納し、前記第1の鐶に揺動可能に吊り下げられる第1のケースをさらに含み、
    前記第2の発信機は、前記第2のビーコン発信器を格納し、前記第2の鐶に揺動可能に吊り下げられる第2のケースをさらに含む
    行動検出装置。
  7. 請求項1に記載の行動検出装置において、
    前記家畜牛の脚に巻き付けて装着されるベルトおよび前記ベルトに固定され、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第3の計数値および前記家畜牛を識別するための第3の識別情報を発信する第3のビーコン発信器を含む第3の発信機をさらに備える
    行動検出装置。
  8. 請求項1に記載の行動検出装置において、
    前記家畜牛の尾に巻き付けて装着されるベルトおよび前記ベルトに固定され、揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第3の計数値および前記家畜牛を識別するための第3の識別情報を発信する第3のビーコン発信器を含む第3の発信機をさらに備える
    行動検出装置。
  9. 揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第1の計数値および家畜牛を識別するための第1の識別情報を発信する第1のビーコン発信器を前記家畜牛の頭絡に揺動可能に吊り下げて装着し、
    揺動によって電力を発生し、起動の回数を計数した第2の計数値および前記家畜牛を識別するための第2の識別情報を発信する第2のビーコン発信器を前記家畜牛の首輪に揺動可能に吊り下げて装着し、
    前記第1の計数値および前記第1の識別情報並びに前記第2の計数値および前記第2の識別情報から前記家畜牛の行動を検出する
    行動検出方法。

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