JP2020136588A - 薄膜電子部品搭載基板及びその製造方法 - Google Patents

薄膜電子部品搭載基板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回路基板の最表層に薄膜電子部品が搭載されてなる薄膜電子部品搭載基板を提供する。【解決手段】薄膜電子部品搭載基板1は、最表層11に形成されたランドパターン12A,12Bを有する回路基板10と、回路基板10の最表層11に搭載された薄膜電子部品20と、ランドパターン12A,12B及び薄膜電子部品20を覆うよう、回路基板10の最表層11に形成された絶縁樹脂層13と、絶縁樹脂層13に形成された開口部13A,13Bを介して、ランドパターン12A,12Bと薄膜電子部品20の端子電極21A,21Bを相互に接続する導電材14A,14Bとを備える。これによれば、回路基板10の最表層11に薄膜電子部品20をフェイスアップ方式で搭載しつつ、薄膜電子部品20の端子電極21A,21Bとランドパターン12A,12Bを正しく接続することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は薄膜電子部品搭載基板及びその製造方法に関し、特に、回路基板の最表層に薄膜電子部品が搭載されてなる薄膜電子部品搭載基板及びその製造方法に関する。
ICが搭載される回路基板には、通常、ICに供給する電源の電位を安定させるためにデカップリングコンデンサが搭載される。デカップリングコンデンサとしては、一般的に積層セラミックチップコンデンサが用いられ、多数の積層セラミックチップコンデンサを回路基板の表面に搭載することにより必要なデカップリング容量を確保している。
近年においては、回路基板が小型化していることから、多数の積層セラミックチップコンデンサを搭載するためのスペースが不足することがある。このため、積層セラミックチップコンデンサの代わりに、回路基板に埋め込み可能な薄膜キャパシタが用いられることがある(特許文献1及び2)。
特開2010−251530号公報 特開2006−173544号公報
しかしながら、近年、回路基板の厚みが非常に薄型化していることから、回路基板に埋め込む薄膜キャパシタも極めて薄くする必要があり、作製が容易ではないという問題があった。このような問題は、回路基板に薄膜キャパシタを埋め込む場合だけでなく、回路基板に他の薄膜電子部品を埋め込む場合においても共通に生じる問題である。
また、回路基板に薄膜キャパシタを埋め込むと、薄膜キャパシタが埋め込まれた深さ分だけ、ICと薄膜キャパシタの距離が離れることから、寄生インダクタンス成分によってデカップリング効果が低減するという問題もあった。
したがって、本発明は、回路基板に埋め込むことなく、回路基板と薄膜電子部品を一体化させるとともに、回路基板に設けられた配線パターンと薄膜電子部品との電気的接続を確保することが可能な薄膜電子部品搭載基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明による薄膜電子部品搭載基板は、最表層に形成されたランドパターンを有する回路基板と、回路基板の最表層に搭載された薄膜電子部品と、ランドパターン及び薄膜電子部品を覆うよう、回路基板の最表層に形成された絶縁樹脂層と、絶縁樹脂層に形成された開口部を介して、ランドパターンと薄膜電子部品の端子電極を相互に接続する導電材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、薄膜電子部品が回路基板に埋め込まれているのではなく、回路基板の最表層に搭載されていることから、薄膜電子部品を過度に薄型化する必要がなくなる。しかも、薄膜電子部品の端子電極は、絶縁樹脂層の開口部に形成された導電材を介してランドパターンに接続されていることから、回路基板に設けられた配線パターンと薄膜電子部品を正しく接続することが可能となる。
本発明において、導電材はハンダであり、絶縁樹脂層はソルダーレジストであっても構わない。これによれば、ソルダーレジストの開口部に形成されたハンダを介して、薄膜電子部品の端子電極とランドパターンを接続することが可能となる。この場合、本発明による薄膜電子部品搭載基板は、回路基板上に実装され、ハンダを介してランドパターン及び薄膜電子部品の端子電極に共通に接続された半導体チップをさらに備えても構わない。これによれば、ハンダを介して、ランドパターン、薄膜電子部品及び半導体チップの3者を相互に接続することが可能となる。さらにこの場合、薄膜電子部品は薄膜キャパシタであっても構わない。これによれば、半導体チップと薄膜キャパシタの距離が極めて短くなることから、高いデカップリング効果を得ることが可能となる。
本発明において、開口部は、ランドパターンと薄膜電子部品の端子電極の両方を露出させる共通の開口部であっても構わないし、ランドパターンを露出させる第1の開口部と、薄膜電子部品の端子電極を露出させる第2の開口部を含むものであっても構わない。前者によれば、共通の開口部内に形成された導電材を介して両者が接続されることから、高い接続信頼性を確保することが可能となる。一方、後者によれば、ランドパターンと薄膜電子部品の端子電極に対してそれぞれ異なる開口部を割り当てていることから、ランドパターンと薄膜電子部品の厚さが異なっている場合であっても、開口部を形成しやすくなる。
本発明において、導電材の一部は、ランドパターンの側面と薄膜電子部品の側面の間に位置していても構わない。このように、開口部の深さが深い場合であっても、開口部の内部に導電材を充填すれば、信頼性低下の原因となり得る空洞をなくすことができる。
本発明による薄膜電子部品搭載基板は、回路基板の最表層に搭載された別の薄膜電子部品をさらに備え、薄膜電子部品の別の端子電極と別の薄膜電子部品の端子電極は、絶縁樹脂層に形成された別の開口部に設けられた別の導電材を介して、相互に接続されていても構わない。これによれば、複数の薄膜電子部品を回路基板の最表層において相互に接続することが可能となる。
本発明による薄膜電子部品搭載基板の製造方法は、回路基板の最表層にランドパターンを形成する第1の工程と、回路基板の最表層に薄膜電子部品を搭載する第2の工程と、ランドパターン及び薄膜電子部品を覆うよう、回路基板の最表層に絶縁樹脂層を形成する第3の工程と、絶縁樹脂層に開口部を形成することによって、ランドパターンと薄膜電子部品の端子電極を露出させる第4の工程と、開口部に導電材を形成することによって、ランドパターンと薄膜電子部品の端子電極を相互に接続する第5の工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、薄膜電子部品を回路基板に埋め込むのではなく、回路基板の最表層に搭載していることから、薄膜電子部品を過度に薄型化する必要がなくなる。しかも、薄膜電子部品の端子電極は、絶縁樹脂層の開口部に形成された導電材を介してランドパターンに接続されていることから、回路基板に設けられた配線パターンと薄膜電子部品を正しく接続することが可能となる。
第4の工程においては、ランドパターンと薄膜電子部品の端子電極を露出させる共通の開口部を形成しても構わない。これによれば、共通の開口部内に形成された導電材を介してランドパターンと薄膜電子部品の端子電極が接続されることから、高い接続信頼性を確保することが可能となる。
このように、本発明によれば、薄膜電子部品を回路基板に埋め込むのではなく、回路基板の最表層に搭載していることから、薄膜電子部品を過度に薄くする必要がなくなる。しかも、薄膜電子部品の端子電極は、絶縁樹脂層の開口部に形成された導電材を介してランドパターンに接続されることから、回路基板に設けられた配線パターンと薄膜電子部品を正しく接続することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態による薄膜電子部品搭載基板1の構造を説明するための模式的な断面図である。 図2は、薄膜キャパシタ20の構造を説明するための模式的な断面図である。 図3は、薄膜キャパシタ20aの構造を説明するための模式的な断面図である。 図4は、開口部13A,13Bの形成位置を説明するための模式的な平面図である。 図5は、薄膜電子部品搭載基板1の製造方法を説明するための工程図である。 図6は、本発明の第2の実施形態による薄膜電子部品搭載基板2の構造を説明するための模式的な断面図である。 図7は、本発明の第3の実施形態による薄膜電子部品搭載基板3の構造を説明するための模式的な断面図である。 図8は、本発明の第4の実施形態による薄膜電子部品搭載基板4の構造を説明するための模式的な断面図である。 図9は、本発明の第5の実施形態による薄膜電子部品搭載基板5の構造を説明するための模式的な断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による薄膜電子部品搭載基板1の構造を説明するための模式的な断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態による薄膜電子部品搭載基板1は、回路基板10と、回路基板10の最表層11にフェイスアップ方式で搭載された薄膜キャパシタ20と、薄膜キャパシタ20を介して回路基板10上に実装された半導体チップ30とを備えている。薄膜キャパシタ20は、半導体チップ30に対するデカップリングコンデンサとして機能する。ここで、フェイスアップ方式とは端子電極が上側を向くよう搭載する方式を指す。通常、回路基板10の最表層11に部品を搭載する場合は、端子電極が下側を向くフェイスダウン方式が用いられるのに対し、逆に、本実施形態ではフェイスアップ方式で薄膜キャパシタ20を搭載している。
回路基板10は、例えば多層配線構造を有するモジュール基板であり、その最表層11には、ランドパターン12A,12Bが形成されている。ランドパターン12Aは例えば電源パターンであり、ランドパターン12Bは例えばグランドパターンである。ここで、「最表層」とは、回路基板10が多層配線構造を有している場合、最も表面に近い配線層を意味する。薄膜キャパシタ20は、ランドパターン12A,12Bに挟まれるよう、接着剤などを介して、回路基板10の最表層11に搭載されている。図1に示す例では、ランドパターン12A,12Bと薄膜キャパシタ20の厚みがほぼ同じであり、例えば50μm程度である。
薄膜キャパシタ20は、図2に示すように、ニッケル、銅、シリコン、樹脂などからなるキャリア層22と、キャリア層22上に設けられた容量層23と、容量層23上に設けられた再配線層24と、再配線層24上に設けられた端子電極21A,21Bを備えている。容量層23は、容量絶縁膜23aと内部電極膜23bが交互に積層された構造を有している。容量層23の表面は、容量絶縁膜23aと同じ材料からなる第1保護層25と、酸化シリコンなどの無機材料からなる第2保護層26で覆われている。
容量絶縁膜23aは、例えばペロブスカイト系の誘電体材料によって構成される。ペロブスカイト系の誘電体材料としては、BaTiO(チタン酸バリウム)、(Ba1−XSr)TiO(チタン酸バリウムストロンチウム)、(Ba1−XCa)TiO、PbTiO、Pb(ZrTi1−X)O等のペロブスカイト構造を持った(強)誘電体材料や、Pb(Mg1/3Nb2/3)O等に代表される複合ペロブスカイトリラクサー型強誘電体材料や、BiTi12、SrBiTa等に代表されるビスマス層状化合物、(Sr1−XBa)Nb、PbNb等に代表されるタングステンブロンズ型強誘電体材料等が挙げられる。ここで、ペロブスカイト構造、ペロブスカイトリラクサー型強誘電体材料、ビスマス層状化合物、タングステンブロンズ型強誘電体材料において、AサイトとBサイト比は、通常整数比であるが、特性向上のため、意図的に整数比からずらしてもよい。なお、容量絶縁膜23aの特性制御のため、容量絶縁膜23aに適宜、副成分として添加物質が含有されていてもよい。容量絶縁膜23aは焼成されており、その比誘電率(ε)は、例えば100以上である。なお、容量絶縁膜23aの比誘電率は大きいほど好ましく、その上限値は特に限定されない。容量絶縁膜23aの1枚当たりの厚さは、例えば10nm〜1000nmである。
内部電極膜23bは、例えばニッケル(Ni)又は白金(Pt)を含有する導電材料からなり、特に、ニッケル(Ni)を主成分とする導電材料が好適に用いられる。「主成分」とは、全体の50質量%以上を占める成分をいう。また、内部電極膜23bの主成分がニッケル(Ni)である場合、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、レニウム(Re)、タングステン(W)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)または銀(Ag)が添加されていても構わない。これらの元素を添加することにより内部電極膜23bが破れにくくなり、膜の連続性を高めることが可能となる。なお、内部電極膜23bは複数の添加元素を含有しても構わない。内部電極膜23bのそれぞれの厚さは、例えば10nm〜1000nm程度である。
再配線層24は、絶縁樹脂層27、配線パターン28及びビア導体29A,29Bを有する。ビア導体29Aは、容量層23を構成する内部電極膜23bのうち、例えば奇数番目の内部電極膜23bに達しており、配線パターン28を介して端子電極21Aに接続される。一方、ビア導体29Bは、容量層23を構成する内部電極膜23bのうち、例えば偶数番目の内部電極膜23bに達しており、配線パターン28を介して端子電極21Bに接続される。
また、薄膜キャパシタ20の厚みがランドパターン12A,12Bに対して厚すぎる場合、図3に示す変形例による薄膜キャパシタ20aのように、キャリア層22の一部又は全部を削除しても構わない。
図1に戻って、回路基板10の最表層11には、ランドパターン12A,12B及び薄膜キャパシタ20を覆うよう、ソルダーレジスト13が形成されている。ソルダーレジスト13の表面は、回路基板10の最外面を構成する。図1に示すように、ソルダーレジスト13には、開口部13A,13Bが形成されており、開口部13A,13Bの内部にハンダ14A,14Bがそれぞれ充填されている。ここで、模式的な平面図である図4に示すように、開口部13Aは、ランドパターン12Aの一部及び端子電極21Aの一部を露出させる位置に形成され、開口部13Bは、ランドパターン12Bの一部及び端子電極21Bの一部を露出させる位置に形成される。ランドパターン12A,12Bは、それぞれ回路基板10の最表層11に形成された配線パターン15A,15Bに接続されている。
これにより、開口部13Aに形成されたハンダ14Aは、ランドパターン12Aと端子電極21Aを相互に接続し、開口部13Bに形成されたハンダ14Bは、ランドパターン12Bと端子電極21Bを相互に接続することになる。つまり、薄膜キャパシタ20を回路基板10の内部に埋め込むのではなく、回路基板10の最表層11にフェイスアップ方式で搭載しつつ、ランドパターン12A,12Bと端子電極21A,21Bとの電気的接続が確保されている。
さらに、回路基板10上には、ハンダ14A,14Bに接続された半導体チップ30が実装されている。半導体チップ30は、平面視で薄膜キャパシタ20と重なる位置に実装され、ハンダ14Aを介してランドパターン12A及び端子電極21Aに共通に接続されるとともに、ハンダ14Bを介してランドパターン12B及び端子電極21Bに共通に接続される。これにより、半導体チップ30の動作によって生じる電源ノイズは、デカップリングコンデンサとして機能する薄膜キャパシタ20によって吸収される。しかも、本実施形態においては、半導体チップ30と薄膜キャパシタ20の距離が極めて短いことから、寄生インダクタンス成分が非常に少ない。このため、薄膜キャパシタ20を回路基板10の内部に埋め込んだ場合と比べ、高いデカップリング効果を得ることが可能となる。
また、本実施形態においては、開口部13Aがランドパターン12Aと端子電極21Aの両方を露出させる共通の開口部であり、開口部13Bがランドパターン12Bと端子電極21Bの両方を露出させる共通の開口部であることから、開口部13A,13Bの内部に充填されたハンダ14A,14Bによって、両者の接続信頼性をより確実なものとすることが可能となる。
次に、本実施形態による薄膜電子部品搭載基板1の製造方法について説明する。
図5は、本実施形態による薄膜電子部品搭載基板1の製造方法を説明するための工程図である。
まず、図5(a)に示すように、回路基板10の最表層11にランドパターン12A,12Bを形成した後、図5(b)に示すように、回路基板10の最表層11に薄膜キャパシタ20を搭載する。薄膜キャパシタ20と回路基板10の接着は、回路基板10の最表層11にあらかじめ接着剤を塗布しておくことによって行っても構わないし、薄膜キャパシタ20の裏面にダイアタッチフィルム40を貼り付けておくことにより行っても構わない。薄膜キャパシタ20の搭載位置は、ランドパターン12Aとランドパターン12Bの間の領域であり、ランドパターン12A,12Bと重ならないように搭載する必要がある。
次に、図5(c)に示すように、ランドパターン12A,12B及び薄膜キャパシタ20を覆うよう、回路基板10の最表層11にソルダーレジスト13を形成した後、ソルダーレジスト13に開口部13A,13Bを形成する。図4を用いて説明したように、開口部13Aは、ランドパターン12Aの一部及び端子電極21Aの一部を露出させる位置に形成し、開口部13Bは、ランドパターン12Bの一部及び端子電極21Bの一部を露出させる位置に形成する。開口部13A,13Bの形成方法については特に限定されず、ソルダーレジスト13が感光性を有している場合には、フォトリソグラフィー法によって開口部13A,13Bを形成すれば良い。その他、レーザー加工やブラスト加工によってソルダーレジスト13に開口部13A,13Bを形成することも可能である。
次に、図5(d)に示すように、開口部13A,13Bにそれぞれハンダ14A,14Bを供給する。これにより、ハンダ14Aを介してランドパターン12Aと端子電極21Aが相互に接続され、ハンダ14Bを介してランドパターン12Bと端子電極21Bが相互に接続される。そして、図5(e)に示すように、ハンダ14A,14Bに接続されるよう、半導体チップ30を実装すれば、本実施形態による薄膜電子部品搭載基板1が完成する。
このように、本実施形態による薄膜電子部品搭載基板1の製造方法によれば、回路基板10の最表層11に薄膜キャパシタ20を搭載していることから、回路基板10の内部に薄膜キャパシタ20を埋め込む工程が不要である。これにより、薄膜電子部品搭載基板1の作製が容易になるとともに、回路基板10の設計自由度を高めることも可能となる。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態による薄膜電子部品搭載基板2の構造を説明するための模式的な断面図である。
図6に示すように、第2の実施形態による薄膜電子部品搭載基板2は、ハンダ14Aの一部がランドパターン12Aの側面と薄膜キャパシタ20の側面に達し、ハンダ14Bの一部がランドパターン12Bの側面と薄膜キャパシタ20の側面に達している点において、第1の実施形態による薄膜電子部品搭載基板1と相違している。その他の基本的な構成は、第1の実施形態による薄膜電子部品搭載基板1と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第2の実施形態による薄膜電子部品搭載基板2の構造は、ソルダーレジスト13に開口部13A,13Bを形成する際、開口部13A,13Bの深さをランドパターン12A,12Bの表面及び薄膜キャパシタ20の表面よりも深く形成することによって得られる。開口部13A,13Bの深さが深い場合、開口部13A,13Bの底部に空洞が残存すると、これが信頼性低下の原因となり得るが、本実施形態のように、ランドパターン12A,12B及び薄膜キャパシタ20の側面がハンダ14A,14Bで覆われる構成とすれば、信頼性低下の原因となり得る空洞をなくすことができる。
<第3の実施形態>
図7は、本発明の第3の実施形態による薄膜電子部品搭載基板3の構造を説明するための模式的な断面図である。
図7に示すように、第3の実施形態による薄膜電子部品搭載基板3は、ソルダーレジスト13に設けられた開口部13Aが第1の開口部13Aと第2の開口部13Aに分かれており、開口部13Bが第1の開口部13Bと第2の開口部13Bに分かれている点において、第1の実施形態による薄膜電子部品搭載基板1と相違している。また、本実施形態においては、ランドパターン12A,12Bよりも薄膜キャパシタ20の方が厚みが大きい。その他の基本的な構成は、第1の実施形態による薄膜電子部品搭載基板1と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、第1の開口部13Aはランドパターン12Aを露出させ、第2の開口部13Aは端子電極21Aを露出させる。同様に、第1の開口部13Bはランドパターン12Bを露出させ、第2の開口部13Bは端子電極21Bを露出させる。ハンダ14Aは、第1及び第2の開口部13A,13Aの両方の内部に埋め込まれており、これにより、ランドパターン12Aと端子電極21Aが相互に接続される。同様に、ハンダ14Bは、第1及び第2の開口部13B,13Bの両方の内部に埋め込まれており、これにより、ランドパターン12Bと端子電極21Bが相互に接続される。
第3の実施形態による薄膜電子部品搭載基板3の構造は、ランドパターン12A,12Bと薄膜キャパシタ20の厚みが大きく異なっている場合に有利である。つまり、ランドパターン12A,12Bと薄膜キャパシタ20の厚みが大きく異なっている場合、第1の実施形態のように共通の開口部を形成すると、ランドパターン12A,12Bと薄膜キャパシタ20の間に深い溝が形成される可能性があるが、本実施形態のように、ランドパターン12A,12Bと端子電極21A,21Bにそれぞれ開口部を割り当てれば、このような問題は生じない。尚、本実施形態においては、ハンダ14A,14Bの一部がソルダーレジスト13の表面に形成され、ソルダーレジスト13の表面に形成されたハンダ14A,14Bを介してランドパターン12A,12Bと端子電極21A,21Bが接続されることになるため、ソルダーレジスト13のこの部分におけるハンダの濡れ性を高める処理を事前に行っても構わない。また、本実施形態の構成は、ランドパターン12A,12Bよりも薄膜キャパシタ20の方が薄い場合にも有効である。
<第4の実施形態>
図8は、本発明の第4の実施形態による薄膜電子部品搭載基板4の構造を説明するための模式的な断面図である。
図8に示すように、第4の実施形態による薄膜電子部品搭載基板4は、回路基板10の最表層11に搭載された別の薄膜キャパシタ50を備えている。薄膜キャパシタ50は、端子電極51C,51Dを有しており、端子電極51Cの近傍にはランドパターン12Cが設けられ、端子電極51Dの近傍にはランドパターン12Dが設けられている。さらに、ソルダーレジスト13には開口部13C,13Dが設けられ、開口部13C,13Dにはハンダ14C,14Dが設けられている。これにより、ランドパターン12Cと端子電極51Cは、開口部13Cの内部に設けられたハンダ14Cを介して相互に接続され、ランドパターン12Dと端子電極51Dは、開口部13Dの内部に設けられたハンダ14Dを介して相互に接続される。その他の基本的な構成は、第1の実施形態による薄膜電子部品搭載基板1と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態が例示するように、回路基板10の最表層11には複数の薄膜キャパシタを搭載しても構わない。この場合、複数の薄膜キャパシタを並列に接続すれば、キャパシタンスを増加させることが可能となる。また、自己共振周波数の異なる複数の薄膜キャパシタを搭載し、これらを並列に接続すれば、デカップリング効果が得られる周波数帯域を拡大することも可能である。
<第5の実施形態>
図9は、本発明の第5の実施形態による薄膜電子部品搭載基板5の構造を説明するための模式的な断面図である。
図9に示すように、第5の実施形態による薄膜電子部品搭載基板5は、薄膜キャパシタ20の端子電極21Bと薄膜キャパシタ50の端子電極51Cと露出させる開口部13Eが設けられており、開口部13Eの内部にハンダ14Eが設けられている点において、第4の実施形態による薄膜電子部品搭載基板4と相違している。その他の基本的な構成は、第4の実施形態による薄膜電子部品搭載基板4と同じであることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
かかる構成により、薄膜キャパシタ20の端子電極21Bと薄膜キャパシタ50の端子電極51Cは、ランドパターンを介することなく、ハンダ14Eによって相互に接続される。これにより、回路基板10の最表層11に複数の薄膜キャパシタを搭載する場合において、実装密度を高めることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態では、回路基板の最表層に薄膜キャパシタを搭載した例について説明したが、本発明において搭載する薄膜電子部品が薄膜キャパシタに限定されるものではなく、抵抗素子やインダクタ素子など、他の種類の薄膜電子部品を搭載しても構わない。
また、上述した各実施形態では、ランドパターンと薄膜電子部品の端子電極をハンダによって接続したが、本発明がこれに限定されるものではなく、導体ペーストなどハンダ以外の導電材を用いても構わない。したがって、回路基板の最表層を覆う絶縁樹脂層は、ソルダーレジストである必要はない。
1〜5 薄膜電子部品搭載基板
10 回路基板
11 回路基板の最表層
12A〜12D ランドパターン
13 ソルダーレジスト(絶縁樹脂層)
13A〜13E 開口部
13A,13B 第1の開口部
13A,13B 第2の開口部
14A〜14E ハンダ(導電材)
15A,15B 配線パターン
20,20a,50 薄膜キャパシタ(薄膜電子部品)
21A,21B,51C,51D 端子電極
22 キャリア層
23 容量層
23a 容量絶縁膜
23b 内部電極膜
24 再配線層
25 第1保護層25
26 第2保護層26
27 絶縁樹脂層
28 配線パターン
29A,29B ビア導体
29B ビア導体
30 半導体チップ
40 ダイアタッチフィルム

Claims (10)

  1. 最表層に形成されたランドパターンを有する回路基板と、
    前記回路基板の前記最表層に搭載された薄膜電子部品と、
    前記ランドパターン及び前記薄膜電子部品を覆うよう、前記回路基板の前記最表層に形成された絶縁樹脂層と、
    前記絶縁樹脂層に形成された開口部を介して、前記ランドパターンと前記薄膜電子部品の端子電極を相互に接続する導電材と、を備えることを特徴とする薄膜電子部品搭載基板。
  2. 前記導電材はハンダであり、前記絶縁樹脂層はソルダーレジストであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜電子部品搭載基板。
  3. 前記回路基板上に実装され、前記ハンダを介して前記ランドパターン及び前記薄膜電子部品の前記端子電極に共通に接続された半導体チップをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の薄膜電子部品搭載基板。
  4. 前記薄膜電子部品は、薄膜キャパシタであることを特徴とする請求項3に記載の薄膜電子部品搭載基板。
  5. 前記開口部は、前記ランドパターンと前記薄膜電子部品の前記端子電極の両方を露出させる共通の開口部であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の薄膜電子部品搭載基板。
  6. 前記開口部は、前記ランドパターンを露出させる第1の開口部と、前記薄膜電子部品の前記端子電極を露出させる第2の開口部を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の薄膜電子部品搭載基板。
  7. 前記導電材の一部は、前記ランドパターンの側面と前記薄膜電子部品の側面の間に位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の薄膜電子部品搭載基板。
  8. 前記回路基板の前記最表層に搭載された別の薄膜電子部品をさらに備え、
    前記薄膜電子部品の別の端子電極と前記別の薄膜電子部品の端子電極は、前記絶縁樹脂層に形成された別の開口部に設けられた別の導電材を介して、相互に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の薄膜電子部品搭載基板。
  9. 回路基板の最表層にランドパターンを形成する第1の工程と、
    前記回路基板の前記最表層に薄膜電子部品を搭載する第2の工程と、
    前記ランドパターン及び前記薄膜電子部品を覆うよう、前記回路基板の前記最表層に絶縁樹脂層を形成する第3の工程と、
    前記絶縁樹脂層に開口部を形成することによって、前記ランドパターンと前記薄膜電子部品の端子電極を露出させる第4の工程と、
    前記開口部に導電材を形成することによって、前記ランドパターンと前記薄膜電子部品の前記端子電極を相互に接続する第5の工程と、を備えることを特徴とする薄膜電子部品搭載基板の製造方法。
  10. 前記第4の工程においては、前記ランドパターンと前記薄膜電子部品の前記端子電極を露出させる共通の開口部を形成することを特徴とする請求項9に記載の薄膜電子部品搭載基板の製造方法。
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