JP2020136013A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増やさず、ハウジング側方に開口部を設けることなくサイドタイプのリテーナを嵌合間口側からハウジングに組み込み可能なコネクタを提供すること。【解決手段】コネクタ嵌合方向に延在する収容穴140と、リテーナ挿通空間160と、を有するハウジング100と、コネクタ嵌合方向に延在する挿入壁210と、その後部において収容穴方向に突出した係止爪240と、を有するリテーナ200と、を備えるコネクタにおいて、ハウジング100には、リテーナ挿通空間160の嵌合方向後部に係止突起163が設けられ、リテーナ200を、コネクタ嵌合間口側からリテーナ挿通空間160に挿入すると、係止爪240が係止突起163を乗り越えて係止されて嵌合方向前方への離脱が阻止される仮係止位置をとり、リテーナを幅方向に移動させると、係止爪240がコネクタ端子の後方の段差を係止し、嵌合方向後方への離脱を防止する本係止位置をとる。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタ、特に、コネクタ端子の係合状態を保持するためのリテーナを備えたコネクタに関する。
下記特許文献1には、コネクタハウジングに側方に開口する部分を設けることなく、サイドタイプのリテーナを採用可能としたコネクタが開示されている。このコネクタは、端子を収容するキャビティを備えるコネクタハウジングが、アウタハウジングとインナハウジングとに分割されており、インナハウジングには端子を係止するランス構造、およびリテーナを取り付ける構造が設けられている。そして、インナハウジングに側方からリテーナを仮係止位置に組み付けた後に、その組み付けたものをアウタハウジングに前方から組み付けることにより、サイドタイプのリテーナの採用を可能としている。
特開2002−324613号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構造のコネクタにおいては、リテーナをハウジングに取り付けるためにインナハウジングが必要となり、部品点数が増加するという問題があった。
そこで、本発明は、ハウジングとリテーナ以外に部品点数を増やすことなく、また、ハウジング側方に開口部を設けることなくサイドタイプのリテーナを嵌合間口側からハウジングに組み込むことが可能なコネクタを提供することである。
本発明は、コネクタ嵌合方向に延在する、コネクタ端子を収容する収容穴と、前記収容穴に対して幅方向に連通するとともにコネクタ嵌合間口側に開口したリテーナ挿通空間と、を有するハウジングと、前記リテーナ挿通空間の形状に対応して前記コネクタ嵌合方向に延在する挿入壁と、前記挿入壁の前記コネクタ嵌合方向後部において収容穴方向に突出した係止爪と、を有するリテーナと、を備えるコネクタにおいて、前記ハウジングには、前記リテーナ挿通空間の前記嵌合方向後部に、上下方向に突出する係止突起が設けられ、前記リテーナを、コネクタ嵌合間口側から前記リテーナ挿通空間に挿入すると、前記係止爪が前記係止突起を乗り越えて係止されることにより、前記リテーナの前記嵌合方向前方への離脱が阻止される仮係止位置をとり、前記収容穴に前記嵌合方向後方から前記コネクタ端子を挿入した後に、前記リテーナを前記幅方向に移動させると、前記リテーナの前記係止爪がコネクタ端子の前記コネクタ嵌合方向後方に形成された段差を係止し、前記コネクタ端子の前記嵌合方向後方への離脱を防止する本係止位置をとる、コネクタである。
本発明の他の態様は、上記発明の態様において、前記係止爪と前記係止突起の少なくとも一方が弾性を有する。
本発明の他の態様は、上記発明の態様において、前記係止爪が前記コネクタ嵌合方向後方に向けて先細りとなる形状を有している、および/あるいは、前記係止突起がコネクタ嵌合方向前方側に傾斜面を有している。
本発明の他の態様は、上記発明の態様において、前記ハウジングは、前記収容穴内に、前記コネクタ嵌合方向に延在するとともに、前記収容穴内に収容された前記コネクタ端子の前記コネクタ嵌合方向前方に形成された係止部に係止される、上下方向に撓み可能なランスを有し、前記リテーナの前記挿入壁は、前記コネクタ幅方向に突出する規制突起を有し、前記リテーナが前記仮係止位置のときには、前記規制突起は前記ランスの上下方向の位置になく、前記リテーナが前記本係止位置のときには、前記規制突起が前記ランスの上下方向に位置することにより前記ランスの上下方向の撓みを規制する。
本発明の他の態様は、上記態様において、前記リテーナの前記嵌合間口側には、前記コネクタ端子の前記係止部と前記ランスの係止を解除するための工具の挿入を許容する挿入開口が設けられており、前記挿入開口には、前記規制突起の前記嵌合間口側を閉鎖することにより工具の挿入を阻止する閉鎖部が形成されている。
上記本発明によれば、ハウジングとリテーナ以外に部品点数を増やすことなく、ハウジング側方に開口部を設けることなくサイドタイプのリテーナを嵌合間口側からハウジングに組み込むことが可能となる。
上記本発明の他の態様によれば、リテーナをハウジング嵌合間口側からハウジング内に容易に挿入可能とし、かつリテーナがハウジングから脱落しないようにすることができる。
上記本発明の他の態様によれば、リテーナが仮係止位置の状態にある場合には、ランスが自由に撓むことが可能であるためコネクタ端子のハウジングに対する着脱が可能であり、リテーナが本係止状態にある場合には、ランスが撓むことが不可能となり、コネクタ端子のハウジングに対する着脱を不可能とすることができる。
上記本発明の他の態様によれば、リテーナが本係止位置にあるときにランスのコネクタ端子への係合解除を不可能とすることができる。
図1は、本実施形態のコネクタ10の外観斜視図である。 図2はハウジング100の外観斜視図である。 図3(A)はハウジング100を嵌合間口側から見た場合の正面図であり、図3(B)は、図3(A)におけるB−B線で切断した場合のB−B線側断面図、図3(C)は、図3(A)におけるC−C線で切断した場合のC−C線側断面図、図3(D)は、図3(B)におけるD−D線で切断した場合のD−D線断面図である。 図4(A)は、リテーナ200を嵌合方向前方左側から俯瞰した場合の外観斜視図であり、図4(B)はリテーナ200を嵌合方向前方右側から俯瞰した場合の外観斜視図である。 図5(A)は、リテーナ200の正面図、図5(B)は、リテーナ200の、図5(A)におけるB−B線で切断した場合のB−B線断面図、図5(C)は、リテーナ200を図5(A)におけるB−B線で切断して嵌合方向前方右側から俯瞰した場合のB−B線切断斜視図、図5(D)は、リテーナ200を上方から見た場合の平面図、図5(E)は、リテーナ200を図5(D)のE−E線で切断して嵌合方向前方からみた場合のE−E線断面図、図5(F)は、リテーナ200を図5(D)のE−E線で切断して嵌合方向前方から見た場合のE−E線切断斜視図である。 図6(A)は、本実施形態のコネクタ端子300の外観斜視図、図6(B)は、図6(A)のコネクタ端子300の平面図、図6(C)は、図6(A)のコネクタ端子300の側面図である。 図7は、本実施形態のコネクタ10のハウジング100にリテーナ200を装着した際の、図3(B)の断面図に対応する状態を斜め上方から見た場合の断面斜視図である。 図8(A)は、本実施形態のコネクタ10のハウジング100にリテーナ200を装着し、嵌合方向前方から見た場合の正面図、図8(B)は、図8(A)のB−B線断面図、図8(C)は、図8(B)のC−C線断面図、図8(D)は、ハウジング本体110を図8(B)のC−C線断面で薄く切って斜めから見た場合の断面斜視図、図8(E)は図(D)のE部分の部分拡大図である。 図9は、図7の状態のコネクタ10にコネクタ端子300を装着した際の、図3(B)の断面図に対応する状態を斜め上方から見た場合の断面斜視図である。 図10(A)は、本実施形態のコネクタ10のハウジング100にリテーナ200とコネクタ端子300を装着して仮係止状態としたときの、嵌合方向前方から見た場合の正面図、図10(B)は、図10(A)のB−B線断面図、図10(C)は、図10(B)のC−C線断面図、図10(D)は図10(C)をさらにD−D線で切断して斜めから見た場合の断面斜視図、図10(E)は図10(D)のE部分の部分拡大図である。 図11(A)は図10(A)のXIAの部分拡大図、図11(B)は図10(A)のXIB−XIB線断面図、図11(C)は図11(B)を斜めから見た場合の断面斜視図、図11(D)は図11(C)のD部分の部分拡大図である。 図12は、図9のコネクタ10において、リテーナ200を本係止位置に移動させ、コネクタ10を本係止状態とした場合の、図3(B)の断面図に対応する状態を斜め上方から見た場合の断面斜視図である。 図13(A)は、本実施形態のコネクタ10のハウジング100にリテーナ200とコネクタ端子300を装着して本係止状態としたときの、嵌合方向前方から見た場合の正面図、図13(B)は、図13(A)のB−B線断面図、図13(C)は、図13(B)のC−C線断面図、図13(D)は図13(C)をさらにD−D線で切断して斜めから見た場合の断面斜視図、図13(E)は図13(D)のE部分の部分拡大図である。 図14(A)は図13(A)のXIVAの部分拡大図、図14(B)は図13(A)のXIVB−XIVB線断面図、図14(C)は図14(B)を斜めから見た場合の断面斜視図、図14(D)は図14(C)のD部分の部分拡大図である。
以下、本実施形態のコネクタ10を、図1〜図6を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明のコネクタ10の一例を説明するものであって、本発明をこのコネクタ10に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された他の形態のコネクタにも等しく適用されるべきものである。
図1は、本実施形態のコネクタ10の外観斜視図である。図1に示すように、コネクタ10は、ハウジング100、リテーナ200、コネクタ端子300より構成される。後で詳述するが、コネクタ端子300は嵌合方向後方からハウジング100に装着される。一方、リテーナ200は、嵌合間口側、つまり嵌合方向前方からハウジング100に挿入され、ハウジング100内に装着されたコネクタ端子300がハウジング100から脱落するのを防止する。なお、組み立ての順序としては、まず、リテーナ200を嵌合方向前方からハウジング100内に挿入して(仮係止位置)、次いでコネクタ端子300を嵌合方向後方からハウジング100に挿入して仮係止状態とし、さらにリテーナ200を嵌合方向に対して直交する幅方向に移動させて仮係止位置をとることにより、コネクタ端子300がハウジング100から脱落できない本係止状態とする。
なお、以下の説明においては、コネクタ端子300が延在する方向、つまり本実施形態のコネクタ10が相手方コネクタ(図示せず)と嵌合する方向を「嵌合方向」と呼ぶこととする。そして、図1においてハウジング100が相手方コネクタと嵌合する側、つまりリテーナ200が挿入される側を「嵌合間口側」あるいは「嵌合方向前方」と呼び、コネクタ端子300がハウジング100に挿入される側を「嵌合方向後方」と呼ぶこととする。また、嵌合方向に対して水平方向に直交する向きを「幅方向」と呼び、これに対してさらに垂直な向きを「上下方向」と呼ぶこととする。
図2はハウジング100の外観斜視図である。図3(A)はハウジング100を嵌合間口側から見た場合の正面図であり、図3(B)は、図3(A)におけるB−B線で切断した場合のB−B線側断面図、図3(C)は、図3(A)におけるC−C線で切断した場合のC−C線側断面図、図3(D)は、図3(B)におけるD−D線で切断した場合のD−D線断面図である。
図2、図3(B)、図3(C)に示すように、ハウジング100は、ハウジング本体110、フード120、端子保持部130を有する。なお、ハウジング100は絶縁性の樹脂で形成される。ハウジング本体110は嵌合方向に所定長さ、幅方向に所定幅、および上下方向に所定高さを有する直方体形状であり、上面111、下面112、右側面113、左側面114、嵌合間口面115、ハウジング本体後面116を有する。ハウジング本体110は、嵌合間口側から見た場合に略正方形状あるいは長方形状であるが、ハウジング本体110の形状はこれらに限定されず、円形状や楕円形状などであってもよい。
図3(A)、図3(B)、図3(D)に示すように、ハウジング本体110には、嵌合方向に延在する、コネクタ端子300を収容するための端子収容穴140が、嵌合間口面115からハウジング本体後面116までを貫通するように形成される。本実施形態では、端子収容穴140は、幅方向に3つ、上下方向に2つ合計6つ形成されている。なお、本実施形態では、上側に位置するものを「端子収容穴140U」とし、下側に位置するものを「端子収容穴140L」と区別し、まとめて呼ぶときには単に「端子収容穴140」として説明する。端子収容穴140の形状は、コネクタ端子300のボックス部および接続部に対応した形状となっている。
図3(B)に示すように、端子収容穴140の嵌合方向前方側はハウジング本体110の嵌合間口面115の直近において上下方向に狭まるように傾斜している。具体的には、上側に位置する端子収容穴140Uは嵌合間口面115の直近において下方に向けて傾斜した収容穴傾斜面141を有しており、下側に位置する端子収容穴140Lは嵌合間口面115の直近において上方に向けて傾斜した収容穴傾斜面141を有している。これらの収容穴傾斜面141には、後述するコネクタ端子300が収容穴に収容された際に、ボックス部のボックス斜面が当接し、コネクタ端子300がそれ以上嵌合方向前方に移動しないようにする役割を果たす。
さらに、図3(B)に示すように、それぞれの上側の端子収容穴140Uと下側の端子収容穴140Lは、2つのランス150によって隔てられる。すなわち、端子収容穴140内には、嵌合方向に延在するとともに、この端子収容穴140に収容されるコネクタ端子300の嵌合方向前方部分に形成される後述する前方係止段差(係止部)に係止される、上下方向に撓み可能なランス150が上下に形成されている。
上側の端子収容穴140Uの直下には上側ランス150U、下側の端子収容穴140Lの直上には下側ランス150Lが設けられている。上側ランス150Uと下側ランス150Lは、それぞれハウジング本体110のハウジング本体後面116側のランス基部151から端子収容穴140の延在方向に沿って嵌合間口面115方向にカンチレバー状に延びており、上下方向に撓み可能となっている。なお、上側ランス150Uと下側ランス150Lの形状は同一であり、上下に面対称となるように配置されているので、それぞれの構成について説明する場合には、単にランス150として説明することとする。
それぞれのランス150は、ランス基部151から嵌合間口面115方向に延出した弾性アーム152、弾性アーム152の先端部に形成されたランス係止突起153、ランス係止突起153の先端部分からさらに嵌合間口面115方向に延出した肉薄の操作片154を備える。ランス係止突起153は、上側ランス150Uの場合は上方、下側ランス150Lの場合は下方に向けて、嵌合方向前方に向かって緩やかに突出し、次いで嵌合方向前方側が幅方向および上下方向に切り落ちた段差状となっている。
上下に隣接し合う上側ランス150Uと下側ランス150Lの間にはランス間空隙155が形成される。このランス間空隙155に後述するリテーナ200の規制突起が配置されていない場合には、上側ランス150Uと下側ランス150Lは弾性アーム152の弾性力により上下方向下に撓むことが可能な状態となっている。
さらに、図3(A)、図3(C)、図3(D)に示すように、ハウジング本体110には、それぞれの端子収容穴140に幅方向に連通するとともに嵌合間口面115側に開口したリテーナ挿通空間160が、端子収容穴140に対して平行に形成される。このリテーナ挿通空間160は後述するリテーナ200の挿入壁を挿通するためのものであり、ランス150によって上下に隔てられることはなく、上下方向に連通している。
また、図3(C)に示すように、ハウジング100には、リテーナ挿通空間160の嵌合方向後部に、挿通空間上面161と挿通空間下面162から上下方向に突出する係止突起163が設けられる。この係止突起163は、嵌合方向前方側に傾斜面を有しており、後述するリテーナ200の係止爪がこの係止突起163を乗り越えて嵌合方向後方に移動することを容易にする。
さらに、図3(A)、図3(D)に示すように、ハウジング本体110のリテーナ挿通空間160の一つ(本実施形態では幅方向最も右側のリテーナ挿通空間160には、その上下の面には中間突起164によって隔てられた仮係止溝165と本係止溝166が形成される。仮係止溝165はリテーナ挿通空間160のより外側(つまり幅方向最右側)に位置しており、本係止溝166はリテーナ挿通空間160のより内側に位置している。なお、これらの中間突起164、仮係止溝165、本係止溝166は幅方向左側のリテーナ挿通空間160に形成されてもよい。
図2、図3(B)、図3(C)に示すように、ハウジング100のフード120は、ハウジング本体110の嵌合間口側に形成された筒状の部分であり、上壁121、下壁122、右側壁123、左側壁124より構成される。上壁121はハウジング本体110の上面111が嵌合間口面115からそのまま嵌合間口側(嵌合方向前方)に向けて延出したものであり、同様に、下壁122、右側壁123、左側壁124は、それぞれハウジング本体110の下面112、右側面113、左側面1が嵌合間口面115からそのまま嵌合間口側(嵌合方向前方)に向けて延出したものである。フード120の内部は空洞となっており、図示しない相手方コネクタを受け入れる嵌合開口125となっている。
ハウジング100の端子保持部130は、ハウジング本体110のハウジング本体後面116から嵌合方向後方側に突出するように形成された直方体形状の部材である。端子保持部130は、図2に示すように外形がハウジング本体110よりも若干小さく、端子保持部上面131、端子保持部下面132、端子保持部右側面133、端子保持部左側面134、端子保持部後面135を有する。図3(B)に示すように、端子保持部130の内部には、複数の端子導入開口136が、ハウジング本体後面116から端子保持部後面135を貫通するように設けられる。この端子導入開口136の数は、ハウジング本体110に形成された端子収容穴140と同数である。本実施形態の場合、端子導入開口136は、幅方向に3つ、上下方向に2つ形成される。それぞれの端子導入開口136は、ハウジング本体110の端子収容穴140に連通している。また、それぞれの端子導入開口136の大きさは、端子収容穴140よりも大きく、後述するコネクタ端子300のワイヤーを収容保持可能な大きさである。
次に、図4、図5を参照して本実施形態のリテーナ200について説明する。図4(A)は、リテーナ200を嵌合方向前方左側から俯瞰した場合の外観斜視図であり、図4(B)はリテーナ200を嵌合方向前方右側から俯瞰した場合の外観斜視図である。図5(A)は、リテーナ200の正面図、図5(B)は、リテーナ200の、図5(A)におけるB−B線で切断した場合のB−B線断面図、図5(C)は、リテーナ200を図5(A)におけるB−B線で切断して嵌合方向前方右側から俯瞰した場合のB−B線切断斜視図、図5(D)は、リテーナ200を上方から見た場合の平面図、図5(E)は、リテーナ200を図5(D)のE−E線で切断して嵌合方向前方からみた場合のE−E線断面図、図5(F)は、リテーナ200を図5(D)のE−E線で切断して嵌合方向前方から見た場合のE−E線切断斜視図である。
リテーナ200は、上述したリテーナ挿通空間160の形状に対応して嵌合方向に延在する4つの挿入壁210A、210B、210C、210D(まとめて「挿入壁210」という)、それぞれ4つの挿入壁210を嵌合方向後方において接続する3つの水平接続板220A、220B、220C、4つの挿入壁210を嵌合方向前方において接続する前面板230を含む。
それぞれの挿入壁210の高さは、ハウジング本体110に形成されたリテーナ挿通空間160の高さと略同一であり、挿入壁210がリテーナ挿通空間160に挿入可能となっている。また、それぞれの挿入壁210の幅は、リテーナ挿通空間160の幅よりも小さい。例えば、それぞれの挿入壁210の幅は対応するリテーナ挿通空間160の幅の2分の1程度とされる。この構成により、それぞれの挿入壁210は、リテーナ挿通空間160内部において幅方向に、つまり後述する仮係止位置と本係止位置とに移動可能とされる。
また、それぞれの水平接続板220は、隣接し合う挿入壁210が、ハウジング本体110のリテーナ挿通空間160と同一の間隔を隔てて相対し合うように、それぞれの挿入壁210の上下方向の中央部分を互いに接続している。それぞれの水平接続板220は、それぞれの挿入壁210の嵌合方向中央部分、具体的には、挿入壁210の前端211から後端212に向かって約3分の2の地点から後端212にかけて、隣接する他の挿入壁210との間を接続している。それぞれの水平接続板220は、接続板上面221、接続板下面222、接続板前端223を有する。
嵌合方向前方から見た場合に、右側に位置する3つの挿入壁210A〜210Cの上端および下端のそれぞれの後部には、幅方向左側に向けて突出した係止爪240A〜240Fが形成される。上側に位置する3つの係止爪240A〜240Cは同一形状であり、下側に位置する3つの係止爪240D〜240Fも同一形状である。また、上側の3つの係止爪240A〜240Cと、下側の3つの係止爪240D〜240Fは、水平接続板220に関して面対称となっている。
つまり、それぞれの係止爪240はそれぞれの挿入壁210の嵌合方向後部において端子収容穴140の方向に突出している。すなわち、それぞれの挿入壁210がハウジング本体110の嵌合間口面115からリテーナ挿通空間160に嵌合方向後方に向けて挿入された際に、当該リテーナ挿通空間160に幅方向に連通した端子収容穴140の嵌合方向後部に到達しない程度の位置まで幅方向に所定幅突出する。
また、それぞれの係止爪240は、嵌合方向前方側が嵌合方向に対して垂直な係止面241と、係止面241の、水平接続板220に遠い側の端部から嵌合方向後方に向けて水平接続板220に近づくように傾斜したテーパ面242を有する。つまり、それぞれの係止爪240は、嵌合方向後方に向けて先細りとなる形状を有している。なお、前述した係止突起163の傾斜面、および、この係止爪240の先細り形状は、リテーナ200が嵌合方向後方に移動する際に、係止爪240が係止突起163を乗り越えて嵌合方向に移動することを容易にするが、係止突起263の傾斜面と係止爪240の先細り形状はいずれか一方が備えられるだけであってもよい。
さらに、嵌合間口側から見た場合に、右側に位置する3つの挿入壁210A〜210C、つまり、上記係止爪240が形成されている3つの挿入壁210には、規制突起250A〜250Cが形成される。これらの規制突起250A〜250Cは、それぞれの挿入壁210A〜210Cの、嵌合方向前方から見た場合の左側面の、嵌合方向中央部分から嵌合方向前方にかけて幅方向左側に向かって突出する形状となっている。それぞれの規制突起250A〜250Cが幅方向に突出する幅は、上述した係止爪240が幅方向に突出する幅と略同一である。それぞれの規制突起250は、水平接続板220の接続板前端223から前面板230を接続するように形成されており、嵌合方向後方から嵌合方向前方に向けて徐々に肉厚となるように傾斜した上下の傾斜面251、および上下の傾斜面251間に広がる、挿入壁210に平行な規制突起側面252を有する。
したがって、嵌合方向前方から見た場合に右側に位置する挿入壁210の規制突起250の規制突起側面252と、その左隣に位置する挿入壁210の間は、上下方向が貫通したランス受入空間260となっている。このランス受入空間260は、リテーナ200がハウジング本体110に組み込まれた際に、ランス150を受け入れる。
リテーナ200の嵌合間口側に形成される前面板230には、ランス受入空間260の嵌合方向前方側に工具挿入開口231が形成される。この工具挿入開口231は、リテーナ200が仮係止位置にあるときに、コネクタ端子300の後述する前方係止段差(係止部)とランス150のランス係止突起153の係止を解除するための工具の挿入を許容する。また、この工具挿入開口231の幅方向における挿入壁側の上下方向が狭められているか、あるいは、規制突起250の嵌合間口側が閉鎖された閉鎖部233となっており、工具の挿入が阻止される。
また、リテーナ200の前面板230の幅方向右側には、上下方向外側に突出したロック突起232が形成される。ロック突起232の形状は、リテーナ200の挿入壁210がハウジング100のハウジング本体110のリテーナ挿通空間160に挿入された際に、仮係止溝165または本係止溝166に嵌り込む形状となっている。なお、ハウジング100の中間突起164、仮係止溝165、本係止溝166がハウジング100の幅方向左側に形成される場合には、このロック突起232はリテーナ200の前面板230の幅方向左側に設けられる。
次に、図6を参照して、本実施形態のコネクタ端子300について説明する。図6(A)は、本実施形態のコネクタ端子300の外観斜視図、図6(B)は、図6(A)のコネクタ端子300の平面図、図6(C)は、図6(A)のコネクタ端子300の側面図である。
コネクタ端子300は、コンタクト310、ボックス部320、接続部330、把持部340より構成される。このコネクタ端子300は、一枚の金属板を打ち抜いて成形される。コンタクト310は、金属板を密に折りたたんで形成された長尺な棒状の部材であり、本実施形態では、雄コンタクトの形をとっている。このコンタクト310は、コネクタ端子300がハウジング100に装着された際に、ハウジング本体110の端子収容穴140から嵌合方向前方へ突出し、嵌合開口125内に延在する。
ボックス部320は、コネクタ端子300を構成する金属板を四角筒状に折りたたんで形成された部材で、ボックス上面321、ボックス下面322、ボックス右側面323、ボックス左側面324より構成される。ボックス部320の上下方向の高さは、ハウジング本体110の端子収容穴140の高さに略等しい。また、ボックス部320の幅方向の幅は、ハウジング本体110の端子収容穴140の幅に略等しい。
ボックス上面321の嵌合方向中央部分には、ボックス部320を構成する金属板の一部を切り欠くことによって形成されたボックス上面凹部325が形成される。このボックス上面凹部325の嵌合方向前方側は上述の金属板が切りかかれなかったために背高のままになった背高部326が形成される。また、ボックス上面凹部325と背高部326の間には前方係止段差327が形成される。
図6(C)に示されるように、コンタクト310はボックス上面321側に若干偏心して形成されており、ボックス下面322の嵌合方向前方部分とコンタクト310の移行部分はボックス下面322からコンタクト310に向かって傾斜したボックス斜面328が形成される。
コネクタ端子300の接続部330は、ボックス部320のボックス右側面323とボックス左側面324をそれぞれ嵌合方向後方に向かって延長させ、2つの圧着片331によってワイヤー350の導体を内側に抱き込んだ状態で圧着接続している。この接続部330は、ボックス部320よりも低背であり、接続部330とボックス部320との間には高さが急激に変化する後方係止段差329が形成される。
コネクタ端子300の接続部330の嵌合方向後方には把持部340が形成される。この把持部340は、ワイヤー350を被覆の周囲から抱き込んで圧着している。これによりワイヤー350がコネクタ端子300に固定される。
次に、図7〜図14を参照して、本実施形態のコネクタ10の組み立てについて説明する。図7は、本実施形態のコネクタ10のハウジング100にリテーナ200を装着した際の、図3(B)の断面図に対応する状態を斜め上方から見た場合の断面斜視図である。図8(A)は、本実施形態のコネクタ10のハウジング100にリテーナ200を装着し、前方から見た場合の正面図、図8(B)は、図8(A)のB−B線断面図、図8(C)は、図8(B)のC−C線断面図、図8(D)は、ハウジング本体110を図8(B)のC−C線断面で薄く切って斜めから見た場合の断面斜視図、図8(E)は図(D)のE部分の部分拡大図である。
まず、リテーナ200をハウジング本体110内に、嵌合方向前方から、つまりコネクタ嵌合間口側から嵌合方向後方に向けて装着する。その際、リテーナ200のそれぞれの挿入壁210は、コネクタ嵌合間口側からリテーナ挿通空間160内に挿入される。リテーナ200は、このとき、リテーナ200の前面板230に形成されたロック突起232が、リテーナ挿通空間160に形成された仮係止溝165内の位置を取るように、ハウジング本体110内に挿入される。このとき、それぞれの挿入壁210の幅方向の厚みはリテーナ挿通空間160の幅方向の幅よりも薄いため、リテーナ200のそれぞれの挿入壁210がそれぞれのリテーナ挿通空間160の幅方向左側に位置することになる。
リテーナ200の挿入壁210をコネクタ嵌合間口面側からリテーナ挿通空間160に挿入すると、図8(B)に示すように、リテーナ200の挿入壁210に設けられた係止爪240が、リテーナ挿通空間160に形成された係止突起163を乗り越えて係止される。これにより、係止爪240は係止突起163に阻まれ、嵌合方向前方に移動することができなくなり、リテーナ200の嵌合方向への離脱が阻止される。また、リテーナ200の前面板230に形成されたロック突起232はハウジング本体110の仮係止溝165内に位置しており、幅方向への移動は中間突起164によって妨げられている。なお、係止爪240および係止突起163の少なくとも一方が弾性を有するように形成することにより、係止爪240が係止突起163を乗り越える際に、係止爪240の嵌合方向後方へ向かう移動が容易となる一方で、一旦係止爪240が係止突起163に係止された後は、係止爪240の嵌合方向前方への離脱が困難あるいは不可能とすることができる。
このとき、図7に示すように、リテーナ200の水平接続板220は上下に隣接し合うランス150のそれぞれの弾性アーム152のランス基部151側に挿入される。しかしながら、それぞれの弾性アーム152の嵌合間口側には水平接続板220が存在せず、ランス間空隙155が残っており、上下のランス150の弾性アーム152は上下に撓むことが可能な状態となっている。
この状態で、コネクタ端子300を嵌合方向後方からハウジング100に挿入する。このときの状態を図9〜図11を参照して説明する。なお、図9は、図7の状態のコネクタ10にコネクタ端子300を装着した際の、図3(B)の断面図に対応する状態を斜め上方から見た場合の断面斜視図である。図10(A)は、本実施形態のコネクタ10のハウジング100にリテーナ200とコネクタ端子300を装着して仮係止状態としたときの、嵌合方向前方から見た場合の正面図、図10(B)は、図10(A)のB−B線断面図、図10(C)は、図10(B)のC−C線断面図、図10(D)は図10(C)をさらにD−D線で切断して斜めから見た場合の断面斜視図、図10(E)は図10(D)のE部分の部分拡大図である。また、図11(A)は図10(A)のXIAの部分拡大図、図11(B)は図10(A)のXIB−XIB線断面図、図11(C)は図11(B)を斜めから見た場合の断面斜視図、図11(D)は図11(C)のD部分の部分拡大図である。
図9、図10(B)、図11(B)に示すように、コネクタ端子300を嵌合方向後方からハウジング本体110の端子収容穴140に挿入する。すると、コネクタ端子300のボックス部320、接続部330は端子収容穴140内に収容され、コンタクト310は嵌合間口面115から嵌合開口125内に突出する。なお、上側の端子収容穴140Uには、ボックス部320のボックス下面322が上側、ボックス上面321が下側となるように上下反転させた状態でコネクタ端子300が挿入される。下側の端子収容穴140Lには、ボックス部320のボックス上面321が上側、ボックス下面322が下側となるようにコネクタ端子300が挿入される。
コネクタ端子300のボックス部320が端子収容穴140に挿入される際に、ボックス上面321の背高部326がランス150のランス係止突起153に接触する。コネクタ端子300を端子収容穴140内において嵌合方向前方に移動させると、背高部326がランス150の弾性アーム152の上下方向の付勢力に抗して弾性アーム152を上下方向に撓ませる。背高部326がランス係止突起153を嵌合方向前方の方向に通過すると、ランス係止突起153が以前の状態に戻り、ランス係止突起153はボックス部320のボックス上面321に形成された前方係止段差327に係止される。これにより、コネクタ端子300がハウジング100の端子収容穴140内において嵌合方向後方に移動できないようになる。
また、このとき、ボックス部320のボックス斜面328は端子収容穴140の嵌合間口面115直近の収容穴傾斜面141に当接し、コネクタ端子300はそれ以上嵌合方向前方に移動できないようにされる。
なお、このとき、つまりリテーナ200が仮係止位置にあるときには、図10(E)に示すように、リテーナ200の規制突起250は上下のランス150のそれぞれの弾性アーム152の間に介在しておらず、つまり上下方向の位置になく、ランス150は上下に撓むことが可能な状態、つまり上側ランス150Uは下方に、下側ランス150Lは上方に撓むことが可能である。図11(A)に示すように、リテーナ200の前面板230の工具挿入開口231内には弾性アーム152の操作片154が見えており、ここに偏平な工具を挿入することにより、上側ランス150Uを下方に、あるいは下側ランス150Lを上方に移動させ、弾性アーム152のランス係止突起153とコネクタ端子300の前方係止段差327との係止を解除し、コネクタ端子300を嵌合方向後方へ引き抜くことが可能となる。したがって、図10、図11の状態を、コネクタ端子300の仮係止状態という。
さらに、この仮係止状態のとき、図11(C)、図11(D)に示すように、リテーナ200の係止爪240は、ハウジング本体110のリテーナ挿通空間160に突出するように形成された係止突起163と係止されており、リテーナ200の嵌合方向前方への移動が規制されている。なお、リテーナ200の係止爪240はコネクタ端子300のボックス部320の後方係止段差329には到達しておらず、係止されていないので、上述したように、ランス150の操作片154を操作して弾性アーム152を上下に移動させ、ランス係止突起153とボックス部320の前方係止段差327の係止を解除すれば、コネクタ端子300を端子収容穴140から嵌合方向後方に引き抜くことが可能である。
次に、図12〜図14を参照して、本実施形態の本係止状態のコネクタ10について説明する。なお、図12は、図9のコネクタ10において、リテーナ200を本係止位置に移動させ、コネクタ10を本係止状態とした場合の、図3(B)の断面図に対応する状態を斜め上方から見た場合の断面斜視図である。図13(A)は、本実施形態のコネクタ10のハウジング100にリテーナ200とコネクタ端子300を装着して本係止状態としたときの、嵌合方向前方から見た場合の正面図、図13(B)は、図13(A)のB−B線断面図、図13(C)は、図13(B)のC−C線断面図、図13(D)は図13(C)をさらにD−D線で切断して斜めから見た場合の断面斜視図、図13(E)は図13(D)のE部分の部分拡大図である。また、図14(A)は図13(A)のXIVAの部分拡大図、図14(B)は図13(A)のXIVB−XIVB線断面図、図14(C)は図14(B)を斜めから見た場合の断面斜視図、図14(D)は図14(C)のD部分の部分拡大図である。
端子収容穴140に嵌合方向後方からコネクタ端子300を挿入してコネクタ端子300を図9、図10(A)、図11(A)に示される仮係止状態とした後、リテーナ200を、幅方向(左方向)に移動させることにより図12、図13(A)、図14(A)に示されるような本係止位置とする。このとき、リテーナ200の前面板230に形成されたロック突起232は、仮係止溝165から中間突起164を超えて本係止溝166に移動し、ここに係止される。
また、このとき、図13(E)に示すように、上述した仮係止状態のときと同様に、ランス150のランス係止突起153はボックス部320のボックス上面321に形成された前方係止段差327に係止されている。さらに、このとき、つまりリテーナ200が本係止位置のときには、リテーナ200の規制突起250が幅方向(左側)に移動し、上下のランス150の弾性アーム152の間のランス間空隙155に嵌入される。つまり、規制突起250はランス150の弾性アーム152の上下方向の位置にある。図13(E)では規制突起250はランス間空隙155の幅方向一部分に嵌入される例を示しているが、幅方向全体に嵌入されるようにしてもよい。これにより、ランス150の弾性アーム152の上下方向の撓みが規制される。つまり、弾性アーム152は上下に撓むことが不可能となり、ランス係止突起153と前方係止段差327との係止を解除することができなくなる。
さらに、図14(A)に示すように、リテーナ200が幅方向に移動したことにより、工具挿入開口231もランス150の操作片154の嵌合方向前方の位置から幅方向に移動する。これにより、操作片154は、嵌合方向前面側から見た場合に、工具挿入開口231の閉鎖部233によって隠される状態となり、工具などを、工具挿入開口231を介して操作片154まで挿入することが不可能となる。したがって、上述した弾性アーム152のランス係止突起153とコネクタ端子300の前方係止段差327との係止を解除し、コネクタ端子300を嵌合方向後方へ引き抜くことは不可能となる。
さらに、この状態のとき、図14(C)、図14(D)に示すように、リテーナ200の係止爪240が、リテーナ200とともに幅方向に移動し、ハウジング本体110のリテーナ挿通空間160に突出するように形成された係止突起163との係止状態を保ったまま、さらに幅方向側に位置する、コネクタ端子300のボックス部320の嵌合方向後方に形成された後方係止段差329に到達し、当該後方係止段差329に係止される。これにより、コネクタ端子300のボックス部320の嵌合方向後方への離脱が防止され、コネクタ端子300を端子収容穴140から嵌合方向に引き抜くことはできなくなる。
以上、図面を参照して、本発明の実施形態のコネクタ10について説明した。上記実施形態のコネクタ10は、いわゆるオスコネクタの構造であったが、同様の原理をメスコネクタにも適用可能であることは言うまでもない。
10 コネクタ
100 ハウジング
110 ハウジング本体
111 上面
112 下面
113 右側面
114 左側面
115 嵌合間口面
116 ハウジング本体後面
120 フード
121 上壁
122 下壁
123 右側壁
124 左側壁
125 嵌合開口
130 端子保持部
131 端子保持部上面
132 端子保持部下面
133 端子保持部右側面
134 端子保持部左側面
135 端子保持部後面
136 端子導入開口
140、140L、140U 端子収容穴
141 収容穴傾斜面
150、150L、150U ランス
151 ランス基部
152 弾性アーム
153 ランス係止突起
154 操作片
155 ランス間空隙
160 リテーナ挿通空間
161 挿通空間上面
162 挿通空間下面
163 係止突起
164 中間突起
165 仮係止溝
166 本係止溝
200 リテーナ
210、210A-210D 挿入壁
211 前端
212 後端
220、220A−220C 水平接続板
221 接続板上面
222 接続板下面
223 接続板前端
230 前面板
231 工具挿入開口
232 ロック突起
233 閉鎖部
240、240A−240F 係止爪
241 係止面
242 テーパ面
250、250A−250C 規制突起
251 傾斜面
252 規制突起側面
260 ランス受入空間
300 コネクタ端子
310 コンタクト
320 ボックス部
321 ボックス上面
322 ボックス下面
323 ボックス右側面
324 ボックス左側面
325 ボックス上面凹部
326 背高部
327 前方係止段差
328 ボックス斜面
329 後方係止段差
330 接続部
331 圧着片
340 把持部
350 ワイヤー

Claims (5)

  1. コネクタ嵌合方向に延在する、コネクタ端子を収容する収容穴と、前記収容穴に対して幅方向に連通するとともにコネクタ嵌合間口側に開口したリテーナ挿通空間と、を有するハウジングと、
    前記リテーナ挿通空間の形状に対応して前記コネクタ嵌合方向に延在する挿入壁と、前記挿入壁の前記コネクタ嵌合方向後部において収容穴方向に突出した係止爪と、を有するリテーナと、を備えるコネクタにおいて、
    前記ハウジングには、前記リテーナ挿通空間の前記嵌合方向後部に、上下方向に突出する係止突起が設けられ、
    前記リテーナを、コネクタ嵌合間口側から前記リテーナ挿通空間に挿入すると、前記係止爪が前記係止突起を乗り越えて係止されることにより、前記リテーナの前記嵌合方向前方への離脱が阻止される仮係止位置をとり、
    前記収容穴に前記嵌合方向後方から前記コネクタ端子を挿入した後に、前記リテーナを前記幅方向に移動させると、前記リテーナの前記係止爪がコネクタ端子の前記コネクタ嵌合方向後方に形成された段差を係止し、前記コネクタ端子の前記嵌合方向後方への離脱を防止する本係止位置をとる、コネクタ。
  2. 前記係止爪と前記係止突起の少なくとも一方が弾性を有する、請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記係止爪が前記コネクタ嵌合方向後方に向けて先細りとなる形状を有している、および/あるいは、前記係止突起がコネクタ嵌合方向前方側に傾斜面を有している、請求項1または2記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、前記収容穴内に、前記コネクタ嵌合方向に延在するとともに、前記収容穴内に収容された前記コネクタ端子の前記コネクタ嵌合方向前方に形成された係止部に係止される、上下方向に撓み可能なランスを有し、
    前記リテーナの前記挿入壁は、前記コネクタ幅方向に突出する規制突起を有し、
    前記リテーナが前記仮係止位置のときには、前記規制突起は前記ランスの上下方向の位置になく、前記リテーナが前記本係止位置のときには、前記規制突起が前記ランスの上下方向に位置することにより前記ランスの上下方向の撓みを規制する、請求項1から3いずれか記載のコネクタ。
  5. 前記リテーナの前記嵌合間口側には、前記コネクタ端子の前記係止部と前記ランスの係止を解除するための工具の挿入を許容する挿入開口が設けられており、
    前記挿入開口には、前記規制突起の前記嵌合間口側を閉鎖することにより工具の挿入を阻止する閉鎖部が形成されている、請求項4記載のコネクタ。
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