JP2020135707A - コンピュータプログラム、データの送信方法および画像処理システム - Google Patents
コンピュータプログラム、データの送信方法および画像処理システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】画像処理装置に印刷開始を指示してから印刷が開始されるまでに要する時間を短縮することができる技術を提供すること。【解決手段】端末装置の制御部に、印刷対象を印刷するための印刷対象データの少なくとも一部を、印刷開始の契機となるコマンドをプリンタに送信する前に予めプリンタに送信する印刷対象データ送信処理(S11,S12)と、印刷対象データ送信処理により印刷対象データの少なくとも一部がプリンタに送信された後に、印刷開始の契機となるコマンドをプリンタに送信するコマンド送信処理と、を実行させる。【選択図】図2
Description
本発明は、印刷の対象となるデータを端末装置から画像処理装置へ送信する技術に関する。
従来、プリンタに対して印刷要求があったときに、そのプリンタがパワーセーブ状態であった場合は、そのプリンタにウォームアップコマンドを送信する技術が知られている(特許文献1)。
しかし、従来の技術では、プリンタに印刷開始を指示してから印刷が開始されるまでに要する時間、いわゆるFPOT(First Print Output Time)の短縮を行うことができない。
そこで、本発明は、上記の課題を解決するために創出されたものであって、画像処理装置に印刷開始を指示してから印刷が開始されるまでに要する時間を短縮することができる技術を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明は、画像処理装置に対して印刷対象の印刷開始の契機となる情報を送信する端末装置の制御部が、印刷対象を印刷するための印刷対象データの少なくとも一部を、印刷開始の契機となる情報を画像処理装置に送信する前に予め画像処理装置に送信する印刷対象データ送信処理と、印刷対象データ送信処理により印刷対象データの少なくとも一部が画像処理装置に送信された後に、印刷開始の契機となる情報を画像処理装置に送信する情報送信処理と、を実行するという技術を提供する。
つまり、端末装置の制御部は、印刷対象データの少なくとも一部を、印刷開始の契機となる情報を画像処理装置に送信する前に予め画像処理装置に送信し、印刷対象データの少なくとも一部が画像処理装置に送信された後に、印刷開始の契機となる情報を画像処理装置に送信する。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、たとえば、コンピュータプログラムの他、コンピュータプログラムを記録した記録媒体、データの送信方法、画像処理システムなどの形態で実現することができる。
本発明によれば、印刷開始の契機となる情報を画像処理装置に送信してから印刷対象データを画像処理装置に送信する処理内容のコンピュータプログラムよりも、印刷開始の契機となる情報を画像処理装置に指示してから印刷対象の印刷が開始されるまでに要する時間(FPOT)を短くすることができる。
本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
[画像処理システムの主な電気的構成]
本発明の実施形態に係る画像処理システムの主な電気的構成について、それを示す図1を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る画像処理システム1は、端末装置2およびプリンタ20を備えている。端末装置2およびプリンタ20は相互に通信可能に接続されている。端末装置2は、たとえばPC(Personal Computer)であり、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PCなど、その大きさおよび形態は問わない。また、端末装置2は、スマートフォンなどの携帯端末でも良い。端末装置2は、制御部3と、通信I/F(インターフェース)4と、入力I/F(インターフェース)5と、操作部6と、出力I/F(インターフェース)7と、表示部8と、バス9とを備えている。
[画像処理システムの主な電気的構成]
本発明の実施形態に係る画像処理システムの主な電気的構成について、それを示す図1を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る画像処理システム1は、端末装置2およびプリンタ20を備えている。端末装置2およびプリンタ20は相互に通信可能に接続されている。端末装置2は、たとえばPC(Personal Computer)であり、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PCなど、その大きさおよび形態は問わない。また、端末装置2は、スマートフォンなどの携帯端末でも良い。端末装置2は、制御部3と、通信I/F(インターフェース)4と、入力I/F(インターフェース)5と、操作部6と、出力I/F(インターフェース)7と、表示部8と、バス9とを備えている。
操作部6は、ユーザによる情報の入力を行う部分であり、マウスなどのポインティングデバイスおよびキーボードを備えている。本実施形態では、ユーザは、操作部6を操作して、ドキュメントファイルまたはイメージファイルなどの印刷対象の選択および印刷設定などを行う。印刷設定の内容には、用紙のサイズの選択、手差しか自動かの給紙方法の選択、用紙厚の選択、縦方向か横方向かの印刷の向きの選択、片面印刷か両面印刷かの選択、印刷部数の設定、印刷の倍率の設定、印刷品質の選択、カラーモード(カラーかモノクロか)の選択などがある。操作部6は、タッチパネル、タッチパッドなどのポインティングデバイスを備えていても良い。表示部8は、操作部6により入力された情報、印刷対象、選択された印刷対象の画像、制御部3により処理された内容などを表示する。表示部8は、液晶表示パネルまたは有機ELパネルなどを備えた表示装置により構成されている。制御部3と、記憶部10と、入力I/F5と、出力I/F7と、通信I/F4とは、バス9を介して接続されている。操作部6は入力I/F5と接続されており、表示部8は出力I/F7と接続されている。通信I/F4は、LAN回線Lにより、プリンタ20と相互に通信可能に接続されている。プリンタは、画像処理装置の一例である。
本実施形態では、通信I/F4は、有線LAN(Local Area Network)または無線LANに接続するためのインターフェースである。端末装置2とプリンタ20との通信方法としては、Blue Tooth(登録商標)などの通信プロトコルを用いることもできる。制御部3は、図示しないCPU(Central Processing Unit)などを備えている。制御部3は、端末装置2の全体を制御する。制御部3は、プリンタ20に対して印刷対象の印刷開始の契機となる情報である印刷開始コマンドを送信する。プリンタ20は、印刷開始コマンドを受信するまで印刷を待機する印刷待機機能を備えており、印刷開始コマンドを受信することにより、印刷待機状態を解除し、印刷を開始する。つまり、端末装置2がプリンタ20へ送信する印刷開始コマンドは、プリンタ20に印刷を開始させるためのコマンドであり、プリンタ20の印刷待機状態を解除させるコマンドでもある。
制御部3は、印刷対象を印刷するためのデータである印刷対象データの少なくとも一部を、印刷開始コマンドをプリンタ20へ送信する前に予めプリンタ20に送信し、印刷対象データの少なくとも一部がプリンタ20に送信された後に、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信する。記憶部10は、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)およびHDD(Hard Disc Drive)などのメモリにより構成されている。記憶部10には、プリンタ20のプリンタドライバ11と、制御部3が印刷制御を実行するためのコンピュータプログラム12とが記憶されている。端末装置2のユーザは、プリンタドライバ11を操作するアプリケーションを利用し、印刷対象として選択したドキュメントファイルまたはイメージファイルなどの印刷指示をプリンタ20に出力することができる。
プリンタドライバ11は、プリンタ20に印刷対象データを送信する。印刷対象データは、印刷ジョブとも呼ばれ、プリンタジョブ言語(PJL:Printer Job Language)で記述されたPJLデータと、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたPDLデータとが含まれる。PJLデータは、プリンタ20に印刷に関する所定の処理を実行させるコマンドを示すデータである。その「所定の処理」には、印刷設定、プリンタ20のスペックの問い合わせが含まれる。PDLデータは、プリンタ20において用紙などの被記録媒体に印刷させる画像に関するデータ(以下、印刷データという)であり、ベクタデータまたはラスタデータ(ビットマップデータ)である。PDLデータの具体例として、PS(Post Script)データ、PCL(Printer Command Language)データ、JPEG(Joint Photographic Experts Group)データ、GDI(Graphic Device Interface)データを挙げることができる。
また、プリンタドライバ11は、上記の印刷設定を行う印刷設定部を有する。この印刷設定部では、前述した印刷設定の内容を受付ける。プリンタドライバ11は、上記の設定部が受付けた印刷設定の内容を示す印刷設定情報を含むPJLデータおよびPDLデータを印刷対象データとしてプリンタ20に送信する。つまり、プリンタドライバ11がプリンタ20に送信する印刷対象データには、印刷設定内容を示す印刷設定情報と、プリンタ20が解釈可能な印刷データとが含まれている。ドキュメントファイルまたはイメージファイルなどの印刷対象をプリンタ20が解釈可能な印刷データに変換する処理は、データ変換処理の一例である。また、印刷対象をPDLデータに変換する処理能力は、画像処理能力の一例である。
コンピュータプログラム12は、プリンタ20に対して印刷対象の印刷開始の契機となるコマンドを送信する端末装置2の制御部3が実行するコンピュータプログラムであって、制御部3に、印刷対象データの少なくとも一部を、印刷開始の契機となるコマンドをプリンタ20に送信する前に予めプリンタ20に送信する印刷対象データ送信処理と、印刷対象データ送信処理により印刷対象データの少なくとも一部がプリンタ20に送信された後に、印刷開始の契機となるコマンドをプリンタ20に送信するコマンド送信処理と、を実行させるコンピュータプログラムである。
プリンタ20は、通信I/F(インターフェース)21と、制御部22と、記憶部23と、表示部26と、印刷部27とを備えている。通信I/F21は、端末装置2の通信I/F4と相互に通信可能に接続されている。制御部22は、図示しないCPUなどを備えており、プリンタ20の全体を制御し、かつ、端末装置2との通信を制御する。記憶部23は、ROMおよびRAMなどのメモリにより構成されており、端末装置2から送信された印刷対象データなどを記憶する。また、記憶部23は、コンピュータプログラム24と、管理情報25とを記憶している。コンピュータプログラム24は、プリンタ20を制御するためのコンピュータプログラムであり、端末装置2と通信を行うためのコンピュータプログラム、印刷部27に印刷を実行させるためのコンピュータプログラムなどが含まれている。管理情報25は、プリンタ20に関する情報であり、プリンタ20のモデル名、MACアドレス、IPアドレス、プリンタ20のスペックなどを含んでいる。たとえば、管理情報25は、MIB(Management Information Base)と呼ばれる情報管理データベースに記憶しておくことができる。プリンタ20のスペックには、端末装置2から印刷開始の契機となるコマンドを受信するまで印刷を待機する機能の有無、端末装置2から送信された印刷対象データに含まれる印刷データをPDLデータに変換する能力の有無、複数の給紙トレイに対応しているか否か、複数の排紙トレイに対応しているか否かなどが含まれている。端末装置2は、プリンタ20にアクセスし、管理情報25を取得することができる。
制御部22は、端末装置2から送信された印刷対象データ(PJLデータおよびPDLデータ)を受信する。また、制御部22は、受信したPJLデータを解析し、受信したPJLデータと対応する処理の内容(コマンドの内容)を特定し、その特定した処理を実行する。たとえば、特定した処理が、印刷設定に関するものであった場合は、印刷部27に処理を通知し、印刷部27に対し、上記の特定した処理を実行させる。また、制御部22は、上記の特定した処理が、情報の問い合わせに関するものであった場合は、記憶部23に蓄積されている情報を端末装置2に送信する。たとえば、端末装置2から、プリンタ20のスペックの送信要求があった場合は、管理情報25に含まれているスペックに関する情報を端末装置2に送信する。また、制御部22は、受信した印刷対象データに含まれる印刷データ(PDLデータ)を解析し、その解析結果に基づいて、受信した印刷データ(PDLデータ)からベクタデータまたはラスタデータを生成する。制御部22は、上記の特定した処理に従って印刷部27を駆動し、生成したデータを用紙などの被記録媒体に印刷する。
印刷部27は、給紙カセットを備えており、給紙、印刷、紙送りおよび排紙などを行う。また、印刷部27は、プリンタ20が電子写真方式のプリンタである場合は、トナー供給部、転写部および定着部などを備えている。また、印刷部27は、プリンタ20がインクジェットプリンタである場合は、インクカートリッジおよびインクジェットヘッドなどを備えている。表示部26は、プリンタ20の動作状態、データの受信状態、データの蓄積状態、用紙の有無などを表示する。また、表示部26は、プリンタ20が電子写真方式のプリンタである場合は、トナーの残量を表示する他、感光ドラムの交換時期などのメンテナンスに関する情報などを表示する。また、表示部26は、プリンタ20がインクジェットプリンタである場合は、インクの残量を表示する他、インクジェットヘッドのメンテナンスの必要性を示す表示などを行う。
[印刷対象データ送信処理および印刷処理]
次に、端末装置2の制御部3が実行する印刷対象データ送信処理およびプリンタ20の制御部22が実行する印刷処理について図2ないし図5を参照しつつ説明する。
図4は、プリンタ20が印刷データをPDLデータに変換する処理能力を備えていない場合の印刷処理1の流れを示し、図5は、プリンタ20が印刷データをPDLデータに変換する処理能力を備えている場合の印刷処理2の流れを示す。なお、以下の説明では、制御部3および制御部22が実行するステップをSと略す。
次に、端末装置2の制御部3が実行する印刷対象データ送信処理およびプリンタ20の制御部22が実行する印刷処理について図2ないし図5を参照しつつ説明する。
図4は、プリンタ20が印刷データをPDLデータに変換する処理能力を備えていない場合の印刷処理1の流れを示し、図5は、プリンタ20が印刷データをPDLデータに変換する処理能力を備えている場合の印刷処理2の流れを示す。なお、以下の説明では、制御部3および制御部22が実行するステップをSと略す。
制御部3は、印刷対象が選択されたか否かを判断し(図2のS1)、印刷対象が選択されたと判断した場合は(S1:Yes)、その選択された印刷対象の画像を表示部8に表示する(S2)。続いて、制御部3は、選択された印刷対象を印刷させるプリンタ20が選択済みであるか否かを判断し(S3)、プリンタ20が選択済みではないと判断した場合は(S3:No)、印刷対象が選択されたか否かを判断し(S1)、印刷対象が選択されていないと判断した場合は(S1:No)選択された印刷対象の印刷設定が変更されたか否かを判断する(図4のS4)。ここで、印刷設定の内容には、前述したように、用紙のサイズの選択、手差しか自動かの給紙方法の選択、用紙厚の選択、縦方向か横方向かの印刷の向きの選択、片面印刷か両面印刷かの選択、印刷部数の設定、印刷の倍率の設定、印刷品質の選択、カラーモード(カラーかモノクロか)の選択などがある。
ここで、制御部3は、印刷設定が変更されていないと判断した場合は(S4:No)、印刷ボタンが押下されたか否かを判断する(S5)。印刷ボタンは、印刷対象を印刷するときに表示部8に表示されるUI(ユーザインターフェース)画面に表示される印刷ボタンであり、操作部6を構成するマウスなどのポインティングデバイスによって印刷ボタンをクリックすると、印刷ボタンが押下されたことになる。ここで、制御部3は、印刷ボタンが押下されていないと判断した場合は(S5:No)、プリンタ20が選択済みであるか否かを判断し(S6)、プリンタ20が選択済みであると判断した場合は(S6:Yes)、その選択済みとなっているプリンタ20にアクセスし、プリンタ20の記憶部23に記憶されている管理情報25のうち、プリンタ20のスペックに関する情報を取得し、その取得したスペックに関する情報を記憶部10に記憶する(S7)。前述したように、プリンタ20のスペックには、端末装置2から印刷開始の指示があるまで印刷を待機する機能の有無、端末装置2から送信された印刷データをPDLデータに変換する能力の有無、複数の給紙トレイに対応しているか否かなどが含まれている。
続いて、制御部3は、選択されている印刷対象を印刷するための印刷対象データを生成する(図2のS8)。前述したように、印刷対象データには、印刷対象を印刷するための印刷データと、印刷設定内容を示す印刷設定情報とが含まれている。このように、制御部3は、ユーザが印刷ボタンを押下される前に、印刷対象データを生成するため、印刷ボタンが押下されてから印刷対象データを生成する場合よりも、総ての印刷対象データの生成に要する時間を短縮することができる。続いて、制御部3は、選択済みとなっているプリンタ20が印刷待機対応であるか否かを判断する(S9)。ここで、印刷待機対応とは、端末装置2から印刷対象データを受信している場合であっても、印刷開始の契機となる印刷開始コマンドを受信するまで印刷を開始しないで待機する機能のことである。プリンタ20が印刷待機対応であるか否かの判断は、先のS7において記憶部10に記憶したプリンタ20のスペックに基づいて判断する。また、制御部3は、プリンタ20が選択済みではないと判断した場合は(図3のS6:No)、印刷対象データの生成を継続して行う(図2のS8)。
ここで、制御部3は、プリンタ20が印刷待機対応であると判断した場合は(S9:Yes)、プリンタ20が複数トレイ対応であるか否かを判断する(S10)。ここで、複数トレイ対応とは、複数の給紙トレイを備えており、印刷対象毎に自動的に給紙トレイを切替え、異なる用紙に印刷することができる機能に対応していることを意味する。たとえば、その機能とは、印刷部27(図1)が、2つの給紙トレイを備えており、一方の給紙トレイはA4用紙を給紙し、他方の給紙トレイはB5用紙を給紙する状態になっている場合に、印刷対象によって給紙トレイAに切替えてA4用紙に印刷し、あるいは、給紙トレイBに切替えてB5用紙に印刷する機能である。また、プリンタ20がインクジェットプリンタであり、普通紙、光沢紙などの用紙の種類毎に複数の給紙トレイを備えている場合は、印刷対象に応じて給紙トレイを切替えて印刷する機能である。給紙トレイを自動的に切替えるか否かは、表示部8に表示する印刷設定画面において決定することができる。なお、トレイはカセットとも呼ばれる。
ここで、制御部3は、プリンタ20が複数トレイに対応していると判断した場合は(S10:Yes)、待機コマンドおよび給紙トレイ毎の印刷対象データをプリンタ20へ送信する(S11)。ここで、待機コマンドとは、プリンタ20を印刷待機状態にするためのコマンドである。換言すると、待機コマンドとは、印刷対象コマンドを受信している場合でも、印刷開始コマンドを受信するまでは印刷待機状態にするためのコマンドである。また、給紙トレイ毎の印刷対象データとは、プリンタ20に給紙トレイ毎の印刷を実行させるための印刷対象データである。たとえば、印刷設定において、給紙トレイの自動切替えが選択されており、印刷対象の中にA4用紙に印刷すべき印刷対象と、B5用紙に印刷すべき印刷対象とが存在している場合に、A4用紙を給紙する給紙トレイから給紙されるA4用紙に印刷するための印刷対象データと、B5用紙を給紙する給紙トレイから給紙されるB5用紙に印刷するための印刷対象データとである。つまり、制御部3は、プリンタ20において設定されている、複数のトレイなど、印刷に関連する複数の設定情報にそれぞれ対応する複数の印刷対象データを生成可能である。また、S11では、印刷対象データの総てを一度に送信しないで、少なくとも一部を送信することもできる。
また、制御部3は、プリンタ20が複数トレイ対応ではないと判断した場合は(S10:No)、待機コマンドおよび所定の設定で印刷対象データをプリンタ20に送信する(S12)。ここで、所定の設定の印刷対象データとは、ユーザが印刷設定画面において設定した最新の印刷設定に対応させた印刷対象データである。最新の印刷設定に対応させて印刷対象データを送信するのは、最新の印刷設定で印刷される可能性が高く、今回送信する印刷対象データをそのまま使うことができるからである。また、S12では、印刷対象データの総てを一度に送信しないで、少なくとも一部を送信することもできる。S9は、印刷待機コマンド対応判断処理の一例である。また、S11またはS12は、印刷対象データ送信処理の一例である。
上述したように、制御部3がS11またはS12において実行する処理は、印刷対象およびプリンタが選択されたときに(S1:Yes、S3:Yes)印刷対象データの少なくとも一部の送信を開始する処理である。詳しくは、制御部3がS11またはS12において実行する処理は、印刷待機コマンドと、印刷対象データの少なくとも一部とをプリンタ20に送信する処理であり、さらに、生成された複数の印刷対象データをプリンタ20へ送信可能な処理である。さらに詳しくは、制御部3がS9〜S12において実行する処理は、プリンタ20が印刷待機コマンドに対応しているか否かを判断する処理(S9)を実行し、その処理においてプリンタ20が印刷待機コマンドに対応していると判断された場合は(S9:Yes)、印刷待機コマンドと、印刷対象データの少なくとも一部とをプリンタ20へ送信し(S11,S12)、プリンタ20が印刷待機コマンドに対応していないと判断された場合は(S9:No)、印刷待機コマンドと、印刷対象データの少なくとも一部とをプリンタ20へ送信しない処理である。
一方、プリンタ20の制御部22は、図4に示す印刷処理1または図5に示す印刷処理2を実行する。図4に示す印刷処理1は、プリンタ20が印刷データをPDLデータに変換する処理能力を備えていない場合の処理の流れを示し、図5は、プリンタ20が印刷データをPDLデータに変換する処理能力を備えている場合の処理の流れを示す。なお、図4および図5におけるS31ないしS36は共通の処理であるため、S31ないしS36については図4を参照して説明する。
プリンタ20の制御部22は、端末装置2から送信されるデータを受信し(図4のS30)、受信したデータが印刷対象データであるか否かを判断し(S31)、印刷対象データであると判断した場合は(S31:Yes)、受信した印刷対象データを記憶部23に記憶する(S32)。S30は受信処理の一例である。
プリンタ20の制御部22は、端末装置2から送信されるデータを受信し(図4のS30)、受信したデータが印刷対象データであるか否かを判断し(S31)、印刷対象データであると判断した場合は(S31:Yes)、受信した印刷対象データを記憶部23に記憶する(S32)。S30は受信処理の一例である。
なお、プリンタ20が印刷待機コマンドに対応していないと判断され(図2のS9:No)、印刷待機コマンドと、印刷対象データの少なくとも一部とをプリンタ20へ送信しない場合は、後述するように、制御部3は、印刷ボタンが押下されたと判断し(図3のS5:Yes)、プリンタ20が印刷待機対応ではないと判断したときに(S15:No)、印刷対象データをプリンタ20へ送信する(S17)。
上述したように、制御部3は、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信する前に、予め印刷対象データをプリンタ20に送信するため、プリンタ20は、印刷開始コマンドを受信する前の段階から印刷対象データを受信して記憶部23に記憶しておくことができるため、印刷開始コマンドを受信すると、記憶部23に記憶された印刷対象データの印刷を直ぐに開始することができる。
上述したように、制御部3は、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信する前に、予め印刷対象データをプリンタ20に送信するため、プリンタ20は、印刷開始コマンドを受信する前の段階から印刷対象データを受信して記憶部23に記憶しておくことができるため、印刷開始コマンドを受信すると、記憶部23に記憶された印刷対象データの印刷を直ぐに開始することができる。
一方、端末装置2の制御部3は、S11またはS12を実行すると、印刷対象データの送信が完了したか否かを判断し(図2のS13)、印刷対象データの送信が完了したと判断した場合は(S13:Yes)、印刷対象データのプリンタ20への送信を完了したことを示す送信完了フラグをONする(S14)。また、制御部3は、印刷対象データの送信が完了していないと判断した場合は(S13:No)、S1に戻る。そして、制御部3は、印刷対象データ送信処理の次の実行サイクルにおいて、印刷対象を選択していないと判断し(S1:No)、印刷内容が変更されていないと判断し(図3のS4:No)、印刷ボタンが押下されたと判断すると(S5:Yes)、プリンタ20が印刷待機対応であるか否かを判断する(S15)。ここで、制御部3は、印刷待機対応であると判断した場合は(S15:Yes)、プリンタ20に印刷開始コマンドを送信する(S16)。つまり、制御部3は、印刷対象データ送信処理(S11,S12)を実行した後に印刷対象データを印刷するための印刷設定が変更されなかった場合に印刷開始コマンドをプリンタ20に送信する。S16は、情報送信処理の一例である。
プリンタ20の制御部22は、印刷開始コマンドを受信したか否かを判断し(図4のS33)、印刷開始コマンドを受信したと判断した場合は(S33:Yes)、S32において記憶部23に記憶した印刷対象データに基づいて印刷を実行する(S34)。つまり、プリンタ20の制御部22は、印刷開始コマンドを受信することにより、印刷待機状態を解除し、印刷を実行する。このように、印刷開始コマンドは、プリンタ20に対して印刷開始を指示するコマンドであるとともに、プリンタ20の印刷待機状態を解除するコマンドでもある。プリンタ20の制御部22が実行するS34は印刷処理の一例である。
続いて、端末装置2の制御部3は、送信完了フラグをOFFし(図3のS18)、印刷対象データ送信処理を終了する。また、制御部3は、プリンタ20が印刷待機対応ではないと判断した場合は(S15:No)、S8において生成した印刷対象データをプリンタ20に送信し(S17)、印刷対象データ送信処理を終了する。
また、制御部3は、印刷設定が変更されたと判断した場合は(図3のS4:Yes)、印刷データを再生成する必要があるか否かを判断する(S19)。印刷データを再生成する必要がある場合とは、印刷設定を変更したことにより、印刷設定の変更前にS8(図2)において生成した印刷対象データに含まれる印刷データを利用することができない場合である。たとえば、印刷設定を行った当初は、カラー印刷を設定していたが、モノクロ印刷に変更したような場合である。ここで、制御部3は、印刷データを再生成する必要があると判断した場合は(S19:Yes)、その印刷データをプリンタ20において再生成可能であるか否かを判断する(S20)。印刷データをプリンタ20において再生成可能であるか否かは、先のS7においてプリンタ20から取得して記憶部10に記憶したプリンタ20のスペックの中に、端末装置2から送信された印刷データをPDLデータに変換することができる機能が含まれているか否かに基づいて判断する。ここで、制御部3は、印刷データをプリンタ20において再生成可能ではないと判断した場合は(S20:No)、変更された印刷設定情報をプリンタ20へ送信する(S21)。また、制御部3は、印刷データを再生成する必要がないと判断した場合は(S19:No)、印刷対象データの生成を継続して行う(図2のS8)。S20は、決定処理の一例である。
また、制御部3は、印刷設定が変更されたと判断した場合は(図3のS4:Yes)、印刷データを再生成する必要があるか否かを判断する(S19)。印刷データを再生成する必要がある場合とは、印刷設定を変更したことにより、印刷設定の変更前にS8(図2)において生成した印刷対象データに含まれる印刷データを利用することができない場合である。たとえば、印刷設定を行った当初は、カラー印刷を設定していたが、モノクロ印刷に変更したような場合である。ここで、制御部3は、印刷データを再生成する必要があると判断した場合は(S19:Yes)、その印刷データをプリンタ20において再生成可能であるか否かを判断する(S20)。印刷データをプリンタ20において再生成可能であるか否かは、先のS7においてプリンタ20から取得して記憶部10に記憶したプリンタ20のスペックの中に、端末装置2から送信された印刷データをPDLデータに変換することができる機能が含まれているか否かに基づいて判断する。ここで、制御部3は、印刷データをプリンタ20において再生成可能ではないと判断した場合は(S20:No)、変更された印刷設定情報をプリンタ20へ送信する(S21)。また、制御部3は、印刷データを再生成する必要がないと判断した場合は(S19:No)、印刷対象データの生成を継続して行う(図2のS8)。S20は、決定処理の一例である。
プリンタ20の制御部22は、S30において受信したデータが印刷対象データではないと判断した場合は(図4のS31:No)、受信したデータは変更された印刷設定情報であるか否かを判断する(S35)。ここで、制御部22は、受信したデータは変更された印刷設定情報であると判断した場合は(S35:Yes)、S32において記憶部23に記憶した印刷対象データに含まれる印刷設定情報を、変更された印刷設定情報に書換える(S36)。
端末装置2の制御部3は、変更された印刷設定情報をプリンタ20へ送信すると(図3のS21)、変更された印刷設定に従って印刷データを再生成する(S23)。また、制御部3は、印刷データをプリンタ20において再生成可能であると判断した場合は(S20:Yes)、変更された印刷設定情報および再生成指示コマンドをプリンタ20へ送信する(S22)。ここで、再生成指示コマンドは、印刷データの再生成を指示するコマンドである。再生成指示コマンドは、再生成指示情報の一例である。
この再生指示コマンドは、プリンタ20が印刷データをPDLデータに変換する処理能力を備えている場合に有効なコマンドであるため、この場合、プリンタ20の制御部22は、図5に示す印刷処理2を実行する。制御部22は、印刷設定情報の書換えを実行すると(S36)、または、受信したデータは変更された印刷設定情報ではないと判断すると(S35:No)、再生成指示コマンドを受信したか否かを判断する(S37)。ここで、制御部22は、再生成指示コマンドを受信したと判断した場合は(S37:Yes)、S32において記憶部23に記憶した印刷対象データに含まれる印刷データを、S36において書換えた印刷設定情報に従って再生成する(S38)。
上述したように、制御部3は、印刷データをプリンタ20が解釈可能なPDLデータに変換するデータ変換処理を、プリンタ20および端末装置2のどちらで行うかを、プリンタ20および端末装置2それぞれの画像処理能力に基づいて決定する決定処理(S20)を実行し、決定処理においてデータ変換処理を端末装置2で行うと決定した場合は(S20:No)、データ変換処理を実行し、データ変換処理により変換された印刷データをプリンタ20に送信する(S11,S12)。また、決定処理においてデータ変換処理をプリンタ20で行うと決定した場合は(S20:Yes)、データ変換処理を実行しないで印刷データをプリンタ20に送信する(S11,S12)。
詳細には、制御部3は、印刷対象データ送信処理(S11,S12)を実行した後に印刷設定が変更された場合に印刷データを再生成する必要があるか否かを判断する再生成判断処理(S19)と、その再生成判断処理において印刷データを再生成する必要があると判断した場合に(S19:Yes)、端末装置2またはプリンタ20に印刷データを再生成させる再生成処理(S23)と、を実行し、その再生成処理において端末装置2に印刷データを再生成させる場合は(S20:No)、端末装置2が再生成した印刷データをプリンタ20に送信し(S11,S12)、その送信後に、印刷の契機となる印刷開始コマンドをプリンタ20に送信する(S16)。また、上記再生成処理においてプリンタ20に印刷データを再生成させる場合は(S20:Yes)、その再生成を指示する再生成指示コマンドをプリンタ20に送信し(S22)、その送信後に、印刷の契機となる印刷開始コマンドをプリンタ20に送信する(S16)。
上述したように、印刷設定が変更された場合であっても、プリンタ20が印刷データを再生成することができる場合は、制御部3は、変更された印刷設定情報および再生成指示コマンドをプリンタ20へ送信するだけで良く、自身が印刷データを再生成してプリンタ20へ再送信する必要が無いため、プリンタ20が印刷データを再生成することができない場合よりも早いタイミングで印刷を開始することができる。
上述したように、本実施形態の画像処理システム1は、プリンタ20と、プリンタ20に対して印刷対象の印刷指示を行う端末装置2とを備えた画像処理システムであって、端末装置2の制御部3は、印刷対象を印刷するための印刷対象データの少なくとも一部を、印刷対象データの印刷開始の契機となる印刷開始コマンドをプリンタ20に送信する前に予めプリンタ20に送信しておく印刷対象データ送信処理(S11,S12)と、印刷対象データ送信処理により印刷対象データの少なくとも一部がプリンタ20に送信された後に、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信するコマンド送信処理(S16)と、を実行し、プリンタ20の制御部22は、端末装置2の制御部3の印刷対象データ送信処理により送信された印刷対象データを受信する受信処理と、その受信処理により受信された印刷対象データの印刷を、端末装置2のコマンド送信処理により送信された印刷開始コマンドを受信したときに開始する印刷処理と、を実行する画像処理システムである。
また、本実施形態のデータの送信方法は、印刷対象の印刷指示を行う端末装置2からプリンタ20に対するデータの送信方法であって、印刷対象を印刷するための印刷対象データの少なくとも一部を、印刷対象データの印刷開始の契機となる印刷開始コマンドをプリンタ20に送信する前に予めプリンタ20に送信し、印刷対象データの少なくとも一部がプリンタ20に送信された後に、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信するデータの送信方法である。
[実施形態の効果]
(1)上述した実施形態によれば、印刷対象データの少なくとも一部を予めプリンタ20に送信した後に、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信するため、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信してから印刷対象データをプリンタ20に送信する場合よりも、印刷開始を指示してから印刷が開始されるまでに要する時間(FPOT)を短くすることができる。
(2)また、上述した実施形態によれば、印刷対象およびプリンタ20が選択されたときに印刷対象データの少なくとも一部の送信を開始するため、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信してから印刷対象データをプリンタ20に送信する場合よりもFPOTを短くすることができる。
(1)上述した実施形態によれば、印刷対象データの少なくとも一部を予めプリンタ20に送信した後に、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信するため、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信してから印刷対象データをプリンタ20に送信する場合よりも、印刷開始を指示してから印刷が開始されるまでに要する時間(FPOT)を短くすることができる。
(2)また、上述した実施形態によれば、印刷対象およびプリンタ20が選択されたときに印刷対象データの少なくとも一部の送信を開始するため、印刷開始コマンドをプリンタ20に送信してから印刷対象データをプリンタ20に送信する場合よりもFPOTを短くすることができる。
(3)さらに、上述した実施形態によれば、プリンタ20が印刷待機の機能を備えている場合は、印刷待機コマンドをプリンタ20に送信することにより、印刷開始コマンドを受信するまで印刷対象データの印刷を開始させないようにすることができる。
(4)さらに、上述した実施形態によれば、印刷待機の機能を備えていないプリンタ20に印刷対象データを送信しないようにすることができる。
(4)さらに、上述した実施形態によれば、印刷待機の機能を備えていないプリンタ20に印刷対象データを送信しないようにすることができる。
(5)さらに、上述した実施形態によれば、プリンタ20および端末装置2のうち、印刷データをPDLデータに変換する能力のある方に印刷データの変換処理を実行させることができるため、印刷データの変換に要する時間を短縮することができるので、その結果、FPOTを短くすることができる。
(6)さらに、上述した実施形態によれば、複数の設定情報にそれぞれ対応する複数の印刷対象データを生成し、予めプリンタ20に送信しておくことが可能なため、FPOTを短くすることができる。
(6)さらに、上述した実施形態によれば、複数の設定情報にそれぞれ対応する複数の印刷対象データを生成し、予めプリンタ20に送信しておくことが可能なため、FPOTを短くすることができる。
(7)さらに、上述した実施形態によれば、印刷設定が変更されなかった場合は、予め送信しておいた印刷対象データを印刷させることができるため、FPOTを短くすることができる。
(8)さらに、上述した実施形態によれば、印刷設定が変更された場合は、その変更に対応する印刷対象データを再生成することができるため、変更された印刷設定に対応する印刷対象データを印刷させることができる。
(8)さらに、上述した実施形態によれば、印刷設定が変更された場合は、その変更に対応する印刷対象データを再生成することができるため、変更された印刷設定に対応する印刷対象データを印刷させることができる。
〈他の実施形態〉
(1)端末装置2の制御部3は、印刷データを再生成する必要があると判断した場合に(図3のS18:Yes)、その判断を行う前にプリンタ20に予め送信されてプリンタ20の記憶部23(図1)に記憶されている印刷データを消去させる消去コマンドをプリンタ20に送信する処理を実行する。そして、プリンタ20の制御部22は、端末装置2から消去コマンドを受信することにより、記憶部23に記憶されている印刷データを消去する処理を実行する。
端末装置2の制御部3およびプリンタ20の制御部22が上記の処理を実行することにより、プリンタ20に予め送信されて記憶されている印刷対象データを消去させることができるため、プリンタ20において印刷対象データを記憶する記憶部23の記憶容量が不足するという事態が起こり難くすることができる。
(1)端末装置2の制御部3は、印刷データを再生成する必要があると判断した場合に(図3のS18:Yes)、その判断を行う前にプリンタ20に予め送信されてプリンタ20の記憶部23(図1)に記憶されている印刷データを消去させる消去コマンドをプリンタ20に送信する処理を実行する。そして、プリンタ20の制御部22は、端末装置2から消去コマンドを受信することにより、記憶部23に記憶されている印刷データを消去する処理を実行する。
端末装置2の制御部3およびプリンタ20の制御部22が上記の処理を実行することにより、プリンタ20に予め送信されて記憶されている印刷対象データを消去させることができるため、プリンタ20において印刷対象データを記憶する記憶部23の記憶容量が不足するという事態が起こり難くすることができる。
(2)本発明のコンピュータプログラムは、ウェブ上から取得する他、USBメモリ、CD−ROMなどの記憶媒体から取得することもできる。さらに、本発明のコンピュータプログラムが記憶されている他の端末装置と通信することにより取得することもできる。
1 画像処理システム
2 端末装置
3 制御部
10 記憶部
11 プリンタドライバ
12 コンピュータプログラム
20 プリンタ
22 制御部
23 記憶部
25 管理情報
27 印刷部
2 端末装置
3 制御部
10 記憶部
11 プリンタドライバ
12 コンピュータプログラム
20 プリンタ
22 制御部
23 記憶部
25 管理情報
27 印刷部
Claims (11)
- 画像処理装置に対して印刷対象の印刷開始の契機となる情報を送信する端末装置の制御部が実行するコンピュータプログラムであって、
前記制御部に、
前記印刷対象を印刷するための印刷対象データの少なくとも一部を、前記印刷開始の契機となる情報を前記画像処理装置に送信する前に予め前記画像処理装置に送信する印刷対象データ送信処理と、
前記印刷対象データ送信処理により前記印刷対象データの少なくとも一部が前記画像処理装置に送信された後に、前記印刷開始の契機となる情報を前記画像処理装置に送信する情報送信処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記印刷対象データ送信処理は、
前記印刷対象および前記画像処理装置が選択されたときに前記印刷対象データの少なくとも一部の送信を開始する処理であることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。 - 前記印刷対象データ送信処理は、
前記印刷開始の契機となる情報を受信するまで前記印刷対象データの印刷開始を待機させる印刷待機情報と、前記印刷対象データの少なくとも一部とを前記画像処理装置に送信する処理であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンピュータプログラム。 - 前記画像処理装置が前記印刷待機情報に対応しているか否かを判断する印刷待機情報対応判断処理を実行し、
前記印刷対象データ送信処理は、
前記印刷待機情報対応判断処理において前記画像処理装置が前記印刷待機情報に対応していると判断された場合は、前記印刷待機情報と、前記印刷対象データの少なくとも一部とを前記画像処理装置へ送信し、
前記印刷待機情報対応判断処理において前記画像処理装置が前記印刷待機情報に対応していないと判断された場合は、前記印刷待機情報と、前記印刷対象データの少なくとも一部とを前記画像処理装置へ送信しない処理であることを特徴とする請求項3に記載のコンピュータプログラム。 - 前記印刷対象データを前記画像処理装置が解釈可能なデータに変換するデータ変換処理を、前記画像処理装置および前記端末装置のどちらで行うかを、前記画像処理装置および前記端末装置それぞれの画像処理能力に基づいて決定する決定処理を実行し、
前記決定処理において前記データ変換処理を前記端末装置で行うと決定した場合は、前記データ変換処理を実行し、
前記印刷対象データ送信処理は、
前記決定処理が前記データ変換処理を前記端末装置で行うと決定した場合は、前記データ変換処理により変換されたデータを前記印刷対象データとして前記画像処理装置に送信し、
前記決定処理において前記データ変換処理を前記画像処理装置で行うと決定した場合は、前記データ変換処理を実行しないで前記印刷対象データを前記画像処理装置に送信する処理であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。 - 前記画像処理装置において設定されている、印刷に関連する複数の設定情報にそれぞれ対応する複数の前記印刷対象データを生成可能であり、
前記印刷対象データ送信処理は、
前記生成された前記複数の印刷対象データを前記画像処理装置へ送信可能な処理であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。 - 前記情報送信処理は、
前記印刷対象データ送信処理を実行した後に前記印刷対象データを印刷するための印刷内容が変更されなかった場合に前記印刷開始の契機となる情報を前記画像処理装置に送信する処理であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。 - 前記印刷対象データ送信処理を実行した後に前記印刷対象データを印刷するための印刷内容が変更された場合に前記印刷対象データを再生成する必要があるか否かを判断する再生成判断処理と、
前記再生成判断処理において前記印刷対象データを再生成する必要があると判断した場合に、前記端末装置または前記画像処理装置に前記印刷対象データを再生成させる再生成処理と、を実行し、
前記印刷対象データ送信処理は、
前記再生成処理において前記端末装置に前記印刷対象データを再生成させる場合は、前記端末装置が再生成した前記印刷対象データを前記画像処理装置に送信し、
前記再生成処理において前記画像処理装置に前記印刷対象データを再生成させる場合は、その再生成を指示する再生成指示情報を前記画像処理装置に送信する処理であり、
前記情報送信処理は、
前記再生成した前記印刷対象データが前記印刷対象データ送信処理により前記画像処理装置に送信された後に前記印刷の契機となる情報を前記画像処理装置に送信し、
前記再生成処理において前記画像処理装置に前記印刷対象データを再生成させた場合は、前記再生成指示情報を前記画像処理装置に送信した後に前記印刷の契機となる情報を送信する処理であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。 - 前記再生成判断処理において前記印刷対象データを再生成する必要があると判断した場合は、その判断を行う前に前記画像処理装置に予め送信されて前記画像処理装置に記憶されている印刷対象データを消去させる消去情報を前記画像処理装置に送信することを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
- 印刷対象の印刷指示を行う端末装置から画像処理装置に対するデータの送信方法であって、
前記印刷対象を印刷するための印刷対象データの少なくとも一部を、前記印刷対象データの印刷開始の契機となる情報を前記画像処理装置に送信する前に予め前記画像処理装置に送信し、
前記印刷対象データの少なくとも一部が前記画像処理装置に送信された後に、前記印刷開始の契機となる情報を前記画像処理装置に送信することを特徴とするデータの送信方法。 - 画像処理装置と、前記画像処理装置に対して印刷対象の印刷指示を行う端末装置とを備えた画像処理システムであって、
前記端末装置の制御部は、
前記印刷対象を印刷するための印刷対象データの少なくとも一部を、前記印刷対象データの印刷開始の契機となる情報を前記画像処理装置に送信する前に予め前記画像処理装置に送信しておく印刷対象データ送信処理と、
前記印刷対象データ送信処理により前記印刷対象データの少なくとも一部が前記画像処理装置に送信された後に、前記印刷開始の契機となる情報を前記画像処理装置に送信する情報送信処理と、を実行し、
前記画像処理装置の制御部は、
前記端末装置の制御部の前記印刷対象データ送信処理により送信された前記印刷対象データを受信する受信処理と、
前記受信処理により受信された前記印刷対象データの印刷を、前記端末装置の前記情報送信処理により送信された前記印刷開始の契機となる情報を受信したときに開始する印刷処理と、を実行することを特徴とする画像処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019031451A JP2020135707A (ja) | 2019-02-25 | 2019-02-25 | コンピュータプログラム、データの送信方法および画像処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019031451A JP2020135707A (ja) | 2019-02-25 | 2019-02-25 | コンピュータプログラム、データの送信方法および画像処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020135707A true JP2020135707A (ja) | 2020-08-31 |
Family
ID=72263422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019031451A Pending JP2020135707A (ja) | 2019-02-25 | 2019-02-25 | コンピュータプログラム、データの送信方法および画像処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020135707A (ja) |
-
2019
- 2019-02-25 JP JP2019031451A patent/JP2020135707A/ja active Pending
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