JP2020134734A - 基材層付き光学積層体、並びに、光学積層体及び複合光学積層体の製造方法 - Google Patents

基材層付き光学積層体、並びに、光学積層体及び複合光学積層体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複合光学積層体を好適に製造するために用いられる基材層付き光学積層体、並びに、光学積層体及び複合光学積層体の製造方法を提供する。【解決手段】基材層付き光学積層体は、第1液晶層と第1液晶層に対して剥離可能な第1基材層とを含む第1積層体、第1光学層と第1貼合層とを含む第2積層体、及び、第2貼合層と第2貼合層に対して剥離可能な離型層とを含む第3積層体をこの順に含む。第1基材層は第1液晶層に対して剥離可能であり、離型層は第2貼合層に対して剥離可能である。基材層付き光学積層体の外形部分の少なくとも1箇所において、第1積層体の端部の位置は、第2積層体の端部の位置及び第3積層体の端部の位置のそれぞれよりも面方向外側にあり、かつ、第3積層体の端部の位置は、第2積層体の端部の位置と面方向において同じか、それよりも面方向外側にある。【選択図】図1

Description

本発明は、基材層付き光学積層体、光学積層体の製造方法、及び複合光学積層体の製造方法に関する。
有機EL画像表示装置では、画像表示パネルのパネル面(視認側)に円偏光板を配置し、この円偏光板により外光の反射を低減できることが知られている。このような円偏光板として、液晶材料の硬化層を2以上含む位相差層を、直線偏光板に貼合して形成することが知られている(例えば、特許文献1等)。
特開2015−25947号公報
液晶材料の硬化層を2以上含む位相差層は、その製造方法に起因して、両面に剥離可能な層を有することがある。この位相差層は、一方の剥離可能な層を剥離してから、貼合層を介して直線偏光板へ貼合される。一方の剥離可能な層を剥離するときに、他方の剥離可能な層が意図せず剥離してしまうという問題があることが明らかになった。
円偏光板を構成する各層を1層ずつ順次貼合して製造する場合、上記問題は生じない。しかしながら、各層を貼合する際に貼合不良が生じるという別の問題が生じ得る。貼合不良が生じると、貼合不良が生じた箇所は最終製品(例えば、円偏光板)の製造に使用できず工程ロスとなる。このような工程ロスの発生を考慮した上で、最終製品を製造するためのコストや手間等を低減した製造工程を設計することが求められる。
本発明は、複合光学積層体を好適に製造するために用いられる基材層付き光学積層体、基材層付き光学積層体から得られる光学積層体の製造方法、及び複合光学積層体の製造方法の提供を目的とする。
本発明は、以下の基材層付き光学積層体、光学積層体の製造方法、及び複合光学積層体の製造方法を提供する。
〔1〕 第1液晶層と前記第1液晶層に対して剥離可能な第1基材層とを含む第1積層体、第1光学層と第1貼合層とを含む第2積層体、及び、第2貼合層と前記第2貼合層に対して剥離可能な離型層とを含む第3積層体をこの順に含む基材層付き光学積層体であって、
前記第2積層体は、前記第1貼合層を介して前記第1積層体の前記第1液晶層側に貼合されており、
前記第3積層体は、前記第2貼合層を介して前記第2積層体の前記第1光学層側に貼合されており、
前記基材層付き光学積層体の外形部分の少なくとも1箇所において、
前記第1積層体の端部の位置は、前記第2積層体の端部の位置及び前記第3積層体の端部の位置のそれぞれよりも面方向外側にあり、かつ、
前記第3積層体の前記端部の位置は、前記第2積層体の端部の位置と面方向において同じか、それよりも面方向外側にある、基材層付き光学積層体。
〔2〕 前記基材層付き光学積層体の前記少なくとも1箇所における前記外形部分に面方向に直交する方向の断面において、
前記第1積層体の前記端部の位置と前記第2積層体の前記端部の位置との間の面方向の距離をA[mm]とし、
前記第2積層体の前記端部の位置と前記第3積層体の前記端部の位置との間の面方向の距離をB[mm]とするとき、
下記式(I):
0≦B<A≦1.8 (I)
の関係を満たす、〔1〕に記載の基材層付き光学積層体。
〔3〕 前記第1基材層と前記第1液晶層との間の剥離力をX[N/25mm]とし、
前記離型層と前記第2貼合層との間の剥離力をY[N/25mm]とするとき、
下記式(II):
0.8Y≦X≦15Y (II)
の関係を満たす、〔1〕又は〔2〕に記載の基材層付き光学積層体。
〔4〕 前記第1光学層は、前記第1貼合層とは反対側の表面上の一部に設けられた着色層を含む、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の基材層付き光学積層体。
〔5〕 前記第1光学層は、第2液晶層を含む、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の基材層付き光学積層体。
〔6〕 前記第1光学層は、さらに第2基材層を含み、
前記第2積層体は、前記第1貼合層、前記第2液晶層、及び前記第2基材層をこの順に有する、〔5〕に記載の基材層付き光学積層体。
〔7〕 前記第1液晶層及び前記第2液晶層は、下記[a]又は[b]:
[a]前記第1液晶層が1/2波長板であり、前記第2液晶層が1/4波長板である、
[b]前記第1液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方が逆波長分散性の1/4波長板であり、他方がポジティブCプレートである、
の関係を満たす、〔5〕又は〔6〕に記載の基材層付き光学積層体。
〔8〕 〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の基材層付き光学積層体から、前記第1基材層を剥離する工程を含む、光学積層体の製造方法。
〔9〕 前面板及び第2光学層を有する第4積層体を準備する工程と、
〔8〕に記載の光学積層体の製造方法によって前記光学積層体を得る工程と、
前記第1基材層を剥離することによって露出した側に、第3貼合層を介して、前記第4積層体の前記第2光学層側を積層する工程と、を含む、複合光学積層体の製造方法。
本発明の基材層付き光学積層体によれば、複合光学積層体を好適に製造することができる。
(a)は、本発明の基材層付き光学積層体の一例を模式的に示す概略平面図であり、(b)は、(a)のp−p’概略断面図である。 本発明の基材層付き光学積層体の他の一例を模式的に示す概略断面図である。 本発明の光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の複合光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下のすべての図面においては、各構成要素を理解しやすくするために縮尺を適宜調整して示しており、図面に示される各構成要素の縮尺と実際の構成要素の縮尺とは必ずしも一致しない。
図1(a)は、基材層付き光学積層体の一例を模式的に示す概略平面図であり、図1(b)は、(a)のp−p’概略断面図である。図2は、基材層付き光学積層体の他の一例を模式的に示す概略断面図である。図3は、光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。図4(a)及び(b)は、複合光学積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。
(基材層付き光学積層体)
基材層付き光学積層体1aは、図1(b)に示すように、第1積層体10、第2積層体20、及び第3積層体30をこの順に含む。第1積層体10は、第1基材層11及び第1液晶層12を含み、第1基材層11は第1液晶層12に対して剥離可能である。第1基材層11が第1液晶層12に対して剥離可能とは、第1基材層11を含む層と第1液晶層12を含む層とに分離可能であることをいう。そのため、第1基材層11と第1液晶層12との間に、例えば後述する第1配向層等の他の層が介在する場合、第1基材層11を剥離したときに、当該他の層は第1基材層11とともに剥離されてもよく、当該他の層は第1液晶層12側に残存してもよいものとする。第2積層体20は、第1光学層23及び第1貼合層24を含み、第1光学層23は、第2基材層21及び第2液晶層22を含む。第3積層体30は、離型層31及び第2貼合層34を含み、離型層31は第2貼合層34に対して剥離可能である。
基材層付き光学積層体1aにおいて、第2積層体20は、第1貼合層24を介して第1積層体10の第1液晶層12側に貼合されており、第3積層体30は、第2貼合層34を介して第2積層体20の第1光学層23側に貼合されている。そのため、基材層付き光学積層体1aは、図1(b)に示すように、第1基材層11、第1液晶層12、第1貼合層24、第1光学層23、第2貼合層34、及び離型層31をこの順に含み、第1光学層23は、第1貼合層24側から、第2液晶層22及び第2基材層21をこの順に含む。
基材層付き光学積層体1aは、長尺の連続体であってもよく、枚葉体であってもよい。基材層付き光学積層体1aの平面視(面方向)形状は特に限定されないが、例えば、正方形状や長方形状といった方形状とすることができ、図1(a)に示すように、長方形状であることがより好ましい。基材層付き光学積層体1aでは、その外形部分をなす各辺において、図1(a)及び(b)に示すように、第1積層体10の端部の位置は、第2積層体20の端部の位置及び第3積層体30の端部の位置のそれぞれよりも面方向外側にあり、かつ、第3積層体30の端部の位置は、第2積層体20の端部の位置よりも面方向外側にある。このように、基材層付き光学積層体1aでは、第1積層体10の端部の位置が、第2積層体20及び第3積層体30の端部の位置よりも面方向外側にある。
本明細書において基材層付き光学積層体1aの外形部分とは、基材層付き光学積層体1aの平面視(面方向)における端部をいう。つまり、基材層付き光学積層体1aの外形部分は、第1〜第3積層体10,20,30の積層方向の端面のうち最も面方向外側にある部分によって定めることができる。また、本明細書において第1積層体10、第2積層体20、及び第3積層体30における端部とは、後述する断面において、各積層体の最も面方向内側にある部分をいう。さらに、本明細書において面方向とは、基材層付き光学積層体1aの積層方向に直交する方向(直交方向)をいう。
なお、図1(a)及び(b)に示す基材層付き光学積層体1aは、第3積層体30の端部の位置が、第2積層体20の端部の位置よりも面方向外側にある場合を示しているが、第3積層体30の端部の位置は、第2積層体20の端部の位置と面方向において同じであってもよい。また、図1(a)及び(b)に示す基材層付き光学積層体1aでは、外形部分のすべて(4辺すべて)において、第1積層体10の端部の位置が、第2積層体20及び第3積層体30の端部の位置よりも面方向外側にある場合を示しているが、この位置関係を満たすのは、基材層付き光学積層体1aの外形部分の少なくとも1箇所であればよい。具体的には、基材層付き光学積層体1aが方形状であれば、4辺のうちのいずれか1辺が上記関係を満たしていてもよく、当該1辺のうちの少なくとも1箇所において上記関係を満たしていてもよい。
基材層付き光学積層体1aは、後述するように第1基材層11を剥離して光学積層体5(図3)を得、第1基材層11を剥離して露出した側(光学積層体5の第1液晶層12側)に、第3貼合層44を介して第4積層体40を貼合して離型層付き複合光学積層体8aを製造するために用いることができる(図4(a))。このように、離型層付き複合光学積層体8aを製造する際には、基材層付き光学積層体1aから第1基材層11を剥離して露出した側に第4積層体40を貼合するため、基材層付き光学積層体1aが有する剥離可能な第1基材層11及び離型層31のうち、第1基材層11を選択的に剥離する必要がある。上記したように第1積層体10の端部の位置が第1及び第2積層体10,20の端部の位置よりも面方向外側にある基材層付き光学積層体1aでは、第3積層体30側の表面に剥離用テープ3の一端を取り付けて、この剥離用テープ3の他端を把持した状態で剥離用テープ3と基材層付き光学積層体1aとを相対的に移動させることにより、第1基材層11を良好に剥離することができる。剥離用テープ3は、基材フィルム上に粘着剤層を有するものであり、この粘着剤層によって基材層付き光学積層体1aに取り付けられる。
上記のようにして基材層付き光学積層体1aから第1基材層11を剥離できる理由は、次のように推測される。剥離用テープ3は通常、図1(a)及び(b)に示すように、基材層付き光学積層体1aの外形部分の辺を跨ぐように取り付けられる。そのため、基材層付き光学積層体1aの第3積層体30側の表面に剥離用テープ3が取り付けられると、剥離用テープ3のうちの第3積層体30側の表面に貼付されていない部分(第3積層体30の端部から面方向外側に位置する部分)の粘着剤層が、第1液晶層12に接触する。また、図1(a)及び(b)に示すように、第2積層体20の端部の位置が、第3積層体30の端部の位置よりも面方向内側にあるため、第3積層体30の第2貼合層34も第1液晶層12に接触する。これにより、剥離用テープ3が取り付けられた領域及びその周辺において、第2積層体20及び第1液晶層12は、剥離用テープ30の挙動の影響を受けやすくなる。その結果、剥離用テープ3を把持して当該剥離用テープ3と基材層付き光学積層体1aとの相対移動を開始すると、第2積層体20及び第1液晶層12が、第1基材層11の挙動よりも剥離用テープ3の挙動の影響を受けるため、第1液晶層12と第1基材層11との間が分離する剥離のきっかけが生じる。そして、上記の相対移動がさらに進むことにより、第1液晶層12と第1基材層11との間に生じた剥離のきっかけを起点として、基材層付き光学積層体1aから第1基材層11を剥離することができると考えられる。
基材層付き光学積層体1aの外形部分をなす各辺の少なくとも1箇所では、当該1箇所における外形部分に面方向に直交する方向の断面において、図1(b)に示すように、第1積層体10の端部の位置と第2積層体20の端部の位置との面方向における距離をA[mm]とし、第2積層体20の端部の位置と第3積層体30の端部の位置との面方向における距離をB[mm]とするとき、下記式(I):
0≦B<A≦1.8 (I)
の関係を満たすことが好ましい。
第1〜第3積層体10,20,30の端部の位置関係が上記の関係にある外形部分の1箇所において、当該1箇所が直線状の辺における1点である場合、上記断面は、当該辺に対して面方向に直交する方向に沿って切断したときの断面である。また、当該1箇所が曲線部分の1点である場合、上記断面は、当該1箇所を通り、当該1箇所における面方向の接線に対して面方向に直交する方向に沿って切断したときの断面とする。そして、距離A及びBは、上記断面における各積層体の端部の位置に基づいて決定することができる。上記断面において、図1(b)に示すように、各積層体の端部の位置の間の面方向に沿う方向の距離を測定することにより、距離A及びBを決定することができる。
基材層付き光学積層体1aは、その外形部分をなす各辺の少なくとも1箇所において式(I)の関係を満たしていればよいが、外形部分をなす辺(4辺)のうちの一部や、外形部分をなす辺のすべてにおいて、式(I)の関係を満たしてもよい。式(I)の右辺(Aの上限値)は、1.5以下であることがより好ましく、1.3以下であることがさらに好ましく、1.1以下であることがよりさらに好ましい。また、式(I)の左辺(Bの下限値)は、0超(0<B)であってもよく、0.1以上であってもよく、0.3以上であってもよく、0.5以上であってもよく、0.7以上であってもよい。
基材層付き光学積層体1aにおいて、上記式(I)の関係を満たす位置に剥離用テープ3を取り付けることにより、基材層付き光学積層体1aを光学積層体5(図3)と第1基材層11とに良好に分離することができる。第1液晶層12は通常、薄い層であるため、式(I)においてAが大きくなると、剥離用テープ3を用いて基材層付き光学積層体1aから第1基材層11の剥離を行う場合に、光学積層体5に含まれる第1液晶層12が破断する等の不具合が生じやすくなる傾向にある。また、式(I)においてBが0より大きくなると、第3積層体30の第2貼合層34が第1積層体10に接触することができるため、剥離用テープ3を用いて行う基材層付き光学積層体1aからの第1基材層11の剥離が行いやすくなる。
基材層付き光学積層体1aは、外形部分の任意の1箇所の断面において式(I)を満たすものであればよいが、少なくとも剥離用テープ3が取り付けられる位置の断面において式(I)を満たすことが好ましい。
例えば基材層付き光学積層体1aが方形状を有する場合、図1(a)に示すように、剥離用テープ3は方形状の角の頂点の位置を含むように取り付けることができる。このとき、第1基材層11の剥離のしやすさの観点から、剥離用テープ3と基材層付き光学積層体1aとの相対移動の方向を、剥離用テープ3が取り付けられた角の頂点と当該角に対向する角の頂点とを結ぶ対角線に沿う方向とすることがある。このような場合には、方形状を有する基材層付き光学積層体1aにおいて式(I)の関係を満たす断面が形成される外形部分の1箇所は、剥離用テープ3が取り付けられる角の頂点を含む部分に設けられることが好ましく、この頂点構成する2つの辺に設けられることが好ましい。剥離用テープ3は一定の幅を有していることから、方形状の角の頂点を含むように剥離用テープ3を取付けた場合にも、当該角を構成する2つの辺の一部をそれぞれ含むように、剥離用テープ3が取付けられる。そのため、剥離用テープ3が取付けられる位置において、式(I)の関係を満たす断面が形成されることが好ましい。
また、方形状を有する基材層付き光学積層体1aにおいて、いずれかの辺に面方向において交差する方向に剥離用テープ3を取り付けることもできる。この場合、基材層付き光学積層体1aにおいて式(I)を満たす断面が形成される外形部分の1箇所は、剥離用テープが取り付けられる辺に設けられることが好ましい。
基材層付き光学積層体1aが長尺の連続体である場合、例えば剥離用テープ3は、基材層付き光学積層体1aの長さ方向の辺に取り付けることができる。この場合、基材層付き光学積層体1aにおいて式(I)を満たす断面が形成される外形部分の1箇所は、剥離用テープが取り付けられる長さ方向の辺に設けられることが好ましい。
基材層付き光学積層体1aは、第1基材層11と第1液晶層12との間の剥離力をX[N/25mm]とし、離型層31と第2貼合層34との間の剥離力をY[N/25mm]とするとき、下記式(II):
0.8Y≦X≦15Y (II)
の関係を満たしていてもよい。剥離力は、後述する実施例に記載の方法によって測定することができる。
剥離力Xは、1Y以上であってもよく、3Y以上であってもよく、5Y以上であってもよく、また、12Y以下であってもよく、10Y以下であってもよい。剥離力Xと剥離力Yとが式(II)の関係を満たす基材層付き光学積層体1aにおいても、上記したように第1積層体10の端部の位置が第1及び第2積層体20,30の端部の位置よりも面方向外側にあることにより、第1基材層11を良好に剥離することができる。
剥離力X及びYは、それぞれ独立して0.02[N/25mm]以上であることが好ましく、0.05[N/25mm]以上であってもよく、0.1[N/25mm]以上であってもよく、また、1.5[N/25mm]以下であることが好ましく、1.2[N/25mm]以下であってもよく、1.0[N/25mm]以下であってもよく、0.7[N/25mm]以下であってもよい。
基材層付き光学積層体1aに含まれる第1積層体10において、第1液晶層12の端部の位置は特に限定されず、第1基材層11の端部の位置と面方向において同じか、それよりも面方向内側にあることが好ましいが、前者であることがより好ましい。第1液晶層12の端部の位置が第1基材層11の端部の位置と面方向において同じであることにより、基材層付き光学積層体1aの第3積層体30に剥離用テープ3を取り付けた場合に、剥離用テープ3の粘着剤層が第1基材層11に接触することを抑制することができるからである。これにより、基材層付き光学積層体1aから第1基材層11を良好に剥離することができる。
基材層付き光学積層体1aに含まれる第2積層体20において、第1貼合層24の端部の位置は特に限定されないが、第1光学層23の端部の位置と面方向において同じか、それよりも面方向内側にあることが好ましい。また、第2積層体20の第1光学層23において、第2液晶層22の端部の位置は特に限定されないが、第2基材層21の端部の位置と面方向において同じか、それよりも面方向内側にあることが好ましい。
基材層付き光学積層体1aに含まれる第3積層体30において、第2貼合層34の端部の位置は特に限定されないが、離型層31の端部の位置と面方向において同じか、それよりも面方向内側にあることが好ましい。
基材層付き光学積層体1aにおいて、第1液晶層12及び第2液晶層22は、下記[a]又は[b]:
[a]第1液晶層12が1/2波長板であり、第2液晶層22が1/4波長板である、
[b]第1液晶層12及び第2液晶層22のうちの一方が逆波長分散性の1/4波長板であり、他方がポジティブCプレートである、
の関係を満たすことが好ましい。上記[b]において、第1液晶層12が逆波長分散性の1/4波長板であり、第2液晶層22がポジティブCプレートであることが好ましい。
基材層付き光学積層体1aが上記[a]又は[b]の関係を満たし、後述する複合光学積層体8(図4(a)及び(b))の第2光学層43が直線偏光層を含むことにより、前面板付き円偏光板としての複合光学積層体8を得ることができる。
基材層付き光学積層体1aは、後述する複合光学積層体8(図4(a)及び(b))を製造するために用いることができる。
(基材層付き光学積層体の変形例)
基材層付き光学積層体1aにおいて、第1積層体10は、第1基材層11と第1液晶層12との間に第1配向層を有していてもよい。第1配向層の端部の位置は、第1基材層11の端部の位置や第1液晶層12の端部の位置と面方向において同じであってもよく、第1基材層11の端部の位置や第1液晶層12の端部の位置よりも面方向内側にあってもよい。また、第2積層体20に含まれる第1光学層23は、第2基材層21と第2液晶層22との間に第2配向層を有していてもよい。第2配向層の端部の位置は、第2基材層21の端部の位置や第2液晶層22の端部の位置と面方向において同じであってもよく、第2基材層21の端部の位置や第2液晶層22の端部の位置よりも面方向内側にあってもよい。
また、第1光学層23は、図2に示す基材層付き光学積層体1bのように、第1貼合層24とは反対側の表面上の一部に設けられた着色層25を含んでいてもよい。着色層25は、第1光学層23と第2貼合層34との間に設けられ、第1光学層23の第1貼合層24とは反対側の表面上の一部に設けられているものであれば、面方向の配置位置、形状、色等は限定されない。着色層25は、第1光学層23の面方向における周縁部の少なくとも一部に設けられることが好ましい。第1光学層23の周縁部を縁取るように着色層25を設けることにより、後述する複合光学積層体を画像表示装置等に適用した場合等に、着色層25が額縁のように視認されることからデザイン性を向上させることができる。第1光学層23が第2基材層21及び第2液晶層22を含む場合、着色層25は、第2基材層21の第2液晶層22とは反対側の表面上に設けられることが好ましい。着色層25は、黒色であることが好ましい。
(基材層付き光学積層体の製造方法)
基材層付き光学積層体1aは、例えば、第1積層体10と第1光学層23とを第1貼合層24を介して貼合した後、第1光学層23側に第3積層体30を積層することによって製造することができる。例えば、基材層付き光学積層体1aは次の手順で製造することができる。
まず、第1積層体10として例えば、第1基材層11上に塗布された重合性液晶化合物を重合硬化させて第1液晶層12を形成したものを準備する。また、第1光学層23として例えば、第2基材層21上に塗布された重合性液晶化合物を重合硬化させて第2液晶層22を形成したものを準備する。さらに、第3積層体30として、例えば離型層31上に第2貼合層34を形成したものを準備する。続いて、第1積層体10の第1液晶層12側と、第1光学層23の第2液晶層22側とを、第1貼合層24を介して積層した後、第1光学層23側に、第2貼合層34を介して第3積層体30を貼合して、基材層付き光学積層体1aを得る。第1積層体10と第1光学層23との積層は、例えば、第2液晶層22上に第1貼合層24を形成した後、この第1貼合層24上に第1積層体10の第1液晶層12側を貼合して行うことができる。
上記の製造方法において、第1積層体10、第1光学層23、及び第3積層体30の大きさや、それぞれを貼合する際の貼合位置等を調整することにより、図1(a)及び(b)に示すように、第1積層体10の端部の位置が、第2積層体20及び第3積層体30の端部の位置よりも面方向外側にある基材層付き光学積層体1aを得ることができる。
(光学積層体及びその製造方法)
光学積層体5は、図3に示すように、第1液晶層12、第2積層体20、及び第3積層体30をこの順に含むことができる。より具体的には、光学積層体5は、第1液晶層12、第1貼合層24、第1光学層23、第2貼合層34、及び離型層31をこの順に含み、第1光学層23は、第1貼合層24側から、第2液晶層22及び第2基材層21をこの順に含む。これらの各層については、上記した基材層付き光学積層体1aにおいて説明したとおりである。
光学積層体5は、長尺の連続体であってもよく、枚葉体であってもよい。光学積層体5の平面視(面方向)形状は特に限定されないが、例えば、正方形状や長方形状といった方形状とすることができる。
光学積層体5において、第1液晶層12の第1貼合層24とは反対側に第1配向層を有していてもよい。また、第2積層体20に含まれる第1光学層23は、第2基材層21と第2液晶層22との間に第2配向層を有していてもよい。これらの配向層については、上記した基材層付き光学積層体1aにおいて説明したとおりである。
また、第1光学層23は、第1貼合層24とは反対側の表面上の一部に設けられた着色層を含んでいてもよい。着色層は、上記の基材層付き光学積層体1b(図2)で説明した位置に設けることができる。
光学積層体5は、後述する複合光学積層体8(図4(a)及び(b))を製造するために用いることができる。
光学積層体5の製造方法は、特に限定されないが、上記した基材層付き光学積層体1a,1bから第1基材層11を剥離する工程を含むことができる。基材層付き光学積層体1a,1bが第1配向層を有し、光学積層体5が第1配向層を有していない場合、第1基材層11とともに第1配向層も剥離して、光学積層体5を製造してもよい。また、第1基材層11を剥離した後に、光学積層体5の端部を切断し、光学積層体5に含まれる各層をなす端部の面方向の位置を揃えてもよい。
(複合光学積層体及びその製造方法)
複合光学積層体8は、第4積層体40、第3貼合層44、及び光学積層体5をこの順に含む離型層付き複合光学積層体8a(図4(a))であってもよく、離型層付き複合光学積層体8aから離型層31が剥離された剥離済み複合光学積層体8b(図4(b))であってもよい。第4積層体40は、第3貼合層44側から順に、第2光学層43及び前面板45を含む。そのため、離型層付き複合光学積層体8aは、図4(a)に示すように、前面板45、第2光学層43、第3貼合層44、第1液晶層12、第1貼合層24、第1光学層23、第2貼合層34、及び離型層31をこの順に含む。第1光学層23は、第1貼合層24側から、第2液晶層22及び第2基材層21をこの順に含む。
複合光学積層体8(離型層付き複合光学積層体8aや剥離済み複合光学積層体8b)をなす各層のうち、前面板45及び第2光学層43以外の層については、上記した基材層付き光学積層体1a,1b及び光学積層体5において説明したとおりである。また、前面板45は、ポリイミドフィルム(以下、「PIフィルム」ということがある。)やポリアミドイミドフィルム(以下、「PAIフィルム」ということがある。)を含むことができ、これらのPIフィルムやPAIフィルムの片面又は両面にハードコート層を有する、ハードコート層付きPIフィルムやハードコート層付きPAIフィルムであってもよい。
第2光学層43は、直線偏光層を含むことができ、直線偏光層の片面又は両面に保護層を有する直線偏光板を含んでいてもよい。直線偏光板は、直線偏光層と保護層との間に貼合層を有していてもよい。
複合光学積層体8は、前面板45と第2光学層43との間に両者を貼合するための貼合層を有していてもよい。
複合光学積層体8は、長尺の連続体であってもよく、枚葉体であってもよい。複合光学積層体8の平面視(面方向)形状は特に限定されないが、例えば、正方形状や長方形状といった方形状とすることができる。
複合光学積層体8において、第1液晶層12及び第2液晶層22は、基材層付き光学積層体1aで説明した上記[a]及び[b]の関係を満たすものであってもよい。これらの関係を満たし、第2光学層43が直線偏光層を含むことにより、複合光学積層体8は、前面板付きの円偏光板として用いることができる。この場合、複合光学積層体8は、前面板45が画像表示装置の最前面を構成するように、画像表示素子を含む表示ユニットや、タッチセンサ付きの有機EL画像表示装置の場合にはタッチセンサパネル等に貼合して用いることができる。特に、前面板45が樹脂フィルムである複合光学積層体8は、折曲げたり巻回したりすることが可能なフレキシブルディスプレイに適用することができる。
複合光学積層体8において、第3貼合層44と第1液晶層12との間に第1配向層を有していてもよい。また、第2積層体20に含まれる第1光学層23は、第2基材層21と第2液晶層22との間に第2配向層を有していてもよい。これらの配向層については、上記した基材層付き光学積層体1aにおいて説明したとおりである。
また、第1光学層23は、第1貼合層24とは反対側の表面上の一部に設けられた着色層を含んでいてもよい。着色層は、上記の基材層付き光学積層体1b(図2)で説明した位置に設けることができる。
複合光学積層体8の製造方法は、特に限定されないが、上記した光学積層体5の第1液晶層12側(第1基材層11を剥離して露出した側)に、第3貼合層44を介して第4積層体40を積層する工程を含み、これにより、離型層付き複合光学積層体8aを得ることができる。あるいは、複合光学積層体8の製造方法は、上記した光学積層体5の第1液晶層12側(第1基材層11を剥離して露出した側)に、第3貼合層44を介して第2光学層43を貼合し、さらに、この第2光学層43上に貼合層を介して前面板45を積層する工程を含むものであってもよい。光学積層体5が第1配向層を有する場合、第1配向層上に第3貼合層44を介して第4積層体40や第2光学層43を積層することができる。
複合光学積層体8の製造方法は、離型層付き複合光学積層体8aから離型層31を剥離して、剥離済み複合光学積層体8bを得る工程を含んでいてもよい。離型層付き複合光学積層体8aの製造に用いる光学積層体5は、当該光学積層体5に含まれる各層をなす端部の面方向の位置が揃っているものであってもよい。また、離型層付き複合光学積層体8aの端部を切断し、離型層付き複合光学積層体8aに含まれる各層をなす端部の面方向の位置を揃えてもよい。
上記した積層構造を有する離型層付き複合光学積層体8aを製造する場合、前面板45上に順に、第2光学層43、第3貼合層44、第1液晶層12、第1貼合層24、第1光学層23、第3積層体30等を設けて製造することも考えられる。このように、前面板45上に順に各層を積層する場合に貼合不良等の不具合が生じると、この貼合不良が生じた部分は、前面板45に不具合が生じていなくても前面板45も含めて工程ロスとなる。また、後述するように、第1光学層23が着色層25(図2)を有する場合に着色層25の形成不良等の不具合が生じることがあり、上記のように前面板45上に順に各層を積層する場合、この着色層25の形成不良が生じた部分は前面板45を含めて工程ロスとなる。前面板45はその材料によっては、他の層をなす材料に比較して高価である場合もあるため、工程ロスとなる部分には、不具合のない前面板45が含まれていないことが好ましい場合がある。
そこで、上記の複合光学積層体8の製造方法では、予め光学積層体5を製造し、この光学積層体5の第1液晶層12側(第1基材層11を剥離して露出した側)に、第3貼合層44を介して第4積層体40を積層している。これにより、上記した貼合不良や着色層25の形成不良等の不具合が生じた場合にも、不具合の生じていない前面板45を含む工程ロスが発生することを抑制し、複合光学積層体8の製造工程を好適化することができる。
以下、基材層付き光学積層体、光学積層体、及び複合光学積層体に含まれる層等について詳細に説明する。
(第1基材層)
第1積層体10に含まれる第1基材層11は、当該第1基材層11上に形成される第1配向層、及び、第1液晶層12を支持する支持層としての機能を有し、第1液晶層12に対して剥離可能である。また、第1基材層11は、第1液晶層12を形成するための重合性液晶化合物が含む液晶層形成用組成物が塗布されるものであり、塗布された重合性液晶化合物が第1基材層11上で重合硬化されることが好ましい。第1基材層11は、樹脂材料で形成されたフィルムであることが好ましい。
樹脂材料としては、例えば、透明性、機械的強度、熱安定性、延伸性等に優れる樹脂材料が用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ノルボルネン系ポリマー等の環状ポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース及びセルロースアセテートプロピオネート等のセルロースエステル系樹脂;ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル等のビニルアルコール系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリアリレート系樹脂;ポリスルホン系樹脂;ポリエーテルスルホン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルケトン系樹脂;ポリフェニレンスルフィド系樹脂;ポリフェニレンオキシド系樹脂、及びこれらの混合物、共重合物等を挙げることができる。これらの樹脂のうち、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロースエステル系樹脂及び(メタ)アクリル酸系樹脂のいずれか又はこれらの混合物を用いることが好ましい。なお、上記「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸及びメタクリル酸の少なくとも1種」を意味する。
第1基材層11は、樹脂材料を1種類又は2種以上を混合した単層であってもよく、2層以上の多層構造を有していてもよい。多層構造を有する場合、各層をなす樹脂は互いに同じであってもよく異なっていてもよい。第1基材層11が樹脂材料で形成されたフィルムである場合、第1基材層11には、任意の添加剤が添加されていてもよい。添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤、離型剤、着色防止剤、難燃剤、核剤、帯電防止剤、顔料、及び着色剤等が挙げられる。
第1基材層11の厚みは特に限定されないが、一般には強度や取扱い性等の作業性の点から20μm以上であることが好ましく、25μm以上であってもよく、30μm以上であってもよく、また、通常300μm以下であり、200μm以下であってもよく、100μm以下であってもよい。
第1基材層11の厚みは、離型層31の厚みよりも大きくてもよい。このような態様では、剥離不良が生じやすいが、本発明によれば、選択的に第1基材層11を剥離することができる。
(第1配向層)
第1積層体10は、上記したように第1基材層11と第1液晶層12との間に第1配向層を有していてもよい。第1配向層は、その上に形成される第1液晶層12に含まれる重合性液晶化合物を所望の方向に液晶配向させる、配向規制力を有する。第1配向層としては、配向性ポリマーで形成された配向性ポリマー層、光配向ポリマーで形成された光配向性ポリマー層、層表面に凹凸パターンや複数のグルブ(溝)を有するグルブ配向層を挙げることができる。第1配向層の厚みは、通常10〜500nmであり、10〜200nmであることが好ましい。
配向性ポリマー層は、配向性ポリマーを溶剤に溶解した組成物を第1基材層11に塗布して溶剤を除去し、必要に応じてラビング処理をして形成することができる。この場合、配向規制力は、配向性ポリマーで形成された配向性ポリマー層では、配向性ポリマーの表面状態やラビング条件によって任意に調整することが可能である。
光配向性ポリマー層は、光反応性基を有するポリマー又はモノマーと溶剤とを含む組成物を第1基材層11に塗布し、偏光を照射することによって形成することができる。この場合、配向規制力は、光配向性ポリマー層では、光配向性ポリマーに対する偏光照射条件等によって任意に調整することが可能である。
グルブ配向層は、例えば感光性ポリイミド膜表面にパターン形状のスリットを有する露光用マスクを介して露光、現像等を行って凹凸パターンを形成する方法、表面に溝を有する板状の原盤に、活性エネルギー線硬化性樹脂の未硬化の層を形成し、この層を第1基材層11に転写して硬化する方法、第1基材層11に活性エネルギー線硬化性樹脂の未硬化の層を形成し、この層に、凹凸を有するロール状の原盤を押し当てる等により凹凸を形成して硬化させる方法等によって形成することができる。
(第1液晶層)
第1積層体10に含まれる第1液晶層12は、重合性液晶化合物を用いて形成したものであり、この重合性液晶化合物は公知のものを使用できる。重合性液晶化合物の種類は特に限定されず、棒状液晶化合物、円盤状液晶化合物、及びこれらの混合物を用いることができる。このような重合性液晶化合物を用いる場合には、重合性液晶化合物と溶剤、必要に応じて各種添加剤を含む液晶層形成用組成物を、第1配向層上に塗布して塗膜を形成し、この塗膜を硬化させることによって、液晶硬化層である第1液晶層12を形成することができる。あるいは、第1基材層11上に液晶層形成用組成物を塗布して塗膜を形成し、この塗膜を第1基材層11とともに延伸することによって第1液晶層12を形成してもよい。第1液晶層12は、位相差層であってもよく、例えば、Aプレートであってもよく、Cプレートであってもよい。
第1液晶層12の厚みは特に限定されないが、0.5μm以上であることが好ましく、1μm以上であってもよく、3μm以上であってもよく、通常50μm以下であり、30μm以下であってもよく、20μm以下であってもよく、薄型化の観点からは、10μm以下であることが好ましい。
(第1光学層)
第2積層体20に含まれる第1光学層23は、光学機能を付与することができる光学機能層を1以上含み、光学機能層以外の層を含んでいてもよいものである。光学機能層としては、例えば、位相差フィルム、輝度向上フィルム、防眩フィルム、反射防止フィルム、拡散フィルム、集光フィルム等が挙げられる。2以上の光学機能層を含む場合、それらは互いに同じ光学機能層であってもよく、互いに異なる光学機能層であってもよい。第1光学層23は、第2基材層21、第2配向層、第2液晶層22を含むことが好ましい。
(第2基材層)
第2基材層21は、当該第2基材層21上に形成される後述する第2配向層、及び、第2液晶層22を支持する支持層としての機能を有する。また、第2基材層21は、第2液晶層22を形成するための重合性液晶化合物を含む液晶層形成用組成物が塗布されるものであり、塗布された重合性液晶化合物が第2基材層21上で重合硬化されることが好ましい。第2基材層21は、樹脂材料で形成されたフィルムであることが好ましい。樹脂材料としては、第1基材層11の樹脂材料として例示したものが挙げられる。
また、第2基材層21は、第1基材層11と同様に、単層構造であってもよく2層以上の多層構造であってもよい。多層構造を有する場合、各層をなす樹脂は互いに同じであってもよく異なっていてもよい。第2基材層21が樹脂材料で形成されたフィルムである場合には、第2基材層21は上記した添加剤が添加されていてもよい。
第2基材層21の厚みは特に限定されないが、一般には強度や取扱い性等の作業性の点から10μm以上であることが好ましく、15μm以上であってもよく、20μm以上であってもよく、25μm以上であってもよく、また、通常200μm以下であり、100μm以下であってもよく、50μm以下であってもよい。
(第2配向層)
第2配向層は、その上に形成される第2液晶層22に含まれる重合性液晶化合物を所望の方向に液晶配向させる、配向規制力を有する。第2配向層としては、第1配向層として例示した配向層を挙げることができ、その厚みも第1配向層で例示した厚みとすることができる。
(第2液晶層)
第2液晶層22は、重合性液晶化合物を用いて形成したものであり、この重合性液晶化合物としては、第1液晶層12で例示したものが使用できる。第2液晶層22は、位相差層であってもよく、例えば、Aプレートであってもよく、Cプレートであってもよい。
第2液晶層22の厚みは特に限定されないが、0.5μm以上であることが好ましく、1μm以上であってもよく、3μm以上であってもよく、通常50μm以下であり、30μm以下であってもよく、20μm以下であってもよく、薄型化の観点からは、10μm以下であることが好ましい。
(着色層)
着色層25は、第1光学層23と第2貼合層34との間において、第1光学層23の第1貼合層24とは反対側の表面上の一部に設けられる。着色層25は、1層の層構造を有するものであってもよく、積層方向に2層以上が積層された多層構造を有していてもよい。
着色層25は、インキ又は塗料を用いた印刷法、金属顔料の粉末を用いた蒸着法、金属顔料を含む着色層を予め形成しこれを貼合する等の方法により形成することができる。また、これらの方法を組み合わせてもよい。印刷法の具体例としては、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、転写シートからの転写印刷が挙げられる。印刷法による印刷を繰り返して行い、所望の厚みの着色層25を得るようにしてもよい。着色層25の形成に用いられるインキ又は塗料は、例えば、バインダー、着色剤、溶媒、任意の添加剤を含む。
バインダーとしては、塩素化ポリオレフィン(例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン)、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂が挙げられる。バインダー樹脂は、単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。バインダー樹脂は、熱重合性樹脂であっても、光重合性樹脂であってもよい。
着色剤は、所望の着色に応じて適宜選択され得る。着色剤としては、例えば、チタン白、亜鉛華、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、クロムバーミリオン、群青、コバルトブルー、黄鉛、チタンイエロー等の無機顔料;フタロシアニンブルー、インダスレンブルー、イソインドリノンイエロー、ベンジジンイエロー、キナクリドンレッド、ポリアゾレッド、ペリレンレッド、アニリンブラック等の有機顔料または染料;アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料;二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢顔料(パール顔料)が挙げられる。着色剤は黒色であることが好ましい。着色剤は、バインダー樹脂100質量部に対して、50〜200質量部含まれることが好ましい。
着色層25の厚みは特に限定されないが、1μm以上であることが好ましく、3μm以上であってもよく、6μm以上であってもよく、通常50μm以下であり、30μm以下であってもよく、20μm以下であってもよい。
(第1貼合層)
第2積層体20に含まれる第1貼合層24は、第1積層体10の第1液晶層12側に貼合される。第1貼合層24は、接着剤で形成された接着剤層であってもよく、粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層であってもよい。
接着剤層を形成するための接着剤としては、例えば、水系接着剤や、活性エネルギー線硬化型接着剤等を挙げることができる。水系接着剤としては、例えばポリビニルアルコール系樹脂水溶液、水系二液型ウレタン系エマルジョン接着剤等を挙げることができる。活性エネルギー線硬化型接着剤としては、紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化する接着剤であり、例えば重合性化合物及び光重合性開始剤を含むもの、光反応性樹脂を含むもの、バインダー樹脂及び光反応性架橋剤を含むもの等を挙げることができる。上記重合性化合物としては、光硬化性エポキシ系モノマー、光硬化性アクリル系モノマー、光硬化性ウレタン系モノマー等の光重合性モノマーや、これらモノマーに由来するオリゴマー等を挙げることができる。上記光重合開始剤としては、紫外線等の活性エネルギー線を照射して中性ラジカル、アニオンラジカル、カチオンラジカルといった活性種を発生する物質を含むものを挙げることができる。
粘着剤層は、(メタ)アクリル系、ゴム系、ウレタン系、エステル系、シリコーン系、ポリビニルエーテル系のような樹脂を主成分とする粘着剤組成物で構成することができる。中でも、透明性、耐候性、耐熱性等に優れる(メタ)アクリル系樹脂をベースポリマーとする粘着剤組成物が好適である。粘着剤組成物は、活性エネルギー線硬化型、熱硬化型であってもよい。
粘着剤組成物に用いられる(メタ)アクリル系樹脂(ベースポリマー)としては、例えば、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルのような(メタ)アクリル酸エステルの1種又は2種以上をモノマーとする重合体又は共重合体が好適に用いられる。ベースポリマーには、極性モノマーを共重合させることが好ましい。極性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートのような、カルボキシル基、水酸基、アミド基、アミノ基、エポキシ基等を有するモノマーを挙げることができる。
粘着剤組成物は、上記ベースポリマーのみを含むものであってもよいが、通常は架橋剤をさらに含有する。架橋剤としては、2価以上の金属イオンであって、カルボキシル基との間でカルボン酸金属塩を形成するもの;ポリアミン化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するもの;ポリエポキシ化合物やポリオールであって、カルボキシル基との間でエステル結合を形成するもの;ポリイソシアネート化合物であって、カルボキシル基との間でアミド結合を形成するものが例示される。中でも、ポリイソシアネート化合物が好ましい。
活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物とは、紫外線や電子線のような活性エネルギー線の照射を受けて硬化する性質を有しており、活性エネルギー線照射前においても粘着性を有してフィルム等の被着体に密着させることができ、活性エネルギー線の照射によって硬化して密着力の調整ができる性質を有する粘着剤組成物である。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、紫外線硬化型であることが好ましい。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、ベースポリマー、架橋剤に加えて、活性エネルギー線重合性化合物をさらに含有する。さらに必要に応じて、光重合開始剤や光増感剤等を含有させることもある。
粘着剤組成物は、光散乱性を付与するための微粒子、ビーズ(樹脂ビーズ、ガラスビーズ等)、ガラス繊維、ベースポリマー以外の樹脂、粘着性付与剤、充填剤(金属粉やその他の無機粉末等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、着色剤、消泡剤、腐食防止剤、光重合開始剤等の添加剤を含むことができる。
粘着剤層は、上記粘着剤組成物の有機溶剤希釈液を基材上に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を用いた場合は、形成された粘着剤層に、活性エネルギー線を照射することにより所望の硬化度を有する硬化物とすることができる。
第1貼合層24の厚みは特に限定されないが、第1貼合層24が粘着剤層である場合、10μm以上であることが好ましく、15μm以上であってもよく、20μm以上であってもよく、25μm以上であってもよく、通常200μm以下であり、100μm以下であってもよく、50μm以下であってもよい。第1貼合層24が接着剤層である場合、第1貼合層24の厚みは、0.1μm以上であることが好ましく、0.5μm以上であってもよく、また10μm以下であることが好ましく、5μm以下であってもよい。
(離型層)
第3積層体30に含まれる離型層31は、第2貼合層34を保護する剥離フィルム(セパレータ)であり、第2貼合層34に対して剥離可能である。離型層31は、フィルム等の基材の表面にシリコーン処理等の離型処理が施されたものを挙げることができる。フィルムである基材をなす樹脂材料としては、第1基材層11の樹脂材料として例示したものを挙げることができる。
離型層31の厚みは特に限定されないが、一般には強度や取扱い性等の作業性の点から25μm以上であることが好ましく、50μm以上であってもよく、75μm以上であってもよく、また、通常300μm以下であり、200μm以下であってもよく、100μm以下であってもよい。
(第2貼合層)
第3積層体30に含まれる第2貼合層34は、第2積層体20の第1光学層23側に設けられるものである。第2貼合層34は、粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層であることが好ましい。粘着剤組成物としては、第1貼合層24で例示したものを挙げることができる。第2貼合層34は、離型層31を剥離して得られる剥離済み複合光学積層体8b(図4(b))を、画像表示装置に含まれるタッチセンサパネルや、画像表示素子を含む表示ユニットに貼合するために用いることができる。
第2貼合層34の厚みは特に限定されないが、第2貼合層34が粘着剤層である場合、10μm以上であることが好ましく、15μm以上であってもよく、20μm以上であってもよく、25μm以上であってもよく、通常200μm以下であり、100μm以下であってもよく、50μm以下であってもよい。第2貼合層34が接着剤層である場合、第1貼合層24の厚みは、0.1μm以上であることが好ましく、0.5μm以上であってもよく、また10μm以下であることが好ましく、5μm以下であってもよい。
(前面板)
第4積層体40に含まれる前面板45は、画像表示装置の画像表示素子等を保護するための層として機能することができ、画像表示装置の最表面に配置されるものであることができる。前面板45は、光を透過可能な板状体であり、板状体は通常、樹脂製であることが好ましい。前面板45は、前面板45は、樹脂フィルム、又は、樹脂フィルムの少なくとも一方の面にハードコート層を設けて硬度をより向上させたハードコート層付き樹脂フィルムであることが好ましい。また、前面板45は、ブルーライトカット機能、視野角調整機能等を有するものであってもよい。
前面板45をなす樹脂フィルムとしては、光を透過可能な樹脂フィルムであれば限定されない。例えば、トリアセチルセルロース、アセチルセルロースブチレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリ(メタ)アクリル、ポリイミド(PI)、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアミドイミド(PAI)等の高分子で形成されたフィルムが挙げられる。これらの高分子は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。画像表示装置がフレキシブルディスプレイである場合には、優れた可撓性を有し、高い強度を及び高い透明性を有するように構成可能な、ポリイミド(PI)、ポリアミド、ポリアミドイミド(PAI)等の高分子で形成された樹脂フィルムが好適に用いられる。
前面板45は、ハードコート層を有するものであってもよく、上記した樹脂フィルムの片面又は両面にハードコート層を有するものであってもよい。樹脂フィルムの片面にハードコート層を設ける場合、ハードコート層側が画像表示装置の最表面に配置されることが好ましい。また、樹脂フィルムの両面にハードコート層を有する場合、各ハードコート層の組成や厚みは、互いに同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。ハードコート層付き樹脂フィルムは、ハードコート層を有していない樹脂フィルムに比較して、硬度やスクラッチ性を向上させることができる。
ハードコート層は、例えば、紫外線硬化型樹脂の硬化層である。紫外線硬化型樹脂としては、例えば、単官能(メタ)アクリル系樹脂、多官能(メタ)アクリル系樹脂、デンドリマー構造を有する多官能(メタ)アクリル系樹脂等の(メタ)アクリル系樹脂;シリコーン系樹脂;ポリエステル系樹脂;ウレタン系樹脂;アミド系樹脂;エポキシ系樹脂等が挙げられる。ハードコート層は、強度を向上させるために、添加剤を含んでいてもよい。添加剤は限定されることはなく、無機系微粒子、有機系微粒子、又はこれらの混合物が挙げられる。
(第2光学層)
第4積層体40に含まれる第2光学層43は、光学機能を付与することができる光学機能層を1以上含み、光学機能層以外の層を含んでいてもよいものである。光学機能層としては、例えば、直線偏光層、位相差フィルム、輝度向上フィルム、防眩フィルム、反射防止フィルム、拡散フィルム、集光フィルム等が挙げられる。2以上の光学機能層を含む場合、それらは互いに同じ光学機能層であってもよく、互いに異なる光学機能層であってもよい。第2光学層43は、直線偏光層を含むことが好ましく、直線偏光層の片面又は両面に透明の保護層を有する直線偏光板を含んでいてもよい。
(直線偏光層)
直線偏光層は、自然光等の非偏光な光線からある一方向の直線偏光を選択的に透過させる機能を有するものである。直線偏光層は、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルム、又は、吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させたフィルム等が挙げられる。吸収異方性を有する色素としては、例えば、二色性色素が挙げられる。二色性色素として、具体的には、ヨウ素や二色性の有機染料が用いられる。二色性有機染料には、 C.I. DIRECT RED 39 等のジスアゾ化合物からなる二色性直接染料、トリスアゾ、テトラキスアゾ等の化合物からなる二色性直接染料が包含される。直線偏光層として用いられる、吸収異方性を有する色素を塗布したフィルムとしては、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルム、あるいは、液晶性を有する二色性色素を含む組成物又は二色性色素と重合性液晶とを含む組成物を塗布し硬化させて得られる層等が挙げられる。吸収異方性を有する色素を塗布し硬化させたフィルムは、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムに比べて、屈曲方向に制限がないため好ましい。
(延伸フィルムの直線偏光層)
吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムの直線偏光層について説明する。直線偏光層である、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムは、通常、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを一軸延伸する工程、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを二色性色素で染色することにより、その二色性色素を吸着させる工程、及び二色性色素が吸着されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムをホウ酸水溶液で処理する工程を有する、及びホウ酸水溶液による処理後に水洗する工程を経て製造される。かかる直線偏光層をそのまま用いてもよく、その片面又は両面に透明の保護層を貼合したものを直線偏光板として用いてもよい。こうして得られる直線偏光板の厚みは、好ましくは2μm〜40μmである。
ポリビニルアルコール系樹脂は、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化することによって得られる。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルとそれに共重合可能な他の単量体との共重合体が用いられる。酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、アンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は、通常85〜100モル%程度であり、好ましくは98モル%以上である。ポリビニルアルコール系樹脂は変性されていてもよく、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマールやポリビニルアセタールも使用することができる。ポリビニルアルコール系樹脂の重合度は、通常1,000〜10,000程度であり、好ましくは1,500〜5,000の範囲である。
このようなポリビニルアルコール系樹脂を製膜したものが、直線偏光層の原反フィルムとして用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂を製膜する方法は、特に限定されるものでなく、公知の方法で製膜することができる。ポリビニルアルコール系原反フィルムの膜厚は、例えば、10μm〜150μm程度とすることができる。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムの一軸延伸は、二色性色素による染色の前、染色と同時、又は染色の後で行うことができる。一軸延伸を染色の後で行う場合、この一軸延伸は、ホウ酸処理の前に行ってもよいし、ホウ酸処理中に行ってもよい。また、これらの複数の段階で一軸延伸を行うことも可能である。一軸延伸にあたっては、周速の異なるロール間で一軸に延伸してもよいし、熱ロールを用いて一軸に延伸してもよい。また一軸延伸は、大気中で延伸を行う乾式延伸であってもよいし、溶剤を用い、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを膨潤させた状態で延伸を行う湿式延伸であってもよい。延伸倍率は、通常3〜8倍程度である。
延伸フィルムによって形成された直線偏光層の厚みは、例えば1μm以上400μm以下であってよく、5μm以上であってもよく、7μm以上であってもよく、また、100μm以下であってもよく、50μm以下であってもよく、20μm以下であってもよく、10μm以下であってもよい。延伸フィルムの直線偏光層の温度25℃における引張弾性率は、例えば1000MPa以上5000MPa以下であってよい。
直線偏光層の片面又は両面に貼合される保護層の材料としては、特に限定されるものではないが、第1基材層で例示した樹脂材料を挙げることができる。また、保護層は、硬化性組成物を塗布して硬化させた硬化物層であってもよい。硬化性組成物としては、硬化性の樹脂成分を水に溶解又は分散させた公知の水系組成物や、活性エネルギー線硬化性化合物を含有する公知の活性エネルギー線硬化性組成物等が挙げられる。水系組成物に含有される樹脂成分としては、ポリビニルアルコール系樹脂やウレタン樹脂等が挙げられる。活性エネルギー線硬化性組成物は、紫外線、可視光、電子線、X線等の活性エネルギー線の照射によって硬化する組成物であり、例えば、カチオン重合によって硬化するエポキシ系化合物を硬化性成分として含有する組成物等が挙げられる。
保護層の厚みは、薄型化の観点から、通常200μm以下であり、100μm以下であることが好ましく、80μm以下であることがより好ましく、また、通常5μm以上であり、10μm以上であってもよい。保護層は位相差を有していても、有していなくてもよい。
(液晶層から形成されたフィルムの直線偏光層)
液晶層から形成されたフィルムの直線偏光層について説明する。直線偏光層として用いられる、吸収異方性を有する色素を塗布したフィルムとしては、液晶性を有する二色性色素を含む組成物、又は二色性色素と液晶化合物とを含む組成物を基材に塗布し硬化して得られるフィルム等が挙げられる。当該フィルムは、基材を剥離して用いてもよく、基材とともに用いて直線偏光板として用いてもよく、当該フィルムの片面又は両面に保護層を有する構成で直線偏光板として用いてもよい。当該保護層の材料としては、第1基材層で例示した樹脂材料や、延伸フィルムの直線偏光層で例示した硬化性組成物を挙げることができる。
前記吸収異方性を有する色素を塗布して得られたフィルムとしては、具体的には、特開2013−37353号公報や特開2013−33249号公報等に記載のフィルムが挙げられる。
吸収異方性を有する色素を塗布し硬化して得られたフィルムは薄い方が好ましいが、薄すぎると強度が低下し、加工性に劣る傾向がある。当該フィルムの厚さは、通常20μm以下であり、好ましくは5μm以下であり、より好ましくは0.5μm以上3μm以下である。液晶層から形成されたフィルムとしての直線偏光層の厚みは、例えば1μm以上50μm以下であってよく、液晶層から形成されたフィルムとしての直線偏光層の温度23℃、相対湿度55%における引張弾性率は、例えば500MPa以上5000MPa以下であってよい。
(第3貼合層)
第3貼合層44は、第4積層体40の第2光学層43側と光学積層体5の第1液晶層12側とを貼合するためのものである。第3貼合層44は、接着剤で形成された接着剤層であってもよく、粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層であってもよい。接着剤及び粘着剤組成物としては、第1貼合層24で例示したものを挙げることができる。
(剥離用テープ)
剥離用テープ3は、基材層付き光学積層体1a,1bの第3積層体30側に取り付けられて、基材層付き光学積層体1a,1bを第1基材層11と光学積層体5とに分離するために用いることができる。剥離用テープは、基材フィルム上に粘着剤層を有するものである。基材フィルムの材料としては、第1基材層で例示した樹脂材料を挙げることができ、粘着剤層の材料としては、上記第1貼合層で例示した粘着剤組成物を挙げることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
[距離A,Bの測定]
各実施例及び比較例で得た基材層付き光学積層体について、第1〜3積層体が積層方向に重なっている部分を通るように、横辺に対して面方向において直交する方向で切断した。この切断によって得られた断面において、第1積層体の端部の位置と第2積層体の端部の位置との間の面方向の距離A、及び、第2積層体の端部の位置と第3積層体の端部の位置との間の面方向の距離Bを測定した。第1〜第3積層体の端部の位置は、上記断面において、最も面方向内側にある部分とした。
[剥離試験]
各実施例及び比較例で得た基材層付き光学積層体(縦177mm×横105mm)の剥離試験は、次の手順で行った。まず、剥離用テープとして、25mmの幅を有し、剥離装置(後述)の治具に把持される部分の長さとして少なくとも10mmと、剥離力の測定開始時に、基材層付き光学積層体の第3積層体との貼合部分の長さとして5〜10mmとを合計した長さを有するものを準備し、これを各実施例及び比較例で得た基材層付き光学積層体に取り付けた。剥離用テープは、図1(a)に示すように、基材層付き光学積層体の角の頂点の位置を含み、剥離用テープ3の長手方向が、剥離用テープを取り付けた角の頂点と当該角に対向する角の頂点とを結ぶ対角線に沿う方向となるように、取り付けた。剥離用テープにおいて、基材層付き光学積層体に取り付けられた取付け部分の長さ(剥離用テープの長さ方向の長さ)は、5〜10mmとした。
剥離用テープを取り付けた基材層付き光学積層体を、第3積層体側が上側となるように剥離装置(CA−210、Shimazu社製)にセットし、剥離用テープのうち基材層付き光学積層体への取付け部分とは反対側の端部を、剥離装置の治具で把持した。その後、温度23℃、相対湿度50%の環境下において、剥離速度300m/min、剥離角度90°とし、剥離用テープの長さ方向に沿って、剥離用テープと基材層付き光学積層体とを相対的に移動させて、基材層付き光学積層体から剥離した層を確認した。
[剥離力X,Yの測定]
(剥離力Xの測定)
第1基材層と第1液晶層との間の剥離力Xは、次の手順で測定した。まず、縦100mm×横25mmのサイズに切り出した第1積層体の第1液晶層側を、粘着剤(8146−4、3M社製、厚み100μm)を介して、ガラス基板(Soda Glass 1.1T、JMC−Glass社製)に固定し、温度23℃、相対湿度50%の環境下に24時間保管した。続いて、ガラス基板上に固定した第1積層体の第1基材層表面に剥離用テープを取り付けて、測定用サンプル(1)とした。剥離用テープは、剥離試験で用いたものと同じものを用い、第1積層体の短辺(横辺)の中央に、剥離用テープの長手方向が、第1積層体の長辺(縦辺)に平行となるように取付けた。剥離用テープの把持部分の長さ及び貼合部分の長さは、剥離試験と同じように設定した。
測定用サンプル(1)を、第1積層体側が上側となるように上記剥離試験で用いた剥離装置にセットし、剥離用テープのうち第1積層体への取付け部分とは反対側の端部を、剥離装置の治具で把持した。その後、温度23℃、相対湿度50%の環境下において、剥離速度300m/min、剥離角度90°とし、剥離用テープの長さ方向に沿って、剥離用テープと測定用サンプル(1)とを相対的に移動させた。測定用サンプル(1)から第1液晶層が剥離した直後から、第1液晶層が完全に剥離する直前までの剥離力(剥離力が定常状態となったときの剥離力)を、剥離力Xとして測定した。その結果を表1に示す。
(剥離力Yの測定)
離型層と第2貼合層との間の剥離力Yは、次の手順で測定した。まず、縦100mm×横25mmのサイズに切り出した第3積層体の第2貼合層を、ガラス基板(Soda Glass 1.1T、JMC−Glass社製)に固定し、温度23℃、相対湿度50%の環境下に24時間保管した。続いて、ガラス基板上に固定した第3積層体の離型層表面に剥離用テープを取り付けて、測定用サンプル(2)とした。剥離用テープは、剥離試験で用いたものと同じものを用い、第3積層体の短辺(横辺)の中央に、剥離用テープの長手方向が、第1積層体の長辺(縦辺)に平行となるように取付けた。剥離用テープの把持部分の長さ及び貼合部分の長さは、剥離試験と同じように設定した。
測定用サンプル(2)を、第3積層体側が上側となるように上記剥離試験で用いた剥離装置にセットし、剥離用テープのうち第3積層体への取付け部分とは反対側の端部を、剥離装置の治具で把持した。その後、剥離速度300m/min、剥離角度90°とし、剥離用テープの長さ方向に沿って、剥離用テープと測定用サンプル(2)とを相対的に移動させた。測定用サンプル(2)から離型層が剥離した直後から、離型層が完全に剥離する直前までの剥離力(剥離力が定常状態となったときの剥離力)を、剥離力Yとして測定した。その結果を表1に示す。
〔実施例1〕
第1基材層として厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(H11P、KOLON INDUSTRIES社製)を用い、この第1基材層上に、重合性液晶化合物を含む液晶層形成用組成物を塗布した後、この重合性液晶化合物を重合硬化させて、厚み3μmの第1液晶層を形成して、第1積層体を得た。第1液晶層は、逆波長分散性の1/4波長板であった。
第2基材層として厚み25μmのトリアセチルセルロースフィルム(KC2UA、コニカミノルタ社製))を用い、この第2基材層上に、重合性液晶化合物を含む液晶層形成用組成物を塗布した後、この重合性液晶化合物を重合硬化させて、厚み3μmの第2液晶層を形成して、第1光学層を得た。第2液晶層は、ポジティブCプレートであった。得られた第1光学層上に、厚み25μmの粘着剤層(8146−1、3M社製)を形成して、第2積層体を得た。
離型層として厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(CY−412、KOLON INDUSTRIES社製)を用い、この離型層上に、厚み25μmの粘着剤層(8146−1、3M社製)を形成して、第3積層体を得た。
上記で得た第1積層体を縦177mm×横105mmにカットし、第2積層体を縦174.8mm×横102.8mmにカットし、第3積層体を縦176.2mm×横104.2mmにカットした。カットした第1積層体の第1液晶層側に、カットした第2積層体の第1貼合層を貼合した。このとき、第1積層体と第2積層体とは、図1(a)に示すように、縦辺どうし及び横辺どうしがそれぞれ実質的に平行になり、かつ、縦辺どうしの距離(縦辺に対して面方向に直交する方向の距離)、及び、横辺どうしの距離(横辺に対して面方向に直交する方向の距離)が、4辺において実質的に同じとなるように、積層した。続いて、第1積層体上に貼合された第2積層体の第1光学層側(第2基材層側)に、カットした第3積層体の第2貼合層を貼合して、基材層付き光学積層体を得た。このとき、第2積層体と第3積層体とは、図1(a)に示すように、縦辺どうし及び横辺どうしがそれぞれ実質的に平行になり、かつ、縦辺どうしの距離(縦辺に対して面方向に直交する方向の距離)、及び、横辺どうしの距離(横辺に対して面方向に直交する方向の距離)が、4辺において実質的に同じとなるように、積層した。
得られた基材層付き光学積層体において、距離A及びBの測定及び剥離試験を行った。その結果を表1に示す。
〔実施例2〜4、比較例1〕
距離A及びBが表1に示す値となるように、第2積層体及び第3積層体のカットサイズを調整するとともに、第1〜第3積層体の積層位置を調整したこと以外は、実施例1と同様の手順で、基材層付き光学積層体を得た。得られた基材層付き光学積層体において、距離A及びBの測定及び剥離試験を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2020134734
1a 基材層付き光学積層体、3 剥離用テープ、5 光学積層体、8 複合光学積層体、8a 離型層付き複合光学積層体、8b 剥離済み複合光学積層体、10 第1積層体、11 第1基材層、12 第1液晶層、20 第2積層体、21 第2基材層、22 第2液晶層、23 第1光学層、24 第1貼合層、25 着色層、30 第3積層体、31 離型層、34 第2貼合層、40 第4積層体、43 第2光学層、44 第3貼合層、45 前面板。

Claims (9)

  1. 第1液晶層と前記第1液晶層に対して剥離可能な第1基材層とを含む第1積層体、第1光学層と第1貼合層とを含む第2積層体、及び、第2貼合層と前記第2貼合層に対して剥離可能な離型層とを含む第3積層体をこの順に含む基材層付き光学積層体であって、
    前記第2積層体は、前記第1貼合層を介して前記第1積層体の前記第1液晶層側に貼合されており、
    前記第3積層体は、前記第2貼合層を介して前記第2積層体の前記第1光学層側に貼合されており、
    前記基材層付き光学積層体の外形部分の少なくとも1箇所において、
    前記第1積層体の端部の位置は、前記第2積層体の端部の位置及び前記第3積層体の端部の位置のそれぞれよりも面方向外側にあり、かつ、
    前記第3積層体の前記端部の位置は、前記第2積層体の端部の位置と面方向において同じか、それよりも面方向外側にある、基材層付き光学積層体。
  2. 前記基材層付き光学積層体の前記少なくとも1箇所における前記外形部分に面方向に直交する方向の断面において、
    前記第1積層体の前記端部の位置と前記第2積層体の前記端部の位置との間の面方向の距離をA[mm]とし、
    前記第2積層体の前記端部の位置と前記第3積層体の前記端部の位置との間の面方向の距離をB[mm]とするとき、
    下記式(I):
    0≦B<A≦1.8 (I)
    の関係を満たす、請求項1に記載の基材層付き光学積層体。
  3. 前記第1基材層と前記第1液晶層との間の剥離力をX[N/25mm]とし、
    前記離型層と前記第2貼合層との間の剥離力をY[N/25mm]とするとき、
    下記式(II):
    0.8Y≦X≦15Y (II)
    の関係を満たす、請求項1又は2に記載の基材層付き光学積層体。
  4. 前記第1光学層は、前記第1貼合層とは反対側の表面上の一部に設けられた着色層を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体。
  5. 前記第1光学層は、第2液晶層を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体。
  6. 前記第1光学層は、さらに第2基材層を含み、
    前記第2積層体は、前記第1貼合層、前記第2液晶層、及び前記第2基材層をこの順に有する、請求項5に記載の基材層付き光学積層体。
  7. 前記第1液晶層及び前記第2液晶層は、下記[a]又は[b]:
    [a]前記第1液晶層が1/2波長板であり、前記第2液晶層が1/4波長板である、
    [b]前記第1液晶層及び前記第2液晶層のうちの一方が逆波長分散性の1/4波長板であり、他方がポジティブCプレートである、
    の関係を満たす、請求項5又は6に記載の基材層付き光学積層体。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の基材層付き光学積層体から、前記第1基材層を剥離する工程を含む、光学積層体の製造方法。
  9. 前面板及び第2光学層を有する第4積層体を準備する工程と、
    請求項8に記載の光学積層体の製造方法によって前記光学積層体を得る工程と、
    前記第1基材層を剥離することによって露出した側に、第3貼合層を介して、前記第4積層体の前記第2光学層側を積層する工程と、を含む、複合光学積層体の製造方法。
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