JP2020134405A - 色予測装置および印刷画像予測装置。 - Google Patents

色予測装置および印刷画像予測装置。 Download PDF

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【課題】複数の色材を任意の重ね順および量で刷り重ねた色を効率的かつ高精度に予測する色予測装置および印刷画像予測装置を提供する。【解決手段】各色材を印刷媒体上にそれぞれ印刷した単色の分光強度に関する情報と、複数の色材の重ね順および量が異なる複数のパターンを印刷媒体上に印刷した場合の複数の重色の分光強度に関する情報とを取得する分光強度情報取得部10と、単色の分光強度に関する情報と、複数の重色の分光強度に関する情報とに基づいて、各色材の量を変数とする各色材の重色への寄与強度を表す寄与強度関数を重ね順毎に取得する寄与強度関数取得部20と、単色の分光強度に関する情報と、任意の各色材の量および重ね順の情報と、任意の各色材の重ね順に応じた寄与強度関数とに基づいて、任意の各色材の量および重ね順で印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測する予測部30とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷媒体上に複数の色材を刷り重ねて得られる色を予測する色予測装置および印刷画像予測装置に関する。
従来、複数の色材を重ね刷りした印刷物の色を、実際にその印刷物を得ることなく予測する方法が提案されている。
たとえば特許文献1においては、重ね刷りされる各色材の分光濃度を測定し、その分光濃度と、透明度係数やトラッピング係数などの補正係数とを用いて、重ね刷りされた色を予測する方法が提案されている。
特許第4269791号公報
ここで、印刷において複数の色材を刷り重ねてできあがる色は、色材の組合せが同じ場合でもそれらの重ね順によって異なる。しかし、色の重ね順も考慮した色設計の検討には非常に多くの工数がかかるため、重ね順に応じた色を予測することで工数を減らすことが望まれている。さらに、色の重ね順だけでなく、各色材の量によってもできあがる色は異なるが、各色材の量も考慮した色設計の検討となると、その工数はさらに膨大となる。
特許文献1では、予め設定された重ね順で複数の色材を重ね刷りした色を予測する方法は提案されているが、任意の色材の重ね順で重ね刷りした色を予測することまでは考慮されていない。
本発明は、上記事情に鑑み、複数の色材を任意の重ね順および量で刷り重ねて得られる色を効率的かつ高精度に予測する色予測装置および印刷画像予測装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の色予測装置は、印刷媒体上に複数の色材を刷り重ねて得られる色を予測する色予測装置であって、各色材を印刷媒体上にそれぞれ印刷した単色の分光強度に関する情報と、複数の色材の重ね順および量が異なる複数のパターンをそれぞれ印刷媒体上に印刷した場合の複数の重色の分光強度に関する情報とを取得する分光強度情報取得部と、単色の分光強度に関する情報と、複数の重色の分光強度に関する情報とに基づいて、各色材の量を変数とする各色材の重色への寄与強度を表す寄与強度関数を重ね順毎に取得する寄与強度関数取得部と、単色の分光強度に関する情報と、任意の各色材の量および重ね順の情報と、任意の各色材の重ね順に応じた寄与強度関数とに基づいて、任意の各色材の量および重ね順で印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測する予測部とを備える。
本発明の第1の色予測装置によれば、印刷媒体上に複数の色材を刷り重ねて得られる色を予測する色予測装置であって、単色の分光強度に関する情報と、複数の重色の分光強度に関する情報とに基づいて、各色材の量を変数とする各色材の重色への寄与強度を表す寄与強度関数を重ね順毎に取得し、単色の分光強度に関する情報と、任意の各色材の量および重ね順の情報と、任意の各色材の重ね順に応じた寄与強度関数とに基づいて、任意の各色材の量および重ね順で印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測するようにしたので、複数の色材を任意の重ね順および量で刷り重ねて得られる色を効率的かつ高精度に予測することができる。
本発明の色予測装置の第1の実施形態の概略構成を示すブロック図 本発明の色予測装置の色予測の原理を説明するための図 本発明の色予測装置の色予測の原理を説明するための図 本発明の色予測装置の第1の実施形態の色予測方法を説明するためのフローチャート 本発明の印刷画像予測装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図 本発明の印刷画像予測装置の一実施形態の動作を説明するためのフローチャート 本発明の色予測装置の第2の実施形態の色予測方法を説明するためのフローチャート 2色印刷の重ね順の例を説明するための図 本発明の色予測装置の第2の実施形態の色予測方法を説明するための説明図
以下、図面を参照して本発明の色予測装置の第1の実施形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態の色予測装置1の概略構成を示すブロック図である。
色予測装置1は、印刷媒体上に複数の色材を刷り重ねて得られる色を予測する装置である。本実施形態の色予測装置1は、図1に示すように、分光強度情報取得部10と、寄与強度関数取得部20と、予測部30とを備えている。
本実施形態の色予測装置1は、コンピュータから構成され、CPU(Central Processing Unit)、半導体メモリおよびハードディスクなどを備えている。色予測装置1は、半導体メモリまたはハードディスクなどの記憶媒体に予め記憶された色予測プログラムを実行することによって、上述した各部が機能する。なお、本実施形態においては、各部の機能を色予測プログラムによって実現するようにしたが、これに限らず、ASCI(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの電気回路によって各部の機能を実現するようにしてもよい。
分光強度情報取得部10は、各色材を印刷媒体上にそれぞれ印刷した単色の分光強度に関する情報と、複数の色材の重ね順および量が異なる複数のパターンをそれぞれ印刷媒体上に印刷した場合の複数の重色の分光強度に関する情報とを取得する。
分光強度に関する情報としては、たとえば分光反射率を用いることができるが、これに限らず、分光透過率でもよいし、分光反射率または分光透過率などの値から求められる明度、色相および彩度を表す色情報(たとえばL、a、bなど)でもよく、分光強度に関連する情報であれば如何なる情報でもよい。
本実施形態においては、説明を分かり易くするため、分光強度情報取得部10は、単色の分光強度に関する情報として、C(シアン)、M(マゼンダ)およびY(イエロー)の分光反射率を取得するものとする。より具体的には、C、MおよびYの色材の量を濃度33%として各色の印刷が行われる。そして、その各色の印刷物の分光反射率が分光反射率測定装置によって測定され、分光強度情報取得部10によって取得される。
また、複数の色材の重ね順のパターンについては、複数の色材の全ての重ね順のパターンであることが好ましい。本実施形態では、複数の色材の重ね順のパターンとして、C、MおよびYの全ての重ね順のパターンが設定される。すなわち、本実施形態では、重ね順をC、M、Yの文字の並び順で表現した場合、(a)CMY、(b)CYM、(c)MCY、(d)MYC、(e)YCMおよび(f)YMCの6パターンの重ね順が設定される。このように、複数の色材の重ね順を設定することによって、高精度に色を予測することができる。
また、複数の色材の量のパターンの数については、複数の色材の数をnとした場合、少なくともn+1であることが好ましい。すなわち、本実施形態のようにC、MおよびYの3色の色材を刷り重ねた色を予測する場合には、少なくとも4パターンを設定することが好ましい。本実施形態では、たとえばC、MおよびYの各色材の量のパターンを、(1)C33%、M33%、Y33%、(2)C66%、M33%、Y33%、(3)C33%、M66%、Y33%および(4)C33%、M33%、Y66%の4パターンとする。なお、(1)〜(4)の各パターンにおける数値は、各色の濃度の値である。また、各色材の量については、この例に限らず、少なくともn+1の異なるパターンであれば、如何なる量に設定してもよい。このように、複数の色材の量のパターンの数を設定することによって、高精度に色を予測することができる。
そして、本実施形態では、上述した複数の色材の重ね順のパターンと複数の色材の量のパターンとを組み合わせて、6パターン×4パターンの24パターンの重色が設定される。
そして、24パターンの重色がそれぞれ印刷され、その24パターンの印刷物の分光反射率が、分光反射率測定装置によって測定され、分光強度情報取得部10によって取得される。
なお、本実施形態においては、分光強度情報取得部10は、分光反射率測定装置によって測定された分光反射率を取得するものとしたが、これに限らず、分光強度情報取得部10が、分光反射率測定装置を備え、各印刷物の分光反射率を測定して取得するようにしてもよい。
寄与強度関数取得部20は、単色の分光強度に関する情報と、複数の重色の分光強度に関する情報とに基づいて、各色材の量を変数とする各色材の重色への寄与強度を表す寄与強度関数を取得する。具体的には、本実施形態の寄与強度関数取得部20は、C、MおよびYの単色の分光反射率と、上述した24パターンの重色の分光反射率とに基づいて、C、MおよびYの色材の量を変数とする各色材の重色への寄与強度を表す寄与強度関数を取得する。寄与強度とは、重色において、各色材がどの程度寄与しているかを表す指標である。
本実施形態の寄与強度関数取得部20は、C、MおよびYの単色の分光反射率と、24パターンの重色の分光反射率とを用いて求められる回帰直線または回帰曲線を寄与強度関数として取得する。また、本実施形態の寄与強度関数取得部20は、上述したC、MおよびYの色材の量を変数とする寄与強度関数を、C、MおよびYの重ね順のパターン毎に取得するが、その取得方法については、後で詳述する。このように、回帰直線または回帰曲線を寄与強度関数として取得することによって、簡易な演算によって寄与強度関数を取得することができる。
予測部30は、単色の分光強度に関する情報と、任意の各色材の量および重ね順の情報と、任意の各色材の重ね順に応じた寄与強度関数とに基づいて、任意の各色材の量および重ね順で印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測する。
具体的には、本実施形態の予測部30には、以下の予測式(A)が予め設定されている。
上式におけるRc(λ)は、Cの単色の分光反射率であり、Rm(λ)は、Mの単色の分光反射率であり、Ry(λ)は、Yの単色の分光反射率であり、Rp(λ)は、たとえば紙などの印刷媒体の分光反射率である。また、上式におけるwc(vc,vm,vy)は、C、MおよびYの色材の量(vc,vm,vy)を変数としたCの寄与強度関数であり、wm(vc,vm,vy)は、C、MおよびYの色材の量(vc,vm,vy)を変数としたMの寄与強度関数であり、wy(vc,vm,vy)は、C、MおよびYの色材の量(vc,vm,vy)を変数としたYの寄与強度関数である。Cの寄与強度関数wc(vc,vm,vy)に対して、C、MおよびYの任意の色材の量(vc,vm,vy)を代入することによってCの寄与強度係数を求めることができ、Mの寄与強度関数wm(vc,vm,vy)に対して、C、MおよびYの任意の色材の量(vc,vm,vy)を代入することによってMの寄与強度係数を求めることができ、Yの寄与強度関数wy(vc,vm,vy)に対して、C、MおよびYの任意の色材の量(vc,vm,vy)を代入することによってYの寄与強度係数を求めることができる。
予測部30は、分光強度情報取得部10によって取得されたRc(λ)、Rm(λ)、Ry(λ)およびRp(λ)と、任意のC、MおよびYの重ね順に応じた寄与強度関数を予測式(A)に代入し、その寄与強度関数に任意のC、MおよびYの色材の量を代入して寄与強度係数wc、wmおよびwyを求めて予測式(A)を演算することによって、上述した任意のC、MおよびYの各色材の量および重ね順の重色の分光反射率Re(λ)を算出して予測する。このように、予測式(A)を用いて予想される色の分光反射率を算出することによって、簡易な演算方法により高精度に色を予測することができる。
予測部30によって予測された重色の分光反射率Re(λ)は、たとえばそのままモニタなどに出力してもよいし、その予測された重色の分光反射率Re(λ)を用いて画像を生成し、その画像をモニタなどに出力したり、印刷して出力したりしてもよい。
次に、本実施形態の色予測装置1の色予測の原理について、図2を参照しながら説明する。なお、ここでも説明を分かり易くするため、C、MおよびYの3色の色材を重ね合わせた色を予測する例について説明する。
まず、3色を刷り重ねた色を予測するにあたり、上述したようにC、MおよびYのそれぞれを印刷した単色の分光反射率と、C、MおよびYの色材の量が異なる複数のパターンで印刷した重色の分光反射率とが測定される。なお、ここでは、色材の量が異なる8パターンを所定の重ね順で印刷した重色の分光反射率が測定されるものとする。さらに、印刷媒体に対して何も印刷していない印刷媒体自体の分光反射率が測定される。
図2は、C、MおよびYの色材の量を互いに直交する3軸とし、測定された3つの単色の分光反射率r1〜r3と、8つの重色の分光反射率r4〜r11とをプロットした図である。なお、原点は、C、MおよびYの色材の量がゼロであるので、印刷媒体自体の分光反射率r0となる。3つの単色の分光反射率r1〜r3を測定する際のC、MおよびYの色材の量は、それぞれvc1、vm1およびvy1であり、図2では同じ量としているが、これらは必ずしも同じ量でなくてもよい。また、8つの重色の分光反射率r4〜r11を測定する際のC、MおよびYの色材の量は、r4=(vc1,vm1,vy1)、r5=(vc2,vm1,vy1)、r6=(vc1,vm1,vy2)、r7=(vc1,vm2,vy1)、r8=(vc2,vm2,vy1)、r9=(vc2,vm2,vy2)、r10=(vc1,vm2,vy2)、r11=(vc2,vm1,vy2)である。vc2、vm2およびvy2についても、図2では同じ量としているが、これらは必ずしも同じ量でなくてもよい。
上述した分光反射率r0〜r11を用いることによって、分光反射率r4〜r11の8点で囲まれる立方体内の全ての色材量の組み合わせによる重色の分光反射率を予測することができる。
具体的には、まず、予測式(A)のRe(λ)に対して8つの重色の分光反射率r4〜r11を代入し、Rc(λ)、Rm(λ)およびRy(λ)に対して3つの単色の分光反射率r1〜r3を代入し、Rp(λ)に対して印刷媒体の分光反射率r0を代入して、回帰分析を行うことによって、C、MおよびYの色材の量を変数とした寄与強度関数wc(vc,vm,vy)、wm(vc,vm,vy)およびwy(vc,vm,vy)を算出する。
寄与強度関数は、上述したように、C,MおよびYの色材の量が(vc,vm,vy)のときの重色に対する各色の寄与強度を表す関数であり、本実施形態では、回帰直線または回帰曲線で算出される。なお、回帰分析の方法としては、既に公知な手法を用いることができる。
そして、上記寄与強度関数wc(vc,vm,vy)、wm(vc,vm,vy)およびwy(vc,vm,vy)に対して、予測したい色材の量の組み合わせを代入することによって、各色の具体的な寄与強度係数が算出される。
次いで、その算出した寄与強度係数と、3つの単色の分光反射率r1〜r3と、印刷媒体の分光反射率r0とを用いて、予測式(A)を演算することによって、所望の色の分光反射率Re(λ)が算出されて予測される。
なお、上記説明では、所定の重ね順の場合の重色の分光反射率Re(λ)の算出方法について説明したが、上述したC、MおよびYの全ての重ね順について、寄与強度関数を求めることによって、任意の重ね順および各色材の量で刷り重ねた重色の分光反射率Re(λ)を予測することができる。
また、図2に示す8つの重色の分光反射率r4〜r11を回帰分析して寄与強度関数を求める場合、内挿による回帰の場合には、8つの分光反射率r4〜r11で囲まれる立方体内部の座標の色材の量の組み合わせの重色しか予測することができない。
しかしながら、外挿などの他の回帰分析によって寄与強度関数を求めるようにすれば、図3において外側の立方体で示すような、より広い範囲の色材の量の組み合わせの重色も予測可能である。この範囲は、vc、vm、vyのいずれかにゼロを含まない座標であればどの座標の重色でも予測可能である。ただし、予測範囲が広がった分だけ予測精度が落ちる可能性があるので、測定する色材の量の組み合わせ(重色)を増やすか、vc1,vm1およびvy1並びにvc2,vm2およびvymを外側の立方体の範囲に準ずる値に設定し、内挿による回帰分析を行うようにすればよい。
以上が、本実施形態の色予測装置1の色予測の原理の説明である。
次に、本実施形態の色予測装置1の色予測方法について、図4に示すフローチャートを参照しながら、より詳細に説明する。なお、ここでも説明を分かり易くするため、C、MおよびYの3色の色材を重ね合わせた色を予測する例について説明する。
まず、上述したようにC、MおよびYのそれぞれを印刷した単色の分光反射率Rc(λ)、Rm(λ)およびRy(λ)と、印刷媒体自体の分光反射率Rp(λ)を取得する(S10)。このときの各色の色材の量は、濃度33%とする。
次に、上述した(a)〜(f)の6パターンの重ね順と、(1)〜(4)の4パターンの各色材の量との組み合わせからなる24パターンの重色を印刷し、各重色の分光反射率を取得する(S12)。
そして、測定した24パターンの重色の分光反射率を下式(B)のRe(λ)に代入し、S10で測定した単色の分光反射率Rc(λ)、Rm(λ)およびRy(λ)と印刷媒体の分光反射率Rp(λ)を下式(B)に代入して回帰分析を行うことによって、寄与強度係数wc、wmおよびwyを算出する(S14)。なお、ここで算出される寄与強度係数wc、wmおよびwyは、定数の値である。
寄与強度係数wc、wmおよびwyは、24パターンの重色の分光反射率について、それぞれ算出され、下表1に示すテーブル1に格納される。なお、表1においては、表を見やすくするため、寄与強度係数wc、wmおよびwyの具体的な値は図示省略している。
たとえば重ね順が(a)CMYの場合であり、(1)〜(4)の色材の量のパターンで測定された4つの重色の分光反射率を回帰分析することによって、寄与強度係数wc、wmおよびwyが算出され、テーブル1のCMYの列に格納される。テーブル1のCMYの列における寄与強度係数wcの欄には、(1)〜(4)の色材の量のパターンに対応する4つの寄与強度係数wcが格納される。また、テーブル1のCMYの列における寄与強度係数wmの欄には、(1)〜(4)の色材の量のパターンに対応する4つの寄与強度係数wmが格納される。また、テーブル1のCMYの列における寄与強度係数wyの欄には、(1)〜(4)の色材の量のパターンに対応する4つの寄与強度係数wyが格納される。そして、重ね順が(b)〜(f)の場合も同様にして、(1)〜(4)の色材の量のパターンで測定された4つの重色の分光反射率を回帰分析することによって、寄与強度係数wc、wmおよびwyが算出され、テーブル1に格納される。
次いで、重ね順が(a)CMYの場合について、(1)と(2)の寄与強度係数を用いて、vc=33%〜66%の範囲で内挿して線形近似することによって、Cの色材の量vcを変数とする関数wc(vc)、wm(vc)およびwy(vc)を求める。同様にして、(1)と(3)の寄与強度係数を用いて、vm=33%〜66%の範囲で内挿して線形近似することによって、Mの色材の量vmを変数とする関数wc(vm)、wm(vm)およびwy(vm)を求める。また、(1)と(4)の寄与強度係数を用いて、vy=33%〜66%の範囲で内挿して線形近似することによって、Yの色材の量vyを変数とする関数wc(vy)、wm(vy)およびwy(vy)を求める。
重ね順が(b)〜(f)の場合も同様にして、重ね順毎に、関数wc(vc)、wm(vc)およびwy(vc)、wc(vm)、wm(vm)およびwy(vm)、並びにwc(vy)、wm(vy)およびwy(vy)が求められ、下表2に示すテーブル2に格納される(S16)。なお、表2においても、表を見やすくするため、具体的な関数は図示省略している。
次に、重ね順が(a)CMYである場合について、wcがvc,vm,vyの三変数関数wc(vc,vm,vy)であると仮定し、これを基準量vc=vm=vy=33%(v0とする)まわりでテイラー展開(一次近似)した下式(C)において、wc0にS14で算出した(1)のwcの値を代入し、∂wc/∂vc、∂wc/∂vm、∂wc/∂vyにそれぞれS16で求めた関数wc(vc)、wc(vm)、wc(vy)の傾きをそれぞれ代入することで、wc(vc,vm,vy)を求める。
同様にして、(a)CMYである場合について、wm(vc,vm,vy)およびwy(vc,vm,vy)を求める。この演算処理を重ね順(b)〜(f)についても行って、下表3に示すテーブル3に格納する(S18)。なお、表3においても、表を見やすくするため、具体的な関数は図示省略している。
そして、任意のC、MおよびYの重ね順およびその色材の量の組み合わせの重色の分光反射率を求める場合には、任意のC、MおよびYの重ね順に基づいて、上表3に示すテーブル3を参照して、その重ね順に対応する寄与強度関数wc(vc,vm,vy)、wm(vc,vm,vy)およびwy(vc,vm,vy)を取得し、上述した予測式(A)における寄与強度関数wc(vc,vm,vy)、wm(vc,vm,vy)およびwy(vc,vm,vy)とする。
次いで、その予測式(A)の寄与強度関数wc(vc,vm,vy)、wm(vc,vm,vy)およびwy(vc,vm,vy)に対して、C、MおよびYの色材の量を代入して寄与強度係数を算出し、予測式(A)に対して、S10で測定した単色の分光反射率Rc(λ)、Rm(λ)およびRy(λ)と、印刷媒体自体の分光反射率Rp(λ)を代入することによって、所望の重色の分光反射率Re(λ)を求めることができる。具体的には、たとえばC=50%、M=60%およびY=40%の色材の量の組み合わせで、(d)MYCの重ね順で印刷した場合の重色の分光反射率を予測する場合には、まず、上表3に示すテーブル3を参照して、重ね順がMYCの寄与強度関数wc(vc,vm,vy)、wm(vc,vm,vy)およびwy(vc,vm,vy)を取得し、予測式(A)の寄与強度関数とする。
次いで、予測式(A)の寄与強度関数にC=50%、M=60%およびY=40%を代入して寄与強度係数wc、wmおよびwyを算出し、その予測式(A)に対して単色の分光反射率Rc(λ)、Rm(λ)およびRy(λ)と、印刷媒体自体の分光反射率Rp(λ)を代入することによって、所望の重色の分光反射率Re(λ)を算出することができる。
次に、上述した第1の実施形態の色予測装置を用いた印刷画像予測装置について説明する。本実施形態の印刷画像予測装置2は、印刷対象の原稿画像データを実際に印刷媒体に対して印刷した場合におけるその印刷画像の色を予測し、ユーザに提示する。図5は、本実施形態の印刷画像予測装置2の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の印刷画像予測装置2は、図5に示すように、上述した第1の実施形態の色予測装置1と、原稿画像取得部40と、色成分生成部50と、色材量算出部60と、予測画像生成部70と、表示部80とを備えている。
原稿画像取得部40は、印刷対象の原稿画像データを取得する。本実施形態の原稿画像取得部40は、原稿画像データとしてRGB(Red Green Blue)の画像データを取得する。原稿画像データは、たとえばコンピュータにインストールされた文書作成アプリケーションまたは図面作成アプリケーションを用いてユーザが作成したデータでもよいし、紙などの印刷媒体に印刷された原稿を原稿読取装置により光電的に読み取って取得されたデータでもよい。
色成分生成部50は、原稿画像取得部40によって取得された原稿画像データに基づいて、複数の色材の色成分毎の画像データを生成する。本実施形態の色成分生成部50は、RGBの画像データからなる原稿画像データをCMYK変換し、C成分、M成分、Y成分およびK成分の画像データを生成する。
色材量算出部60は、色成分生成部50によって生成された色成分毎の画像データの各画素データに基づいて、各色材の量を算出する。具体的には、色材量算出部60は、C成分、M成分、Y成分およびK成分の画像データの各画素データに基づいて、印刷画像を構成する各画素の色成分毎の色材の量を算出する。
そして、色材量算出部60によって算出された各画素の色成分毎の色材の量が、色予測装置1に出力され、色予測装置1の予測部30に入力される。
予測部30は、色材量算出部60によって算出された色成分毎の色材の量を取得し、その色成分毎の色材の量に基づいて、各画素の色の分光反射率を予測する。
予測画像生成部70は、予測部30によって算出された各画素の色の分光反射率を取得し、その各画素の分光反射率をL値、a値、b値に変換する。そして、予測画像生成部70は、各画素のL値、a値、b値に基づいて、印刷後の予測画像を生成する。予測画像生成部70によって生成された予測画像は、表示部80に出力されて表示される。表示部80は、たとえば液晶ディスプレイから構成される表示デバイスである。
次に、本実施形態の印刷画像予測装置2の処理について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、印刷対象のRGBの原稿画像データが、原稿画像取得部40によって取得され(S30)、色成分生成部50に出力される。
次に、色成分生成部50が、入力されたRGBの画像データからなる原稿画像データをCMYK変換し、C成分、M成分、Y成分およびK成分の画像データを生成する(S32)。
そして、色成分生成部50によって生成された各成分の画像データが色材量算出部60に入力され、色材量算出部60は、C成分、M成分、Y成分およびK成分の画像データの各画素データに基づいて、予測画像を構成する各画素の色成分毎の色材の量を算出する(S34)。
次いで、色材量算出部60によって算出された各画素の色成分毎の色材の量が、色予測装置1に出力され、色予測装置1の予測部30に入力される。
予測部30は、各画素の色成分毎の色材の量を取得し、その色成分毎の色材の量に基づいて、各画素の色の分光反射率を予測する。具体的には、予測部30は、ユーザによって設定された色の重ね順に基づいて、その重ね順に応じた寄与強度関数wc(vc,vm,vy,vk)、wm(vc,vm,vy,vk)、wy(vc,vm,vy,vk)およびwk(vc,vm,vy,vk)を取得する(S36)。なお、上述した第1の実施形態では、K成分は考慮されていないが、C、MおよびYと同様に取り扱って加えることによって、上述した寄与強度関数wk(vc,vm,vy,vk)を求めることができる。
そして、予測部30は、寄与強度関数wc(vc,vm,vy,vk)、wm(vc,vm,vy,vk)、wy(vc,vm,vy,vk)およびwk(vc,vm,vy,vk)に、各画素の色成分毎の色材の量を代入して、画素毎について、寄与強度係数wc、wm、wy、wkを算出する(S38)。
次いで、予測部30は、下式の予測式(C)のRc(λ)、Rm(λ)、Ry(λ)およびRk(λ)に対してそれぞれ単色の分光反射率を代入し、Rp(λ)に対して印刷媒体自体の分光反射率を代入し、S18で求めた寄与強度係数wc、wm、wy、wkを代入することによって、各画素の色の分光反射率Re(λ)を算出する(S40)。
各画素の色の分光反射率は、予測部30から予測画像生成部70に出力され、予測画像生成部70は、各画素の色の分光反射率をL値、a値、b値に変換する(S42)。
そして、予測画像生成部70は、各画素のL値、a値、b値に基づいて、印刷後の予測画像を生成し、表示部80に出力させる(S44)。
上記実施形態の印刷画像予測装置2によれば、複数の色材を任意の重ね順および量で刷り重ねて得られる印刷画像の色を効率的かつ高精度に予測することができる。
次に、本発明の色予測装置の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態の色予測装置1は、複数の色材の量を変数とする寄与強度関数を色材の重ね順毎に設定し、任意の複数の色材の重ね順および量に基づいて、色の予測を行うようにしたが、第2の実施形態の色予測装置3は、複数の色材の重ね順を変数とする寄与強度関数を設定し、任意の複数の色材の重ね順に基づいて、色の予測を行う。
第2の実施形態の色予測装置3の概略構成は、図1に示す第1の実施形態の色予測装置1と同様であるが、各部の機能が異なる。以下、第2の実施形態の色予測装置3の色予測方法について、図7に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。なお、ここでは、K、C、M、Yの4つの色材のうちの3つを用いて任意の重ね順で印刷した3色印刷の色を、単色印刷および2色印刷の測色結果に用いて予測する方法について説明する。
まず、分光強度情報取得部10が、各色材を印刷媒体上にそれぞれ印刷した単色の分強度に関する情報を取得する(S50)。本実施形態においても、分光強度に関する情報として分光反射率を取得する。なお、本実施形態においても、分光反射率は、色予測装置3以外の装置で測定されたものを分光強度情報取得部10が取得するようにしてもよいし、分光強度情報取得部10が、分光反射率を測定するようにしてもよい。
次に、分光強度情報取得部10が、重ね順が異なる複数の2色印刷の分光強度に関する情報(分光反射率)を取得する(S52)。2色印刷の重ね順のパターンは、表4に示すように全部で12パターンある。本実施形態では、表4に示すsk、sc、sm、syをK、C、M、Yの重ね順を表す変数として定義する。たとえば図8Aのような2色印刷の場合には、Cがsc=1、Mがsm=2であり、たとえば図8Bのような2色印刷の場合には、Cがsc=2、Mがsm=1である。
そして、寄与強度関数取得部20は、S30で取得した単色の分光反射率Rk(λ)、Rc(λ)、Rm(λ)、Ry(λ)および印刷媒体自体の分光反射率Rp(λ)と、S52で取得した12パターンの重色の分光反射率R(λ)を下式(D)に代入して回帰分析し、各パターンにおける各色材の寄与の程度を表す寄与強度係数wk、wc、wm、wyを求める(S54)。
なお、寄与強度係数を算出する際、その重色のパターンに関与しない色材の寄与強度係数はゼロとして回帰分析する。たとえば上表4の(1)K→Cのパターンの場合は、MおよびYは重ね刷りされた重色には関与しないのでwm=wy=0として回帰分析する。
次に、寄与強度関数取得部20は、重色の各パターンについて求めたwk、wc、wm、wyを用いて、wk、wc、wm、wyのそれぞれについて、sk、sc、sm、syを変数とする寄与強度関数wk(sk)、wc(sc)、wm(sm)、wy(sy)を求める。以下、例としてCの寄与強度関数wc(sc)を求める方法について説明する。
まず、表4より、sc=1となるパターンは(4)、(5)、(6)であり、sc=2なるパターンは(1)、(8)、(11)である。寄与強度関数取得部20は、これらのパターンのR(λ)の回帰分析で得たwcをscに対してプロットする(図9参照)。
次に、寄与強度関数取得部20は、(4)、(5)、(6)の平均値を算出してave1を算出し、(1)、(8)、(11)の平均値を算出してave2を算出する(S56)。ave1は、Cの色材が1番目に形成されるとき、Cの色材が、他に使用される色材に関わらず平均的にどの程度重ね刷り後の重色に寄与するかを意味し、ave2は、Cの色材が2番目に形成されるとき、Cの色材が、他に使用される色材に関わらず平均的にどの程度重ね刷り後の重色に寄与するかを意味する。
次に、寄与強度関数取得部20は、ave1およびave2のプロットをsc=3まで外挿し(図9に示す破線)、これをCの寄与強度関数wc(sc)として取得する(S58)。寄与強度関数取得部20は、同様のプロセスをC以外のK、M、Yについても行い、wk(sk)、wm(sm)、wy(sy)を求める。
そして、予測部30は、上述のようにして求められた寄与強度関数を用いて任意の重ね順で三色印刷したときの色を予測し求める(S60)。例として、K、C、Mの3つの色材を使用し、K→M→Cの順で重ね刷りした重色を求める場合について説明する。このときの重ね順は、sk=1、sc=3、sm=2である。予測する色の分光反射率をRe(λ)とし、式(D)の寄与強度係数を寄与強度関数で置き換えた下式(E)にsk=1、sc=3、sm=2を代入する。
このとき、Yは使用しない色材なのでwy(sy)についてはwy(sy)=0として計算する。このようにして、任意の重ね順で重ね刷りされる3色印刷の重色を予測する。
上記第2の実施形態の色予測装置3のように、4色の色材のうちの3つの色材を使用した3色印刷の分光反射率を予測するようにした場合、単色印刷の3パターンと2色印刷の12パターンとを合わせた16パターンの測色だけで、全ての重ね順の3色印刷の分光反射率を予測可能である。これに対して、全ての重ね順で3色印刷を行った場合には、24パターンの印刷が必要なので、第2の実施形態の色予測装置3は、少ない工数で3色印刷の色を予測することが可能である。
第2の実施形態の色予測装置3によれば、複数の色材を任意の重ね順で刷り重ねて得られる色を効率的かつ高精度に予測することができる。
なお、上記第2の実施形態の色予測装置3において、たとえば3色の色材のうちの3つの色材(つまり全て)を使用した3色印刷の分光反射率を予測する場合、単色印刷の3パターンと2色印刷の6パターンとを合わせた9パターンの測色を行う必要がある。これに対して、この場合、全ての重ね順で3色印刷を行っても6パターンしかないので、3色印刷を直接確認した方が工数が少ないことになる。したがって、第2の実施形態の色予測装置3は、選択肢の色材の数>予測する重色に使用する色材の数の場合に有効である。
また、第2の実施形態の色予測装置3において、任意の色材の量で重ね刷りされた重色を予測する場合には、その予測したい3色印刷における各色材の量と同様で単色印刷および2色印刷の分光反射率を測定するようにすればよい。また、3色印刷における各色材の量が異なる複数の組み合わせに応じた、単色印刷および2色印刷の分光反射率を取得するようにした場合には、各色材の量が異なる3色印刷の色を予測することができる。
本発明の色予測装置に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記)
本発明の第1の色予測装置において、各色材の量のパターンの数は、複数の色材の数をnとした場合に、少なくともn+1とすることが好ましい。
本発明の第1の色予測装置において、複数の色材の重ね順のパターンは、複数の色材の全ての重ね順のパターンを含むことができる。
本発明の第1の色予測装置において、寄与強度関数取得部は、寄与強度関数として、複数の重色の分光強度に関する情報を用いた回帰直線または回帰曲線を取得することができる。
本発明の第1の色予測装置において、予測部は、任意の各色材の量を各色材の重ね順に応じた寄与強度関数に入力して算出した寄与強度係数と、単色の分光強度に関する情報と、印刷媒体の分光強度に関する情報とを予め設定した予測式に入力することによって、任意の各色材の量および重ね順で印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測することができる。
本発明の第2の色予測装置は、印刷媒体上に複数の色材を刷り重ねて得られる色を予測する色予測装置であって、各色材を印刷媒体上にそれぞれ印刷した単色の分光強度に関する情報と、複数の色材の重ね順が異なる複数のパターンをそれぞれ印刷媒体上に印刷した場合の複数の重色の分光強度に関する情報とを取得する分光強度情報取得部と、単色の分光強度に関する情報と、複数の重色の分光強度に関する情報とに基づいて、各色材の重ね順を変数とする各色材の重色への寄与強度を表す寄与強度関数を取得する寄与強度関数取得部と、単色の分光強度に関する情報と、任意の各色材の重ね順の情報と、任意の各色材の重ね順に応じた寄与強度関数とに基づいて、任意の各色材の重ね順で印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測する予測部とを備える。
本発明の印刷画像予測装置は、本発明の第1の色予測装置と、原稿画像データを取得する原稿画像取得部と、原稿画像データに基づいて、複数の色材の色成分毎の画像データを生成する色成分生成部と、色成分毎の画像データの各画素データに基づいて、各色材の量を算出する色材量算出部と備え、色予測装置の予測部が、色材量算出部によって算出された各色材の量を取得し、その取得した各色材の量を、色成分毎の画像データの重ね順に応じた寄与強度関数に入力して算出した寄与強度と、単色の分光強度に関する情報と、印刷媒体の分光強度に関する情報とを予め設定した予測式に入力することによって、原稿画像データを印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測し、その予測部によって予測された分光強度に関する情報に基づいて、印刷後の予測画像を生成する予測画像生成部を備える。
1 色予測装置
2 印刷画像予測装置
3 色予測装置
10 分光強度情報取得部
20 寄与強度関数取得部
30 予測部
40 原稿画像取得部
50 色成分生成部
60 色材量算出部
70 予測画像生成部
80 表示部

Claims (4)

  1. 印刷媒体上に複数の色材を刷り重ねて得られる色を予測する色予測装置であって、
    前記各色材を印刷媒体上にそれぞれ印刷した単色の分光強度に関する情報と、前記複数の色材の重ね順および量が異なる複数のパターンをそれぞれ印刷媒体上に印刷した場合の複数の重色の分光強度に関する情報とを取得する分光強度情報取得部と、
    前記単色の分光強度に関する情報と、前記複数の重色の分光強度に関する情報とに基づいて、前記各色材の量を変数とする前記各色材の前記重色への寄与強度を表す寄与強度関数を前記重ね順毎に取得する寄与強度関数取得部と、
    前記単色の分光強度に関する情報と、任意の前記各色材の量および重ね順の情報と、前記任意の各色材の重ね順に応じた前記寄与強度関数とに基づいて、前記任意の各色材の量および重ね順で印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測する予測部とを備えた色予測装置。
  2. 前記予測部が、任意の前記各色材の量を前記各色材の重ね順に応じた前記寄与強度関数に入力して算出した寄与強度係数と、前記単色の分光強度に関する情報と、前記印刷媒体の分光強度に関する情報とを予め設定した予測式に入力することによって、前記任意の各色材の量および重ね順で前記印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測する請求項1記載の色予測装置。
  3. 印刷媒体上に複数の色材を刷り重ねて得られる色を予測する色予測装置であって、
    前記各色材を印刷媒体上にそれぞれ印刷した単色の分光強度に関する情報と、前記複数の色材の重ね順が異なる複数のパターンをそれぞれ印刷媒体上に印刷した場合の複数の重色の分光強度に関する情報とを取得する分光強度情報取得部と、
    前記単色の分光強度に関する情報と、前記複数の重色の分光強度に関する情報とに基づいて、前記各色材の重ね順を変数とする前記各色材の前記重色への寄与強度を表す寄与強度関数を取得する寄与強度関数取得部と、
    前記単色の分光強度に関する情報と、任意の前記各色材の重ね順の情報と、前記任意の各色材の重ね順に応じた前記寄与強度関数とに基づいて、前記任意の各色材の重ね順で印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測する予測部とを備えた色予測装置。
  4. 請求項1または2記載の色予測装置と、
    原稿画像データを取得する原稿画像取得部と、
    前記原稿画像データに基づいて、前記複数の色材の色成分毎の画像データを生成する色成分生成部と、
    前記色成分毎の画像データの各画素データに基づいて、前記各色材の量を算出する色材量算出部と備え、
    前記色予測装置の予測部が、前記色材量算出部によって算出された各色材の量を取得し、該取得した各色材の量を、前記色成分毎の画像データの重ね順に応じた前記寄与強度関数に入力して算出した寄与強度と、前記単色の分光強度に関する情報と、前記印刷媒体の分光強度に関する情報とを予め設定した予測式に入力することによって、前記原稿画像データを前記印刷媒体上に印刷した色の分光強度に関する情報を予測し、
    該予測部によって予測された分光強度に関する情報に基づいて、印刷後の予測画像を生成する予測画像生成部を備えた印刷画像予測装置。
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