JP2020134388A - 水素ガス検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素を取り扱うため、漏洩した水素を、燃焼する前の状態で発見できるように監視、検知できる水素ガス検知装置を提供する。【解決手段】基板と、前記基板表面に形成され、白金族に属する金属によって構成されてなると共に水素を含有する金属薄膜とから構成され、前記金属薄膜が水素ガスとの接触により可逆的に変色するガスクロミック金属薄膜を備えることにより、特別な金属触媒などを要することなく、非常に簡単な構成によって水素検知機能を備える水素検知装置、及びこれを用いる水素検知方法。【選択図】図3

Description

本発明は、水素ガスを検知するための水素ガス検知装置に関する。
近年、水素は次世代のクリーンエネルギーの原料として注目を集めている。例えば、水素を燃料とする燃料電池、燃料電池自動車等への利用についての技術開発が盛んにおこなわれている。一方で、ガラス、鉄鋼、化学物質、燃料電池又は半導体等の工業製品の製造工程においては水素ガスが発生する場合がある。
登実3192457号公報
一方で、水素は、酸素雰囲気で爆発する危険性を有し、取扱いに注意する必要がある。さらに、水素自体は無味無臭であり、さらに水素が燃焼する際の炎は目に見えないため、水素が漏洩した際に、燃焼していたとしても目視による確認ができないといった監視の困難性を有する。
そのため、水素を取り扱うためには、漏洩した水素を、燃焼する前の状態で発見できるように監視、検知できる技術が必要となる。
また、無味無臭の水素の漏洩を漏らさずに監視するためには、数多くの検知手段を設置することが必要となる。そのため、検知手段はできるだけ簡素な構造であることが望ましい。
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る水素検知装置は、基板と、前記基板表面に形成され、白金族に属する金属によって構成されてなると共に水素を含有する金属薄膜とから構成され、前記金属薄膜が、水素ガスとの接触により可逆的に光の透過率が変化するガスクロミック金属薄膜であることを特徴とする。
金属薄膜の基板表面への形成(堆積)には、高周波スパッタリング法、直流スパッタイング法、分子線エピタキシ法又は真空蒸着法を用いることができる。基板表面に形成された金属薄膜は、例えば、膜厚が30nm〜100nmの薄膜として形成されてなることが好ましいが、検出光を透過できる厚さであればよい。
また、前記金属薄膜中が酸素を含有する気体と接触した状態であることが好ましい。さらにまた、前記酸素を含有する気体が空気であることが好ましい。
前記白金族に属する金属として、水素吸蔵機能を有する白金、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、イリジウム、若しくはパラジウムであることが好ましい。特に好ましくは、パラジウムである。また、白金族に属する金属とマグネシウム又はニッケルとの合金であってもよい。
前記基板が透明であることが好ましい。基板が透明であることにより、水素検知用の検出光を基板の裏面側から基板の表面に形成された白金族に属する金属膜に透過させる構造を備える水素検知システムを構成することができるからである。これにより、検出光の光源部材と検出光を取得する光入力部材との間に本発明に係る水素ガス検知装置を配置することができるため、水素検知システムの構造の簡素化を図ることができる。この場合、基板には透明なガラスであることが好ましい。例えば、透明な基板として非晶質の石英ガラス(SiO)を用いることができる。基板をガラスとすることによって、基板の原料を安価に手に入れることができるだけでなく、周囲環境に対して安定な基板を備える水素ガス検知装置を提供することができるからである。
さらに、水素ガス検知装置を備えてなる水素検知システムであることが好ましい。当該水素検知システムとしては、光学式水素検知システム、若しくは電気的水素検知システムであることが好ましい。
光学式水素検知システムには、前記水素ガス検知装置、金属膜に対して検出光を照射するための光源部材、及び金属膜を透過若しくは反射した検出光を取得して光の特性変化を検知する検知手段を備えるものであることが好ましい。
電気的水素検知システムには、前記水素ガス検知装置、当該水素ガス検知装置を構成する金属膜を介して電圧を付加する電源、及び前記水素ガス検知装置が水素を感知することにより金属膜に生じた電圧変化を検知する電圧検知手段を備えるものであることが好ましい。とくに、前記電気的水素検知システムとして、同一の構成を備える2つの水素ガス検知装置を備えたブリッジ回路であって、一方の前記水素ガス検知装置が周囲環境から隔離され前記ブリッジ回路から出力される電圧を測定可能な電圧測定部材を備えるものであることが好ましい。このとき、周囲環境から隔離される前記一方の水素ガス検知装置は、水素を必要十分に遮断する隔離容器に収容されてなることが好ましい。
さらに、本発明は、前記水素ガス検知装置を用いて水素を検知することを特徴とする水素検知方法であることが好ましい。なお、当該水素検知方法には、前記水素検知システムを用いて水素を検知する方法を含むことができる。
本発明によれば、特別な金属触媒などを要することなく、非常に簡単な構成によって水素検知機能を備える水素検知装置、及びこれを用いる水素検知方法を提供することができる。
水素ガス検知装置1の積層構造を示す概略図である。 光学式水素検知システムX1の概略を表すブロック図である。 水素ガス検知装置1aの電気的特性を示す図である。 光学式水素検知システムX2の概略を表すブロック図である。 電気的水素検知システムX3の概略を表すブロック図である。 水素ガス検知装置1ca,1cbの積層構造を示す概略図である。
以下、本発明に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1には本発明に係る水素ガス検知装置1の断面構造の概略図を示す。
図1(a)に示すように、基板2には、非晶質の石英ガラス(SiO)、又はアルミニウム(Al)又は鉄(Fe)等の金属、セラミックを用いることができる。以下、基板2に透明な石英ガラスを用いたものをガラス基板2aとし、アルミニウムを用いたものをアルミニウム基板2bとする。
パラジウム薄膜3は、パラジウム金属をターゲットとして、スパッタリング(例えば、高周波マグネトロンスパッタリング法)により基板2の表面上に成膜されてなる。
次に、図1(b)に示すように、パラジウム薄膜3が製膜された基板2を、窒素ガスに対して水素濃度2%の混合ガス雰囲気中に曝してパラジウム薄膜3中に水素4を吸着させる。これにより、図1(c)に示すように、水素4を含有するガスクロミック金属薄膜5を形成する。水素4を含有してなるガスクロミック金属薄膜5が形成された基板2を大気中Aに取り出して暴露させ、これを水素ガス検知装置1とする。なお本実施の形態において、大気中Aとは空気中と同義である。なお、ガスクロミック金属薄膜5中に含有されてなる水素4には、ガスクロミック金属薄膜5中で解離された水素原子の状態を含む。
発明者は、鋭意研究を重ねることにより、水素ガス検知装置1に水素ガスを接触させて白金族に属する金属であるパラジウム薄膜3中に水素を含有させると、ガスクロミック金属薄膜5の光の透過率が可逆的に変化することを見出した。この特性に基づき、水素ガス検知装置1は、次に説明する光学式水素検知システムX1,X2を用いれば、水素ガスが監視対象から漏洩して水素ガス検知装置1に接触することで検出光からの光強度の変化を検出することにより水素ガスの漏洩を知ることができる。
〔第一の実施形態〕
次に、第一の実施形態として、水素ガス検知装置1aを用いた光学式水素検知システムX1の構成例について説明する。図2には、光学式水素検知システムX1の概略を表すブロック図を示す。光学式水素検知システムX1は、内部空間Kを有する箱体である装置筐体6、水素ガス検知装置1a、光検知手段7、水素判別手段8、及び警報部9を備える。なお、光検知手段7の一部と水素判別手段8は判別装置筐体60に収められてなる。
光学式水素検知システムX1において、水素ガス検知装置1aは透明な石英ガラスからなるガラス基板2aの表面にガスクロミック金属薄膜5が形成されたものである。水素ガス検知装置1aは、図2に示すように、装置筐体6の内部空間Kに配置される。
光検知手段7は、水素ガス検知装置1aのガスクロミック金属薄膜5内部を経由して入力される検出光を検知し、検知した光の強度を入力電気信号f1に変換して出力する。
光検知手段7は、図2に示すように、光センサで構成され、発光ユニット10及び受光ユニット11を備える。
発光ユニット10は、投光レンズ12、発光素子13及び発光側光ファイバ素子14で構成される。
投光レンズ12は、発光素子13から放射された光を基板2の裏面側からガスクロミック金属薄膜5に照射する。投光レンズ12は、図2に示すように、装置筐体6の内部空間Kに配置される。
発光素子13は、例えば、白色発光する発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)でなる(以下、「発光ダイオード13」という)。発光ダイオード13は、LED駆動回路15に電気的に接続される。LED駆動回路15は、LED電源16に電気的に接続される。
発光側光ファイバ素子14は、ガラスファイバ、ポリファイバであり、例えば光ファイバケーブルとして使用する。
発光側光ファイバ素子14は、発光ダイオード13及び投光レンズ12を光学的に接続し、発光ダイオード13の発光を投光レンズ12に伝送する。
受光ユニット11は、受光レンズ17、受光素子18及び受光側光ファイバ素子19で構成される。
受光レンズ17は、ガスクロミック金属薄膜5を透過した検出光を集光して、受光素子18に導入する。受光レンズ17は、図2に示すように、装置筐体6の内部空間Kに配置される。受光レンズ17は、内部空間Kにおいてガスクロミック金属薄膜5の前面に離隔した位置に配置される。
受光素子18は、例えば、フォトトランジスタで構成される(以下、「フォトトランジスタ18」という)。フォトトランジスタ18は、可視光の波長範囲(380nm〜780nm)において、検出光を受光し、その光強度を入力電気信号f1(実施形態1,2においては光電流)に変換して出力する。フォトトランジスタ18は、信号増幅部20を通して水素判別手段8に電気的に接続される。信号増幅部20は、入力電気信号f1を増幅して水素判別手段8に出力する。
これにより、フォトトランジスタ18は、検出光の光強度を入力電気信号f1に変換する。
受光側光ファイバ素子19は、ガラスファイバ、ポリファイバであり、例えば光ファイバケーブルとして使用する。受光側光ファイバ素子19は、フォトダイオード39及び受光レンズ17を光学的に接続し、受光レンズ17にて集光された光をフォトダイオード39に伝送する。
水素判別手段8は、入力電気信号f1を入力し、入力電気信号f1の変化に基づいて水素漏洩を判別する。水素判別手段8は、図2に示すように、制御部21、信号記憶部22、信号演算部23、及び水素ガス判別部24を備える。
制御部21は、信号増幅部20を通してフォトトランジスタ18に電気的に接続される。制御部21は、信号記憶部22、及び信号演算部23に電気的に接続される。
また、制御部21は、LED駆動回路15に電気的に接続され、LED駆動回路15に光電気信号fdを出力する。
信号記憶部22は、基準電気信号f2をデータとして記憶する。基準電気信号f2は、空気雰囲気(水素ガス非漏洩)におけるガスクロミック金属薄膜5内部を経由して受光素子18から出力された電気信号の強度である。
信号演算部23は、基準電気信号f2から入力電気信号f1を減算して、差分電気信号f3の絶対値(f3=|f2−f1|)を演算する。信号演算部23は、水素ガス判別部24に電気的に接続され、差分電気信号f3を水素ガス判別部24に出力する。
水素ガス判別部24は、差分電気信号f3及び判別電気信号fhを比較して、差分電気信号f3が判別電気信号fn以上であると、水素ガスを検出したと判断する。判別電気信号fhは、雑音レベルの電気信号の変化によって水素ガスを検知したと誤って判断することを避けるため、一定強度に設定された判別電気信号fh以下の信号強度に対しては水素ガスを検知したとは判断しないための信号強度値である。
水素ガス判別部24は、警報部9に電気的に接続され、水素ガスを検出したと判断すると、警報電気信号fkを警報部9に出力する。警報部9(警報装置)は、図2に示すように、水素ガス判別部24から警報電気信号fkを入力して、警報を発する。警報部9は、警笛、ベル又は表示灯等で構成され、水素ガス判別部24に電気的に接続される。
〔水素ガス検知装置1の特性〕
次に水素ガス検知装置1の特性について説明する。例として、ガラス基板2a上にガスクロミック金属薄膜5を成膜してなる水素ガス検知装置1aを用いた光学式水素検知システムX1にもとづいて測定した電圧特性の変化に基づいて、水素ガスを検出する様子を説明する。
図3によれば、ガラス基板2a上にパラジウム薄膜3を成膜した直後は大気中において約4Vの電圧を示していたが、2分時点で2%濃度水素混合ガスに曝すと、パラジウム薄膜3への水素4の吸着が飽和状態となり、約2.5Vに減少した後一定の電圧を示した。なお、ガラス基板2a上にパラジウム薄膜3を成膜したあと、単に大気中にパラジウム薄膜3を曝し続けても、時間に対して電圧に変化は見られなかった。
次に、水素ガス検知装置1aを10分時点で2%濃度水素混合ガスから大気中に暴露すると電圧はさらに約1.9Vまで下がり一定となった。図3においてこの約1.9Vの電圧を基準電圧Vf2(基準電気信号f2)ということとする。
ここで、13分時点で水素ガス検知装置1aに再び2%濃度水素混合ガスを吹き付けると電圧が約0.6V上昇した。この電圧の変化により水素ガスの存在を検出することができた。
また、15分時点で2%濃度水素混合ガスの吹き付けを停止すると、電圧は基準電圧Vf2に下がった。さらに18分時点で2%濃度水素混合ガスを吹き付けると、同様の電圧の上昇がみられ、濃度の同じ水素ガスでは電圧の上昇も同程度であることが分かった。
また、23分時点で基準電圧Vf2にある水素ガス検知装置1aに0.4%濃度水素混合ガスを吹き付けると、電圧が基準電気信号f2から約0.3V上昇した。これにより、濃度の異なる水素ガスであっても水素ガスの存在を検出することができることが分かった。
また、25分時点で0.4%濃度水素混合ガスの吹き付けを停止すると電圧は基準電圧Vf2に戻り、その後28分時点でさらに2%濃度水素混合ガスを吹き付けると、同様の約0.3Vの電圧の上昇がみられ、0.4%濃度水素混合ガスであっても濃度の同じ水素ガスでは電圧の上昇は同程度であることが分かった。
また、2%濃度水素混合ガスを吹き付けた場合と、0.4%濃度水素混合ガスを吹き付けた場合とでは上昇する電圧量が異なることから、当該電圧からどの程度の濃度の水素ガスが漏えいしたのかについても計測することができる。
さらに、水素ガス検知装置1aは、図3にも示されるように、基準電圧Vf2が決定した後は、水素混合ガスの吹き付けと停止による大気暴露を複数回繰り返しても、水素混合ガスの吹き付けを停止した後には一定値である基準電圧Vf2を示す。また、吹き付けられる水素混合ガス中の水素濃度が変化しても基準電圧Vf2に回復する。したがって、水素ガス検知装置1aは、繰り返し使用に対しても安定して水素ガス検知を行うことができるものである。なお、このような傾向は基板2がガラス基板2a以外であっても同様である。
〔第二の実施形態〕
次に、第二の実施形態として、水素ガス検知装置1bを用いた光学式水素検知システムX2の構成例について説明する。図4には、光学式水素検知システムX2の概略を表すブロック図を示す。なお、光学式水素検知システムX1と共通の構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
光学式水素検知システムX2において、水素ガス検知装置1bはアルミニウム基板2bの表面にガスクロミック金属薄膜5が形成されたものである。水素ガス検知装置1bは、図2に示すように、装置筐体6の内部空間Kに配置される。
投光レンズ12は、発光素子13から放射された光を基板2の表面側からガスクロミック金属薄膜5に照射する。投光レンズ12は、図4に示すように、装置筐体6の内部空間Kに配置される。
受光レンズ17は、ガスクロミック金属薄膜5内部を経由してアルミニウム基板2bで反射した検出光を集光して、受光素子18に導入する。受光レンズ17は、図4に示すように、装置筐体6の内部空間Kに配置される。受光レンズ17は、内部空間Kにおいてガスクロミック金属薄膜5の前面であって、水素ガス検知装置1bで反射した検出光を受光できる位置に配置される。
水素ガス判別部24は、光学式水素検知システムX1の場合と同様に差分電気信号f3を判別する。また、水素ガス判別部24は警報部9に電気的に接続され、水素ガスを検出したと判断すると、警報電気信号fkを警報部9に出力する。警報部9(警報装置)は、図4に示すように、水素ガス判別部24から警報電気信号fkを入力して、警報を発する。警報部9は、警笛、ベル又は表示灯等で構成され、水素ガス判別部24に電気的に接続される。
〔第三の実施形態〕
次に、第三の実施形態として、水素ガス検知装置1cを用いた電気的水素検知システムX3の構成例について説明する。図5には、電気的水素検知システムX3の概略を表すブロック図を示す。なお、光学式水素検知システムX1と共通の構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
光学式水素検知システムX3は、ブリッジ回路25とブリッジ回路25に電圧を付加する電源26を備えると共に、ブリッジ回路25において検流器27から電圧Vgを取得して水素ガスの検出を判別する水素判別手段8及び警報部9を有する。
ブリッジ回路25には、対角AとBとの間水素ガス検知装置1ca、対角BとCとの間に水素ガス検知装置1cbを直列に接続し、対角AとDとの間に抵抗R1、対角DとCとの間に抵抗R2が接続されてなる。ここで、水素ガス検知装置1ca,1cbは、図6に示すように、ガラス基板2a上に形成したガスクロミック金属薄膜5の両側端に電極膜28、28を積層し、導電線29,29が接続されてなる。そして、水素ガス検知装置1caは外部からの水素ガスの侵入を防止し、水素を必要十分に遮断する隔離容器30に収納されてなる。
水素の漏洩がない状態においてブリッジ回路25の対角Bと対角Dとの間の電圧Vgは0となるように調整されている。ここで、水素ガスが水素ガス検知装置1ca,1cbの周囲に到達すると、隔離容器30によって防護されていない水素ガス検知装置1cbのガスクロミック金属薄膜5にのみ水素ガスが接触し、その抵抗値に変化を生じる。
その際、検流器27において電圧Vgが検出されると共に、水素判別手段8に入力電気信号f1が出力される。入力電気信号f1が入力された水素判別手段8は、光学式水素検知システムX1と同様に差分電気信号f3を判別する。また、水素ガス判別部24は警報部9に電気的に接続され、水素ガスを検出したと判断すると、警報電気信号fkを警報部9に出力する。警報部9(警報装置)は、図5に示すように、水素ガス判別部24から警報電気信号fkを入力して、警報を発する。警報部9は、警笛、ベル又は表示灯等で構成され、水素ガス判別部24に電気的に接続される。
1 水素ガス検知装置
2 基板
5 ガスクロミック金属薄膜
8 水素判別手段
9 警報部
13 発光素子
18 受光素子
20 信号増幅部
24 水素ガス判別部
25 ブリッジ回路

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板表面に形成され、白金族に属する金属によって構成されてなると共に水素を含有する金属薄膜とから構成され、
    前記金属薄膜が、水素ガスとの接触により可逆的に光の透過率が変化するガスクロミック金属薄膜である
    ことを特徴とする水素ガス検知装置。
  2. 前記金属薄膜が酸素を含有する気体と接触した状態である
    ことを特徴とする請求項1に記載の水素ガス検知装置。
  3. 前記酸素を含有する気体が空気である
    ことを特徴とする請求項2に記載の水素ガス検知装置。
  4. 前記白金族に属する金属がパラジウムである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の水素ガス検知装置。
  5. 前記基板が透明である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の水素ガス検知装置。
  6. 前記基板が透明なガラス基板である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の水素ガス検知装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の水素ガス検知装置を備えてなる水素検知システム。
  8. 同一の構成を備える請求項1〜6のいずれか1つに記載の水素ガス検知装置のうち、同一の構成からなるものを2つ備えたブリッジ回路であって、
    一方の前記水素ガス検知装置が周囲環境から隔離され
    前記ブリッジ回路から出力される電圧を測定可能な電圧測定部材を備える
    ことを特徴とする水素検知システム。
  9. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の水素ガス検知装置を用いて水素を検知する
    ことを特徴とする水素検知方法。
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