JP2008232918A - ガス検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検知したガスの測定濃度を直感的に認識できる。
【解決手段】ガス検知装置は、ガスの赤外線吸収特性を利用して光学的にガスを検知し、この検知したガスの測定濃度を表示する表示部7を備える。表示部7は、レベル範囲が複数段階に等分割された目盛りによってガスの測定濃度を段階的にレベル表示する測定濃度レベルメータ7b1を有する。利用者は、測定濃度レベルメータ7b1の段階的なレベル表示により測定濃度を直感的に認識する。
【選択図】図2
【解決手段】ガス検知装置は、ガスの赤外線吸収特性を利用して光学的にガスを検知し、この検知したガスの測定濃度を表示する表示部7を備える。表示部7は、レベル範囲が複数段階に等分割された目盛りによってガスの測定濃度を段階的にレベル表示する測定濃度レベルメータ7b1を有する。利用者は、測定濃度レベルメータ7b1の段階的なレベル表示により測定濃度を直感的に認識する。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば都市ガスや化学プラント等の配管の劣化等に伴うガス漏洩を検出する際に用いられ、ガスの赤外線吸収特性を利用して光学的にガスを検知するガス検知装置に関する。
例えばメタン、二酸化炭素、アセチレン、アンモニア等の気体には、分子の回転や構成原子間の振動等に応じて特定波長の光を吸収する吸収帯があることが既に知られている。この吸収帯を利用したガス検知装置では、所定距離(この距離によって測定光路長が確定される)隔てて光源部と受光部とを配置し、光源部の半導体レーザにより周波数変調されたレーザ光を測定対象ガスを含む雰囲気中に通し、その透過光を受光部の光検出器で受光してガスを検知し、このときの出力信号から測定対象ガスのガス濃度を測定している。また、下記特許文献1に開示されるように、上述した光源部と受光部を共通の筐体に収容して携帯できるように構成したガス検知装置も知られている。なお、光源部と受光部は同じ位置に配置されていても測定光を反射光として受光できれば測定光路長は確保される。
ここで、受光部の出力信号から検出される変調周波数の基本波位相敏感検波信号(以下、1f信号と略称する)には、強度変調に起因する大きなオフセットが生じる。このため、特に微小なガス濃度を高感度で測定するには、1f信号に比べてオフセットのかなり小さい2倍波位相敏感検波信号(以下、2f信号と略称する)が用いられる。
実際にガス濃度を測定するにあたっては、測定ガス吸収線に合わせた波長の測定光が測定ガス雰囲気中を通ると、被測定ガスにより測定光が吸収され、ガス濃度光路長積に応じた強度で変調周波数の2倍の周波数の強度変化(2f信号成分I2f)による2f信号が生成される。そして、この2f信号の強度変化と元の変調周波数である1f信号の強度変化(1f信号成分I1f)の比率I2f/I1fの値は、ガス濃度光路長積に比例するので、この値に係数をかければガス濃度になる。
ところで、この種の従来のガス検知装置として、測定したガス濃度を多数桁で数値表示する表示部を備えたものが知られている。これにより、利用者は、表示部の数値表示を見てガス濃度の値をリアルタイムで把握していた。
特開2005−106521号公報
しかしながら、上述した表示部を備えた従来のガス検知装置では、数百ミリ秒という短い周期で逐次書き換わる多数桁(例えば4桁)のガス濃度の数値表示を直接目で追って確認していたため、ガス濃度を直感的に把握することができず、利用者にとって使いづらいという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、検知したガスの測定濃度を直感的に認識することができるガス検知装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載されたガス検知装置は、ガスの赤外線吸収特性を利用して光学的にガスを検知し、該検知したガスの測定濃度を表示する表示部7を備えたガス検知装置1であって、
前記表示部は、レベル範囲が複数段階に等分割された目盛りによって前記ガスの測定濃度を段階的にレベル表示する測定濃度レベルメータ7b1を備えたことを特徴とする。
前記表示部は、レベル範囲が複数段階に等分割された目盛りによって前記ガスの測定濃度を段階的にレベル表示する測定濃度レベルメータ7b1を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載されたガス検知装置は、請求項1のガス検知装置において、
アラームレベルを設定する設定部5を備え、
前記表示部7には、前記測定濃度レベルメータ7b1の目盛りの所定段階のレベル位置に前記設定部で設定されたアラームレベルを示すアラームレベル指標7b2が固定表示され、
前記測定濃度レベルメータは、前記アラームレベル指標が固定表示された位置の目盛りの上限レベルを前記アラームレベルとして前記目盛りのレベル範囲が均等割付されることを特徴とする。
アラームレベルを設定する設定部5を備え、
前記表示部7には、前記測定濃度レベルメータ7b1の目盛りの所定段階のレベル位置に前記設定部で設定されたアラームレベルを示すアラームレベル指標7b2が固定表示され、
前記測定濃度レベルメータは、前記アラームレベル指標が固定表示された位置の目盛りの上限レベルを前記アラームレベルとして前記目盛りのレベル範囲が均等割付されることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載されたガス検知装置は、請求項2のガス検知装置において、
前記測定濃度レベルメータ7b1は、前記アラームレベルを超えたか否かに応じて識別表示することを特徴とする。
前記測定濃度レベルメータ7b1は、前記アラームレベルを超えたか否かに応じて識別表示することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載されたガス検知装置は、請求項2又は3のガス検知装置において、
前記表示部7は、前記測定濃度レベルメータ7b1とともに前記アラームレベルを数値表示することを特徴とする。
前記表示部7は、前記測定濃度レベルメータ7b1とともに前記アラームレベルを数値表示することを特徴とする。
本発明に係るガス検知装置によれば、従来のように、所定周期(例えば数百ミリ秒周期)で書き換わる数値表示によるガス濃度値を読み取らなくても、測定濃度レベルメータを見るだけで検知したガスの測定濃度を直感的に把握することができる。
また、アラームレベルを設定部から任意に設定可能とし、測定濃度レベルメータ上のアラームレベルを示すアラームレベル指標の位置を固定表示し、このアラームレベル指標が固定表示された位置の目盛りの上限レベルをアラームレベルとして目盛りのレベル範囲を均等割付する構成とすれば、アラームレベルを変更した場合でも、アラームレベル指標を基準として、アラームレベルに対する測定濃度を直感的に把握することができる。
さらに、測定濃度レベルメータによって測定光のガス濃度を段階的にレベル表示する際、測定光のガス濃度がアラームレベル以下か以上かによって識別表示する構成とすれば、測定濃度レベルメータから測定濃度がアラームレベルを超えているか否かを容易に識別することができる。
また、設定部から設定されたアラームレベルをアラームレベル数値表示エリアに表示する構成とすれば、現在設定されているアラームレベルを数値として容易に認識することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明に係るガス検知装置のブロック構成図、図2は本発明に係るガス検知装置の表示部の一例を示す図、図3(a),(b)は本発明に係るガス検知装置において、測定濃度値がアラームレベル以下の場合とアラームレベル以上の場合の表示部の表示例を示す図である。
本発明に係るガス検知装置は、例えば都市ガスや化学プラント等のガス配管の劣化等に伴うガス漏洩を検出する際に用いられ、ガスによるレーザ光の吸収を利用して光学的にガスを検知し、検知したガスの測定濃度を表示する機能を有する。
このため、本例のガス検知装置1は、利用者が携帯して操作が可能な大きさの筐体(不図示)に対し、図1に示すような出射部2、受光部3、電気変換部4、設定部5、制御部6、表示部7を内部に収容して概略構成される。
出射部2は、所定ガス特有の吸収線に合致した波長(検知対象となるガスの吸収線波長)のレーザ光を測定光として、制御部6の制御により、検知対象の測定雰囲気(例えばガス配管等の反射物)に出射している。この出射部2は、例えば前述した特許文献1(特開2005−106521号公報)にも開示されるような周知の半導体レーザモジュールで構成される。その構成について説明すると、半導体レーザモジュールは、複数対の電極を有する箱型のバタフライ型ケース本体を基部とし、このケース本体の一面に貫通穴が形成され、貫通穴にガラス等の出射窓が設けられている。そして、半導体レーザモジュルは、発振波長が測定波長に制御されて周波数変調されたレーザ光を前後両面から発光し、前方の面から出射されるレーザ光を測定光とし、後方の面から出射されるレーザ光を参照光とする半導体レーザ、測定光を平行光にコリメートするコリメートレンズ、半導体レーザへの反射光の戻りを抑圧する光アイソレータ、半導体レーザの温度を制御するペルチェ素子(温度制御素子)、波長安定化用ガスが封入されたガスセル、参照光を受光検出するフォトダイオード(受光器)、半導体レーザの温度を検出するサーミスタ(温度計測素子)がケース本体内に収容され、各光学部品間の光軸調整がなされて気密封止される。
受光部3は、出射部2からの測定光の出射に伴い測定雰囲気から反射されて不図示の集光レンズによって集光される反射測定光を受光し、受光した反射測定光による測定光信号を電気変換部4に出力している。
電気変換部4は、プリアンプで構成され、受光部3で検出する1f信号と2f信号とが測定対象ガス濃度範囲で同等の検出レベルになるように、増幅度が1f信号、2f信号それぞれ最適な増幅度に設定されている。この電気変換部4は、受光部3から検出出力される測定光信号の受光電流を受光電圧に変換し、さらに設定された増幅度で増幅して制御部6に出力している。
設定部5は、不図示の筐体に設けられて利用者が直接操作する操作キーや操作ボタン(表示部7に表示されるソフトキーも含む)等で構成され、測定雰囲気のガス検知の開始や停止の指示入力、警報を出力するアラームレベルの設定、後述する測定濃度レベルメータ7b1のアラームレベル以上及びアラームレベル以下の表示領域の表示色の設定、後述する測定濃度レベルメータ7b1のアラームレベル以上及びアラームレベル以下の表示領域の点滅表示の有無設定、後述するアラームレベルメータ7b3の表示色の設定等を行っており、これら指示入力や設定情報を制御部6に入力している。
制御部6は、ガス検知に関わる処理を統括制御するもので、発光制御部6a、濃度演算部6b、表示制御部6cを備えている。
発光制御部6aは、設定部5からの指示入力に基づき、出射部2からの測定光の出射を制御している。濃度演算部6bは、電気変換部4で増幅された測定光信号を信号処理して1f信号と2f信号とを位相敏感検波し、この位相敏感検波された2f信号の強度変化(2f信号成分I2f)と1f信号の強度変化(1f信号成分I1f)との比率I2f/I1fの値に所定の係数を掛け合わせて測定光のガス濃度(測定濃度)を演算している。
表示制御部6cは、設定部5からの設定情報に基づき、アラームレベルに関する表示、濃度演算部6bの演算によって得られる測定光のガス濃度(測定濃度)に関する表示を数百ミリ秒周期(例えば500ミリ秒周期)で逐次書き換えて行うべく表示部7の表示を制御している。
表示部7は、表示制御部6cの制御により、アラームレベルに関する表示、測定光のガス濃度(測定濃度)に関する表示を含む各種表示を行っている。この表示部7の表示エリアは、図2に示すように、測定濃度数値表示エリア7aと、測定濃度レベルメータ表示エリア7bと、アラームレベル数値表示エリア7cとからなる。
図2において、測定濃度数値表示エリア7aは、表示部7の表示エリアの左下部に位置し、濃度演算部6bの演算によって得られる測定光のガス濃度(測定濃度)を数値表示している。
図2において、測定濃度レベルメータ表示エリア7bは、表示部7の表示エリアの右側上下部に位置し、測定濃度レベルメータ7b1と、アラームレベル指標7b2と、アラームレベルメータ7b3とを表示している。
測定濃度レベルメータ7b1は、濃度演算部6bの演算によって得られる測定光のガス濃度(測定濃度)を、レベル範囲が複数段階に等分割された目盛りからなる表示領域の点灯や点滅によって段階的にレベル表示している。図2の測定濃度レベルメータ7b1は、表示部7の表示画面上の上下方向にレベル範囲が30段階に等分割された矩形状の目盛りによって表示領域が形成されている。そして、測定濃度レベルメータ7b1の各目盛りは、その上下方向の幅がレベル範囲を示しており、アラームレベル指標7b2が位置する目盛りの上限レベルをアラームレベルとし、各目盛りは自動で均等割付されている。具体的には、図2において、アラームレベル指標7b2が位置する測定濃度レベルメータ7b1の25段階の目盛りの上限レベルをアラームレベル1000ppm・mとすると、測定濃度レベルメータ7b1の各目盛りのレベル範囲は40ppm・mとなる。
なお、測定濃度レベルメータ7b1の目盛りについては、数百ミリ秒周期の書き換えによる僅かな数値変化で表示が変化しない程度に表示領域を複数段階に等分割するのが好ましい。
アラームレベル指標7b2は、設定部5から設定されたアラームレベルを測定濃度レベルメータ7b1の目盛りの所定段階の位置に固定表示するもので、測定濃度レベルメータ7b1の目盛りの所定段階の位置に並設された三角形の指標からなる。図2の例では、測定濃度レベルメータ7b1の目盛りの25段階の位置にアラームレベル指標7b2を固定表示している。
アラームレベルメータ7b3は、測定濃度レベルメータ7b1に並設され、測定濃度レベルメータ7b1に合わせてアラームレベルを表示している。図2に示すアラームレベルメータ7b3は、アラームレベル指標7b2が位置する測定濃度レベルメータ7b1の目盛りの25段階の位置まで測定濃度レベルメータ7b1の目盛りと同一に等分割され、測定濃度レベルメータ7b1の表示領域よりも小さい幅の矩形状の目盛りからなる表示領域の点灯によってアラームレベルを表示している。図2の例では、アラームレベル指標7b2が位置する測定濃度レベルメータ7b1の目盛りの25段階の上限レベル位置をアラームレベルとして全ての表示領域を常時点灯(例えば青色点灯)している。なお、このアラームレベルメータ7b3は、図2の表示方法に限られるものでなく、例えば測定濃度レベルメータ7b1の目盛りに一致させてもよい。また、このアラームレベルメータ7b3は、必要不可欠な構成ではなく、削除した構成とすることもできる。
図2において、アラームレベル数値表示エリア7cは、表示部7の表示エリアの左上部に位置し、測定濃度数値表示エリア7aの上部に並設され、設定部5で設定されたアラームレベルを数値表示している。例えば設定部5からアラームレベルが1000ppm・mに設定された場合には、図3に示すように、アラームレベル数値表示エリア7cに「アラームレベル 1000ppm・m」と表示される。
そして、上記構成によるガス検知装置1では、濃度演算部6bが演算した測定光のガス濃度が設定部5から設定されたアラームレベル以下のとき、具体的にアラームレベルが1000ppm・mで、測定光のガス濃度が379ppm・mのときには、表示制御部6cの制御により、図3(a)に示すような表示が一斉になされる。すなわち、アラームレベル数値表示エリア7cには、「アラームレベル 1000ppm・m」と表示され、アラームレベルが数値表示される。また、測定濃度数値表示エリア7aには、「LASER 379ppm・m」と表示され、現時点の測定光のガス濃度が数値表示される。さらに、測定濃度レベルメータ表示エリア7bには、測定濃度レベルメータ7b1の各段階の目盛りの表示領域のレベル範囲を40ppm・mとして、目盛りの10段階までの表示領域が青色点灯し、現時点の測定光のガス濃度がレベル表示される。
これに対し、濃度演算部6bが演算した測定光のガス濃度が設定部5から設定されたアラームレベル以上のとき、具体的にアラームレベルが1000ppm・mで、測定光のガス濃度が1080ppm・mのときには、表示制御部6cの制御により、図3(b)に示すような表示が一斉になされる。すなわち、アラームレベル数値表示エリア7cには、「アラームレベル 1000ppm・m」と表示され、アラームレベルが数値表示される。また、測定濃度数値表示エリア7aには、「LASER 1080ppm・m」と表示され、現時点の測定光のガス濃度が数値表示される。さらに、測定濃度レベルメータ表示エリア7bには、測定濃度レベルメータ7b1の各段階の目盛りの表示領域のレベル範囲を40ppm・mとして、アラームレベルまでの1段階から25段階までの目盛りの表示領域が青色点灯し、アラームレベルを超える26,27段階の目盛りの表示領域が赤色点灯し、現時点の測定光のガス濃度がレベル表示される。
なお、上記説明では、測定光のガス濃度がアラームレベルを超えたときに、測定濃度レベルメータ7b1のアラームレベルを超えた部分の目盛りの表示領域を赤色点灯しているが、これに限定されるものではない。測定濃度レベルメータ7b1は、測定光のガス濃度がアラームレベルを超えたか否かが識別可能な表示であれば良く、例えば測定光のガス濃度がアラームレベルを超えたときに、設定部5からの設定情報に基づく表示制御部6cの制御により、アラームレベルを超えた目盛りの表示領域のみ又は全ての目盛りの表示領域を点滅表示したり、全ての目盛りの表示領域を赤色点灯することもできる。
また、測定濃度レベルメータ7b1は、アラームレベル以下の表示色と、アラームレベル以上の表示色とを同系色とした場合、両者が判別しにくいため、アラームレベル以下の目盛りの表示領域を青色表示し、アラームレベル以上の目盛りの表示領域を赤色表示しているが、これらの表示色の組み合わせに限定されるものではない。この測定濃度レベルメータ7b1は、アラームレベル以上の表示色として警告を促す色を選択し、アラームレベル以下の目盛りの表示色との判別が可能な対称色を選択するのが好ましく、上記表示色の組み合わせ以外に、例えばアラームレベル以上の目盛りの表示領域を橙色表示し、アラームレベル以下の目盛りの表示領域を緑色表示することもできる。すなわち、測定濃度レベルメータ7b1は、目盛りの表示色の違いや点灯・点滅の違い、さらにはこれらの組み合わせにより、測定光のガス濃度がアラームレベルを超えたか否かを識別表示する。
このように、本例のガス検知装置1では、レベル範囲が複数段階に等分割された測定濃度レベルメータ7b1によって測定光のガス濃度を段階的にレベル表示している。これにより、利用者は、数百ミリ秒周期(例えば500ミリ秒周期)で逐次書き換わる測定光のガス濃度の数値を目で追って直接読み取らなくても、測定濃度レベルメータ7b1を見るだけで測定光のガス濃度を直感的に把握することができる。
また、アラームレベルは、利用者によって設定部5から任意に設定することができる。その際、測定濃度レベルメータ7b1上のアラームレベルを示すアラームレベル指標7b2の位置が固定表示され、このアラームレベル指標7b2が固定表示された位置の目盛りの上限レベルをアラームレベルとして全ての目盛りのレベル範囲が均等割付され、測定光のガス濃度が測定濃度レベルメータ7b1に段階的にレベル表示される。これにより、利用者は、アラームレベルを変更した場合でも、アラームレベル指標7b2を基準として、アラームレベルに対する測定光のガス濃度を直感的に把握することができる。
さらに、測定濃度レベルメータ7b1によって測定光のガス濃度を段階的にレベル表示する際、測定光のガス濃度がアラームレベル以下か以上かによって識別表示している。これにより、利用者は、測定濃度レベルメータ7b1の表示状態(表示色の違いや点灯・点滅表示の違いなど)から測定光のガス濃度がアラームレベルを超えているか否かを容易に識別することができる。
また、アラームレベル数値表示エリア7b1には、設定部5から設定されたアラームレベルが数値表示される。これにより、利用者は、現在設定されているアラームレベルを数値として容易に認識することができる。
ところで、本例のガス検知装置1は、少なくとも測定濃度レベルメータ表示エリア7bを表示する形態であれば良く、図2や図3の表示形態のみに限定されるものではない。測定濃度レベルメータ表示エリア7bを含め、測定濃度数値表示エリア7aとアラームレベル数値表示エリア7cとを組み合わせ、その配置を含めて適宜表示する形態を採用することができる。
また、図2や図3に示すアラームレベルメータ7b3は、アラームレベル指標7b2の位置までの全ての目盛りの表示領域を点灯する構成としているが、アラームレベル指標7b2が位置する目盛りの表示領域を100%とし、表示制御部6cの制御により、例えばアラームレベルに対して所定比率(10%、20%、50%など)を示す目盛りの表示領域のみを点灯表示させるようにしても良い。
1 ガス検知装置
2 出射部
3 受光部
4 電気変換部
5 設定部
6 制御部
6a 発光制御部
6b 濃度演算部
6c 表示制御部
7 表示部
7a 測定濃度数値表示エリア
7b 測定濃度レベルメータ表示エリア
7b1 測定濃度レベルメータ
7b2 アラームレベル指標
7b3 アラームレベルメータ
7c アラームレベル数値表示エリア
2 出射部
3 受光部
4 電気変換部
5 設定部
6 制御部
6a 発光制御部
6b 濃度演算部
6c 表示制御部
7 表示部
7a 測定濃度数値表示エリア
7b 測定濃度レベルメータ表示エリア
7b1 測定濃度レベルメータ
7b2 アラームレベル指標
7b3 アラームレベルメータ
7c アラームレベル数値表示エリア
Claims (4)
- ガスの赤外線吸収特性を利用して光学的にガスを検知し、該検知したガスの測定濃度を表示する表示部(7)を備えたガス検知装置(1)であって、
前記表示部は、レベル範囲が複数段階に等分割された目盛りによって前記ガスの測定濃度を段階的にレベル表示する測定濃度レベルメータ(7b1)を備えたことを特徴とするガス検知装置。 - アラームレベルを設定する設定部(5)を備え、
前記表示部(7)には、前記測定濃度レベルメータ(7b1)の目盛りの所定段階のレベル位置に前記設定部で設定されたアラームレベルを示すアラームレベル指標(7b2)が固定表示され、
前記測定濃度レベルメータは、前記アラームレベル指標が固定表示された位置の目盛りの上限レベルを前記アラームレベルとして前記目盛りのレベル範囲が均等割付されることを特徴とする請求項1記載のガス検知装置。 - 前記測定濃度レベルメータ(7b1)は、前記アラームレベルを超えたか否かに応じて識別表示することを特徴とする請求項2記載のガス検知装置。
- 前記表示部(7)は、前記測定濃度レベルメータ(7b1)とともに前記アラームレベルを数値表示することを特徴とする請求項2又は3記載のガス検知装置。
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