JP2002228579A - ヘモグロビン濃度測定装置 - Google Patents

ヘモグロビン濃度測定装置

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JP2002228579A
JP2002228579A JP2000366152A JP2000366152A JP2002228579A JP 2002228579 A JP2002228579 A JP 2002228579A JP 2000366152 A JP2000366152 A JP 2000366152A JP 2000366152 A JP2000366152 A JP 2000366152A JP 2002228579 A JP2002228579 A JP 2002228579A
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light
concentration
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hemoglobin
carboxyhemoglobin
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JP2000366152A
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Inventor
Naoki Kobayashi
小林  直樹
Michio Kanemoto
理夫 金本
Takashi Usuda
孝史 臼田
Sadaji Ugawa
貞二 鵜川
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Nippon Koden Corp
Original Assignee
Nippon Koden Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の変化によ
る透過光の変化をS/N比の良い状態で検出すると共
に、COHb と還元ヘモグロビンRHb の弁別を容易に
して、COHbの適正な測定を行うことができるヘモグ
ロビン濃度測定装置を提供する。 【解決手段】 近赤外、赤色の他に、第3波長として5
90〜660nmの赤橙色領域の光波長を発する光源3
を新たな光源とし、それぞれの光源から発せられ生体組
織を透過または反射した光を受光する受光手段6、血液
の脈動に起因して前記受光手段からの各波長における受
光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減光度
比Φを演算する減光度比演算手段15と、前記減光度比
演算手段からの出力に基づいて少なくとも酸化ヘモグロ
ビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素ヘモグロビン
の濃度比を演算する濃度比演算手段16とを具備し、そ
の濃度表示とアラーム表示とをそれぞれ行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルスオキシメー
タ等による動脈血の酸素飽和度測定およびヘモグロビン
濃度測定に係り、特に一酸化炭素ヘモグロビン濃度の測
定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパルスオキシメータは、生体組織
に近赤外光と赤色光を入射させたときに、これらの入射
光の生体組織中における減光度の脈動変動分の比を求
め、この結果から動脈血酸素飽和度を非観血式に測定し
得るように構成されている。
【0003】しかるに、前記パルスオキシメータの測定
原理は、本出願人の先に提案された特公昭53−264
37号公報に示されるように、従来より公知である。従
って、前記パルスオキシメータの測定原理を、簡単に説
明すれば次の通りである。
【0004】図9の(a)、(b)に示すように、生体
組織Rを血液層R1 と血液を除いた組織(以下、純組織
と称する)の層R2 との2つに模式的に分け、血液層R
1 の厚みが脈動し、純組織層R2 の厚みは一定であると
する。そこで、この生体組織Rに光を照射した場合、入
射光量I0 は生体組織Rにより減光し、生体組織Rを通
過する透過光量はIとなる。また、脈動により血液層R
1 の厚みがΔDb だけ増加した場合の透過光量は(I−
ΔI)に減少する。この場合において、血液層R1 の厚
みの変化分ΔDb における減光度ΔAは、次式で得られ
る。
【0005】ΔA=log[I/(I−ΔI)]
【0006】また、相異なる2つの波長λ1 、λ2 の光
を生体組織Rに入射させた場合、各波長λ1 、λ2 にお
ける脈動分の減光度ΔA1 、ΔA2 の比Φは、近似的に
次式で示されることが、論理および実験によって確認さ
れている。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、E1,2 (Ei )はヘモグロビンの
吸光係数、Fは血液における散乱係数(波長依存性が無
い)、サフィックスの1,2は光波長λ1 、λ2 を示す
ものとする。また、血液中の光吸収物質が、酸化ヘモグ
ロビンと還元ヘモグロビンのみであるとすると、ヘモグ
ロビンの吸光係数Ei は、次式で示される。
【0009】
【数2】
【0010】但し、Sは酸素飽和度、Eoi、Eriは酸化
ヘモグロビンと還元ヘモグロビンのそれぞれ吸光係数で
ある。ここで、前記式(2) を前記式(1) に代入すると、
次式が得られる。
【0011】
【数3】
【0012】前記式(3) において、Eo1、Er1、Eo2、
Er2、Fはそれぞれ既知の値であるから、Φ=ΔA1 /
ΔA2 を測定して、前記式(3) に代入し、Sについて解
けば、酸素飽和度Sを求めることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の近赤外
光と赤色光の2波長を使用したパルスオキシメータにお
いては、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の血中濃度が
増加した場合において、これを検出することができず、
酸素飽和度が実際の値より高く表示されてしまうという
難点がある。従って、一酸化炭素中毒の患者に対し、パ
ルスオキシメータを装着してモニタした場合、実際に酸
素運搬量が低下しているにも拘らず、酸素が十分に足り
ているという、誤った認識を医療スタッフに与えてしま
い、患者にとって著しく危険な状態となる。さらに、一
酸化炭素中毒の患者の場合、単に症状からでは、一酸化
炭素中毒であると診断することは困難であるため、見逃
されてしまうことが多いという危険がある。
【0014】また、麻酔手術中において、血中に濃度が
10〜30%程度まで及ぶ一酸化炭素中毒の発生が報告
されており、原因は吸入麻酔薬と二酸化炭素吸収剤によ
る一酸化炭素の発生といわれている。しかしながら、従
来のパルスオキシメータでは発見できず、見過ごされる
危険性が高い。
【0015】しかるに、動脈血が脈動する場合は、理論
的にはn個の光波長を使用することによって、n個の血
中吸光物質の濃度比を測定することが可能である。従っ
て、酸化ヘモグロビンO2 Hb と還元ヘモグロビンRH
b と一酸化炭素ヘモグロビンCOHb という、3種類の
ヘモグロビンの濃度測定を、2つの波長で測定すること
は、理論的に不可能であり、最低3つの光波長が必要と
なる。
【0016】しかし、実際には血液以外の組織の影響が
測定誤差となるため、n個の血中吸光物質の濃度を正確
に測定するためには、n+1個の光波長を使用する方式
が好適であることを突き止め、本出願人はこれらの方式
による血中成分濃度測定装置を開発し、特許出願を行っ
た(特公平5−88609号公報参照)。また、血液中
には、メトヘモグロビンやビリルビン等、他の吸光物質
も存在するため、これらの影響を除去しようとすると、
光波長の使用数がさらに増大すると共に設備コストも増
大する難点がある。
【0017】また、従来のパルスオキシメータに一酸化
炭素ヘモグロビンCOHb を測定するための第3の波長
を追加することを考慮した場合(特開平5−22812
9号公報参照)、赤色より長い波長は、図10に示すよ
うに、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の光吸収係数は
非常に小さいために、検出は困難である。例えば、波長
700nmでは、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の吸
光係数は、酸化ヘモグロビンO2 Hb の約10分の1で
あるため、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の変化によ
る透過光の変化は、酸化ヘモグロビンO2 Hb の変化に
より発生する変化の10分の1と、非常に小さなものと
なってしまう。従って、このように第3の波長を赤〜近
赤外の帯域に選択すると、一酸化炭素ヘモグロビンCO
Hb を他のヘモグロビンHb と弁別する時の感度は小さ
くなり、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の測定は困難
となる。
【0018】一方、シャーフ(Scharf)は、緑色
の波長帯域を使用することを提案しているが(米国特許
第5830137号明細書参照)、全てのヘモグロビン
の光吸収は、図10に示すように、黄色や緑色の波長帯
域では非常に大きく、500〜590nmの波長帯域で
の一酸化炭素ヘモグロビンCOHb と酸化ヘモグロビン
O2 Hb の光吸収は、660nmの波長帯域の場合での
10倍以上となる。従って、血液を透過した光は微弱と
なり、前記帯域でのS/N比の良い測定は困難である。
【0019】そこで、本発明者等は、従来の近赤外、赤
色の他に、橙色または赤橙色を、第3の波長を使用する
ことにより、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の変化に
よる透過光の変化を、S/N比の良い状態で検出し、し
かも一酸化炭素ヘモグロビンCOHb と還元ヘモグロビ
ンRHb の弁別を容易にして、一酸化炭素ヘモグロビン
COHb の適正な測定を可能とすることができることを
突き止めた。
【0020】すなわち、近赤外として940nm、赤色
都市手660nm、さらに第3の波長を近赤外の805
nmおよび橙色の621nmとした場合に、それぞれ種
々の還元ヘモグロビンRHb と一酸化炭素ヘモグロビン
COHb との濃度比において、Φ12とΦ32の場合に
おけるそれぞれの値について検討した。この結果、80
5nmの近赤外の場合においては、還元ヘモグロビンR
Hb と一酸化炭素ヘモグロビンCOHb のいずれの変化
においても、Φ12とΦ32が変化する方向はほぼ同じ
であり、これでは還元ヘモグロビンRHb と一酸化炭素
ヘモグロビンCOHb の弁別は困難であることが判明し
た(図8参照)。これに対し、621nmの橙色の場合
においては、還元ヘモグロビンRHb の変化によりΦの
動く方向と、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の動く方
向との直交性が増大し、弁別が容易になることが判明し
た(図7参照)。
【0021】従って、本発明の主たる目的は、従来の近
赤外、赤色の他に、橙色または赤橙色を、第3の波長と
して使用することにより、一酸化炭素ヘモグロビンCO
Hbの変化による透過光の変化をS/N比の良い状態で
検出すると共に、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb と還
元ヘモグロビンRHb の弁別を容易にして、一酸化炭素
ヘモグロビンCOHb の適正な測定を行うことができる
ヘモグロビン濃度測定装置を提供することにある。
【0022】また、従来より一酸化炭素ヘモグロビンC
OHb 濃度の表示方法として、例えば急性一酸化炭素中
毒病態(臨床症状)との関係において、一酸化炭素ヘモ
グロビンCOHb 濃度を、下記の表1に示すように、1
0%単位の変化として把握されている。
【0023】
【表1】
【0024】前記表1からも明らかなように、一酸化炭
素ヘモグロビンCOHb 濃度と臨床症状との関係より、
前記COHb 濃度(%)を1%単位の濃度で表示しなく
ても、例えばCOHb 濃度20%を閾値として、急性一
酸化炭素中毒病態の“有”/“無”を表示したり、ある
いは“低濃度”/“中濃度”/“高濃度”といった3段
階の表示を行うことによっても、臨床的には十分に有効
である。
【0025】従って、本発明の別の目的は、前記ヘモグ
ロビン濃度測定装置によって測定された一酸化炭素ヘモ
グロビンCOHb 濃度を、臨床的に有効な簡便な方式に
よって表示することができるヘモグロビン濃度表示方式
を含むヘモグロビン濃度測定装置を提供することにあ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るヘモグロビン濃度測定装置は、少なく
とも第1波長として790〜1000nmの近赤外領
域、第2波長として640〜675nmの赤色領域、第
3波長として590〜660nmの赤橙色領域の異なる
3つの光波長を発する光源と、前記光源から発せられ生
体組織を透過または反射した光を受光する受光手段と、
血液の脈動に起因して前記受光手段からの各波長におけ
る受光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減
光度比Φを演算する減光度比演算手段と、前記減光度比
演算手段からの出力に基づいて少なくとも酸化ヘモグロ
ビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素ヘモグロビン
の濃度比を演算する濃度比演算手段とを、具備すること
を特徴とする。
【0027】この場合、前記濃度比演算手段は、酸化ヘ
モグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素ヘモグ
ロビンの各ヘモグロビン濃度と、前記減光度比演算手段
により出力された各減光度比Φとの間に、最適化された
所定の線形関係があるとして、各ヘモグロビンの濃度比
を演算することができる。
【0028】また、前記濃度比演算手段の出力に基づい
て、ファンクショナル酸素飽和度またはフラクショナル
酸素飽和度を演算する酸素飽和度演算手段とを、さらに
具備するように構成することができる。
【0029】さらに、前記濃度比演算手段により得られ
た一酸化炭素ヘモグロビンの濃度比のレベルに応じてア
ラーム表示するアラーム表示手段とを、具備するように
構成することができる。
【0030】そして、患者の処置に関するイベント情報
の際にイベント入力するためのイベント入力手段と、前
記イベント入力手段に入力された時刻およびイベント情
報と、前記濃度比演算手段の演算結果を記憶する記憶手
段とを、さらに具備するように構成することができる。
【0031】この場合、前記演算結果をトレンド表示
し、前記記憶手段により記憶されたイベント情報をその
前記時刻に合わせて前記トレンド表示に表示する表示手
段を具備する構成とすることができる。
【0032】しかも、前記記憶手段に記憶されたイベン
ト情報、時刻および前記演算結果について、外部装置に
送信するためのインタフェースを具備する構成とするこ
ともできる。
【0033】また、本発明に係るヘモグロビン濃度測定
装置は、異なる複数の光波長を発する光源と、前記光源
から発せられ生体組織を透過または反射した光を受光す
る受光手段と、少なくとも一種の血中吸光物質濃度値を
入力する校正値入力手段と、血液の脈動に起因して前記
受光手段からの各波長における受光出力信号の変動に基
づいて、各波長間における減光度比Φを演算する減光度
比演算手段と、前記減光度比演算手段からの出力および
前記校正値入力手段に入力された前記血中吸光物質濃度
値に基づいて少なくとも酸化ヘモグロビン、還元ヘモグ
ロビンおよび一酸化炭素ヘモグロビンの濃度を演算する
濃度演算手段とを、具備する構成とすることができる。
【0034】この場合、さらに前記減光度比Φに関する
データを記憶する記憶手段を有し、前記濃度演算手段
は、前記記憶手段に記憶された前記データおよび前記校
正値入力手段に入力された前記血中吸光物質濃度値を用
いて、少なくとも酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン
および一酸化炭素ヘモグロビンの濃度のうちいずれか1
つを遡及的に再計算するように構成することもできる。
【0035】一方、本発明に係るヘモグロビン濃度測定
装置は、一酸化炭素ヘモグロビンの濃度比を演算するこ
とを指示する選択手段とを具備し、前記選択手段が一酸
化炭素ヘモグロビンの濃度比を演算することを指示して
いない状態においては、前記濃度比演算手段は、前記光
源により発せられた少なくとも異なる2波長の光が生体
組織を透過または反射した光を前記受光手段により受光
することにより出力された受光出力信号の変動に基づい
て、酸化ヘモグロビンおよび還元ヘモグロビンの濃度比
を演算し、前記選択手段が一酸化炭素ヘモグロビンの濃
度比を演算することを指示している状態においては、前
記濃度比演算手段は、前記光源により発せられた少なく
とも異なる3波長の光が生体組織を透過または反射した
光を前記受光手段により受光することにより出力された
受光出力信号の変動に基づいて、酸化ヘモグロビン、還
元ヘモグロビンおよび一酸化炭素ヘモグロビンの濃度比
を演算するように構成することができる。
【0036】さらに、本発明に係るヘモグロビン濃度測
定装置は、異なる複数の光波長を発する光源と、前記光
源から発せられ生体組織を透過または反射した光を受光
する受光手段と、 血液の脈動に起因して前記受光手段
からの各波長における受光出力信号の変動に基づいて、
各波長間における減光度比Φを演算する減光度比演算手
段と、前記減光度比演算手段からの出力に基づいて少な
くとも酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸
化炭素ヘモグロビンの濃度比を演算する濃度比演算手段
と、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化
炭素ヘモグロビンについて2次元座標に目盛りする方式
により計測したヘモグロビン値を表示する表示手段と
を、具備する構成とすることができる。
【0037】なお、前述したヘモグロビン濃度測定装置
において、前記光源は、少なくとも第1波長として79
0〜1000nmの近赤外領域、第2波長として640
〜675nmの赤色領域、第3波長として590〜66
0nmの赤橙色領域の異なる3つの光波長を発するよう
に構成することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るヘモグロビン
濃度測定装置の実施例につき、添付図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0039】図1は、本発明に係るヘモグロビン濃度測
定装置の装置構成を示す概略ブロック系統説明図であ
る。すなわち、図1において、参照符号1、2、3は光
源としての発光素子を示し、これら発光素子1、2、3
は、それぞれ第1の波長λ1 として790〜1000n
mであって、より好適には940±5nmの近赤外領域
の光と、第2の波長λ2 として640〜675nmであ
って、より好適には660±5nmの赤色領域の光と、
第3の波長λ3 として590〜660nmであって、よ
り好適には621±5nmの赤橙色領域の光とを発生す
る素子であり、駆動回路4により駆動されるように構成
されている。これらの発光素子1、2、3からの発光
は、生体組織5を透過して受信手段としての受光素子6
で受光され、電気信号に変換される。そして、これらの
変換された信号は、増幅器7で増幅され、マルチプレク
サ8によりそれぞれの光波長に対応したフィルタ9、1
0、11に振り分けられる。
【0040】このようにして、前記フィルタ9、10、
11にそれぞれ振り分けられた波長の信号は、フィルタ
9、10、11によりノイズである高周波成分を除去し
た後、A/D変換器12でディジタル信号に変換され、
対数計算回路14、減光度比Φを演算する減光度比較演
算手段としてのΦ計算回路15およびヘモグロビンHb
濃度演算手段としてのHb 濃度計算回路16に順次入力
される。なお、参照符号13は、タイミング制御回路を
示し、このタイミング制御回路13は、前記駆動回路
4、マルチプレクサ8、A/D変換器12の各部に対し
必要なタイミング信号を送出して、それらの動作のタイ
ミングを制御するように構成されている。
【0041】しかるに、前記対数計算回路14において
は、A/D変換器12の出力であるI1 、I2 、I3 に
ついてのそれぞれ対数lnI1 、lnI2 、lnI3 を
求める。また、前記Φ計算回路15においては、前記対
数計算回路14で求めた対数lnI1 、lnI2 、ln
I3 から、脈動分を抽出し、Φ12=ΔlnI1 /Δl
nI2 、Φ13=ΔlnI1 /ΔlnI3 を計算する。
そして、前記ヘモグロビンHb 濃度計算回路16におい
ては、Φを表す2つの計算式から連立方程式を解いて、
酸化ヘモグロビンO2 Hb 、還元ヘモグロビンRHb 、
一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の濃度比を求める。
【0042】しかるに、前記ヘモグロビンHb 濃度計算
回路16における計算式は次式に示す通りである。
【0043】
【数4】
【0044】前記式において、RHb は還元ヘモグロビ
ンの濃度比、O2 Hb は酸化ヘモグロビンの濃度比、C
OHb は一酸化炭素ヘモグロビンの濃度比を示す。Eoi
(i=1,2,3 )は酸化ヘモグロビンO2 Hb の吸光係数、
Eri(i=1,2,3 )は還元ヘモグロビンRHb の吸光係
数、Eci(i=1,2,3 )は一酸化炭素ヘモグロビンCOH
b の吸光係数、Fは散乱係数を示し、i=1、2、3は
光波長λ1 、λ2 、λ3を示す。この場合、前記Eoi、
Eri、Eci、Fはそれぞれ既知の値であるから、Φ12
=ΔA1 /ΔA2 とΦ13=ΔA1 /ΔA3 を測定し、
前記式に代入して連立方程式を解けば、酸化ヘモグロビ
ンO2 Hb 、還元ヘモグロビンRHb 、一酸化炭素ヘモ
グロビンCOHb の濃度比を求めることができる。
【0045】また、前記Φ12とΦ32とから、酸化ヘ
モグロビンO2 Hb 、還元ヘモグロビンRHb 、一酸化
炭素ヘモグロビンCOHb の濃度比を求める方法は、連
立方程式の計算ではなく、予め計算によりまたは実験結
果に基づいて作成されたテーブルを参照する方法であっ
てもよい。
【0046】さらに、前記一酸化炭素ヘモグロビンCO
Hb の濃度比を求める方法として、以下のような計算方
法により決定することもできる。
【0047】すなわち、血液は光散乱物質であるから、
実際には減光度と各種の血中吸光物質濃度の間の関係を
示す方程式は、非線形となるが、実用上は線形方程式と
して計算することも可能である。そこで、非散乱性物質
においては、一般にはランバード・ベールの法則が適用
され、線形方程式で表現することができるが、その方程
式は次式に示す通りである。しかし、光散乱性を持つ血
液には、この式をそのまま適用させることはできない。
【0048】
【数5】
【0049】そこで、本発明においては、ランバード・
ベールの計算式など従来の計算式を使用することなく、
最も単純な計算式を作成する方法を提示する。まず、母
集団を設定し、その母集団において実際に採血を行い、
各種のヘモグロビンHb 濃度を、例えばCO- Oximete
r を使用する等の精度の高い方法で測定し、同時に脈波
を測定して、各減光度比Φを計算する。測定した各種の
ヘモグロビンHb の値と減光度比Φを次式に代入する。
【0050】
【数6】
【0051】このようにして、母集団において複数の測
定を行うと、前記式(数6)は測定を行った数だけ作成
される。ここで、前記式(数6)では未知数がA12、B
12、C12、A13、B13、C13の6個であるから、式が6
個あれば各未知数を求めることができる。そして、求め
た未知数を前記式(数6)に代入すれば、測定した減光
度比Φから各種のヘモグロビンHb の濃度比を計算する
ことができる。
【0052】しかし、母集団を大きくして、6個以上の
計算式をたてると、全ての式を満足する計数は得られな
くなる。ここで、これらの計算式の関数について最適化
を行い各係数を計算することにより、その母集団におけ
る最適な係数を得ることが可能になり、母集団が大きい
程、計算式の普遍性が増すことになる。なお、前記関数
の最適化を行う方法としては、例えばn個の測定を行っ
た場合、次式に示す通りとなる。すなわち2n個の式が
得られる。
【0053】
【数7】
【0054】ここで、最適化する目的関数を、例えば前
記線形式(数7)の右辺により計算された値Φ12ci
と、実測値Φ12miとの差の2乗和として、これを最小
化するという方法が、次式により可能である。
【0055】
【数8】
【0056】すなわち、前記式(数8)の目的関数であ
るfを最小にする係数A12、B12、C12、A13、B13、
C13を、最急降下法等を使用して求め、計算式を決定す
ることができる。
【0057】図1において、前述した計算方法に基づ
き、前記ヘモグロビンHb 濃度計算回路16において計
算された酸化ヘモグロビンO2 Hb 、還元ヘモグロビン
RHb、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の濃度比に関
する信号は、ヘモグロビンHb濃度表示手段としてのHb
濃度表示器17、トレンド表示手段としてのトレンド
表示器18、記憶手段としての記憶回路19、アラーム
表示手段としてのアラーム回路20に送出される。この
場合、前記Hb 濃度表示器17においては、図2〜図5
にそれぞれ示すように、動脈血酸素飽和度(SpO2 )
と一酸化炭素ヘモグロビンCOHb 濃度の表示を行う。
【0058】図2は、前記Hb 濃度表示器17の一構成
例を示すものである。図2に示す構成例においては、フ
ァンクショナル(Functional)酸素飽和度からなるSp
O2〔%〕=O2 Hb /(O2 Hb +RHb )〔%〕ま
たはフラクショナル(Fractional)酸素飽和度からなる
SpO2 〔%〕=O2 Hb /(O2 Hb +RHb +CO
Hb )〔%〕を、Functional/Fractional表示選択切換
回路23(図1参照)によって、それぞれ選択された方
法で表示する。すなわち、この場合、SpO2〔%〕の
数値表示部30と、COHb 濃度〔%〕の数値表示部3
1とが設けられ、前記SpO2 〔%〕の数値表示部30
に対しては、前記ファンクショナル(Functional)また
はフラクショナル(Fractional)の選択を行うための切
換え操作とその表示をそれぞれ行うFunctional選択切換
スイッチ/選択状態表示部34とFractional選択切換ス
イッチ/選択状態表示部35とが設けられている。
【0059】また、前記SpO2 〔%〕の数値表示部3
0に表示される数値は、3波長により得られた値か、ま
たは従来通りの赤と近赤外の2波長から計算した値のい
ずれかを、3波長/2波長計算表示選択切換回路24
(図1参照)によって、それぞれ選択された方法で表示
することができる。そして、この場合の選択された表示
をCOHb 測定ボタン36によって行うように構成され
ている。なお、このCOHb 測定ボタン36は、オン操
作することにより、3波長で一酸化炭素ヘモグロビンを
含めて各種のヘモグロビンの濃度を計測することができ
ると共に、オフ操作することにより、2波長で従来より
行われてきた方式により酸素飽和度(SpO2 )を計測
することができるように設定されている。
【0060】図3は、前記Hb 濃度表示器17の別の構
成例を示すものである。図3に示す構成例においては、
フラクショナルSpO2 〔%〕を数値表示部30で表示
すると共に、COHb 濃度〔%〕を3段階の危険レベル
に設定した危険レベル表示部32により表示するように
構成したものである。なお、前記危険レベルについて
は、2段階に設定しても有効である。その他の構成は、
図2に示すものと同様であり、同一の構成要素には同一
の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0061】図4は、前記Hb 濃度表示器17のさらに
別の構成例を示すものである。図4に示す構成例におい
ては、COHb 濃度〔%〕について、前記図3に示す危
険レベルの設定を数値表示した危険レベル表示部33に
より表示するように構成したものである。その他の構成
は、図2に示すものと同様であり、同一の構成要素には
同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0062】図5の(a)、(b)は、前記Hb 濃度表
示器17のさらに別の表示を行う構成例を示すものであ
る。図5の(a)に示す構成例においては、横軸に一酸
化炭素ヘモグロビン濃度、縦軸にフラクショナル酸素飽
和度(酸化ヘモグロビン濃度)、そして傾斜軸に還元ヘ
モグロビン濃度を示す。この表示方式によれば、これら
3種の濃度を、同時に視覚的に把握することができる。
ここで、例えば図5の(a)のA点は、一酸化炭素ヘモ
グロビン濃度10%、フラクショナル酸素飽和度(酸化
ヘモグロビン濃度)85%、還元ヘモグロビン濃度5%
を示す。また、他の表示を行う構成例として、図5の
(b)を示す。この場合、横軸に一酸化炭素ヘモグロビ
ン濃度、縦軸に還元ヘモグロビン濃度、そして傾斜軸に
フラクショナル酸素飽和度(酸化ヘモグロビン濃度)を
示すものであるが、これによっても2次元座標によって
3種の濃度を、同時に視覚的に把握することができる。
【0063】一方、図1において、アラーム回路20
は、アラーム設定回路25により設定された値より、一
酸化炭素ヘモグロビンCOHb 濃度が高くなると、光、
音あるいはメッセージ等によるアラームを発生する。な
お、光の表示は、アラームランプの点灯、COHb 濃度
の危険レベル表示ランプの点滅、COHb 濃度〔%〕表
示の点滅等により表示することができる。また、音の表
示は、COHb の存在をアラーム音として表示すること
ができる。この場合、COHb 濃度に応じて音量を変化
させるとか、音程を変えるという方法で、濃度を知らせ
ることが可能である。可変する音量や音程は、濃度に応
じた連続的な表現または危険レベルに応じた離散的な表
現とすることができる。その他、脈波の同期音をCOH
b 濃度に応じて変えることができる。この場合、COH
b の存在によって音質を変えたり、発音の持続時間を変
える等の方法を採用することができる。なお、図1にお
いて、参照符号26は記憶回路19をクロック動作させ
るための時計回路を示す。
【0064】図6の(a)、(b)は、SpO2 〔%〕
とCOHb 濃度〔%〕を、液晶表示器等にトレンド表示
するトレンド表示器18の表示構成例を示すものであ
る。この場合、例えば、急性一酸化炭素中毒患者等に対
し、患者の処置に関するイベント情報として、酸素吸
入、病院到着、採血・校正、人工呼吸開始、麻酔導入開
始等のイベントを生じた際には、イベント入力回路21
(図1参照)によりイベント入力を行うことにより、入
力されたイベント情報は、トレンド表示器18の画面上
に表示されるように構成されている。そして、前述した
ように各減光度比ΦおよびHb 濃度計算回路16で計算
された酸化ヘモグロビンO2 Hb 、還元ヘモグロビンR
Hb 、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の濃度比と前記
イベント情報は、記憶回路19に送出されて記憶され
る。このようにして、記憶回路19に記憶されたデータ
は、電源を遮断されても保持され、前記トレンド表示器
18に再生表示させることができる。
【0065】なお、例えば図6の(a)に示すように、
各ヘモグロビン濃度のトレンドは、ファンクショナル、
フラクショナル酸素飽和度(SpO2 )のいずれの濃度
もトレンド表示させることができる。また、図6の
(b)に示すように、酸化ヘモグロビンO2 Hb 、還元
ヘモグロビンRHb 、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb
の各濃度について、全体を100%として前記各濃度の
比率を、前記イベント情報と共にトレンド表示させるこ
とができる。そして、前記記憶回路19に記憶されたデ
ータは、外部インタフェースを介して、パソコン等の外
部機器にデータを送信することもできるように構成され
ている(図1参照)。
【0066】図1に示す装置構成においては、採血法に
より測定した血中吸光物質濃度を入力する校正値入力回
路22が設けられている。この校正値入力回路22に入
力されたデータは、Hb 濃度計算回路16に送出され
る。そして、Hb 濃度計算回路16では、入力された値
に基づき、酸化ヘモグロビンO2 Hb 、還元ヘモグロビ
ンRHb 、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の校正計算
を行う。この校正計算は次のように行うことができる。
【0067】まず、血液の脈動に伴って発生する生体組
織の脈動による減光度変化を考慮した場合、前記減光度
の比Φは次式で示される(特開平8−322822号公
報参照)。
【0068】
【数9】
【0069】ここで、EXは、生体組織の脈動により発
生する減光を示す項であり、未知数である。
【0070】このようにして、採血して測定した値を前
記式に代入することにより、未知数EXを決定すること
が可能となる。以後、この決定した未知数EXの入った
連立方程式を使用することにより、生体組織の脈動を考
慮した精度の高い測定結果を得ることが可能となる。ま
た、校正値入力以前の記憶回路19に記憶された各減光
度比Φあるいは各ヘモグロビン濃度比のデータを採血し
て測定した血中吸光物質濃度値を用いて再計算し、遡及
的に精度の高い測定各課を得ることもできる。
【0071】また、別の校正例としては、メトヘモグロ
ビンやビリルビン等、他の血中吸光物質による誤差を校
正する場合である。すなわち、メトヘモグロビンMetH
b を考慮した際の計算式は次式の通りである。
【0072】
【数10】
【0073】ここで、測定したO2 Hb 、RHb 、CO
Hb 、MetHb を前記式に代入すると、未知数EXを求
めることができる。そして、求めた未知数EXと採血法
により測定した前記MetHb を前記式に代入し、以後未
知数EXとMetHb が一定であると仮定して、連立方程
式を解くことによって、O2 Hb 、RHb 、COHbの
濃度比を求めることができる。なお、前記式中には、ビ
リルビンの項を設けて、採血法により測定したビリルビ
ン値を代入して計算することも可能であり、その他の血
中吸光物質を適用することも可能である。
【0074】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
をすることができる。
【0075】
【発明の効果】前述した実施例から明らかな通り、本発
明に係るヘモグロビン濃度測定装置によれば、少なくと
も第1波長として790〜1000nmの近赤外領域、
第2波長として640〜675nmの赤色領域、第3波
長として590〜660nmの赤橙色領域の異なる3つ
の光波長を発する光源と、前記光源から発せられ生体組
織を透過または反射した光を受光する受光手段と、血液
の脈動に起因して前記受光手段からの各波長における受
光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減光度
比Φを演算する減光度比演算手段と、前記減光度比演算
手段からの出力に基づいて少なくとも酸化ヘモグロビ
ン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素ヘモグロビンの
濃度比を演算する濃度比演算手段とを具備する構成とし
たことにより、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb の変化
による透過光の変化をS/N比の良い状態で検出すると
共に、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb と還元ヘモグロ
ビンRHb の弁別を容易にして、一酸化炭素ヘモグロビ
ンCOHb の適正な測定を行うことができる。
【0076】本発明測定装置においては、血中にCOH
b が無い場合のSpO2 測定は、2波長による測定の方
が、3波長による測定よりも、長年蓄積されたデータが
あり、測定精度が良いこともわかっているので、一酸化
炭素中毒の疑いがない患者に対しては、“COHb 測定
ボタン36”をオフ操作することによって、2波長で従
来通りの方式により精度の高い酸素飽和度(SpO2 )
を計測することができる。一方、一酸化炭素中毒の疑い
のある患者に対しては、“COHb 測定ボタン36”を
オン操作することによって、3波長で一酸化炭素ヘモグ
ロビンを含めて各種のヘモグロビンの濃度を計測するこ
とができる。また、1%単位の正確な一酸化炭素濃度の
表示をしなくとも、一酸化炭素の有無や危険レベルの表
示をすることにより、救急隊員が患者を高圧酸素療法設
備を持っている病院に搬入すべきかどうかを判断した
り、医療スタッフが治療方針を立てる上で非常に有用と
なる。さらに、採血法により測定された血中吸光物質の
濃度値を校正値として用いることにより、さらに正確な
各ヘモグロビンの濃度を測定することができる。
【0077】しかるに、本発明において、血中の一酸化
炭素ヘモグロビンCOHb 濃度の測定における最も正確
とされる方法は、CO- Oximeter を使用する採血法の
測定によるものである。このような信頼性の高い測定値
を使用して校正することにより、測定値の精度を向上す
ることができる。そして、急性一酸化炭素中毒の治療
は、酸素吸入を行うのが一般的であるが、このような治
療に際して一酸化炭素ヘモグロビンCOHb 濃度が軽減
して行く過程のモニタを高い信頼性をもって行うことが
可能となる。
【0078】また、本発明測定装置においては、一酸化
炭素ヘモグロビン濃度、還元ヘモグロビン濃度、フラク
ショナル酸素飽和度(酸化ヘモグロビン濃度)の値を、
2次元座標によって、3種の濃度を同時に視覚的に把握
することができる。
【0079】さらに、本発明測定装置においては、各ヘ
モグロビン濃度の時間経過に対する変化が、患者の処置
に関するイベントマーカ等と合わせて確認可能であるこ
とから、治療の指針を立てる上で重要なデータとなり、
また治療効果の確認も視覚的に確認することができる等
の利点が得られる。
【0080】すなわち、本発明において、記憶機能、ト
レンド表示、酸素吸入の開始等のイベントマーカ機能
は、急性一酸化炭素中毒で病院に搬入された患者のその
後の治療を容易にする。すなわち、大気で自発呼吸によ
り換気を行った場合、一酸化炭素ヘモグロビンCOHb
の血液中の半減期は約4時間であり、酸素吸入では約8
0分、また酸素による陽圧換気では約14分とされてお
り、早期に酸素吸入により血中の一酸化炭素濃度を低下
させることは重要である。一酸化炭素中毒患者の発見か
ら救急部所に搬入されるまでの血中ヘモグロビンHb 濃
度の推移や酸素吸入の履歴の記憶、再生を可能にする機
能は、医療スタッフが治療方針を立てる上での重要なデ
ータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘモグロビン濃度測定装置の一実
施例を示す装置構成の概略ブロック系統説明図である。
【図2】図1に示すヘモグロビンHb 濃度表示器の一構
成例を示す説明図である。
【図3】図1に示すヘモグロビンHb 濃度表示器の別の
構成例を示す説明図である。
【図4】図1に示すヘモグロビンHb 濃度表示器のさら
に別の構成例を示す説明図である。
【図5】(a)、(b)は図1に示すヘモグロビンHb
濃度表示器のさらに別の表示を行うそれぞれ異なる構成
例を示す説明図である。
【図6】(a)、(b)は図1に示すトレンド表示器の
それぞれ異なる表示を行う構成例を示す説明図である。
【図7】本発明に係るヘモグロビン濃度測定装置に適用
する光波長における2つの減光度比Φ12とΦ13との
関係を示す特性線図である。
【図8】近赤外の805nmの第3波長を設定した場合
のヘモグロビン濃度測定装置における2つの減光度比Φ
12とΦ13との関係を示す特性線図である。
【図9】(a)および(b)は、それぞれ血液層と共に
脈動する純組織層の脈動の様子を模式的に示す説明図で
ある。
【図10】本発明に適用する光波長の吸光係数との関係
を示す特性曲線図である。
【符号の説明】
1、2、3 発光素子 4 駆動回路 5 生体組織 6 受光素子 7 増幅器 8 マルチプレクタ 9、10、11 フィルタ 12 A/D変換器 13 タイミング制御回路 14 対数計算回路 15 Φ計算回路 16 Hb 濃度計算回路 17 Hb 濃度表示器 18 トレンド表示器 19 記憶回路 20 アラーム回路 21 イベント入力回路 22 校正値入力回路 23 Functional/Fractional表示選択切換回路 24 2波長/3波長計算表示選択切換回路 25 アラーム設定回路 26 時計回路 30 SpO2 〔%〕の数値表示部 31 COHb 濃度〔%〕の数値表示部 32、33 COHb 濃度〔%〕の危険レベル表示部 34 Functional選択切換スイッチ/選択状態表示部 35 Fractional選択切換スイッチ/選択状態表示部 36 COHb 測定ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼田 孝史 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 日本 光電工業株式会社内 (72)発明者 鵜川 貞二 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 日本 光電工業株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB12 CC18 EE01 EE02 EE11 GG03 HH01 HH02 HH06 KK01 MM01 MM09 MM10 MM14 PP04 4C038 KK00 KK01 KL05 KL07 KM01 KX02 KY01 KY04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1波長として790〜10
    00nmの近赤外領域、第2波長として640〜675
    nmの赤色領域、第3波長として590〜660nmの
    赤橙色領域の異なる3つの光波長を発する光源と、 前記光源から発せられ生体組織を透過または反射した光
    を受光する受光手段と、 血液の脈動に起因して前記受光手段からの各波長におけ
    る受光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減
    光度比Φを演算する減光度比演算手段と、 前記減光度比演算手段からの出力に基づいて少なくとも
    酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素
    ヘモグロビンの濃度比を演算する濃度比演算手段とを、
    具備することを特徴とするヘモグロビン濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記濃度比演算手段は、酸化ヘモグロビ
    ン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素ヘモグロビンの
    各ヘモグロビン濃度と、前記減光度比演算手段により出
    力された各減光度比Φとの間に、最適化された所定の線
    形関係があるとして、各ヘモグロビンの濃度比を演算す
    ることを特徴とする請求項1記載のヘモグロビン濃度測
    定装置。
  3. 【請求項3】 異なる複数の光波長を発する光源と、 前記光源から発せられ生体組織を透過または反射した光
    を受光する受光手段と、 血液の脈動に起因して前記受光手段からの各波長におけ
    る受光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減
    光度比Φを演算する減光度比演算手段と、 前記減光度比演算手段からの出力に基づいて少なくとも
    酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素
    ヘモグロビンの濃度比を演算する濃度比演算手段と、 前記濃度比演算手段の出力に基づいて、ファンクショナ
    ル酸素飽和度またはフラクショナル酸素飽和度を演算す
    る酸素飽和度演算手段とを、具備することを特徴とする
    ヘモグロビン濃度測定装置。
  4. 【請求項4】 異なる複数の光波長を発する光源と、 前記光源から発せられ生体組織を透過または反射した光
    を受光する受光手段と、 血液の脈動に起因して前記受光手段からの各波長におけ
    る受光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減
    光度比Φを演算する減光度比演算手段と、 前記減光度比演算手段からの出力に基づいて少なくとも
    酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素
    ヘモグロビンの濃度比を演算する濃度比演算手段と、 前記濃度比演算手段により得られた一酸化炭素ヘモグロ
    ビンの濃度比のレベルに応じてアラーム表示するアラー
    ム表示手段とを、具備することを特徴とするヘモグロビ
    ン濃度測定装置。
  5. 【請求項5】 異なる複数の光波長を発する光源と、 前記光源から発せられ生体組織を透過または反射した光
    を受光する受光手段と、 血液の脈動に起因して前記受光手段からの各波長におけ
    る受光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減
    光度比Φを演算する減光度比演算手段と、 前記減光度比演算手段からの出力に基づいて少なくとも
    酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素
    ヘモグロビンの濃度比を演算する濃度比演算手段と、 患者の処置に関するイベント情報の際にイベント入力す
    るためのイベント入力手段と、 前記イベント入力手段に入力された時刻およびイベント
    情報と、前記濃度比演算手段の演算結果を記憶する記憶
    手段とを、具備することを特徴とするヘモグロビン濃度
    測定装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記演算結果をトレンド表示
    し、前記記憶手段により記憶されたイベント情報をその
    前記時刻に合わせて前記トレンド表示に表示する表示手
    段を具備することを特徴とする請求項5記載のヘモグロ
    ビン濃度測定装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記記憶手段に記憶されたイベ
    ント情報、時刻および前記演算結果を外部装置に送信す
    るためのインタフェースを具備することを特徴とする請
    求項5記載のヘモグロビン濃度測定装置。
  8. 【請求項8】 異なる複数の光波長を発する光源と、 前記光源から発せられ生体組織を透過または反射した光
    を受光する受光手段と、 少なくとも一種の血中吸光物質濃度値を入力する校正値
    入力手段と、 血液の脈動に起因して前記受光手段からの各波長におけ
    る受光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減
    光度比Φを演算する減光度比演算手段と、 前記減光度比演算手段からの出力および前記校正値入力
    手段に入力された前記血中吸光物質濃度値に基づいて少
    なくとも酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一
    酸化炭素ヘモグロビンの濃度を演算する濃度演算手段と
    を、具備することを特徴とするヘモグロビン濃度測定装
    置。
  9. 【請求項9】 さらに前記減光度比Φに関するデータを
    記憶する記憶手段を有し、 前記濃度演算手段は、前記記憶手段に記憶された前記デ
    ータおよび前記校正値入力手段に入力された前記血中吸
    光物質濃度値を用いて、少なくとも酸化ヘモグロビン、
    還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素ヘモグロビンの濃度
    のうちいずれか1つを遡及的に再計算することを特徴と
    する請求項8記載のヘモグロビン濃度測定装置。
  10. 【請求項10】 異なる複数の光波長を発する光源と、 前記光源から発せられ生体組織を透過または反射した光
    を受光する受光手段と、 血液の脈動に起因して前記受光手段からの各波長におけ
    る受光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減
    光度比Φを演算する減光度比演算手段と、 前記減光度比演算手段からの出力に基づいて少なくとも
    酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素
    ヘモグロビンの濃度比を演算する濃度比演算手段と、 一酸化炭素ヘモグロビンの濃度比を演算することを指示
    する選択手段とを具備し、 前記選択手段が一酸化炭素ヘモグロビンの濃度比を演算
    することを指示していない状態においては、前記濃度比
    演算手段は、前記光源により発せられた少なくとも異な
    る2波長の光が生体組織を透過または反射した光を前記
    受光手段により受光することにより出力された受光出力
    信号の変動に基づいて、酸化ヘモグロビンおよび還元ヘ
    モグロビンの濃度比を演算し、 前記選択手段が一酸化炭素ヘモグロビンの濃度比を演算
    することを指示している状態においては、前記濃度比演
    算手段は、前記光源により発せられた少なくとも異なる
    3波長の光が生体組織を透過または反射した光を前記受
    光手段により受光することにより出力された受光出力信
    号の変動に基づいて、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロ
    ビンおよび一酸化炭素ヘモグロビンの濃度比を演算する
    ことを特徴とするヘモグロビン濃度測定装置。
  11. 【請求項11】 異なる複数の光波長を発する光源と、 前記光源から発せられ生体組織を透過または反射した光
    を受光する受光手段と、 血液の脈動に起因して前記受光手段からの各波長におけ
    る受光出力信号の変動に基づいて、各波長間における減
    光度比Φを演算する減光度比演算手段と、 前記減光度比演算手段からの出力に基づいて少なくとも
    酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素
    ヘモグロビンの濃度比を演算する濃度比演算手段と、 酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンおよび一酸化炭素
    ヘモグロビンについて2次元座標に目盛りする方式によ
    り計測したヘモグロビン値を表示する表示手段を有する
    ことを特徴とするヘモグロビン濃度測定装置。
  12. 【請求項12】 前記光源は、少なくとも第1波長とし
    て790〜1000nmの近赤外領域、第2波長として
    640〜675nmの赤色領域、第3波長として590
    〜660nm赤橙色領域の異なる3つの光波長を発する
    ように構成してなる請求項3ないし11のいずれかに記
    載のヘモグロビン濃度測定装置。
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