JP2020134363A - 圧電センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】検出感度の劣化をより一層抑制する圧電センサを提供する。【解決手段】圧電センサ1は、圧電体3と、電極5,7と、抵抗体9とを備えている。圧電体3は、主面3aと、第一方向D1で主面3aと対向している主面3bと、第二方向D2で互いに対向している一対の側面3c,3dと、第三方向D3で互いに対向している一対の端面3e,3fと、を有している。抵抗体9は、電極5と電極7とを電気的に接続している。電極5は、主面3a上に配置されていると共に主面3aの第二方向D2での両端まで延在している電極部分5aを有している。電極7は、圧電体3を挟んで電極部分5aと対向するように主面3bに配置されていると共に主面3bの第二方向D2での両端まで延在している電極部分7aを有している。抵抗体9は、電極5と電極7とに接するように圧電体3に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電センサに関する。
圧力を受けて電荷が発生する圧電体と、圧電体に発生する電荷を検出するための一対の電極と、を備えている圧電センサが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2017−073450号公報
圧電体は、圧電効果だけでなく、焦電効果も有する。したがって、圧電センサの温度が変化すると、焦電効果により圧電体に電荷が発生することがある。この場合、圧電センサの出力は、機械的な外力によって圧電体に生じる電荷に基づく出力と、温度変化によって圧電体に生じる電荷に基づく出力と、を含む。温度変化によって圧電体に生じる電荷に基づく出力は、機械的な外力によって圧電体に生じる電荷に基づく出力に対してノイズであるため、圧電センサの検出感度が劣化するおそれがある。
本発明の一つの態様は、検出感度の劣化をより一層抑制する圧電センサを提供することを目的とする。
一つの態様に係る圧電センサは、圧力を受けて電荷が発生する圧電体と、圧電体に発生する電荷を検出するための第一電極及び第二電極と、第一電極と第二電極とを電気的に接続する抵抗体と、を備えている。圧電体は、第一主面と、第一方向で第一主面と対向している第二主面と、第一方向と直交する第二方向で互いに対向している一対の側面と、第一方向と第二方向とに直交する第三方向で対向している一対の端面とを有している。第一電極は、第一主面上に配置されていると共に第一主面の第二方向での両端まで延在している第一電極部分を有している。第二電極は、圧電体を挟んで第一電極部分と対向するように第二主面に配置されていると共に第二主面の第二方向での両端まで延在している第二電極部分を有している。抵抗体は、第一電極と第二電極とに接するように圧電体に配置されている。
上記一つの態様では、第一電極と第二電極とは、抵抗体を通して電気的に接続されている。一般に、温度変化によって圧電体に生じる電荷に基づく出力の変化は、機械的な外力によって圧電体に生じる電荷に基づく出力の変化に比して緩慢である。したがって、焦電効果によって圧電体に発生した電荷(表面電荷)は、抵抗体を通してリークされやすい。この結果、圧電センサの出力は、焦電効果によって圧電体に生じる電荷に基づく出力を含みがたい。
機械的な外力によって圧電体に生じる電荷に基づく出力の変化は、温度変化によって圧電体に生じる電荷に基づく出力の変化に比して急峻である。したがって、圧電効果によって圧電体に発生した電荷(表面電荷)は、抵抗体を通してリークされがたい。圧電効果によって圧電体に生じる電荷に基づく出力は、抵抗体を通した電荷のリークの影響を受けがたい。
上記一つの態様では、圧電体を挟んで互いに対向している第一電極部分と第二電極部分とは、各電極部分が配置される主面の第二方向での両端まで延在している。上記一つの態様は、各電極部分が、当該電極部分が配置される主面の第二方向での両端まで延在していない構成に比して、第一電極部分と第二電極部分とが対向している面積が大きい。したがって、上記一つの態様では、圧電体に発生する電荷が効率よく検出される。
これらの結果、上記一つの態様は、圧電センサの検出感度が劣化するのをより一層抑制する。
上記一つの態様では、抵抗体が圧電体に配置されているので、当該抵抗体を圧電センサ外に別途設ける必要がない。したがって、上記一つの態様は、検出感度の劣化の抑制を簡易な構成で実現する。
上記一つの態様では、第二電極は、第一主面に配置されていると共に第二電極部分と電気的に接続されている第三電極部分を有していてもよい。抵抗体は、第一電極部分と第三電極部分とに接するように第一主面上に配置されていてもよい。この場合、抵抗体が容易に配置される。
本発明の一つの態様によれば、検出感度の劣化をより一層抑制する圧電センサが提供される。
一実施形態に係る圧電センサの斜視図である。 本実施形態に係る圧電センサの断面構成を示す図である。 本実施形態に係る圧電センサの平面図である。 本実施形態に係る圧電センサの平面図である。 本実施形態の一変形例に係る圧電センサの斜視図である。 本変形例に係る圧電センサの側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る圧電センサ1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る圧電センサの斜視図である。図2は、本実施形態に係る圧電センサの断面構成を示す図である。図3及び図4は、本実施形態に係る圧電センサの平面図である。図2では、断面を表すハッチングが省略されている。
圧電センサ1は、図1及び図2に示されるように、圧力を受けて電荷が発生する圧電体3と、圧電体3に発生する電荷を検出するための複数の電極5,7と、抵抗体9と、を備えている。本実施形態では、圧電センサ1は、二つの電極5,7を備えている。圧電体3が受ける圧力は、たとえば、機械的な外力によってもたらされる。
圧電体3は、直方体形状を呈している。圧電体3は、互いに対向している一対の主面3a,3bと、互いに対向している一対の側面3c,3dと、互いに対向している一対の端面3e,3fと、を有している。直方体形状は、たとえば、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状を含む。一対の主面3a,3bが対向している方向が第一方向D1である。第一方向D1は、各主面3a,3bに直交する方向である。一対の側面3c,3dが対向している方向が、第二方向D2である。第二方向D2は、各側面3c,3dに直交する方向である。一対の端面3e,3fが対向している方向が、第三方向D3である。第三方向D3は、各端面3e,3fに直交する方向である。圧電センサ1では、主面3aが、圧電センサ1が実装される電子機器と対向する。電子機器は、たとえば、回路基板又は電子部品を含む。圧電センサ1は、たとえば、電子機器にはんだ実装される。主面3aは、実装面を構成するように配置される。主面3aは、実装面である。たとえば、主面3aが第一主面を構成する場合、主面3bは第二主面を構成する。
各主面3a,3bは、一対の長辺と一対の短辺とを有している。各主面3a,3bは、一対の長辺と一対の短辺とを有する長方形状を呈している。すなわち、圧電体3は、第一方向D1から見て、一対の長辺と一対の短辺とを有する長方形状を呈している。長方形状は、たとえば、各角が面取りされている形状、及び、各角が丸められている形状を含む。本実施形態では、主面3a,3bの長辺方向は、第三方向D3と一致する。主面3a,3bの短辺方向は、第二方向D2と一致する。各主面3a,3bの長辺は、第二方向D2での各主面3a,3bの端縁である。各主面3a,3bの短辺は、第三方向D3での各主面3a,3bの端縁である。
各側面3c,3dは、一対の主面3a,3bを連結するように第一方向D1に延在している。各側面3c,3dは、第三方向D3に延在している。各端面3e,3fは、一対の主面3a,3bを連結するように第一方向D1に延在している。各端面3e,3fは、第二方向D2に延在している。圧電体3の第二方向D2での長さは、たとえば、1.5mmである。圧電体3の第三方向D3での長さは、たとえば、6mmである。圧電体3の第一方向D1での長さは、たとえば、0.3mmである。各主面3a,3bと各側面3c,3dとは、間接的に隣り合っていてもよい。この場合、各主面3a,3bと各側面3c,3dとの間に、稜線部が位置する。各主面3a,3bと各端面3e,3fとは、間接的に隣り合っていてもよい。この場合、各主面3a,3bと各端面3e,3fとの間に、稜線部が位置する。各側面3c,3dと各端面3e,3fとは、間接的に隣り合っていてもよい。この場合、各側面3c,3dと各端面3e,3fとの間に、稜線部が位置する。
圧電体3は、圧電材料からなる。本実施形態では、圧電体3は、圧電セラミック材料からなる。圧電セラミック材料は、たとえば、PZT[Pb(Zr、Ti)O]、PT[PbTiO]、PLZT[(Pb,La)(Zr、Ti)O]、又はチタン酸バリウム[BaTiO]を含む。圧電体3は、たとえば、上述した圧電セラミック材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。圧電体3は、積層されている複数の圧電体層を有していてもよい。圧電体3は、複数の圧電体層が第一方向D1に積層されて構成されていてもよい。
電極5は、図3も示されるように、主面3a上に配置されている。電極5は、主面3aと接触している。電極5は、主面3b、一対の側面3c、及び一対の端面3e,3fを覆っておらず、主面3b、一対の側面3c、及び一対の端面3e,3fは、電極5から露出している。電極5は、主面3a上に配置されている電極部分5aを有している。電極部分5aは、第一方向D1から見て、矩形状を呈している。
電極部分5aは、一対の端縁5ae1,5ae2と、一対の端縁5ae3,5ae4と、を有している。一対の端縁5ae1,5ae2は、電極部分5aの第二方向D2での両端を規定しており、第二方向D2で互いに対向している。第一方向D1から見て、端縁5ae1は側面3c寄りに位置し、端縁5ae2は側面3d寄りに位置している。一対の端縁5ae3,5ae4は、電極部分5aの第三方向D3での両端を規定しており、第三方向D3で互いに対向している。第一方向D1から見て、端縁5ae3は端面3e寄りに位置し、端縁5ae3は端面3f寄りに位置している。各端縁5ae1,5ae2の長さは、各端縁5ae3,5ae4の長さより大きい。電極部分5aは、第三方向D3が長辺方向である長方形状を呈している。
各端縁5ae1,5ae2は、第一方向D1から見て、主面3aの長辺と一致している。したがって、電極部分5aは、主面3aの第二方向D2での両端まで延在している。端縁5ae3は、第一方向D1から見て、主面3aの一方の短辺から離間している。主面3aの一方の短辺は、主面3aの、端面3e寄りに位置している端縁である。主面3aの一方の短辺と、端縁5ae3とは、第一方向D1から見て、略平行である。主面3aと電極部分5aとの関係において、主面3aの一方の短辺と端縁5ae3との間では、主面3aが電極部分5aから露出している。端縁5ae4は、第一方向D1から見て、主面3aの他方の短辺から離間している。主面3aの他方の短辺は、主面3aの、端面3f寄りに位置している端縁である。主面3aの他方の短辺と、端縁5ae4とは、第一方向D1から見て、略平行である。主面3aと電極部分5aとの関係において、主面3aの他方の短辺と端縁5ae4との間では、主面3aが電極部分5aから露出している。
電極7は、図1及び図4も示されるように、一対の主面3a,3b及び端面3f上に配置されている。電極7は、一対の主面3a,3b及び端面3fと接触している。電極7は、一対の側面3c,3d及び端面3eを覆っておらず、一対の側面3c,3d及び端面3eは、電極7から露出している。電極7は、主面3b上に配置されている電極部分7aと、主面3a上に配置されている電極部分7bと、端面3f上に配置されている電極部分7cと、を有している。電極部分7a,7bは、第一方向D1から見て、矩形状を呈している。電極部分7cは、第三方向D3から見て、矩形状を呈している。電極部分7a,7bと電極部分7cとは、連続しており、電気的に接続されている。電極部分7aと電極部分7bとは、電極部分7cを通して電気的に接続されている。電極部分7aは、圧電体3を挟んで電極部分5aと対向している。たとえば、電極5が第一電極を構成する場合、電極7は第二電極を構成する。たとえば、電極部分5aが第一電極部分を構成する場合、電極部分7aは第二電極部分を構成し、電極部分7bは第三電極部分を構成する。
電極部分7aは、一対の端縁7ae1,7ae2と、端縁7ae3と、を有している。一対の端縁7ae1,7ae2は、電極部分7aの第二方向D2での両端を規定しており、第二方向D2で互いに対向している。第一方向D1から見て、端縁7ae1は側面3c寄りに位置し、端縁7ae2は側面3d寄りに位置している。端縁7ae3は、電極部分7aの第三方向D3での一端を規定している。第一方向D1から見て、端縁7ae3は端面3e寄りに位置している。各端縁7ae1,7ae2の長さは、端縁7ae3の長さより大きい。電極部分7aは、第三方向D3が長辺方向である長方形状を呈している。
各端縁7ae1,7ae2は、第一方向D1から見て、主面3bの長辺と一致している。したがって、電極部分7aは、主面3bの第二方向D2での両端まで延在している。端縁7ae3は、第一方向D1から見て、主面3bの一方の短辺から離間している。主面3bの一方の短辺は、主面3bの、端面3e寄りに位置している端縁である。主面3bの一方の短辺と、端縁7ae3とは、第一方向D1から見て、略平行である。主面3bと電極部分7aとの関係において、主面3bの一方の短辺と端縁7ae3との間では、主面3bが電極部分7aから露出している。
電極部分7bは、電極部分5aと第三方向D3で離間している。電極部分7bは、電極部分5aより主面3aの他方の短辺寄りに位置している。電極部分7bは、主面3aの、主面3aの他方の短辺と端縁5ae4とで画成される領域上に配置されている。主面3aは、電極部分5aと電極部分7bとの間に、電極部分5aと電極部分7bとから露出する領域R1を有している。電極部分7bは、一対の端縁7be1,7be2と、端縁7be3と、を有している。一対の端縁7be1,7be2は、電極部分7bの第二方向D2での両端を規定しており、第二方向D2で互いに対向している。第一方向D1から見て、端縁7be1は側面3c寄りに位置し、端縁7be2は側面3d寄りに位置している。端縁7be3は、電極部分7bの第三方向D3での一端を規定している。各端縁7be1,7be2の長さは、端縁7be3の長さより小さい。電極部分7bは、第二方向D2が長辺方向である長方形状を呈している。
各端縁7be1,7be2は、第一方向D1から見て、主面3aの長辺と一致している。したがって、電極部分7bは、主面3aの第二方向D2での両端まで延在している。端縁7be3は、第三方向D3で、端縁5ae4と対向している。端縁7be3は、端縁5ae4と離間している。端縁7be3と、端縁5ae4とは、第一方向D1から見て、略平行である。主面3aと電極部分5a,7bとの関係において、端縁5ae4と端縁7be3との間では、主面3aが電極部分5a,7bから露出している。
電極部分7cは、一対の端縁7ce1,7ce2を有している。一対の端縁7ce1,7ce2は、電極部分7cの第二方向D2での両端を規定しており、第二方向D2で互いに対向している。第一方向D1から見て、端縁7ce1は側面3c寄りに位置し、端縁7ce2は側面3d寄りに位置している。電極部分7cは、第二方向D2が長辺方向である長方形状を呈している。各端縁7ce1,7ce2は、第三方向D3から見て、端面3fの短辺と一致している。したがって、電極部分7cは、端面3fの第二方向D2での両端まで延在している。電極部分7cは、端面3fの全体を覆っている。
各電極5,7は、図2に示されるように、複数の電極層E1,E2を有している。本実施形態では、各電極5,7は、二つの電極層E1,E2を有している。電極層E1は、圧電体3上に形成されており、圧電体3と接している。電極層E2は、電極層E1上に形成されており、電極層E1と接している。各電極5,7は、二層構造を有している。各電極層E1,E2は、たとえば、乾式めっき法により形成される。本実施形態では、各電極層E1,E2は、スパッタリング法により形成される。電極層E1は、たとえば、Ni−Cu合金からなる。電極層E2は、たとえば、Auからなる。電極層E1の厚みは、たとえば、0.1〜10μmである。電極層E2の厚みは、たとえば、0.05〜2μmである。本実施形態では、電極層E1の厚みは、0.3μmであり、電極層E2の厚みは、0.1μmである。各電極5,7は、単層構造を有していてもよく、あるいは、三つ以上の層構造を有していてもよい。
圧電体3の各主面3a,3bは、自然面である。自然面とは、焼成により成長した結晶粒の表面により構成される面である。このため、各主面3a,3bは、結晶粒の形状に起因した凹凸を有している。電極層E1,E2は、主面3a,3b上にスパッタリング法により形成されるので、電極5,7の表面粗さは主面3a,3bの表面粗さより小さくなる。表面粗さは、たとえば、算術平均粗さ(Ra)で示される。算術平均粗さ(Ra)は、JIS B 0601:2013(ISO 4287:1997)に定義されている。主面3a,3bの表面粗さは、たとえば、0.03〜0.2μmである。電極5,7の表面粗さは、たとえば、0.01〜0.18μmである。本実施形態では、主面3a,3bの表面粗さは、0.07μmであり、電極5,7の表面粗さは、0.05μmである。
抵抗体9は、電極5と電極7とに接するように圧電体3に配置されている。抵抗体9は、主面3a上に配置されている。抵抗体9は、電極5と電極7とを電気的に接続している。抵抗体9は、電極部分5aと電極部分7bとに接している。抵抗体9は、電極部分5aと電極部分7bとにわたるように、主面3a上に形成されている。抵抗体9は、電極部分5a上に位置している部分と、電極部分7b上に位置している部分と、主面3aの領域R1上に位置している部分と、を有している。抵抗体9は、主面3aの領域R1の一部を覆っている。抵抗体9は、主面3a(領域R1)にも接している。抵抗体9の抵抗値は、圧電体3の絶縁抵抗値より小さい。本実施形態では、抵抗体9の抵抗値は、たとえば、4.4×10Ωであり、圧電センサ1の静電容量値は、たとえば、5.2×10−10Fである。したがって、CR積は、0.02Ω・Fである。
抵抗体9は、電気絶縁性を有する樹脂と導電性フィラーとを含んでいる。樹脂は、たとえば、熱硬化性樹脂である。熱硬化性樹脂は、たとえば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、又はポリイミド樹脂である。導電性フィラーは、たとえば、カーボン系導電性フィラーである。
電極部分5aの面積と電極部分7bの面積との和は、電極部分7aの面積より小さい。本実施形態では、各電極部分5a,7a,7bの第二方向D2での長さは同等であるので、電極部分5aの第三方向D3での長さと電極部分7bの第三方向D3での長さとの和は、電極部分7aの第三方向D3での長さより小さい。すなわち、主面3aの一方の短辺と端縁5ae3との第三方向D3での間隔G1と端縁5ae4と端縁7be3との第三方向D3での間隔G2との和は、主面3bの一方の短辺と端縁7ae3との第三方向D3での間隔G3より大きい。間隔G2は、電極部分5aと電極部分7bとの第三方向D3での間隔である。
間隔G1は、たとえば、0.01〜0.16mmである。本実施形態では、間隔G1は、0.1mmである。間隔G2は、たとえば、0.3〜0.7mmである。本実施形態では、間隔G2は、0.5mmである。間隔G3は、たとえば、0.35〜0.9mmである。本実施形態では、間隔G3は、0.5mmである。電極部分5aと電極部分7aとの第一方向D1での間隔、すなわち、圧電体3の第一方向D1での長さは、0.1〜0.5mmである。本実施形態では、圧電体3の第一方向D1での長さは、0.3mmである。
以上のように、本実施形態に係る圧電センサ1では、電極5(電極部分5a)と電極7(電極部分7a)とは、抵抗体9を通して電気的に接続されている。温度変化によって圧電体3に生じる電荷に基づく出力の変化は、機械的な外力によって圧電体3に生じる電荷に基づく出力の変化に比して緩慢である。したがって、焦電効果によって圧電体3に発生した電荷(表面電荷)は、抵抗体9を通してリークされやすい。この結果、圧電センサ1の出力は、焦電効果によって圧電体3に生じる電荷に基づく出力を含みがたい。
機械的な外力によって圧電体3に生じる電荷に基づく出力の変化は、温度変化によって圧電体3に生じる電荷に基づく出力の変化に比して急峻である。したがって、圧電効果によって圧電体3に発生した電荷(表面電荷)は、抵抗体9を通してリークされがたい。機械的な外力によって圧電体3に生じる電荷に基づく出力は、抵抗体9を通した電荷のリークの影響を受けがたい。
圧電センサ1では、圧電体3を挟んで互いに対向している電極部分5aと電極部分7aとは、各電極部分5a,7aが配置される主面3a,3bの第二方向D2での両端まで延在している。圧電センサ1は、各電極部分5a,7aが、電極部分5a,7aが配置される主面3a,3bの第二方向D2での両端まで延在していない構成に比して、電極部分5aと電極部分7aとが対向している面積が大きい。したがって、圧電センサ1では、圧電体3に発生する電荷が効率よく検出される。
これらの結果、圧電センサ1は、検出感度の劣化をより一層抑制する。
圧電センサ1では、抵抗体9が圧電体3に配置されているので、抵抗体9を圧電センサ1外に別途設ける必要がない。したがって、圧電センサ1は、検出感度の劣化の抑制を簡易な構成で実現する。
抵抗体9は、電極部分5aと電極部分7bとに接するように主面3a上に配置されている。したがって、圧電センサ1では、抵抗体9が容易に配置される。
圧電センサ1では、電極部分5aの面積と電極部分7bの面積との和は、電極部分7aの面積より小さい。すなわち、間隔G1と間隔G2との和が、間隔G3より大きい。
抵抗体9は樹脂を含んでいる。抵抗体9に含まれる樹脂が硬化する際に、樹脂が収縮する。樹脂の収縮により、抵抗体9は、圧電体3に拘束力を作用させる。
各電極部分5a,7a,7bも、圧電体3に拘束力を作用させる。電極部分5aの面積と電極部分7bの面積との和が、電極部分7aの面積より小さいので、電極部分5a,7bから圧電体3に作用する拘束力は、電極部分7aから圧電体3に作用する拘束力より小さい。したがって、抵抗体9から圧電体3に拘束力が作用する場合でも、圧電体3の主面3a側と圧電体3の主面b側とで圧電体3に作用する拘束力の差が生じがたい。この結果、圧電センサ1に機械的な外力が作用する場合、圧電体3が適切に変形しやすく、圧電センサ1の検出感度の劣化がより一層確実に抑制される。
圧電センサ1では、電極5,7の表面粗さは主面3a,3bの表面粗さより小さい。抵抗体9は樹脂を含んでいることから、抵抗体9と電極5,7との密着強度は、圧電体3と電極5,7との密着強度より大きい。したがって、圧電体3が機械的な外力により変形した場合でも、抵抗体9は、電極5,7から剥がれがたい。この結果、圧電センサ1は、電極5と電極7との、抵抗体9を通した電気的な接続状態が劣化するのを抑制する。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態の変形例に係る圧電センサ11の構成を説明する。図5は、本変形例に係る圧電センサの斜視図である。図6は、本変形例に係る圧電センサの側面図である。圧電センサ11は、概ね、上述した圧電センサ1と類似又は同じであるが、本変形例は、抵抗体9の位置に関して、上述した実施形態と相違する。以下、上述した実施形態と本変形例との相違点を主として説明する。
圧電センサ11は、図5及び図6に示されるように、圧電体3と、複数の電極5,7と、抵抗体9と、を備えている。本変形例でも、圧電センサ1は、二つの電極5,7を備えている。
抵抗体9は、抵抗体9は、側面3d上に配置されている。抵抗体9は、電極部分5aと電極部分7aとに接している。抵抗体9は、電極部分5aと電極部分7aとにわたるように、側面3d上に形成されている。抵抗体9は、電極部分5a上に位置している部分と、電極部分7a上に位置している部分と、側面3d上に位置している部分と、を有している。抵抗体9は、側面3dの一部を覆っている。抵抗体9は、側面3dにも接している。抵抗体9は、側面3c上に配置されていてもよい。
電極部分5aの面積と電極部分7bの面積との和と、電極部分7aの面積とは、同等である。本変形例でも、各電極部分5a,7a,7bの第二方向D2での長さは同等である。したがって、電極部分5aの第三方向D3での長さと電極部分7bの第三方向D3での長さとの和と、電極部分7aの第三方向D3での長さとは、同等である。すなわち、間隔G1と間隔G2との和と、間隔G3とは、同等である。本変形例では、間隔G1は、0.05mmであり、間隔G2は、0.45mmであり、間隔G3は、0.50mmである。
本変形例でも、圧電センサ11は、圧電センサ1と同じく、検出感度の劣化をより一層抑制する。
圧電センサ11では、電極部分5aの面積と電極部分7bの面積との和と、電極部分7aの面積とは、同等である。すなわち、間隔G1と間隔G2との和と、間隔G3とは、同等である。
電極部分5aの面積と電極部分7bの面積との和と、電極部分7aの面積とが同等であるので、電極部分5a,7bから圧電体3に作用する拘束力と、電極部分7aから圧電体3に作用する拘束力とは同等である。したがって、圧電体3の主面3a側と圧電体3の主面b側とで圧電体3に作用する拘束力の差が生じがたい。この結果、圧電センサ11に機械的な外力が作用する場合、圧電体3が適切に変形しやすく、圧電センサ11の検出感度の劣化がより一層確実に抑制される。
圧電センサ11では、抵抗体9は主面3a上ではなく、側面3d上に配置されている。したがって、樹脂が収縮した場合でも、抵抗体9は、主面3a側及び主面3b側から圧電体3に拘束力を作用させがたい。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
電極7は、電極部分7cを含んでいなくてもよい。この場合、電極部分7aと電極部分7bとは、圧電体3内に配置される導体により電気的に接続されてもよい。
圧電センサ1,11は、電極部分5a,7aと対向するように圧電体3内に配置される内部電極を含んでいてもよい。
上述した実施形態及び変形例の記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す態様の開示を含んでいる。
(付記1)
第二電極は、第一主面に配置されていると共に第二電極部分と電気的に接続されている第三電極部分を更に有しており、
第一電極部分の面積と第三電極部分の面積との和は、第二電極部分の面積より小さい。
(付記2)
第二電極は、第一主面に配置されていると共に第二電極部分と電気的に接続されている第三電極部分を更に有しており、
第一主面の第三方向での端縁と第一電極部分との第三方向での間隔と、第一電極部分と第三電極部分との第三方向での間隔との和は、第二主面の第三方向での端縁と第二電極部分との第三方向での間隔より大きい。
(付記3)
第二電極は、第一主面に配置されていると共に第二電極部分と電気的に接続されている第三電極部分を更に有しており、
第一電極部分の面積と第三電極部分の面積との和と、第二電極部分の面積とは、同等である。
(付記4)
第二電極は、第一主面に配置されていると共に第二電極部分と電気的に接続されている第三電極部分を更に有しており、
第一主面の第三方向での端縁と第一電極部分との第三方向での間隔と、第一電極部分と第三電極部分との第三方向での間隔との和と、第二主面の第三方向での端縁と第二電極部分との第三方向での間隔とは、同等である。
1,11…圧電センサ、3…圧電体、3a,3b…主面、3c,3d…側面、3e,3f…端面、5…電極、5a…電極部分、7…電極、7a,7b,7c…電極部分、9…抵抗体、D1…第一方向、D2…第二方向、D3…第三方向。

Claims (2)

  1. 第一主面と、第一方向で前記第一主面と対向している第二主面と、前記第一方向と直交する第二方向で互いに対向している一対の側面と、前記第一方向と前記第二方向とに直交する第三方向で対向している一対の端面とを有しており、圧力を受けて電荷が発生する圧電体と、
    前記圧電体に発生する電荷を検出するための第一電極及び第二電極と、
    前記第一電極と前記第二電極とを電気的に接続する抵抗体と、を備えており、
    前記第一電極は、前記第一主面上に配置されていると共に前記第一主面の前記第二方向での両端まで延在している第一電極部分を有し、
    前記第二電極は、前記圧電体を挟んで前記第一電極部分と対向するように前記第二主面に配置されていると共に前記第二主面の前記第二方向での両端まで延在している第二電極部分を有し、
    前記抵抗体は、前記第一電極と前記第二電極とに接するように前記圧電体に配置されている、圧電センサ。
  2. 前記第二電極は、前記第一主面に配置されていると共に前記第二電極部分と電気的に接続されている第三電極部分を更に有しており、
    前記抵抗体は、前記第一電極部分と前記第三電極部分とに接するように前記第一主面上に配置されている、請求項1に記載の圧電センサ。
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