JP2020133494A - 横軸ポンプ - Google Patents

横軸ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2020133494A
JP2020133494A JP2019028002A JP2019028002A JP2020133494A JP 2020133494 A JP2020133494 A JP 2020133494A JP 2019028002 A JP2019028002 A JP 2019028002A JP 2019028002 A JP2019028002 A JP 2019028002A JP 2020133494 A JP2020133494 A JP 2020133494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
hole
horizontal axis
pipe
axis pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019028002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6910743B2 (ja
Inventor
不二男 廣瀬
Fujio Hirose
不二男 廣瀬
卓也 横山
Takuya Yokoyama
卓也 横山
稲木 喜良
Kiryo Inagi
喜良 稲木
亮 海野
Akira Unno
亮 海野
鈴木 崇史
Takashi Suzuki
崇史 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dengyosha Machine Works Ltd
DMW Corp
Original Assignee
Dengyosha Machine Works Ltd
DMW Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dengyosha Machine Works Ltd, DMW Corp filed Critical Dengyosha Machine Works Ltd
Priority to JP2019028002A priority Critical patent/JP6910743B2/ja
Publication of JP2020133494A publication Critical patent/JP2020133494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6910743B2 publication Critical patent/JP6910743B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 ケーシングを分解することなく、市販の画像取得装置を用いて羽根車や軸受を含む広い観察範囲で内部点検を行うことが可能な横軸ポンプを提供すること。【解決手段】 水平方向に沿って延在する回転軸2と、回転軸を支持する水中軸受3と、回転軸に設けられた羽根車4と、回転軸及び羽根車とを収納するケーシング5と、ケーシングの上部に設置された満水検知器6とを備え、満水検知器が、ケーシング貫通孔上に固定され検知器ケースと、検知器ケース内に配された満水検知機構と、検知器ケース内に配されていると共にケーシング貫通孔に下端が接続された多孔管8とを備え、検知器ケースが、ケーシング貫通孔の直上に形成され多孔管の上端に接続された上部貫通孔7bと、上部貫通孔に取り付けられ上部貫通孔を閉塞可能な蓋部とを備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、ファイバースコープ等による内部点検がしやすい横軸ポンプに関するものである。
一般に、排水機場などで運転する横軸ポンプは、羽根車や水中軸受が水中に浸漬された状態で運転され、長期間の運転により異物の吸込みや経年劣化等により羽根車や軸受が磨耗する。この場合、性能低下だけでなく振動増大による破損の危険があるため、横軸ポンプの点検作業を定期的に行って羽根車や水中軸受の磨耗状態を確認する必要がある。
しかしながら、羽根車や水中軸受の状態を確認するためには、横軸ポンプを分解する必要が有り、多大な作業費用と時間を要する。また、点検作業期間の間は運転することができないため、万が一に緊急の排水要請が発生した場合には対応できない恐れがある。
そこで、近年は、ポンプの内部状況を比較的容易に観察する方法として、画像取得装置(例えばファイバスコープやビデオスコープ)をポンプケーシングの点検口から挿入して内部を観察する方法が用いられている。これにより、ポンプの分解作業が発生しないために、容易に内部点検を行うことが可能となる。
しかしながら、この方法は点検口からポンプ内部の観察対象物まで画像取得装置を近づける必要が有り、羽根車などの複雑な形状をした部品では、画像取得装置が届く特定の範囲しか観察することができない。羽根車よりも上流側の吸込みケーシングに設けられた点検口から羽根車を観察するには、羽根車入口側の画像情報しか得ることができず、さらに深奥部の羽根車出口側までを観察することは困難である。
また、ビデオスコープなどのケーブルは、ケーブル内に配設されているワイヤを引張ることにより任意の方向にケーブルを曲げられる構造であるが、可動部はケーブルの先端のみであり、観察対象物までの距離が長い場合には、可動部以外のケーブルは自重による曲りが生じるために、所望の観察位置までに到達することが困難であり、正確な観察を行うことができなかった。
さらに、水中軸受は、外ケーシングの内側に配設された内ケーシングの内部でポンプ軸の一端を軸支しており、画像取得装置は内ケーシングの内部に挿入できるポンプ構成にはなっていない。
そのため、従来、例えば特許文献1には、横軸ポンプの点検口からケーシング内に挿入されるレールと、レール上をレールに沿って移動可能で撮影装置を有する点検ユニットとを備えた横軸ポンプの内部点検装置が記載されている。
また、立軸ポンプの内部点検装置であるが、特許文献2には、立軸ポンプの羽根車近傍の側面に連通する点検管を設けており、上方に開口した点検管に挿入ユニットを転結して、挿入自在な画像取得装置を挿入ユニットから挿入することができ、さらに羽根車近傍に圧縮空気を供給する圧縮機とを供え、点検管に通水管を接続し、点検管を通じてポンプ内部に圧縮空気を送り、ポンプ内部の残留排水を空気と置換することによって画像取得装置により鮮明な画像を取得する構成が開示されている。この方法であれば容易にポンプ内部の観察対象物まで到達させて点検を行うことが可能である。
特開2015−200241号公報 特開2010−84747号公報
上記従来の技術において、以下の課題が残されている。
すなわち、特許文献1に記載されている技術では、専用のレール及び点検ユニットを用意する必要があり、市販のファイバースコープ等の画像取得装置をそのまま用いることができないという不都合があった。また、レールの一端を第1点検口に固定すると共にレールの他端を第2点検口に固定しなければならず、少なくとも2つの点検口をケーシングに形成する必要であると共に、レールの配置も2つの点検口の位置に制限されてしまう問題があった。
また、特許文献2に記載されている技術では、点検管を常設する必要があり、部品点数が増えることや、維持・メンテナンスの作業が増加するという問題があった。さらに、点検管は固定されているために、画像取得装置による観察範囲は点検管の固定位置で限定されてしまい、十分な観察範囲を確保できなかった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、ケーシングを分解することなく、市販の画像取得装置を用いて羽根車や軸受を含む広い観察範囲で内部点検を行うことが可能な横軸ポンプを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る横軸ポンプは、水平方向に沿って延在し回転駆動される回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持する水中軸受と、前記回転軸に設けられた羽根車と、前記回転軸及び前記羽根車とを収納するケーシングと、前記ケーシングの上部に前記ケーシング内と連通して設けられ前記ケーシングから内部に水が浸入したことを検知する満水検知器とを備え、前記満水検知器が、前記ケーシングの上部に形成されたケーシング貫通孔上に固定され内部が前記ケーシング貫通孔に連通した検知器ケースと、前記検知器ケース内に配され前記ケーシング貫通孔を介して前記検知器ケースの内部に水が浸入したことを検知可能な満水検知機構と、前記検知器ケース内に配されていると共に前記ケーシング貫通孔に下端が接続され前記ケーシング貫通孔を介して前記吸引される水中の固形物を内側に留めて取り除く多孔管とを備え、前記検知器ケースが、前記ケーシング貫通孔の直上に形成され前記多孔管の上端に接続された上部貫通孔と、前記上部貫通孔に取り付けられ前記上部貫通孔を閉塞可能な蓋部とを備えていることを特徴とする。
この横軸ポンプでは、検知器ケースが、ケーシング貫通孔の直上に形成され多孔管の上端に接続された上部貫通孔と、上部貫通孔に取り付けられ上部貫通孔を閉塞可能な蓋部とを備えているので、蓋部を空けて上部貫通孔を開口させることで、上部貫通孔から多孔管内を介してケーシング貫通孔まで連通した画像取得装置用の挿入孔を形成することができる。すなわち、上部貫通孔からファイバースコープ等の画像取得装置を導入して多孔管内を介してケーシング貫通孔からケーシング内に画像取得装置を挿入することができ、羽根車等を容易に観察・点検することができる。特に、満水検知器は、ケーシングの上部であって羽根車の上方に設置されるため、羽根車等の点検が容易となる。また、多孔管が画像取得装置のガイドとなるため、画像取得装置をスムーズにケーシング内に挿入することができる。
第2の発明に係る横軸ポンプでは、第1の発明において、前記多孔管が、前記上部貫通孔から取り外し可能とされていることを特徴とする。
すなわち、この横軸ポンプでは、多孔管が、上部貫通孔から取り外し可能とされているので、多孔管を外した状態で上部貫通孔及びケーシング貫通孔から画像取得装置を挿入することができ、多孔管の内径による制限が無くなり、使用可能な画像取得装置の形状や大きさの自由度が向上する。
第3の発明に係る横軸ポンプでは、第1又は第2の発明において、前記ケーシングが、前記水中軸受を収納する内部ケーシング部を備え、前記内部ケーシング部が、前記ケーシング貫通孔の直下に挿通孔又は切り欠き部を有していることを特徴とする。
すなわち、この横軸ポンプでは、ケーシングが、水中軸受を収納する内部ケーシング部を備え、内部ケーシング部が、ケーシング貫通孔の直下に挿通孔又は切り欠き部を有しているので、ケーシング貫通孔から挿通孔又は切り欠き部を介して画像取得装置を内部ケーシング部内まで挿入することができ、水中軸受を観察することができる。
第4の発明に係る横軸ポンプでは、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記多孔管が、少なくとも前記ケーシング内に向けて伸びる伸縮機構を有していることを特徴とする。
すなわち、この横軸ポンプでは、多孔管が、少なくともケーシング内に向けて伸びる伸縮機構を有しているので、ガイドとしても機能する多孔管がケーシング内方に伸びることで、ケーシング貫通孔から遠い下方の領域まで、よりスムーズに画像取得装置をケーシング内に挿入することができる。
第5の発明に係る横軸ポンプでは、第1から第4の発明のいずれかにおいて、前記多孔管の先端部が、前記ケーシング内に突出しており、前記先端部が、任意の方向に屈曲可能とされていることを特徴とする。
すなわち、この横軸ポンプでは、多孔管の先端部が、ケーシング内に突出しており、先端部が、任意の方向に屈曲可能とされているので、ガイドとしても機能する多孔管の先端部を任意の方向に向けることができ、ケーシング貫通孔の直下だけでなく、ケーシング貫通孔の周囲の遠い領域に画像取得装置を向けたり近づけたりすることが可能になる。
第6の発明に係る横軸ポンプでは、第4の発明において、前記多孔管が、前記上部貫通孔に接続された外側管と、前記外側管内に軸線を同じくして配され軸方向にスライド可能な少なくとも1つの内側管とを備えていることを特徴とする。
すなわち、この横軸ポンプでは、多孔管が、上部貫通孔に接続された外側管と、外側管内に軸線を同じくして配され軸方向にスライド可能な少なくとも1つの内側管とを備えているので、内側管を外側管内から下方に摺動させることで、多孔管の全長を容易に伸ばすことができる。特に、同軸の内側管を複数設けることで、2段以上の複数段で多孔管の全長をより伸ばすことが可能になる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の横軸ポンプによれば、検知器ケースが、ケーシング貫通孔の直上に形成され多孔管の上端に接続された上部貫通孔と、上部貫通孔に取り付けられ上部貫通孔を閉塞可能な蓋部とを備えているので、上部貫通孔からケーシング貫通孔まで連通した画像取得装置の挿入孔を形成することができると共に、多孔管がガイドとなって画像取得装置をスムーズにケーシング内に挿入することができる。
本発明に係る横軸ポンプの第1実施形態において、画像取得装置を挿入した際の断面図である。 第1実施形態において、要部の拡大断面図である。 第1実施形態において、多孔管及び蓋部を示す一部を破断した正面図である。 第1実施形態において、多孔管を取り外した状態で画像取得装置を挿入した際の要部の拡大断面図である。 第1実施形態において、多孔管を取り外した状態で画像取得装置を挿入した際の断面図である。 本発明に係る横軸ポンプの第2実施形態において、縮めた状態の多孔管を示す一部を破断した正面図である。 第2実施形態において、伸ばした状態の多孔管を示す一部を破断した正面図である。 第2実施形態において、外側管(a)と、内側管(b)と、縮めた状態の多孔管の外側管及び内側管(c)とを示す上面図である。 本発明に係る横軸ポンプの第3実施形態において、先端部がまっすぐの状態の多孔管を示す一部を破断した正面図である。 本発明に係る横軸ポンプの第3実施形態において、先端部が屈曲した状態の多孔管を示す一部を破断した正面図である。 本発明に係る横軸ポンプの第4実施形態において、先端部がまっすぐの状態の多孔管を示す正面図である。
以下、本発明における横軸ポンプの第1実施形態を、図1から図5に基づいて説明する。
本実施形態における横軸ポンプ1は、図1及び図2に示すように、水平方向に沿って延在し回転駆動される回転軸2と、回転軸2を回転可能に支持する水中軸受3と、回転軸2に設けられた羽根車(インペラ)4と、回転軸2及び羽根車4とを収納するケーシング5と、羽根車4の近傍かつ水中軸受3の上方であってケーシング5の上部にケーシング5内と連通して設けられケーシング5から内部に水が浸入したことを検知する満水検知器6とを備えている。
上記満水検知器6は、図2に示すように、ケーシング5の上部に形成されたケーシング貫通孔5a上に固定され内部がケーシング貫通孔5aに連通した検知器ケース7と、検知器ケース7内に配されケーシング貫通孔5aを介して検知器ケース7の内部に水が浸入したことを検知可能な満水検知機構9と、検知器ケース7の内部に接続されケーシング貫通孔5aを介してケーシング5内の水を真空ポンプ(図示略)等の空気引き装置で吸引するための空気引き装置接続部7aと、検知器ケース7内に配されていると共にケーシング貫通孔5aに下端が接続されケーシング貫通孔5aを介して前記吸引される水中の固形物を内側に留めて取り除く多孔管8とを備えている。
上記満水検知器6は、ケーシング5の上部であって羽根車4の近傍かつ水中軸受3の上方に設置されている。特に、満水検知器6は、羽根車4の出口側の上方に設置されている。
上記検知器ケース7は、図2及び図3に示すように、ケーシング貫通孔5aの直上に形成され多孔管8の上端に接続された上部貫通孔7bと、上部貫通孔7bに取り付けられ上部貫通孔7bを閉塞可能な蓋部7cとを備えている。
この蓋部7cは、上部貫通孔7bに接続された多孔管8の上端開口部を閉塞することで上部貫通孔7bを閉塞するものである。
上記多孔管8は、図4及び図5に示すように、上部貫通孔7bから取り外し可能とされている。すなわち、多孔管8は上部貫通孔7bから抜き取りできるように外径が設定されている。
多孔管8の上部には、フランジ部8aが形成されており、上部貫通孔7bの周辺部にフランジ部8aが係止されて支持されていると共に、上部貫通孔7bから上方に多孔管8を抜き取り可能になっている。
上記ケーシング5は、水中軸受3を収納する内部ケーシング部10を内部に備えている。内部ケーシング部10は、羽根車4の出口側に設けられている。
すなわち、内部ケーシング部10は、羽根車4よりも水の出口側で水中軸受3を覆って設けられている。
なお、本実施形態の横軸ポンプ1では、下方から水が吸い込まれ、図1中の右側が水の出口側(吐出方向)となる。
上記内部ケーシング部10は、ケーシング貫通孔5aの直下に挿通孔又は切り欠き部10aを有している。本実施形態では、内部ケーシング5の先端側(吸込側、羽根車4の出口側)上部に画像取得装置Fが挿通可能な切り欠き部10aが形成されているが、上部に挿通孔を形成しても構わない。
上記画像取得装置Fは、例えばファイバースコープやビデオスコープ等の内部点検用の装置であり、先端部を任意の向きに曲げることが可能になっている。
なお、上部貫通孔7b,多孔管8及びケーシング貫通孔5aも、それぞれ画像取得装置Fが挿通可能な内径に設定されている。
上記多孔管8は、図3に示すように、メッシュの金属管又はパンチング加工された金属管で本体が形成された管状のストレーナである。なお、多孔管8の周面におけるパンチング又はメッシュは、一部を除いて図示を省略している。
上記満水検知機構9は、検知器ケース7内に上部から垂下状態で突出した電極棒9aを備えており、検知器ケース7内に水が浸入して電極棒9aが水に接触すると、電極棒9aで検知する抵抗値等が変化することで、ケーシング5内が水で満たされ検知器ケース7内にまで水が浸入したことを検知可能である。
なお、満水検知機構9は、多孔管8及び上部貫通孔7bの軸線をケーシング貫通孔5aの軸線に合わせてケーシング5上にボルト等で固定されている。
上記回転軸2は、吐出方向の一端部が水中軸受3で回転可能に支持されていると共に、他端部がモータ等の原動機(図示略)に接続され回転駆動される。
また、回転軸2は、原動機側の途中がケーシング5に貫通して、貫通部のケーシング5の軸シール12が適宜な方法で固定されて貫通部が軸封される。
なお、ケーシング5の上部であって羽根車4の入口側にも点検口13が設けられている。
このように本実施形態の横軸ポンプ1では、検知器ケース7が、ケーシング貫通孔5aの直上に形成され多孔管8の上端に接続された上部貫通孔7bと、上部貫通孔7bに取り付けられ上部貫通孔7bを閉塞可能な蓋部7cとを備えているので、図1及び図2に示すように、蓋部7cを空けて上部貫通孔7bを開口させることで、上部貫通孔7bから多孔管8内を介してケーシング貫通孔5aまで連通した画像取得装置F用の挿入孔を形成することができる。
すなわち、上部貫通孔7bからファイバースコープ等の画像取得装置Fを導入して多孔管8内を介してケーシング貫通孔5aからケーシング5内に画像取得装置Fを挿入することができ、羽根車4等を容易に観察・点検することができる。特に、満水検知器6は、ケーシング5の上部であって羽根車4の近傍かつ水中軸受3の上方に設置されるため、羽根車4や水中軸受3の点検が容易となる。また、多孔管8が画像取得装置Fのガイドとなるため、画像取得装置Fをスムーズにケーシング5内に挿入することができる。
また、多孔管8が、上部貫通孔7bから取り外し可能とされているので、図4及び図5に示すように、多孔管8を外した状態で上部貫通孔7b及びケーシング貫通孔5aから画像取得装置Fを挿入することができ、多孔管8の内径による制限が無くなり、使用可能な画像取得装置Fの形状や大きさの自由度が向上する。
さらに、ケーシング5が、水中軸受3を収納する内部ケーシング部10を備え、内部ケーシング部10が、ケーシング貫通孔5aの直下に挿通孔又は切り欠き部10aを有しているので、図1及び図5に示すように、ケーシング貫通孔5aから挿通孔又は切り欠き部10aを介して画像取得装置Fを内部ケーシング部10内まで挿入することができ、水中軸受3を観察することができる。
次に、本発明に係る横軸ポンプの第2から第4実施形態について、図6から図10を参照して以下に説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、多孔管8が1本の直管であり、その長さが変わらないのに対し、第2実施形態の横軸ポンプでは、図6から図8に示すように、多孔管28が、少なくともケーシング5内に向けて伸びる伸縮機構を有している点である。
すなわち、第2実施形態の多孔管28は、上部貫通孔7bに上部が接続された外側管25と、外側管25内に軸線を同じくして配され外側管25の内径よりも外径が小さい第1内側管26と、第1内側管26内に軸線を同じくして配され第1内側管26の内径よりも外径が小さい第2内側管27とを備えている。
上記第1内側管26及び第2内側管27は、外側管25内に収納された状態の際に、外側管25のパンチングの開口面積が小さくならないように、周面が外側管25のパンチングの開口面積より大きな開口面積のメッシュで形成されている。なお、外側管25,第1内側管26及び第2内側管27の周面におけるパンチング及びメッシュは、一部を除いて図示を省略している。
外側管25の内側には第1内側管26が下方にスライド可能に配され、第1内側管26の内側には第2内側管27が下方にスライド可能に配されている。また、第2内側管27は、外側管25に対して相対的に軸線周りに回動可能となっている。
上記外側管25の下部には、半径方向内方に突出した円環状の外側管下部凸部25aが設けられていると共に、上記第1内側管26の上部には、第1内側管26を下方にスライドした際に外側管下部凸部25aの上面に係止可能な第1上部フランジ部26aが形成されている。
また、上記第1内側管26の下部には、半径方向内方に突出した円環状の第1内側管凸部26bが設けられていると共に、上記第2内側管27の上部には、第2内側管27を下方にスライドした際に第1内側管凸部26bの上面に係止可能な第2上部フランジ部27aが形成されている。
外側管25の上部には、図6,図7及び図8の(a)に示すように、半径方向内方に突出した複数の外側管上部凸部25bが設けられ、第2上部フランジ部27aには、外側管上部凸部25bに対応した複数の第2凹部27bが形成されている。
第2上部フランジ部27aは、第2内側管27を外側管25内に収納した際に、第1内側管凸部26bの上面にも係止可能とされている。
さらに、第2内側管27の下部には、第2内側管27を外側管25内に収納した際に、第1内側管凸部26bの下面に係止可能な第2下部フランジ部27cが形成されている。
すなわち、図6に示すように、多孔管8は、通常時には外側管25内に第1内側管26及び第2内側管27が収納されて縮められている。
このとき、図8の(c)に示すように、第2内側管27の第2上部フランジ部27aが外側管25の外側管上部凸部25bの上面に係止されることで、第2内側管27が外側管25に支持される。また、第1内側管26の第1内側管凸部26bが第2内側管27の第2下部フランジ部27cの上面に係止されることで、第1内側管26が第2内側管27に支持される。
また、図7に示すように、多孔管8は、内部点検時には外側管25から第1内側管26及び第2内側管27が下方にスライドして伸びた状態とされる。
まず、第2内側管27を軸線周りに回動させ外側管25の外側管上部凸部25bと第2内側管27の第2凹部27bとを合わせることで、第2内側管27の第2上部フランジ部27aが外側管上部凸部25bから外れて第2内側管27が下方にスライドする。このとき、下方に移動した第2内側管27の第2上部フランジ部27aは、第1内側管26の第1内側管凸部26bの上面に当接し、第1内側管26と共に下方にスライドすることで、多孔管8は、図7に示すように、外側管25から第1内側管及び第2内側管27の2段階で下方に伸びた状態となる。
このように第2実施形態の横軸ポンプでは、多孔管28が、少なくともケーシング5内に向けて伸びる伸縮機構を有しているので、ガイドとしても機能する多孔管28がケーシング5内方に伸びることで、ケーシング貫通孔5aから遠い下方の領域まで、よりスムーズに画像取得装置Fをケーシング5内に挿入することができる。
また、多孔管28が、上部貫通孔7bに接続された外側管25と、外側管25内に軸線を同じくして配され軸方向にスライド可能な第1内側管26及び第2内側管27とを備えているので、第1内側管26及び第2内側管27を外側管25内から下方に摺動させることで、多孔管28の全長を容易に伸ばすことができる。特に、同軸の内側管を複数設けることで、2段以上の複数段で多孔管28の全長をより伸ばすことが可能になる。
次に、第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、多孔管8が単に垂直方向に軸線を有した直管であるのに対し、第3実施形態の横軸ポンプは、図9及び図10に示すように、多孔管38の先端部39が、ケーシング5内に突出しており、先端部39、任意の方向に屈曲可能とされている点である。
すなわち、第3実施形態では、多孔管38が、軸線に対して垂直方向に回動軸を有して回動可能な先端部39を備えている。
上記多孔管38は、多孔管本体37と、多孔体本体37の先端に取り付けられた円筒状の先端部39とを備えている。
先端部39は、その基端が多孔管本体37の先端に回動可能にピン39aで支持されている。
また、多孔管38周面の両側には、軸線に沿って2本のワイヤー37aが取り付けられている。2本のワイヤー37aは、先端部39の回動軸(ピン39a)に対して直交する面上に設けられている。
これらワイヤー37aは、多孔管本体37及び先端部39の側面に設けられたワイヤー支持部37bの貫通孔に挿通されて延在している。
また、ワイヤー37aは、基端が蓋部7cから外部に突出していると共に先端が先端部39の先端部分に固定されている。すなわち、2本のワイヤー37aの一方を引っ張ることで、図10に示すように、先端部39をピン39aを回動軸として多孔管本体37に対して曲げることができる。また、多孔管38が、軸線周りに回動可能であるため、この回動操作と上記ワイヤー37aによる先端部39の屈曲操作とにより、先端部39を任意の方向に曲げることが可能である。
このように第3実施形態の横軸ポンプでは、多孔管38の先端部39が、ケーシング5内に突出しており、先端部39が、任意の方向に屈曲可能とされているので、ガイドとしても機能する多孔管38の先端部39を任意の方向に向けることができ、ケーシング貫通孔5aの直下だけでなく、ケーシング貫通孔5aの周囲の遠い領域に画像取得装置Fを向けたり近づけたりすることが可能になる。
次に、第4実施形態と第3実施形態との異なる点は、第3実施形態では、先端管39がピン39aで多孔管本体37に回動可能に固定されているのに対し、第4実施形態の横軸ポンプは、図11に示すように、多孔管本体47と先端部49とがベローズ46で接続されている点である。
すなわち、第4実施形態では、2本のワイヤー37aの一方を引っ張ることで、ベローズ46が曲がって先端部49を任意の方向に向けることが可能である。
このように第4実施形態の横軸ポンプでは、第3実施形態と同様に、多孔管48の先端部49が、ベローズ46により任意の方向に屈曲可能とされているので、ガイドとしても機能する多孔管48の先端部49を任意の方向に向けることができ、ケーシング貫通孔5aの直下だけでなく、ケーシング貫通孔5aの周囲の遠い領域に画像取得装置Fを向けたり近づけたりすることが可能になる。
なお、ベローズ46の代わりにコイルやゴム等の弾性体で形成した円筒部材を採用しても構わない。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、横軸ポンプが水面より上部に設置されているが、水面下に設置される横軸ポンプに本発明を適用しても構わない。この場合の満水検知器は、満水検知器内の気体を排気する排気口を有し、この排気口は満水検知器内の水位変動に伴い移動するフロート用ボールの接地によって排気口を開閉する構造を有するもの等が採用可能である。
1…横軸ポンプ、2…回転軸、3…水中軸受、4…羽根車、5…ケーシング、6…満水検知器、7…検知器ケース、7a…空気引き装置接続部、7b…上部貫通孔、7c…蓋部、8,28,38,48…多孔管、9…満水検知機構、10…内部ケーシング部、10a…切り欠き部、25…外側管、26…第1内側管、27…第2内側管、39,49…多孔管の先端部

Claims (6)

  1. 水平方向に沿って延在し回転駆動される回転軸と、
    前記回転軸を回転可能に支持する水中軸受と、
    前記回転軸に設けられた羽根車と、
    前記回転軸及び前記羽根車とを収納するケーシングと、
    前記ケーシングの上部に前記ケーシング内と連通して設けられ前記ケーシングから内部に水が浸入したことを検知する満水検知器とを備え、
    前記満水検知器が、前記ケーシングの上部に形成されたケーシング貫通孔上に固定され内部が前記ケーシング貫通孔に連通した検知器ケースと、
    前記検知器ケース内に配され前記ケーシング貫通孔を介して前記検知器ケースの内部に水が浸入したことを検知可能な満水検知機構と、
    前記検知器ケース内に配されていると共に前記ケーシング貫通孔に下端が接続され前記ケーシング貫通孔を介して前記吸引される水中の固形物を内側に留めて取り除く多孔管とを備え、
    前記検知器ケースが、前記ケーシング貫通孔の直上に形成され前記多孔管の上端に接続された上部貫通孔と、
    前記上部貫通孔に取り付けられ前記上部貫通孔を閉塞可能な蓋部とを備えていることを特徴とする横軸ポンプ。
  2. 請求項1記載の横軸ポンプにおいて、
    前記多孔管が、前記上部貫通孔から取り外し可能とされていることを特徴とする横軸ポンプ。
  3. 請求項1又は2記載の横軸ポンプにおいて、
    前記ケーシングが、前記水中軸受を収納する内部ケーシング部を備え、
    前記内部ケーシング部が、前記ケーシング貫通孔の直下に挿通孔又は切り欠き部を有していることを特徴とする横軸ポンプ。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の横軸ポンプにおいて、
    前記多孔管が、少なくとも前記ケーシング内に向けて伸びる伸縮機構を有していることを特徴とする横軸ポンプ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の横軸ポンプにおいて、
    前記多孔管の先端部が、前記ケーシング内に突出しており、
    前記先端部が、任意の方向に屈曲可能とされていることを特徴とする横軸ポンプ。
  6. 請求項4記載の横軸ポンプにおいて、
    前記多孔管が、前記上部貫通孔に接続された外側管と、
    前記外側管内に軸線を同じくして配され軸方向にスライド可能な少なくとも1つの内側管とを備えていることを特徴とする横軸ポンプ。
JP2019028002A 2019-02-20 2019-02-20 横軸ポンプ Active JP6910743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028002A JP6910743B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 横軸ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028002A JP6910743B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 横軸ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020133494A true JP2020133494A (ja) 2020-08-31
JP6910743B2 JP6910743B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=72262638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019028002A Active JP6910743B2 (ja) 2019-02-20 2019-02-20 横軸ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6910743B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3713621B2 (ja) * 2000-11-06 2005-11-09 株式会社電業社機械製作所 横軸ポンプ
JP2009085134A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Ebara Corp 横軸ポンプの運転制御装置、及び運転制御方法
JP2015200241A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 株式会社荏原製作所 横軸ポンプの内部点検装置および内部点検方法
JP2018178716A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 株式会社荏原製作所 ポンプ点検治具
JP2018193912A (ja) * 2017-05-17 2018-12-06 株式会社荏原製作所 横軸ポンプ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3713621B2 (ja) * 2000-11-06 2005-11-09 株式会社電業社機械製作所 横軸ポンプ
JP2009085134A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Ebara Corp 横軸ポンプの運転制御装置、及び運転制御方法
JP2015200241A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 株式会社荏原製作所 横軸ポンプの内部点検装置および内部点検方法
JP2018178716A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 株式会社荏原製作所 ポンプ点検治具
JP2018193912A (ja) * 2017-05-17 2018-12-06 株式会社荏原製作所 横軸ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6910743B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4844380B2 (ja) 立軸ポンプの内部観察装置
US8677589B2 (en) Device for the lateral fitting and removal of a compressor barrel
RU2559950C2 (ru) Всасывающее соединение, предназначенное для соединения всасывающей трубы с центробежным насосом, установленным сухим
JP4668859B2 (ja) 配管内作業装置
JP4456579B2 (ja) 立軸ポンプ
RU2599884C2 (ru) Сегмент кожуха паровой турбины, паротурбинное устройство и паротурбинная установка
JP6341733B2 (ja) 横軸ポンプの内部点検装置および内部点検方法
JP6910743B2 (ja) 横軸ポンプ
EP2820409A1 (en) System and method for monitoring corrosive contaminants in a fluid
JP6259289B2 (ja) 横軸ポンプ
KR101605101B1 (ko) 모니터링 수단을 구비한 수중모터펌프
JP5197462B2 (ja) インペラとシャフトとの結合構造
US11150127B2 (en) Vibrometer assembly, rotating machine, and vibrometer attachment method and removal method
JP2018178716A (ja) ポンプ点検治具
JP2011139628A (ja) 水素冷却式発電機の潤滑油ドレンシステム
JP6706163B2 (ja) 点検窓ユニット及びポンプ装置
KR101550674B1 (ko) 부단수 상태에서의 소구경 관로 카메라 진단 시스템 및 이를 이용한 관로 진단방법
KR101553369B1 (ko) 공압식 유체펌프
JP2018178714A (ja) 立軸ポンプの点検方法
JP5120647B2 (ja) ポンプ内部点検装置
KR101614323B1 (ko) 모니터링 수단을 구비한 입축펌프
JP3946052B2 (ja) ボーリング装置および削孔方法
KR20200057864A (ko) 회전자-고정자 간극측정시스템 및 간극측정시스템을 포함하는 수중펌프
JP2009108978A (ja) 採水器
JP2016211424A (ja) 立軸ポンプの点検方法および立軸ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6910743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150