JP2020133262A - 木造建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度の確保を図りながら、容易且つ安価に構築することのできる木造建築物を提供する。【解決手段】柱3と、該柱3から左右方向に延びる第一梁4と、前記柱3から前後方向に延びる第二梁4と、柱3と第一梁4を含む壁枠内に嵌め込まれた壁ブロック8と、梁3と第二梁4を含む壁枠内に嵌め込まれた壁ブロック8を備え、柱3は第一柱部材31と第二柱部材32を接合して横断面T字状乃至L字状に形成されており、第一梁4及び第二梁4はそれぞれ第一梁部材41と第二梁部材42を接合して横断面T字状乃至L字状に形成されており、第一柱部材31及び第二柱部材32並びに第一梁部材41及び第二梁部材42は角材であり、いずれも横断面が同じ長尺の長方形状である。【選択図】図4

Description

本発明は、強度の確保を図りながら、容易且つ安価に構築できる木造建築物に関し、特に、平屋住宅において好適に実施し得る木造建築物に関する。
木造建築物の構築において、一般的に使用される柱又は梁は、比較的厚みのある正方形状に近似の角材を用いることが多い。このような比較的厚みのある柱又は梁は、強度に優れるとはいえ、重量があり、運搬又は構築作業の人的負担とコストが増大する。また、比較的厚みがあるため在庫として保管するにしても保管スペースを圧迫する。
また、木造建築物の構築に用いられる一般的な柱、梁又は間柱等の木材は、その横断面の形状にバラつきがあるため、横断面が同じ形状の木材ごとに分けて運搬又は保管等の作業をすると、該作業にかかる人的負担とコストは増大し、また、木材の種類ごとに区分けすることで保管スペースを圧迫する。
木造建築物の軸組構造として、例えば、先行文献1が開示されている。この従来の木造建築物の軸組構造では、長尺主材と該長尺主材よりも小幅の長尺副材とを接合して横断面L字状に形成し、その接合面と、木造建築物の間口と奥行きのうち寸法の小のものの方向とを平行にしている。これにより、この方向と長尺主材の撓みにくい方向とを揃えることができ、耐風性や耐震性の向上を図っている。
特開2008−156971号公報
しかしながら、先行文献1に係る木造建築物の軸組構造は、柱を構成する長尺主材と長尺副材の断面形状が相違しており、また、該柱以外の管柱や胴差等の木材の断面形状も相違している。そのため、この従来の木造建築物の軸組構造では、耐風性や耐震性の向上を図れるものの、各木材の断面形状にバラつきがあるため、運搬作業の人的負担とコストが増大し、保管スペースを圧迫するという問題があった。また、間口と奥行きの寸法が同程度である場合には、前記長尺主材が撓みにくい方向と直交する方向からの外力に弱くなり、十分な耐震性又は耐風性を獲得しているとは言えなかった。
そこで、本発明は、強度の確保を図りながら、容易且つ安価に構築することができる木造建築物を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明に係る木造建築物は、柱と、該柱の上端で支持されて前記柱から左右方向に延びる第一梁と、前記柱の上端で支持されて前記柱から前後方向に延びる第二梁とを備える木造建築物において、前記柱は、角材である第一柱部材と角材である第二柱部材とを接合することによって横断面T字状乃至横断面L字状に形成されている。前記第一柱部材は、横断面が左右方向に長尺の長方形状であり、前記第二柱部材は、横断面が前後方向に長尺の長方形状である。前記第一梁及び第二梁はそれぞれ、角材である第一梁部材と角材である第二梁部材とを接合することによって横断面T字状乃至横断面L字状に形成されている。前記第一梁の第一梁部材は、横断面が前後方向に長尺の長方形状であり、前記第二柱部材の上端に支持されており、前記第一梁の第二梁部材は、横断面が上下方向に長尺の長方形状である。前記第二梁の第一梁部材は、横断面が左右方向に長尺の長方形状であり、前記第一柱部材の上端に支持されており、前記第二梁の第二梁部材は、横断面が上下方向に長尺の長方形状である。前記第一及び第二柱部材並びに第一及び第二梁部材は、いずれも横断面が同じ長尺の長方形状である。前記柱と第一梁とを含む壁枠内、および、前記柱と第二梁とを含む壁枠内に、水平力に対する構造材として機能する直方体状の壁ブロックが嵌め込まれている。
かかる本発明の木造建築物によれば、柱並びに第一梁及び第二梁を横断面T字状乃至横断面L字状に形成し、第一梁の第一梁部材を第二柱部材の上端に支持させ、第二梁の第一梁部材を第一柱部材の上端に支持させたことにより、柱並びに第一梁及び第二梁自体の断面二次モーメントを向上させるとともに、前記前後方向及び左右方向への水平力に対して木造建築物の強度を向上させることができる。また、柱と第一梁とを含む壁枠内、および、柱と第二梁とを含む壁枠内に壁ブロックを嵌め込んだことにより、壁の平面剛性を確保し、さらに水平力に対する強度を向上させることができ、木造建築物全体として優れた強度を確保することができる。さらに、第一柱部材、第二柱部材、第一梁部材及び第二梁部材はそれぞれ、横断面が同じ長尺の長方形状であるため、均一形状且つ比較的軽量な角材を運搬等する人的負担とコストを削減することができ、また、該角材を用いることで作業員が二人でも容易に構築作業をすることができるため、木造建築物の構築にかかる人的負担とコストも削減することができる。また、保管対象の角材の形状を均一化したことにより保管スペースを有効利用することができる。
また、前記木造建築物において、前記第一梁の第一梁部材は、互いの前後方向の幅を合わせて第二柱部材の上端に支持されてよい。前記第二梁の第一梁部材は、互いの左右方向の幅を合わせて第一柱部材の上端に支持されてよい。
これにより、梁にかかる上方からの荷重、また、梁の撓みによる柱と梁との接合面におけるせん断応力、また、前記前後方向又は左右方向への水平力による柱と梁との接合面におけるせん断応力など、柱及び梁に対してかかる力を無駄なく分散させて、第二梁の第一梁部材及び第一梁の第一梁部材を第一柱部材及び第二柱部材の上端に支持させることができ、より強度の向上に寄与することができる。
また、前記木造建築物において、前記第一梁の第二梁部材の左右方向端部は、第二梁の第二梁部材の左右方向側面に当接して接合されてよい。
これにより、前記前後方向又は左右方向の水平力に対し、第一梁と第二梁との連結個所における強度をより向上させることができる。
また、前記木造建築物において、前記柱と第一梁を含む壁枠内に嵌め込まれる壁ブロックは、前記第一柱部材に前後方向側方から当接することで位置決めされてよい。さらに、該壁ブロックは、壁断熱ブロックで構成されてよい。
これにより、壁ブロックの位置決め作業を作業員二人でも容易にすることができる。また、壁ブロックを壁断熱ブロックとしたことにより、前記水平力に対する構造材としてだけでなく断熱材としても機能するため、壁ブロックに改めて断熱材を取り付ける必要がなく、木造建築物の構築作業の効率化及びコスト削減を図ることができる。
本発明に係る木造建築物によれば、強度の確保を図りながら、容易且つ安価に木造建築物を構築することができる。
本発明の一実施形態に係る木造建築物を示す外観斜視図である。 柱を示す外観斜視図である。 梁を示す外観斜視図である。 壁断熱ブロックの取り付けの様子を示す外観斜視図である。 壁断熱ブロックの取り付けの様子を示す平面視断面図である。 屋根断熱ブロックの取り付けの様子を示す外観斜視図である。 屋根断熱ブロックの取り付けの様子を示す側面視断面図である。 外装材及び内装材の取り付けの様子を示す側面視断面図である。 天井材を取り付けた天井の底面図である。
本発明に係る木造建築物1を図1乃至9を用いて具体的に説明する。
図1に示すように、木造建築物1は、基本的に、基礎Fと、土台2と、基礎Fの主として隅に立てられている複数の柱3と、柱3の上端で支持されている複数の梁4と、柱3の間に取り付けられている間柱5と、柱3又は間柱3の間で土台2の上面に取り付けられている幅留材6と、梁4の間に取り付けられている母屋材7と、図示の都合上図1には表示しないが図4乃至図7を用いて後述する壁ブロック8及び屋根ブロック9とから構成されている。
図2に示すように、柱3は、基礎F又は土台2の上面に立てられている。柱3は、角材である第一柱部材31と角材である第二柱部材32とをビスα打ちして接合することによって横断面T字状に形成されている。第一柱部材31と第二柱部材32は、いずれも横断面が同じ長尺の長方形状である。前記土台2等の上面に立てられた状態で、第一柱部材31は、横断面が左右方向に長尺の長方形状であり、第二柱部材32は、横断面が前後方向に長尺の長方形状である。第一柱部材31及び第二柱部材32は、本実施例では、いずれも横断面が横175mm、縦40mmの同じ長尺の長方形状であるが、そのサイズは限定されるものではなく、木造建築物の大きさや構造等に応じて種々変更可能である。また、柱3は、横断面T字状に限られず、横断面L字状に形成することもできる。このように柱3を構成することにより、木造建築物の上方からの荷重や強風又は地震の揺れによる第一柱部材31及び第二柱部材31の撓みに対し、断面二次モーメントを向上させることができる。なお、第一柱部材31及び第二柱部材32の角材としての長さは、木造建築物の大きさや構造等に応じて適宜決めることができる。
間柱5は、角材であって、その横断面が前記第一柱部材31の横断面と同じ長尺の長方形状であり、その長尺方向が壁面に沿う方向に対して直交するように取り付けられる。そのため、間柱5を各壁面に取り付けた際の横断面の長尺方向は、壁面ごとに異なる。具体的には、図1に示す木造建築物1において、図示の前側壁面及び後側壁面に取り付けた間柱5の前記長尺方向は、左側壁面及び右側壁面に取り付けられた間柱5の長尺方向と直交する。このように間柱5を取り付けることにより、風圧や地震の振動等、木造建築物の前後方向及び左右方向における水平力に対して強度を向上させることができる。なお、間柱5は、木造建築物の種々の構造に応じて、強度向上の観点から、前記横断面が同じ角材を接合して横断面T字状乃至横断面L字状に形成してもよい。また、間柱5と横断面が同じ長方形状に形成された枠材を、その長尺方向が壁面に沿う方向に対して直交するように取り付けてもよい。
幅留材6は、角材であって、その横断面が前記第一柱部材31の横断面と同じ長方形状である。幅留材6は、柱3と間柱5との間隔幅を決めるのを容易にするため、土台2の上面に固定されている。そのため、まず、柱3を立てたのちに幅留材6を土台2上に載置し、その後、間柱5を立てる。
図3に示すように、梁4は、前記柱3の上端に支持されている。梁4は、第一梁部材41と第二梁部材42とをビスα打ちすることによって接合し、横断面T字状に形成されている。第一梁部材41及び第二梁部材42はそれぞれ、角材であって、その横断面が前記第一柱部材31の横断面と同じ長方形状である。梁4は、横断面T字状に限られず、横断面L字状に形成することもできる。
本実施例において、梁4は、例えば、柱3の上端で2つの梁4(第一梁4と第二梁4)を互いに直交する方向に連結することができる。この際、柱3の上端から左右方向に延びる図示の右側に示す第一梁4は、その第一梁部材41が横断面において前後方向に長尺の長方形状となるように柱3の上端に支持されている。一方、柱3の上端から前後方向に延びる図示の左側に示す第二梁4は、その第一梁部材41が横断面において左右方向に長尺の長方形状となるように柱3の上端に支持されている。これにより、柱3の横断面T字状又は横断面L字状の形状を活かし、木造建築物1全体の強度を確保しながら、柱3の上端で第一梁4と第二梁4とを平面視で互いに直交する方向に連結させることができる。
また、第一梁4の第一梁部材41は、互いに前後方向の幅を合わせて第二柱部材32の上端に支持されており、ビスαによって接合されている。一方、第二梁4の第一梁部材41は、互いに左右方向の幅を合わせて第一柱部材31の上端に支持されており、ビスαによって接合されている。これにより、梁4にかかる上方からの荷重、また、梁4の撓みによる柱4と梁4との接合面におけるせん断応力、また、前記前後方向又は左右方向への水平力による柱3と梁4との接合面におけるせん断応力など、柱3及び梁4に対してかかる力を無駄なく分散させて、第一柱部材31及び第二柱部材32の上端に第二梁4の第一梁部材41及び第一梁4の第一梁部材41を支持させることができ、より強度の向上を図ることができる。なお、第二梁4の第一梁部材41の前後方向端部は、第一梁4の第一梁部材41の前後方向側面に当接している。
さらに、第二梁4の第二梁部材42は、横断面が上下方向に長尺の長方形状であり、第二梁4の第一梁部材41の上面に接合されており、前記第二梁4の第一梁部材41が当接した第一梁4の第一梁部材41の側面と対向する側面方向に延伸され、第一梁4の第一梁部材41と平面視において交差し、ビスαで接合されている。このように第二梁4の第二梁部材42と第一梁4の第一梁部材41とを交差させて接合することにより、複数の梁4の連結個所の強度を向上させることができる。なお、本実施例では、第二梁4の第二梁部材42の前後方向端部は、前記第二梁4の第一梁部材41が第一梁4の第一梁部材41に当接した側面の前記対向側面にまで延伸されている。これにより、柱3の上端において、第一梁4と第二梁4との連結個所の強度を向上させることができる。
また、第一梁4の第二梁部材42の左右方向端部は、第二梁4の第二梁部材42の左右方向側面に当接し、ビスαを打つことによって接合されている。これによっても、第一梁4と第二梁4との連結個所の強度を向上させることができる。
前記第一梁4の第一梁部材41は、第一梁4が第二梁4とともに平面視直角の角部を形成するように前記柱3の上端までの長さで形成されているが、角部に対して第一梁4の左右方向反対側にまで延びる長さの第一梁4の第一梁部材41を柱3の上端に支持し、柱3の左右方向両側に壁面を形成するようにしてもよい。この際、第一梁4の第二梁部材42は、第二梁4の第二梁部材42に対して左右方向反対側に、第二梁4の第二梁部材42を介して分離されるように取り付けてもよい。或いは、第一梁4の第二梁部材42は、前記左右方向反対側にまで延びる長さで第一梁4の第一梁部材41の上面に取り付けてもよく、この場合、第二梁4の第二梁部材42の前後方向端部は、第一梁4の第二梁部材42の前後方向側面に当接して接合することができる。
母屋材7は、角材であって、その横断面が前記第一柱部材31の横断面と同じ長方形状であり、該長方形状の長尺方向が屋根面に沿う方向又は水平方向に対して直交するように取り付けられる。これにより、積雪等、上方からの圧力に対して強度を向上させることができる。なお、母屋材7は、木造建築物の種々の構造に応じて、強度向上の観点から、前記角材を接合して横断面T字状乃至横断面L字状に形成してもよい。
このように構成した木造建築物1によれば、柱3並びに第一梁4及び第二梁4を横断面T字状乃至横断面L字状に形成し、前記第一柱部材31及び第二柱部材32の上端に、それぞれ第二梁4及び第一梁4を支持させたことにより、柱3並びに第一梁4及び第二梁4自体の断面二次モーメントを向上させるとともに、木造建築物1の壁面に沿う前記前後方向及び左右方向への水平力に対して強度を向上させることができる。
また、前記柱3及び梁4と、前記間柱5と、母屋材7とを木造建築物の構造に応じてバランスよく配置することにより、前後左右方向及び上方からの圧力を分散させ、木造建築物1全体としての強度を向上させることもできる。
さらに、前記第一柱部材31、第二柱部材32、第一梁部材41及び第二梁部材42並びに間柱5及び母屋材7は、いずれも横断面が同じ長尺の長方形状であるため、均一形状且つ比較的軽量な角材を運搬等する人的負担とコストを削減することができ、また、該角材を用いることで作業員が二人でも容易に構築作業をすることができるため、木造建築物1の構築にかかる人的負担とコストも削減することができる。また、保管対象の角材の形状を均一化したことにより保管スペースを有効利用することができる。
図4に示すように、柱3及び第一梁4を含む壁枠内には、直方体状の壁ブロック8が嵌め込まれる。壁ブロック8は、本実施例において、壁断熱ブロックによって構成され、硬質ウレタンフォーム等、適宜の発泡樹脂製の硬質断熱材である。なお、図2に示す間柱5とは異なり、図4では、横断面L字状に形成した間柱5を用いている。また、壁ブロック8は、壁板材を含み、壁材として構成できるものであれば種々変更可能である。
図5に示すように、柱3の第一柱部材31は、第二柱部材32の表面から壁面に沿う方向へ突出する突出部Pを形成している。また、間柱5の第一間柱材51も、第二間柱材52の表面から壁面に沿う方向へ突出する突出部Pを形成している。図4に示す通り、壁面の外側から壁空間に嵌め込まれた壁ブロック8は、前記突出部Pによって支持される。このように、壁ブロック8は、第一柱部材31及び第一間柱材51に前後方向側方から当接することで位置決めされる。なお、柱3を横断面L字状に形成してもよく、間柱5を横断面T字状に形成してもよい。また、図2に示す角材からなる間柱5とした場合、少なくとも第一柱部材31に当接することによって壁ブロック8の位置決めをするようにしてもよい。また、柱3と柱3とによって挟まれた壁枠内であっても、間柱5と間柱5とによって挟まれた壁枠内であっても同様である。
また、特に図示はしないが、柱3と第二梁4を含む壁枠内にも壁ブロック8を嵌め込む。本実施例において、該壁枠内に柱3が前記突出部Pを形成していないが、柱3と第二梁を含む壁枠内に嵌め込まれる壁ブロック8は、第二柱部材32の配置によっては、該第二柱部材32に左右方向側方から当接することで位置決めされるようにすることができる。或いは、壁ブロック8は、横断面T字状又は横断面L字状に形成した間柱5のうち横断面が前後方向に長尺の第二間柱材52に左右方向側方から当接させることで位置決めされるようにしてもよい。
図6に示すように、梁4と母屋材7とを含む屋根枠内には、直方体状の屋根ブロック9を嵌め込むことができる。屋根ブロック9は、本実施例において、屋根断熱ブロックによって構成され、壁断熱ブロック8と同じ適宜の硬質断熱材である。である。なお、図3に示す母屋材7とは異なり、図6では、横断面L字状に形成した母屋材7を用いている。また、屋根ブロック9は、屋根板材を含み、屋根材として構成できるものであれば種々変更可能である。
図7に示すように、梁4の第一梁部材41は、第二梁部材42の表面から屋根面に沿う方向へ突出する突出部Pを形成している。また、母屋材7の第一母屋材71も、第二母屋材72の表面から屋根面に沿う方向へ突出する突出部Pを形成している。図6に示す通り、屋根の上方から屋根空間に嵌め込まれた屋根ブロック9は、前記突出部Pによって支持される。このように、屋根ブロック9は、第一梁部材41及び第一母屋材71に当接することにより屋根面に直交する方向に対して位置決めされる。なお、梁4を横断面L字状に形成してもよく、母屋材7を横断面T字状に形成してもよい。また、図3に示すように、前記角材を母屋材7とした場合、少なくとも第一梁部材1によって屋根断熱ブロック9の位置決めをするようにしてもよい。また、梁4と梁4とによって挟まれた屋根枠内であっても、母屋材7と母屋材7とによって挟まれた屋根枠内であっても同様である。
このように、壁ブロック8及び屋根ブロック9を嵌め込むことにより、作業員が二人でも容易に位置決めができる。また、単なる断熱材としてのみならず、壁又は屋根の平面剛性を確保し、前後方向及び左右方向における水平力に対する強度を向上させる構造材として機能させることができ、木造建築物1全体として優れた強度を確保することができる。また、これにより、柱3、梁4、間柱5又は母屋材7等の角材として小断面積かつ軽量のものを用いることができる。さらに、壁ブロック8を壁断熱ブロックで構成したことにより、改めて断熱材を取り付ける必要がなく、構築作業の効率化及びコスト削減を図ることができる。
なお、前記第一柱部材31の突出部Pは、本実施例のように第一柱部材31の一部が突出するものに限られず、第一柱部材31全体が第二柱部材32の表面から突出して突出部Pを形成することもあり得る。第一間柱材51、第一梁部材41又は第一母屋材71においても同様である。
図8に示すように、複数の外装材10は、前記壁ブロック8の外側面に下見張りされている。また、複数の内装材11は、壁ブロック8の内側面に比較的狭い距離間隔で目透かし張りされている。外装材10及び内装材11は、壁ブロック8を前記壁枠内に閉じ込め、その脱落を防止する。また、内装材11を目透かし張りすることにより、壁ブロック8の表面色を活かした内装デザインとすることができ、また、壁ブロック8の面材の点検も容易に行うことができる。
図9に示すように、複数の天井材12は、前記屋根ブロック9の内側面(天井面)に比較的広い距離間隔で目透かし張りされている。これにより、屋根ブロック9の表面色を活かした内装デザインとすることができ、また、屋根ブロック9の面材の点検も容易に行うことができる。
なお、外装材10、内装材11及び天井材12は、本実施例では、いずれも横断面が同じ横150mm、縦20mmの長尺の長方形状の角材である。なお、そのサイズは限定されるものではなく、その横断面が前記第一柱部材31等の横断面と同じ長方形状の角材を用いてもよい。
次に、前記木造建築物1を構築する手順について前記各図を用いて説明する。
まず、図2に示すように、基礎Fの上面に、土台2を取り付ける。
次に、基礎F又は土台2の上面に、前記柱3を複数立てる。柱3は、主として木造建築物1の隅部に立てられる。なお、木造建築物の構造に応じ、強度の向上を目的として、隅部の柱3の間に別途柱3を立ててもよい。
柱3は、前記第一柱部材31を立てたのち、第一柱部材31に沿って第二柱部材32を立ててこれらを接合し、横断面T字状乃至横断面L字状の柱3を形成することができる。なお、第一柱部材31と第二柱部材32を立てる順番は逆でもよい。比較的軽量な第一柱部材31と第二柱部材32とを順に立てることにより、作業員が二人でも容易に柱3を立てることができる。或いは、柱3を立てる前に、予め第一柱部材31と第二柱部材32とを接合して横断面T字状又は横断面L字状の柱3を形成し、土台2等の上方に立てるようにしてもよい。
次に、前記柱3に幅留材6の一端を当接させて固定する。幅留材6の他端に間柱5を当接させて位置決めし、間柱5を取り付ける。間柱5は、横断面が第一柱部材31と同じ長方形状の角材であり、その横断面の長尺方向が壁面に沿う方向と直交するように取り付ける。
次に、複数の柱3の上端に、前記梁4を横断面逆T字状となるように複数支持させる。なお、木造建築物1の構造上、強度の向上を目的として、複数の梁4の間に別途梁4を取り付けてもよい。
梁4も柱3と同様に、第一梁部材41を複数の柱3の上端に取り付けたのち、第一梁部材41の上面に沿って第二梁部材41を接合し、横断面T字状乃至横断面L字状の梁4とすることができる。これにより、作業員が二人でも容易に梁4を取り付けることができる。また、予め横断面T字状又は横断面L字状の梁4を形成しておき、その後、複数の柱3の上端に梁4を取り付けるようにしてもよい。
最後に、前記複数の梁4の間に、複数の母屋材7を取り付ける。母屋材7は、横断面が第一柱部材31と同じ長方形状の角材であり、その横断面の長尺方向が屋根面又は水平方向に沿う方向と直交するように取り付ける。
なお、間柱5及び母屋材7は、前記の通り、横断面T字状乃至横断面L字状に形成してもよい。間柱5及び母屋材7も、前記柱3又は梁4と同様に、作業員が二人であっても容易に取り付けることができる。
その後、図4及び図6に示すように、前記壁枠内に壁ブロック8を嵌め込み、前記屋根枠内に屋根ブロック9を嵌め込む。前述の通り、壁ブロック8と屋根ブロック9は、作業員が二人でも容易に位置決めして嵌め込むことができる。
そして、図8及び図9に示すように、外装材10、内装材11及び天井材12を取り付けて、木造建築物1を構築する。
このような木造建築物1の構築手順によれば、比較的軽量な角材を用いて作業員が二人であっても容易に木造建築物1を構築することができ、構築作業にかかるコストを削減することができ、且つ、木造建築物1全体の強度を確保することもできる。
1 木造建築物の軸組壁構造
2 土台
3 柱
4 梁
5 間柱
6 幅留材
7 母屋材
8 壁断熱ブロック
9 屋根断熱ブロック
10 外装材
11 内装材
12 天井材
F 基礎
P 突出部
α ビス

Claims (5)

  1. 柱と、該柱の上端で支持されて前記柱から左右方向に延びる第一梁と、前記柱の上端で支持されて前記柱から前後方向に延びる第二梁とを備える木造建築物において、
    前記柱は、角材である第一柱部材と角材である第二柱部材とを接合することによって横断面T字状乃至横断面L字状に形成されており、
    前記第一柱部材は、横断面が左右方向に長尺の長方形状であり、
    前記第二柱部材は、横断面が前後方向に長尺の長方形状であり、
    前記第一梁及び第二梁はそれぞれ、角材である第一梁部材と角材である第二梁部材とを接合することによって横断面T字状乃至横断面L字状に形成されており、
    前記第一梁の第一梁部材は、横断面が前後方向に長尺の長方形状であり、前記第二柱部材の上端に支持されており、
    前記第一梁の第二梁部材は、横断面が上下方向に長尺の長方形状であり、
    前記第二梁の第一梁部材は、横断面が左右方向に長尺の長方形状であり、前記第一柱部材の上端に支持されており、
    前記第二梁の第二梁部材は、横断面が上下方向に長尺の長方形状であり、
    前記第一及び第二柱部材並びに第一及び第二梁部材は、いずれも横断面が同じ長尺の長方形状であり、
    前記柱と第一梁とを含む壁枠内、および、前記柱と第二梁とを含む壁枠内に、水平力に対する構造材として機能する直方体状の壁ブロックが嵌め込まれていることを特徴とする木造建築物。
  2. 請求項1に記載の木造建築物において、
    前記第一梁の第一梁部材は、互いの前後方向の幅を合わせて第二柱部材の上端に支持されており、
    前記第二梁の第一梁部材は、互いの左右方向の幅を合わせて第一柱部材の上端に支持されている木造建築物。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の木造建築物において、
    前記第一梁の第二梁部材の左右方向端部は、第二梁の第二梁部材の左右方向側面に当接して接合されている木造建築物。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の木造建築物において、
    前記柱と第一梁を含む壁枠内に嵌め込まれる壁ブロックは、前記第一柱部材に前後方向側方から当接することで位置決めされる木造建築物。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の木造建築物において、
    前記壁ブロックは、壁断熱ブロックである木造建築物。
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JP7419197B2 (ja) 2020-09-03 2024-01-22 三協立山株式会社 フレーム構造体の製造方法

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