従来の女性用下着であるブラジャーでは、ブラカップの外周に沿うように半円状に形成された金属製または樹脂製のワイヤーを生地に縫いつけ、その半円状に形成された金属製または樹脂製のワイヤーによる締め付けによって左右おのおのの乳房を補正する構造となっている。
ところが、ブラカップの外周に沿うように半円状に形成された金属製または樹脂製のワイヤーにより、乳房の締め付けてることにより乳房を補正する手段として用いられているが、金属製または樹脂製のワイヤー自体固く、柔軟性に欠けいる。これに伴ってブラジャーの着用時にワイヤー周辺の身体にゴツゴツ感を覚え、違和感を感じる問題があった。また金属製または樹脂製のワイヤーによる乳房への柔軟性の欠けた強い締め付けは、ワイヤーの身体への食い込みなどに伴う威圧感に関する問題も生じている。ワイヤーの身体への食い込みは、身体とワイヤーが擦れたり身体にワイヤーの痕が残ったりするなどの肌荒れの問題も伴っている。
そこでブラカップの外周に沿うように半円状に形成された金属製または樹脂製のワイヤーに関して幾つか考案されている。例えば特許文献1では、カップ部と土台部とワイヤー及び肩紐等からなる衣類において、前記カップ部下方周縁にワイヤーを固着して配設するとともに該カップ部と土台部とを伸縮性に富んだ編生地で連結して構成したカップ部を有する衣類が考案されている。特許文献2ではカップ部の下辺部に柔軟性に富んだワイヤーを設け、且つワイヤーの脇側をブラジャーの前中心水平線以下になるように設け、更にカップ部の脇部側に非伸縮性のサイドパネルを設けると共に、上方部を延出して肩紐部の一部を形成するように構成したブラジャーが考案されている。
ところが特許文献1では、カップ部の下方周辺部に装着されたワイヤーの脇部先端側が歪んで乳房の脇部側や下方部に食い込み、肌に苦痛与える恐れを考量し、ワイヤーが固着しているカップ部と土台部を別体として遊離させ伸縮性に富んだ編生地で連結して構成したブラジャーであるが、ワイヤーの構造を変えることでワイヤーがブラカップを介して乳房に的圧になることについてのワイヤー自体の構造に関しては触れられていない。特許文献2では、カップ部が横方向に引っ張られた時、ワイヤーが横方向に開いてカップ部の中心部が前方に浮き上がり、カップ部が変形するのみならず、更にワイヤーが開くときに肌側を押圧若しくは強圧して苦痛を与える事を考量し、カップ部の下辺部に柔軟性に富んだワイヤーを設け、且つワイヤーの脇側をブラジャーの前中心水平線以下になるように設け、更にカップ部の脇部側に非伸縮性のサイドパネルを設けると共に、上方部を延出して肩紐部の一部を形成するように構成したブラジャーであるが、ワイヤーに関しては柔軟性のある素材とブラジャーの脇側の取り付け位置に限定されており、ワイヤーの構造を変えることでワイヤーがブラカップを介して乳房に的圧になることについてのワイヤー自体の構造に関しては触れられていない。ワイヤーワイヤー自体の構造に関しては触れられていない。
以下に本発明のブラジャーに関しての説明をする。本発明による図1と図5に示すブラジャー1は、女性の胸部の左右の乳房の内、身体の左側の乳房を覆い補正するブラカップ周辺を代表例として示している。ブラジャー1は乳房の形を整え補正することを目的としている。そのブラジャー1の構成は、左右おのおのの乳房に対して適正なる乳房の形成を施すために設けられたそれぞれのブラカップ2は、ブラカップの頂点を頂点4として円錐状の形成を成している。この左または右のおのおのの乳房にあてがわれ独立した2個のカップ2(図1と図5では片側に限定して図示している)において、おのおのの乳房を包み込み適正なる乳房の形成を施す役目を担っている。そして左右の乳房を適正なる形成を施すための左右のブラカップカップ2を乳房をしっかりと固定させるために、ブラカップ2とブラカップ2を胸部中央にて結び連結させ、かつ左カップ端から背中を一周させて右のカップ端に連結させて、胸部の横方向からブラジャーのブラカップを乳房に固定させるベルト部3が設けられている。図2と図5では表示していないがこのベルト部3の一箇所つまり胸部中央または背中中央においてベルト部3は、一旦切断されており、この一旦切断されたベルトの両端の片方には、雌カンの鈎ホックが設けられ、もう対面する片方には雄カンの鈎ホックが設けられブラジャー1の着用時にはベルト3の両端に設けられた鈎ホックの雌カンに雄カンをはめ込んでブラジャー1をバストに固定させている。
また縦方向からブラカップ2を乳房にしっかりと固定させるために、ブラカップ2の上部から背中に位置するベルト部3までストラップ6によって結ばれている。このストラップ6にてブラジャー着用時に乳房へのブラカップ2の固定を縦方向から補っている。図2と図5ではブラカップ上部にOカンの金具にてストラップとブラカップ上部を繋ぎ胸側でストラップの長さを調整するタイプを用いている。また別にブラカップ上部にブラカップ上部にストラップ6が縫われ背中にストラップを調整するタイプが存在する。本発明では、特にブラカップ上部とストラップの繋ぎ部分に関しては特化していないため代表としてブラカップ上部にOカンの金具にてストラップとブラカップ上部を繋ぎ胸側でストラップの長さを調整するタイプの形態を図面上採用する。
ブラジャー1は以上の様に、大きく分けて乳房を適正の形状に補正するブラカップ2とそのブラカップ2を乳房に固定させるベルト部3とストラップ6にて構成されている。
尚、本発明では、ブラカップ2の下辺に逢着された土台生地とブラカップ2の脇に逢着されたサイドパネルル生地と左右のサイドパネル生地から側方に延びるベルトをベルト部3と呼称する。そしてベルト部3のサイドラインには、ストレッチテープの縫いつけが施されている。またこのストレッチテープは、ベルト部3のサイドラインからストラップ6へ繋がるブラカップ2の上部にてもストレッチテープがベルト部3のサイドラインから延長して縫いつけが施されている。このストレッチテープによってブラジャー自体1の各部の補強を行っている。市販されているブラカップ2の素材は、ウレタン、ポリウレタン、ナイロン、ポリエステル、綿等にて構成されている。ブラカップ2は複数枚の生地を重ね合わせて出来ており表生地の上には装飾としてレース生地が縫いつけられている。ブラカップ2の内側の肌に接する生地の素材は肌の吸水性を考慮し綿素材が多く使われている。製品によってはブラカップ2の内側にはテープが数本縫いつけられている。ブラカップ2の内側には取り外し可能なパッドを収納する機能が設けられている製品もある。本発明では、ブラカップ2に用いる素材またはブラカップ2を形成する生地の枚数またはブラカップ2の内側に縫いつけられている数本のテープまたはブラカップ内側に取り外し可能なパッドを収納する機能については設計製造段階にてブラジャーの機能・適正に応じて設定する。本発明では、乳房の下側の人体への付け根ラインと言われているバージスラインの事を乳房の基底ライン5と呼称する。
図1では、実施例1における女性の胸部の左右の乳房の内、身体の左側の乳房を覆い補正するブラカップ周辺を代表例として示している。乳房を包む円錐形の形状としたブラカップ2の外周に接続されたベルト部3の乳房の基底ライン5に沿って、長手方向に半円形の形状のワイヤー7は長手方向に2箇所の溝12、13によって3区間にされている。ブラカップ2の外周に接続されたベルト部3の乳房の基底ライン5に沿って設けられ2箇所の溝12、13によって3区間にされたワイヤー7について本発明では、胸の中心に位置からブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿ってブラカップの下部の手前までを第1ワイヤー区間として第1ワイヤー区間15と呼称する。第1ワイヤー区間と第2ワイヤー区間を区切る溝を第1溝12と呼称する。ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って下部部分を第2ワイヤー区間として第2ワイヤー区間16と呼称する。脇からブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿ってブラカップの下部の手前までを第3ワイヤー区間として第3ワイヤー区間17と呼称する。第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17を区切る溝を第2溝13と呼称する。実施例1で便宜上ワイヤー7の断面積の形状を楕円形を採用し説明している。
ワイヤー7の形状は、円形又は楕円形のどちらの形状でも効果は得られる。ワイヤーから乳房に掛ける圧や乳房からワイヤーに掛かる負荷またはブラジャーの着用感などを考量するとワイヤー7の形状は、楕円形が最も適切である。ブラカップ2の形状や大きさ又はブラジャー自体の価格やその時々のデザインなどを考量し決定する。一方、ワイヤー7の材質は、一般的にブラジャー1のワイヤー7に使用されている金属製のステンレススチール、アモルファス合金、形状記憶合または柔軟性に富んだプラスチック素材や繊維強化プラスチックなど柔軟性に富んだ材質を選定し、どちらの材質でも効果は得られる。ブラカップ2の形状や大きさ又はブラジャー自体の価格やその時々のデザインなどを考量し決定する。ワイヤー7はバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)に収納されブラジャー本体1に取り付けられている。
第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16を区切る第1溝12について述べる。図3は第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16を区切る第1溝12の拡大図である。ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って設けられているワイヤー7の下面は肌面を向いており上面は外側を向いている。側面の内側はブラカップに接し、他方は外側を向いている。第1溝12は、図2で示すようにワイヤー7の長手方向側面の内側であるブラカップ2に接している乳房側の面のみに設けられている。第1溝12の目的は第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16においてワイヤーに対して負荷変動が起きたときに僅かに第1溝12を基点に横方向に角度可変機能を持たせることにあり、ブラジャー1着用者の乳房の大きさによりブラカップ2の大きさもAカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップと決まってくるわけだがカップの大きさによって第1溝12の深さは決まってくる。第1溝12の深さが深ければワイヤーの横方向への角度可変量は大きく取れる。逆に第1溝12の深さが浅ければワイヤーの横方向への角度可変量は小さくなる。AカップとDカップを比べるとDカップの方が乳房は大きくなり、ワイヤー7の負荷変動が大きくなり第1溝12の深さをAカップよりDカップの方を深くして、Aカップより横方向に角度可変機能を持たせる必用がある。また用いるワイヤー7の太さが太ければ少し深くなり、ワイヤー7の太さが細ければ溝の深さは浅くなる。従って溝の深さはブラカップ2の大きさと用いるワイヤー7の太さや形状によって0.1mm〜1.5mmの範囲内において設計時に決定する。第1溝12の溝の形はV字型となっている。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。溝の形をV字型とすることでワイヤー7に負荷が掛かり溝の幅が狭くなっても溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを出来るだけ防げるように溝に掛かる負荷を柔軟に受け止める構造としている。
第1溝12で仕切られた第1ワイヤー区間15の区間は、胸の中心の位置からブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿ってブラカップ2の下部の手前までの位置であり、乳房に対しては横側から補正の力を加えている。第1溝12で仕切られた第2ワイヤー区間16は、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って下部部分の位置であり、乳房に対しては下側から補正の力を加えている。ブラジャー1を着用する人の乳房の形によって第1溝12の溝の間が広くなったり狭くなったりして第1溝12を基点に第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16において乳房への負荷を的圧に調整している。仮にブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第2ワイヤー区間16に比べて第1ワイヤー区間15の方が大きいくなる、第1ワイヤー区間>第2ワイヤー区間となると第1溝12を基点にして第1ワイヤー区間15は乳房に対して外側に広がり的圧を維持する。一方、ブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第1ワイヤー区間15に比べて第2ワイヤー区間16の方が大きいくなる、第1ワイヤー区間<第2ワイヤー区間となると第1溝12を基点にして第2ワイヤー区間16は乳房に対して外側に広がり的圧を維持する。
第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17を区切る第2溝13について述べる。図4は第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17を区切る第2溝13の拡大図でありる。ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って設けられているワイヤーの下面は肌面を向いており、上面は外側を向いている。側面の内側はブラカップ2に接し、他方は外側を向いている。第2溝13は、図2で示すようにワイヤー長手方向側面の内側であるブラカップ2に接している乳房側の面のみに設けられている。第2溝13の目的は第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17においてワイヤー7に対して負荷変動が起きたときに僅かに第2溝13を基点に横方向に角度可変機能を持たせることにあり、ブラジャー1着用者の乳房の大きさによりブラカップ2の大きさもAカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップと決まってくるわけだがカップの大きさによって第2溝13の深さは決まってくる。第2溝13の深さが深ければワイヤーの横方向への角度可変量は大きく取れる。逆に第2溝13の深さが浅ければワイヤーの横方向への角度可変量は小さくなる。AカップとDカップを比べるとDカップの方が乳房は大きくなり、ワイヤー7の負荷変動が大きくなり第1溝12の深さをAカップよりDカップの方を深くして、Aカップより横方向に角度可変機能を持たせる必用がある。また用いるワイヤー7の太さが太ければ少し深くなり、ワイヤー7の太さが細ければ溝の深さは浅くなる。従って溝の深さはブラカップ2の大きさと用いるワイヤー7の太さや形状によって0.1mm〜1.5mmの範囲内において設計時に決定する。第2溝13の溝の形はV字型となっている。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。溝の形をV字型とすることでワイヤー7に負荷が掛かり溝の幅が狭くなっても溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを出来るだけ防げるように溝に掛かる負荷を柔軟に受け止める構造としている。
第2溝13で仕切られた第3ワイヤー区間17の区間は、ベルト3の脇からブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿ってブラカップ2の下部の手前までの位置であり、乳房に対しては横側から補正の力を加えている。第2溝13で仕切られた第2ワイヤー区間16は、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って下部部分の位置であり、乳房に対しては下側から補正の力を加えている。ブラジャー1を着用する人の乳房の形によって第2溝13の溝の間が広くなったり狭くなったりして第2溝13を基点に第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17において乳房への負荷を的圧に調整している。仮にブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第2ワイヤー区間16に比べて第3ワイヤー区間17の方が大きいくなる、第3ワイヤー区間>第2ワイヤー区間となると第2溝13を基点にして第3ワイヤー区間17は乳房に対して外側(脇側)に広がり的圧を維持する。一方、ブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第3ワイヤー区間17に比べて第2ワイヤー区間16の方が大きいくなる、第3ワイヤー区間<第2ワイヤー区間となると第2溝13を基点にして第2ワイヤー区間16は乳房に対して外側(下側)に広がり的圧を維持する。
以下、実施例1に記載された本実施形態の作用及び効果について説明する。ブラジャー1を着用する最大の目的は、乳房を適正の形状に補正する事を目的としている。女性の乳房の形は同じではなく千差万別である。ブラカップ2のサイズがBカップの女性達の中にはBカップが適正の人もいればAカップに近いBカップの人もいるしCカップに近いBカップの人もいる。できるだけ理想のバストラインに保つことがブラジャー1に対しての課題でもある。乳房を包む円錐形の形状としたブラカップ部2の外周に接続されたベルト部3の乳房の基底ライン5に沿って、長手方向に半円形の形状のワイヤー7についても、できるだけ理想のバストラインに保つことを目的として設けられている。ブラカップ2の外周に接続されたベルト部3の乳房の基底ライン5に沿って設けられたワイヤー7は乳房を寄せて上げる補正効果には適した方法である。しかしながら難点も幾つか挙げられる。ブラジャー1を着用したときに常に一定の姿勢とは考えにくく、立ったり、座ったり、しゃがんだりするなどの体全体の挙動変化は勿論のこと、手を上下左右に動かす挙動変化はさらに頻繁に行われる。特に左右の手の上下左右に動かす挙動変化はブラジャー1を着用時に乳房への何らかの力学的な作用が働き、乳房を寄せて上げる補正効果の為に設けられたワイヤー7に対しても直接作用しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を感じたりすることが問題視されている。ワイヤー7自体に柔軟性に富んだ材質を使って対応を行ったりワイヤー7の取り付け位置の変更を行い対処しようとしてきたがまだ十分な解消には至っていないのが現状である。本発明ではもう少し踏み込んで考案している。さらに実際の乳房の大きさが使用するブラジャー1のブラカップ2のサイズよりも少し大きい人や少し小さい人に対しても違和感なくワイヤー7が乳房の両横下部の3箇所から的圧を得て乳房を寄せて上げる補正効果えることが本発明の目的でもある。
図3にて第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16を区切る第1溝12の作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第1ワイヤー区間15は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第1溝12によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第1ワイヤー区間15は第1溝12を基点に第1ワイヤー区間15が外側へ僅かに開き第1ワイヤー区間15の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房からの負荷Gが必用以上に第1ワイヤー区間15に掛かると第1溝12を基点に第1ワイヤー区間15が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第1溝12を基点に第1ワイヤー区間15が元の位置に戻り第1ワイヤー区間15の乳房への圧を調整しワイヤーが肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
図3と図4にて第2ワイヤー区間16の両端にある第1溝12と第2溝13による第2ワイヤー区間16への作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第2ワイヤー区間16は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第1溝12と第2溝13の両溝によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第2ワイヤー区間16は第1溝12と第2溝13の両溝を基点に第2ワイヤー区間16が外側へ僅かに開き第2ワイヤー区間16の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房の下部への負荷Gが必用以上に第2ワイヤー区間16に掛かると第1溝12と第2溝13の両溝を基点に第2ワイヤー区間16が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第1溝12と第2溝13の両溝を基点に第2ワイヤー区間16が元の位置に戻り第2ワイヤー16の乳房への圧を調整しワイヤーが肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
図4にて第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17を区切る第2溝13の作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第3ワイヤー区間17は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第2溝13によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第3ワイヤー区間17は第2溝13を基点に第3ワイヤー区間17が外側へ僅かに開き第3ワイヤー区間17の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房からの負荷Gが必用以上に第3ワイヤー区間17に掛かると第2溝13を基点に第3ワイヤー区間17が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第2溝13を基点に第3ワイヤー区間17が元の位置に戻り第3ワイヤー区間17の乳房への圧を調整しワイヤーが肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
ブラジャー1に用いるワイヤー7の柔軟性をはかる為にワイヤー7の素材に柔軟性を持たせた素材が用いられているが、半円状のワイヤ7ーの両端を容易に狭めたり広めたり出来るが、半円状のワイヤー7の中心付近である本実施例の第2ワイヤー区間内16だけを狭めたり広めたりすることは困難である。通常のブラジャー1のワイヤー7が乳房の下部の基底ライン5を入り込んで食い込んだりするのはワイヤー7が体の挙動変化に追従できていない事が起因と考えられる。第1実施例で特に注目すべき点は、ブラカップ下部にあたる第2ワイヤー区間16である。第2ワイヤー区間16は他の第1ワイヤー区間15と第3ワイヤー区間17に比べて常に上に位置する乳房からの負荷(圧)Gが加わっており、第2ワイヤー区間16のワイヤー7に掛かる負担は大きい。第1溝12と第2溝13の両溝を基点に第2ワイヤー区間内16のワイヤー7自身の素材が持つ柔軟性に富んだ性能によって第2ワイヤー区間内16に掛かる体の挙動変化に伴う負荷変動に対応しワイヤー7に対する不快感を軽減し快適な着用感を向上させている。
本発明では、第1溝12と第2溝13の溝の形をV字型としている。V字型とすることによって溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを防ぐ目的と溝の反発力を利用している。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。このV字型の溝に負荷が掛かり溝の幅が狭くなると溝の谷の底付近は間隔が狭くなり反発する力は溝の底へ向かうにつれて段々強くなる。負荷量に対して負荷量に追従するように反発する力が強くなると負荷に対して受け止め支える力が徐々に増すことになる。一種のバネ効果が得られる。逆に負荷が弱まれば負荷量に対して負荷量に追従するように反発する力が弱くなり元のワイヤーの形へと戻る。仮に溝の形が長方形するとどうなるか考察すると、溝に負荷が掛かり溝の幅が狭くなるとワイヤー自体が半円形でもあることから最初に溝の幅が狭くなるのは溝の入り口であり、ある程度の負荷を越えると溝の入り口の角同士がぶつかり合ってしまう。この時点にて溝を基点に横方向にワイヤーの角度可変機能をを失ってしまう。これが頻繁に起きるとワイヤー自体が損傷してしまう事態にもなりかねない。本発明の第1溝12と第2溝13の溝の形をV字型としなければならない理由はこのことからきている。
本発明では、実施例1について述べるとブラカップ外周の乳房の基底ライン5にワイヤー機構を備えたワイヤー7において、乳房から掛かる負荷またはワイヤーの力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧はワイヤー7の長手方向の位置によって異なる。第1ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に横方向又は斜め上方向からの作用が主となると共に体の挙動変化によっては隣接する隣の乳房からの負荷の力が加わることも想定される。第2ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に上方向からの作用が主となると共に乳房の重さが直接作用する区間でもある。ブラジャーの着用者の体の挙動変化によっては乳房が上下に揺れる事もあり得る。この時には乳房の重さ以上の負荷がワイヤー7に掛かる事が想定され、ブラカップ2とワイヤー7によって締め付けず緩めすぎず柔軟に乳房を支える必用がある。第3ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に横方向又は斜め上方向からの作用が主となると共に体の挙動変化によっては乳房が脇方向へと流れてしまう事も想定され、ワイヤー7によって乳房がブラカップ2内から脇方向へと流れる事を抑止しなければならない。即ち、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5にワイヤー機構を備えたワイヤー7では、乳房から掛かる負荷またはワイヤー7の力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧はワイヤー7の長手方向の位置によって異なり、それは大きく分けて3つに区切ることができる。本発明では、この事に着目し考えられている。ワイヤー7に第1溝12と第2溝13を設けて第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17の3区間に分け、第1溝12と第2溝13を基点にしてワイヤー7にブラカップ2に向けた横方向に対しての角度可変機能を持たせて、3区間の異なる乳房から掛かる負荷またはワイヤー7の力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧を調整している。仮に溝を6箇所以上の多数設ければ、ワイヤー7自体の乳房をブラカップ内にホールドして適切にバストを補正機能が消失し、ワイヤー7を設ける意味が全くなくなる。
図5では、実施例2における女性の胸部の左右の乳房の内、身体の左側の乳房を覆い補正するブラカップ周辺を代表例として示している。乳房を包む円錐形の形状としたブラカップ2の外周に接続されたベルト部3との縫い代部の乳房の基底ライン5に沿って乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って設けられている長手方向に半円形の形状のワイヤー7はブラカップ2のカップ頂点方向である長手方向内側に面した2箇所に溝22、23が設けられている。この2箇所の溝22、23によってワイヤー7は3区間にされている。ブラカップ2の外周に接続されたベルト部3との縫い代部8の乳房の基底ラインに5沿って乳房の基底ラインより2mm〜15mmの範囲内にてブラカップ2内側に設けられている2箇所の溝によって3区間にされたワイヤー7について本発明では、胸の中心に位置からブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿ってブラカップ2の下部の手前までを第1ワイヤー区間として第1ワイヤー区間25と呼称する。第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26を区切る溝を第3溝22と呼称する。ブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って下部部分を第2ワイヤー区間として第2ワイヤー区間26と呼称する。乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に位置する脇からブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿ってブラカップ2の下部の手前までを第3ワイヤー区間として第3ワイヤー区間27と呼称する。第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る溝を第4溝23と呼称する。実施例2で便宜上ワイヤー7の断面積の形状を楕円形を採用し説明している。
ワイヤー7の形状は、円形又は楕円形のどちらの形状でも効果は得られる。ワイヤーから乳房に掛ける圧や乳房からワイヤーに掛かる負荷またはブラジャーの着用感などを考量するとワイヤー7の形状は、楕円形が最も適切である。ブラカップ2の形状や大きさ又はブラジャー自体の価格やその時々のデザインなどを考量し決定する。一方、ワイヤー7の材質は、一般的にブラジャー1のワイヤー7に使用されている金属製のステンレススチール、アモルファス合金、形状記憶合または柔軟性に富んだプラスチック素材や繊維強化プラスチックなど柔軟性に富んだ材質を選定し、どちらの材質でも効果は得られる。ブラカップ2の形状や大きさ又はブラジャー自体の価格やその時々のデザインなどを考量し決定する。ワイヤー7はバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)に収納されブラジャー本体1に取り付けられている。
通常のワイヤー入りブラジャーに置いてワイヤーが設けられている位置にはブラカップの外周に接続されたベルト部3とを繋ぎ合わせている縫代部8が設けられており、この縫代部8にはワイヤー無しブラジャーと同様に乳房の基底ライン5に沿ってテープが縫われ乳房をブラカップ内にしっかりとホールドするようにしている。
第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26を区切る第3溝22について述べる。図6は第1ワイヤー区間26と第2ワイヤー区間27を区切る第3溝22の拡大図である。図5で示すようにブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って設けられている長手方向に半円形の形状のワイヤー7はブラカップ2のカップ頂点4方向である長手方向内側に面した2箇所に第3溝22と第4溝23が設けられている。この内、第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26を区切る第3溝22の目的は第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26においてワイヤー7に対して負荷変動が起きたときに僅かに第3溝22を基点に横方向に角度可変機能を持たせることにあり、ブラジャー1着用者の乳房の大きさによりブラカップ2の大きさもAカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップと決まってくるわけだがカップの大きさによって第3溝22の深さは決まってくる。第3溝22の深さが深ければワイヤーの横方向への角度可変量は大きく取れる。逆に第3溝22の深さが浅ければワイヤーの横方向への角度可変量は小さくなる。AカップとDカップを比べるとDカップの方が乳房は大きくなり、ワイヤー7の負荷変動が大きくなり第3溝22の深さをAカップよりDカップの方を深くして、Aカップより横方向に角度可変機能を持たせる必用がある。また用いるワイヤー7の太さが太ければ少し深くなり、ワイヤー7の太さが細ければ溝の深さは浅くなる。従って溝の深さはブラカップ2の大きさと用いるワイヤー7の太さや形状によって0.1mm〜1.5mmの範囲内において設計時に決定する。第3溝22の溝の形はV字型となっている。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。溝の形をV字型とすることでワイヤー7に負荷が掛かり溝の幅が狭くなっても溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを出来るだけ防げるように溝に掛かる負荷を柔軟に受け止める構造としている。
第3溝22で仕切られた第1ワイヤー区間25の区間は、胸の中心に位置からブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿ってブラカップ2の下部の手前までの位置であり、乳房に対しては横側から補正の力を加えている。第3溝22で仕切られた第2ワイヤー区間26は、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って下部部分の位置であり、乳房に対しては下側から補正の力を加えている。ブラジャー1を着用する人の乳房の形によって第3溝22の溝の間が広くなったり狭くなったりして第3溝22を基点に第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26において乳房への負荷を的圧に調整している。仮にブラジャー1を着用した時にワイヤーの負荷が第2ワイヤー区間26に比べて第1ワイヤー区間25の方が大きいくなる、第1ワイヤー区間>第2ワイヤー区間となると第3溝22を基点にして第3ワイヤー区間25は乳房に対して外側に広がり的圧を維持する。一方、ブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第1ワイヤー区間25に比べて第2ワイヤー区間26の方が大きいくなる、第1ワイヤー区間<第2ワイヤー区間となると第3溝22を基点にして第2ワイヤー区間26は乳房に対して外側に広がり的圧を維持する。
第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る第4溝23について述べる。図7は第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る第4溝23の拡大図でありる。図5で示すようにブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って設けられている長手方向に半円形の形状のワイヤー7はブラカップのカップ頂点4方向である長手方向内側に面した2箇所に第3溝22と第4溝23が設けられている。この内第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る第4溝23の目的は第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27においてワイヤー7に対して負荷変動が起きたときに僅かに第4溝23を基点に横方向に角度可変機能を持たせることにあり、ブラジャー1着用者の乳房の大きさによりブラカップ2の大きさもAカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップと決まってくるわけだがカップの大きさによって第4溝23の深さは決まってくる。第4溝23の深さが深ければワイヤーの横方向への角度可変量は大きく取れる。逆に第4溝23の深さが浅ければワイヤーの横方向への角度可変量は小さくなる。AカップとDカップを比べるとDカップの方が乳房は大きくなり、ワイヤー7の負荷変動が大きくなり第4溝23の深さをAカップよりDカップの方を深くして、Aカップより横方向に角度可変機能を持たせる必用がある。また用いるワイヤー7の太さが太ければ少し深くなり、ワイヤー7の太さが細ければ溝の深さは浅くなる。従って溝の深さはブラカップ2の大きさと用いるワイヤー7の太さや形状によって0.1mm〜1.5mmの範囲内において設計時に決定する。第4溝23の溝の形はV字型となっている。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。溝の形をV字型とすることでワイヤー7に負荷が掛かり溝の幅が狭くなっても溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを出来るだけ防げるように溝に掛かる負荷を柔軟に受け止める構造としている。
第4溝23で仕切られた第3ワイヤー区間27の区間は、ベルト3の脇からブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿ってブラカップ2の下部の手前までの位置であり、乳房に対しては横側から補正の力を加えている。第4溝23で仕切られた第2ワイヤー区間26は、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って下部部分の位置であり、乳房に対しては下側から補正の力を加えている。ブラジャー1を着用する人の乳房の形によって第4溝23の溝の間が広くなったり狭くなったりして第4溝23を基点に第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27において乳房への負荷を的圧に調整している。仮にブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第2ワイヤー区間26に比べて第3ワイヤー区間27の方が大きいくなる、第3ワイヤー区間>第2ワイヤー区間となると第4溝23を基点にして第3ワイヤー区間27は乳房に対して外側(脇側)に広がり的圧を維持する。一方、ブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第3ワイヤー区間27に比べて第2ワイヤー区間26の方が大きいくなる、第3ワイヤー区間<第2ワイヤー区間となると第4溝23を基点にして第2ワイヤー区間26は乳房に対して外側(下側)に広がり的圧を維持する。
以下、実施例2に記載された本実施形態の作用及び効果について説明する。ブラジャー1を着用する最大の目的は、乳房を適正の形状に補正する事を目的としている。女性の乳房の形は同じではなく千差万別である。ブラカップ2のサイズがBカップの女性達の中にはBカップが適正の人もいればAカップに近いBカップの人もいるしCカップに近いBカップの人もいる。できるだけ理想のバストラインに保つことがブラジャー1に対しての課題でもある。乳房を包む円錐形の形状としたブラカップ2の外周に接続されたベルト3の乳房の基底ライン5に沿って、長手方向に半円形の形状のワイヤー7についても、できるだけ理想のバストラインに保つことを目的として設けられている。ブラカップ2の外周に接続されたベルト3の乳房の基底ライン5に沿って設けられたワイヤー7は乳房を寄せて上げる補正効果には適した方法である。しかしながら難点も幾つか挙げられる。ブラジャー1を着用したときに常に一定の姿勢とは考えにくく、立ったり、座ったり、しゃがんだりするなどの体全体の挙動変化は勿論のこと、手を上下左右に動かす挙動変化はさらに頻繁に行われる。特に左右の手の上下左右に動かす挙動変化はブラジャー1を着用時に乳房への何らかの力学的な作用が働き、乳房を寄せて上げる補正効果の為に設けられたワイヤー7に対しても直接作用しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を感じたりすることが問題視されている。ワイヤー7自体に柔軟性に富んだ材質を使って対応を行ったりワイヤーの取り付け位置の変更を行ったりして対処しようとしてきたがまだ十分な解消には至っていないのが現状である。本発明ではもう少し踏み込んで考案している。さらに実際の乳房の大きさが使用するブラジャー1のブラカップ2のサイズよりも少し大きい人や少し小さい人に対しても違和感なくワイヤー7が乳房の両横下部の3箇所から的圧を得て乳房を寄せて上げる補正効果えることが本発明の目的でもある。
図6にて第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26を区切る第3溝22の作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第1ワイヤー区間25は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第3溝22によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第1ワイヤー区間25は第3溝22を基点に第1ワイヤー区間25が外側へ僅かに開き第1ワイヤー区間25の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房からの負荷Gが必用以上に第1ワイヤー区間25に掛かると第3溝22を基点に第1ワイヤー区間25が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第3溝22を基点に第1ワイヤー区間25が元の位置に戻り第1ワイヤー区間25の乳房への圧を調整しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
図5図6にて第2ワイヤー区間26の両端にある第3溝22と第4溝23による第2ワイヤー区間26への作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第2ワイヤー区間26は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第3溝22と第4溝23の両溝によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第2ワイヤー区間26は第3溝22と第4溝23の両溝を基点に第2ワイヤー区間26が外側へ僅かに開き第2ワイヤー区間26の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房の下部への負荷Gが必用以上に第2ワイヤー区間26に掛かると第3溝22と第4溝23の両溝を基点に第2ワイヤー区間26が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第3溝22と第4溝23の両溝を基点に第2ワイヤー区間26が元の位置に戻り第2ワイヤー区間26の乳房への圧を調整しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
図6にて第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る第4溝23の作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第2ワイヤー区間26は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第4溝23によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第3ワイヤー区間27は第4溝23を基点に第3ワイヤー区間27が外側へ僅かに開き第3ワイヤー区間27の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャーの着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房からの負荷Gが必用以上に第3ワイヤー区間27に掛かると第4溝23を基点に第3ワイヤー区間27が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第4溝23を基点に第3ワイヤー区間27が元の位置に戻り第3ワイヤー区間27の乳房への圧を調整しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
ブラジャー1に用いるワイヤー7の柔軟性をはかる為にワイヤー7の素材に柔軟性を持たせた素材が用いられているが、半円状のワイヤー7の両端を容易に狭めたり広めたり出来るが、半円状のワイヤー7の中心付近である本実施例2の第2ワイヤー区間内26だけを狭めたり広めたりすることは困難である。通常のブラジャー1のワイヤー7が乳房の下部の基底ライン5を入り込んで食い込んだりするのはワイヤー7が体の挙動変化に追従できていない事が起因と考えられる。第2実施例で特に注目すべき点は、ブラカップ下部にあたる第2ワイヤー区間26である。第2ワイヤー区間26は他の第1ワイヤー区間25と第3ワイヤー区間27に比べて常に上に位置する乳房からの負荷(圧)Gが加わっており、第2ワイヤー区間26のワイヤー7に掛かる負担は大きい。第3溝22と第4溝23の両溝を基点に第2ワイヤー区間内26のワイヤー7自身の素材が持つ柔軟性に富んだ性能によって第2ワイヤー区間内26に掛かる体の挙動変化に伴う負荷変動に対応しワイヤー7に対する不快感を軽減し快適な着用感を向上させている。
本発明では、第3溝22と第4溝23の溝の形をV字型としている。V字型とすることによって溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを防ぐ目的と溝の反発力を利用している。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。このV字型の溝に負荷が掛かり溝の幅が狭くなると溝の谷の底付近は間隔が狭くなり反発する力は溝の底へ向かうにつれて段々強くなる。負荷量に対して負荷量に追従するように反発する力が強くなると負荷に対して受け止め支える力が徐々に増すことになる。一種のバネ効果が得られる。逆に負荷が弱まれば負荷量に対して負荷量に追従するように反発する力が弱くなり元のワイヤーの形へと戻る。仮に溝の形が長方形するとどうなるか考察すると、溝に負荷が掛かり溝の幅が狭くなるとワイヤー自体が半円形でもあることから最初に溝の幅が狭くなるのは溝の入り口であり、ある程度の負荷を越えると溝の入り口の角同士がぶつかり合ってしまう。この時点にて溝を基点に横方向にワイヤーの角度可変機能をを失ってしまう。これが頻繁に起きるとワイヤー自体が損傷してしまう事態にもなりかねない。本発明の第3溝22と第4溝23の溝の形をV字型としなければならない理由はこのことからきている。
本発明では、実施例2について述べるとブラカップ外周の乳房の基底ライン5にワイヤー機構を備えたワイヤー7において、乳房から掛かる負荷またはワイヤーの力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧はワイヤー7の長手方向の位置によって異なる。第1ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に横方向又は斜め上方向からの作用が主となると共に体の挙動変化によっては隣接する隣の乳房からの負荷の力が加わることも想定される。第2ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に上方向からの作用が主となると共に乳房の重さが直接作用する区間でもある。ブラジャーの着用者の体の挙動変化によっては乳房が上下に揺れる事もあり得る。この時には乳房の重さ以上の負荷がワイヤー7に掛かる事が想定され、ブラカップとワイヤー7によって締め付けず緩めすぎず柔軟に乳房を支える必用がある。第3ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に横方向又は斜め上方向からの作用が主となると共に体の挙動変化によっては乳房が脇方向へと流れてしまう事も想定され、ワイヤー7によって乳房がブラカップ2内から脇方向へと流れる事を抑止しなければならない。即ち、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5にワイヤー機構を備えたワイヤー7では、乳房から掛かる負荷またはワイヤーの力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧はワイヤー7の長手方向の位置によって異なり、それは大きく分けて3つに区切ることができる。本発明では、この事に着目し考えられている。ワイヤー7に第3溝22と第4溝23を設けて第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27の3区間に分け、第3溝22と第4溝23を基点にしてワイヤー7にブラカップ2に向けた横方向に対しての角度可変機能を持たせて、3区間の異なる乳房から掛かる負荷またはワイヤー7の力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧を調整している。仮に溝を6箇所以上の多数設ければ、ワイヤー7自体の乳房をブラカップ内にホールドして適切にバストを補正機能が消失し、ワイヤー7を設ける意味が全くなくなる。
実施例2におけるワイヤー7のブラカップ内における設置に関しては、特段限定するものではなく、一例として次の方法が挙げられる。
(1)ワイヤー7が収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)が直接、乳房の肌にあらないようにブラカップ内側の肌に接する生地とブラカップ外側の生地との間に設ける方法が挙げられる。従って乳房から見るとブラカップ内側の肌に接する生地そしてワイヤーが収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)そしてブラカップ外側の生地となる。
(2)ワイヤー7が収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)が直接、乳房の肌に対面するようにブラカップ内側の肌に接する側の生地に設ける方法が挙げられる。従って乳房から見るとワイヤーが収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)そしてブラカップ内側の肌に接する生地そしてブラカップ外側の生地となる。
(3)ワイヤー7が収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)がブラカップ外側の生地に設ける方法が挙げられる。従って乳房から見るとブラカップ内側の肌に接する生地そしてブラカップ外側の生地そしてワイヤーが収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)となる。
またブラカップ内に乳房へのパッド機能を持たせたポリウレタンなどの発泡素材を用いた製品がある。この場合には、ワイヤーは収納しているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)に入れず、パッド機能を持たせたポリウレタンなどの発泡素材の中に直接ワイヤー単体7を組み込む方法を用いても良い。
本発明による2箇所の溝によって3区間にされたワイヤー7はブラジャーに限定することなく、ブラカップ外周の乳房の基底ラインにワイヤー機構を備えたブラカップを有する衣類である、ボディスーツ、ブラスリップ、ブラキャミソールなどの衣類に関しても適用しても良い。
従来の女性用下着であるブラジャーでは、ブラカップの外周に沿うように半円状に形成された金属製または樹脂製のワイヤーを生地に縫いつけ、その半円状に形成された金属製または樹脂製のワイヤーによる締め付けによって左右おのおのの乳房を補正する構造となっている。
ところが、ブラカップの外周に沿うように半円状に形成された金属製または樹脂製のワイヤーにより、乳房の締め付けてることにより乳房を補正する手段として用いられているが、金属製または樹脂製のワイヤー自体固く、柔軟性に欠けいる。これに伴ってブラジャーの着用時にワイヤー周辺の身体にゴツゴツ感を覚え、違和感を感じる問題があった。また金属製または樹脂製のワイヤーによる乳房への柔軟性の欠けた強い締め付けは、ワイヤーの身体への食い込みなどに伴う威圧感に関する問題も生じている。ワイヤーの身体への食い込みは、身体とワイヤーが擦れたり身体にワイヤーの痕が残ったりするなどの肌荒れの問題も伴っている。
そこでブラカップの外周に沿うように半円状に形成された金属製または樹脂製のワイヤーに関して幾つか考案されている。例えば特許文献1では、カップ部と土台部とワイヤー及び肩紐等からなる衣類において、前記カップ部下方周縁にワイヤーを固着して配設するとともに該カップ部と土台部とを伸縮性に富んだ編生地で連結して構成したカップ部を有する衣類が考案されている。特許文献2ではカップ部の下辺部に柔軟性に富んだワイヤーを設け、且つワイヤーの脇側をブラジャーの前中心水平線以下になるように設け、更にカップ部の脇部側に非伸縮性のサイドパネルを設けると共に、上方部を延出して肩紐部の一部を形成するように構成したブラジャーが考案されている。
ところが特許文献1では、カップ部の下方周辺部に装着されたワイヤーの脇部先端側が歪んで乳房の脇部側や下方部に食い込み、肌に苦痛与える恐れを考量し、ワイヤーが固着しているカップ部と土台部を別体として遊離させ伸縮性に富んだ編生地で連結して構成したブラジャーであるが、ワイヤーの構造を変えることでワイヤーがブラカップを介して乳房に的圧になることについてのワイヤー自体の構造に関しては触れられていない。特許文献2では、カップ部が横方向に引っ張られた時、ワイヤーが横方向に開いてカップ部の中心部が前方に浮き上がり、カップ部が変形するのみならず、更にワイヤーが開くときに肌側を押圧若しくは強圧して苦痛を与える事を考量し、カップ部の下辺部に柔軟性に富んだワイヤーを設け、且つワイヤーの脇側をブラジャーの前中心水平線以下になるように設け、更にカップ部の脇部側に非伸縮性のサイドパネルを設けると共に、上方部を延出して肩紐部の一部を形成するように構成したブラジャーであるが、ワイヤーに関しては柔軟性のある素材とブラジャーの脇側の取り付け位置に限定されており、ワイヤーの構造を変えることでワイヤーがブラカップを介して乳房に的圧になることについてのワイヤー自体の構造に関しては触れられていない。ワイヤーワイヤー自体の構造に関しては触れられていない。
以下に本発明のブラジャーに関しての説明をする。本発明による図1と図5に示すブラジャー1は、女性の胸部の左右の乳房の内、身体の左側の乳房を覆い補正するブラカップ周辺を代表例として示している。ブラジャー1は乳房の形を整え補正することを目的としている。そのブラジャー1の構成は、左右おのおのの乳房に対して適正なる乳房の形成を施すために設けられたそれぞれのブラカップ2は、ブラカップの頂点を頂点4として円錐状の形成を成している。この左または右のおのおのの乳房にあてがわれ独立した2個のカップ2(図1と図5では片側に限定して図示している)において、おのおのの乳房を包み込み適正なる乳房の形成を施す役目を担っている。そして左右の乳房を適正なる形成を施すための左右のブラカップカップ2を乳房をしっかりと固定させるために、ブラカップ2とブラカップ2を胸部中央にて結び連結させ、かつ左カップ端から背中を一周させて右のカップ端に連結させて、胸部の横方向からブラジャーのブラカップを乳房に固定させるベルト部3が設けられている。図2と図5では表示していないがこのベルト部3の一箇所つまり胸部中央または背中中央においてベルト部3は、一旦切断されており、この一旦切断されたベルトの両端の片方には、雌カンの鈎ホックが設けられ、もう対面する片方には雄カンの鈎ホックが設けられブラジャー1の着用時にはベルト3の両端に設けられた鈎ホックの雌カンに雄カンをはめ込んでブラジャー1をバストに固定させている。
また縦方向からブラカップ2を乳房にしっかりと固定させるために、ブラカップ2の上部から背中に位置するベルト部3までストラップ6によって結ばれている。このストラップ6にてブラジャー着用時に乳房へのブラカップ2の固定を縦方向から補っている。図2と図5ではブラカップ上部にOカンの金具にてストラップとブラカップ上部を繋ぎ胸側でストラップの長さを調整するタイプを用いている。また別にブラカップ上部にブラカップ上部にストラップ6が縫われ背中にストラップを調整するタイプが存在する。本発明では、特にブラカップ上部とストラップの繋ぎ部分に関しては特化していないため代表としてブラカップ上部にOカンの金具にてストラップとブラカップ上部を繋ぎ胸側でストラップの長さを調整するタイプの形態を図面上採用する。
ブラジャー1は以上の様に、大きく分けて乳房を適正の形状に補正するブラカップ2とそのブラカップ2を乳房に固定させるベルト部3とストラップ6にて構成されている。
尚、本発明では、ブラカップ2の下辺に逢着された土台生地とブラカップ2の脇に逢着されたサイドパネルル生地と左右のサイドパネル生地から側方に延びるベルトをベルト部3と呼称する。そしてベルト部3のサイドラインには、ストレッチテープの縫いつけが施されている。またこのストレッチテープは、ベルト部3のサイドラインからストラップ6へ繋がるブラカップ2の上部にてもストレッチテープがベルト部3のサイドラインから延長して縫いつけが施されている。このストレッチテープによってブラジャー自体1の各部の補強を行っている。市販されているブラカップ2の素材は、ウレタン、ポリウレタン、ナイロン、ポリエステル、綿等にて構成されている。ブラカップ2は複数枚の生地を重ね合わせて出来ており表生地の上には装飾としてレース生地が縫いつけられている。ブラカップ2の内側の肌に接する生地の素材は肌の吸水性を考慮し綿素材が多く使われている。製品によってはブラカップ2の内側にはテープが数本縫いつけられている。ブラカップ2の内側には取り外し可能なパッドを収納する機能が設けられている製品もある。本発明では、ブラカップ2に用いる素材またはブラカップ2を形成する生地の枚数またはブラカップ2の内側に縫いつけられている数本のテープまたはブラカップ内側に取り外し可能なパッドを収納する機能については設計製造段階にてブラジャーの機能・適正に応じて設定する。本発明では、乳房の下側の人体への付け根ラインと言われているバージスラインの事を乳房の基底ライン5と呼称する。
図1では、実施例1における女性の胸部の左右の乳房の内、身体の左側の乳房を覆い補正するブラカップ周辺を代表例として示している。乳房を包む円錐形の形状としたブラカップ2の外周に接続されたベルト部3の乳房の基底ライン5に沿って、長手方向に半円形の形状のワイヤー7は長手方向に2箇所の溝12、13によって3区間にされている。ブラカップ2の外周に接続されたベルト部3の乳房の基底ライン5に沿って設けられ2箇所の溝12、13によって3区間にされたワイヤー7について本発明では、胸の中心に位置からブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿ってブラカップの下部の手前までを第1ワイヤー区間として第1ワイヤー区間15と呼称する。第1ワイヤー区間と第2ワイヤー区間を区切る溝を第1溝12と呼称する。ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って下部部分を第2ワイヤー区間として第2ワイヤー区間16と呼称する。脇からブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿ってブラカップの下部の手前までを第3ワイヤー区間として第3ワイヤー区間17と呼称する。第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17を区切る溝を第2溝13と呼称する。実施例1で便宜上ワイヤー7の断面積の形状を楕円形を採用し説明している。
ワイヤー7の形状は、円形又は楕円形のどちらの形状でも効果は得られる。ワイヤーから乳房に掛ける圧や乳房からワイヤーに掛かる負荷またはブラジャーの着用感などを考量するとワイヤー7の形状は、楕円形が最も適切である。ブラカップ2の形状や大きさ又はブラジャー自体の価格やその時々のデザインなどを考量し決定する。一方、ワイヤー7の材質は、一般的にブラジャー1のワイヤー7に使用されている金属製のステンレススチール、アモルファス合金、形状記憶合または柔軟性に富んだプラスチック素材や繊維強化プラスチックなど柔軟性に富んだ材質を選定し、どちらの材質でも効果は得られる。ブラカップ2の形状や大きさ又はブラジャー自体の価格やその時々のデザインなどを考量し決定する。ワイヤー7はバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)に収納されブラジャー本体1に取り付けられている。
第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16を区切る第1溝12について述べる。図3は第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16を区切る第1溝12の拡大図である。ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って設けられているワイヤー7の下面は肌面を向いており上面は外側を向いている。側面の内側はブラカップに接し、他方は外側を向いている。第1溝12は、図2で示すようにワイヤー7の長手方向側面の内側であるブラカップ2に接している乳房側の面のみに設けられている。第1溝12の目的は第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16においてワイヤーに対して負荷変動が起きたときに僅かに第1溝12を基点に横方向に角度可変機能を持たせることにあり、ブラジャー1着用者の乳房の大きさによりブラカップ2の大きさもAカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップと決まってくるわけだがカップの大きさによって第1溝12の深さは決まってくる。第1溝12の深さが深ければワイヤーの横方向への角度可変量は大きく取れる。逆に第1溝12の深さが浅ければワイヤーの横方向への角度可変量は小さくなる。AカップとDカップを比べるとDカップの方が乳房は大きくなり、ワイヤー7の負荷変動が大きくなり第1溝12の深さをAカップよりDカップの方を深くして、Aカップより横方向に角度可変機能を持たせる必用がある。また用いるワイヤー7の太さが太ければ少し深くなり、ワイヤー7の太さが細ければ溝の深さは浅くなる。従って溝の深さはブラカップ2の大きさと用いるワイヤー7の太さや形状によって0.1mm〜1.5mmの範囲内において設計時に決定する。第1溝12の溝の形はV字型となっている。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。溝の形をV字型とすることでワイヤー7に負荷が掛かり溝の幅が狭くなっても溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを出来るだけ防げるように溝に掛かる負荷を柔軟に受け止める構造としている。
第1溝12で仕切られた第1ワイヤー区間15の区間は、胸の中心の位置からブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿ってブラカップ2の下部の手前までの位置であり、乳房に対しては横側から補正の力を加えている。第1溝12で仕切られた第2ワイヤー区間16は、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って下部部分の位置であり、乳房に対しては下側から補正の力を加えている。ブラジャー1を着用する人の乳房の形によって第1溝12の溝の間が広くなったり狭くなったりして第1溝12を基点に第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16において乳房への負荷を的圧に調整している。仮にブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第2ワイヤー区間16に比べて第1ワイヤー区間15の方が大きいくなる、第1ワイヤー区間>第2ワイヤー区間となると第1溝12を基点にして第1ワイヤー区間15は乳房に対して外側に広がり的圧を維持する。一方、ブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第1ワイヤー区間15に比べて第2ワイヤー区間16の方が大きくなる、第1ワイヤー区間<第2ワイヤー区間となると第1溝12を基点にして第2ワイヤー区間16は乳房に対して外側に広がり的圧を維持する。
第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17を区切る第2溝13について述べる。図4は第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17を区切る第2溝13の拡大図でありる。ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って設けられているワイヤーの下面は肌面を向いており、上面は外側を向いている。側面の内側はブラカップ2に接し、他方は外側を向いている。第2溝13は、図2で示すようにワイヤー長手方向側面の内側であるブラカップ2に接している乳房側の面のみに設けられている。第2溝13の目的は第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17においてワイヤー7に対して負荷変動が起きたときに僅かに第2溝13を基点に横方向に角度可変機能を持たせることにあり、ブラジャー1着用者の乳房の大きさによりブラカップ2の大きさもAカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップと決まってくるわけだがカップの大きさによって第2溝13の深さは決まってくる。第2溝13の深さが深ければワイヤーの横方向への角度可変量は大きく取れる。逆に第2溝13の深さが浅ければワイヤーの横方向への角度可変量は小さくなる。AカップとDカップを比べるとDカップの方が乳房は大きくなり、ワイヤー7の負荷変動が大きくなり第1溝12の深さをAカップよりDカップの方を深くして、Aカップより横方向に角度可変機能を持たせる必用がある。また用いるワイヤー7の太さが太ければ少し深くなり、ワイヤー7の太さが細ければ溝の深さは浅くなる。従って溝の深さはブラカップ2の大きさと用いるワイヤー7の太さや形状によって0.1mm〜1.5mmの範囲内において設計時に決定する。第2溝13の溝の形はV字型となっている。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。溝の形をV字型とすることでワイヤー7に負荷が掛かり溝の幅が狭くなっても溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを出来るだけ防げるように溝に掛かる負荷を柔軟に受け止める構造としている。
第2溝13で仕切られた第3ワイヤー区間17の区間は、ベルト3の脇からブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿ってブラカップ2の下部の手前までの位置であり、乳房に対しては横側から補正の力を加えている。第2溝13で仕切られた第2ワイヤー区間16は、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5に沿って下部部分の位置であり、乳房に対しては下側から補正の力を加えている。ブラジャー1を着用する人の乳房の形によって第2溝13の溝の間が広くなったり狭くなったりして第2溝13を基点に第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17において乳房への負荷を的圧に調整している。仮にブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第2ワイヤー区間16に比べて第3ワイヤー区間17の方が大きいくなる、第3ワイヤー区間>第2ワイヤー区間となると第2溝13を基点にして第3ワイヤー区間17は乳房に対して外側(脇側)に広がり的圧を維持する。一方、ブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第3ワイヤー区間17に比べて第2ワイヤー区間16の方が大きいくなる、第3ワイヤー区間<第2ワイヤー区間となると第2溝13を基点にして第2ワイヤー区間16は乳房に対して外側(下側)に広がり的圧を維持する。
以下、実施例1に記載された本実施形態の作用及び効果について説明する。ブラジャー1を着用する最大の目的は、乳房を適正の形状に補正する事を目的としている。女性の乳房の形は同じではなく千差万別である。ブラカップ2のサイズがBカップの女性達の中にはBカップが適正の人もいればAカップに近いBカップの人もいるしCカップに近いBカップの人もいる。できるだけ理想のバストラインに保つことがブラジャー1に対しての課題でもある。乳房を包む円錐形の形状としたブラカップ部2の外周に接続されたベルト部3の乳房の基底ライン5に沿って、長手方向に半円形の形状のワイヤー7についても、できるだけ理想のバストラインに保つことを目的として設けられている。ブラカップ2の外周に接続されたベルト部3の乳房の基底ライン5に沿って設けられたワイヤー7は乳房を寄せて上げる補正効果には適した方法である。しかしながら難点も幾つか挙げられる。ブラジャー1を着用したときに常に一定の姿勢とは考えにくく、立ったり、座ったり、しゃがんだりするなどの体全体の挙動変化は勿論のこと、手を上下左右に動かす挙動変化はさらに頻繁に行われる。特に左右の手の上下左右に動かす挙動変化はブラジャー1を着用時に乳房への何らかの力学的な作用が働き、乳房を寄せて上げる補正効果の為に設けられたワイヤー7に対しても直接作用しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を感じたりすることが問題視されている。ワイヤー7自体に柔軟性に富んだ材質を使って対応を行ったりワイヤー7の取り付け位置の変更を行い対処しようとしてきたがまだ十分な解消には至っていないのが現状である。本発明ではもう少し踏み込んで考案している。さらに実際の乳房の大きさが使用するブラジャー1のブラカップ2のサイズよりも少し大きい人や少し小さい人に対しても違和感なくワイヤー7が乳房の両横下部の3箇所から的圧を得て乳房を寄せて上げる補正効果えることが本発明の目的でもある。
図3にて第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16を区切る第1溝12の作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第1ワイヤー区間15は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第1溝12によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第1ワイヤー区間15は第1溝12を基点に第1ワイヤー区間15が外側へ僅かに開き第1ワイヤー区間15の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房からの負荷Gが必用以上に第1ワイヤー区間15に掛かると第1溝12を基点に第1ワイヤー区間15が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第1溝12を基点に第1ワイヤー区間15が元の位置に戻り第1ワイヤー区間15の乳房への圧を調整しワイヤーが肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
図3と図4にて第2ワイヤー区間16の両端にある第1溝12と第2溝13による第2ワイヤー区間16への作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第2ワイヤー区間16は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第1溝12と第2溝13の両溝によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第2ワイヤー区間16は第1溝12と第2溝13の両溝を基点に第2ワイヤー区間16が外側へ僅かに開き第2ワイヤー区間16の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房の下部への負荷Gが必用以上に第2ワイヤー区間16に掛かると第1溝12と第2溝13の両溝を基点に第2ワイヤー区間16が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第1溝12と第2溝13の両溝を基点に第2ワイヤー区間16が元の位置に戻り第2ワイヤー16の乳房への圧を調整しワイヤーが肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
図4にて第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17を区切る第2溝13の作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第3ワイヤー区間17は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第2溝13によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第3ワイヤー区間17は第2溝13を基点に第3ワイヤー区間17が外側へ僅かに開き第3ワイヤー区間17の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房からの負荷Gが必用以上に第3ワイヤー区間17に掛かると第2溝13を基点に第3ワイヤー区間17が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第2溝13を基点に第3ワイヤー区間17が元の位置に戻り第3ワイヤー区間17の乳房への圧を調整しワイヤーが肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
ブラジャー1に用いるワイヤー7の柔軟性をはかる為にワイヤー7の素材に柔軟性を持たせた素材が用いられているが、半円状のワイヤ7ーの両端を容易に狭めたり広めたり出来るが、半円状のワイヤー7の中心付近である本実施例の第2ワイヤー区間内16だけを狭めたり広めたりすることは困難である。通常のブラジャー1のワイヤー7が乳房の下部の基底ライン5を入り込んで食い込んだりするのはワイヤー7が体の挙動変化に追従できていない事が起因と考えられる。第1実施例で特に注目すべき点は、ブラカップ下部にあたる第2ワイヤー区間16である。第2ワイヤー区間16は他の第1ワイヤー区間15と第3ワイヤー区間17に比べて常に上に位置する乳房からの負荷(圧)Gが加わっており、第2ワイヤー区間16のワイヤー7に掛かる負担は大きい。第1溝12と第2溝13の両溝を基点に第2ワイヤー区間内16のワイヤー7自身の素材が持つ柔軟性に富んだ性能によって第2ワイヤー区間内16に掛かる体の挙動変化に伴う負荷変動に対応しワイヤー7に対する不快感を軽減し快適な着用感を向上させている。
本発明では、第1溝12と第2溝13の溝の形をV字型としている。V字型とすることによって溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを防ぐ目的と溝の反発力を利用している。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。このV字型の溝に負荷が掛かり溝の幅が狭くなると溝の谷の底付近は間隔が狭くなり反発する力は溝の底へ向かうにつれて段々強くなる。負荷量に対して負荷量に追従するように反発する力が強くなると負荷に対して受け止め支える力が徐々に増すことになる。一種のバネ効果が得られる。逆に負荷が弱まれば負荷量に対して負荷量に追従するように反発する力が弱くなり元のワイヤーの形へと戻る。仮に溝の形が長方形するとどうなるか考察すると、溝に負荷が掛かり溝の幅が狭くなるとワイヤー自体が半円形でもあることから最初に溝の幅が狭くなるのは溝の入り口であり、ある程度の負荷を越えると溝の入り口の角同士がぶつかり合ってしまう。この時点にて溝を基点に横方向にワイヤーの角度可変機能をを失ってしまう。これが頻繁に起きるとワイヤー自体が損傷してしまう事態にもなりかねない。本発明の第1溝12と第2溝13の溝の形をV字型としなければならない理由はこのことからきている。
本発明では、実施例1について述べるとブラカップ外周の乳房の基底ライン5にワイヤー機構を備えたワイヤー7において、乳房から掛かる負荷またはワイヤーの力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧はワイヤー7の長手方向の位置によって異なる。第1ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に横方向又は斜め上方向からの作用が主となると共に体の挙動変化によっては隣接する隣の乳房からの負荷の力が加わることも想定される。第2ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に上方向からの作用が主となると共に乳房の重さが直接作用する区間でもある。ブラジャーの着用者の体の挙動変化によっては乳房が上下に揺れる事もあり得る。この時には乳房の重さ以上の負荷がワイヤー7に掛かる事が想定され、ブラカップ2とワイヤー7によって締め付けず緩めすぎず柔軟に乳房を支える必用がある。第3ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に横方向又は斜め上方向からの作用が主となると共に体の挙動変化によっては乳房が脇方向へと流れてしまう事も想定され、ワイヤー7によって乳房がブラカップ2内から脇方向へと流れる事を抑止しなければならない。即ち、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5にワイヤー機構を備えたワイヤー7では、乳房から掛かる負荷またはワイヤー7の力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧はワイヤー7の長手方向の位置によって異なり、それは大きく分けて3つに区切ることができる。本発明では、この事に着目し考えられている。ワイヤー7に第1溝12と第2溝13を設けて第1ワイヤー区間15と第2ワイヤー区間16と第3ワイヤー区間17の3区間に分け、第1溝12と第2溝13を基点にしてワイヤー7にブラカップ2に向けた横方向に対しての角度可変機能を持たせて、3区間の異なる乳房から掛かる負荷またはワイヤー7の力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧を調整している。仮に溝を6箇所以上の多数設ければ、ワイヤー7自体の乳房をブラカップ内にホールドして適切にバストを補正機能が消失し、ワイヤー7を設ける意味が全くなくなる。
図5では、実施例2における女性の胸部の左右の乳房の内、身体の左側の乳房を覆い補正するブラカップ周辺を代表例として示している。乳房を包む円錐形の形状としたブラカップ2の外周に接続されたベルト部3との縫い代部の乳房の基底ライン5に沿って乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って設けられている長手方向に半円形の形状のワイヤー7はブラカップ2のカップ頂点方向である長手方向内側に面した2箇所に溝22、23が設けられている。この2箇所の溝22、23によってワイヤー7は3区間にされている。ブラカップ2の外周に接続されたベルト部3との縫い代部8の乳房の基底ラインに5沿って乳房の基底ラインより2mm〜15mmの範囲内にてブラカップ2内側に設けられている2箇所の溝によって3区間にされたワイヤー7について本発明では、胸の中心に位置からブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿ってブラカップ2の下部の手前までを第1ワイヤー区間として第1ワイヤー区間25と呼称する。第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26を区切る溝を第3溝22と呼称する。ブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って下部部分を第2ワイヤー区間として第2ワイヤー区間26と呼称する。乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に位置する脇からブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿ってブラカップ2の下部の手前までを第3ワイヤー区間として第3ワイヤー区間27と呼称する。第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る溝を第4溝23と呼称する。実施例2で便宜上ワイヤー7の断面積の形状を楕円形を採用し説明している。
ワイヤー7の形状は、円形又は楕円形のどちらの形状でも効果は得られる。ワイヤーから乳房に掛ける圧や乳房からワイヤーに掛かる負荷またはブラジャーの着用感などを考量するとワイヤー7の形状は、楕円形が最も適切である。ブラカップ2の形状や大きさ又はブラジャー自体の価格やその時々のデザインなどを考量し決定する。一方、ワイヤー7の材質は、一般的にブラジャー1のワイヤー7に使用されている金属製のステンレススチール、アモルファス合金、形状記憶合または柔軟性に富んだプラスチック素材や繊維強化プラスチックなど柔軟性に富んだ材質を選定し、どちらの材質でも効果は得られる。ブラカップ2の形状や大きさ又はブラジャー自体の価格やその時々のデザインなどを考量し決定する。ワイヤー7はバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)に収納されブラジャー本体1に取り付けられている。
通常のワイヤー入りブラジャーに置いてワイヤーが設けられている位置にはブラカップの外周に接続されたベルト部3とを繋ぎ合わせている縫代部8が設けられており、この縫代部8にはワイヤー無しブラジャーと同様に乳房の基底ライン5に沿ってテープが縫われ乳房をブラカップ内にしっかりとホールドするようにしている。
第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26を区切る第3溝22について述べる。図6は第1ワイヤー区間26と第2ワイヤー区間27を区切る第3溝22の拡大図である。図5で示すようにブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って設けられている長手方向に半円形の形状のワイヤー7はブラカップ2のカップ頂点4方向である長手方向内側に面した2箇所に第3溝22と第4溝23が設けられている。この内、第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26を区切る第3溝22の目的は第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26においてワイヤー7に対して負荷変動が起きたときに僅かに第3溝22を基点に横方向に角度可変機能を持たせることにあり、ブラジャー1着用者の乳房の大きさによりブラカップ2の大きさもAカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップと決まってくるわけだがカップの大きさによって第3溝22の深さは決まってくる。第3溝22の深さが深ければワイヤーの横方向への角度可変量は大きく取れる。逆に第3溝22の深さが浅ければワイヤーの横方向への角度可変量は小さくなる。AカップとDカップを比べるとDカップの方が乳房は大きくなり、ワイヤー7の負荷変動が大きくなり第3溝22の深さをAカップよりDカップの方を深くして、Aカップより横方向に角度可変機能を持たせる必用がある。また用いるワイヤー7の太さが太ければ少し深くなり、ワイヤー7の太さが細ければ溝の深さは浅くなる。従って溝の深さはブラカップ2の大きさと用いるワイヤー7の太さや形状によって0.1mm〜1.5mmの範囲内において設計時に決定する。第3溝22の溝の形はV字型となっている。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。溝の形をV字型とすることでワイヤー7に負荷が掛かり溝の幅が狭くなっても溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを出来るだけ防げるように溝に掛かる負荷を柔軟に受け止める構造としている。
第3溝22で仕切られた第1ワイヤー区間25の区間は、胸の中心に位置からブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿ってブラカップ2の下部の手前までの位置であり、乳房に対しては横側から補正の力を加えている。第3溝22で仕切られた第2ワイヤー区間26は、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って下部部分の位置であり、乳房に対しては下側から補正の力を加えている。ブラジャー1を着用する人の乳房の形によって第3溝22の溝の間が広くなったり狭くなったりして第3溝22を基点に第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26において乳房への負荷を的圧に調整している。仮にブラジャー1を着用した時にワイヤーの負荷が第2ワイヤー区間26に比べて第1ワイヤー区間25の方が大きいくなる、第1ワイヤー区間>第2ワイヤー区間となると第3溝22を基点にして第3ワイヤー区間25は乳房に対して外側に広がり的圧を維持する。一方、ブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第1ワイヤー区間25に比べて第2ワイヤー区間26の方が大きいくなる、第1ワイヤー区間<第2ワイヤー区間となると第3溝22を基点にして第2ワイヤー区間26は乳房に対して外側に広がり的圧を維持する。
第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る第4溝23について述べる。図7は第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る第4溝23の拡大図でありる。図5で示すようにブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って設けられている長手方向に半円形の形状のワイヤー7はブラカップのカップ頂点4方向である長手方向内側に面した2箇所に第3溝22と第4溝23が設けられている。この内第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る第4溝23の目的は第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27においてワイヤー7に対して負荷変動が起きたときに僅かに第4溝23を基点に横方向に角度可変機能を持たせることにあり、ブラジャー1着用者の乳房の大きさによりブラカップ2の大きさもAカップ、Bカップ、Cカップ、Dカップと決まってくるわけだがカップの大きさによって第4溝23の深さは決まってくる。第4溝23の深さが深ければワイヤーの横方向への角度可変量は大きく取れる。逆に第4溝23の深さが浅ければワイヤーの横方向への角度可変量は小さくなる。AカップとDカップを比べるとDカップの方が乳房は大きくなり、ワイヤー7の負荷変動が大きくなり第4溝23の深さをAカップよりDカップの方を深くして、Aカップより横方向に角度可変機能を持たせる必用がある。また用いるワイヤー7の太さが太ければ少し深くなり、ワイヤー7の太さが細ければ溝の深さは浅くなる。従って溝の深さはブラカップ2の大きさと用いるワイヤー7の太さや形状によって0.1mm〜1.5mmの範囲内において設計時に決定する。第4溝23の溝の形はV字型となっている。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。溝の形をV字型とすることでワイヤー7に負荷が掛かり溝の幅が狭くなっても溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを出来るだけ防げるように溝に掛かる負荷を柔軟に受け止める構造としている。
第4溝23で仕切られた第3ワイヤー区間27の区間は、ベルト3の脇からブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿ってブラカップ2の下部の手前までの位置であり、乳房に対しては横側から補正の力を加えている。第4溝23で仕切られた第2ワイヤー区間26は、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5より2mm〜15mmの範囲内にて内側に沿って下部部分の位置であり、乳房に対しては下側から補正の力を加えている。ブラジャー1を着用する人の乳房の形によって第4溝23の溝の間が広くなったり狭くなったりして第4溝23を基点に第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27において乳房への負荷を的圧に調整している。仮にブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第2ワイヤー区間26に比べて第3ワイヤー区間27の方が大きいくなる、第3ワイヤー区間>第2ワイヤー区間となると第4溝23を基点にして第3ワイヤー区間27は乳房に対して外側(脇側)に広がり的圧を維持する。一方、ブラジャー1を着用した時にワイヤー7の負荷が第3ワイヤー区間27に比べて第2ワイヤー区間26の方が大きいくなる、第3ワイヤー区間<第2ワイヤー区間となると第4溝23を基点にして第2ワイヤー区間26は乳房に対して外側(下側)に広がり的圧を維持する。
以下、実施例2に記載された本実施形態の作用及び効果について説明する。ブラジャー1を着用する最大の目的は、乳房を適正の形状に補正する事を目的としている。女性の乳房の形は同じではなく千差万別である。ブラカップ2のサイズがBカップの女性達の中にはBカップが適正の人もいればAカップに近いBカップの人もいるしCカップに近いBカップの人もいる。できるだけ理想のバストラインに保つことがブラジャー1に対しての課題でもある。乳房を包む円錐形の形状としたブラカップ2の外周に接続されたベルト3の乳房の基底ライン5に沿って、長手方向に半円形の形状のワイヤー7についても、できるだけ理想のバストラインに保つことを目的として設けられている。ブラカップ2の外周に接続されたベルト3の乳房の基底ライン5に沿って設けられたワイヤー7は乳房を寄せて上げる補正効果には適した方法である。しかしながら難点も幾つか挙げられる。ブラジャー1を着用したときに常に一定の姿勢とは考えにくく、立ったり、座ったり、しゃがんだりするなどの体全体の挙動変化は勿論のこと、手を上下左右に動かす挙動変化はさらに頻繁に行われる。特に左右の手の上下左右に動かす挙動変化はブラジャー1を着用時に乳房への何らかの力学的な作用が働き、乳房を寄せて上げる補正効果の為に設けられたワイヤー7に対しても直接作用しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を感じたりすることが問題視されている。ワイヤー7自体に柔軟性に富んだ材質を使って対応を行ったりワイヤーの取り付け位置の変更を行ったりして対処しようとしてきたがまだ十分な解消には至っていないのが現状である。本発明ではもう少し踏み込んで考案している。さらに実際の乳房の大きさが使用するブラジャー1のブラカップ2のサイズよりも少し大きい人や少し小さい人に対しても違和感なくワイヤー7が乳房の両横下部の3箇所から的圧を得て乳房を寄せて上げる補正効果えることが本発明の目的でもある。
図6にて第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26を区切る第3溝22の作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第1ワイヤー区間25は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第3溝22によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第1ワイヤー区間25は第3溝22を基点に第1ワイヤー区間25が外側へ僅かに開き第1ワイヤー区間25の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房からの負荷Gが必用以上に第1ワイヤー区間25に掛かると第3溝22を基点に第1ワイヤー区間25が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第3溝22を基点に第1ワイヤー区間25が元の位置に戻り第1ワイヤー区間25の乳房への圧を調整しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
図5図6にて第2ワイヤー区間26の両端にある第3溝22と第4溝23による第2ワイヤー区間26への作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第2ワイヤー区間26は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第3溝22と第4溝23の両溝によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第2ワイヤー区間26は第3溝22と第4溝23の両溝を基点に第2ワイヤー区間26が外側へ僅かに開き第2ワイヤー区間26の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャー1の着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房の下部への負荷Gが必用以上に第2ワイヤー区間26に掛かると第3溝22と第4溝23の両溝を基点に第2ワイヤー区間26が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第3溝22と第4溝23の両溝を基点に第2ワイヤー区間26が元の位置に戻り第2ワイヤー区間26の乳房への圧を調整しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
図6にて第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27を区切る第4溝23の作用と効果を説明する。ブラジャー1を着用者の乳房の形状に合わせて第2ワイヤー区間26は乳房からの力Gのバランスを保ち的圧になるように第4溝23によって調整を行っている。ブラジャー1を着用時に着用者の乳房の形状によって第3ワイヤー区間27は第4溝23を基点に第3ワイヤー区間27が外側へ僅かに開き第3ワイヤー区間27の乳房への圧を的圧になるように調整している。またブラジャーの着用者の挙動変化に伴い通常状態よりも乳房からの負荷Gが必用以上に第3ワイヤー区間27に掛かると第4溝23を基点に第3ワイヤー区間27が外側へ僅かに開き、負荷Gが通常状態に戻れば第4溝23を基点に第3ワイヤー区間27が元の位置に戻り第3ワイヤー区間27の乳房への圧を調整しワイヤー7が肌に食い込んだりして不快感や窮屈感などの不快感を改善している。
ブラジャー1に用いるワイヤー7の柔軟性をはかる為にワイヤー7の素材に柔軟性を持たせた素材が用いられているが、半円状のワイヤー7の両端を容易に狭めたり広めたり出来るが、半円状のワイヤー7の中心付近である本実施例2の第2ワイヤー区間内26だけを狭めたり広めたりすることは困難である。通常のブラジャー1のワイヤー7が乳房の下部の基底ライン5を入り込んで食い込んだりするのはワイヤー7が体の挙動変化に追従できていない事が起因と考えられる。第2実施例で特に注目すべき点は、ブラカップ下部にあたる第2ワイヤー区間26である。第2ワイヤー区間26は他の第1ワイヤー区間25と第3ワイヤー区間27に比べて常に上に位置する乳房からの負荷(圧)Gが加わっており、第2ワイヤー区間26のワイヤー7に掛かる負担は大きい。第3溝22と第4溝23の両溝を基点に第2ワイヤー区間内26のワイヤー7自身の素材が持つ柔軟性に富んだ性能によって第2ワイヤー区間内26に掛かる体の挙動変化に伴う負荷変動に対応しワイヤー7に対する不快感を軽減し快適な着用感を向上させている。
本発明では、第3溝22と第4溝23の溝の形をV字型としている。V字型とすることによって溝の中の対面する面同士がぶつかり合うのを防ぐ目的と溝の反発力を利用している。溝の入り口が最も開口部が広く溝の谷の底に向かうにつれて徐々に狭くなり溝の底は点になっている。このV字型の溝に負荷が掛かり溝の幅が狭くなると溝の谷の底付近は間隔が狭くなり反発する力は溝の底へ向かうにつれて段々強くなる。負荷量に対して負荷量に追従するように反発する力が強くなると負荷に対して受け止め支える力が徐々に増すことになる。一種のバネ効果が得られる。逆に負荷が弱まれば負荷量に対して負荷量に追従するように反発する力が弱くなり元のワイヤーの形へと戻る。仮に溝の形が長方形するとどうなるか考察すると、溝に負荷が掛かり溝の幅が狭くなるとワイヤー自体が半円形でもあることから最初に溝の幅が狭くなるのは溝の入り口であり、ある程度の負荷を越えると溝の入り口の角同士がぶつかり合ってしまう。この時点にて溝を基点に横方向にワイヤーの角度可変機能をを失ってしまう。これが頻繁に起きるとワイヤー自体が損傷してしまう事態にもなりかねない。本発明の第3溝22と第4溝23の溝の形をV字型としなければならない理由はこのことからきている。
本発明では、実施例2について述べるとブラカップ外周の乳房の基底ライン5にワイヤー機構を備えたワイヤー7において、乳房から掛かる負荷またはワイヤーの力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧はワイヤー7の長手方向の位置によって異なる。第1ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に横方向又は斜め上方向からの作用が主となると共に体の挙動変化によっては隣接する隣の乳房からの負荷の力が加わることも想定される。第2ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に上方向からの作用が主となると共に乳房の重さが直接作用する区間でもある。ブラジャーの着用者の体の挙動変化によっては乳房が上下に揺れる事もあり得る。この時には乳房の重さ以上の負荷がワイヤー7に掛かる事が想定され、ブラカップとワイヤー7によって締め付けず緩めすぎず柔軟に乳房を支える必用がある。第3ワイヤー区間では担当する区間内では、ワイヤー7から乳房に掛ける圧と乳房から掛かる負荷は主に横方向又は斜め上方向からの作用が主となると共に体の挙動変化によっては乳房が脇方向へと流れてしまう事も想定され、ワイヤー7によって乳房がブラカップ2内から脇方向へと流れる事を抑止しなければならない。即ち、ブラカップ外周の乳房の基底ライン5にワイヤー機構を備えたワイヤー7では、乳房から掛かる負荷またはワイヤーの力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧はワイヤー7の長手方向の位置によって異なり、それは大きく分けて3つに区切ることができる。本発明では、この事に着目し考えられている。ワイヤー7に第3溝22と第4溝23を設けて第1ワイヤー区間25と第2ワイヤー区間26と第3ワイヤー区間27の3区間に分け、第3溝22と第4溝23を基点にしてワイヤー7にブラカップ2に向けた横方向に対しての角度可変機能を持たせて、3区間の異なる乳房から掛かる負荷またはワイヤー7の力によって乳房をブラカップ2内に保持するワイヤー7から乳房に掛ける圧を調整している。仮に溝を6箇所以上の多数設ければ、ワイヤー7自体の乳房をブラカップ内にホールドして適切にバストを補正機能が消失し、ワイヤー7を設ける意味が全くなくなる。
実施例2におけるワイヤー7のブラカップ内における設置に関しては、特段限定するものではなく、一例として次の方法が挙げられる。
(1)ワイヤー7が収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)が直接、乳房の肌にあらないようにブラカップ内側の肌に接する生地とブラカップ外側の生地との間に設ける方法が挙げられる。従って乳房から見るとブラカップ内側の肌に接する生地そしてワイヤーが収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)そしてブラカップ外側の生地となる。
(2)ワイヤー7が収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)が直接、乳房の肌に対面するようにブラカップ内側の肌に接する側の生地に設ける方法が挙げられる。従って乳房から見るとワイヤーが収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)そしてブラカップ内側の肌に接する生地そしてブラカップ外側の生地となる。
(3)ワイヤー7が収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)がブラカップ外側の生地に設ける方法が挙げられる。従って乳房から見るとブラカップ内側の肌に接する生地そしてブラカップ外側の生地そしてワイヤーが収納されているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)となる。
またブラカップ内に乳房へのパッド機能を持たせたポリウレタンなどの発泡素材を用いた製品がある。この場合には、ワイヤーは収納しているバイアステープ等で作られた帯状の収納袋(ワイヤーチューブ)に入れず、パッド機能を持たせたポリウレタンなどの発泡素材の中に直接ワイヤー単体7を組み込む方法を用いても良い。
本発明による2箇所の溝によって3区間にされたワイヤー7はブラジャーに限定することなく、ブラカップ外周の乳房の基底ラインにワイヤー機構を備えたブラカップを有する衣類である、ボディスーツ、ブラスリップ、ブラキャミソールなどの衣類に関しても適用しても良い。