JP3069237B2 - 乳房カップを有する女性用衣類 - Google Patents

乳房カップを有する女性用衣類

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JP3069237B2
JP3069237B2 JP6091601A JP9160194A JP3069237B2 JP 3069237 B2 JP3069237 B2 JP 3069237B2 JP 6091601 A JP6091601 A JP 6091601A JP 9160194 A JP9160194 A JP 9160194A JP 3069237 B2 JP3069237 B2 JP 3069237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳房カップを有する女
性用衣類に関するものである。特に本発明は、乳房の形
を整える造型機能を有し、且つ、着用感の優れた乳房カ
ップを有する女性用衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブラジヤー、ロングラインブ
ラジャー、ボディスーツ、スリーインワン、ブラテデ
ィ、ブラキャミソール、ブラスリップ、ビスチエなどの
乳房カップを有する下着類や、レオタード、水着あるい
はイブニングドレス、ビスチエタイプのアウターウェア
ーなどの乳房カップを有する女性用衣類は女性用の被服
として広く普及している。一般にこれらの女性用衣類
は、乳房の形を整え、そのシルエットをできるだけ美し
くするために乳房カップ部のカップの縁のほぼ下半部の
周縁にほぼ半円状の金属製などのカップワイヤーを具備
しているものが広く普及しており、前記カップワイヤー
の剛性を利用してカップの変形を食い止めて乳房の形を
美しく保とうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な剛性の大きい線状のワイヤーを用いた衣類の場合に、
着用者のサイズとぴったり一致している場合は問題が少
ないが、一般に着用者個人のサイズに応じてカップワイ
ヤーまであつらえると言うようなことは生産性の問題か
らも行われておらず、いくつかの平均的なサイズの中か
ら着用者のサイズに比較的近いものを選定するのが普通
であり、したがって着用者個人のバストのサイズや形と
用いられているカップワイヤーのサイズや形にずれがあ
ると、剛性の大きい線状のワイヤーを用いた場合には、
線状に身体を圧迫したり、あるいはカップワイヤーの先
端部、特に脇側の先端部が身体に食い込んで着用感が低
下したり、長時間着用している場合に痛みが生じて不快
感が大きくなるなどの問題があった。
【0004】一般に女性の身体は30歳をすぎて60歳
ぐらいまでは20歳代の体型と比べるとウェスト部が太
くなり、胃のあたりが前に出てきたり、下腹部が前に出
てくるだけでなく、乳房においても乳房脇側上部に脂肪
が付いたり、一般に乳房が柔らかくなってきて下垂しや
すくなり、乳房が下垂すると脇方向に広がる方向にその
バージスラインが変化してくる、いわゆる脇方向に流れ
る傾向が出てくる。
【0005】この事をわかりやすく図示すると図23の
様になる。図23は乳房のバージスラインの変化を示し
たものであり、点線で示した乳房のバージスラインが若
い年齢時の頃のバージスライン22aである。乳房が下
垂してくるとそのバージスラインは実線で示したバージ
スライン22bのように脇に流れた形となる。また、年
をとるにしたがって、呼吸の際の肋骨の動きも弱く小さ
くなり肺活量なども低下してくるので胸部の圧迫に耐え
るのが苦痛になり、比較的柔らかいカップワイヤー入り
乳房カップを有する衣類や或いはノンワイヤータイプの
乳房カップを有する衣類を着用する傾向にある。
【0006】図24に脂肪が付いてきた体型の女性が従
来の比較的剛性の強いカップワイヤー入りで、乳房カッ
プ30の下部に土台布31を有する最も一般的なブラジ
ャーを着用したときの上半身部の平面図を示した。32
が脇部の脂肪が付いた贅肉部分で乳房カップ30から贅
肉が段になってはみ出ている部分であり、この部分にカ
ップワイヤーの脇側の先端部が食い込んで痛んだり、ひ
どい場合には傷を付けたりする恐れが出てくる。また3
1は土台布でその脇もかなり脂肪の付いた贅肉で膨らん
でおり従って土台布で胸を締付けて楽に呼吸がしにくい
などの圧迫感が出てくる問題があり、そこで比較的柔軟
なタイプのカップワイヤー(以下ソフトタイプのカップ
ワイヤーと略称する。)を具備した衣類を着用したり、
或いはノンワイヤータイプの衣類を好んで着用する傾向
が出てくる。ソフトタイプのカップワイヤーは、乳房が
いわゆる脇に流れたような形のバージスラインを有する
乳房の場合にもカップワイヤー自体が開いて広げられる
ので、剛性の大きな通常のカップワイヤーを装着した衣
類に比べて着用感は良くなるが、バック布の伸縮力で脇
部が横に引かれると共に、更に脇についた贅肉でカップ
ワイヤーに連なる脇部のバック布が横に引かれカップが
横に引っ張られてカップワイヤーの脇から下辺部の間の
曲線状部分が比較的直線に近い形に開くなどカップワイ
ヤーの脇部の美しい曲線がくずれた形になってしまい、
乳房カップの形が崩れてしまうという問題がある。ノン
ワイヤータイプの乳房カップを有する衣類を着用した場
合には更にこの傾向が強くなるといった問題があった。
【0007】本発明は、これらの問題点に鑑み、(1)
乳房の形を整える補整機能を有し、カップワイヤーの脇
側の先端部が身体に食い込むなどの問題がなく、長時間
着用しても痛みが生じたりせず着用感の良好な乳房カッ
プを有する女性用衣類を提供することを目的とするもの
である。
【0008】また、そのほか後述する本発明の好ましい
態様に於いては、前記目的のほか、それぞれ更に次のよ
うな目的を有する。 (2)即ち、更に本発明は、洗濯などでカップワイヤー
が当該ワイヤーを収納している布を突き破って外に突き
出てしまう問題点をより改良し、カップワイヤーの脇側
の先端部がより身体に食い込みにくい、より着用感の良
好な乳房カップを有する女性用衣類を提供することを目
的とするものである。
【0009】(3)更に本発明の別の目的は、比較的応
力が集中する前中心の強度を強くしかつ安定させ、ま
た、前中心にねじれが生じにくく洗濯などの耐久性を向
上させた乳房カップを有する女性用衣類を提供すること
にある。
【0010】(4)また、更に本発明の別の目的は、よ
り一層着用感を改良した乳房カップを有する女性用衣類
を提供することにある。 (5)また、更に本発明の別の目的は、適度の補整機能
と良好な着用感を有する、補整機能と着用感のバランス
のとれた乳房カップを有する女性用衣類を提供すること
にある。
【0011】(6)また、更に本発明の別の目的は、製
造が容易であり、適度の補整機能と良好な着用感を有す
る、補整機能と着用感のバランスがとれ、耐久性が良好
で、繰り返しの洗濯に十分絶えることができる乳房カッ
プを有する女性用衣類を提供することにある。
【0012】(7)また、更に本発明の別の目的は、適
度の補整機能と違和感が少ない良好な着用感を有する、
乳房カップを有する女性用衣類を提供することにある。 (8)また、更に本発明の別の目的は、通気性が良く、
蒸れなどの不快感が改良され、より着用感の優れた乳房
カップを有する女性用衣類を提供することにある。
【0013】(9)また、更に本発明の別の目的は、身
体の曲面に沿いやすくなじみが良く、着用感がより良好
な乳房カップを有する女性用衣類を提供することにあ
る。 (10)また、更に本発明の別の目的は、身体の締付け
がより少なく、圧迫感がより改良され、着用がらくで、
しかもカップワイヤーの脇から下辺部にかけてのカーブ
を保ちながら乳房のバージスに沿ってフィットする着用
感がより良好で乳房の形状の補整機能を備えた乳房カッ
プを有する女性用衣類を提供することにある。
【0014】(11)また、更に本発明の別の目的は、
前述した乳房形状の補整機能と着用感の優れた機能を十
分に生かせる乳房カップを有する女性用衣類を提供する
ことにある。
【0015】(12)また、更に本発明の別の目的は、
圧迫感が非常に少なく長時間快適で楽な着心地を有する
乳房カップを有する女性用衣類であるブラジャーを提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明の乳房カップを有する女性用衣類は次の構成
を有するものである。
【0017】(1)乳房カップを有する女性用衣類の前
記乳房カップに、その最下点を通り前中心側と脇側に向
かってカップの縁に沿って円弧を描きながら伸びるカッ
プワイヤーが設けられており、前記乳房カップの脇側の
縁に沿ってその外側に面状に延在するアモルファス樹脂
シート状片が設けられている女性用衣類であって、前記
アモルファス樹脂シート状片は、前記乳房カップのほぼ
脇側の縁部分で乳房カップの縁に縫製されて取り付けら
れており、前記アモルファス樹脂シート状片は、少なく
とも前記カップワイヤーの脇側の先端部分まで達してい
るアモルファス樹脂シート状片である乳房カップを有す
る女性用衣類。
【0018】(2)アモルファス樹脂シート状片が、前
記カップワイヤーの脇側の先端部分よりやや上方まで延
在しているアモルファス樹脂シート状片である前記
(1)項に記載の乳房カップを有する女性用衣類。
【0019】(3)左右の乳房カップのそれぞれの前中
心側の縁の少なくとも一部の縁の間に渡って面状に延在
するアモルファス樹脂シート状片が更に設けられてお
り、前記アモルファス樹脂シート状片は、前記左右の乳
房カップのほぼ前中心側のそれぞれの縁部分で乳房カッ
プの縁に縫製されて取り付けられている前記(1)項ま
たは(2)項のいずれかに記載の乳房カップを有する女
性用衣類。
【0020】(4)アモルファス樹脂シート状片が、そ
の周囲の縁の一辺もしくは複数辺が肉薄になっているア
モルファス樹脂シート状片である前記(1)〜(3)項
のいずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。
【0021】(5)アモルファス樹脂シート状片のアモ
ルファス樹脂が、JIS A硬度が50〜95ないしは
ショア硬度(D)が30〜75のアモルファス樹脂であ
る前記(1)〜(4)項のいずれかに記載の乳房カップ
を有する女性用衣類。
【0022】(6)アモルファス樹脂シート状片のアモ
ルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー樹脂、ポ
リオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステル系エラ
ストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹脂,ポリ
アミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系エラスト
マー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラストマー樹
脂である前記(1)〜(5)項のいずれかに記載の乳房
カップを有する女性用衣類。
【0023】(7)アモルファス樹脂シート状片の厚み
が0.3〜1mmである前記(1)〜(6)項のいずれ
かに記載の乳房カップを有する女性用衣類。 (8)アモルファス樹脂シート状片が、その表裏面方向
に貫通する複数の通気穴が設けられたアモルファス樹脂
シート状片である前記(1)〜(7)項のいずれかに記
載の乳房カップを有する女性用衣類。
【0024】(9)脇側に設けられているアモルファス
樹脂シート状片が、その硬度が部分的に変化しているア
モルファス樹脂シート状片であって、乳房カップの脇側
の縁近房から外側方向にその硬度が低くなっているアモ
ルファス樹脂シート状片である前記(1)〜(8)項の
いずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。
【0025】(10)カップワイヤーが比較的柔軟なタ
イプのカップワイヤーである前記(1)〜(9)項のい
ずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。 (11)乳房カップを有する女性用衣類が、乳房カップ
を有する下着類、レオタード、水着から選ばれた女性用
衣類である前記(1)〜(10)項のいずれかに記載の
乳房カップを有する女性用衣類。
【0026】(12)乳房カップを有する女性用衣類
が、その左右の乳房カップの前中心側は前中心布で連結
されており、左右それぞれの乳房カップの脇側にはそれ
ぞれバック布が取り付けられた、乳房カップの下部に土
台布を持たないタイプのブラジャーである前記(1)〜
(10)項のいずれかに記載の乳房カップを有する女性
用衣類。
【0027】
【作用】
(1)本発明の乳房カップを有する女性用衣類は、乳房
カップに、その最下点を通り前中心側と脇側に向かって
カップの縁に沿って円弧を描きながら伸びるカップワイ
ヤーが設けられており、前記乳房カップの脇側の縁に沿
ってその外側に面状に延在するアモルファス樹脂シート
状片が設けられている女性用衣類であって、前記アモル
ファス樹脂シート状片は、前記乳房カップのほぼ脇側の
縁部分で乳房カップの縁に縫製されて取り付けられてお
り、前記アモルファス樹脂シート状片は、少なくとも前
記カップワイヤーの脇側の先端部分まで達しているアモ
ルファス樹脂シート状片である構成を有するので、カッ
プワイヤーによる乳房の形を整える補整機能を有し、カ
ップワイヤーの脇側にはカップワイヤーの先端部まで達
している面状に延在するアモルファス樹脂シート状片が
存在するので、特に身体に食い込みやすいカップワイヤ
ーの脇側部分がアモルファス樹脂シート状片により面状
にサポートされ、この部分にかかる身体への応力が面状
に分散されるので、これらの部分が身体に食い込むなど
の問題がなく、しかもアモルファス樹脂シート状片は柔
軟な樹脂であるので身体に柔らかくフィットして、長時
間着用しても痛みが生じたりせず着用感の良好な乳房カ
ップを有する女性用衣類を提供できる。
【0028】(2)また、本発明において、アモルファ
ス樹脂シート状片が、前記カップワイヤーの脇側の先端
部分よりやや上方まで延在しているアモルファス樹脂シ
ート状片である本発明の好ましい態様とすることによ
り、アモルファス樹脂シート状片が前記カップワイヤー
の脇側の先端部分よりやや上方まで延在しているので洗
濯などの際、カップワイヤーの脇側の先端部分がカップ
ワイヤーを収納している生地を突いて突き破る恐れが少
なくなり、カップワイヤーが当該ワイヤーを収納してい
る布を突き破って外に突き出てしまう欠点がより改良さ
れ、また、カップワイヤーの脇側の先端部がより身体に
食い込みにくい構造になるので、より着用感の良好な乳
房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0029】(3)また、本発明において、左右の乳房
カップのそれぞれの前中心側の縁の少なくとも一部の縁
の間に渡って面状に延在するアモルファス樹脂シート状
片が更に設けられており、前記アモルファス樹脂シート
状片は、前記左右の乳房カップのほぼ前中心側のそれぞ
れの縁部分で乳房カップの縁に縫製されて取り付けられ
ている本発明の好ましい態様とすることにより、一般に
前中心部は身体の動きなどによって横方向に引っ張られ
たり、乳房の重みで下方向に応力が掛かったりするなど
比較的応力が集中する傾向にあるが、左右の乳房カップ
の前中心側の縁をつなぐ様な形で面状に延在するアモル
ファス樹脂シート状片が更に設けられることにより、前
中心の強度を強くしかつ安定させることができる。
【0030】また、洗濯などにおいては前中心にねじれ
が生じ易いが、この部分に面状に延在するアモルファス
樹脂シート状片が存在することにより耐洗濯性などの耐
久性を向上させた乳房カップを有する女性用衣類を提供
できる。
【0031】(4)また、本発明において、アモルファ
ス樹脂シート状片が、その周囲の縁の一辺もしくは複数
辺が肉薄になっているアモルファス樹脂シート状片であ
る本発明の好ましい態様とすることにより、アモルファ
ス樹脂シート状片の縁部が薄くなっているので縁部が身
体に当たる場合に、身体により柔らかく当接されるの
で、より一層着用感が良好な乳房カップを有する女性用
衣類を提供できる。また、アモルファス樹脂シート状片
がカツプや衣類の他の部分の生地に縫製されるのはその
周辺部分であるので、より縫製がしやすい。
【0032】(5)また、本発明において、アモルファ
ス樹脂シート状片のアモルファス樹脂が、JIS A硬
度が50〜95ないしはショア硬度(D)が30〜75
のアモルファス樹脂である本発明の好ましい態様とする
ことにより、脇部のワイヤーの先端部の肌への食い込み
を防止し得るに必要な腰を有し、また、仮にワイヤーに
応力がかかりワイヤーが開こうとする場合においてもア
モルファス樹脂が脇部のワイヤーのカーブの変形を防止
できる程度の適宜の硬度を有し、しかも、着用感が低下
しない柔軟性を有する硬度範囲であり、適度の補整機能
と着用感のバランスのとれた乳房カップを有する女性用
衣類を提供できる。
【0033】(6)また、本発明において、アモルファ
ス樹脂シート状片のアモルファス樹脂が、ポリスチレン
系エラストマー樹脂、ポリオレフィン系エラストマー樹
脂、ポリエステル系エラストマー樹脂、ポリウレタン系
エラストマー樹脂,ポリアミド系エラストマー樹脂およ
びシリコーン系エラストマー樹脂から選ばれた少なくと
も1種のエラストマー樹脂である本発明の好ましい態様
とすることにより、これらのエラストマー樹脂は容易に
入手できるので本発明の衣類の製造が容易であり、適度
の柔軟性を有し着用感が良好で、前述した脇部のワイヤ
ーの先端部の肌への食い込みを防止したり、脇部のワイ
ヤーのカーブの変形を防止できる程度の適宜の硬度を有
する物が容易に入手可能で、耐久性が良好で、繰り返し
の洗濯に十分絶えることができる乳房カップを有する女
性用衣類を提供できる。
【0034】(7)また、本発明において、アモルファ
ス樹脂シート状片の厚みが0.3〜1mmである本発明
の好ましい態様とすることにより、前述した脇部のワイ
ヤーの先端部の肌への食い込みを防止したり、脇部のワ
イヤーのカーブの変形を防止できる程度の適宜の腰を有
し、しかも余り厚みが厚くならずに適度の柔軟性を有し
着用感が良好で、適度の補整機能と違和感が少ない良好
な着用感を有する、乳房カップを有する女性用衣類を提
供できる。
【0035】(8)また、本発明において、アモルファ
ス樹脂シート状片が、その表裏面方向に貫通する複数の
通気穴が設けられたアモルファス樹脂シート状片である
本発明の好ましい態様とすることにより、通気性が良
く、蒸れなどの不快感が改良されより着用感の優れた乳
房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0036】(9)また、本発明において、脇側に設け
られているアモルファス樹脂シート状片が、その硬度が
部分的に変化しているアモルファス樹脂シート状片であ
って、乳房カップの脇側の縁近房から外側方向にその硬
度が低くなっているアモルファス樹脂シート状片である
本発明の好ましい態様とすることにより、カップワイヤ
ーの存在する乳房カップの脇側の縁近房の硬度が比較的
高く、それより外側方向にその硬度が低くなっているの
で、アモルファス樹脂シート状片が身体の曲面に沿いや
すくなじみが良く着用感がより良好な乳房カップを有す
る女性用衣類を提供できる。
【0037】(10)また、本発明において、カップワ
イヤーが比較的柔軟なタイプのカップワイヤーである本
発明の好ましい態様とすることにより、比較的柔軟なソ
フトタイプのカップワイヤーをもちいているので、身体
の締付けがより少なく、圧迫感がより改良され、着用が
らくな乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。し
かも、ソフトタイプのカップワイヤーは、カップ部が両
脇方向に引っ張られた場合に容易に変形しやすく、特に
カップワイヤーの脇から下辺部にかけてのカーブがその
美しい曲線を保持できずにこの部分が直線に近い形に開
く傾向にあり、カップの美しい形状が保てなくなり、乳
房の形を整える補整機能が発揮できにくい欠点がある
が、アモルファス樹脂シート状片が面状にサポートして
いるのでカップワイヤーの脇から下辺部にかけてのカー
ブを保ちながら乳房のバージスに沿ってフィットする着
用感がより良好で乳房の形状の補整機能を備えた乳房カ
ップを有する女性用衣類を提供できる。
【0038】(11)また、本発明において、乳房カッ
プを有する女性用衣類が、乳房カップを有する下着類、
レオタード、水着から選ばれた女性用衣類である本発明
の好ましい態様とすることにより、これらの女性用衣類
は身体に密着して着用されるものであり、且つ乳房の造
型機能と着用感が極めて重要な要素を占めており、前記
本発明の作用を好適に発揮しやすい女性用衣類であり、
前述した乳房形状の補整機能と着用感の優れた機能を十
分に生かせる乳房カップを有する女性用衣類を提供でき
る。
【0039】(12)また、本発明において、乳房カッ
プを有する女性用衣類が、その左右の乳房カップの前中
心側は前中心布で連結されており、左右それぞれの乳房
カップの脇側にはそれぞれバック布が取り付けられた、
乳房カップの下部に土台布を持たないタイプのブラジャ
ーである本発明の好ましい態様とすることにより、土台
布によるベルトで締め付ける様な圧迫感がなく、贅肉の
付いた人でも圧迫感が非常に少なく長時間快適で楽な着
心地を有するブラジャーを提供できる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の理解を容易にするために、図
面を参照しながら、本発明の女性用衣類の具体例の一つ
として、まず代表的なブラジャーに適用する場合を例に
挙げて説明するが、本発明はこの実施例のもののみに限
定されるものではなく、また、例えば、ロングブラジャ
ー、ボディスーツ、スリーインワン、ブラテディ、ブラ
キャミソール、ブラスリップ、ビスチエなどの乳房カッ
プを有する下着類や、レオタード、水着あるいはイブニ
ングドレス、ビスチエタイプのアウターウェアーなどの
乳房カップを有する女性用衣類についても、ほぼ同様に
適用できるものである。
【0041】図1は本発明の乳房カップを有する女性用
衣類の一実施例のブラジャーの表側から見た概略平面図
である。この態様のブラジャーはその左右の乳房カップ
1、1´の前中心側は前中心布3で連結されており、左
右それぞれの乳房カップ1、1´の脇側にはそれぞれバ
ック布4、4´が取り付けられ、乳房カップ1、1´の
下部に土台布を持たないタイプのブラジャーである。こ
の例に於いてはブラジャーの左右の乳房カップ1、1´
の最下点を通り前中心側と脇側に向かってカップの下側
の縁2、2´に沿って円弧を描きながら伸びるカップワ
イヤー7、7´が設けられており前記乳房カップ1、1
´の脇側の縁に沿ってその外側に面状に延在するアモル
ファス樹脂シート状片5、5´が設けられている。通常
アモルファス樹脂シート状片5、5´はバック布4、4
´の表側に設けられ必要に応じてレースやその他の適宜
のカバー布でカバーされてその周囲の縁がこれら各種の
部材と共に縫製されているのが一般的であるが、アモル
ファス樹脂シート状片5、5´はバック布4、4´の裏
側に設けられ必要に応じてカバー布でカバーされている
構造にしても差支えないし、また、バック布などが二重
になっている場合には、その間にアモルファス樹脂シー
ト状片を挟んだ構造としても差し支えない。しかし、ア
モルファス樹脂シート状片5、5´がバック布4、4´
の表側に設けられているか、或るいは二重のバック布の
間に設けられている構造の方がバック布に段差が生じに
くくなるので肌触りの点ではより好ましい。アモルファ
ス樹脂シート状片5、5´は通常その全周囲の縁が衣類
本体に縫製されているのが一般的であるが、その位置が
ずれないように固定されていれば必ずしも全周囲の縁が
縫製されていなくてもよい。ただ、乳房カップの縁2、
2´と重なる側の縁は乳房カップの縁2、2´やカップ
ワイヤーを収納しているバイアステープ布と共に縫製さ
れていることが必要である。こうすることによってカッ
プワイヤーとアモルファス樹脂シート状片とが結合され
るのでカップワイヤーにかかる応力が面状に延在するア
モルファス樹脂シート状片に伝播されて面状に分散さ
れ、カップワイヤーが身体に食い込んで身体の特定箇所
を圧迫したり痛めたりする欠点が改良される。
【0042】また、この態様においては左右の乳房カッ
プ1、1´の縁2、2´のそれぞれの前中心側の縁の間
に渡って面状に延在するアモルファス樹脂シート状片6
が更に設けられており、前記アモルファス樹脂シート状
片は、前記左右の乳房カップのほぼ前中心側のそれぞれ
の縁部分で乳房カップの縁2、2´に縫製されて取り付
けられている。この部分では同様にカップワイヤーを収
納しているバイアステープ布と共に縫製されているので
前中心側の左右のカップワイヤーとアモルファス樹脂シ
ート状片6とが結合され橋渡しされた様な状態になり、
比較的応力が集中する傾向にある前中心の強度を強くし
かつ安定させることができる。また、洗濯などにおいて
は前中心にねじれが生じ易いが、この部分に面状に延在
するアモルファス樹脂シート状片が存在することにより
耐洗濯などの耐久性を向上させることができ好ましい。
しかし、この前中心のアモルファス樹脂シート状片6は
存在しなくても差支えない。また、この前中心のアモル
ファス樹脂シート状片6は前中心布3の表側に設けられ
必要に応じてレースやその他の適宜のカバー布でカバー
されてその周囲の縁がこれら各種の部材と共に縫製され
ているか、或るいは前中心布が二重構造でその間に挾ま
れて同様に縫製されているのが一般的であるが、アモル
ファス樹脂シート状片6は前中心布3の裏側に設けられ
必要に応じてカバー布でカバーされている構造にしても
差支えない。しかし、アモルファス樹脂シート状片6が
前中心布3の表側に設けられているか、または前中心布
が二重構造でその間に挾まれている構造の方が肌触りの
点ではより好ましい。また、表側にカバー布が設けられ
ている構造の場合には、表側をカバーするのにレースな
どの余り強度はないが装飾性に優れた布を表側に配置で
きるので装飾性の上からも好ましい。アモルファス樹脂
シート状片6は通常その全周囲の縁が衣類本体に縫製さ
れているのが一般的であるが、その位置がずれないよう
に固定されていれば必ずしも全周囲の縁が縫製されてい
なくてもよい。ただ、乳房カップの縁2、2´と重なる
側の縁は乳房カップの縁2、2´やカップワイヤーを収
納しているバイアステープ布と共に縫製されていること
が好ましい。こうすることによってカップワイヤーとア
モルファス樹脂シート状片とが結合され前中心の強度を
よりしっかりとさせることができ、かつ安定させること
ができる。また、洗濯などにおいては前中心にねじれを
より生じにくくする事ができる。
【0043】縫製状態を説明するために図1のA−A´
断面の端面模式図としていくつかの例を図2〜図5に示
したが、ここに示した態様のみに限定されるものではな
く、本発明の目的が達成できる限り他の縫製構造にして
もよい事は任意である。また、ブラジャーのみならず適
宜他の乳房カップを有する女性用衣類にも同様の縫製構
造にしたり、あるいは衣類の種類に応じて必要に応じ適
宜の変更をする事は任意である。
【0044】図2〜図5に示した態様は図面の左側が前
中心側である。図2に示した態様は1が乳房カップであ
り、乳房カップ1はこの態様においてはカップ表布1a
とカップ裏打布1bとからなっており乳房カップ1の縁
2の部分においてカップ表布1aの端部はカップ裏打布
1bの端部を挟んでその裏側に回り込むように肌側に折
り返されており、カップ脇側においては、その下にレー
スその他の適宜のカバー布11が配置され、更にその下
に脇側のアモルファス樹脂シート状片5が配置され、更
にその下側にバック布4が配置され、更にその下側に乳
房カップ1の縁2に沿ってカップワイヤー7がバイアス
テープ8などの適宜の布で包まれて乳房カップ1の縁2
に沿って縫製ライン9、10で一体的に縫製されてい
る。この態様においては脇側のアモルファス樹脂シート
状片5の乳房カップ1の縁2の反対側の縁は縫製ライン
14でバック布4に縫製されている。カバー布11の乳
房カップ1の縁2の反対側の縁も縫製ライン13でバッ
ク布4に縫製されている。前中心側もほぼ同様であり、
乳房カップ1の縁2の部分においてカップ表布1aの端
部はカップ裏打布1bの端部を挟んでその裏側に回り込
むように肌側に折り返されており、その下にレースその
他の適宜のカバー布12が配置され、更にその下に前中
心側のアモルファス樹脂シート状片6が配置され、更に
その下側に前中心布3が配置され、更にその下側に乳房
カップ1の縁2に沿ってカップワイヤー7がバイアステ
ープ8などの適宜の布で包まれて乳房カップ1の縁2に
沿って縫製ライン9、10で一体的に縫製されている。
【0045】図3は乳房カップ1の縁2の部分において
カップ裏打布1bの端部はカップ表布1aの端部を挟ん
でその表側に回り込むように表側に折り返されており、
カップ脇側においては、その上にバック布4が配置さ
れ、更にその上に脇側のアモルファス樹脂シート状片5
が配置され、更にその上に脇側のアモルファス樹脂シー
ト状片5をカバーするためのレースその他の適宜のカバ
ー布11が配置され更にその上側に乳房カップ1の縁2
に沿ってカップワイヤー7がバイアステープ8などの適
宜の布で包まれて乳房カップ1の縁2に沿って縫製ライ
ン9、10で一体的に縫製されている。この態様におい
ても脇側のアモルファス樹脂シート状片5の乳房カップ
1の縁2の反対側の縁は縫製ライン14でバック布4に
縫製されている。カバー布11の乳房カップ1の縁2の
反対側の縁も縫製ライン13でバック布4に縫製されて
いる。前中心側もほぼ同様であり、乳房カップ1の縁2
の部分においてカップ裏打布1bの端部はカップ表布1
aの端部を挟んでその表側に回り込むように表側に折り
返されており、その上に前中心布3が配置され、更にそ
の上に前中心側のアモルファス樹脂シート状片6が配置
され、更にその上に前中心側のアモルファス樹脂シート
状片6をカバーするためのレースその他の適宜のカバー
布12が配置され、更にその上側に乳房カップ1の縁2
に沿ってカップワイヤー7がバイアステープ8などの適
宜の布で包まれて乳房カップ1の縁2に沿って縫製ライ
ン9、10で一体的に縫製されている。
【0046】図4に示した態様はカップワイヤー7、バ
イアステープ8が乳房カップ1の縁2の表側に配置さ
れ、一方バック布4、脇側のアモルファス樹脂シート状
片5、脇側のアモルファス樹脂シート状片5をカバーす
るためのカバー布11や、カバー布12、前中心側のア
モルファス樹脂シート状片6、前中心布3が乳房カップ
1の縁2の肌側に配置されかつ最も肌側に近い側に乳房
カップ1の縁2に沿って適宜の裏打テープ布40が配置
されている点が図2や図3に示した態様と異なるところ
であり、このような構造にしても本質的な機能などは前
述した態様のものとほぼ同様である。
【0047】図5に示した態様は図4とその構造がよく
似ている態様であり、図4における裏打テープ布40は
存在しないが、バック布4や前中心布3がそれぞれ乳房
カップの縁側でやや長めになっていてその先端が表側に
折り返されてアモルファス樹脂シート状片5や6と、カ
バー布11やカバー布12の乳房カップの縁側の端部を
挟むような構造で縫製されている点が特色であり、本質
的な機能などは前述した態様のものほぼ同様である。
【0048】次に図1に示したようなブラジャーにおい
て脇側のアモルファス樹脂シート状片5の形やバック布
やカップワイヤーとの位置関係などの種々の態様の例を
説明するための簡略説明図を図6〜図13に示したが、
ここに示した態様のみに限定されるものではなく、本発
明の目的が達成できる限り他の態様にしてもよい。ま
た、ブラジャーのみならず適宜他の乳房カップを有する
女性用衣類にも同様にあるいは衣類の種類に応じて必要
に応じ適宜の変更を施して適用してもよい事は当然であ
る。
【0049】図6〜図13に於いては理解を容易にする
ためにカツプワイヤー7と脇側のアモルファス樹脂シー
ト状片5とバック布4のみを図示してあり、他の部材は
図示されていない。図12に示した態様を除いて図6〜
図11ならびに図13に示した態様はいずれもアモルフ
ァス樹脂シート状片5がカップワイヤー7の脇側の先端
部分よりやや上方まで延在しているタイプであり、アモ
ルファス樹脂シート状片5が前記カップワイヤーの脇側
の先端部分よりやや上方まで延在しているので洗濯など
の際、カップワイヤーの脇側の先端部分がカップワイヤ
ーを収納している生地を突いて突き破る恐れが少なくな
り、カップワイヤーが当該ワイヤーを収納している布を
突き破って外に突き出てしまう欠点がより改良され、ま
た、カップワイヤーの脇側の先端部がより身体に食い込
みにくい構造になっている。
【0050】図6に示した態様は、脇側のアモルファス
樹脂シート状片5の平面形状が上部ほど幅が広く、下部
は刀の切っ先の様な形になってその先がバック布4の下
辺部に僅かに到達している形状のアモルファス樹脂シー
ト状片が用いられているタイプを示している。
【0051】図7に示した態様は、脇側のアモルファス
樹脂シート状片5の平面形状が上部ほど幅が広い点は図
6と同様であるが、下部もある程度の幅を持ってバック
布4の下辺部に到っている形状のアモルファス樹脂シー
ト状片が用いられているタイプを示している。
【0052】図8に示した態様は、脇側のアモルファス
樹脂シート状片5の平面形状が図6に示した形状と良く
似た形状であるが、その下部の刀の切っ先の様な先端部
がバック布4の下辺部に到達しておらず、バック布4の
下辺部の若干上の部分まででとどまっている形状のアモ
ルファス樹脂シート状片が用いられているタイプを示し
ている。
【0053】図9に示した態様は、脇側のアモルファス
樹脂シート状片5の下部がバック布4の下辺部に到達し
ておらず、バック布4の下辺部の若干上の部分まででと
どまっている点では図8に示したタイプと共通している
が、アモルファス樹脂シート状片の平面形状においてバ
ック布4の上辺部と下辺部の中間位置に相当する部分の
アモルファス樹脂シート状片の幅が最も広くなっている
形状のアモルファス樹脂シート状片が用いられているタ
イプを示している。
【0054】図10に示した態様は、脇側のアモルファ
ス樹脂シート状片5の下部がバック布4の下辺部に到達
しておらず、バック布4の下辺部の若干上の部分までで
とどまっている点では図9に示したタイプと共通してい
るが、アモルファス樹脂シート状片の平面形状において
その下部側の幅が最も広くなっている形状のアモルファ
ス樹脂シート状片が用いられているタイプを示してい
る。
【0055】図11に示した態様は、脇側のアモルファ
ス樹脂シート状片5の下部がバック布4の下辺部に到達
しておらず、バック布4の下辺部の若干上の部分までで
とどまっている点では図9に示したタイプと共通してい
るが、アモルファス樹脂シート状片の平面形状におい
て、その上部と下部側の幅が広く、その中間部の幅が狭
くなっている形状のアモルファス樹脂シート状片が用い
られているタイプを示している。
【0056】図12に示した態様は、脇側のアモルファ
ス樹脂シート状片5の平面形状が図6に示した形状と良
く似た形状であるが、その上部の縁がバック布4の上辺
部に到達しておらず、バック布4の上辺部の若干下の部
分まででとどまっている形状のアモルファス樹脂シート
状片が用いられており、且つ、アモルファス樹脂シート
状片5の上部の縁が、カップワイヤー7の脇側の先端部
分とほぼ同じ位置にあるタイプのアモルファス樹脂シー
ト状片が用いられているタイプを示している。
【0057】図12に示した様な脇側のアモルファス樹
脂シート状片5の上部の縁がバック布4の上辺部に到達
しておらず、バック布4の上辺部の若干下の部分までで
とどまっている態様に於いてもアモルファス樹脂シート
状片5の平面形状としては、図12に示されたものに限
らず、例えば、図7や図9〜図11に示した様な他の適
宜の平面形状のものを採用しても良いことは当然であ
る。図13に示した態様は、脇側のアモルファス樹脂シ
ート状片5の硬度が部分的に変化しているアモルファス
樹脂シート状片であって、乳房カップの脇側の縁近房か
ら外側方向にその硬度が低くなっている、つまり柔らか
くなっているアモルファス樹脂シート状片を使用してい
る態様を示している。この図の例に於いてはアモルファ
ス樹脂シート状片5が乳房カップの脇側の縁近房から外
側方向に5a、5b、5cの3つの部分において、その
硬度が順次低くなっている。例えばこれに限定されない
が、一例を示すと5a、5b、5cの各部分の硬度がJ
ISA硬度でそれぞれ80、75、70の硬度変化を付
ける様にする。この様に硬度にグラデーションを設けた
アモルファス樹脂シート状片を用いることにより、カッ
プワイヤーの存在する乳房カップの脇側の縁近房の硬度
が比較的高く、それより外側方向にその硬度が順次低く
なっているので、アモルファス樹脂シート状片が身体の
曲面に沿いやすくなじみが良く、着用感がより良好な乳
房カップを有する女性用衣類を提供できる。もちろんア
モルファス樹脂シート状片5の硬度の変化は、この例に
示した3段階のものに限られるものではなく、2段階で
もよいし、4段階以上でも良いし、連続的に変化して行
く態様でも良い。 硬度が部分的に変化しているアモル
ファス樹脂シート状片は,例えば厚みを部分的に変える
とか、同一系統の樹脂であれば共重合成分の種類や量を
変えたり、樹脂の種類を変えたりすることなどの適宜の
手段で達成できる。また、アモルファス樹脂シート状片
の平面形状も図13に示されたもののみでなく、前述し
た様な適宜の形状が必要に応じて採用し得ることはもち
ろんである。
【0058】これらのアモルファス樹脂シート状片の厚
みは、身体に食い込みやすいカップワイヤーの脇側の先
端部分がアモルファス樹脂シート状片により面状にサポ
ートでき、この部分にかかる身体への応力が面状に分散
されるに必要な程度以上の厚みで、余り厚くすると着用
感が低下するので着用感が余りに低下しない程度の厚み
であればよく、用いる樹脂の種類や硬さによっても異な
るが、特に0.3〜1mm程度が好ましい。この範囲の
厚みのものは、脇部のワイヤーのカーブの変形を防止で
きる程度の適宜の腰を有し、しかも余り厚みが厚くなら
ずに適度の柔軟性を有し着用感が良好で、適度の補整機
能と違和感が少ない良好な着用感を有する女性用衣類を
提供できる。
【0059】そして好ましくは、アモルファス樹脂シー
ト状片の周囲の縁の一辺もしくは複数辺が肉薄になって
いることが望ましく、アモルファス樹脂シート状片の縁
部を薄くすることによって、縁部が身体により柔らかく
当接されるので、より一層着用感を良好にすることがで
きる。しかも、一般にアモルファス樹脂シート状片がカ
ップや衣類の他の部分の生地に縫製されるのはその周辺
部分であるので、周囲の縁が肉薄になっていると、より
縫製がしやすくなるという利点もある。特別な場合を除
いてその周囲の縁のほぼ全周が肉薄になっていることが
より好ましい。
【0060】また、これらのアモルファス樹脂シート状
片は、必要に応じてその表裏面方向に貫通する複数の通
気穴が設けられたアモルファス樹脂シート状片を用いて
もよく、この場合には、通気性が良く、蒸れなどの不快
感が改良され、より着用感の優れた乳房カップを有する
女性用衣類を提供できる。複数の通気穴が設けられたア
モルファス樹脂シート状片として、必要ならメッシュ状
のアモルファス樹脂シート状片を用いることもできる。
【0061】また、これらのアモルファス樹脂シート状
片の幅は、たとえば、衣類の種類や、サイズ、樹脂の種
類、アモルファス樹脂シート状片の平面形状などによっ
て変わるので、一概に規定することはできないが、最も
幅の広い部分の幅で通常2cm程度以上が好ましく、余
り幅が大き過ぎるとバック布や胸回りの布のの伸縮性な
どに影響を及ぼすので通常6cm程度まででよい。
【0062】前中心側にはアモルファス樹脂シート状片
は設けなくてもよいが、一般に前中心部は身体の動きな
どによって横方向に引っ張られたり、乳房の重みで下方
向に応力が掛かったりするなど比較的応力が集中する傾
向にあるので、左右の乳房カップのそれぞれの前中心側
の縁の少なくとも一部の縁の間に渡って面状に延在する
アモルファス樹脂シート状片を更に設けることが好まし
い。アモルファス樹脂シート状片は、前記左右の乳房カ
ップのほぼ前中心側のそれぞれの縁部分で乳房カップの
縁に縫製されて取り付けられている事が好ましく、即
ち、左右の乳房カップの前中心側の縁をつなぐ様な形で
面状に延在するアモルファス樹脂シート状片が更に設け
られることにより、乳房カップの前中心側の縁にはカッ
プワイヤーも存在し、アモルファス樹脂シート状片はそ
のカップの縁でカップワイヤーにも縫製などにより固定
されているので、前中心の強度を強くしかつ安定させる
ことができ、好ましい。また、洗濯などにおいては前中
心にねじれが生じ易いが、この部分に面状に延在するア
モルファス樹脂シート状片が存在することにより耐洗濯
性などの耐久性を向上させた乳房カップを有する女性用
衣類を提供できる点からも好ましい。
【0063】次に図1に示したようなブラジャーなどに
おいて前中心側のアモルファス樹脂シート状片6の形や
前中心布やカップワイヤーとの位置関係などの幾つかの
態様を説明するための簡略説明図を図14〜図16に示
したが、ここに示した態様のみに限定されるものではな
く、本発明の目的が達成できる限り他の態様にしてもよ
い。また、ブラジャーのみならず適宜他の乳房カップを
有する女性用衣類にも同様にあるいは衣類の種類に応じ
て必要に応じ適宜の変更を施して適用してもよい事は当
然である。
【0064】尚、図14〜図16は、理解を容易にする
ために左右のカップワイヤー7、7´と前中心布3と前
中心側のアモルファス樹脂シート状片6のみを図示した
概念平面図であり、他の部材の図示は省略した。
【0065】図14に示した態様は、前中心布3と前中
心側のアモルファス樹脂シート状片6の大きさや形がほ
ぼ同一の場合の例である。この例に於いては前中心側の
アモルファス樹脂シート状片6がカップワイヤーの前中
心側の先端部分よりやや上方まで延在しているので洗濯
などの際、カップワイヤーの先端部分がカップワイヤー
を収納している生地を突いて突き破る恐れが少なくな
り、カップワイヤーが当該ワイヤーを収納している布を
突き破って外に突き出てしまう欠点がより改良され、ま
た、カップワイヤーの前中心側の先端部がより身体に直
接当たりにくい構造になるので、より着用感の良好な乳
房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0066】図15に示した態様は、前中心布3の縦方
向の幅よりも前中心側のアモルファス樹脂シート状片6
の縦方向の幅が小さい場合の例である。このタイプは前
中心側のアモルファス樹脂シート状片6の縦方向の幅が
小さいので、違和感がほとんどなく、ゆったりとした自
然な着用感を好むタイプの人に好適である。
【0067】図16に示した態様は、前中心布3と前中
心側のアモルファス樹脂シート状片6の大きさや形がほ
ぼ同一であるがアモルファス樹脂シート状片が、その硬
度が部分的に変化しているアモルファス樹脂シート状片
であって、アモルファス樹脂シート状片6の縦方向の中
央部分6bの硬度が高めでその上下の部分6a、6cの
部分の硬度が低くなっている態様のものである。中央部
分6bの硬度が高く、しっかりした前中心のサポートと
強度を付与すると共に、その上下の部分6a、6cの部
分の硬度が低くなっているので上下の縁が肌に柔かく当
接され、良好な着用感を保つ事ができる。アモルファス
樹脂シート状片の硬度変化は図16に示した3つの部分
に分かれた変化だけでなく更に多段階の硬度変化を採用
してもよいし、硬度が連続的に変化するようにしてもよ
い事は前述の脇側のアモルファス樹脂シート状片におい
て説明したと同様である。ただ、前中心側のアモルファ
ス樹脂シート状片の硬度変化は図16の態様のように縦
方向に硬度が変化するようにすることが好ましく、しか
も上下の縁方向にその強度が弱くなるような硬度の変化
のパターンが好ましい。
【0068】前中心側のアモルファス樹脂シート状片に
おいても、その厚みや周囲の縁が肉薄になっていること
が好ましい事、その表裏面方向に貫通する複数の通気穴
が設けられて通気性を改良してもよい事などは脇側のア
モルファス樹脂シート状片とほぼ同様である。
【0069】本発明に於いて、アモルファス樹脂シート
状片に用いられるアモルファス樹脂としては各種のアモ
ルファス樹脂を用いることが出来る。中でも、JIS
A硬度が50〜95ないしはショア硬度(D)が30〜
75のアモルファス樹脂が好ましく、この範囲の硬度の
アモルファス樹脂は着用感の低下はなく適度の柔軟性を
有するとともに、身体に食い込みやすいカップワイヤー
の脇側の先端部分がアモルファス樹脂シート状片により
面状にサポートでき、この部分にかかる身体への応力が
面状に分散されるに必要な適度の硬さをそなえており、
また仮にカップワイヤーに応力がかかりワイヤーが開こ
うとする場合においてもアモルファス樹脂が脇部のワイ
ヤーのカーブの形を保持したまま開く事ができる程度の
適宜の硬度を有し、適度の補整機能と着用感のバランス
のとれた乳房カップを有する女性用衣類を提供できるの
で好ましい。尚、好ましいアモルファス樹脂の硬度をJ
IS A硬度ないしはショア硬度(D)の両方の数値を
持って規定したのは、一般に表面硬度が大きくなるもの
については、測定方法の都合からJIS A硬度の測定
方法では測定できなし、また、ショア硬度(D)では比
較的硬度の小さいものが測定しにくいのでこの両者の基
準を用いたものであり、また、上記で規定した範囲は実
質の硬さが一部オーバーラップする部分もあるが、その
場合はいずれかの方法または両者の方法で測定していず
れかの硬度が上記の範囲であればよい。
【0070】アモルファス樹脂の具体例としては、例え
ば無定型のポリアミド系共重合樹脂、無定型のエチレン
−酢酸ビニル系共重合樹脂、無定型のオレフィン−スチ
レン系共重合樹脂、無定型のポリブチレンテレフタレー
ト系共重合樹脂、無定型のオレフィン系共重合樹脂等が
あげられるが、特にエラストマー樹脂が好ましく、各種
の化学架橋(いわゆる加硫されたタイプ)エラストマー
樹脂ならびに物理架橋エラストマー樹脂(いわゆる熱可
塑性エラストマー)などが好適に用いられる。
【0071】かかるエラストマー樹脂の種類としては、
例えば、ポリスチレン系エラストマー樹脂、ポリオレフ
ィン系エラストマー樹脂、ポリエステル系エラストマー
樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹脂,ポリアミド系
エラストマー樹脂およびシリコーン系エラストマー樹脂
などが好ましいものの例である。これらのエラストマー
樹脂は容易に入手できるので本発明の衣類の製造が容易
であり、適度の柔軟性を有し着用感が良好で、前述した
カップワイヤーの脇側の先端部分を面状にサポートで
き、この部分にかかる身体への応力が面状に分散される
に必要な適度の硬さを有し、また前述した脇部のワイヤ
ーのカーブの変形を防止できる程度の適宜の硬度を有す
る物が容易に入手可能で、耐久性が良好で、繰り返しの
洗濯に十分絶えることができることからも好ましい。具
体的な市販品の中ではポリオレフィン系エラストマー樹
脂である“ミラストマー”(三井石油化学工業株式会社
製)やポリエステル系エラストマー樹脂である“ハイト
レル”(東レ.デュポン株式会社製)などが価格面や性
能面からも好ましいものの1つである。
【0072】次に図17に本発明の乳房カップを有する
女性用衣類の一実施例の別の態様のブラジャーの表側か
ら見た概略平面図を示した。図1に示したブラジャーと
異なる点は、カップワイヤー7、7´の長さが図1に示
したそれより短い点である。この様にカップワイヤーを
短くすることによって、より楽な着心地の衣類とするこ
とができ、カップワイヤーが短くなってもアモルファス
樹脂シート状片5、5´、6などが存在するので乳房の
造型補整機能は余り低下しない。尚、図17のA−A´
断面の端面構造などは、適宜先に説明したものが適用で
きるし、必要に応じて、本発明の目的を阻害しない範囲
で適宜変更しても良いことはもちろんである。
【0073】カップワイヤーを短くする場合には、カッ
プワイヤーの先端部がアモルファス樹脂シート状片の存
在する部分とオーバーラップしていることが必要であ
り、一般には、例えば図17を参照して説明すると、乳
房カップの最下点を21、通常の長さのカツプワイヤー
が存在する脇側の最上点を22、通常の長さのカツプワ
イヤーが存在する前中心側の最上点を23とすると、脇
側に関しては21から22間での円弧の長さの1/2以
上、前中心側に関しては21から23間での円弧の長さ
の1/2以上の長さ程度まで短くしてもよい。
【0074】次に図18に本発明の乳房カップを有する
女性用衣類の一実施例の別の態様のブラジャーの表側か
ら見た概略斜視図を示した。この例に於いては図1のブ
ラジャーと同様に乳房カップ1、1´の最下点を通り前
中心側と脇側に向かってカップの縁に沿って円弧を描き
ながら伸びるカップワイヤー(図示せず)が設けられて
おり、更に乳房カップの脇側の縁に沿ってその外側に脇
側のアモルファス樹脂シート状片5が設けられ、また、
前中心に於ては、前中心側のアモルファス樹脂シート状
片6が設けられている。図1のブラジャーと主として異
なる点は乳房カップの下部に布70が設けられているタ
イプのブラジャーであり、この布70はいわゆる最も典
型的なブラジャーの場合のような伸縮性または非伸縮性
の土台布であってもよいが、より圧迫感が少ないタイプ
のブラジャーにするには、この部分の布が単なる装飾の
ための締付けパワーの弱いレースなどにしておくことが
望ましい。
【0075】次に図19に本発明の乳房カップを有する
女性用衣類の一実施例のロングラインブラジャーの表側
から見た概略斜視図を示した。この例に於いても衣類の
種類が異なることにより衣類の形が異なるが、図1のブ
ラジャーと同様に乳房カップ1、1´の最下点を通り前
中心側と脇側に向かってカップの縁に沿って円弧を描き
ながら伸びるカップワイヤー(図示せず)が設けられて
おり、更に乳房カップの脇側の縁に沿ってその外側に脇
側のアモルファス樹脂シート状片5´が設けられ、ま
た、前中心に於ては、前中心側のアモルファス樹脂シー
ト状片6が設けられている点は共通している。
【0076】次に図20に本発明の乳房カップを有する
女性用衣類の一実施例のボディスーツの表側から見た概
略斜視図を示した。この例に於いても衣類の種類が異な
ることにより衣類の形が異なるが、図1のブラジャーと
同様に乳房カップ1、1´の最下点を通り前中心側と脇
側に向かってカップの縁に沿って円弧を描きながら伸び
るカップワイヤー(図示せず)が設けられており、更に
乳房カップの脇側の縁に沿ってその外側に脇側のアモル
ファス樹脂シート状片5が設けられ、また、前中心に於
ては、前中心側のアモルファス樹脂シート状片6が設け
られている点は共通している。
【0077】このように本発明は乳房カップを有する女
性用衣類であればブラジャーに限らず、ほとんど同様に
ロングラインブラジャー、ボディスーツ、スリーインワ
ン、ブラテディ、ブラキャミソール、ブラスリップ、ビ
スチエなどの乳房カップを有する下着類や、レオター
ド、水着あるいはイブニングドレス、ビスチエタイプの
アウターウェアーなどの乳房カップを有する女性用衣類
に応用可能である事は明白である。この内、乳房カップ
を有する下着類や、レオタード、水着などの女性用衣類
は身体に密着して着用されるものであり、且つ乳房の造
型機能と着用感が極めて重要な要素を占めており、前述
した乳房形状の補整機能と着用感の優れた機能を十分に
発揮できる事からも好ましい。特に図1に示したような
左右の乳房カップの前中心側は前中心布で連結されてお
り、左右それぞれの乳房カップの脇側にはそれぞれバッ
ク布が取り付けられた形の、乳房カップの下部に土台布
を持たないタイプのブラジャーは、土台布によるベルト
で締め付ける様な圧迫感がなく、贅肉の付いた人に対し
ても圧迫感が非常に少なく長時間快適で楽な着心地を有
し、しかも乳房の形を補整し得る機能を有するブラジャ
ーを提供できる事からも特に好ましい衣類の1つであ
る。
【0078】また、以上説明したような本発明の乳房カ
ップを有する女性用衣類において用いられるカップワイ
ヤーは各種のこれらの衣類のカップワイヤーとして用い
られているものを用いる事ができる。丸断面のカップワ
イヤーや偏平断面のカップワイヤーなど断面形状などは
特に限定されない。また、その素材も各種のカップワイ
ヤーに用いられている素材が用いられ、代表的にはスチ
ール、NT合金と略称されているニッケル−チタン系の
形状記憶合金、その他各種の合成樹脂や繊維強化合成樹
脂などが用いられる。特に本発明においては一般にハー
ドタイプのカップワイヤーとされている(a)直径1.
8mmのスチール製カップワイヤー、(b)厚み1.0
mmで幅2.0mmの偏平断面のスチール製カップワイ
ヤー、(c)厚み0.6mmで幅2.4mmの偏平断面
のスチール製カップワイヤーよりもより比較的柔軟ない
わゆるソフトタイプのカップワイヤーを用いることが、
身体の締付けがより少なく、圧迫感がより改良され、着
用が楽で長時間の着用もゆったりとして、圧迫感がほと
んどなく着用できる観点から本発明においては好適に使
用される。ニッケル−チタン系の形状記憶合金、その他
各種の合成樹脂や繊維強化合成樹脂などが比較的柔軟な
いわゆるソフトタイプのカップワイヤーとして好適に使
用できる。特にニッケル−チタン系の形状記憶合金が好
ましい。ところで、ソフトタイプのカップワイヤーは、
そのまま使用すると図22に示したようにカップ部が両
脇方向に引っ張られた場合に容易に変形しやすく、特に
カップワイヤーの脇から下辺部にかけてのカーブがその
美しい曲線を保持できずにこの部分が直線に近い形に開
く傾向にあり、カップの美しい形状が保てなくなり、乳
房の形を整える補整機能が発揮できにくい欠点がある。
図22において実線が応力がかかっていない状態のソフ
トタイプのカップワイヤー7の平面形状の概念図であ
り、点線で示した部分7aはカップ部が両脇方向に引っ
張られた場合のカップワイヤーの変形状態を示たもの
で、カップワイヤーの脇から下辺部にかけてのカーブが
その美しい曲線を保持できずにこの部分が直線に近い形
に開く傾向にあることがわかる。こうなると、乳房カッ
プの美しい形状が保てなくなり、乳房の形を整える補整
機能が発揮できなくなる。しかしながら本発明において
は、図21にその概念説明図で示したようにアモルファ
ス樹脂シート状片5が面状にサポートしているので、カ
ップ部が両脇方向に引っ張られた場合においてもカップ
ワイヤーの脇から下辺部にかけてのカーブを保ちながら
ワイヤーが開くので乳房のバージスに沿ってフィット
し、着用感がより良好で乳房の形状の補整機能を備えた
乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。図21に
おいて実線が応力がかかっていない状態のソフトタイプ
のカップワイヤー7の平面形状の概念図であり、点線で
示した部分7aはカップ部が両脇方向に引っ張られた場
合のカップワイヤーの変形状態を示たもので、カップワ
イヤーがその脇から下辺部にかけての美しい曲線を保持
したまま開くことがわかる。尚、5はアモルファス樹脂
シート状片を示しているが、複雑になるので図21に於
いてはカップワイヤーが開いた位置の7aの状態の部分
にのみ図示してある。また、図21、図22において3
は前中心布の位置を示している。
【0079】
【発明の効果】
(1)本発明は乳房の形を整える補整機能を有し、カッ
プワイヤーの脇側の先端部が身体に食い込むなどの問題
がなく、長時間着用しても痛みが生じたりせず着用感の
良好な乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0080】(2)また、アモルファス樹脂シート状片
が、カップワイヤーの脇側の先端部分よりやや上方まで
延在しているアモルファス樹脂シート状片である本発明
の好ましい態様とすることにより、洗濯などの際カップ
ワイヤーの脇側の先端部分がカップワイヤーを収納して
いる生地を突いて突き破る恐れが少なくなり、カップワ
イヤーが当該ワイヤーを収納している布を突き破って外
に突き出てしまう欠点がより改良され、また、カップワ
イヤーの脇側の先端部がより身体に食い込みにくく、よ
り着用感の良好な乳房カップを有する女性用衣類を提供
できる。
【0081】(3)また、左右の乳房カップのそれぞれ
の前中心側の縁の少なくとも一部の縁の間に渡って面状
に延在するアモルファス樹脂シート状片が更に設けられ
ており、前記アモルファス樹脂シート状片は、前記左右
の乳房カップのほぼ前中心側のそれぞれの縁部分で乳房
カップの縁に縫製されて取り付けられている本発明の好
ましい態様とすることにより、前中心の強度を強くしか
つ安定させることができ、また、洗濯などにおいて前中
心にねじれなどが発生しにくく、耐洗濯性などの耐久性
を向上させた乳房カップを有する女性用衣類を提供でき
る。
【0082】(4)また、アモルファス樹脂シート状片
が、その周囲の縁の一辺もしくは複数辺が肉薄になって
いるアモルファス樹脂シート状片である本発明の好まし
い態様とすることにより、アモルファス樹脂シート状片
の縁部が薄くなっているので縁部が身体に当たる場合
に、身体により柔らかくフィットし、より一層着用感が
良好な乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。ま
た、アモルファス樹脂シート状片がカツプや衣類の他の
部分の生地に縫製されるのはその周辺部分であるので、
より縫製がしやすく、従って製造が容易な乳房カップを
有する女性用衣類を提供できる。
【0083】(5)また、アモルファス樹脂シート状片
のアモルファス樹脂が、JIS A硬度が50〜95な
いしはショア硬度(D)が30〜75のアモルファス樹
脂である本発明の好ましい態様とすることにより、脇部
のワイヤーの先端部の肌への食い込みを防止し得るに必
要な腰を有し、また、仮にワイヤーに応力がかかりワイ
ヤーが開こうとする場合においてもアモルファス樹脂が
脇部のワイヤーのカーブの変形を防止できる程度の適宜
の硬度を有し、適度の補整機能と着用感のバランスのと
れた乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0084】(6)また、アモルファス樹脂シート状片
のアモルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー樹
脂、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステル
系エラストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹
脂,ポリアミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系
エラストマー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラス
トマー樹脂である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのエラストマー樹脂は容易に入手できるので
本発明の衣類の製造が容易であり、適度の柔軟性を有し
着用感が良好で、脇部のワイヤーの先端部の肌への食い
込みを防止したり脇部のワイヤーのカーブの変形を防止
できる程度の適宜の硬度を有する物が容易に入手可能
で、耐久性が良好で、繰り返しの洗濯に十分絶えること
ができる乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0085】(7)また、アモルファス樹脂シート状片
の厚みが0.3〜1mmである本発明の好ましい態様と
することにより、脇部のワイヤーの先端部の肌への食い
込みを防止したり脇部のワイヤーのカーブの変形を防止
できる程度の適宜の腰を有し、しかも余り厚みが厚くな
らずに適度の柔軟性を有し着用感が良好で、適度の補整
機能と違和感が少ない良好な着用感を有する、乳房カッ
プを有する女性用衣類を提供できる。
【0086】(8)また、アモルファス樹脂シート状片
が、その表裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けられ
たアモルファス樹脂シート状片である本発明の好ましい
態様とすることにより、通気性が良く、蒸れなどの不快
感が改良され、より着用感の優れた乳房カップを有する
女性用衣類を提供できる。
【0087】(9)また、脇側に設けられているアモル
ファス樹脂シート状片が、その硬度が部分的に変化して
いるアモルファス樹脂シート状片であって、乳房カップ
の脇側の縁近房から外側方向にその硬度が低くなってい
るアモルファス樹脂シート状片である本発明の好ましい
態様とすることにより、アモルファス樹脂シート状片が
身体の曲面に沿いやすくなじみが良く、着用感がより良
好な乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0088】(10)また、カップワイヤーが比較的柔
軟なタイプのカップワイヤーである本発明の好ましい態
様とすることにより、身体の締付けがより少なく、圧迫
感がより改良され、着用がらくな乳房カップを有する女
性用衣類を提供できる。しかも、カップワイヤーの脇か
ら下辺部にかけてのカーブを保ちながら乳房のバージス
に沿ってフィットする着用感がより良好で乳房の形状の
補整機能を備えた乳房カップを有する女性用衣類を提供
できる。
【0089】(11)また、乳房カップを有する女性用
衣類が、乳房カップを有する下着類、レオタード、水着
から選ばれた女性用衣類である本発明の好ましい態様と
することにより、これらの女性用衣類は身体に密着して
着用されるものであり、且つ乳房の造型機能と着用感が
極めて重要な要素を占めており、前記本発明の効果を好
適に発揮しやすい女性用衣類であり、前述した乳房形状
の補整機能と着用感の優れた機能を十分に生かせる乳房
カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0090】(12)また、乳房カップを有する女性用
衣類が、その左右の乳房カップの前中心側は前中心布で
連結されており、左右それぞれの乳房カップの脇側には
それぞれバック布が取り付けられた、乳房カップの下部
に土台布を持たないタイプのブラジャーである本発明の
好ましい態様とすることにより、土台布によるベルトで
締め付ける様な圧迫感がなく、贅肉の付いた人でも圧迫
感が非常に少なく長時間快適で楽な着心地を有するブラ
ジャーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乳房カップを有する女性用衣類の一実
施例のブラジャーの表側から見た概略平面図である。
【図2】図1のブラジャーのA−A´断面の一例の端面
模式図である。
【図3】図1のブラジャーのA−A´断面の別の一例の
端面模式図である。
【図4】図1のブラジャーのA−A´断面の別の一例の
端面模式図である。
【図5】図1のブラジャーのA−A´断面の更に別の一
例の端面模式図である。
【図6】脇側のアモルファス樹脂シート状片の形やバッ
ク布やカップワイヤーとの位置関係の一例を説明するた
めの簡略説明図である。
【図7】脇側のアモルファス樹脂シート状片の形やバッ
ク布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を説明す
るための簡略説明図である。
【図8】脇側のアモルファス樹脂シート状片の形やバッ
ク布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を説明す
るための簡略説明図である。
【図9】脇側のアモルファス樹脂シート状片の形やバッ
ク布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を説明す
るための簡略説明図である。
【図10】脇側のアモルファス樹脂シート状片の形やバ
ック布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を説明
するための簡略説明図である。
【図11】脇側のアモルファス樹脂シート状片の形やバ
ック布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を説明
するための簡略説明図である。
【図12】脇側のアモルファス樹脂シート状片の形やバ
ック布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を説明
するための簡略説明図である。
【図13】脇側のアモルファス樹脂シート状片の形やバ
ック布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を説明
するための簡略説明図である。
【図14】前中心側のアモルファス樹脂シート状片の形
や前中心布やカップワイヤーとの位置関係の一例を説明
するための簡略説明図である。
【図15】前中心側のアモルファス樹脂シート状片の形
や前中心布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を
説明するための簡略説明図である。
【図16】前中心側のアモルファス樹脂シート状片の形
や前中心布やカップワイヤーとの位置関係の別の一例を
説明するための簡略説明図である。
【図17】本発明の乳房カップを有する女性用衣類の別
の一実施例のブラジャーの表側から見た概略平面図であ
る。
【図18】本発明の乳房カップを有する女性用衣類の別
の一実施例のブラジャーの表側から見た概略斜視図であ
る。
【図19】本発明の乳房カップを有する女性用衣類の一
実施例のロングラインブラジャーの表側から見た概略斜
視図である。
【図20】本発明の乳房カップを有する女性用衣類の一
実施例のボディスーツの表側から見た概略斜視図であ
る。
【図21】本発明の女性用衣類において、ソフトタイプ
のカップワイヤーの応力が掛かった場合の変形状態を説
明するための概念説明図である。
【図22】従来の女性用衣類において、ソフトタイプの
カップワイヤーの応力が掛かった場合の変形状態を説明
するための概念説明図である。
【図23】乳房のバージスラインの変化を説明するため
の概念図である。
【図24】脂肪が付いてきた体型の女性が従来のブラジ
ャーを着用したときの上半身部の平面図である。
【符号の説明】
1、1´ 乳房カップ 1a カップ表布 1b カップ裏打布 2、2´ 乳房カップのほぼ下側の縁 3 前中心布 4、4´ バック布 5、5´ 脇側のアモルファス樹脂シート状片 5a 脇側のアモルファス樹脂シート状片の部分 5b 脇側のアモルファス樹脂シート状片の部分 5c 脇側のアモルファス樹脂シート状片の部分 6 前中心側のアモルファス樹脂シート状片 6a 前中心側のアモルファス樹脂シート状片の上部部
分 6b 前中心側のアモルファス樹脂シート状片の中央部
分 6c 前中心側のアモルファス樹脂シート状片の下部部
分 7 カップワイヤー 7´ カップワイヤー 8 バイアステープ 9 縫製ライン 10 縫製ライン 11 カバー布 12 カバー布 13 縫製ライン 14 縫製ライン 21 乳房カップの最下点 22 通常の長さのカツプワイヤーが存在する脇側の最
上点 23 通常の長さのカツプワイヤーが存在する前中心側
の最上点 40 裏打テープ布 70 乳房カップの下部の布
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−122004(JP,U) 実開 昭60−56705(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41C 3/00 - 3/14

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳房カップを有する女性用衣類の前記乳
    房カップに、その最下点を通り前中心側と脇側に向かっ
    てカップの縁に沿って円弧を描きながら伸びるカップワ
    イヤーが設けられており、前記乳房カップの脇側の縁に
    沿ってその外側に面状に延在するアモルファス樹脂シー
    ト状片が設けられている女性用衣類であって、前記アモ
    ルファス樹脂シート状片は、前記乳房カップのほぼ脇側
    の縁部分で乳房カップの縁に縫製されて取り付けられて
    おり、前記アモルファス樹脂シート状片は、少なくとも
    前記カップワイヤーの脇側の先端部分まで達しているア
    モルファス樹脂シート状片である乳房カップを有する女
    性用衣類。
  2. 【請求項2】 アモルファス樹脂シート状片が、前記カ
    ップワイヤーの脇側の先端部分よりやや上方まで延在し
    ているアモルファス樹脂シート状片である請求項1に記
    載の乳房カップを有する女性用衣類。
  3. 【請求項3】 左右の乳房カップのそれぞれの前中心側
    の縁の少なくとも一部の縁の間に渡って面状に延在する
    アモルファス樹脂シート状片が更に設けられており、前
    記アモルファス樹脂シート状片は、前記左右の乳房カッ
    プのほぼ前中心側のそれぞれの縁部分で乳房カップの縁
    に縫製されて取り付けられている請求項1または2のい
    ずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。
  4. 【請求項4】 アモルファス樹脂シート状片が、その周
    囲の縁の一辺もしくは複数辺が肉薄になっているアモル
    ファス樹脂シート状片である請求項1〜3のいずれかに
    記載の乳房カップを有する女性用衣類。
  5. 【請求項5】 アモルファス樹脂シート状片のアモルフ
    ァス樹脂が、JISA硬度が50〜95ないしはショア
    硬度(D)が30〜75のアモルファス樹脂である請求
    項1〜4のいずれかに記載の乳房カップを有する女性用
    衣類。
  6. 【請求項6】 アモルファス樹脂シート状片のアモルフ
    ァス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー樹脂、ポリオ
    レフィン系エラストマー樹脂、ポリエステル系エラスト
    マー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹脂,ポリアミ
    ド系エラストマー樹脂およびシリコーン系エラストマー
    樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラストマー樹脂で
    ある請求項1〜5のいずれかに記載の乳房カップを有す
    る女性用衣類。
  7. 【請求項7】 アモルファス樹脂シート状片の厚みが
    0.3〜1mmである請求項1〜6のいずれかに記載の
    乳房カップを有する女性用衣類。
  8. 【請求項8】 アモルファス樹脂シート状片が、その表
    裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けられたアモルフ
    ァス樹脂シート状片である請求項1〜7のいずれかに記
    載の乳房カップを有する女性用衣類。
  9. 【請求項9】 脇側に設けられているアモルファス樹脂
    シート状片が、その硬度が部分的に変化しているアモル
    ファス樹脂シート状片であって、乳房カップの脇側の縁
    近房から外側方向にその硬度が低くなっているアモルフ
    ァス樹脂シート状片である請求項1〜8のいずれかに記
    載の乳房カップを有する女性用衣類。
  10. 【請求項10】 カップワイヤーが比較的柔軟なタイプ
    のカップワイヤーである請求項1〜9のいずれかに記載
    の乳房カップを有する女性用衣類。
  11. 【請求項11】 乳房カップを有する女性用衣類が、乳
    房カップを有する下着類、レオタード、水着から選ばれ
    た女性用衣類である請求項1〜10のいずれかに記載の
    乳房カップを有する女性用衣類。
  12. 【請求項12】 乳房カップを有する女性用衣類が、そ
    の左右の乳房カップの前中心側は前中心布で連結されて
    おり、左右それぞれの乳房カップの脇側にはそれぞれバ
    ック布が取り付けられた、乳房カップの下部に土台布を
    持たないタイプのブラジャーである請求項1〜10のい
    ずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。
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