JP2020132167A - グリッパおよび物品搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開度を小さくできるグリッパを提供すること。【解決手段】本発明のグリッパ60は、首部把持片(61A)および首部把持片(61B)と、首部把持片(61A)および首部把持片(61B)を、容器100を把持する把持位置と容器100の把持を解く退避位置の間を第一方向(径方向X)に進退移動させるとともに、第一方向(径方向X)に交差する第二方向(搬送方向Y)に開閉移動させる移動機構(70)と、を有する。移動機構(70)は、首部把持片(61A)および首部把持片(61B)のそれぞれが、開閉移動による第二方向の移動量よりも進退移動による第一方向の移動量が大きい移動軌跡に沿って移動するように構成される、グリッパ。【選択図】図4

Description

本発明は、飲料充填システムにおいて、ボトル形の容器の受け渡しに好適なグリッパに関する。
飲料水、その他の液体(以下、製品液と総称する)を容器、例えばペットボトルに充填するシステムとして、搬送装置を兼ねる回転式の充填装置が用いられている。この回転式の充填装置は、回転する円形の回転体であるスターホイールの外周部に複数の充填バルブを備えており、スターホイールがほぼ1回転して容器が周方向に搬送される間に、充填バルブから容器内へ飲料水の充填を行う。この充填装置において、容器はその首が把持されながら搬送される。特に、飲料水の充填後は、容器の重量が増えるのに対応して、首部に加えて胴部が把持され、または、首部に代えて胴部が把持される。
最近、典型的にはペットボトルに見られるように、種々の大きさの容器が市場に出回るようになってきた。したがって、充填装置を含め飲料水の充填システムにおいては、多種多様な大きさ、形状の容器に対応することが必要になっている。
スターホイールの周囲には、容器を把持部するグリッパと称される器具が設けられている。生産効率を考慮すれば、スターホイールの周囲により多くのグリッパを設けることが望まれる。そこで、特許文献1は、隣接するグリッパの間隔を狭くできる回転式の容器搬送装置を提供する。特許文献1は、隣接して配置されるグリッパの、高さ方向の位置をずらして配置することを提案する。
特開2013−203451号公報
特許文献1の提案によれば、隣接するグリッパの双方が容器の把持を解く「開」の状態になっても隣接するグリッパが互いに干渉することがないために、隣接するグリッパの間隔を狭くできる。この間隔を狭くすることにより、容器の搬送速度(線速度)が同じであっても、単位時間当たりに処理できる容器の本数が多くなり、飲料充填システムを高能力化できる。
ところが、特許文献1の提案は、グリッパが「開」の状態になった時の開度を狭くした訳ではない。ここで開度とは、グリッパが容器を把持している「閉」の状態の一対の把持片の間隔に対する、グリッパが容器の把持を解いたときの「開」の状態の一対の把持片の間隔の比として定義される。開度が大きければ、隣接するグリッパの間隔を開度に応じて広くする必要がある。
以上より、本発明は、開度を小さくできるグリッパを提供することを目的とする。
本発明のグリッパは、第一把持片および第二把持片と、第一把持片および第二把持片を、物品を把持する把持位置と物品の把持を解く退避位置の間を第一方向に進退移動させるとともに、第一方向に交差する第二方向に開閉移動させる移動機構と、を有する。
本発明における移動機構は、第一把持片および第二把持片のそれぞれが、開閉移動による第二方向の移動量よりも進退移動による第一方向の移動量が大きい移動軌跡に沿って移動するように構成される。
本発明における移動軌跡は、好ましくは、円弧状の軌跡からなる。
この円弧状の軌跡を実現する移動機構は、第一把持片を移動させる4節からなる第一リンク機構と、第二把持片を移動させる4節からなる第二リンク機構と、を備え、第一リンク機構と第二リンク機構は、動作が同期して行われる。
本発明における第一リンク機構は、好ましくは、第一原動節、第一中間節、第一従動節および第一固定節を備える。
本発明における第二リンク機構は、好ましくは、第二原動節、第二中間節、第二従動節および第二固定節を備える。
この移動機構は、好ましくは、第一固定節と第二固定節とが共用される。
本発明における移動機構は、好ましくは、第一原動節および第二原動節に回転力が加わることにより、第一リンク機構と第二リンク機構が、物品の把持と把持を解くのとを同期して行う。
本発明において、第一リンク機構および第二リンク機構は、好ましくは平行4節リンク機構からなる。
本発明におけるグリッパは、物品が飲料用のボトル容器である場合、第一把持片および第二把持片は容器の首部を把持するように構成される。
また、本発明におけるグリッパは、物品が飲料用のボトル容器である場合、第一把持片および第二把持片は容器の胴部を把持するように構成される。
本発明におけるグリッパは、容器の首部を把持するように構成される第一把持片および第二把持片と、容器の胴部を把持するように構成される第一把持片および第二把持片と、を、移動機構により同期して動作させることができる。
本発明におけるグリッパは、好ましくは、第一把持片と第二把持片が把持位置において物品を把持する状態を機械的に維持するロック機構を備える。このロック機構は、第一把持片と第二把持片の少なくとも一方に接触するロック位置と、第一把持片と第二把持片の少なくとも一方と接触するのが解除されるロック解除位置と、の間を移行するロックレバーを備える。このロックレバーは、ロック位置において、把持位置における第一把持片と第二把持片の少なくとも一方に接触することで、物品を把持する状態を機械的に維持する。
本発明は、物品を把持しながら搬送経路に沿って物品を搬送する搬送装置を提供する。この搬送装置は、以上のいずれかのグリッパと、グリッパを支持しながら、物品を搬送経路に沿って搬送する可動体と、を備える。
本発明のグリッパによれば、第一把持片および第二把持片が、開閉移動による第二方向の移動量よりも進退移動による第一方向の移動量が大きい移動軌跡に沿って移動する。本発明のグリッパは、進退移動が把持対象の物品との干渉を避けるのを担うので、「開度」を小さくできる。
本発明の実施形態に係る搬送装置の概略構成を示す平面図である。 図1の搬送装置に用いられる可動体を示す正面図である。 図2の部分拡大図である。 本実施形態におけるグリッパの把持片の動作を示す平面図である。 本実施形態におけるグリッパのロック機構の動作を示す平面図である。 本実施形態における4節リンク機構の動作を説明する図である。 (a)は本実施形態のグリッパの移動軌跡を示し、(b)は開閉だけを行うグリッパの移動軌跡を示す。 本実施形態の変形例に係るグリッパを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態による搬送装置1は、図1に示すように、平面視して楕円形の循環経路をなす搬送路10と、この搬送路10に沿ってそれぞれが独立して走行する複数の可動体30と、可動体30の走行を制御するコントローラ90と、を備える。それぞれの可動体30に永久磁石45A,45B(図2)が設けられるとともに、搬送路10に沿って電磁コイル12(図2)が設けられることにより、搬送装置1はリニアモータを備える。物品としてのボトル形の容器100は搬送路10よりも所定距離だけ外側の搬送経路3に沿って搬送される。なお、図1には、複数の可動体30の一部のみしか示されていない。
それぞれの可動体30は、図2に示すように、リニアモータの可動子をなす可動要素40と容器100を保持する保持要素50を備え、容器100を含む保持要素50の荷重を主に搬送路10で受けるように構成されている。これにより、可動要素40に保持要素50から鉛直方向Zに加わる荷重を最小限に抑えることで、可動要素40の推進力を効率よく可動体30の走行に用いることができる。
以下、搬送路10、可動体30の構成を順に説明した後に、搬送装置1の奏する効果を説明する。
[搬送路10]
搬送路10は、図1に示すように、ガイドレール11と、ガイドレール11に併設されるカムレール13と、を備えている。なお、図1は、ガイドレール11およびカムレール13の存在を線分で示しているだけであり、その位置を明確には反映しているわけではない。次の開閉カムレール19とロックカムレール21も同様である。
また、搬送路10は、その内側であってガイドレール11に対向するように、開閉カムレール19とロックカムレール21を備えている。開閉カムレール19は、首部把持片(第一把持片)61Aおよび首部把持片(第二把持片)61Bの開閉動作に関与する。また、ロックカムレール21は、首部把持片61Aおよび首部把持片61Bの開閉動作をロックする。
開閉カムレール19とロックカムレール21は、前進位置Fと後退位置Bの間を進退可能に設けられている。
なお、搬送路10は、これらのガイドレール11、カムレール13、開閉カムレール19およびロックカムレール21を含む概念を有している。
ガイドレール11は、リニアモータとしての固定子をなすものであり、ガイドレール11に沿って多数の電磁コイル12(図2)が埋設されている。それぞれの電磁コイル12は矩形状をなしており、その長手方向が径方向Xに沿って配置されている。可動要素40の永久磁石45A,45B(図2)は、電磁コイル12に上下から対向するように設けられる。なお、この径方向Xが本発明における第一方向D1に対応する。
ガイドレール11は、図1に示すように、互いに間隔をあけて配置される直線部11C,11Dと、直線部11Cと直線部11Dの一端を繋ぐ曲線部11Eと、直線部11Cと直線部11Dの他端を繋ぐ曲線部11Fと、を備える。曲線部11E,11Fは、直線部11C,11Dとの接続部分がクロソイド曲線(Clothoid Curve)CCからなる。クロソイド曲線は、曲率の変化率が一定の曲線であり、直線部分から円弧部分に移行するときの曲率の急激な変化を避けるために設けられる。つまり、曲線部11E,11Fは、曲率半径が一定ではなく、特にクロソイド曲線CCの部分で変化する。搬送装置1は、この曲線部11F,11Eにおける曲率半径の変動に対応できるように、可動要素40が構成されている。
カムレール13およびは、図2に示すように、保持要素50に設けられる第一カムフォロア55Aおよび第二カムフォロア55Bがカム面15を転動することで、可動要素40および保持要素50の走行を案内する。
カムレール13は、図2に示すように、カムフォロア55A,55Bが転動可能とされるカム面15を備えている。カムフォロア55Aが配置されるカム面15AはC字状の形態をなし、カムフォロア55Aはその内部に収容される。
以上の構成を備えるので、保持要素50の鉛直方向Zの荷重は、カムフォロア55A,55Bを介してカムレール13に伝えられる。また、保持要素50は、カムレール13に案内されながら、搬送路10に沿って位置ずれを起こすことなく走行できる。
また、搬送路10は、図2に示すように、開閉カムレール19とロックカムレール21を備える。
開閉カムレール19は、グリッパ60における移動機構70のローラカム77が干渉することにより、開閉レバー76の動作を介して首部把持片(第一把持片)61Aおよび首部把持片(第二把持片)61Bの開閉動作に関与する。
また、ロックカムレール21は、グリッパ60におけるロック機構80のローラカム85が干渉することにより、ロックレバー81の動作を介して首部把持片61Aおよび首部把持片61Bの開閉動作をロックするのに関与する。
開閉カムレール19とロックカムレール21は、図1に示す後退位置Bから前進位置Fに移動すると、それぞれが移動機構70のローラカム77とロック機構80のローラカム85に干渉する。
[可動要素40(可動体30)]
次に、可動要素40は、図2に示すように、可動要素40をなす他の要素を保持するホルダ41と、ホルダ41に保持されるローラ43A,43B,43C,43Dと、ホルダ41に保持される永久磁石45A,45Bと、ホルダ41の径方向Xの一方端に設けられる鉛直方向ガイド48と、を備えている。
ホルダ41は、図2に示すように、ガイドレール11の図中の上面に対向する上部アーム41Aと、ガイドレール11の図中の下面に対向する下部アーム41Bと、上部アーム41Aと下部アーム41Bを接続する接続コラム41Cと、を備えている。
ホルダ41は、上部アーム41Aと下部アーム41Bの間に搬送路10のガイドレール11が配置され、かつ、接続コラム41Cが搬送路10の外側を向くように配置される。
ローラ43A,43Bは、上部アーム41Aに回転可能に取り付けられ、また、ローラ43C,43Dは下部アーム41Bに回転可能に取り付けられる。ローラ43Aとローラ43Bは、互いが干渉しないように搬送方向Yの位置をずらして設けられている。ローラ43Cとローラ43Dも同様である。なお、搬送方向Yが本発明における第二方向D2に対応し、第一方向D1と第二方向D2は直交する。
可動体30が搬送路10に沿って走行する際に、ローラ43A,43Bは、ガイドレール11の上面に設けられるガイド面17A,17Bを転動し、また、ローラ43C,43Dは、ガイドレール11の下面に設けられるガイド面17C,17Dを転動する。これにより、可動体30は、搬送路10に沿って走行する際の、ガイドレール11との間の抵抗を抑えることができる。
永久磁石45A,45Bは、それぞれが上部アーム41Aの先端、下部アーム41Bの先端に保持されている。永久磁石45A,45Bは、ガイドレール11に設けられる電磁コイル12とともにリニアモータを構成する。コントローラ90が複数の電磁コイル12のそれぞれに供給する電流を制御することにより、永久磁石45A,45Bとの間に磁気的な吸引力および反発力が生じ、可動要素40が走行する。
鉛直方向ガイド48は、図2および図3に示すように平板状の形状をなしており、搬送方向Yに所定の間隔を空けて二つ設けられている。二つの鉛直方向ガイド48,48の間には、保持要素50の鉛直方向ガイド56が配置される。鉛直方向ガイド48,48と鉛直方向ガイド56は、互いに鉛直方向に摺動を伴う変位が可能とされる。
[保持要素50(可動体30)]
次に、保持要素50について図2を参照して説明する。
保持要素50は、容器100の首部101を把持するグリッパ60と、グリッパ60を支持するフレーム51と、を備える。
グリッパ60は、機械的な拘束力により容器100を把持する状態を維持することで、容器100を支持する。この把持状態を維持することを、ロックと称する。グリッパ60は、容器100を把持するのに弾性力に頼る必要がない。
また、フレーム51は、グリッパ60およびグリッパ60に保持される容器100の鉛直方向Zの荷重がカムレール13に負荷されるように構成されている。
以下、フレーム51、グリッパ60の順にその構成を説明する。
フレーム51は、上部フレーム52と、上部フレーム52と鉛直方向Zに間隔をあけて設けられる下部フレーム53と、上部フレーム52と下部フレーム53を接続し鉛直方向Zに延びる接続フレーム54と、を備える。接続フレーム54は、径方向Xの外側(図中の右側)において上部フレーム52と下部フレーム53を接続することで、上部フレーム52、下部フレーム53および接続フレーム54は機械的に一体化されている。
上部フレーム52は、グリッパ60を支持する。容器100を搬送する際にグリッパ60が容器100を把持するので、容器100およびグリッパ60の荷重は上部フレーム52が受ける。この荷重は、接続フレーム54を介して下部フレーム53に伝達される。
次に、下部フレーム53は、カムフォロア55A,55Bを回転可能に支持する。
カムフォロア55A,55Bは回転軸線が径方向Xを向いている。
カムフォロア55A,55Bはカムレール13のカム面15に回転可能に支持される。
以上の通りであり、カムレール13は、第一カムフォロア55A,55Bを介して、保持要素50の鉛直方向Zの荷重を受ける。
また、接続フレーム54には、ホルダ41に向けて突出する鉛直方向ガイド56が固定されている。鉛直方向ガイド56は、平板状の形状を有しており、ホルダ41に設けられた一対の鉛直方向ガイド48の間に摺動が可能なように配置される。
このように、可動要素40と保持要素50は、可動要素40の走行による力を一対の鉛直方向ガイド48と鉛直方向ガイド56を介して保持要素50が受ける係合関係を備えている。また、可動要素40と保持要素50は、鉛直方向Zへの相対的な変位を、一対の鉛直方向ガイド48と鉛直方向ガイド56の摺動動作により、鉛直方向Zへの相対的な変位を許容する。
[グリッパ60]
次に、グリッパ60について、図2、図4および図5を参照して説明する。本実施形態によるグリッパ60は、四節リンク機構を利用するので、開度が小さい。加えて、グリッパ60は弾性力に頼らずに容器100を把持できる。
グリッパ60は、容器100の首部101を把持する一対の首部把持片61Aおよび首部把持片61Bと、首部把持片61Aおよび首部把持片61Bを移動させる移動機構70と、首部把持片61Aおよび首部把持片61Bの開閉をロックするロック機構80と、を備える。
首部把持片61Aおよび首部把持片61Bは、図4に示すように、先端に容器100の首部101を把持するための括れを有する把持部62A,62Bと、把持部62A,62Bに連なる可動部63A,63Bと、を備えている。
可動部63A,63Bは、移動機構70の第一リンク機構71、第二リンク機構73とともに、4節リンク機構を構成する。可動部63A,63Bは、4節リンク機構の第一中間節71B,73Bを構成する。可動部63Aが属する第一リンク機構71と可動部63Bが属する第二リンク機構73は、両者の第一固定節71D,73Dを共用する。
首部把持片61Aと首部把持片61Bは、第一リンク機構71と第二リンク機構73の動作に追従して同期して移動する。この移動は、進退移動と開閉移動が複合されたものである。
[移動機構70]
移動機構70は、図4に示すように、首部把持片61Aを移動させる第一リンク機構71と首部把持片61Bを移動させる第二リンク機構73を備える。第一リンク機構71と第二リンク機構73は、それぞれが平行4節リンク機構からなる。
<第一リンク機構71>
第一リンク機構71は、図4に示すように、第一原動節71A、第一中間節71B、第一従動節71Cおよび第一固定節71Dを備えている。
第一原動節71Aはその一端側が主動軸64Aに固定されており、主動軸64Aを正転および逆転することにより、第一原動節71Aは揺動運動する。また、第一従動節71Cは、その一端側が従動軸64Bに回転可能に支持されており、第一原動節71Aの揺動運動に同期して揺動運動する。第一原動節71Aと第一従動節71Cは同じ形状および寸法を有する板状のリンク部材から構成される。
第一原動節71Aと第一従動節71Cのそれぞれの他端側には第一中間節71Bがピン結合により連結されている。第一中間節71Bも第一原動節71A、第一従動節71Cと同様に、板状のリンク部材から構成される。首部把持片61Aは、可動部63Aが第一中間節71Bに固定されているので、第一中間節71Bの動作に追従して移動する。
第一固定節71Dは、主動軸64Aおよび従動軸64Bにより構成されており、主動軸64Aの中心軸と従動軸64Bの中心を結ぶ線分CLとして示されている。
以上の構成を備える第一リンク機構71は、平行4節リンク機構をなすように、第一原動節71A、第一中間節71B、第一従動節71Cおよび第一固定節71Dの寸法、配置が特定されている。
<第二リンク機構73>
第二リンク機構73は、図4に示すように、第二原動節73A、第二中間節73B、第二従動節73Cおよび第二固定節73Dを備えている。
第二原動節73Aはその一端側が従動軸64Bに固定されており、従動軸64Bが正転および逆転することにより、第二原動節73Aは揺動運動する。また、第二従動節73Cは、その一端側が主動軸64Aに回転可能に支持されており、第二原動節73Aが正転および逆転することにより、揺動運動する。第二原動節73Aと第二従動節73Cは同じ形状および寸法を有する板状のリンク部材から構成される。
第二原動節73Aと第二従動節73Cのそれぞれの他端側には第二中間節73Bがピン結合により連結されている。第二中間節73Bも第二原動節73A、第二従動節73Cと同様に、板状のリンク部材から構成される。首部把持片61Bは、可動部63Bが第二中間節73Bに固定されているので、第二中間節73Bの動作に追従して移動する。
第二固定節73Dは、主動軸64Aおよび従動軸64Bにより構成されており、主動軸64Aの中心軸と従動軸64Bの中心軸を結ぶ線分CLとして示されている。
以上の構成を備える第二リンク機構73は、平行4節リンク機構をなすように、第二原動節73A、第二中間節73B、第二従動節73Cおよび第二固定節73Dの寸法、配置が特定されている。
第一リンク機構71と第二リンク機構73は、図4に示すように、第一固定節71Dと第二固定節73Dが共通の固定節として機能する。また、第一リンク機構71と第二リンク機構73は、線分CLを対象の中心として、線対称の関係をなす。この線対称の関係は、第一リンク機構71および第二リンク機構73が動作している間も維持される。
第一リンク機構71と第二リンク機構73は、首部把持片61Aと首部把持片61Bが容器100の首部101を把持する把持位置(図4(a))と、把持位置から最も離れた退避位置(図4(c))と、の間を第一方向D1(径方向X)に進退移動する。また、第一リンク機構71と第二リンク機構73は、首部把持片61Aと首部把持片61Bが容器100の首部101を把持する把持位置(図4(a))と、把持位置から最も離れた退避位置(図4(c))と、の間を第二方向D2(搬送方向Y)に開閉移動する。なお、退避位置においては容器100の把持が解かれている。
図2および図4に示すように、主動軸64Aには主動歯車65Aが固定され、従動軸64Bには従動歯車65Bが固定されている。主動歯車65Aと従動歯車65Bは噛み合っている。したがって、主動軸64Aが例えば正転すると、主動歯車65Aと従動歯車65Bを介して、従動軸64Bは逆転する。
主動軸64Aには、図2および図4に示すように、主動歯車65Aには、プーリ66A,66Cが固定されている。また、従動軸64Bには、従動歯車65Bには、プーリ66B,66Dが固定されている。
プーリ66Aとプーリ66Bの間、および、プーリ66Cとプーリ66Dの間には、図4に示すように、それぞれ、タイミングベルト67,67が掛け回されている。したがって、主動軸64Aの回転は、主動歯車65Aと従動歯車65Bの噛み合いに加えて、タイミングベルト67,67によって、従動軸64Bに伝達される。タイミングベルト67,67を用いることで、従動軸64Bの回転が主動軸64Aの回転に高い精度で同期できる。
<カム構造>
移動機構70は、図2および図5に示すように、主動軸64Aを中心に正逆の回転、つまり揺動が可能に首部把持片61Aに固定された開閉レバー76と、開閉レバー76の先端に設けられたローラカム77と、開閉レバー76に引張の弾性力(第二弾性力)を付与するコイルばね78と、を備えている。この弾性力は、外力が加わらない状態では、図5(a)に示すように、首部把持片61Aおよび首部把持片61Bを閉じて容器100を把持する力を与える。
主動軸64Aは、第一リンク機構71と第二リンク機構73を動作させる駆動源としての役割を果たす。主動軸64Aによる第一リンク機構71と第二リンク機構73を動作させるための構成については後述する。
開閉レバー76は、主動軸64Aを屈曲点とする、平面視してL字状の部材である。図2に示すようにローラカム77が開閉カムレール19と干渉すると、コイルばね78の引張の弾性力に対抗する外力が加えられることで、主動軸64Aを中心にして時計回りに回転する。これに伴って図5(a)から図5(c)に示すように、主動軸64Aが時計回りに回転すると、図4(c)に示すように、退避位置において首部把持片61Aと首部把持片61Bは開く。この首部把持片61Aと首部把持片61Bの退避位置において、首部把持片61Aと首部把持片61Bは搬送ライン上の容器100との干渉が回避される。
開閉カムレール19との干渉が解けると、図4(b)、(a)および図5(b)、(a)に示すように、開くときとは逆の動作を行って、把持位置において首部把持片61Aと首部把持片61Bは閉じる。こうして、把持位置において首部把持片61Aと首部把持片61Bで容器100が把持される。
首部把持片61Aと首部把持片61Bが閉じる動作は、コイルばね78により開閉レバー76および主動軸64Aを介して首部把持片61Aと首部把持片61Bが閉じる向きに弾性力が付与されていることに基づいている。つまり、コイルばね78の一端側が支持板69に設けられた係止ピン(図示を省略)に係止され、コイルばね78の他端側が開閉レバー76に設けられた係止ピン79に係止される。これにより、首部把持片61Aおよび首部把持片61Bには閉じる向きに弾性力が加えられる。つまり、ローラカム77と開閉カムレール19が干渉して開く方向に外力が加わらない限り、グリッパ60は閉じている。
<移動機構70の動作>
次に、主動軸64Aを回転させることによる第一リンク機構71および第二リンク機構73の動作について、図6を参照して説明する。
この機構は、開閉レバー76の揺動により主動軸64Aに回転力が加わることにより機能する。主動軸64Aの回転は従動軸64Bに伝達され、主動軸64Aと従動軸64Bは互いに逆回転する。
主動軸64Aには、主動歯車65Aが固定されている。第一リンク機構71の第一原動節71Aは主動軸64Aに固定され、第一リンク機構71の第一従動節71Cは従動軸64Bに回転可能に支持されている。第一リンク機構71の第一中間節71Bは、第一原動節71Aと第一従動節71Cにピン結合されている。従動軸64Bに回転可能に支持されている第一従動節71Cは、第一原動節71Aに追従して揺動運動する。
従動軸64Bには、従動歯車65Bが固定されている。第二リンク機構73の従動節73Cは主動軸64Aに回転可能に支持され、第二リンク機構73の原動節73Cは従動軸64Bに固定されている。第二リンク機構73の第二中間節73Bは、第二原動節73Aと第二従動節73Cにピン結合されている。主動軸64Aに回転可能に支持されている第二従動節73Cは、第二原動節73Aに追従して揺動運動する。
従動歯車65Bは主動歯車65Aと噛み合っており、主動軸64Aが例えば時計回りに回転すると従動軸64Bは反時計回りに回転する。
図6(a)に示すように、開閉レバー76に追従して主動軸64Aが時計回りC1に回転したとする。そうすると、従動軸64Bは反時計回りC2に回転する。
主動軸64Aに固定されている第一原動節71Aは時計回りC1に揺動する。第一中間節71Bにより第一原動節71Aに連結され、かつ、従動軸64Bに対して回転可能な第一従動節71Cは、第一原動節71Aの回転に倣って時計回りC1に揺動する。
従動軸64Bに固定されている第二原動節73Aは反時計回りC2に揺動する。第二中間節73Bにより第一原動節71Aに連結され、かつ、主動軸64Aに対して回転可能な第二従動節73Cは、第二原動節73Aの回転に倣って反時計回りC2に揺動する。
以上の動作に追従して、タイミングベルト67は矢印M1で示される向きに走行する。
図6(b)に示すように、開閉レバー76に追従して主動軸64Aが半時計回りC2に回転したとする。そうすると、従動軸64Bは時計回りC1に回転する。
主動軸64Aに固定されている第一原動節71Aは半時計回りC2に回転する。第一中間節71Bで第一原動節71Aに連結され、かつ、従動軸64Bに対して回転可能な第一従動節71Cは、第一原動節71Aの回転に倣って半時計回りC2に回転する。
従動軸64Bに固定されている第二原動節73Aは時計回りC1に回転する。第二中間節73Bで第一原動節71Aに連結され、かつ、主動軸64Aに対して回転可能な第二従動節73Cは、第二原動節73Aの回転に倣って時計回りC1に回転する。
以上の動作に追従して、タイミングベルト67は矢印M2で示される向きに走行する。
以上のように、本実施形態の移動機構70は、開閉レバー76により主動軸64Aを正転または逆転させることで、第一リンク機構71と第二リンク機構73を同時に動作させることができる。
[ロック機構80]
次に、ロック機構80について、図5および図2を参照して説明する。
ロック機構80は、ロックレバー81と、開閉レバー76に固定されるロックピン83と、ロックレバー81の先端に設けられるローラカム85と、ロック位置に向けて弾性力(第一弾性力)をロックレバー81に付与するコイルばね87と、を備える。
ロックレバー81は、C字状の平面形状を有しており、回転軸81Cを中心にして正転および逆転が可能に支持板69に固定されており、回転軸81Cを境に作用部81Aと動作部81Bを備えている。
作用部81Aは、図5(a)に示すように、ロックレバー81がロック位置にあるときにその先端がロックピン83と突き当たる係合関係にあることで、把持位置にある首部把持片61Aと把持片61が開くのを阻止、つまりロックする。
動作部81Bは、その先端に設けられたローラカム85がロックカムレール21と干渉するとコイルばね87の弾性力に対抗する外力が加えられる。これにより、ロックレバー81は、図中で時計回りに回転して、ロック位置からロック解除位置に移行する。これに伴って、図5(b),(c)に示すように、作用部81Aのロックピン83との係合が解かれる。そうすると、首部把持片61Aおよび首部把持片61Bは開くことができる。
ロックカムレール21との干渉が解けると、作用部81Aのロックピン83との係合が復帰する。復帰動作は、作用部81Aに設けられるばね支持ピン89Aと支持板69に設けられるばね支持ピン89Bとの間に設けられたU字ばね87の弾性力に基づいている。U字ばね87には、U字の両方の先端が開く向きに弾性力が付与されている。
[搬送装置1の動作]
次に、搬送装置1の動作、特に移動機構70とロック機構80の動作について説明する。ここでは、図1に示すように、容器100が循環経路をなす搬送経路3を搬送され、搬送路10の直線部11Cにおいて、ロック機構80のロックが解除されるとともに移動機構70がグリッパ60を開き、さらに、直線部11Cにおいて移動機構70がグリッパ60を閉じるとともに、ロック機構80がロックされる動作を例に説明する。
以上の動作の過程において、図1および図2に示される電磁コイル12と永久磁石45A,45Bとの間に生じる磁気的な作用により可動要素40は推進力を得て保持要素50を搬送する。磁気的な作用はコントローラ90の指示により生じる。保持要素50が容器100を把持しているときには、走行する可動要素40は容器100の重量を含む保持要素50を搬送する。
移動機構70の移動動作には開閉カムレール19が関与し、ロック機構80のロックおよびロックの解除にはロックカムレール21が関与する。
はじめに、ロックレバー81のローラカム85がロックカムレール21と干渉して、ロックレバー81の作用部81Aとロックピン83の係合関係が解かれる(図4(b),図5(b))。次に、開閉レバー76のローラカム77が開閉カムレール19と干渉することにより、開閉レバー76の傾転を通じて首部把持片61Aと首部把持片61Bが開く(図4(c),図5(c))。首部把持片61Aおよび首部把持片61Bが開いている間に、グリッパ60は容器100を受け取るか、または、容器100を受け渡すことができる。
グリッパ60は首部把持片61Aおよび首部把持片61Bが開いたままで直線部11Cを走行するが、開閉レバー76のローラカム77と開閉カムレール19の干渉が解かれる(図4(b),(a),図5(b),(a))。そうすると、首部把持片61Aおよび首部把持片61Bはコイルばね78の引張の弾性力により閉じられる。これと同時に、ロックレバー81のローラカム85とロックカムレール21の干渉が解かれるので、作用部81Aとロックピン83との係合が復帰する。その後は、首部把持片61Aおよび首部把持片61Bの閉じた状態が作用部81Aとロックピン83の係合関係により機械的に維持されるので、グリッパ60は受け取った容器100を把持できる。
[効 果]
以下、本実施形態の搬送装置1による効果を説明する。
<開度の抑制>
はじめに、搬送装置1を構成するグリッパ60は、それぞれが4節リンク機構をなす第一リンク機構71および第二リンク機構73により動作する。この動作は、首部把持片61Aと首部把持片61Bの間隔が広くなりまたは狭くなる開閉移動を伴う。加えてこの動作は、首部把持片61Aと首部把持片61Bが前進および後退する進退移動を伴う。
二つの移動を伴う首部把持片61A(61B)の移動の軌跡を図7(a)に示す。図7(a)に示すように、首部把持片61A(61B)は、進退移動による移動量L1に比べて開閉移動による移動量L2が小さい。このように、本実施形態によれば、開度の小さいグリッパ60が実現される。
ここで、グリッパ60が直線部11Cを移動しながら容器100の授受を行うには、待機状態にあるグリッパ60が容器100に干渉しないように容器100から退避する必要がある。4節リンク機構を用いてグリッパ60を対比させる本実施形態は、進退移動がこの退避を担う。これに対して、開閉だけを行うグリッパであれば、容器100に干渉しないように容器100から退避するために、把持片を大きく開く必要がある。その移動軌跡を図7(b)に示している。
つまり、本実施形態によれば、グリッパ60を進退移動させることにより容器100との干渉を避けるのに対して、開閉だけを行うグリッパによれば、グリッパを開くことにより容器100との干渉を避ける。したがって、本実施形態のグリッパ60は「開度」が小さく、開閉だけを行うグリッパは開度が大きい。開度の小さい本実施形態のグリッパ60よれば、隣接して配置されるグリッパ60の間隔を狭くできる。
<4節リンク機構の共用>
本実施形態は、第一リンク機構71と第二リンク機構73の二つの4節リンク機構を備える。しかし、この二つの4節リンク機構は第一固定節71Dと第二固定節73Dが共通の固定節とされている。したがって、本実施形態によれば、4節リンク機構を構成する部材を少なくできる。
また、本実施形態によれば、共通の固定節を主動軸64Aおよび従動軸64Bから構成するとともに、主動軸64Aから従動軸64Bへ回転力を伝達する。そうすることで、主動軸64Aに回転力を加えるだけで、第一リンク機構71および第二リンク機構73の二つの4節リンク機構を動作させることができる。
<安定した支持>
次に、搬送装置1を構成するグリッパ60は、ロック機構80のロックレバー81により首部把持片61Aおよび首部把持片61Bを閉じるロックの状態を機械的に維持することにより、容器100の首部101を把持する。つまり、グリッパ60は、外力として弾性力に頼ることなく、容器100の首部101を把持できる。特に、製品液が充填された容器100であっても、大きな弾性力を加えなくても、首部101を安定して把持できる。また、ロックレバー81にはロック位置に向けた弾性力が加わっているが、これは比較的に軽微な力で足りるので、ロックレバー81をロック位置からロック解除位置に移行するのに必要な力は弱くて足りる。
一方で、グリッパ60を開いた状態から閉じた状態にするのは、移動機構70のコイルばね78の弾性力であるが、製品液が充填された容器100を把持する力はロック機構80が担うので、この弾性力は軽微で足りる。
<高速走行および安定走行の実現>
また、グリッパ60およびロックレバー81は、いずれも可動体30が走行することに伴うカムの作用に基づいて動作するが、この動作に必要な力も小さくても足りる。したがって、グリッパ60による容器100の把持について可動体30が負担する力が少なくて済むので、本実施形態は高速走行が可能なリニアモータを適用できる。
また、搬送装置1は、容器100を把持する保持要素50の荷重を、カムレール13で受けるので、可動要素40が受ける鉛直方向Zの荷重が軽減される。したがって、製品液が充填されたために空容器に比べて相当程度に重くなった容器100を把持する保持要素50であっても、可動要素40が高速で搬送することができる。この搬送装置1を飲料充填システムに適用すれば、要求される充填能力に耐えられる搬送速度を実現できる。
しかも、カムレール13にカムフォロア55A,55Bが係合されることにより、保持要素50の鉛直方向Zの位置決めがなされる。したがって、搬送装置1によれば、保持要素50の安定した走行が確保される。
[付記]
以上、本発明の好ましい搬送装置を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、本実施形態では平行4節リンク機構を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、平行4節リンク機構以外の4節リンク機構を用いることができる。ただし、隣接するグリッパ60の間隔を狭くする上では、平行4節リンク機構を用いるのが好ましい。
また、本実施形態では、第一リンク機構71と第二リンク機構73が、第一固定節71Dと第二固定節73Dを共用しているが、本発明はこれに限るものではなく、第一固定節71Dと第二固定節73Dを独立させることもできる。ただし、隣接するグリッパ60の間隔を狭くする上では、第一固定節71Dと第二固定節73Dを共用することが好ましい。
また、本実施形態では、主動軸64Aを回転させることにより従動軸64Bが回転されるが、本発明はこれに限るものではなく、主動軸64Aと従動軸64Bを独立して回転させることもてできる。この場合、主動軸64Aと従動軸64Bという関係はなくなる。
また、以上の実施形態では、グリッパ60の移動をカム機構で行うが、本発明はこれに限定されず、電磁ソレノイド、電動モータなどの電力を動力源とする電気機器を用いて行うこともできる。
電磁ソレノイドでグリッパ60を移動させ場合、退避位置においてグリッパ60が閉じているときには電力を供給しないで、把持位置においてグリッパ60を開くときに電力を供給すればよい。電力を供給しない間には、電磁ソレノイドはグリッパ60が容器100を把持する状態を機械的に維持することになる。
また、本実施形態では首部把持片61Aおよび首部把持片61Bが、開閉移動による第二方向D2の移動量よりも進退移動による第一方向D1の移動量が大きい移動軌跡に沿って移動するのは、第一リンク機構71および第二リンク機構73を用いている。しかしこれは本発明の好ましい形態に過ぎず、他の機構、例えばこの移動軌跡を実現できるカム曲線を備えるカム機構によって首部把持片61Aおよび首部把持片61Bを移動させることもできる。
また、以上の実施形態では、直線部11C,11Dを備える搬送路10に沿ってそれぞれが独立して走行する複数の可動体30を備える搬送装置1について説明したが、本発明のグリッパはこれに限らず、容器を把持しながら搬送経路に沿って容器を搬送する搬送装置に広く適用できる。例えば、本発明は、スターホイールと称される回転体を可動体とする搬送装置のグリッパに適用できる。また、直線部11C,11Dにおいて、複数のグリッパ60がグループの単位で動作する場合であって、隣接するグリッパ60同士の距離が短い用途に本発明は好適である。
また、本実施形態では、容器100の首部101を把持する首部把持片61Aおよび首部把持片61Bの例を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、図8に示すように、
第一中間節71Bおよび第二中間節73Bのそれぞれに胴部把持片(第一把持片)75Aおよび胴部把持片(第二把持片)75Bが固定されている。胴部把持片75A,75Bは、第一中間節71B,73Bから下方に垂れ下がる板状の部材である。
胴部把持片75A,75Bは、第一リンク機構71および第二リンク機構73が把持位置にいるときに、容器100の胴部103を把持する。胴部把持片75A,75Bは、第一リンク機構71および第二リンク機構73が退避位置にいるときには、容器100の胴部103から離れる。
本発明は、首部把持片61A,61Bと胴部把持片75A,75Bの双方を設けることもできる。
1 搬送装置
3 搬送経路
10 搬送路
11 ガイドレール
12 電磁コイル
19 開閉カムレール
21 ロックカムレール
30 可動体
40 可動要素
41 ホルダ
45A,45B 永久磁石
50 保持要素
51 フレーム
60 グリッパ
61A,61B 首部把持片
63A,63B 可動部
64A 主動軸
64B 従動軸
65A 主動歯車
65B 従動歯車
66A,66B,66C,66D プーリ
67 タイミングベルト
69 支持板
70 開閉機構
71 第一リンク機構
73 第二リンク機構
71A,73A 原動節
71B,73B 中間節
71C,73C 従動節
71D,73D 固定節
75A,75B 胴部支持片
76 開閉レバー
77 ローラカム
79 係止ピン
80 ロック機構
81 ロックレバー
81A 作用部
81B 動作部
81C 回転軸
83 ロックピン
85 ローラカム
89A,89B ばね支持ピン
90 コントローラ
100 容器
101 首部
103 胴部

Claims (10)

  1. 第一把持片および第二把持片と、
    前記第一把持片および前記第二把持片を、物品を把持する把持位置と前記物品の把持を解く退避位置の間を第一方向に進退移動させるとともに、前記第一方向に交差する第二方向に開閉移動させる移動機構と、を有し、
    前記移動機構は、
    前記第一把持片および前記第二把持片のそれぞれが、前記開閉移動による前記第二方向の移動量よりも前記進退移動による前記第一方向の移動量が大きい移動軌跡に沿って移動するように構成される、グリッパ。
  2. 前記移動軌跡は、円弧状の軌跡からなる、
    請求項1に記載のグリッパ。
  3. 前記移動機構は、
    前記第一把持片を移動させる4節からなる第一リンク機構と、
    前記第二把持片を移動させる4節からなる第二リンク機構と、を備え、
    前記第一リンク機構と前記第二リンク機構は、動作が同期して行われる、
    請求項2に記載のグリッパ。
  4. 前記第一リンク機構は、
    第一原動節、第一中間節、第一従動節および第一固定節を備え、
    前記第二リンク機構は、
    第二原動節、第二中間節、第二従動節および第二固定節を備え、
    前記移動機構は、
    前記第一固定節と前記第二固定節とが共用される、
    請求項3に記載のグリッパ。
  5. 前記第一原動節および前記第二原動節に回転力が加わることにより、前記第一リンク機構と前記第二リンク機構が、前記物品の把持と前記把持を解くのとを同期して行う、
    請求項4に記載のグリッパ。
  6. 前記第一リンク機構および前記第二リンク機構は、平行4節リンク機構からなる、
    請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載のグリッパ。
  7. 前記物品は飲料用のボトル容器であり、
    前記第一把持片および前記第二把持片は前記容器の首部を把持するように構成される、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のグリッパ。
  8. 前記物品は飲料用のボトル容器であり、
    前記第一把持片および前記第二把持片は前記容器の胴部を把持するように構成される、
    請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のグリッパ。
  9. 前記第一把持片と前記第二把持片が把持位置において前記物品を把持する状態を機械的に維持するロック機構を備え、
    前記ロック機構は、
    前記第一把持片と前記第二把持片の少なくとも一方に接触するロック位置と、
    前記第一把持片と前記第二把持片の少なくとも一方と接触するのが解除されるロック解除位置と、の間を移行するロックレバーを備え、
    前記ロックレバーは、
    前記ロック位置において、前記把持位置における前記第一把持片と前記第二把持片の少なくとも一方に接触することで、前記物品を把持する状態を機械的に維持する、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のグリッパ。
  10. 物品を把持しながら搬送経路に沿って前記物品を搬送する搬送装置であって、
    前記物品を把持する請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のグリッパと、
    前記グリッパを支持しながら、前記物品を前記搬送経路に沿って搬送する可動体と、を備える、物品搬送装置。
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