JP2020131447A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の供給容器から多量の液体が漏れ出しても問題が起こりにくいインクジェットプリンタを提供することである。
【解決手段】
本発明に係るインクジェットプリンタは、洗浄液を収容する洗浄液供給容器を備える。容器ホルダ220は、洗浄液供給容器を着脱可能に保持する保持部221と、洗浄液供給容器と接続される接続部222とを備える。洗浄液受け部材270は、接続部222の下方に設けられている。洗浄液受け部材270は、接続部222に向けて開口された開口部と、開口部に滴下された洗浄液を受ける箱状の受け部272と、受け部272に接続され洗浄液が流出する流出口273とを備える。廃液流路280は、流出口273と廃液容器とを接続する。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
従来から、例えばカートリッジ等の供給容器によってインクや洗浄液等の液体を供給するインクジェットプリンタが知られている。このような供給容器によって液体を供給するインクジェットプリンタによれば、液体の補充が簡単にできる。しかし、このようなインクジェットプリンタでは、供給容器をインクジェットプリンタに装着する際、不具合により液体が漏れ出すことがある。かかる液漏れは、例えば、供給容器の誤装着、供給容器と液体供給流路とを接続する接続部の故障、または供給容器の不具合等によって発生する。液体が漏れ出すと、供給容器の下方にある部材が液体によって濡れ、故障する等の問題が発生するおそれがある。そこで、例えば、特許文献1には、漏れた液体を受けることができる液体受け部を備えた液体カートリッジが開示されている。
特開2018−65324号公報
しかしながら、液体は供給容器の装着時にすぐに漏れ出すとは限らず、その場合にはユーザーが液漏れに気が付かない場合がある。そのような場合に液体が継続的に漏れ出ると、液体受け部から液体が溢れ、結果、下方の部材を濡らす等の問題が起こるおそれがある。一度に多量の液体が漏れた場合も同様である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体の供給容器から多量の液体が漏れ出しても問題が起こりにくいインクジェットプリンタを提供することである。
ここに開示するインクジェットプリンタは、インクヘッドと、クリーニング部材と、洗浄機構と、洗浄液供給容器と、容器ホルダと、洗浄液流路と、洗浄液受け部材と、廃液容器と、廃液流路とを備えている。前記クリーニング部材は、前記インクヘッドをクリーニングする。前記洗浄機構は、洗浄液を使用して前記クリーニング部材を洗浄する。前記洗浄液供給容器は、前記洗浄液が収容されている。前記容器ホルダは、前記洗浄液供給容器を着脱可能に保持する保持部と、前記洗浄液供給容器が前記保持部によって保持された状態において前記洗浄液供給容器と接続される接続部とを備えている。前記洗浄液流路は、前記接続部と前記洗浄機構とを接続している。前記洗浄液受け部材は、前記接続部の下方に設けられている。前記洗浄液受け部材は、前記接続部に向けて開口された開口部と、前記開口部に滴下された洗浄液を受ける箱状の受け部と、前記受け部に接続され洗浄液が流出する流出口とを備えている。前記廃液容器は、液体を収容可能に構成されている。前記廃液流路は、前記流出口と前記廃液容器とを接続している。
上記インクジェットプリンタによれば、洗浄液を供給する洗浄液供給容器と洗浄液流路との接続部の下方には洗浄液を受ける洗浄液受け部材が設けられている。洗浄液供給容器と洗浄液流路との接続部から洗浄液が漏れた場合には、この洗浄液受け部材が漏れ出した洗浄液を受ける。さらに、洗浄液受け部材には、廃液流路によって廃液容器に接続された流出口が設けられ、洗浄液を廃液容器に送ることができる。よって、上記インクジェットプリンタによれば、多量の洗浄液が漏れ出した場合であっても、洗浄液受け部材から洗浄液が溢れるおそれが少なく、洗浄液が洗浄液供給容器の下方にある部材を濡らす等の問題が起こりにくい。
また、ここに開示する他のインクジェットプリンタは、インクを吐出するインクヘッドと、インク供給容器と、容器ホルダと、インク流路と、インク受け部材と、廃液容器と、廃液流路とを備えている。前記インク供給容器は、インクを収容している。前記容器ホルダは、前記インク供給容器を着脱可能に保持する保持部と、前記インク供給容器が前記保持部によって保持された状態において前記インク供給容器と接続される接続部とを備えている。前記インク流路は、前記接続部と前記インクヘッドとを接続している。前記インク受け部材は、前記接続部の下方に設けられている。前記インク受け部材は、前記接続部に向けて開口された開口部と、前記開口部に滴下されたインクを受ける箱状の受け部と、前記受け部に接続されインクが流出する流出口とを備えている。前記廃液容器は、液体を収容可能に構成されている。前記廃液流路は、前記流出口と前記廃液容器とを接続している。
上記他のインクジェットプリンタによれば、インクを供給するインク供給容器とインク流路との接続部の下方にはインクを受けるインク受け部材が設けられている。インク供給容器とインク流路との接続部からインクが漏れた場合には、このインク受け部材が漏れ出したインクを受ける。さらに、インク受け部材には、廃液流路によって廃液容器に接続された流出口が設けられ、インクを廃液容器に送ることができる。よって、上記インクジェットプリンタによれば、多量のインクが漏れ出した場合であっても、インク受け部材からインクが溢れるおそれが少なく、インクがインク供給容器の下方にある部材を濡らす等の問題が起こりにくい。
一実施形態に係るプリンタの正面図である。 ホームポジション付近の構成を模式的に示す正面図である。 液体供給/廃棄システムを模式的に示す図である。 洗浄液カートリッジホルダ付近の斜視図である。 洗浄液カートリッジが装着された状態の洗浄液カートリッジホルダの側面図である。 洗浄液カートリッジが装着された状態の洗浄液カートリッジホルダの平面図である。 インクカートリッジホルダ付近の斜視図である。 インクカートリッジが装着された状態のインクカートリッジホルダの側面図である。 インクカートリッジが装着された状態のインクカートリッジホルダの平面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るインクジェットプリンタについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。以下の説明では、インクジェットプリンタを正面から見たときに、インクジェットプリンタから遠ざかる方を前方、インクジェットプリンタに近づく方を後方とする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、インクジェットプリンタの設置態様等を限定するものではない。
図1は、一実施形態に係るインクジェットプリンタ10(以下、プリンタ10)の正面図である。プリンタ10は、インクジェット式のプリンタである。プリンタ10は、ここでは、家庭用のプリンタと比較すると左右方向に長い、いわゆる大型のプリンタである。プリンタ10は、例えば、業務用のプリンタである。本実施形態では、プリンタ10は、ロール状の記録媒体5を順次前方に移動させると共に、左右方向に移動するキャリッジ40に搭載された複数のインクヘッド45からそれぞれインクを吐出することによって、記録媒体5上に画像を印刷する。
記録媒体5は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体5は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5には、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、アルミや鉄等から形成された金属板、ガラス板、木材板等の比較的厚みを有するものが含まれる。
図1に示すように、プリンタ10は、本体11と、脚12と、操作パネル13と、プラテン16と、制御装置80とを備えている。本体11は、左右方向に延びたケーシングを有する。脚12は、本体11を支持している。脚12は、本体11の下面に設けられている。操作パネル13は、本体11の右側の前面に設けられている。ただし、操作パネル13の位置は特に限定されない。操作パネル13では、例えば、ユーザーが印刷に関する操作を行う。図示は省略するが、操作パネル13には、例えば、印刷に関する情報や、印刷中のプリンタ10のステータスなどが表示される表示部、および、印刷に関する情報を入力するための入力部などが備えられている。
プラテン16は、記録媒体5への印刷の際、記録媒体5を支持する部材である。プラテン16には、記録媒体5が載置される。記録媒体5への印刷は、プラテン16上で行われる。プラテン16は左右方向に延びている。プラテン16は、本体11に設けられている。
図1に示すように、プリンタ10は、キャリッジ40と、ヘッド移動機構20とを備えている。ヘッド移動機構20は、キャリッジ40を左右方向に移動させる機構である。ヘッド移動機構20は、ガイドレール21と、プーリ22と、プーリ23と、無端状のベルト24と、キャリッジモータ25とを備えている。ガイドレール21は、キャリッジ40の左右方向への移動をガイドする。ガイドレール21は、プラテン16の上方に配置されている。ガイドレール21は、本体11に設けられている。ガイドレール21は左右方向に延びている。プーリ22は、ガイドレール21の左端より左方に設けられている。プーリ23は、ガイドレール21の右端より右方に設けられている。ベルト24は、プーリ22とプーリ23とに巻き掛けられている。左側のプーリ22には、キャリッジモータ25が接続されている。ただし、キャリッジモータ25は、右側のプーリ23に接続されていてもよい。キャリッジモータ25が駆動して、プーリ22が回転することで、プーリ22とプーリ23との間においてベルト24が走行する。
キャリッジ40は、ベルト24に取り付けられている。キャリッジ40は、ガイドレール21に係合しており、ガイドレール21に摺動自在に設けられている。キャリッジ40には、複数のインクヘッド45が搭載されている。キャリッジモータ25の駆動によってベルト24が走行して、キャリッジ40が左右方向に移動することに伴い、キャリッジ40に搭載された複数のインクヘッド45は左右方向に移動する。
プリンタ10は、媒体搬送機構30を備えている。媒体搬送機構30は、プラテン16に載置された記録媒体5を前後方向に移動させる機構である。媒体搬送機構30は、グリットローラ31と、ピンチローラ32と、フィードモータ33とを備えている。グリットローラ31は、プラテン16に設けられている。ここでは、グリットローラ31の一部はプラテン16に埋設されている。ピンチローラ32は、グリットローラ31と上下方向で対向するように、グリットローラ31の上方に配置されている。ピンチローラ32は、記録媒体5を上から押え付ける部材である。フィードモータ33は、グリットローラ31に接続されている。グリットローラ31とピンチローラ32との間に記録媒体5が挟まれた状態で、フィードモータ33が駆動してグリットローラ31が回転すると、記録媒体5は前後方向に搬送される。
図1に示すように、複数のインクヘッド45は、左右方向に並んでいる。複数のインクヘッド45は、ここでは、同じ形状かつ同じ大きさに形成されている。インクヘッド45は、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)を備えている。複数のノズルは、前後方向に並んで設けられている。複数のインクヘッド45には、それぞれ異なるインクカートリッジ110が接続されている。複数のインクヘッド45は、それぞれに接続されたインクカートリッジ110に収容されたインクを吐出する。複数のインクヘッド45から記録媒体5にそれぞれインクが吐出されることによって、記録媒体5に画像が形成される。
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ10は、キャッピング機構50を備えている。キャッピング機構50は、プリンタ10の右端部にあってキャリッジ40が印刷時以外のときに待機するホームポジションHPの下方に設けられている。図2は、ホームポジションHP付近のプリンタ10の構成を模式的に示す正面図である。図2に示すように、キャッピング機構50は、複数のキャップ51と、キャップ移動機構52とを備えている。複数のキャップ51には、吸引ポンプ161を含むインク廃棄システム150の一部が接続されている。インク廃棄システム150の詳細については後述する。複数のキャップ51は、ホームポジションHPにおけるインクヘッド45の下方に配置されている。複数のキャップ51は、それぞれ1つのインクヘッド45の下方に設けられている。キャップ51の数とインクヘッド45の数は同じである。複数のキャップ51は、キャップ移動機構52に下方から支持されている。キャップ移動機構52は、複数のキャップ51を上下方向に移動させ、複数のキャップ51をそれぞれインクヘッド45に着脱させる。吸引ポンプ161を含むインク廃棄システム150の一部は、キャップ51内のインクを吸引して廃液タンク300(図3参照)に廃棄するように構成されている。
ワイピング機構60は、プラテン16とホームポジションHPとの間に設けられている。ワイピング機構60は、キャリッジ40の下方に設けられている。ワイピング機構60は、ワイパー61とワイパー回転機構62とを備えている。ワイパー61は、インクヘッド45をクリーニングするクリーニング部材の一例である。ワイパー61は、例えば、平板状のゴムによって構成されている。
ワイパー回転機構62は、回転軸62aと回転モータ62bとを備えている。ワイパー61の一端は回転軸62aに接続されている。ワイパー61は、回転軸62aを中心に回転可能に構成されている。回転軸62aは、前後方向に延びている。ワイパー61が、回転軸62aから遠い方の端部を上にするような回転位置に配置されるとき、当該端部は、インクヘッド45のノズル面よりもわずかに高い位置に位置する。そこで、ワイパー61をそのような回転位置に配置した状態で、キャリッジ40を走行させると、ワイパー61により、インクヘッド45のノズル面を拭うことができる。ワイパー61は、回転モータ62bによって回転される。回転モータ62bは、制御装置80に電気的に接続され、制御装置80によって制御されている。
ワイピング機構60の下方には、洗浄機構70が設けられている。洗浄機構70は、洗浄液を使ってワイパー61を洗浄する機構である。洗浄機構70は、洗浄液槽71と、吸水パッド72とを備えている。洗浄液槽71は、ワイパー61をクリーニングする洗浄液を貯留している。洗浄液槽71は、上方が開口した容器状の部材である。洗浄液槽71には、洗浄液を供給する洗浄液供給システム200と、洗浄液を廃棄する洗浄液廃棄システム250の一部とが接続されている。洗浄液供給システム200および洗浄液廃棄システム250については後述する。
吸水パッド72は、洗浄液槽71の上方に設けられている。吸水パッド72は、ワイピング機構60の回転軸62aと同じか、ほぼ同じ高さに配置されている。ここでは、吸水パッド72は、ワイピング機構60の回転軸62aの右方に設けられている。吸水パッド72は、例えばスポンジのような水分を吸収する素材で構成されている。吸水パッド72は、洗浄後のワイパー61に付着した洗浄液を吸収して、ワイパー61を乾燥させる。
ワイパー回転機構62は、ワイパー61を回転させて、洗浄液槽71に貯留された洗浄液に浸漬させるように構成されている。ワイパー回転機構62は、ワイパー61の回転軸62aから遠い方の端部を下にするような回転位置にワイパー61を配置することにより、回転軸62aの下方に設置された洗浄液槽71内の洗浄液にワイパー61を浸漬する。また、ワイパー回転機構62は、ワイパー61を回転させて、吸水パッド72に接触させる。ワイパー61が吸水パッド72に接触することにより、ワイパー61に付着した洗浄液は、吸水パッド72に吸収される。
制御装置80は、プリンタ10の各部の動作を制御している。また、印刷に係る各種の設定を行う。制御装置80の構成は特に限定されない。制御装置80は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置と、を備えている。図1に示すように、制御装置80は、本体11の内部に設けられている。ただし、制御装置80は本体11の内部に設けられていなくてもよい。例えば、制御装置80は、本体11の外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。
図3は、本実施形態に係るプリンタ10の液体供給/廃棄システムS1を模式的に示す図である。プリンタ10で使用する液体、ここではインクと洗浄液は、液体供給/廃棄システムS1によって供給され、また廃棄される。なお、図3では、1つのインクヘッド45に係るシステムのみ図示し、他のインクヘッド45に係るシステムの図示は省略している。図3に示すように、液体供給/廃棄システムS1は、インク供給システム100と、インク廃棄システム150と、洗浄液供給システム200と、洗浄液廃棄システム250とを備えている。
図3に示すように、インク供給システム100は、インクカートリッジ110と、インクカートリッジホルダ120と、インク流路130とを備えている。インクカートリッジ110には、インクが収容されている。インクカートリッジ110は、インク供給容器の一例である。ここでは、4つのインクカートリッジ110には、それぞれ異なる色のインクが収容されている。4つのインクカートリッジ110には、例えば、それぞれシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、およびブラックインクが収容されている。ただし、インクカートリッジ110に収容されるインクは、上記のものに限定されない。図1に示すように、インクカートリッジ110は、例えば、本体11の左上部に設けられている。
インクカートリッジホルダ120は、インクカートリッジ110を着脱可能に保持するとともに、装着されたインクカートリッジ110とインク流路130とを連通させる。インクカートリッジホルダ120の詳細については後述する。
インク流路130は、インクカートリッジホルダ120とインクヘッド45とを接続している。インクカートリッジ110とインクヘッド45とは、インクカートリッジホルダ120およびインク流路130を介して接続されている。インク流路130は、例えば、可撓性のチューブによって構成されている。インク流路130の途中には、送液ポンプ131とダンパ132が設けられている。送液ポンプ131は、駆動時には、インクカートリッジ110側からインクヘッド45側に向かってインクを送出する。送液ポンプ131は、制御装置80に電気的に接続され、制御装置80によって制御されている。ダンパ132は、インクを一時的に貯留して、インクの圧力変動を抑える部材である。ダンパ132には、インクを一時的に貯留する貯留室と、貯留室のインク圧を検出するセンサが設けられている。センサは、制御装置80に電気的に接続されている。制御装置80は、センサが検出する貯留室のインク圧が所定の圧力を下回った場合に送液ポンプ131を駆動させる。
図3に示すように、インク廃棄システム150は、キャップ51とインク受け部材170とに接続されている。インク受け部材170は、インクカートリッジ110およびインクカートリッジホルダ120の下方に設けられており、漏出したインクを受けている。インク廃棄システム150は、キャップ51に接続されたインク廃棄流路160と、インク受け部材170に接続された漏出インク流路180とを備えている。
インク廃棄流路160は、インクヘッド45ごとに設けられている。インク廃棄流路160は、例えば、可撓性のチューブによって構成されている。インク廃棄流路160の途中には、吸引ポンプ161が設けられている。吸引ポンプ161は、キャップ51がインクヘッド45に装着されているときに駆動し、インクヘッド45からインクを吸引する。吸引ポンプ161は、制御装置80に電気的に接続され、制御装置80によって制御されている。図3に示すように、インク廃棄流路160は、廃液タンク300に接続されている。廃液タンク300は、液体を収容可能に構成されている。本実施形態では、廃液タンク300には、インクと洗浄液とが廃棄される。ここでは、図1に示すように、廃液タンク300は、プリンタ10の右下部に設けられている。
漏出インク流路180は、インク受け部材170と廃液タンク300とを接続している。漏出インク流路180は、例えば、可撓性のチューブによって構成されている。インク受け部材170の詳細については後述する。
洗浄液供給システム200は、洗浄液槽71に洗浄液を供給している。図3に示すように、洗浄液供給システム200は、洗浄液カートリッジ210と、洗浄液カートリッジホルダ220と、洗浄液流路230とを備えている。洗浄液カートリッジ210は、洗浄液供給容器の一例である。洗浄液カートリッジ210には、洗浄液が収容されている。図1に示すように、洗浄液カートリッジ210は、例えば、複数のインクカートリッジ110と並んで配置されている。
洗浄液カートリッジホルダ220は、洗浄液カートリッジ210を着脱可能に保持するとともに、装着された洗浄液カートリッジ210と洗浄液流路230とを連通させる。洗浄液カートリッジホルダ220の詳細については後述する。
洗浄液流路230は、洗浄液カートリッジホルダ220と洗浄液槽71とを接続している。洗浄液カートリッジ210と洗浄液槽71とは、洗浄液カートリッジホルダ220および洗浄液流路230を介して接続されている。洗浄液流路230は、例えば、可撓性のチューブによって構成されている。洗浄液流路230の途中には、供給バルブ231が設けられている。供給バルブ231は、制御装置80と電気的に接続され、制御装置80によって制御されている。制御装置80が供給バルブ231を開くことにより、洗浄液は洗浄液槽71に供給される。洗浄液は、例えば、ワイパー61の洗浄が所定の回数行われるたびに洗浄液槽71に供給される。
洗浄液廃棄システム250は、洗浄液を廃液タンク300に廃棄する。図3に示すように、洗浄液廃棄システム250は、洗浄液槽71と洗浄液受け部材270とに接続されている。洗浄液受け部材270は、洗浄液カートリッジ210および洗浄液カートリッジホルダ220の下方に設けられており、漏出した洗浄液を受けている。洗浄液廃棄システム250は、洗浄液槽71に接続されたオーバーフロー流路261および洗浄液廃棄流路262と、洗浄液受け部材270に接続された漏出洗浄液流路280とを備えている。
図2に示すように、オーバーフロー流路261の一端は、洗浄液槽71の側面に接続されている。オーバーフロー流路261の他端は、廃液タンク300に接続されている。洗浄液がオーバーフロー流路261の高さを越えて供給されると、超えた分の洗浄液は、オーバーフロー流路261から廃液タンク300に排出される。オーバーフロー流路261は、例えば、可撓性のチューブによって構成されている。
図2に示すように、洗浄液廃棄流路262の一端は、洗浄液槽71の底部に接続されている。洗浄液廃棄流路262の他端は、廃液タンク300に接続されている。洗浄液廃棄流路262には、排出バルブ263が設けられている。排出バルブ263は、制御装置80と電気的に接続され、制御装置80によって制御されている。制御装置80が排出バルブ263を開くことにより、洗浄液は廃液タンク300に排出される。洗浄液は、インクで汚れると交換する必要があるため、洗浄液槽71から排出される。洗浄液は、例えば、ワイパー61の洗浄が所定の回数行われるたびに排出される。洗浄液廃棄流路262は、例えば、可撓性のチューブによって構成されている。
漏出洗浄液流路280は、洗浄液受け部材270と廃液タンク300とを接続している。漏出洗浄液流路280は、例えば、可撓性のチューブによって構成されている。洗浄液受け部材270の詳細については後述する。
廃液タンク300は、液体を収容可能に構成されている。廃液タンク300は、例えば、内容量が2リットル程度のポリタンクが好適に利用される。本実施形態では、廃液タンク300は、廃液が溜まったら廃棄できるように、本体11に着脱自在に構成されている。
以下では、洗浄液受け部材270を中心に、洗浄液カートリッジ210、洗浄液カートリッジホルダ220、および洗浄液受け部材270の詳細について説明する。また、インク受け部材170を中心に、インクカートリッジ110、インクカートリッジホルダ120、およびインク受け部材170の詳細について説明する。まず、洗浄液カートリッジ210、洗浄液カートリッジホルダ220、および洗浄液受け部材270の詳細について説明する。
図4は、洗浄液カートリッジホルダ220付近の斜視図である。図5は、洗浄液カートリッジ210が装着された状態の洗浄液カートリッジホルダ220の側面図である。図6は、洗浄液カートリッジ210が装着された状態の洗浄液カートリッジホルダ220の平面図である。図4〜図6では、洗浄液カートリッジホルダ220の天板等、一部の部材の図示を省略している。図4〜図6に示すように、洗浄液カートリッジホルダ220は、ガイド221と、針材222と、ガイドピン223とを備えている。ガイド221は、洗浄液カートリッジ210を着脱可能に保持する保持部の一例である。針材222は、洗浄液カートリッジ210がガイド221によって保持された状態において洗浄液カートリッジ210と接続される接続部の一例である。
図4に示すように、洗浄液カートリッジホルダ220は、後壁220aと、底壁221aと、左壁221bと、右壁221cとを備えている。洗浄液カートリッジホルダ220は、前方が開口した箱状に形成されている。底壁221a、左壁221b、および右壁221cは、ガイド221を構成している。洗浄液カートリッジ210は、前方側から後方側に向かって、ガイド221に沿って洗浄液カートリッジホルダ220に挿入される。図6に示すように、洗浄液カートリッジ210は、ガイド221としての底壁221a、左壁221b、および右壁221cに沿って挿入され、保持される。
針材222は、後壁220aに設けられている。本実施形態では、針材222は、後壁220aの左右方向の中央部に設けられている。針材222は、前後方向に延びている。針材222の前方側の端部(先端)は、尖っている。針材222は、内部に図示しない内部流路を有している。針材222の内部流路は、針材222の先端で外部と連通している。図示は省略するが、針材222の内部流路は、後端側で洗浄液流路230に連通している。洗浄液流路230は、接続部としての針材222と洗浄機構70の洗浄液槽71とを接続している。
ガイドピン223は、洗浄液カートリッジ210を洗浄液カートリッジホルダ220に挿入する際に、洗浄液カートリッジ210の動きをガイドするための部材である。ガイドピン223は、後壁220aに設けられ、前後方向に延びている。ガイドピン223は、左右方向に並んで2つ設けられている。より詳しくは、ガイドピン223は、針材222の左方および右方にそれぞれ1つずつ設けられている。詳しくは後述するが、洗浄液カートリッジ210には、2つのガイドピン223が挿入される2つの孔部211aが設けられている。洗浄液カートリッジ210の孔部211aにガイドピン223が挿入されることにより、洗浄液カートリッジ210は、洗浄液カートリッジホルダ220にスムーズに装着される。
図5に示すように、洗浄液カートリッジホルダ220は、上面が水平に構成されたベース部材11aによって下方から支持されている。洗浄液カートリッジホルダ220は、後方に向かって下降傾斜するように支持されている。ベース部材11aの上面の前端付近には、支持部材11bが設けられている。支持部材11bは、上方に延びている。洗浄液カートリッジホルダ220は、前方側が支持部材11bに乗り掛かり、後方側が洗浄液受け部材270を介してベース部材11aに支持されることによって斜めに保持されている。従って、洗浄液カートリッジホルダ220は、針材222側の高さが挿入口側よりも低くなっている。
図6に示すように、洗浄液カートリッジ210は、ケース211と、パウチ212とを備えている。ケース211は、扁平な直方体状に構成されている。ケース211は、洗浄液カートリッジ210の外形を構成している。洗浄液カートリッジ210は、広い面を上下方向に向けて洗浄液カートリッジホルダ220に挿入される。ケース211は、中空に形成されている。ケース211は、後方側(洗浄液カートリッジホルダ220に挿入されたときに洗浄液カートリッジホルダ220の後壁220aの方を向く側)の側面に、洗浄液カートリッジホルダ220の2つのガイドピン223が挿入される2つの孔部211aを備えている。
ケース211の内部には、パウチ212が収容されている。パウチ212は可撓性の容器であり、洗浄液を収容している。パウチ212は、後方側(洗浄液カートリッジホルダ220に挿入されたときに針材222の方を向く側)の端部212aに出口部213を有している。出口部213は、洗浄液カートリッジ210が洗浄液カートリッジホルダ220に挿入されたときに、接続部としての針材222と接続される部分である。より具体的には、出口部213は、洗浄液カートリッジ210が洗浄液カートリッジホルダ220に挿入されたときに、針材222に突き破られて針材222と接続される。これにより、パウチ212の内部と針材222の内部流路とが連通し、パウチ212の内部と洗浄液流路230とが連通される。また、ケース211において、パウチ212は、2つの孔部211aよりも低い位置に収容されている。そのため、洗浄液カートリッジ210が洗浄液カートリッジホルダ220に装着されるとき、洗浄液カートリッジホルダ220の2つのガイドピン223は、2つの孔部211aを通り抜けてパウチ212の上方を通る。
洗浄液カートリッジホルダ220のガイド221は、出口部213が設けられた側の端部210aが下方側の端部となるように、洗浄液カートリッジ210を斜めに保持している。よって、洗浄液カートリッジ210の大部分は、接続部としての針材222よりも上方に配置されている。
図4に示すように、洗浄液カートリッジホルダ220の針材222の下方には、洗浄液受け部材270が設けられている。洗浄液受け部材270は、洗浄液カートリッジホルダ220の後方側の端部(針材222が設けられている側の端部)の下に敷かれるように配置されている。洗浄液受け部材270は、上方が開口した箱状に形成されている。洗浄液カートリッジホルダ220の後方側の端部は、洗浄液受け部材270の底壁272a上に載置されている。洗浄液受け部材270は、例えば、樹脂によって形成されている。洗浄液受け部材270は、針材222に向けて開口された開口部271(図5参照)と、開口部271に滴下された洗浄液を受ける箱状の受け部272と、受け部272に接続され洗浄液が流出する流出口273とを備えている。
受け部272は、底壁272aと、後壁272bと、前壁272cと、左壁272dと、右壁272eとを備えている。底壁272aは、箱状の受け部272の底面を構成している。底壁272aは、ベース部材11aの上面に接している。底壁272aの後端からは後壁272bが上方に向かって延びている。底壁272aの左端からは左壁272dが上方に向かって延びている。左壁272dの後端は、後壁272bの左端と接している。底壁272aの右端からは右壁272eが上方に向かって延びている。右壁272eの後端は、後壁272bの右端と接している。底壁272aの前端からは前壁272cが上方に向かって延びている。前壁272cの左端および右端は、それぞれ左壁272dの前端おおよび右壁272eの前端と接している。受け部272の上方は全体が開放され、開口部271を構成している(図5参照)。開口部271の上方には、洗浄液カートリッジホルダ220の針材222が位置している。
受け部272の底壁272aには、洗浄液が流出する流出口273が設けられている。流出口273は、底壁272aを貫通している。ベース部材11aのうち流出口273の下方に位置する部分には、貫通孔が設けられている。流出口273には、漏出洗浄液流路280が接続されている。漏出洗浄液流路280は、流出口273と廃液タンク300とを接続している。漏出洗浄液流路280は、ベース部材11aの貫通孔を通って下方に延びている。漏出洗浄液流路280は、下方側の端部で廃液タンク300と接続されている。流出口273と漏出洗浄液流路280とによって、洗浄液受け部材270の受け部272と廃液タンク300とは連通している。
洗浄液受け部材270および漏出洗浄液流路280は、何らかの理由によって洗浄液カートリッジ210と洗浄液カートリッジホルダ220との接続部分(出口部213と針材222との接続部分)から洗浄液が漏れ出した場合に、洗浄液が下方の部材を濡らさないようにするものである。カートリッジ等の供給容器によって洗浄液やインク等の液体を供給するインクジェットプリンタでは、供給容器をインクジェットプリンタに装着する際、不具合により液体が漏れ出す場合がある。このような液漏れは、例えば、供給容器の誤装着、針材等の接続部の故障、または供給容器の不具合などによって発生する。液体が漏れ出すと、供給容器の下方にある部材が液体によって濡れ、故障する等の問題が発生するおそれがある。そこで、例えば、漏れた液体を受けることができる液体受け部を備えた液体カートリッジなどが提案されている。
しかしながら、液体は供給容器の装着時にすぐに漏れ出すとは限らず、その場合にはユーザーが液漏れに気が付かない場合がある。そのような場合に液体が継続的に漏れ出ると、液体受け部から液体が溢れ、結果、下方の部材を濡らす等の問題が起こるおそれがある。一度に多量の液体が漏れた場合も同様である。
そこで、本実施形態に係るプリンタ10は、洗浄液を受ける洗浄液受け部材270と、洗浄液受け部材270と廃液タンク300とを接続する漏出洗浄液流路280とを備えている。洗浄液受け部材270は、洗浄液カートリッジ210との接続部としての針材222の下方に設けられている。洗浄液受け部材270は、針材222に向けて開口された開口部271と、開口部271に滴下された洗浄液を受ける箱状の受け部272と、受け部272に接続され洗浄液が流出する流出口273とを備えている。漏出洗浄液流路280は、流出口273と廃液タンク300とを接続している。かかる構成によれば、洗浄液カートリッジ210と洗浄液流路230との接続部から洗浄液が漏れた場合には、まず、洗浄液受け部材270が洗浄液を受ける。さらに、洗浄液受け部材270には、漏出洗浄液流路280によって廃液タンク300に接続された流出口273が設けられており、洗浄液を廃液タンク300に送ることができる。よって、多量の洗浄液が漏れ出した場合であっても、洗浄液受け部材270から洗浄液が溢れるおそれが少なく、洗浄液が洗浄液カートリッジ210の下方にある部材を濡らしたり床面に垂れたりするおそれを低減することができる。
なお、本実施形態では、廃液タンク300の容積は、洗浄液受け部材270の受け部272の容積よりも大きく構成されている。よって、受け部272では受け切れない量の洗浄液であっても、廃液タンク300に収容することができる。逆に言えば、廃液タンク300の容積が十分であれば、受け部272を小さくすることができる。
また、本実施形態では、洗浄液カートリッジホルダ220は、出口部213が設けられた側の端部210aが下方側の端部となるように洗浄液カートリッジ210を保持している。かかる構成によれば、洗浄液カートリッジ210の大部分は、洗浄液カートリッジ210と洗浄液カートリッジホルダ220との接続部分よりも上方に配置されることとなる。そのため、洗浄液カートリッジ210と洗浄液カートリッジホルダ220との接続部分から漏れ出た洗浄液が洗浄液受け部材270以外の場所に滴下されるおそれが低減される。
次に、インクカートリッジ110、インクカートリッジホルダ120、およびインク受け部材170の詳細について説明する。本実施形態では、インクカートリッジ110、インクカートリッジホルダ120、およびインク受け部材170の構成は、それぞれ、洗浄液カートリッジ210、洗浄液カートリッジホルダ220、および洗浄液受け部材270の構成と同じである。ただし、インクカートリッジ110、インクカートリッジホルダ120、およびインク受け部材170の構成と、洗浄液カートリッジ210、洗浄液カートリッジホルダ220、および洗浄液受け部材270の構成とは、必ずしも同じである必要はない。
図7は、インクカートリッジホルダ120付近の斜視図である。図8は、インクカートリッジ110が装着された状態のインクカートリッジホルダ120の側面図である。図9は、インクカートリッジ110が装着された状態のインクカートリッジホルダ120の平面図である。図7〜図9では、インクカートリッジホルダ120の天板等の説明を省略する部材は、適宜図示を省略している。図7〜図9に示すように、インクカートリッジホルダ120は、ガイド121と、針材122と、ガイドピン123とを備えている。ガイド121は、インクカートリッジ110を着脱可能に保持する保持部の一例である。針材122は、インクカートリッジ110がガイド121によって保持された状態においてインクカートリッジ110と接続される接続部の一例である。
図7に示すように、インクカートリッジホルダ120は、後壁120aと、底壁121aと、左壁121bと、右壁121cとを備えている。インクカートリッジホルダ120は、前方が開口した箱状に形成されている。底壁121a、左壁121b、および右壁121cは、ガイド121を構成している。インクカートリッジ110は、前方側から後方側に向かって、ガイド121に沿ってインクカートリッジホルダ120に挿入される。図9に示すように、インクカートリッジ110は、ガイド121としての底壁121a、左壁121b、および右壁121cに沿って挿入され、保持される。
針材122は、後壁120aに設けられている。本実施形態では、針材122は、後壁120aの左右方向の中央部に設けられている。針材122は、前後方向に延びている。針材122の前方側の端部(先端)は、尖っている。針材122は、内部に図示しない内部流路を有している。針材122の内部流路は、針材122の先端で外部と連通している。図示は省略するが、針材122の内部流路は、後端側でインク流路130に連通している。インク流路130は、接続部としての針材122とインクヘッド45とを接続している。
ガイドピン123は、インクカートリッジ110をインクカートリッジホルダ120に挿入する際に、インクカートリッジ110の動きをガイドするための部材である。ガイドピン123は、後壁120aに設けられ、前後方向に延びている。ガイドピン123は、左右方向に並んで2つ設けられている。より詳しくは、ガイドピン123は、針材122の左方および右方にそれぞれ1つずつ設けられている。詳しくは後述するが、インクカートリッジ110には、2つのガイドピン123が挿入される2つの孔部111aが設けられている。インクカートリッジ110の孔部111aにガイドピン123が挿入されることにより、インクカートリッジ110は、インクカートリッジホルダ120にスムーズに装着される。
図8に示すように、インクカートリッジホルダ120は、上面が水平に構成されたベース部材11aによって下方から支持されている。インクカートリッジホルダ120は、後方に向かって下降傾斜するように支持されている。ベース部材11aの上面の前端付近には、支持部材11bが設けられている。支持部材11bは、上方に延びている。インクカートリッジホルダ120は、前方側が支持部材11bに乗り掛かり、後方側がインク受け部材170を介してベース部材11aに支持されることによって斜めに保持されている。従って、インクカートリッジホルダ120は、針材122側の高さが挿入口側よりも低くなっている。
図9に示すように、インクカートリッジ110は、ケース111と、パウチ112とを備えている。ケース111は、扁平な直方体状に構成されている。ケース111は、インクカートリッジ110の外形を構成している。インクカートリッジ110は、広い面を上下方向に向けてインクカートリッジホルダ120に挿入される。ケース111は、中空に形成されている。ケース111は、後方側(インクカートリッジホルダ120に挿入されたときにインクカートリッジホルダ120の後壁120aの方を向く側)の側面に、インクカートリッジホルダ120の2つのガイドピン123が挿入される2つの孔部111aを備えている。
ケース111の内部には、パウチ112が収容されている。パウチ112は可撓性の容器であり、インクを収容している。パウチ112は、後方側(インクカートリッジホルダ120に挿入されたときに針材122の方を向く側)の端部112aに出口部113を有している。出口部113は、インクカートリッジ110がインクカートリッジホルダ120に挿入されたときに、接続部としての針材122と接続される部分である。より具体的には、出口部113は、インクカートリッジ110がインクカートリッジホルダ120に挿入されたときに、針材122に突き破られて針材122と接続される。これにより、パウチ112の内部と針材122の内部流路とが連通し、パウチ112の内部とインク流路130とが連通される。また、ケース111において、パウチ112は、2つの孔部111aよりも低い位置に収容されている。そのため、インクカートリッジ110がインクカートリッジホルダ120に装着されるとき、インクカートリッジホルダ120の2つのガイドピン123は、2つの孔部111aを通り抜けてパウチ112の上方を通る。
インクカートリッジホルダ120のガイド121は、出口部113が設けられた側の端部110aが下方側の端部となるように、インクカートリッジ110を斜めに保持している。よって、インクカートリッジ110の大部分は、接続部としての針材122よりも上方に配置されている。
図7に示すように、インクカートリッジホルダ120の針材122の下方には、インク受け部材170が設けられている。インク受け部材170は、インクカートリッジホルダ120の後方側の端部(針材122が設けられている側の端部)の下に敷かれるように配置されている。インク受け部材170は、上方が開口した箱状に形成されている。インクカートリッジホルダ120の後方側の端部は、インク受け部材170の底壁172a上に載置されている。インク受け部材170は、例えば、樹脂によって形成されている。インク受け部材170は、針材122に向けて開口された開口部171(図8参照)と、開口部171に滴下されたインクを受ける箱状の受け部172と、受け部172に接続されインクが流出する流出口173とを備えている。
受け部172は、底壁172aと、後壁172bと、前壁172cと、左壁172dと、右壁172eとを備えている。底壁172aは、箱状の受け部172の底面を構成している。底壁172aは、ベース部材11aの上面に接している。底壁172aの後端からは後壁172bが上方に向かって延びている。底壁172aの左端からは左壁172dが上方に向かって延びている。左壁172dの後端は、後壁172bの左端と接している。底壁172aの右端からは右壁172eが上方に向かって延びている。右壁172eの後端は、後壁172bの右端と接している。底壁172aの前端からは前壁172cが上方に向かって延びている。前壁172cの左端および右端は、それぞれ左壁172dの前端おおよび右壁172eの前端と接している。受け部172の上方は全体が開放され、開口部171を構成している(図8参照)。開口部171の上方には、インクカートリッジホルダ120の針材122が位置している。
受け部172の底壁172aには、インクが流出する流出口173が設けられている。流出口173は、底壁172aを貫通している。ベース部材11aのうち流出口173の下方に位置する部分には、貫通孔が設けられている。流出口173には、漏出インク流路180が接続されている。漏出インク流路180は、流出口173と廃液タンク300とを接続している。漏出インク流路180は、ベース部材11aの貫通孔を通って下方に延びている。漏出インク流路180は、下方側の端部で廃液タンク300と接続されている。流出口173と漏出インク流路180とによって、インク受け部材170の受け部172と廃液タンク300とは連通している。
インク受け部材170および漏出インク流路180は、何らかの理由によってインクカートリッジ110とインクカートリッジホルダ120との接続部分(出口部113と針材122との接続部分)からインクが漏れ出した場合に、インクが下方の部材を濡らさないようにするものである。本実施形態に係るプリンタ10は、インクを受けるインク受け部材170と、インク受け部材170と廃液タンク300とを接続する漏出インク流路180とを備えている。インク受け部材170は、インクカートリッジ110との接続部としての針材122の下方に設けられている。インク受け部材170は、針材122に向けて開口された開口部171と、開口部171に滴下されたインクを受ける箱状の受け部172と、受け部172に接続されインクが流出する流出口173とを備えている。漏出インク流路180は、流出口173と廃液タンク300とを接続している。かかる構成によれば、インクカートリッジ110とインク流路130との接続部からインクが漏れた場合には、まず、インク受け部材170がインクを受ける。さらに、インク受け部材170には、漏出インク流路180によって廃液タンク300に接続された流出口173が設けられており、インクを廃液タンク300に送ることができる。よって、多量のインクが漏れ出した場合であっても、インク受け部材170からインクが溢れるおそれが少なく、インクがインクカートリッジ110の下方にある部材を濡らしたり床面に垂れたりするおそれを低減することができる。
廃液タンク300の容積は、インク受け部材170の受け部172の容積よりも大きく構成されている。よって、受け部172では受け切れない量のインクであっても、廃液タンク300に収容することができる。逆に言えば、廃液タンク300の容積が十分であれば、受け部172を小さくすることができる。
インクカートリッジホルダ120は、出口部113が設けられた側の端部110aが下方側の端部となるようにインクカートリッジ110を保持している。かかる構成によれば、インクカートリッジ110の大部分は、インクカートリッジ110とインクカートリッジホルダ120との接続部分よりも上方に配置されることとなる。そのため、インクカートリッジ110とインクカートリッジホルダ120との接続部分から漏れ出たインクがインク受け部材170以外の場所に滴下されるおそれが低減される。
このように、本実施形態に係るプリンタ10によれば、洗浄液カートリッジ210またはインクカートリッジ110から多量の洗浄液またはインクが漏れ出しても、漏れた洗浄液またはインクによって問題が発生するおそれを低減することができる。
以上、好適な一実施形態について説明した。しかし、上記の実施形態は例示に過ぎず、ここに開示する技術は他の種々の形態で実施することができる。例えば、上記した実施形態では、全てのインクカートリッジ110および洗浄液カートリッジ210に対して受け部材が設けられていたが、そうでなくてもよい。例えば、受け部材は、液体が滴下されると故障するおそれが高い部品が下方に配置されているインクカートリッジまたは洗浄液カートリッジに対してのみ設けられてもよい。また、インクカートリッジに対してのみ、または、洗浄液カートリッジに対してのみ受け部材が設けられてもよい。
また、上記した実施形態における液体供給/廃棄システムS1(図3参照)は、1つの好適な例示に過ぎず、液体供給/廃棄システムは図3のものと異なっていてもよい。流路の途中に設けられる部材、例えばバルブやポンプ等は適宜に追加、削除されてよく、また、流路の構成も適宜に変更されてよい。例えば、必要に応じて、複数の流路が集約されてもよい。
その他、インクジェットプリンタの構成については、特に言及がない限りにおいて限定されない。例えば、ここに開示する技術は、フラットベッドタイプのインクジェットプリンタなどに対しても利用できる。また、例えば、カッティングヘッド付きインクジェットプリンタなどのように、その一部にインクジェットプリンタが組み込まれた装置にも利用できる。さらに、ここに開示する技術は、インクジェットプリンタ以外の装置、例えば、液体を吐出する吐出ヘッドを備えた三次元造形装置などにも適用できる。
10 インクジェットプリンタ
45 インクヘッド
61 ワイパー(クリーニング部材)
70 洗浄機構
110 インクカートリッジ(インク供給容器)
113 出口部
120 インクカートリッジホルダ(容器ホルダ)
121 ガイド(保持部)
122 針材(接続部)
130 インク流路
170 インク受け部材
171 開口部
172 受け部
173 流出口
180 漏出インク流路(廃液流路)
210 洗浄液カートリッジ(洗浄液供給容器)
213 出口部
220 洗浄液カートリッジホルダ(容器ホルダ)
221 ガイド(保持部)
222 針材(接続部)
230 洗浄液流路
270 洗浄液受け部材
271 開口部
272 受け部
273 流出口
280 漏出洗浄液流路(廃液流路)
300 廃液タンク(廃液容器)
S1 液体供給/廃棄システム

Claims (6)

  1. インクヘッドと、
    前記インクヘッドをクリーニングするクリーニング部材と、
    洗浄液を使用して前記クリーニング部材を洗浄する洗浄機構と、
    前記洗浄液が収容された洗浄液供給容器と、
    前記洗浄液供給容器を着脱可能に保持する保持部と、前記洗浄液供給容器が前記保持部によって保持された状態において前記洗浄液供給容器と接続される接続部とを備えた容器ホルダと、
    前記接続部と前記洗浄機構とを接続する洗浄液流路と、
    前記接続部の下方に設けられており、前記接続部に向けて開口された開口部と、前記開口部に滴下された洗浄液を受ける箱状の受け部と、前記受け部に接続され洗浄液が流出する流出口とを備えた洗浄液受け部材と、
    液体を収容可能な廃液容器と、
    前記流出口と前記廃液容器とを接続する廃液流路と、
    を備えた、
    インクジェットプリンタ。
  2. 前記洗浄液供給容器は、前記接続部に接続される出口部を一方の端部に有し、
    前記保持部は、前記出口部が設けられた側の端部が下方側の端部となるように前記洗浄液供給容器を保持する、
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記廃液容器の容積は、前記受け部の容積よりも大きい、
    請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. インクを吐出するインクヘッドと、
    インクを収容したインク供給容器と、
    前記インク供給容器を着脱可能に保持する保持部と、前記インク供給容器が前記保持部によって保持された状態において前記インク供給容器と接続される接続部とを備えた容器ホルダと、
    前記接続部と前記インクヘッドとを接続するインク流路と、
    前記接続部の下方に設けられており、前記接続部に向けて開口された開口部と、前記開口部に滴下されたインクを受ける箱状の受け部と、前記受け部に接続されインクが流出する流出口とを備えたインク受け部材と、
    液体を収容可能な廃液容器と、
    前記流出口と前記廃液容器とを接続する廃液流路と、
    を備えた、
    インクジェットプリンタ。
  5. 前記インク供給容器は、前記接続部に接続される出口部を一方の端部に有し、
    前記保持部は、前記出口部が設けられた側の端部が下方側の端部となるように前記インク供給容器を保持する、
    請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記廃液容器の容積は、前記受け部の容積よりも大きい、
    請求項4または5に記載のインクジェットプリンタ。
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