JP2020130650A - 爪切り具 - Google Patents

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Abstract

【課題】爪切り具を安定して握ることができるようにして、指先の肉部を刃間内に侵入させるのを防ぐようにする爪切り具を提供する。【解決手段】上板2と、下板3と、上板の前方端部に形成された上刃と、下板の前方端部に形成された下刃31と、上板の上部前方に取り付けられ、上板を押圧操作して上刃21を下刃に向けて押し下げる操作ハンドル60と、上板および下板を覆う持ち手カバー40と、を備え、持ち手カバーは、上部後方に形成され、上方に隆起し、操作者の親指の根元101を受け入れる上部後方隆起部41を備え、操作ハンドルの後端は、上部後方隆起部に操作者の親指の根元が受け入れられた際に、操作者の親指102を受け入れるように、持ち手カバーの上部前方に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、手および足の爪を切る爪切り具に関し、特に他人の爪を切るに好適な爪切り具に関する。
従来の一般的な爪切り具は、上板および下板を上下に対向させ、二又形状になるよう後端部を接合して構成される。支軸は上板および下板の前部に設けた開口部のそれぞれに貫通して、各板に対して回動可能となっている。支軸は下板に対して抜け止めを施されている。支軸の上部において支軸の直径方向を回動軸として回動可能に操作ハンドルが取り付けられている。操作ハンドルと上板および下板は側面からみてV字形状に形成されている。
このような構成において、手や足の爪を切る際には、上板先端の上刃と下板先端の下刃との間隙に指の爪の先端を挿入した状態で、操作ハンドルの後端を上板に向けて押し下げることによって、爪の先端が上刃と下刃の間に挟まれ切断される。
この際、切ろうとする爪の深さを目視で確認しながら位置決めをして使用する。
しかし、足の爪を切る際や、高齢者および子供等の介助等、他人の爪を切る際には、切断位置の確認が困難である。さらに、操作ハンドルを押し下げるまでの間に手元が狂って切断位置がずれ、深爪したり肉部を損傷したりする虞があった。
このような問題に鑑みて、指先の肉部が刃間内に侵入するのを防ぐため、上刃と下刃の間の間隙である初期刃間距離を、使用者の爪のサイズに合わせて適宜調節することを可能にした爪切り具が開発されている。
特許文献1には、初期刃間距離を調整するためのつまみ受部とつまみを設けた爪切り具が開示されている。つまみ受部は、支軸に回動自在に支承されており、下板の下面に固着される。つまみは、つまみ受部に対向している。つまみ受部の下面には、螺旋状階段の踏み面が形成されている。つまみには、上方に突出する突起部が形成されている。突起部は螺旋状階段の踏み面に当接する。支軸に対してつまみの軸方向の移動は規制されている。
このように構成された特許文献1に記載された爪切り具は、つまみを回動させることによって、突起部が螺旋状階段を昇降する。これにより、つまみ受部に対してつまみが上下方向に変位し、下板に対して上板が上下方向に変位する。したがって、つまみの回動に応じて、上刃と下刃の間隔が調整される。
特許文献1に記載された爪切り具は、突起部が螺旋状階段を昇降することにより、刃間距離が段階的に調節される。このため、使用者や被介護人毎に最適な段数を予め記録しておくことで、爪切り処理毎に、刃間距離を調整する手間と時間を最小にすることができる。
また特許文献1に記載された爪切り具は、使用者や被介護人の爪のサイズ等に合わせて、刃間距離を最適に調節することで指先の肉部を刃間内に侵入させるのを防ぐことができる。
登録実用新案3205053号公報
本発明は、爪切り具を安定して握ることができるようにして、指先の肉部を刃間内に侵入させるのを防ぐようにすることを課題とする。
第1の態様は、上板と、下板と、前記上板の前方端部に形成された上刃と、前記下板の前方端部に形成された下刃と、前記上板の上部前方に取り付けられ、前記上板を押圧操作して前記上刃を前記下刃に向けて押し下げる操作ハンドルと、前記上板および前記下板を覆う持ち手カバーと、を備え、前記持ち手カバーは、上部後方に形成され、上方に隆起し、操作者の親指の根元を受け入れる上部後方隆起部を備え、前記操作ハンドルの後端は、前記上部後方隆起部に操作者の親指の根元が受け入れられた際に、操作者の親指を受け入れるように、前記持ち手カバーの上部前方に配置されている、爪切り具である。
第2の態様は、第1の態様において、前記上部後方隆起部は、前記操作ハンドルの後端の高さ以下の高さとなるように上方に隆起している、爪切り具である。
第3の態様は、第1の態様または第2の態様において、前記持ち手カバーは、下部後方に形成され、下方に隆起し、操作者の少なくとも中指を受け入れる下部後方隆起部を備えている、爪切り具である。
第4の態様は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記持ち手カバーは、下部前方に形成され、上方に凹み、操作者の人差指を受け入れる下部前方凹部を備えている、爪切り具である。
第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記操作ハンドルは、操作者の親指を受け入れるホールド部を備え、前記ホールド部の上面は、前記操作ハンドルが操作された際に、前記上刃と前記下刃の両刃先を結ぶ線分に対して垂直となるように前記ホールド部が形成されている、爪切り具である。
第6の態様は、第1の態様から第5の態様のいずれかにおいて、前記操作ハンドルは、操作者の親指を受け入れるホールド部を備え、前記ホールド部には、凹部が上方に形成されている、爪切り具である。
第7の態様は、第1の態様から第6の態様のいずれかにおいて、前記操作ハンドルは、操作者の親指を受け入れるホールド部を備え、前記ホールド部には、凹部が上方に形成され、前記凹部には、上方から下方へ貫く孔が形成されている、爪切り具である。
第8の態様は、第1の態様から第7の態様のいずれかにおいて、前記操作ハンドルが左右方向に回動することを規制する回り止め部を備えている、爪切り具である。
第9の態様は、第1の態様から第8の態様のいずれかにおいて、前記上刃と前記下板の間隙である刃間距離を調節する刃間距離調節部を備えている、爪切り具である。
第1の態様によれば、操作者の親指の根元が、持ち手カバーの上部後方隆起部に押し当てられながら、親指を操作ハンドルに押し当てて操作できる。このため爪切り具を安定して握った状態で操作ハンドルを操作できる。これにより爪に対して上刃と下刃の両刃先を結ぶ線分を安定して垂直に維持することができる。
第1の態様によれば、爪の切断位置の確認が容易となる。さらに、操作ハンドルを押し下げるまでの間に手元が狂って切断位置がずれ、深爪したり肉部を損傷したりすることがない。
第2の態様によれば、上部後方隆起部が、操作ハンドルの後端の高さ以下の高さとなるように上方に隆起しているため、操作ハンドルを押し下げ操作することが容易である。操作ハンドルの操作時に、爪に対して爪切り具が下側に傾くことがない。
第3の態様によれば、操作者の少なくとも中指が、持ち手カバーの下部後方隆起部に押し当てられながら、操作ハンドルを操作することができる。このため爪切り具を安定して握りながら操作ハンドルを操作できる。これにより爪に対して上刃と下刃の両刃先を結ぶ線分を垂直に維持しながら爪を切断することができる。
第4の態様によれば、操作者の人差指が、持ち手カバーの下部前方凹部に押し当てられながら、操作ハンドルを操作することができる。このため、爪に爪切り具を押し付ける際の力加減の判別が容易である。また操作者の親指が操作ハンドルから滑ることを抑制できる。
第5の態様によれば、操作者の親指が操作ハンドルのホールド部に保持され、ホールド部の上面が上刃と下刃の両刃先を結ぶ線分に対して垂直となった状態で操作ハンドルを操作することができる。このため、操作ハンドルを操作する際に、操作者の親指が操作ハンドルから滑ることを抑制できる。これにより対象者の指先に刃先を強く押し当てることを抑制できる。
第6の態様および第7の態様によれば、操作者の親指がホールド部の凹部に保持された状態で操作ハンドルを操作することができる。このため、操作ハンドルを操作する際に、操作者の親指が操作ハンドルから滑ることを抑制できる。
第8の態様によれば、操作ハンドルが操作時に左右方向に回動することがない。このため操作ハンドルを安定して操作できる。
第9の態様によれば、使用者や被介護人の爪のサイズ等に合わせて、刃間距離を最適に調節することができる。
図1は、実施形態の爪切り具を握った状態を示す側面図である。 図2(A)は、実施形態の爪切り具の上面図、図2(B)は、実施形態の爪切り具の側面図、図2(C)は、実施形態の爪切り具の下面図である。 図3は、実施形態の爪切り具を各部に分解して示す断面図である。 図4(A)は、支軸の下部に、つまみ受部およびつまみが取り付けられた状態を示す図で、側面でみた断面図である。図4(B)は、図3に示す支軸を前方からみた矢視C図である。 図5(A)は、図4(A)に示すつまみ受部を下方からみた矢視D図である。図5(B)は、つまみ受部の中心と各凹部を結ぶ半径部分の断面を側面からみた図である。 図6は、実施形態の爪切り具を側面でみた断面図で、操作ハンドル操作開始時の状態を示す図である。 図7は、実施形態の爪切り具を側面でみた断面図で、操作ハンドル操作終了時の状態を示す図である。 図8(A)は、変形例1の爪切り具の上面図、図8(B)は、変形例1の爪切り具の側面図、図8(C)は、変形例1の爪切り具の下面図である。 図9(A)は、変形例2の爪切り具の上面図、図9(B)は、変形例2の爪切り具の側面図である。 図10(A)は、変形例3の爪切り具の上面図、図10(B)は、変形例3の爪切り具の側面図である。 図11(A)は、変形例4の爪切り具の上面図、図11(B)は、変形例4の爪切り具の側面図である。 図12(A)は、変形例5の爪切り具の上面図、図12(B)は、変形例5の爪切り具の側面図である。 図13(A)は、変形例6の爪切り具の上面図、図13(B)は、変形例6の爪切り具の側面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る爪切り具の実施の形態について説明する。
図1は、実施形態の爪切り具を握った状態を示す側面図である。
図2(A)は、実施形態の爪切り具の上面図、図2(B)は、実施形態の爪切り具の側面図、図2(C)は、実施形態の爪切り具の下面図である。
以下、これら図1、図2(A)、図2(B)、図2(C)を併せ参照して説明する。
爪切り具1は、上板2と、下板3と、操作ハンドル60と、持ち手カバー40と、刃間距離調節部(つまみ)50を備えている。
上板2の前方端部には、上刃21が形成されている。下板3の前方端部には、下刃31が形成されている。
操作ハンドル60は、上板2の上部前方に取り付けられ、上板2を押圧操作して上刃21を下刃31に向けて押し下げる。
持ち手カバー40は、上板2および下板3を覆うように設けられている。
持ち手カバー40は、上部後方に形成され、上方に隆起し、操作者の親指の根元101(図1参照)を受け入れる上部後方隆起部41を備えている。
操作ハンドル60の後端61は、上部後方隆起部41に操作者の親指の根元101が受け入れられた際に、操作者の親指102を受け入れるように、持ち手カバー40の上部前方に配置されている。図1では、操作ハンドルの後端61に、操作者の親指の第2関節102Aが当接されている。
上部後方隆起部41は、操作ハンドル60の後端61の高さ以下の高さとなるように上方に隆起している。図1では、上部後方隆起部41は、操作ハンドル60の後端61よりも低くなっている。
持ち手カバー40は、下部後方に形成され、下方に隆起し、操作者の少なくとも中指104(図1参照)を受け入れる下部後方隆起部43を備えている。図1では、下部後方隆起部43は、操作者の中指104、薬指105、小指106を受け入れる。
持ち手カバー40は、下部前方に形成され、上方に凹み、操作者の人差指103(図1参照)を受け入れる下部前方凹部42を備えている。下部前方凹部42には、滑り止めのための複数の凸部42A(図2(C)参照)が設けられる。
操作ハンドル60は、操作者の親指102(図1参照)を受け入れるホールド部63を備えている。図6、図7に示すように、ホールド部63の上面60Fは、操作ハンドル60が操作された際に、上刃21と下刃31の両刃先を結ぶ線分23Aに対して垂直(θ<90°<φ)となる。
操作ハンドル60のホールド部63には、凹部62が上方に形成されている。凹部62には、上方から下方へ貫く孔64が形成されている。
操作ハンドル60は、支軸5の上部5Eに取り付けられている。支軸5は、操作ハンドル60が左右方向に回動することを規制する回り止め部としての平面部5D(図2(A))を備えている。
持ち手カバー40の下部前端部には、上刃21と下板31の間隙である刃間距離を調節する刃間距離調節部としてのつまみ50が備えられている。
つまみ50の下面には、周方向に沿って、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の各刃間距離番号が刻字された文字盤52(図2(C)参照)が設けられている。一方、持ち手カバー40の下部前端部にあって文字盤52の外側近傍には、刃間距離番号を指し示す矢印状のマーキング49(図2(C)参照)がシール、印字、刻印等されている。
図3は、実施形態の爪切り具1の各部を分解して示す断面図である。
持ち手カバー40は、カバー上部40Aとカバー下部40Bからなる。
カバー上部40Aとカバー下部40Bは、上板2および下板3の先端部が、カバー上部40Aの先端の開口から外部に露出されるように、上板2および下板3を収容して保持する。
上板2および下板3は、それぞれ弾性を有する金属の長板である。上板2および下板3は、上下に対向して配置され、側面からみて二又形状になるようにそれぞれの後端部が接合されている。
上板2の前端部には、下方向に屈曲し、先端が鋭利状になっている上刃21が形成されている。同様に下板3の前端部には、上方向に屈曲し、先端が鋭利状になっている下刃31が形成されている。
上板2および下板3の弾性によって上板2および下板3の前端部が常時開放方向に付勢され、上刃21と下刃31の間に指の爪の先端部が挿入される間隙が設けられる。上刃21と下刃31の距離を刃間距離という。
上板2の前方には、支軸5を挿通するための孔2Aが上下方向に貫通されている。上板2の孔2Aよりも後方には、カバー上部40Aの支柱40Kを挿通するための孔2Bが上下方向に貫通されている。
同様に下板3の前方には、支軸5を挿通するための孔3Aが上下方向に貫通されている。下板3の孔3Aよりも後方には、カバー下部40Bの支柱40Nを挿通するための孔3Bが上下方向に貫通されている。
カバー上部40Aの内側には、上板2の上面に当接する複数のリブ40Cが形成されている。同様にカバー下部40Bの内側には、下板3の下面に当接する複数のリブ40Dが形成されている。
カバー上部40Aの内側にあって、リブ40Cよりも後方には、ネジ91の頭部の径よりも大きな内径を有する円筒状の支柱40Eが形成されている。同様にカバー下部40Bの内側にあって、リブ40Dよりも後方には、ネジ91のネジ部に螺合するネジ孔40Iを有する円柱状の支柱40Hが形成されている。
支柱40Eの内側は、開口部40Rを介してカバー上部40Aの外側に連通している。ネジ91が開口部40Rを介して支柱40Eの内側に挿入される。
支柱40Eの内側底面には、ネジ91のネジ部に螺合するネジ孔40Fが形成されている。支柱40Eの底部には、支柱40Hの凸部40Jに篏合する凹部40Gが形成されている。
カバー上部40Aの内側にあって、リブ40Cよりも前方には、ネジ92の頭部の径よりも大きな内径を有する円筒状の支柱40Kが形成されている。同様にカバー下部40Bの内側にあって、リブ40Dよりも前方には、ネジ92のネジ部に螺合するネジ孔40Pを有する円柱状の支柱40Nが形成されている。
支柱40Kの内側は、開口部40Sを介してカバー上部40Aの外側に連通している。ネジ92が開口部40Sを介して支柱40Kの内側に挿入される。
支柱40Kの内側底面には、ネジ92のネジ部に螺合するネジ孔40Lが形成されている。支柱40Kの底部には、支柱40Nの凸部40Qに篏合する凹部40Mが形成されている。
したがって、下記1)〜6)のような接合処理を行うことによって、カバー上部40Aとカバー下部40Bが、上板2および下板3を保持した状態で接合される。
1)カバー上部40Aの内側の複数のリブ40Cが、上板2の上面に当接し、カバー下部40Bの内側の複数のリブ40Dが、下板3の下面に当接するように、カバー上部40Aとカバー下部40Bによって上板2および下板3を挟み込む。
2)上板2の孔2Bに、カバー上部40Aの内側の支柱40Kを挿通させるともに、下板3の孔3Bに、カバー下部40Bの内側の支柱40Nを挿通させる。
3)支柱40Kの凹部40Mに、支柱40Nの凸部40Qを篏合させる。
4)支柱40Eの凹部40Gに、支柱40Hの凸部40Jを篏合させる。
5)ネジ91を支柱40Eのネジ孔40Fおよび支柱40Hのネジ孔40Iにねじ込み、支柱40Eと支柱40Hを締結し固定する。
6)ネジ92を支柱40Kのネジ孔40Lおよび支柱40Nのネジ孔40Pにねじ込み、支柱40Kと支柱40Nを締結し固定する。
図6に示すように、開口部40Rは、キャップ93により閉塞され、開口部40Sは、キャップ94によって閉塞される。
上板2の孔2Aおよび下板3の孔3Aに、支軸5が挿通された状態で、支軸5の上部5Eに、操作ハンドル60が取り付けられるとともに、支軸5の下部に、つまみ受部55およびつまみ50が取り付けられる。支軸5は、上板2の孔2Aおよび下板3の孔3Aに対して軸方向に移動可能で軸回りに回動可能である。
図3に示す支軸5を前方からみた矢視C図を図4(B)に示す。
支軸5の下部は円柱状に形成されている。支軸5の下端には、支軸5の軸径よりも大きな直径の鍔部51が形成されている。支軸5の上部5Eは、支軸5の直径方向に対し垂直に面取り加工が施されている。面取り加工は、対向する左右それぞれに施され、左右の平面部5Dを構成している。左右の平面部5Dには、支軸5の直径方向に貫通する孔5Aが形成されている。孔5Aには、ピン7が挿通される。
図2(A)は、支軸5の上部5Eに操作ハンドル60が取り付けられた状態を上面から示す。
操作ハンドル60の基部60Cには、支軸5の上部5Eが挿入される開口部60Bが形成されている。開口部60Bは上面でみてコの字状に形成されている。
操作ハンドル60の基部60Cには、開口部60Bに支軸5の上部5Eが挿入された際に、支軸5の孔5Aと同軸となる孔60Aが形成されている。孔60Aは、操作ハンドル60の基部60Cを左右方向に貫通するように形成されている。孔60Aには、ピン7が挿通される。孔5A、孔60A、開口部60Bは、ピン7を回動軸として、操作ハンドル60が前後方向に回動可能となるように形成されている。
図6は、支軸5に操作ハンドル60が取り付けられた状態を側面でみた図である。
操作ハンドル60の構成要素のうち上板2に対向する面の図中後方のエッジは、作用点部65を構成している。
テコの原理により、操作ハンドル60に押圧力が加えられた点が力点となり、ピン7が支点となり、作用点部65が作用点となる。
図7に示すように、操作ハンドル60の先端のホールド部63を上板2側に押圧する操作によって、ピン7を回転中心に操作ハンドル60の作用点部65が図中後方右回りに回転する。操作ハンドル60の作用点部65の回転に応じて上板2が下板3側に押し下げられる。
図2(A)に戻って示すように、操作ハンドル60の基部60Cの開口部60Bに、支軸5の上部5Eが挿入された状態では、左右の平面部5Dが、開口部60Bの内側の左右の平面それぞれに対面している。このため操作ハンドル60を押圧操作している間に操作ハンドル60が左右方向に回動することが規制される。
図4(A)は、支軸5の下部に、つまみ受部55およびつまみ50が取り付けられた状態を断面図で示す。
つまみ受部55は、円筒形状に形成されている。つまみ受部55には、図中上下方向に貫通する孔56が形成されている。孔56の直径は、支軸5を挿通できる大きさになるように形成されている。つまみ受部55は、下板3の下面に固着される。例えば、つまみ受部55の上面55Aに把持爪を設け、下板3の下面に上記把持爪に篏合する孔を設けることによって、つまみ受部55を、下板3の下面に固着させることができる。
つまみ50は、図中上方が開口した円筒形状に形成されている。つまみ50は、つまみ受部55の外径よりも僅かに大きい内径を有している。
つまみ50には、図中上下方向に貫通する孔54が形成されている。孔54は、支軸5を挿通でき、支軸5の鍔部51を挿通しない大きさになるように形成されている。
つまみ受部55の孔56、つまみ50の孔54に支軸5が挿通され、支軸5の鍔部51によって、つまみ50が支承される。
これにより、つまみ50は、つまみ受部55を収容するとともに、支軸5を回転中心に、つまみ受部55に対して相対的に回転可能となる。
支軸5の上部5Eに操作ハンドル60が取り付けられることによって下板3による圧接力がつまみ受部55に作用する。つまみ受部55とつまみ50は、支軸5の鍔部51と下板3によって圧接され、互いに支軸5の軸方向に圧着される。
つまみ受部55の下面には、螺旋状傾斜面57が形成されている。螺旋状傾斜面57は、つまみ受部55の周方向に形成された傾斜面である。螺旋状傾斜面57は所定の傾斜角度を有する斜面である。螺旋状傾斜面57の周方向位置に応じてつまみ受部55の上面55Aから螺旋状傾斜面57までの距離(高さ)が変化する。
螺旋状傾斜面57には、周方向に沿って所定の間隔で、たとえば9つの凹部59A、59B、59C、59D、59E、59F、59G、59H、59Iが形成されている。
つまみ50の内側底面にあって凹部59A〜59Iに対応する半径方向位置には、凹部59A〜59Iに、先端が係合する突起53が形成されている。
支軸5を回転中心に、つまみ50がつまみ受部55に対して相対的に回転すると、つまみ50の突起53の先端が、つまみ受部55の螺旋状傾斜面57上を周方向に沿って摺動しながら移動する。
つまみ50の突起53の先端が、凹部59A〜59Iのいずれかに到達すると、凹部59A〜59I内にかみ込んで、つまみ50がつまみ受部55に対して係止される。さらに、つまみ50を回転させると、突起53の先端が凹部59A〜59Iから外れて、つまみ受部55の螺旋状傾斜面57上を周方向に沿って摺動しながら移動する。続いてつまみ50の突起53の先端が、隣接する凹部59A〜59Iに到達すると、凹部59A〜59I内にかみ込んで、つまみ50がつまみ受部55に対して係止される。
つまみ50の突起53の先端が、凹部59A〜59Iから容易に外れるように、突起53の直径が、凹部59A〜59Iの穴径よりも大きく、突起53の先端が丸く形成されている。
図4(A)に示すつまみ受部55を下方からみた矢視D図を図5(A)に示す。
凹部59A、59B、59C、59D、59E、59F、59G、59H、59Iはそれぞれ、つまみ50の文字盤52の各刃間距離番号「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」に対応して設けられている。
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の各刃間距離番号「1」〜「9」それぞれを指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、マーキング49が指し示した刃間距離番号「1」〜「9」に対応する凹部59A〜59Iに係合される。
図5(B)は、つまみ受部55の中心55Cと凹部59A、59B、59C、59D、59E、59F、59G、59H、59Iを結ぶ半径部分の断面を側面からみた図である。つまみ受部55の中心55Cと凹部59Aを結ぶ半径部分の矢視E図を図5(B)に示しているが、他の凹部についても同様である。
つまみ受部55の上面55Aから螺旋状傾斜面57までの距離(高さ)は、螺旋状傾斜面57の周方向の各凹部59A、59B、59C、59D、59E、59F、59G、59H、59Iの位置に応じて変化する。螺旋状傾斜面57の周方向の位置が、凹部59Aの位置のとき、つまみ受部55の上面55Aから螺旋状傾斜面57までの距離(高さ)は最小(3.8mm)となる。螺旋状傾斜面57の周方向の位置が、凹部59Iの位置のとき、つまみ受部55の上面55Aから螺旋状傾斜面57までの距離(高さ)は最大(6.5mm)となる。
螺旋状傾斜面57の周方向の位置が、凹部59A、59B、59Cの間で順次変位するとき、つまみ受部55の上面55Aから螺旋状傾斜面57までの距離(高さ)は、0.6mmのピッチで変化する。螺旋状傾斜面57の周方向の位置が、凹部59C、59D、59E、59F、59G、59H、59Iの間で順次変位するとき、つまみ受部55の上面55Aから螺旋状傾斜面57までの距離(高さ)は、0.25mmのピッチで変化する。
螺旋状傾斜面57の最低面と最高面の境界にはそれぞれ、つまみ50の突起53が、最低面と最高面の間を移動することを阻止する係止突起58A、58Bが設けられている。
つまみ50の文字盤52の各刃間距離番号「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」と、上刃21と下刃31の間隙である刃間距離との関係について説明する。
(刃間距離番号が「9」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「9」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Iに係合される。
このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、最大の6.5mmとなる。これにより刃間距離は、最小のMINとなる。
(刃間距離番号が「8」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「8」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Hに係合される。このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、6.25mmとなる。これにより刃間距離は、MIN+0.25mmとなる。
(刃間距離番号が「7」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「7」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Gに係合される。このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、6mmとなる。これにより刃間距離は、MIN+0.5mmとなる。
(刃間距離番号が「6」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「6」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Fに係合される。このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、5.75mmとなる。これにより刃間距離は、MIN+0.75mmとなる。
(刃間距離番号が「5」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「5」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Eに係合される。このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、5.5mmとなる。これにより刃間距離は、MIN+1.0mmとなる。
(刃間距離番号が「4」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「4」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Dに係合される。このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、5.25mmとなる。これにより刃間距離は、MIN+1.25mmとなる。
(刃間距離番号が「3」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「3」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Cに係合される。このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、5mmとなる。これにより刃間距離は、MIN+1.5mmとなる。
(刃間距離番号が「2」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「2」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Bに係合される。このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、4.4mmとなる。これにより刃間距離は、MIN+2.1mmとなる。
(刃間距離番号が「1」のとき)
つまみ50が回転して、マーキング49が、つまみ50の文字盤52の刃間距離番号「1」を指し示す位置に位置されると、つまみ50の突起53の先端が、凹部59Aに係合される。このとき、つまみ50とつまみ受部55の相対距離は、最小の3.8mmとなる。これにより刃間距離は、最大のMAX(=MIN+2.7)mmとなる。
刃間距離番号数、刃間距離の最大値MAX、最小値MIN、刃間距離のピッチは、螺旋状傾斜面57の周方向の各凹部の数、位置、螺旋状傾斜面57の傾斜角度、各凹部間の間隔等を変更することにより、任意に調整可能である。
以上のように構成された爪切り具1は、以下のような作用効果を奏効する。
(爪切り具収納時)
操作ハンドル60を、ピン7を回動軸として前方に倒す。これにより操作ハンドル60の孔64に、壁に設けたフック具等に引っ掛けて収納することができる。
(爪切り具使用時)
操作ハンドル60を、ピン7を回動軸として後方に倒す。これにより操作ハンドル60を押圧操作して爪切り作業を行うことができる。
(刃間距離調整)
つまみ50を回転して、マーキング49の指し示す位置に、文字盤52の所望する刃間距離番号(例えば「2」)を位置させる。
使用者や被介護人毎に、最適な刃間距離番号を予め記録しておくことで、爪切り処理毎に、刃間距離を調整する手間と時間を最小にすることができる。
したがって実施形態の爪切り具1は、使用者や被介護人の爪のサイズ等に合わせて、刃間距離を最適に調節することで指先の肉部を刃間内に侵入させるのを防ぐことができる。
刃間距離は、最小のMINからMIN+1.5mmまでは0.25mmのピッチで変化し、MIN+1.5mmから最大のMAX(=MIN+2.7)までは0.6mmのピッチで変化する。このため対象者の爪の厚さ等の違いに応じて幅広く対応することができる。なお、乳幼児等特定の対象者の爪の幅に合わせて、爪切り具1の刃幅の大きさを変更する実施も可能である。
(押圧操作)
操作者は、図1に示すように、爪切り具1を握り、上刃21と下刃31の間に対象者の爪の先端部を挿入し、操作ハンドル60を押圧操作する。
図7に示すように、操作ハンドル60の先端のホールド部63を、上板2側に押圧操作すると、ピン7を回転中心に操作ハンドル60の作用点部65が図中後方右回りに回転する。操作ハンドル60の作用点部65の回転に応じて上板2が下板3側に押し下げられる。上刃21が下刃31側に移動し、爪が切断される。
図6に示すように、操作開始時点では、ホールド部63の上面60Fは、上刃21と下刃31の両刃先を結ぶ線分23Aに対して鋭角(θ<90°)をなしている。しかし、操作終了時点では、図7に示すように、ホールド部63の上面60Fは、上刃21と下刃31の両刃先を結ぶ線分23Aに対して鈍角(90°<φ)をなす。
したがって、ホールド部63の上面60Fは、操作ハンドル60が操作された際に、上刃21と下刃31の両刃先を結ぶ線分23Aに対して垂直(θ<90°<φ)となる。
図1に示すように、操作者の親指の根元101が、持ち手カバー40の上部後方隆起部41に押し当てられながら、操作者の親指の第2関節102Aを操作ハンドル60の後端61に押し当てて操作ハンドル60を操作できる。このため爪切り具1を安定して握った状態で操作ハンドル60を操作できる。これにより爪に対して上刃21と下刃31の両刃先を結ぶ線分23Aを安定して垂直に維持することができる。
また、爪の切断位置の確認が容易となる。さらに、操作ハンドル60を押し下げるまでの間に手元が狂って切断位置がずれ、深爪したり肉部を損傷したりすることがない。
上部後方隆起部41は、操作ハンドル60の後端61の高さ以下の高さとなるように上方に隆起している。このため、操作ハンドル60を押し下げ操作することが容易である。爪切り具の操作時に、爪に対して爪切り具が下側に傾くことがない。
操作者の中指104、薬指105、小指106が、持ち手カバー40の下部後方隆起部43に押し当てられながら、操作ハンドル60を操作することができる。このため、爪切り具1を安定して握りながら操作ハンドル60を操作できる。これにより爪に対して上刃21と下刃31の両刃先を結ぶ線分23Aを安定して垂直に維持しながら爪を切断することができる。なお、操作者の少なくとも中指104が、持ち手カバー40の下部後方隆起部43に押し当てることができればよい。
上部後方隆起部41に親指の根元101を押し当てつつ、下部後方隆起部43に中指104、薬指105、小指106を押し当てて握ることにより、これらが相乗的に作用し、握りの安定性が向上する。
操作者の人差指103が、持ち手カバー40の下部前方凹部42に押し当てられながら、操作ハンドル60を操作することができる。このため、対象者の爪に爪切り具1を押し付ける際の力加減の判別が容易である。また操作者の親指102が操作ハンドル60から滑ることを抑制できる。これにより対象者の指先に刃先を強く押し当てることを抑制できる。
操作者の親指102が操作ハンドル60のホールド部63に保持され、ホールド部63の上面60Fが上刃21と下刃31の両刃先を結ぶ線分23Aに対して垂直となった状態で(θ<90°<φ)、操作ハンドル60を操作することができる。従来の爪切り具のように、操作ハンドルと上板および下板が側面からみてV字形状になることがない。
このため、操作ハンドル60を操作する際に、操作者の親指102が操作ハンドル60から滑ることを抑制できる。これにより対象者の指先に刃先を強く押し当てることを抑制できる。
操作者の親指102がホールド部63の凹部62に保持された状態で操作ハンドル60を操作することができる。このため、操作ハンドル60を操作する際に、操作者の親指102が操作ハンドル60から滑ることを抑制できる。
下部前方凹部42に人差指103を押し当てつつ、ホールド部63の凹部62に親指102を保持して操作ハンドル60を操作することで、これらが相乗的に作用し、操作者の親指102が操作ハンドル60から滑ることを抑制できる。
操作者の親指102がホールド部63の凹部62の孔64に接触した状態で操作ハンドル60を操作することができる。このため、操作者が親指102にセンター感を感じながら操作ハンドル60を安定して操作できる。
図2(A)に示すように、操作ハンドル60の支軸5に回り止め部として左右の平面部5Dを備えている。このため、操作ハンドル60が操作時に左右方向に回動することがない。このため操作ハンドル60を安定して操作できる。
以上のとおり、実施形態の爪切り具1は、対象者の爪のサイズ等に合わせて刃間距離を最適に調整できるとともに、握りが安定した状態で操作できる。したがって、これらが相乗的に作用して、指先の肉部を刃間内に侵入させるのを確実に防ぐことができる。
爪切り具1の形状は、以上の実施形態のものに限定されるわけではない。種々の変形した実施が可能である。
(変形例1)
図8(A)は、変形例1の爪切り具の上面図、図8(B)は、変形例1の爪切り具の側面図、図8(C)は、変形例1の爪切り具の下面図である。図8(A)、図8(B)、図8(C)は、それぞれ、図2(A)、図2(B)、図2(C)に対応している。図2と同じ構成要素には同じ符号を付与して、説明は省略する。異なる構成について以下説明する。
持ち手カバー40の上部後方隆起部41の頂点419よりも後部に、複数のリブ溝410を形成してもよい。また、上部後方隆起部41を、操作ハンドル60の後端61よりも後方の位置から隆起させるように形成してもよい。
また持ち手カバー40の下部後方隆起部43の頂点418よりも前部にあって、下部前方凹部42との間に、複数のリブ溝430を形成してもよい。
リブ溝410、430により、上部後方隆起部41に親指の根元101を押し当てつつ、下部後方隆起部43に中指104、薬指105、小指106を押し当てて握る際のグリップ感が向上する。
(変形例2)
図9(A)は、変形例2の爪切り具の上面図、図9(B)は、変形例2の爪切り具の側面図である。図9(A)、図9(B)は、それぞれ、図2(A)、図2(B)に対応している。図2と同じ構成要素には同じ符号を付与して、説明は省略する。異なる構成について以下説明する。
持ち手カバー40の上部後方隆起部41の頂点419よりも後部を、フラットな面あるいはやや凹ませた凹面411としてもよい。
(変形例3)
図10(A)は、変形例3の爪切り具の上面図、図10(B)は、変形例3の爪切り具の側面図である。図10(A)、図10(B)は、それぞれ、図2(A)、図2(B)に対応している。図2と同じ構成要素には同じ符号を付与して、説明は省略する。異なる構成について以下説明する。
持ち手カバー40の上部後方隆起部41の前方に、緩やかな傾斜面412を形成してもよい。
(変形例4)
図11(A)は、変形例4の爪切り具の上面図、図11(B)は、変形例4の爪切り具の側面図である。図11(A)、図11(B)は、それぞれ、図2(A)、図2(B)に対応している。図2と同じ構成要素には同じ符号を付与して、説明は省略する。異なる構成について以下説明する。
持ち手カバー40の上部後方隆起部41を、複数の材質、複数の部材で構成することができる。持ち手カバー40の上部後方隆起部41の上部413(図中、斜線で示した部分)を、たとえばシリコン製とし、左右方向に貫通する孔414を設けてもよい。
(変形例5)
図12(A)は、変形例5の爪切り具の上面図、図12(B)は、変形例5の爪切り具の側面図である。図12(A)、図12(B)は、それぞれ、図2(A)、図2(B)に対応している。図2と同じ構成要素には同じ符号を付与して、説明は省略する。異なる構成について以下説明する。
持ち手カバー40の上部後方隆起部41の形状は任意である。持ち手カバー40の上部後方が上部前方に比べて隆起していればよく、前方に向けて凸の突起部415を備えていてもよい。
(変形例6)
図13(A)は、変形例6の爪切り具の上面図、図13(B)は、変形例6の爪切り具の側面図である。図13(A)、図13(B)は、それぞれ、図2(A)、図2(B)に対応している。図2と同じ構成要素には同じ符号を付与して、説明は省略する。異なる構成について以下説明する。
図2に示すように、爪切り具1の左右方向の幅が、前方に比べて後方が小さい形状としてもよく、図13図に示すように、爪切り具1の左右方向の幅が、前方に比べて後方が大きい形状としてもよい。持ち手カバー40の操作ハンドル60の後端61よりも後部に、左右方向に凸の凸面416を形成することができる。
1 爪切り具
2 上板
3 下板
21 上刃
31 下刃
40 持ち手カバー
50 つまみ(刃間距離調節部)
60 操作ハンドル
61 後端

Claims (9)

  1. 上板と、
    下板と、
    前記上板の前方端部に形成された上刃と、
    前記下板の前方端部に形成された下刃と、
    前記上板の上部前方に取り付けられ、前記上板を押圧操作して前記上刃を前記下刃に向けて押し下げる操作ハンドルと、
    前記上板および前記下板を覆う持ち手カバーと、
    を備え、
    前記持ち手カバーは、
    上部後方に形成され、上方に隆起し、操作者の親指の根元を受け入れる上部後方隆起部を備え、
    前記操作ハンドルの後端は、前記上部後方隆起部に操作者の親指の根元が受け入れられた際に、操作者の親指を受け入れるように、前記持ち手カバーの上部前方に配置されている、爪切り具。
  2. 前記上部後方隆起部は、前記操作ハンドルの後端の高さ以下の高さとなるように上方に隆起している、
    請求項1に記載の爪切り具。
  3. 前記持ち手カバーは、
    下部後方に形成され、下方に隆起し、操作者の少なくとも中指を受け入れる下部後方隆起部を備えている、
    請求項1または2に記載の爪切り具。
  4. 前記持ち手カバーは、
    下部前方に形成され、上方に凹み、操作者の人差指を受け入れる下部前方凹部
    を備えている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の爪切り具。
  5. 前記操作ハンドルは、
    操作者の親指を受け入れるホールド部を備え、
    前記ホールド部の上面は、前記操作ハンドルが操作された際に、前記上刃と前記下刃の両刃先を結ぶ線分に対して垂直となるように前記ホールド部が形成されている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の爪切り具。
  6. 前記操作ハンドルは、
    操作者の親指を受け入れるホールド部を備え、
    前記ホールド部には、凹部が上方に形成されている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の爪切り具。
  7. 前記操作ハンドルは、
    操作者の親指を受け入れるホールド部を備え、
    前記ホールド部には、凹部が上方に形成され、
    前記凹部には、上方から下方へ貫く孔が形成されている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の爪切り具。
  8. 前記操作ハンドルが左右方向に回動することを規制する回り止め部を備えている、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の爪切り具。
  9. 前記上刃と前記下板の間隙である刃間距離を調節する刃間距離調節部を備えている、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の爪切り具。
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