JP2020130606A - 内視鏡用クリップ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、施術者は、クリップにより生体組織を結紮した後、スリーブよりもクリップ連結部を後退させるように操作ワイヤを牽引して、スリーブよりも近位側にありスリーブに干渉しない位置で突起部(突起部を含む部位を突片部ともいう。)を外向きに変形させる。この突片部の変形により、受容部が開放されて、クリップ連結部を係止部から抜去可能となる。クリップ連結部が係止部から抜去されることにより、クリップは操作ワイヤから分離し、生体組織を結紮した状態で体腔内に留置されるというものである。
具体的には、上記のように、スリーブよりも近位側にクリップの突片部に設けられた突起部を配設した状態で、クリップ連結部を後退させ、クリップ連結部によって突片部を押圧して外向きに変形させていた。つまり、スリーブとクリップとの相互の関係において、長尺方向(軸方向)の長さに関する設計の自由度が制限される場合があった。
一方、クリップは、結紮する部位や、適合する内視鏡の鉗子孔との関係で多様な長さのものがあるため、上記のスリーブとクリップとの長尺方向の長さの制限を緩和可能であり、汎用性を有する使い勝手のよい内視鏡用クリップ装置が求められていた。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、全ての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
まず、本実施形態に係る内視鏡用クリップ装置100(以下、単にクリップ装置100ともいう。)について、図1から図4を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るクリップ装置100の一例を示す側面図、図2は、図1に記載のクリップ装置100の断面を示す断面図である。図3は、図2のIII部を拡大して示す図であり、クリップ110が取り付けられていない状態のクリップ連結部50周りを示す拡大断面図である。図4は、クリップ110の係止部130からクリップ連結部50を引き抜く状態を示す説明図である。
係止部130は、クリップ連結部50を受容する空間を内部に有する受容部134と、受容部134の基端側に内向きに突出形成された突起部140を有する突片部135と、を有してクリップ連結部50に係止可能に構成されている。
突片部135は、図4に示すように、クリップ連結部50から突起部140を押圧されることで外向き(図4の矢印が示す向きのうち、ワイヤロープ20の径方向外向き)に弾性変形する。
受容部134は、突片部135が外向きに変形したときに、ワイヤロープ20の進退方向にクリップ連結部50を挿通可能に開放される。
腕部120は、クリップ連結部50が受容部134に受容された状態でワイヤロープ20が進退方向の近位側に牽引されることで、閉腕して生体組織を把持する。
スリーブ70は、外向きに変形可能な変形部70aを有する。変形部70aは、図4に示すように、係止部130からクリップ連結部50が係止解除してクリップ110を処置具本体1から切り離す位置において、突片部135を覆う位置に配設されている。変形部70aは、突片部135の外向きの変形を許容して、クリップ連結部50を受容部134から引き抜き可能とすることを特徴とする。
なお、突片部135の変形を許容する変形部70aの構成について具体的には、変形部70aは、外向きに変形しようとする突片部135に押圧されて外向きに変形することによって、突片部135の変形を許容する。
次に、クリップ装置100の構成の詳細について説明する。クリップ装置100は、図1、図2及び図4に示すように、クリップ110と、クリップ110を体内に配設、動作させ、体内に留置するための処置具本体1と、を備える。
処置具本体1は、長尺のシース10と、シース10の基端が固定されたハウジング本体部97と、シース10の遠位側の内側に設けられているスリーブ70と、シース10内に通り、クリップ連結部50を有するワイヤロープ20と、ワイヤロープ20を操作するための指掛けリング92及びスライダ94と、を備える。
まず、生体組織を結紮するクリップ110について、図5から図8を主に参照して説明する。図5は、腕部120が開いた状態のクリップ110近傍の断面を示す断面図、図6は、腕部120が開いた状態のクリップ110がシース10側に引き寄せられた状態を示す断面図である。図7は、腕部120が開いた状態のクリップ110の側面を示す側面図、図8は、腕部120が閉じた状態のクリップ110の側面を示す側面図である。
クリップ110は、腕部120で生体組織を結紮することにより、例えば止血処置、縫縮及びマーキングなどの処置を行うことができる。クリップ110の一対の腕部120は、自己拡開力を有し、閉腕状態の腕部120をシース10から突出させることで腕部120は自然に拡開して開腕状態となる。また、腕部120は、幅寸法が局所的に縮小している細幅部123を有する。
細幅部123は、締付部材150が嵌合して腕部120に係止することで、クリップ110を閉腕状態でロックするためのものである。
突片部135は、軸方向に延在して、径方向に対向する2片から構成されており、近位側の端部に突起部140が形成されている。
係止部130の空間132にクリップ連結部50を受容することにより、クリップ110とクリップ連結部50を有するワイヤロープ20とは互いに連結される。
次に、クリップ110によって生体組織を結紮する際に締付部材150に対して作用するスリーブ70について、図9から図11を主に参照して説明する。図9は、スリーブ70の側面を示す側面図、図10は、図9のX方向矢視図であり、スリーブ70の背面を示す背面図、図11は、図9のXI方向矢視図であり、スリーブ70の正面を示す正面図である。
また、スリーブ70は、クリップ110による生体組織の掴み直しを可能とするための部材であり、図3に示すようにシース10の内部に収納可能であり、かつクリップ連結部50を収容可能する部材である。
スリーブ70は、円柱状の芯材(不図示)の外周面に沿うように変形させるプレス加工その他の曲げ加工、熱処理等を施すことで形成された略円筒状の板片である。
スリーブ70の少なくとも拡径部72は、図11に示す正面視において放射状に均等に4つ形成された横断面四角形状(C面取りが施された四角形状)であり、拡径変形又は縮径変形することが可能に構成されている。
拡径部72は、スリーブ70における遠位側に設けられて弾性的に自己拡開可能である。具体的には、拡径部72は、自然状態でシース10の内径よりも大径であり、スリーブ70がシース10に収容されている状態で、自然状態よりも縮径変形して外径がシース10の内径よりも小径になる(図3参照)。そして、図5に示すように、スリーブ70の拡径部72がシース10から遠位側に突出することで拡径部72は自然状態に弾性復元する。
スリーブ本体76は、縮径段差部74よりも近位側に設けられており、自然状態でシース10の内径よりも小径である。
そして、拡径部72は、締付部材150を収容することで、締付部材150の外径よりも小さく縮径変形することが規制される。このとき、スリーブ70は、拡径部72の縮径変形が規制されることによって、シース10に進入することが防止される。
すなわち、縮径段差部74をシース10の遠位端に係止させ、拡径部72に締付部材150を収容させる状態にすることでスリーブ70の後退移動が規制される。このため、ワイヤロープ20を用いてクリップ110を牽引することでクリップ110の腕部120を拡径部72及び締付部材150に対して相対的に後退させることができる。
これにより、クリップ110の腕部120を閉腕させ、ワイヤロープ20を更に後退させることで、クリップ110からワイヤロープ20を抜去することができる。
なお、拡径部72に締付部材150が収容されていない場合には、ワイヤロープ20を後退させると、拡径部72は縮径変形しながらシース10に再収容される。
上記構成によれば、変形部70aが近位側スリット70cによって構成されていることで、外向きに変形させる(撓ませる)ことが容易となる。つまり、スリーブ70から係止部130(突起部140)が突出した位置までクリップ110を移動させず、クリップ110とワイヤロープ20との連結をスリーブ70内で解除できることになる。
一方で、変形部70aは、軸方向に垂直な方向に変形可能であれば、スリット70cが設けられていることにより変形可能であるものに限定されない。例えば、変形部70aは、可撓性材料によって構成されるもので、スリーブ70の素材自体の性質によって変形可能であるものであってもよい。
上記のように、近位側スリット70cの中心軸と遠位側スリット70dの中心軸とがずれた位置で延在していることで、スリーブ70の近位側と遠位側に荷重が加わったときに、スリット(近位側スリット70c及び遠位側スリット70d)近傍の応力集中が重なることを抑制して、意図せぬ過度な変形を抑制できる。
スリーブ70が剛性部70bを有することで、仮に、剛性部70bに対して軸方向に重なる位置で突片部135が拡径方向に変形しようとした場合であっても、その変形を剛性部70bにより制限できる。つまり、突起部140が変形部70aに軸方向において重なる位置又はこの位置よりも近位側の任意の位置において、及び任意のタイミングでクリップ110をクリップ連結部50から切り離すことが可能となる。
換言すると、スリーブ70の軸方向において、近位側スリット70cと遠位側スリット70dとが重なるものであっても、周回方向において、これらの位置がずれて形成されていれば、全周回するように連続した剛性部70bが形成されているものとする。
上記構成によれば、剛性部70bがスリーブ70を全周回して連続して形成されていることで、周回方向のどの位置においてもクリップ110の突片部135の変形を好適に制限することができる。
ハウジング本体部97は、図2に示すように、全体的に長尺な棒状に形成されており、近位側本体部98と、近位側本体部98の遠位端側に組み付けられる遠位側本体部99と、から構成されている。
近位側本体部98には、圧縮ばね30(図1参照。)が内蔵されている。圧縮ばね30は、クリップ110がシース10に当接する方向である後退方向にスライダ94の一部に荷重を付与するものである。
遠位側本体部99は、近位端部にあるキャップ99aによって、近位側本体部98の遠位端部と接続されている。
スライダ94は、後述するワイヤロープ20の基端近傍に取り付けられており、ワイヤロープ20を介してシース10に対するクリップ110の進退操作、回転操作を行うものである。
ワイヤロープ20は、シース10の内部及びハウジング本体部97の内部を軸方向に進退可能に挿通されている。ワイヤロープ20は、例えば、ステンレス鋼、耐腐食性被覆された鋼鉄線、チタン又はチタン合金等の剛性の強い金属材料により形成されている。ワイヤロープ20の遠位端部には、巻きばね80、塊状のクリップ連結部50及びスリーブ70が設けられている。クリップ連結部50は、自然状態においてスリーブ70の内部に位置している。ワイヤロープ20の外周面を覆うように、フッ素系ポリマーで作成された樹脂層(不図示)が設けられていてもよい。
図3に示すように、処置具本体1は、スリーブ70とワイヤロープ20とに接続されて、ワイヤロープ20の軸方向に伸縮可能な伸縮部を更に備える。伸縮部は、近位側が遠位側よりも小径である巻きばね80であり、ワイヤロープ20の遠位側端部とスリーブ70との間に配置されて、これらを互いに近接離間可能に接続する。
巻きばね80は、金属又は樹脂の線材を螺旋巻回したコイル、又はゴム等のエラストマーにより構成され、軸方向に伸縮可能に構成されている。
上記構成によれば、伸縮部が、近位側が遠位側よりも小径である巻きばね80であることで、シース10と巻きばね80との間のクリアランスを大きくすることができる。このため、シース10が屈曲した状態にあるときでも、シース10と巻きばね80との接触領域を小さくすることができ、ワイヤロープ20を後述するシース10に対して相対的に動かす(近位側に引く)際の抵抗を低めることができる。ワイヤロープ20を近位側に引く操作は、スライダ94をシース10に対して後退させるようにして行われる。
具体的には、巻きばね80の各線材は、図3に示すように、断面円形状であるため、断面棒状のワイヤロープ20と比較して、シース10の内壁面に接触する面積を少なくすることができる。このため、シース10の内壁面に当接した状態でワイヤロープ20を動作させるときの摩擦力をワイヤロープ20と比較して低めることができる。
したがって、ワイヤロープ20の一部を覆う巻きばね80を配設することで、ワイヤロープ20を動作させる際の抵抗を低めることができる。
次に、シース10について、図1及び図3に加え、図12を参照して説明する。図12は、シース10を拡大して示す拡大側面図である。
シース10は、長尺で可撓性の管状部材である。シース10の少なくとも一部は、密巻きコイル10aで形成されており、図3に示すように、小径の近位部10bと、大径の遠位部10cと、近位部10bと遠位部10cとを同軸で接合する接合部10dと、によって構成されている。
接合部10dは、近位側端部10daと、近位側端部10daよりも小径の遠位側端部10dbと、を有して、シース10の近位部10bと遠位部10cとに溶着されている。
上記構成によれば、シース10の遠位部10cが大径であることで、スリーブ70及びクリップ110の基端側、ワイヤロープ20の遠位端(クリップ連結部50)を好適に収容できる。
この場合に、上記のように遠位部10cが大径に形成されており、遠位部10cの内面とスリーブ70の外周に固定された巻きばね80との間にクリアランスが形成されていることで、クリップ110の向きを調整する際の抵抗を抑制することができる。
上記構成によれば、シース10における近位部10bの内壁とワイヤロープ20との間のクリアランスが、遠位部10cの内壁とワイヤロープ20との間のクリアランスよりも小さいことで、近位部10bにおいてワイヤロープ20の揺動を制限することができる。
図1から図12に加え、図13及び図14を参照して、ワイヤロープ20のクリップ連結部50をクリップ110に連結し、クリップ110を閉腕させ、更にクリップ110からクリップ連結部50を脱離させるまでの一連の手技を説明する。図13は、クリップ110がシース10に収容された状態を示す説明図である。図14は、図6の状態から更にシース側にクリップ110が引き寄せられた状態を示す断面図である。
また、キャップ99aを把持した状態で、近位側本体部98をその軸心回りに回転させることで、クリップ110の向きを変更することができる。
スリーブ70をシース10に収容する際には、スリーブ70の拡径部72に外力を付与して、拡径部72の外径がシース10の内径よりも小さくなるように、縮径変形させておく。かかる外力は、上述したカートリッジにより行うことができる。
このように、一対の腕部120が開いた状態でシース10の先端に当接支持されていることで、クリップ110は、シース10に対して傾斜したり揺れ動くことがなく、安定した形状を保つことが可能となる。このため、施術者は、生体組織を掴むようにクリップ110を操作しやすい。
具体的には、施術者は、図6に示す、クリップ連結部50によってワイヤロープ20とクリップ110とが連結されており、かつクリップ110がシース10に当接した状態から、ワイヤロープ20を基端側に牽引し、クリップ連結部50によってクリップ110を引っ張る。この操作により、クリップ110の腕部120は、図14に示すように閉腕する。
より具体的には、図6に示す状態にあるときに、締付部材150は、縮径段差部74の内側面に当接するとともに拡径部72の内側に嵌合しており、スリーブ70及びシース10に対する後退移動が規制されている。また、締付部材150が拡径部72に嵌合していることで拡径部72に外力が負荷されても縮径変形することが抑止されている。
より具体的には、スリーブ70及び締付部材150がシース10に対して近位側へ相対移動することが規制された状態でワイヤロープ20を更に引き込むと、腕部120は締付部材150内に引き込まれて閉腕する。
突片部135には、ワイヤロープ20が近位側に牽引されるときにクリップ連結部50の近位端部から拡径方向に加わる荷重が加わることになる。突片部135は、突片部135自身の剛性、又は突片部135を覆って拡径時に当接可能なスリーブ70との組み合わせによる剛性により、腕部120が閉腕状態となる位置までは、上記の荷重によっては受容部134を開放しないように構成されている。
そして、最適な結紮が確認できた後に、ワイヤロープ20を近位側へ更に引き込むと、腕部120に設けられた細幅部123(図8参照)に締付部材150が嵌合してクリップ110がロックされる。これにより、クリップ110は図8及び図14に示す閉腕状態となる。
具体的には、スリーブ本体76は、剛性部70bと異なり、変形部70aにおいては突片部135の拡径を制限しない。また、スリーブ本体76は、突起部140が変形部70a(スリーブ70)よりも近位側の軸方向にずれた位置にある場合にも、突片部135の拡径を当然に制限しない。
このようにして、生体組織を結紮する際にスライダ94(図1参照)を後退させる動作と連続して、スライダ94を更に後退させることでクリップ連結部50が係止部130から抜去される。これによりクリップ110はワイヤロープ20から分離し、生体組織を結紮した状態で体腔内に留置される。
具体的には、上記のようにクリップ110の突起部140が変形部70aに軸方向において重なる位置にあれば、長さが異なるクリップであっても、クリップ連結部50から切り離して、体内に留置することが可能となる。
(1)生体組織を把持するための複数の腕部、及び該腕部の基端側に設けられた係止部を有するクリップと、
長尺のシース、該シースの遠位側の内側に設けられているスリーブ、及び該スリーブの内部に進退移動可能に挿通されて遠位端に塊状の先端連結部が設けられた操作ワイヤ、を有する処置具本体と、を備え、
前記係止部は、前記先端連結部を受容する空間を内部に有する受容部と、該受容部の基端側に内向きに突出形成された突起部を有する突片部と、を有して前記先端連結部に係止可能に構成されており、
前記突片部は、前記先端連結部から前記突起部を押圧されることで外向きに弾性変形し、
前記受容部は、前記突片部が外向きに変形したときに、前記操作ワイヤの進退方向に前記先端連結部を挿通可能に開放され、
前記腕部は、前記先端連結部が前記受容部に受容された状態で前記操作ワイヤが前記進退方向の近位側に牽引されることで、閉腕して前記生体組織を把持し、
前記スリーブは、外向きに変形可能な変形部を有し、
該変形部は、前記係止部から前記先端連結部が係止解除されて前記クリップを前記処置具本体から切り離す位置において、前記突片部を覆う位置に配設されており、前記突片部の外向きの変形を許容して、前記先端連結部を前記受容部から引き抜き可能とすることを特徴とする内視鏡用クリップ装置。
(2)前記スリーブは、前記変形部よりも剛性が高い剛性部を、前記変形部よりも遠位側に備える(1)に記載の内視鏡用クリップ装置。
(3)前記剛性部は、前記スリーブを全周回するように連続して形成されている(2)に記載の内視鏡用クリップ装置。
(4)前記変形部は、前記スリーブの近位端に至るまで形成されたスリットによって構成されている(2)又は(3)に記載の内視鏡用クリップ装置。
(5)前記スリットは、近位側スリットであり、
前記スリーブにおける前記変形部よりも遠位側には、前記スリーブの遠位端に至るまで形成された遠位側スリットが形成されており、
前記近位側スリットの中心軸と前記遠位側スリットの中心軸とは、前記スリーブの周方向にずれた位置で延在している(4)に記載の内視鏡用クリップ装置。
(6)前記処置具本体は、前記スリーブと前記操作ワイヤとに接続されて、伸縮可能な伸縮部を更に備え、
該伸縮部は、近位側が遠位側よりも小径である巻きばねである(1)から(5)のいずれか一項に記載の内視鏡用クリップ装置。
(7)前記シースの少なくとも一部は、
密巻きコイルで形成されており、
小径の近位部と、大径の遠位部と、前記近位部と前記遠位部とを同軸で接合する接合部と、によって構成されている(1)から(6)のいずれか一項に記載の内視鏡用クリップ装置。
(8)前記シースにおける前記近位部の内壁と前記操作ワイヤとの間のクリアランスは、前記遠位部の内壁と前記操作ワイヤとの間のクリアランスよりも小さい(7)に記載の内視鏡用クリップ装置。
10 シース
10a 密巻きコイル
10b 近位部
10c 遠位部
10d 接合部
10da 近位側端部
10db 遠位側端部
10dc 段差
10dd 段差
20 ワイヤロープ(操作ワイヤ)
30 圧縮ばね
50 クリップ連結部(先端連結部)
70 スリーブ
70a 変形部
70aa 分割片
70b 剛性部
70c 近位側スリット(スリット)
70d 遠位側スリット
72 拡径部
74 縮径段差部
76 スリーブ本体
80 巻きばね(伸縮部)
82 固着ワイヤ
84 非固着ワイヤ
92 指掛けリング
94 スライダ
97 ハウジング本体部
98 近位側本体部
99 遠位側本体部
99a キャップ
100 クリップ装置(内視鏡用クリップ装置)
110 クリップ
120 腕部
123 細幅部
130 係止部
132 空間
134 受容部
135 突片部
140 突起部
150 締付部材
Claims (8)
- 生体組織を把持するための複数の腕部、及び該腕部の基端側に設けられた係止部を有するクリップと、
長尺のシース、該シースの遠位側の内側に設けられているスリーブ、及び該スリーブの内部に進退移動可能に挿通されて遠位端に塊状の先端連結部が設けられた操作ワイヤ、を有する処置具本体と、を備え、
前記係止部は、前記先端連結部を受容する空間を内部に有する受容部と、該受容部の基端側に内向きに突出形成された突起部を有する突片部と、を有して前記先端連結部に係止可能に構成されており、
前記突片部は、前記先端連結部から前記突起部を押圧されることで外向きに弾性変形し、
前記受容部は、前記突片部が外向きに変形したときに、前記操作ワイヤの進退方向に前記先端連結部を挿通可能に開放され、
前記腕部は、前記先端連結部が前記受容部に受容された状態で前記操作ワイヤが前記進退方向の近位側に牽引されることで、閉腕して前記生体組織を把持し、
前記スリーブは、外向きに変形可能な変形部を有し、
該変形部は、前記係止部から前記先端連結部が係止解除されて前記クリップを前記処置具本体から切り離す位置において、前記突片部を覆う位置に配設されており、前記突片部の外向きの変形を許容して、前記先端連結部を前記受容部から引き抜き可能とすることを特徴とする内視鏡用クリップ装置。 - 前記スリーブは、前記変形部よりも剛性が高い剛性部を、前記変形部よりも遠位側に備える請求項1に記載の内視鏡用クリップ装置。
- 前記剛性部は、前記スリーブを全周回するように連続して形成されている請求項2に記載の内視鏡用クリップ装置。
- 前記変形部は、前記スリーブの近位端に至るまで形成されたスリットによって構成されている請求項2又は3に記載の内視鏡用クリップ装置。
- 前記スリットは、近位側スリットであり、
前記スリーブにおける前記変形部よりも遠位側には、前記スリーブの遠位端に至るまで形成された遠位側スリットが形成されており、
前記近位側スリットの中心軸と前記遠位側スリットの中心軸とは、前記スリーブの周方向にずれた位置で延在している請求項4に記載の内視鏡用クリップ装置。 - 前記処置具本体は、前記スリーブと前記操作ワイヤとに接続されて、伸縮可能な伸縮部を更に備え、
該伸縮部は、近位側が遠位側よりも小径である巻きばねである請求項1から5のいずれか一項に記載の内視鏡用クリップ装置。 - 前記シースの少なくとも一部は、
密巻きコイルで形成されており、
小径の近位部と、大径の遠位部と、前記近位部と前記遠位部とを同軸で接合する接合部と、によって構成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の内視鏡用クリップ装置。 - 前記シースにおける前記近位部の内壁と前記操作ワイヤとの間のクリアランスは、前記遠位部の内壁と前記操作ワイヤとの間のクリアランスよりも小さい請求項7に記載の内視鏡用クリップ装置。
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