JP2020130126A - 代掻き作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2整地板の周囲を通過する泥土を適正に処理ができ、土壌及び泥土を均平にできる代掻き作業機を提供すること。【解決手段】代掻き作業機1は、回転駆動することで土壌及び泥土を砕土する砕土部3と、この砕土部3の上方を覆うカバー体4と、このカバー体4の後端部で上下方向に回動自在な第1整地体51と、この第1整地体51の後端部で上下方向に回動自在な第2整地体56を設ける。さらに、この第2整地体56の前方側の下方部に複数設けられ、前方が第2整地体56の上方側に窪み、且つ後方に至るに従って第2整地体56の下面側に傾斜し、砕土した土壌及び泥土を下方に案内するための複数の案内部6と、を備えた。また、複数設けた前記案内部6の内、少なくとも1つは第2整地体56の前後方向に対して傾斜させている。【選択図】 図3

Description

本発明は、耕耘体あるいは砕土部の後方に砕土された土壌及び泥土を整地する整地体を備えた代掻き作業機に関するものである。詳細には整地体の形状あるいは構造に関するものである。
トラクタに装着されて使用され、水田等の土壌及び泥土を砕土して整地する作業機として特許文献1に示された代掻き作業機がある。この代掻き作業機に備えられた砕土するための砕土部と、この砕土部の上方を覆うローターカバーを備えている。砕土部及びローターカバーの後方には、砕土された土壌及び泥土を整地し均平にするための整地部が設けられている。この整地部は、第1整地板と第2整地板を備えていて、それぞれ上下に回動することで土壌及び泥土を均平整地するものである。
特開2012−39981号公報
特許文献1に記載の代掻き作業機は、進行方向の最後部に位置する第2整地板が下方へ自重によって回動することで土壌及び泥土を押圧しつつ、土壌及び泥土を均平に仕上げていく。しかし、水田等の泥土にみられるように水分を多量に含んだ土壌及び泥土の一部は、前方への進行とともに第2整地板の前方部から上方に溢れてしまうことがある。その結果、前記溢れた土壌及び泥土が第2整地板で均平後の土壌及び泥土の上に単に堆積するようになるので、精度よく均平に整地できない。
したがって、本発明は上記課題に着眼してなされたものであり、第2整地板の周囲を通過する土壌及び泥土を適正に処理することで、土壌及び泥土を均平にする代掻き作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、回転駆動することで土壌及び泥土を砕土する砕土部と、この砕土部の上方を覆うカバー体と、このカバー体の後端部で上下方向に回動自在な第1整地体と、この第1整地体の後端部で上下方向に回動自在な第2整地体と、この第2整地体の前方側の下方部に複数設けられ、前方が第2整地体の上方側に窪み、且つ後方に至るに従って第2整地体の下面側に傾斜し、砕土した土壌及び泥土を下方に案内するための複数の案内部と、を備えた代掻き作業機であることを要旨とする。
本発明によれば、第2整地板の周囲を通過する土壌及び泥土を適正に処理ができ、土壌及び泥土を精度良く均平にできる代掻き作業機を提供することができる。
本発明の実施形態である代掻き作業機の代掻き作業状態を示す平面図である。 本発明の実施形態である代掻き作業機の代掻き作業状態を示す正面図である。 本発明の実施形態である代掻き作業機の砕土部及びカバー体及び整地体を進行方向と平行に断面した正面図であり、中央作業体及び左右の作業体をそれぞれ共通のものとして示した図である。 本発明の実施形態である代掻き作業機の要部を拡大して進行方向と平行に断面した正面図である。 本発明の実施形態である代掻き作業機の要部を進行方向前方から見て拡大した側面図である。 本発明の実施形態である代掻き作業機の第2整地体の案内部を進行方向の前方及び下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態の第1変形例を示す第2整地体の案内部を進行方向の前方及び下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態の第2変形例を示す第2整地体の案内部を進行方向の前方及び下方から見た斜視図である。
図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。説明においては、図1に示す左側を進行方向の前方側、右側を進行方向の後方側、上側を進行方向の右方側、下側を進行方向の左方側、また、図2に示す下側を機体下方側、上側を機体上方側として説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付すことがある。例えば、カバー体を符号4として付し、左カバー体を4L、右カバー体を4Rと付すものである。また、左カバー体4L、右カバー体4R及びその他のカバー体4の区別をしない場合は、代表してカバー体4と呼称することがある。
説明に用いる図面は模式的なものであり、各部の寸法との関係等は現実のものとは異なることがある。また、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
代掻き作業機1の概要を説明する。
代掻き作業機1は、走行機体であるトラクタ(図示せず)の後部に設けられた昇降リンクである3点リンク機構に装着して、砕土作業や代掻き作業に使用される。代掻き作業機耕1は、装着部20を有したフレーム2を備えていて、装着部20と3点リンク機構とを連結させることによって代掻き作業機1は昇降自在である。また、代掻き作業機1は、トラクタ側から出力される動力を獲得することによって、フレーム2下方に位置する砕土部3を回転駆動させる。この砕土部3は、進行方向と直交方向の水平軸で回転するロータ軸31に爪32を複数有している。トラクタの進行と共に爪32の回転駆動させることで、土壌を砕土することができる。砕土部3の上部には、カバー体4が設けられていて、砕土時の土壌が周囲へ飛散する事を防止する。
カバー体4の後方側の端部には、上下に回動自在に設けた整地体5が設けられていて、上下回動しながら整地体5の後部を接地させることで、耕耘体5で砕土後の土壌を均平に整地して代掻き作業をする。さらに整地体5は、カバー体4の後端部で上下に回動する第1整地体51と、この第1整地体51の後端部で上下に回動する第2整地体56とで構成されている。これら第1整地体51及び第2整地体56は、それぞれ共働することで、砕土部3による砕土後の土壌及び泥土を均平に整地することができる。
また、説明する代掻き作業機1は、フレーム2の両端部に設けられた支点部で回動することで、作業状態と格納状態とに形態を変形可能にしている。作業状態は、進行方向と直交する方向の機体幅を展開して代掻き作業を行なう状態で、格納状態は、移動時や格納時に進行方向と直交する方向の機体幅を折畳んで短縮した状態である。
代掻き作業機1の詳細を説明する。
前記フレーム2は代掻き作業機1の骨格をなす部位であり、装着部20、入力ケース21、パイプフレーム22、伝動ケース23、サポートフレーム24、を備える。
装着部20は、代掻き作業機1の前方中央部に設けてあり、上部中央のトップリンクピン201とその下方左右に位置する一対のロアリンクピン202により構成されている。これらトップリンクピン201、ロアリンクピン202をトラクタ側の3点リンク機構(図示せず)にそれぞれ連結することで、代掻き作業機1はトラクタに装着される。装着部20の中央には、入力ケース21が設けられ、前方に向け入力軸211が突設されている。入力軸211は、トラクタの出力軸(図示せず)とユニバーサルジョイント等で連結されてトラクタから出力された回転動力が入力される。入力ケース21上部には、トップマスト212が前方及び上方に向け突設され、この上端部には前記トップリンクピン201が備えられる。
入力ケース21には、一端を入力ケース21に接続して左右側方にそれぞれに突出させたパイプフレーム22が設けられている。左右側方にそれぞれに配置したパイプフレーム22は丸パイプで構成し、それぞれ同軸に配置している。パイプフレーム22の左右いずれかの他端側(図1において進行方向右側)には、下方に向かって延設された上下方向に長い伝動ケース23と、左右他方側のパイプフレーム22の他端部から下方に向かって延設された上下方向に長いサポートフレーム24が位置している。上記した部材を備えたフレーム2の下方には、砕土部3が設けられる。
砕土部3は、ロータ軸31と爪32を有した部材で、パイプフレーム22の下方で、伝動ケース23下端部とサポートフレーム24の下端部との間に架設支持されている。ロータ軸31は、伝動ケース23とサポートフレーム24の下部に架設すると共に回転自在な軸体である。ロータ軸31には、放射状に一定間隔を設けて爪32が多数取り付けられていて、ロータ軸31と爪32が一体になって、砕土部3を構成する。砕土部3は、入力軸211でトラクタから出力された回転動力を入力し、入力ケース21及び伝動ケース23を介してロータ軸31に出力されることで、回転駆動する。この回転駆動によって、下方に位置する土壌を砕土する。
砕土部3は、入力軸211から入力された動力を伝動させることによって回転駆動ができる。入力軸211から入力された動力は、入力ケース211に内装されるギヤによって減速され、左右一方側の側方に突設したパイプフレーム22(図5においては進行方向左側)内を通る出力軸(図示せず)により伝動ケース23内に伝達される。伝動ケース23内にはチェーン及びスプロケット等の伝動部材(図示せず)を配置することで、トラクタの動力は砕土部3に伝達され、砕土部3が回転駆動する。図2及び図3に示す実施形態においては、砕土部3は未耕地である前方側がダウンカットされるように紙面上の左回転として図示しているが、アップカットである右回転となるように構成しても良い。
砕土部3の上部には、爪32の回転外周端と沿い、且つ離間してカバー体4が設けられている。カバー体4は、フレーム2に固定した板状部材等で構成されていて、左右側方の端部を伝動ケース23とサポートフレーム24にそれぞれを取り付けている。このようにして砕土部3の上方部をカバー体4で覆うことで、砕土部3側から飛散される耕耘土の上方側への飛散を防止している。
ここで、代掻き作業機1の機体幅を作業状態と格納状態と変形させる機構について説明する。
前記カバー体4及び砕土部3の両端側には、延長作業体として、カバー体4及び砕土部3と同様の部材を進行方向と直交する幅方向に延長して設ける。進行方向左側に位置して作業をする左カバー体4L及び左砕土部3L、進行方向右側に位置して作業をする右カバー体4R及び右砕土部3Rがそれぞれ配置されている。説明においては左側作業体のみを説明し、右側作業体は左側作業体の対称形態であるので説明は省略する。
機体幅を展開した作業状態での左砕土部3Lは、作業状態時の中央に位置する砕土部3の進行方向左側の同一直線状に位置している。左砕土部3Lは、中央作業体の砕土部3と同様、左ロータ軸31Lと爪32を有している。左ロータ軸31Lには爪32が放射状で軸方向に一定間隔に配置されていて、回転動力を得ることで砕土作業ができる。動力の獲得は、中央作業体である砕土部3から得る。中央作業体である砕土部3のロータ軸31の左端部は、伝動ケース23あるいはサポートフレーム24を貫通させていて、この端部、すなわち、伝動ケース23の下端部左側にはドグクラッチ33をロータ軸31と一体に設ける。このドグクラッチ33は、左ロータ軸31Lの右端部に設けたドグクラッチ33Lと係合し、回転動力を左砕土部3Lに伝動する。このようにして回転動力を得た左砕土部3Lは、砕土作業が可能になる。
左砕土部3Lの上方及び側方を覆うように左カバー体4Lが設けられている。左砕土部3Lの両端は、左カバー体4Lの左右側方に設けられた側板に設置された軸受で支持されていて、左砕土部3Lは回転自在に設けられている。また、左カバー体4Lによって、左砕土部3Lが砕土時に発生する泥や土の上方及び側方側飛散を防ぐ。
左カバー体4Lの右端部には上方に向けて左支点フレーム41Lが設けられている。左支点フレーム41Lは、左砕土部3L及び左カバー体4Lと一体になって上方側に回動することで、左側作業体である左砕土部3L及び左カバー体4Lを作業状態と格納状態とに切換えることができる。
左支点フレーム41Lの上端部は、入力ケース21の左右それぞれに配置したパイプフレーム22の他端側上部に設けた支点部25と連結されている。支点部25は軸線を進行方向と平行で、前方側をやや上方斜めに向けている。格納状態での左側作業体である左砕土部3L及び左カバー体4Lは、作業状態から180度上方側に反転した中央作業体である砕土部3及びカバー体4の上方に位置し、代掻き作業機1は、全体幅を短縮することができる。また、格納状態での左砕土部3Lの中央作業部寄りの左ドグクラッチ33Lは、中央側のドグクラッチ33との係合が解除されているので、左砕土部3Lは回転駆動ができない。上記した構成により、代掻き作業機1は、機体幅を展開した作業状態と折畳んだ格納状態とに変更が可能である。
さて、カバー体4の後端部には、後方及び下方に向けて垂れ下げるように整地体5を設けている。同様に、左右作業体のカバー体4L、4Rの後端部から後方及び下方に向けて垂れ下げるように整地体5L、5Rを設けている。また、整地体5L、5Rは、カバー体4L、4Rにそれぞれ取付けているので、代掻き作業機1が作業状態及び格納状態に変更する場合、カバー体4L,4R及び砕土部3L,3Rと共に一体となって回動する。
整地体5は、第1整地体51と、第2整地体56を備えている。左右の整地体5L及び5Rも同様に第1整地体51L、51Rと、第2整地体56L、56Rを備えている。
第1整地体51は、左右の幅をカバー体4とほぼ同じ程度に設定した板511を有し、図2及び図3に示すように、S字状に湾曲及び折り曲げている。第1整地体51は、前方端部あるいは上方端部に配置した複数のヒンジ52によって、上下回動自在である。ヒンジ52の回動支点軸は進行方向左右に向けていて、ロータ軸31の軸と平行である。このため、第1整地体51の下方側は爪32の回転径から遠ざかる、又は、近づくように、回動動作をすることができる。
第1整地体51は、板511によって砕土部3の後方を覆うように配置しているため、砕土部3で砕土された土壌が後方へ飛散することを防ぐ。また、砕土作業時の第1整地体51は、上方に回動して、第1整地体51の砕土部3側に面した板511を接地させることによって、砕土部3で砕土後の土を均平整地する。
第1整地体51の後端部には、第2整地体56が上下回動自在に取付けられている。同様に、左右の第1整地体51L及び51Rの後端部にも、第2整地体56L、56Rを上下回動自在に取付けられている。これら第2整地体56は、下部に整地板561を有した進行方向に対する幅方向に長い部材である。上下回動自在にするための回動支点562は、整地板561より進行方向前方側で上方に位置させていて、第1整地体51の板511の左右両側の後端部で、板511の後端より上方に位置した支点軸512に回動自在に取付ける。
代掻き作業時において、ほぼ水平状態となった整地板561が、第1整地体51を通過後の砕土面に接触し、自重によって押圧することで、第1整地体51では十分に整地及び均平にしきれなかった砕土面を、より一層高い精度で整地行い、整地後の面を均平に仕上げる。
整地板561は、前方側が鉛直方向上方に折れ曲がった立上り部563が設けられている。この立上り部563から、整地板561の前後方向に対する中間部下面に至るように整地板561を上方側に窪ませたように形成した案内部6が、整地板561の左右方向に複数設けられている。
この実施形態の場合、立上り部563の前面側から見た案内部6は、整地板561の下面564から上方に向けて三角状に窪んでいる。すなわち、下面564は、進行方向前方から見た断面として見た場合、上方に向けた2辺によって窪んでいると言える。あるいは、下面564の前方部は、上方に向けて2面が窪むことで案内部6を形成しているとも言える。
前記2辺の窪みと下面564の延長線上で囲んだように形成した三角状の窪み部分は、整地板561の後方に至るに従って断面積が減少するように形成している。案内部6は、上記した窪みによって構成され、この窪みを構成する2つの面が交差することで形成される谷線61は、図4に図示するように、進行方向と平行の後方に至るに従って下面564に向うように傾斜している。整地板561の下面564の前後方向に対する中間部から後方側は、案内部6は形成されてはいない。図4における谷線61の角度は、下面564を基準に上方に5〜20度傾斜させることが望ましく、図4に示す実施形態においては、より好適な12度の傾斜としている。
前記案内部6の三角状に窪ませて形成された2つの面は、案内面62として機能する。案内面62は後方に向って徐々に窄まった形状であるので、案内部6に流入した土壌及び泥土を再度、第2整地体56の前方に逆流させることがない。また、案内面62は、立上り部563に臨ませた案内部6の窪みから流入する土壌及び泥土を整地板561の下面564側に送り込む効果がある。
整地板561の長手方向と直交する方向に代掻き作業機1を前進させると、第1整地体51の下面側を通過した土壌及び泥土は、第2整地体56の整地板561下面564に接触及び押圧される。こうすることで、土壌及び泥土は、第1整地体を通過時よりさらに均平にして整地されるのである。第2整地体56で均平・整地がされる直前、第2整地体56の前面側に位置する土壌及び泥土は、立上り部563に臨む。このときの土壌及び泥土の上面部は、整地板561下面56よりやや高く位置している状態である。
土壌及び泥土の上面を基準にすると、立上り部563には、あたかも三角形状に開口されたように案内部6が位置している。この状態で、第2整地体56が前進すると、立上り部563の前方に位置する土壌及び泥土は、案内部6の前方部に向って流れを形成すると共に、案内部6に流入する。その後、第2整地体56がさらに前進するにしたがって、土壌及び泥土は案内面62及び谷線61に案内されて、徐々に整地板561の後方側の下面564に向って移動する。
さらに第2整地体56を前進させると、土壌及び泥土は案内部6下方を通過して、整地板561の後方側の下面564に移動する。整地板561の下面564側を移動中の土壌及び泥土の上部は、回動支点562で上下回動自在の第2整地体56の自重によって、押圧された状態である。この押圧によって、第2整地体56の下方にある土壌及び泥土は均平に整地される。また、第2整地体56は進行方向に直交する左右方向に長い部材であるので、第2整地体56が通過する幅方向に均平に整地することができる。
また、この案内部6は第2整地体56の長手方向に複数配置されているので、第2整地体56の前進に伴って立上り部563の前方に臨んだ土壌及び泥土は、効率的に案内部6に流入させることができる。こうすることで、立上り部563、引いては第2整地体56の前方に位置する土壌及び泥土が、立上り部563の上部を越えて第2整地体56を乗り上げることなく、案内部6に流入させることができる。その後、土壌及び泥土は案内面62及び谷線61に案内されて、第2整地体56の下方に相対的に移動をすることができる。結果、砕土部3及び第1整地体51を通過後の土壌及び泥土は、第2整地体56を乗り超えて第2整地体56で均平整地後の土壌及び泥土の上に堆積することがない。したがって、代掻き作業機1は、案内部6によって精度良い整地及び均平作業が可能である。
案内部6の向き、すなわち案内面62及び谷線61の向きに限定は無い。土壌及び泥土が、案内部6に案内されて第2整地体56の下方に移動することは前述のとおりであるが、案内面62及び谷線61の向きを変えることで、この移動先を変更することができる。図1において、中央作業体の第2整地体56の左右両端部に向きを変更した案内部6a、6bを設けている。すなわち、第2整地体56に複数設けた案内部6の内、少なくとも1つ設けられる案内部6a、6bは、第2整地体56の前後方向に対して水平方向に向きを傾斜させて配置している、と言える。代掻き作業機1の進行方向と平行の機体幅に対する中心軸を基準とした場合、案内部6aは案内部6bより外側に設けている。案内部6a、6bの傾きは、進行方向に対し平面視で5〜25度傾けられている。より好適には、10〜20度とされる。図1に示す平面視において、案内部6a、6bの谷線61a、61bは、進行方向を基準線として、最も好適とされる15度水平方向に傾けている。
案内部6aは、谷線61aの向きが、図1に示す平面視で、後方に向うに従って、第2整地体56の中央側に向いている。こうすることで、第2整地体56の下方を移動する土壌及び泥土は、第2整地体56前方に進行すると共に、谷線61aに沿って第2整地体56の中央側に移動できる。
案内部6bは、谷線61bの向きが、図1に示す平面視で、後方に向うに従って、第2整地体56の外側側方に向いている。こうすることで、第2整地体56の下方を移動する土壌及び泥土は、第2整地体56前方に進行すると共に、谷線61aに沿って第2整地体56の外側に向けた側方に移動できる。
案内部6a、6bを設けた場合の効果を、具体例を挙げて説明する。代掻き作業機1を装着するために前方に位置しているトラクタ等の走行車は、車輪や履帯等の走行部を有する。走行することによって、車輪や履帯等の下方に位置する土壌及び泥土は、側方に押し出され、轍を形成する。この轍は、砕土部3での耕耘・砕土によって、また、その後方に位置する第1整地体51によって、ある程度は均すことが可能であるが、依然として凹凸は残留していることがある。このため、案内部6a、6bは、轍の上部に突出した凸部上に位置するように第2整地体56に設けている。このため、砕土部3や第1整地体51で整地しきれなかった轍の両脇に存在する筋状の凸部を、案内部6a、6bによって、凸部間にある凹部に土流を発生させて埋めることができる。結果、盛り上がった土壌及び泥土を、案内部6a、6bによって精度良く均平整地することができる。
案内部6、6a、6bは前述したように、断面視で2辺を上部に窪ませた、あるいは、2面を上部にV字状に窪ませた例で説明したが、この形状に限定するものではない。後述する変形例を挙げて説明する。
図7は、第1変形例の案内部を示した斜視図である。この第1変形例の案内部6cは、立上り部563の前面側から見た場合、整地板561の下面564から上方に向けて矩形状に窪んでいる。すなわち、下面564は、進行方向前方から見た断面として見た場合、上方に向けた3辺が窪むことで案内部6cを形成しているとも言える。あるいは、下面564の前方部は、上方に向けて窪んだ3面で構成れているとも言える。
前記3辺の窪みと下面564の延長線上で囲んだように形成した矩形状の窪み部分は、整地板561の後方に至るに従って、断面積が減少するように形成している。案内部6cは、上記した窪みによって構成され、この窪みを構成する3つの面のうち、上下方向に面する上部案内面61cは、進行方向と平行の後方に至るに従って下面564に向うように傾斜している。残る2面は整地板561の下面564から鉛直方向に立てて、案内面62cを構成している。整地板561の下面564の前後方向に対する中間部から後方側は、第1変形例の案内部6cは形成されてはいない。また、案内部6cは、前述の案内部6a、6b同様に、進行方向に対する水平方向に傾斜させて配置することも可能である。
第1変形例の案内部6cは、立上り部563の前面側から矩形状に開口された形状であるため、この開口面積を効率的に大きく取れる。したって、第2整地体56の前方に位置する土壌及び泥土を効率よく案内部6cに取り込むことができる。また、案内部6cを進行方向に対する水平方向に傾斜させて配置した場合、案内面62cは鉛直方向に設けているので、進行方向に対して側方に移動させる力が、前記案内面62より強く働かせることができる。この際、案内部6c内に取り込んだ土壌及び泥土によって第2整地体56を浮かせる力が働かないため、より強く整地面に第2整地体56による押圧力を掛けることができる。結果、精度良く土壌及び泥土を均平整地することができる。
次に図8を用いて案内部の第2変形例を説明する。第2変形例での案内部6dは、立上り部563の前面側から見た場合、整地板561の下面564から上方に向けて円弧状に窪んでいる。この窪み部分は、整地板561の後方に至るに従って、断面積が減少するように形成している。下面564の前方部は、上方に向けて窪んだ湾曲面で構成れているとも言える。
第2変形例の場合、この湾曲面が案内面62dとして構成される。整地板561の下面564の前後方向に対する中間部から後方側は、第1変形例の案内部6dは形成されてはいない。また、案内部6dは、前述の案内部6a、6b、6c同様に、進行方向に対する水平方向に傾斜させて配置することも可能である。
第2変形例の案内部6dは、湾曲面によって案内面62dが形成されているので角状の隅部分が無い。土壌及び泥土が案内部6dを通過する際、この隅部分に滞留することに起因する土壌の堆積がなく、性能を維持できる。案内部6dは、メンテナンスに係る負担を低減させ長期間に亘って土壌及び泥土案内する機能を維持できる。
説明において、案内部6は第2整地体56の立上り部563に設けた。しかし、さらなる均平精度の向上のため、第2整地体56の後部に、この第2整地体56とほぼ同様の機能を有し且つ、上下に回動自在にした第3整地体(図示せず)を配置し、この第3整地体の整地板の立上り部に案内部を設けてもよい。
以上のように構成した代掻き作業機1は、第2整地体56の前方の下面564に案内部を備えることで、第2整地板の前方に位置する土壌及び泥土を効率よく第2整地板の下方に導き、土壌及び泥土を適正に処理して均平整地する代掻き作業機を提供できる。
本発明は、上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示に基づく実施形態、実施例及び運用技術の改変は、特許請求の範囲に記載された範囲内で可能であることは言うまでもない。
本発明は、上下方向に回動可能な整地体を備え、均平及び整地作業を行なう作業機に利用可能である。
1 代掻き作業機
2 フレーム
3 砕土部
4 カバー体
5 整地体
51 第1整地体
56 第2整地体
563 立上り部
564 下面
6 案内部
61 谷線

Claims (5)

  1. 回転駆動することで土壌及び泥土を砕土する砕土部と、
    該砕土部の上方を覆うカバー体と、
    該カバー体の後端部で上下方向に回動自在な第1整地体と、
    該第1整地体の後端部で上下方向に回動自在な第2整地体と、
    該第2整地体の前方側の下方部に複数設けられ、前方が前記第2整地体の上方側に窪み、且つ後方に至るに従って前記第2整地体の下面側に傾斜し、砕土した土壌及び泥土を下方に案内するための複数の案内部と、
    を備えたことを特徴とする代掻き作業機。
  2. 前記案内部に形成される案内面は、第2整地体の下面側に2面で形成される、
    ことをさらに特徴とする請求項1に記載の代掻き作業機。
  3. 前記案内部に形成される案内面は、第2整地体の下面側に3面で形成される、
    ことをさらに特徴とする請求項1に記載の代掻き作業機。
  4. 前記案内部に形成される案内面は、第2整地体の下面側に湾曲面で形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の代掻き作業機。
  5. 複数設けた前記案内部の内、少なくとも1つは第2整地体の前後方向に対して傾斜させている、
    ことをさらに特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の代掻き作業機。
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