JP2020129747A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置がスリープ状態であるときにスリープ復帰を行う際、HDDを使用しない場合にもHDDをオンにすると、不要な電力を消費してしまう。一方、HDDをスリープ復帰開始と同時にオンにしないと、FPOTが遅くなってしまうことがある。【解決手段】スリープ状態においてスリープ復帰を行う要因が発生した際、スリープ復帰の要因に応じてHDDに給電するか否かの判断を行う。これにより、POTが遅くなるのを防止しつつ、より効率的な省電力を実現することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、スリープ復帰時に記憶装置への電源供給を切り替える手段を有する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
従来、画像形成装置は、コントローラ部への電力供給が停止されるスリープ状態においてコントローラ部を復帰させる指示を受信した場合、コントローラ部及びHDD(Hard Disk Drive)の電源をオンにしていた(例えば、特許文献1)。
すなわち、画像形成装置は、スリープ状態において、外部装置からネットワーク経由で印刷ジョブを受信したり、ファクスジョブを受信したりすると、コントローラ部の復帰(スリープ復帰)と同時にHDDの電源をオンにしていた。そして、HDDが使用可能になってから、印刷処理やファクス処理を行っていた。
例えば、ファクス機能には、受信印刷モードとメモリ受信モードがあり、どちらで動作するかをユーザが設定可能である。受信印刷モードは、HDDを使用することなくジョブが実行され、受信データを印刷するものである。一方、メモリ受信モードは、受信データをHDDに蓄積し、印刷は後から行うことができる。
また、画像形成装置は、印刷機能だけでなく、サーバ機能も併せ持つものがある。サーバ機能の使用時には、HDDをオンにしなくても、CPUとメモリ上の演算結果を返すだけでよい場合がある。しかし、従来、画像形成装置は、スリープ状態において、ネットワーク経由でCPUを使うサーバ機能のパケットを送受信した時も、スリープ復帰の開始と同時にHDD電源をオンにしていた。
なお、HDDを使わず、CPUとメモリのみで演算結果を返すことのできる、CPUを使うサーバ機能としては、例えば、以下のものがある。
SIP(VoIP)機能やmulticastDNS機能やAutoIP機能のサーバ機能。これらのサーバ機能では、通信相手のデバイスからの要求に対して、規定時間以内に応答を返すために、コントローラのCPUとメモリを使う。
IEEE802.1X機能のサーバ機能。このサーバ機能では、暗号認証のために、コントローラのCPUとメモリを使う。
Netware機能やAppletalk機能のサーバ機能。これらのサーバ機能では、定期的に相手先サーバに情報を送信するために、コントローラのCPUとメモリを使う。
ただし、サーバ機能の詳細については、本発明の本質から外れるため、説明を省略する。
ところで、近年、HDDの電源をオフや節電状態にしたまま動作できる画像形成装置がある。すなわち、コントローラ部への電力供給が停止されるスリープ状態のときに、外部装置からコントローラ部を復帰させる指示を受信した場合、HDDをオフにしたままコントローラ部を復帰させることができる。
この結果、画像形成装置は、スリープ状態において印刷ジョブやファクスジョブを受信しても、HDDの電源はスリープ復帰開始と同時にはオンにされない。このため、HDDの電源をオンにする必要がないときには、HDDが無駄にオンされるのを防止することが可能となった。
一方で、スリープ状態において印刷ジョブを受信した場合、システム復帰を開始し、システム復帰が完了した後に、印刷ジョブが生成されて、初めて、印刷データを保存するためにHDDの電源をオンにする。その結果、スリープ状態において印刷ジョブを受信してから1枚目の用紙が排出されるまでの時間である、FPOT(First Print Out Time)が遅くなってしまう。
こうした背景に対応して、特許文献2には、ネットワークインタフェースから受信したデータが印刷ジョブか否かに応じてHDDの電源の制御を判断する画像形成装置が開示されている。これにより、特許文献2の画像形成装置では、FPOTが遅くなるのを防止しつつ、不要にHDDの電源がオンになるのを防止することを目的としている。
特開2006−25212号公報 特開2018−8443号公報
しかしながら、例えば、スリープ状態においてファクスジョブを受信した場合、受信印刷モードである時はHDDをオンせずに復帰させるが、メモリ受信モードである時はHDDに受信データを蓄積するためHDDをオンにすることが望ましい。
また、スリープ状態において印刷ジョブを受信した場合、ネットワークインタフェースから受信したデータが印刷ジョブであるか否かだけでは、HDDの電源をオンすべきかを適切に判断できないケースも存在する。例えば、スリープ状態において印刷ジョブを受信した場合、印刷ジョブが一次記憶だけで足りる場合には、必ずしも印刷データをHDDに保存する必要はない。
例えば、1ページ目からNページ目までを複数部繰り返し印刷する複数部印刷においては、印刷データを記憶する必要があるが、一次記憶で足りる印刷ジョブの場合は、HDDをオンする必要はない。
さらに、ネットワークインタフェースから受け付けた要求が、印刷ジョブではなく、PC経由で操作可能なリモートUIであった場合も、HDDをオンにするか否かを適切に判断することが望ましい。すなわち、ブラウザに表示されるリモートUIコンテンツがHDDに保存されている場合、復帰時にHDDをオンした方がユーザへのサービスが迅速に行える。一方、リモートUIコンテンツがHDDとは異なる不揮発性メモリに保存されているならばHDDをオンにする必要はない。
そこで、本発明は、スリープ状態においてスリープ復帰要因が発生した時、FPOTが遅くなるのを防止しつつ、ストレージ手段の電源が不要にオンになることを防止することを目的とする。
本発明は、ジョブの実行を制御する制御手段と、前記ジョブに関するデータを記憶するストレージ手段と、前記ジョブを実行する画像処理手段と、前記制御手段及び前記ストレージ手段への電力の供給を制御する電源制御手段と、を有する画像処理装置であって、電力状態として、少なくとも前記ストレージ手段及び前記画像処理手段への電力供給が停止される第1の電力状態と、前記ストレージ手段へ電力を供給することなく、少なくとも前記画像処理手段へ電力を供給する第2の電力状態と、少なくとも前記ストレージ手段及び前記画像処理手段へ電力を供給する第3の電力状態と、を備え、前記第1の電力状態においてスリープ復帰の要因であるイベントを受信すると、前記イベントがジョブを実行するために前記ストレージ手段を使用する必要がない第1のイベントである場合、前記第2の電力状態に遷移し、前記イベントがジョブを実行するために前記ストレージ手段を使用する必要がある第2のイベントである場合、前記第3の電力状態に遷移することを特徴とする。
本発明によれば、スリープ復帰をする際、スリープ復帰の要因に応じて、ストレージ手段に対して給電するか否かの判断を行うことにより、FPOTが遅くなるのを防止しつつ、より効率的な省電力を実現することができる。
画像形成システム全体構成である。 コントローラのブロック図である。 画像形成装置の電力状態の遷移図である。 画像形成装置の電源構成のブロック図である。 各電力状態と給電デバイスとの対応表である。 スリープ復帰処理(実施例1)のフローチャートである。 ネットワークパケットのフォーマットの一例である。 スリープ復帰処理(実施例2)のフローチャートである。 スリープ復帰処理(実施例3)のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、本実施例で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものであるとは限らない。
<実施例1>
<システムの構成>
図1は、画像形成装置101を含む画像形成システム100の全体構成を示すブロック図である。本実施例において、画像処理装置の一例である画像形成装置101は、プリント機能、スキャナ機能、データ通信機能などを備える複合機である。
図1において、画像形成装置101は、LAN108を介してコンピュータ109よりジョブを受信可能に構成されている。なお、コンピュータの接続数は、2以上であってもよい。
コントローラ103は、スキャナ装置102、プリンタ装置104、FAX装置107などの画像処理ユニットと接続され、各画像処理ユニットに指示を出すことにより、画像形成装置101上でジョブの実行を制御する。また、コントローラ103は、操作部105やHDD106に接続される。
スキャナ装置102は、原稿から光学的に画像を読み取り、デジタル画像に変換する。スキャナ装置102は、原稿束を自動的に逐次入れ替えることが可能な原稿給紙ユニット121、原稿を光学スキャンしデジタル画像に変換することが可能なスキャナユニット122を有する。変換されたデジタル画像のデータはコントローラ103に送信される。
プリンタ装置104は、デジタル画像を紙デバイスである用紙に出力する。プリンタ装置104は、紙束から一枚ずつ逐次給紙可能な給紙ユニット142、給紙した紙に画像データを印刷するためのマーキングユニット141、印刷後の紙を排紙するための排紙ユニット143を有する。
FAX(ファクス)装置107は、電話回線111などにデジタル画像を送信するとともに、電話回線111を介してデジタル画像を受信する。
画像形成装置101は、LAN108などのネットワーク経由で、ネットワークに接続されたコンピュータ109などの外部情報処理装置からデジタル画像の入出力、ジョブの発行、装置への指示などを行うことも可能である。
操作部105は、画像形成装置101に対する設定をユーザから受け付けたり、画像形成装置101の処理状態を表示したりするための、タッチパネルやハードキーを備えている。
ハードディスクドライブとも呼ばれるHDD106は、デジタル画像や制御プログラムなどを記憶するストレージ装置である。
画像形成装置101に接続されるフィニッシャ装置150は、画像形成装置101のプリンタ装置104の排紙ユニット143から出力された紙デバイスに対して、排紙、ソート、ステープル、パンチ、裁断、などの加工を施す。
電源スイッチ110は、コントローラ103に接続される。電源スイッチ110がオンになっていると、少なくとも後述する電源制御部303や操作部105、コントローラ103のメインボードの一部に対して給電されている。また、電源スイッチ110がオフになっても、即時に給電が停止するわけでなく、ソフトウェアやハードウェアの終了処理を待って、電源制御部303(後述)の一部など電源スイッチ110をONするために必要な部分以外の給電を停止する。
<システムの機能>
次に、画像形成装置101が実行可能なジョブ機能の例を説明する。
〔画像複写機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をHDD106に記録し、同時にプリンタ装置104を使用して印刷を行う複写機能を備える。
〔画像送信機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像を、LAN108を介してコンピュータ109に送信し、又は、FAX装置107を介して外部のFAX装置に送信する画像送信機能を備える。
〔画像保存機能〕
画像形成装置101は、スキャナ装置102から読み込んだ画像をHDD106に記録し、必要に応じて画像送信や画像印刷を行う画像保存機能を備える。また、FAX装置107を介して外部のFAX装置から受信した画像をHDD106に記録することもできる。
〔画像印刷機能〕
画像形成装置101は、コンピュータ109から送信された、ページ記述言語を解析し、又は、FAX装置107を介して外部のFAX装置から画像を受信し、プリンタ装置104で印刷する画像印刷機能を備える。
〔リモートUI機能〕
画像形成装置101は、コンピュータ109のブラウザからの要求を受けて、HDD106に保持するコンテンツをコンピュータ109に表示するリモートUI(Use Interface)機能を備える。リモートUI機能を用いると、ユーザがジョブを実行したり、管理者が画像形成装置101の状態を確認したりすることができる。
<操作部105の構成>
操作部105は、コントローラ103に接続され、LCDタッチパネルや、節電ボタン、コピーボタン、キャンセルボタン、リセットボタン、テンキー、ユーザモードキー、などで構成される。操作部105は、画像入出力システムを操作するためのユーザI/F(Interface)を提供する。
<コントローラ103のブロック図>
次に、図2を用いて、コントローラ103及びその周辺デバイスのブロック図を説明する。
コントローラ103は、メインボード200と、サブボード220とを有する。
メインボード200は、いわゆる汎用的なCPU(Central Processing Unit)システムである。メインボード200は、メインボード200全体を制御するCPU340、ブートプログラムが含まれるブートROM(Boot ROM)202、CPUがワークメモリとして使用するメモリ(Memory)341を備える。また、メインボード200は、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ(Bus Controller)204、電源が遮断された場合でも消えない不揮発性メモリ(Non Volatile Memory)205を備える。
さらに、メインボード200は、ストレージ装置を制御するディスクコントローラ206(Disk Controller)や、USBを制御することが可能なUSBコントローラ(USB Controller)208を備える。また、SSDなどの半導体デバイスで構成された比較的小容量なストレージ装置であるフラッシュディスク(Flash Disk)207を備える。
メインボード200には、外部に、USBメモリ(USB Memory)209、操作部105、HDD106などが接続される。
CPU340は、各デバイスからの割り込みや、各デバイスに対する電力供給を制御するCPLD(Complex Programmable Logic Device:結合プログラマブル論理回路)304と接続されている。
CPLD304は、ネットワークコントローラ(Network Controller)211、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)212、FAX装置107、USBコントローラ208と接続されている。ネットワークコントローラ211は、ROM250とRAM260を有し、比較的簡易な処理を実行することができる。
また、CPLD304は、コントローラ103の外部にある、ソフトスイッチを持つ操作部105、各種センサを持つスキャナ装置102、プリンタ装置104、フィニッシャ装置150、などと接続されている。
サブボード220は、比較的小さな汎用CPUシステムと、画像処理ハードウェアから構成される。サブボード220は、サブボード220全体を制御するCPU221、外部バスとのブリッジ機能を持つバスコントローラ(Bus Controller)224を有する。また、サブボード220は、CPUがワークメモリとして使用するメモリ(Memory)223、電源が遮断された場合でも消えない不揮発性メモリ(Non Volatile Memory)225を有する。さらに、サブボード220は、リアルタイムでデジタル画像処理を行う画像処理プロセッサ(Image Processor)226、デバイスコントローラ(Device Controller)227,228を有する。
コントローラ103の外部に接続される、スキャナ装置102及びプリンタ装置104は、それぞれ、デバイスコントローラ228及び227を介して、デジタル画像データの受け渡しを行う。
プリンタ装置104から排紙された紙デバイスは、フィニッシャ装置150で加工される。FAX装置107はCPU221により直接制御される。
なお、図2はブロック図であり、簡略化して図示されている。例えばCPU340やCPU221などには、チップセット、バスブリッジ、クロックジェネレータなどのCPU周辺ハードウェアが多数含まれている。ただし、図2では図示を省略している。なお、これらのブロック構成は、本発明の内容を制限するものではない。
次に、コントローラ103の動作について、紙デバイスへの画像複写を例にして説明する。
ユーザが操作部105から画像複写を指示すると、CPU340は、CPU221を介してスキャナ装置102に画像読み取り命令を送る。スキャナ装置102は、紙原稿を光学スキャンしデジタル画像データを生成して、デバイスコントローラ228を介してデジタル画像データを画像処理プロセッサ226に入力する。画像処理プロセッサは、CPU221を介してメモリ223にDMA(Direct Memory Access)転送を行い、デジタル画像データの一時保存を行う。
CPU340は、メモリ223に一定量又はすべてのデジタル画像データが入ったことが確認できると、CPU221を介してプリンタ装置104に画像出力指示を出す。CPU221は、画像処理プロセッサ226にメモリ223の画像データのアドレスを通知する。メモリ223上の画像データは、プリンタ装置104からの同期信号に従って、画像処理プロセッサ226とデバイスコントローラ227を介してプリンタ装置104に送信される。
そして、プリンタ装置104は、紙デバイスに画像を印刷する。
複数部の印刷を行う場合、CPU340はメモリ223上の画像データをHDD106に対して保存を行う。2部目以降は、スキャナ装置102から画像データが送信されなくても、HDD106やメモリ223から、プリンタ装置104に画像データを送信することが可能である。
<電力状態>
図3は、電源制御部303による画像形成装置101を構成する各部への給電状態の遷移を説明する状態遷移図である。
スリープ状態1001とは、電力消費量を抑えつつ、起動時間を通常起動時よりも早くすることができる状態である。スリープ状態においては、HDD106には給電されていない。また、プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107などの画像処理ユニットにも給電されていない。
ユーザが操作しない状態で一定時間が経過した時や、操作部105上の節電キーを押下した時や、設定した時刻に達した時などに、スリープ状態に遷移する。
通常状態1002,1003は、プリンタ装置104やスキャナ装置102などの画像処理ユニットに給電されている状態である。上述のとおり、画像形成装置101の電力状態とHDD106の電力状態は独立して制御することができる。通常状態(HDD_OFF)1002は、HDD106に給電しない状態であり、通常状態(HDD_ON)1003は、HDD106に給電する状態である。なお、スリープ状態からいずれかの通常状態に遷移することをスリープ復帰という。
通常状態1002,1003においてユーザがプリンタ装置104やスキャナ装置102などの画像処理ユニットを使用しない状態が一定時間続くと、CPU340はスリープ状態1001に遷移する。
また、スリープ状態1001において、スリープ復帰の要因であるイベントを受信すると、電源制御部303は画像形成装置101をスリープ復帰させる。
このとき、スリープ復帰の要因であるイベントがジョブを実行するためにHDD106を使用する必要がないイベントである場合、スリープ状態1001から通常状態(HDD_OFF)1002に遷移する。これに該当するイベントとしては、例えば、受信印刷モードに設定されている場合におけるファクスジョブの受信などがある(本実施例)。また、リモートUI機能を実行する際にリモートUIコンテンツがHDDに保存されていない場合や(後述の実施例2)、印刷ジョブを実行する際に画像データがワークメモリに収まる場合(同実施例3)、などもこれに該当する。
一方、スリープ復帰の要因であるイベントがジョブを実行するためにHDD106を使用する必要があるイベントである場合、スリープ状態1001から通常状態(HDD_ON)1003に遷移する。これに該当するイベントとしては、例えば、メモリ受信モードに設定されている場合におけるファクスジョブの受信などがある(本実施例)。また、リモートUI機能を実行する際にリモートUIコンテンツがHDDに保存されている場合や(実施例2)、印刷ジョブを実行する際に画像データがワークメモリに収まりきれない場合(同実施例3)、などもこれに該当する。
通常状態1002,1003間の遷移については、通常状態(HDD_ON)1003においてHDD106を使用せずに一定時間経過すると、通常状態(HDD_OFF)1002に遷移する。また、通常状態(HDD_OFF)1002においてHDD106を使用する際に、通常状態(HDD_ON)1003に遷移する。
<電源構成>
図4は、画像形成装置101の電源構成を説明するブロック図である。以下、画像形成装置101における、コントローラ103とプリンタ装置104、電源制御部303、電源301の構成について、主に本発明に関わる部分を、図4を用いて説明する。
図4において、電源制御部303には、第1の電源ラインである電源ラインJ302経由で常時電源が供給されている。ただし、微弱な電力消費にとどまるため、常時電源は電源オフ時には電源制御部303だけに通電され、電力制御が行われる。
CPLD304は、以下に示す所望の動作を実行するように予めプログラムされている。すなわち、第1の電源制御信号であるIO信号V_ON307によって、CPLD304はリレースイッチ308を切り替える。これにより、電源301から第2の電源ラインである電源ラインV309経由でのコントローラ103への給電が制御される。また、CPU340から通信により複数のタイマ値が設定され、CPLD304は、タイマ起動時にCPU340によって設定された動作を実行する。
また、第2の電源制御信号であるIO信号P_ON310によって、CPLD304はリレースイッチ311を切り替える。これにより、電源301から第3の電源ラインである電源ラインP312経由でのプリンタ装置104のロジック系回路への給電が制御される。
さらに、第2の電源制御信号のサブ信号であるIO信号Q_ON313によって、CPLD304はリレースイッチ315を切り替える。これにより、電源301から第3の電源ラインのサブラインである電源ラインQ316経由でのプリンタ装置104の負荷系装置への給電が制御される。
なお、電源ラインQ316は、電源ラインP312のサブラインである必要はなく、電源301から直接引くことも可能であるが、本論から外れるため詳細な説明は割愛する。また、リレースイッチ315は、CPLD304により制御される必要はなく、CPU320などにより制御することも可能であるが、これも本論から外れるため詳細な説明は割愛する。
また、CPLD304は、CPU340の指示によって、所定のIO信号を動作させる。動作させるIO信号のひとつは、プリンタ装置104のCPU320へ接続されたDCON_LIVEWAKE信号305である。DCON_LIVEWAKE信号305がアサートされた状態でプリンタ装置104の電源が投入されると、プリンタ装置104は、可動部を制御したり電力を使ったりする特定の動作を行うことなく、静かに復帰する。ここで、特定の動作とは、例えば、モータ、ローラ、ポリゴンなどの回転動作、ドラムM321,322,323,324の温調、FAN325による排熱処理といった制御である。
スキャナ装置102も、プリンタ装置104と同様に、CPLD304から制御可能である。ただし、スキャナ装置102の電源制御は、プリンタ装置104の電源制御と同様であるため、詳細な説明は割愛する。
なお、図4のようなブロックごとの給電は、例えば、リレースイッチ308を2系統で構成することなどにより実現できる。この場合、スリープ状態では、電源をオフするブロックにつながる系統のリレースイッチのみをオフとする。また、シャットダウン状態では、両方の系統のリレースイッチをオフにする。
この場合、電源制御信号は、2値ではなく、取り得る電力状態に応じた多値の制御信号となる。本実施例では詳細な説明は省略するが、スリープ状態やシャットダウン状態などを含む各電力状態は、このような制御により実現することができる。
具体的には、CPLD304は、第3の電源制御信号であるIO信号N_ON360によって、リレースイッチ361を切り替える。これにより、電源301から第3の電源ラインである電源ラインN362経由でのNIC(Network Interface Card)350及びNCU(Network Control Unit)355への給電を制御する。
ここで、コントローラ103の内、NIC350とNCU355は、それぞれ、個別に給電されている。電源ラインN362は、他の非常夜電源と異なり、通常状態だけでなく、スリープ状態においても給電され、ネットワーク起床を可能にする。また、シャットダウン状態においてはWakeOnLANなどの設定が有効でない限りは、給電しない。リレースイッチ361を経由した電源ラインN362は、シャットダウン状態以外においては常に給電状態であるため、以下では明示的に記載しない。
さらに、第4の電源制御信号であるIO信号H_ON370によって、CPLD304はリレースイッチ371を切り替える。これにより、電源301から第4の電源ラインである電源ラインH372経由でのHDD106への給電を制御する。
CPU340とHDD106やフラッシュディスク207と間は、前述のブロック図のとおり、ディスクコントローラ206を経由してデータを送受信しているが、図4は電源構成図であるので詳細な説明は割愛する。また、フラッシュディスク207を、HDD106と入れ替えたり、HDD106と同時に給電したりすることも可能だが、本論から外れるため説明を割愛する。
<電源制御部303による電源監視:(1)起動時における給電>
まず、画像形成装置101の起動処理について説明する。
ユーザは、画像形成装置101を使用する場合、電源スイッチ110をオンにする。すると、電源制御部303は、電源ラインJ302を介して電源ONを検知する。そして、電源制御部303は、IO信号V_ON307及びP_ON310により、リレースイッチ308及び311を、それぞれ、オンにして、電源301が電源電力を装置全体に供給する。
電源制御部303は、システム全体に電源ON時に応じた電力供給を行う。具体的には、コントローラ103、プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107に各DC電源を供給する径路を介して通電を行う。また、プリンタ装置104及びスキャナ装置102においては、それぞれのCPUが電源ONによる初期化動作を開始する。
通電が行われると、コントローラ103のCPU340は、ハードウェアの初期化を行う。ハードウェアの初期化には、レジスタ初期化、割り込み初期化、カーネル起動時のデバイスドライバの登録、操作部105の初期化、などがある。
次に、コントローラ103のCPU340は、ソフトウェアの初期化を行う。ソフトウェアの初期化には、各ライブラリの初期化ルーチンの呼び出し、プロセスやスレッドの起動、プリンタ装置104やスキャナ装置102とコミュニケーションを行うソフトウェアサービスの起動、操作部105の描画、などがある。
その後、スタンバイ状態へ移行する。
<電源制御部303による電源監視:(2)通常状態における給電>
次に、画像形成装置101の通常状態1002,1003における給電について説明する。
通常状態1002,1003は、すべてのユニットに給電されている状態であるとは限らない。例えば、印刷を実行していない状態では、プリンタ装置104には給電されていない場合がある。また、操作部105が点灯しておらず、ユーザが画像形成装置101の前にいないことが分かっている状態では、スキャナ装置102には給電されていない場合がある。
また、プリンタ装置104における印刷の完了や、スキャナ装置102における読み取りの完了を早めるために、ユーザは電源を入れることができる。
その他、印刷のためのモータやポリゴンを動作させない状態や、印刷のための転写ユニットを温調させない状態や、原稿の読み取りのためのホームポジション検知を動作させない状態である、動作待ち状態がある。
<電源制御部303による電源監視:(3)PDL印刷時における給電>
次に、画像形成装置101がPDL印刷を実行している状態における、プリンタ装置104やスキャナ装置102への給電について説明する。ここでは、画像印刷機能を用いて、プリンタ装置104の電源ONと電源OFFを制御する。
コントローラ103のCPU340は、コンピュータ109からLAN108を経由してデータを受信し、受信したデータをメモリ341に保存する。CPU340は、受信したデータを解析し、画像印刷機能を実行する場合は、印刷ジョブを生成する。
CPU340がCPLD304に通知すると、CPLD304は、IO信号P_ON310によりリレースイッチ311を切り替える。これにより、電源301が電源ラインP312経由でプリンタ装置104に給電される。
CPU340は、プリンタ装置104が使用可能な状態になると、印刷ジョブを実行する。CPU340は、メモリ341、バスコントローラ、サブボードのバスコントローラ、サブボードのCPUへデータを送信する。さらに、CPU340は、イメージプロセッサ、デバイスコントローラを経由して、プリンタ装置104へデータを送信する。
プリンタ装置104は、受信したデータを印刷し、印刷が完了すると、結果をCPU340へ通知する。CPU340は、印刷が完了すると、電源制御部303(CPLD304)に通知する。CPLD304は、IO信号P_ON310によりリレースイッチ311をオフし、プリンタ装置104の電源をオフにする。
<電源制御部303による電源監視:(4)スリープ移行時における給電>
次に、画像形成装置101がスリープ状態へ遷移する際の処理について説明する。
CPU340は、電源制御部303にスリープ状態への遷移を通知し、コントローラ103への給電を変更する。なお、前述したように、ブロックごとの給電をするためには、例えば、リレースイッチ308を2系統で構成する。そして、スリープ状態では、電源をオフするブロックにつながる系統のリレースイッチのみをオフとし、他方の系統のリレースイッチをオンとしたままとする。
<電源制御部303による電源監視:(5)スリープ状態における給電>
次に、画像形成装置101のスリープ状態における給電について説明する。
スリープ状態においては、コントローラ103のメモリ341、割り込みコントローラ、ネットワークコントローラ211、RTC212、USBコントローラ208などに給電される。また、操作部105の節電キー、FAX装置107の一部であるNCU355、各種センサ、などにも給電される。ただし、スリープ状態に遷移する要因はシステムによって異なるため、スリープ状態の給電は前述の構成に限られるものではない。
ここで、スリープ復帰時のソフトウェアの動作について述べる。CPLD304は、スリープ状態において、1つ以上の割り込みを受けると、CPU340に割り込み原因を通知する。なお、割り込みは、ネットワーク、タイマやアラームを検知するRTC、着信やオフフックを検知するNCU355、ソフトスイッチ、各種センサ、挿抜や通信を検知するUSB、などから行われる。CPU340は、割り込み原因の通知を受けると、ソフトウェアの状態を通常状態に戻す処理、すなわちスリープ復帰処理を行い、給電を開始する。
<電源制御部303による電源監視:(6)スリープ復帰時における給電>
次に、画像形成装置101がスリープ状態から通常状態に復帰する際の処理について説明する。
CPU340は、スリープ復帰を電源制御部303に通知する。電源制御部303は、通知を受けると、IO信号V_ON307及びP_ON310により、リレースイッチ308及び311を、それぞれ、オンにする。これにより、コントローラ103、プリンタ装置104、スキャナ装置102に給電される。なお、スキャナ装置102に対する電源制御信号は図4には示していないが、プリンタ装置104と共用するか、又は、別の電源制御信号を用意することもできる。
印刷ジョブが終了すると、画像形成装置101は再びスリープ状態に遷移する。CPU340は、スリープ状態への遷移を電源制御部303に通知すると、電源制御部303はIO信号P_ON310によりリレースイッチ311をオフにする。これにより、コントローラ103以外への給電が停止する。
ここで、スリープ状態において、スリープ復帰要因であるネットワーク受信イベントが発生した場合について説明する。
電源制御部303は、スリープ復帰要因を受け、IO信号V_ON307によりリレースイッチ308をオンにし、コントローラ103に給電する。これにより、画像形成装置101はスリープ復帰する。ファクス受信イベントにおいても、同様である。
なお、プリンタ装置104及びスキャナ装置102には、ジョブが生成されていない場合や、デバイス情報の取得が不要な場合は、給電しなくてもよい。
図5は、各電力状態における画像形成装置101の各デバイスへの給電状態の例を示した対応表である。
CPLD304、CPU340、NIC350、NCU355へは、すべての電力状態において給電する。
スリープ状態1101においては、プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107、HDD106には給電しない。通常状態(HDD_OFF)1102においては、スリープ状態の給電1101の給電対象デバイスに加え、プリンタ装置104、スキャナ装置102、FAX装置107に給電する。さらに、通常状態(HDD_ON)1103においては、通常状態(HDD_OFF)1102における給電対象のデバイスに加え、HDD106にも給電する。
<実施例1のフローチャート>
図6は、実施例1におけるスリープ復帰処理を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいては、CPLD304が、INT_FAX353から受信した信号に基づいて、コントローラ103、HDD106、プリンタ装置104への給電を制御する。以下、本フローチャートにおける各処理について説明する。
まず、CPLD304は、INT_FAX353がオンであるか否かを判断する(S601)。INT_FAX353がオンになったら、S602に進む。
INT_FAX353がオンになったら、CPLD304は、コントローラ103の電源をオンにする(S602)。すなわち、CPLD304は、IO信号V_ON307によりリレースイッチ308をオンにし、電源301から電源ラインV309を経由してコントローラ103に給電する。
次に、CPU340は、フラッシュディスク207に記録されているファクスメモリ受信モードのユーザ設定値を参照する(S603)。
ここで、ファクス受信をした際に、受信データをHDD106に保存する設定であるメモリ受信モードに設定されている場合、ファクスメモリ受信モードのユーザ設定値にはオンが記録されている。また、受信データをHDD106に保存することなく印刷を実行する受信印刷モードに設定されている場合、ユーザ設定値にはオフが記録されている。
ファクスメモリ受信モードがオンである場合(S603でY)、CPU340は、HDD106をオンにするようCPLD304に指示する(S604)。すると、CPLD304は、IO信号H_ON370によりリレースイッチ371をオンにし、電源301から電源ラインH372を経由してHDD106に給電する。
一方、ファクスメモリ受信モードがオフである場合(S603でN)、CPU340は、CPLD304に指示を出すことなく、HDD106をオフのままにする(S605)。
図6のフローチャートにより、画像形成装置101(CPLD304)は、HDD106への給電を制御することができる。すなわち、フラッシュディスク207に記録されているファクスメモリ受信モードがオンである場合は、HDD106をオンにする。一方、ファクスメモリ受信モードがオフである場合は、HDD106をオフのままにする。
以上のとおり、実施例1においては、画像形成装置101が受信印刷モードにおいてファクスジョブを受信した場合、HDD106をオフにしたままにするため、電力消費を低減させることが可能となる。
<実施例2>
次に、実施例2について説明する。
実施例1のスリープ復帰処理が、INT_FAX353を介して受信したファクスデータに基づいて行われるものであるのに対して、実施例2はINT_NET351介して受信したパケットに基づいて行われるものである。なお、画像形成装置101の基本的なハードウェア構成などは、実施例1で説明したものと同様である。
<実施例2のフローチャート>
図7は、ネットワークパケットのフォーマットの一例である。
ネットワークパケットはEthernet(登録商標)ヘッダ701、IPヘッダ702、TCP(Transmission Control Protocol)ヘッダ703、TCPペイロード(データ)704から構成される。これらのヘッダ701〜703を解析することで、TCP/IPやping(Packet Internet Groper)で利用されるICMPなどのプロトコルのうち、どのプロトコルのパケットであるかを判断することができる。
TCPペイロード704はデータ本体を含んでおり、本実施例では、ペイロード内の特定のオフセットが規定の値であるか否かに基づいて、リモートUIの要求であるか否かを判断することができる。
ここで、リモートUIであった場合、コンピュータ109のブラウザに表示されるリモートUIコンテンツがHDD106に保存されているならば、復帰時にHDD106をオンした方がユーザへのサービスを迅速に行うことができる。一方、リモートUIコンテンツがHDD106とは異なる不揮発性メモリに保存されているならばHDD106をオンする必要はない。
図8は、実施例2におけるスリープ復帰処理を示すフローチャートである。
まず、CPLD304は、INT_NET351がオンであるか否かを判断する(S801)。
INT_NET351がオンになったら、S802に進む。
INT_NET351がオンになったら、CPU340は、コントローラ103の電源をオンにする(S802)。すなわち、CPLD304は、IO信号V_ON307によりリレースイッチ308をオンにし、電源301から電源ラインV309を経由してコントローラ103に給電する。
次に、CPU340は、受信したネットワークパケットの情報を参照して、受信したネットワークパケットがリモートUIであるか否かを判断する(S803)。
この際、ネットワークパケットのTCPペイロード704の特定オフセットのビットが1である場合、CPU340は、受信したネットワークパケットがリモートUIであると判断する。
受信したネットワークパケットがリモートUIである場合(S803でY)、CPU340は、リモートUIコンテンツがHDD106内に保存されているか否かを確認する(S804)。この際、リモートUIコンテンツの保存場所を例えば不揮発性メモリ205に予め記録しておくことで、確認することができる。
リモートUIコンテンツがHDD内に保存されている場合(S804でY)、CPU340はHDD106をオンするようにCPLD304に指示をする(S805)。すると、CPLD304は、IO信号H_ON370を経由して、リレースイッチ371をオンにし、電源301から電源ラインH372を経由して、HDD106に給電する。
一方、リモートUIコンテンツがHDD内に保存されていない場合(S804でN)、CPU340は、CPLD304に指示を出すことなく、HDD106をオフのままにする(S806)。また、受信したネットワークパケットがリモートUIでないと判断した場合も(S803でN)、CPU340はHDD106をオフのままにする(S806)。
図8のフローチャートにより、画像形成装置101(CPLD304)は、HDD106への給電を制御することができる。すなわち、受信したネットワークパケットがリモートUIアクセス要求であり、リモートUIコンテンツがHDD内に保存されている場合は、HDD106をオンにする。一方、受信したネットワークパケットがリモートUIアクセス要求でない場合や、リモートUIアクセス要求であってもリモートUIコンテンツがHDD内に保存されていない場合は、HDD106をオフのままにする。
以上のとおり、実施例2においては、受信したネットワークパケットがリモートUIであり、リモートUIコンテンツがHDD内に保存されている場合、HDD106をオフにしたままにするため、電力消費を低減させることが可能となる。
なお、本実施例においては、ネットワークパケットのTCPペイロード704を解析する例を挙げたが、ヘッダ701〜703を解析することで判別したプロトコルに応じてHDD106をオンにするか否かを切り替える構成にしてもよい。
また、本実施例においては、コントローラ103をオンにして、スリープ復帰処理をするケースを示したが、ネットワークコントローラ211においてネットワークパケットの解析をする構成にして、さらに省電力を実現することも可能である。
また、本実施例においては、コントローラ103をオンにして、スリープ復帰処理をするケースを示したが、NIC350によりネットワークパケットの解析をする構成にしてもよい。これにより、INT_INET351及びNIC_PCT352経由でCPLD304へパケットの判断結果を伝え、CPLD304にパケットの判断結果に応じた電力制御を行わせることが可能となる。これにより、コントローラ103をオンにすることなく、CPLD304が電力制御するため、さらなる省電力を実現することが可能となる。
<実施例3>
最後に、実施例3について説明する。
実施例3のスリープ復帰処理は、印刷ジョブの受信に基づいて行われるものである。なお、画像形成装置101の基本的なハードウェア構成などは、実施例1や実施例2で説明したものと同様である。
<実施例3のフローチャート>
図9は、実施例3におけるスリープ復帰処理を示すフローチャートである。
まず、CPLD304は、INT_DCON306がオンであるか否かを判断する(S901)。INT_DCON306がオンになったら、S902に進む。
INT_DCON306がオンになったら、CPU340はコントローラ103の電源をONする(S902)。すなわち、CPLD304は、IO信号V_ON307によりリレースイッチ308をオンにすることにより、電源301から電源ラインV309を経由して、コントローラ103に給電する。
次に、CPU340は、CPU221を介して受信したデジタル画像データを画像処理プロセッサ226に入力する。そして、画像処理プロセッサ226は、CPU221を介してメモリ223にDMA転送を行い、デジタル画像データの一時保存を行う。このとき、CPU340は、転送した画像データのすべてがメモリ223に収まるか否かを判断する(S903)。
すべての画像データがメモリ223に収まらない場合(S903でN)、CPU340は、HDD106をオンにするようにCPLD304に指示をする(S904)。すなわち、CPLD304は、IO信号H_ON370によりリレースイッチ371をオンにすることにより、電源301から電源ラインH372を経由して、HDD106に給電する。
一方、すべての画像データがメモリ223に収まる場合(S903でY)、CPU340は、CPLD304に指示を出すことなく、HDD106をオフのままにする(S905)。
図9のフローチャートにより、画像形成装置101(CPLD304)は、HDD106への給電を制御することができる。すなわち、データがメモリ223に収まらない場合は、HDD106をオンにする。一方、画像データがメモリ223に収まる場合は、HDD106をオフのままにする。
以上のとおり、実施例3においては、受信した画像データがメモリ223に収まる場合、HDD106をオフにしたままにするため、電力消費を低減させることが可能となる。
なお、本実施例においては、画像データがメモリ223に収まるか否かに基づいてHDD106への給電を判断する方法について説明した。しかし、この判断の前に、印刷データの枚数を判断するステップを設け、複数枚の印刷データを受け付けた場合は、HDD106をオンにするように切り替える構成にしてもよい。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。すなわち、上述の実施例及びその変形例を組み合わせた構成もすべて本発明に含まれるものである。
101 画像形成装置
103 コントローラ
106 HDD
304 CPLD
340 CPU

Claims (19)

  1. ジョブの実行を制御する制御手段と、
    前記ジョブに関するデータを記憶するストレージ手段と、
    前記ジョブを実行する画像処理手段と、
    前記制御手段及び前記ストレージ手段への電力の供給を制御する電源制御手段と、を有する画像処理装置であって、
    電力状態として、
    少なくとも前記ストレージ手段及び前記画像処理手段への電力供給が停止される第1の電力状態と、
    前記ストレージ手段へ電力を供給することなく、少なくとも前記画像処理手段へ電力を供給する第2の電力状態と、
    少なくとも前記ストレージ手段及び前記画像処理手段へ電力を供給する第3の電力状態と、を備え、
    前記第1の電力状態においてスリープ復帰の要因であるイベントを受信すると、
    前記イベントがジョブを実行するために前記ストレージ手段を使用する必要がない第1のイベントである場合、前記第2の電力状態に遷移し、
    前記イベントがジョブを実行するために前記ストレージ手段を使用する必要がある第2のイベントである場合、前記第3の電力状態に遷移する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の電力状態においてスリープ復帰の要因であるイベントを受信すると、前記制御手段が受信した前記イベントに基づいて前記電源制御手段を制御することにより、前記第2の電力状態又は前記第3の電力状態のいずれかに遷移する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理手段が、プリンタ装置、スキャナ装置、FAX装置の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ストレージ手段がハードディスクドライブである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1の電力状態においてイベントとして受信したジョブに関する設定に基づいて、前記第2の電力状態又は前記第3の電力状態のいずれかに遷移する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の電力状態においてイベントとして受信したジョブに関する受信データに基づいて、前記第2の電力状態又は前記第3の電力状態のいずれかに遷移する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理手段として、ファクス装置を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. ファクスジョブに関する設定を保存する第1の記憶手段を有し、
    前記第1の電力状態においてイベントとしてファクスジョブを受信した際、前記第1の記憶手段に記憶された設定に基づいて、前記第2の電力状態又は前記第3の電力状態のいずれかに遷移する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の記憶手段に記憶された設定が前記ファクスジョブの受信データを前記ストレージ手段に保存する設定である場合、前記第3の電力状態に遷移し、
    前記設定が前記受信データを前記ストレージ手段に保存する設定ではない場合、前記第2の電力状態に遷移する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. ネットワークを介して外部の情報処理装置に接続される
    ことを特徴とする請求項1乃至4、又は6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記ネットワークを介して受信したパケットに基づいて、前記第2の電力状態又は前記第3の電力状態のいずれかに遷移する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記パケットのペイロード内の特定のオフセットの値に基づいて、前記第2の電力状態又は前記第3の電力状態のいずれかに遷移する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記パケットに基づいて前記情報処理装置に表示されるコンテンツが前記ストレージ手段に保存されている場合、前記第3の電力状態に遷移し、
    前記コンテンツが前記ストレージ手段に保存されていない場合、前記第2の電力状態に遷移する
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の画像処理装置。
  14. 前記画像処理手段として、プリント装置を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4、又は6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 画像データを記憶する第2の記憶手段を有し、
    前記第1の電力状態においてイベントとして印刷ジョブを受信した際、前記印刷ジョブの画像データを第2の記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  16. 前記画像データのすべてが前記第2の記憶手段に収まる場合、前記第2の電力状態に遷移し、
    前記画像データのすべてが前記第2の記憶手段に収まらない場合、前記第3の電力状態に遷移する
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 前記画像処理手段として、スキャナ装置を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. ジョブの実行を制御する制御手段と、
    前記ジョブに関するデータを記憶するストレージ手段と、
    前記ジョブを実行する画像処理手段と、
    前記制御手段及び前記ストレージ手段への電力の供給を制御する電源制御手段と、を有し、
    電力状態として、
    少なくとも前記ストレージ手段及び前記画像処理手段への電力供給が停止される第1の電力状態と、
    前記ストレージ手段へ電力を供給することなく、少なくとも前記画像処理手段へ電力を供給する第2の電力状態と、
    少なくとも前記ストレージ手段及び前記画像処理手段へ電力を供給する第3の電力状態と、を備える画像処理装置の制御方法であって、
    前記第1の電力状態においてスリープ復帰の要因であるイベントを受信すると、
    前記イベントがジョブを実行するために前記ストレージ手段を使用する必要がない第1のイベントである場合、前記第2の電力状態に遷移する工程と、
    前記イベントがジョブを実行するために前記ストレージ手段を使用する必要がある第2のイベントである場合、前記第3の電力状態に遷移する工程と、を有する
    ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  19. 請求項18に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータにより実行させるためのプログラム。
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