JP2020126706A - ウインドシールド - Google Patents
ウインドシールド Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020126706A JP2020126706A JP2019016582A JP2019016582A JP2020126706A JP 2020126706 A JP2020126706 A JP 2020126706A JP 2019016582 A JP2019016582 A JP 2019016582A JP 2019016582 A JP2019016582 A JP 2019016582A JP 2020126706 A JP2020126706 A JP 2020126706A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass plate
- windshield according
- heating wire
- vehicle
- windshield
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Surface Heating Bodies (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
Description
外側ガラス板と、
前記外側ガラス板と対向配置される内側ガラス板と、
前記外側ガラス板と内側ガラス板との間に配置される中間膜と、
前記内側ガラス板の車内側の面に設けられる発熱体と、
を備え、
前記内側ガラス板の車内側の面において、前記発熱体の少なくとも一部が、前記ブラケットにより覆われる位置に配置されている、ウインドシールド。
前記カバー部材は、前記開口の内部に配置されている、項3から5のいずれかに記載のウインドシールド。
前記カバー部材の少なくとも一部は、前記開口の周縁からはみ出すように配置されている、項3から5のいずれかに記載のウインドシールド。
前記発熱体は、加熱線を有しており、当該加熱線の少なくとも一部が、前記開口を通過するように配置されている、項3から5のいずれかに記載のウインドシールド。
前記加熱線において、前記開口で略平行になっている部分の間隔が1mm以上である、項8から10のいずれかに記載のウインドシールド。
前記屈曲部が曲線状に形成されている、項8から12のいずれかに記載のウインドシールド。
図3は合わせガラスの断面図である。同図に示すように、この合わせガラス10は、外側ガラス板11及び内側ガラス板12を備え、これらガラス板11、12の間に樹脂製の中間膜13が配置されている。以下、これらの構成について説明する。
まず、外側ガラス板11及び内側ガラス板12から説明する。外側ガラス板11及び内側ガラス板12は、公知のガラス板を用いることができ、熱線吸収ガラス、一般的なクリアガラスやグリーンガラス、またはUVグリーンガラスで形成することもできる。但し、これらのガラス板11、12は、自動車が使用される国の安全規格に沿った可視光線透過率を実現する必要がある。例えば、外側ガラス板11により必要な日射吸収率を確保し、内側ガラス板12により可視光線透過率が安全規格を満たすように調整することができる。以下に、クリアガラス、熱線吸収ガラス、及びソーダ石灰系ガラスの一例を示す。
SiO2:70〜73質量%
Al2O3:0.6〜2.4質量%
CaO:7〜12質量%
MgO:1.0〜4.5質量%
R2O:13〜15質量%(Rはアルカリ金属)
Fe2O3に換算した全酸化鉄(T−Fe2O3):0.08〜0.14質量%
熱線吸収ガラスの組成は、例えば、クリアガラスの組成を基準として、Fe2O3に換算した全酸化鉄(T−Fe2O3)の比率を0.4〜1.3質量%とし、CeO2の比率を0〜2質量%とし、TiO2の比率を0〜0.5質量%とし、ガラスの骨格成分(主に、SiO2やAl2O3)をT−Fe2O3、CeO2およびTiO2の増加分だけ減じた組成とすることができる。
SiO2:65〜80質量%
Al2O3:0〜5質量%
CaO:5〜15質量%
MgO:2質量%以上
NaO:10〜18質量%
K2O:0〜5質量%
MgO+CaO:5〜15質量%
Na2O+K2O:10〜20質量%
SO3:0.05〜0.3質量%
B2O3:0〜5質量%
Fe2O3に換算した全酸化鉄(T−Fe2O3):0.02〜0.03質量%
中間膜13は、少なくとも一層で形成されており、一例として、図3に示すように、軟質のコア層131を、これよりも硬質のアウター層132で挟持した3層で構成することができる。但し、この構成に限定されるものではなく、コア層131と、外側ガラス板11側に配置される少なくとも1つのアウター層132とを有する複数層で形成されていればよい。例えば、コア層131と、外側ガラス板11側に配置される1つのアウター層132を含む2層の中間膜13、またはコア層131を中心に両側にそれぞれ2層以上の偶数のアウター層132を配置した中間膜13、あるいはコア層131を挟んで一方に奇数のアウター層132、他方の側に偶数のアウター層132を配置した中間膜13とすることもできる。なお、アウター層132を1つだけ設ける場合には、上記のように外側ガラス板11側に設けているが、これは、車外や屋外からの外力に対する耐破損性能を向上するためである。また、アウター層132の数が多いと、遮音性能も高くなる。
次に、マスク層110について説明する。図1及び図2に例示されるように、本実施形態では、マスク層110は、合わせガラス10の車内側の内面(内側ガラス板12の内面)に積層され、合わせガラス10の周縁部に沿って形成されている。具体的には、図1に例示されるように、本実施形態に係るマスク層110は、合わせガラス10の周縁部に沿う周縁領域111と、合わせガラス10の上辺部から下方に矩形状に突出した突出領域112とに分けることができる。周縁領域111は、ウインドシールドの周縁部からの光の入射を遮蔽する。一方、突出領域112は、車内に配置される撮影装置2を車外から見えないようにする。
*2,主成分:ホウケイ酸ビスマス、ホウケイ酸亜鉛
次に、図4を用いて、撮影装置(情報取得装置)2及び画像処理装置3を備える車載システム5について説明する。図4は、車載システム5の構成を例示する。図4に例示されるように、本実施形態に係る車載システム5は、上記撮影装置2と、当該撮影装置2に接続される画像処理装置3と、を備えている。
次に、加熱線6について、図5及び図6を参照しつつ説明する。図5及び図6に示すように、加熱線6は、第1加熱線61、第2加熱線62、及び接続線63によって撮影窓113を通過するように、内側ガラス板12の車内側の面に配置されている。より詳細に説明すると、第1加熱線61及び第2加熱線62は、並列に接続され撮影窓113を通過するように配置されている。第1加熱線61は、撮影窓113の上部を通過するように配置され、第2加熱線62は、撮影窓113の下部を通過するように配置されている。また、両加熱線61,62は、水平方向と交差する斜め方向に延びている。
次に、防曇シート7について説明する。上述したように、防曇シート7は、撮影窓113に貼り付けられるものであり、特に、本実施形態においては、図6に示すように、加熱線6を覆うように、防曇シート7が貼り付けられている。なお、加熱線6全体を防曇シート7によって覆わなくてもよく、少なくとも撮影窓113に相当する部分が、防曇シート7によって覆われるようにしてもよい。あるいは、ブラケット及びカバーによって覆われる部分に防曇シート7が貼り付けられていてもよい。
防曇層は、合わせガラス板10の防曇効果を奏するものであれば、特には限定されず、公知のものを用いることができる。一般的に、防曇層は、水蒸気から生じる水を水膜として表面に形成する親水タイプ、水蒸気を吸収する吸水タイプ、表面に水滴が凝結しにくい撥水吸水タイプ、及び水蒸気から生じる水滴を撥水する撥水タイプがあるが、いずれのタイプの防曇層も適用可能である。以下では、その一例として、撥水吸水タイプの防曇層の例を説明する。
有機無機複合防曇層は、基材フィルムの表面に形成された単層膜もしくは積層された複層膜である。有機無機複合防曇層は、少なくとも吸水性樹脂と撥水基と金属酸化物成分とを含んでいる。防曇膜は、必要に応じ、その他の機能成分をさらに含んでいてもよい。吸水性樹脂は、水を吸収して保持できる樹脂であればその種類を問わない。撥水基は、撥水基を有する金属化合物(撥水基含有金属化合物)から防曇膜に供給することができる。金属酸化物成分は、撥水基含有金属化合物その他の金属化合物、金属酸化物微粒子等から防曇膜に供給することができる。以下、各成分について説明する。
吸水性樹脂としては特に制限はなく、ポリエチレングリコール、ポリエーテル系樹脂、ポリウレタン樹脂、デンプン系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステルポリオール、ヒドロキシアルキルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。これらのうち好ましいのは、ヒドロキシアルキルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル、エポキシ系樹脂及びポリウレタン樹脂であり、より好ましいのは、ポリビニルアセタール樹脂、エポキシ系樹脂及びポリウレタン樹脂であり、特に好ましいのは、ポリビニルアセタール樹脂である。
撥水基による上述の効果を十分に得るためには、撥水性が高い撥水基を用いることが好ましい。好ましい撥水基は、(1)炭素数3〜30の鎖状又は環状のアルキル基、及び(2)水素原子の少なくとも一部をフッ素原子により置換した炭素数1〜30の鎖状又は環状のアルキル基(以下、「フッ素置換アルキル基」ということがある)から選ばれる少なくとも1種である。
撥水基を防曇膜に配合するためには、撥水基を有する金属化合物(撥水基含有金属化合物)、特に撥水基と加水分解可能な官能基又はハロゲン原子とを有する金属化合物(撥水基含有加水分解性金属化合物)又はその加水分解物を、膜を形成するための塗工液に添加するとよい。言い換えると、撥水基は、撥水基含有加水分解性金属化合物に由来するものであってもよい。撥水基含有加水分解性金属化合物としては、以下の式(I)に示す撥水基含有加水分解性シリコン化合物が好適である。
RmSiY4-m (I)
ここで、Rは、撥水基、すなわち水素原子の少なくとも一部がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1〜30の鎖状又は環状のアルキル基であり、Yは加水分解可能な官能基又はハロゲン原子であり、mは1〜3の整数である。加水分解可能な官能基は、例えば、アルコキシル基、アセトキシ基、アルケニルオキシ基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種であり、好ましくはアルコキシ基、特に炭素数1〜4のアルコキシ基である。アルケニルオキシ基は、例えばイソプロペノキシ基である。ハロゲン原子は、好ましくは塩素である。なお、ここに例示した官能基は、以降に述べる「加水分解可能な官能基」としても使用することができる。mは好ましくは1〜2である。
RmSiO(4-m)/2 (II)
ここで、R及びmは、上述したとおりである。加水分解及び重縮合の後、式(II)により示される化合物は、実際には、防曇膜中において、シリコン原子が酸素原子を介して互いに結合したネットワーク構造を形成する。
無機酸化物は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物であり、少なくとも、Siの酸化物(シリカ)を含む。有機無機複合防曇層は、吸水性樹脂100重量部に対し、好ましくは0.01重量部以上であり、より好ましくは0.1重量部以上、さらに好ましくは0.2重量部以上、特に好ましくは1重量部以上、最も好ましくは5重量部以上、場合によっては10重量部以上、必要であれば20重量部以上、また、好ましくは50重量部以下、より好ましくは45重量部以下、さらに好ましくは40重量部以下、特に好ましくは35重量部以下、最も好ましくは33重量部以下、場合によっては30重量部以下となるように、無機酸化物を含むことが好ましい。無機酸化物は、有機無機複合防曇層の強度、特に耐摩耗性を確保するために必要な成分であるが、その含有量が多くなると、有機無機複合防曇層の防曇性が低下する。
有機無機複合防曇層は、無機酸化物の少なくとも一部として、無機酸化物微粒子をさらに含んでいてもよい。無機酸化物微粒子を構成する無機酸化物は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物であり、好ましくはシリカ微粒子である。シリカ微粒子は、例えば、コロイダルシリカを添加することにより有機無機複合防曇層に導入できる。無機酸化物微粒子は、有機無機複合防曇層に加えられた応力を、有機無機複合防曇層を支持する物品に伝達する作用に優れ、硬度も高い。したがって、無機酸化物微粒子の添加は、有機無機複合防曇層の耐摩耗性を向上させる観点から有利である。また、有機無機複合防曇層に無機酸化物微粒子を添加すると、微粒子が接触又は近接している部位に微細な空隙が形成され、この空隙から膜中に水蒸気が取り込まれやすくなる。このため、無機酸化物微粒子の添加は、防曇性の向上に有利に作用することもある。無機酸化物微粒子は、有機無機複合防曇層を形成するための塗工液に、予め形成した無機酸化物微粒子を添加することにより、有機無機複合防曇層に供給することができる。
防曇膜は、撥水基を有しない加水分解性金属化合物(撥水基非含有加水分解性化合物)に由来する金属酸化物成分を含んでいてもよい。好ましい撥水基非含有加水分解性金属化合物は、撥水基を有しない加水分解性シリコン化合物である。撥水基を有しない加水分解性シリコン化合物は、例えば、シリコンアルコキシド、クロロシラン、アセトキシシラン、アルケニルオキシシラン及びアミノシランから選ばれる少なくとも1種のシリコン化合物(ただし、撥水基を有しない)であり、撥水基を有しないシリコンアルコキシドが好ましい。なお、アルケニルオキシシランとしては、イソプロペノキシシランを例示できる。
SiY4 (III)
上述したとおり、Yは、加水分解可能な官能基であって、好ましくはアルコキシル基、アセトキシ基、アルケニルオキシ基、アミノ基及びハロゲン原子から選ばれる少なくとも1つである。
防曇膜は、架橋剤、好ましくは有機ホウ素化合物、有機チタン化合物及び有機ジルコニウム化合物から選ばれる少なくとも1種の架橋剤、に由来する架橋構造を含んでいてもよい。架橋構造の導入は、防曇膜の耐摩耗性、耐擦傷性、耐水性を向上させる。別の観点から述べると、架橋構造の導入は、防曇膜の防曇性能を低下させることなくその耐久性を改善することを容易にする。
防曇膜にはその他の添加剤を配合してもよい。添加剤としては、防曇性を改善する機能を有するグリセリン、エチレングリコール等のグリコール類が挙げられる。添加剤は、界面活性剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、着色剤、消泡剤、防腐剤等であってもよい。
有機無機複合防曇層の膜厚は、要求される防曇特性その他に応じて適宜調整すればよい。有機無機複合防曇層の膜厚は、好ましくは2〜20μmであり、より好ましくは2〜15μm、さらに好ましくは3〜10μmである。
基材フィルム72は、透明の樹脂フィルムで形成され、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネートや、アクリル系樹脂で形成することができる。そして、その樹脂には紫外線吸収剤が含有されていても良い。特に、基材フィルム72は、後述するように、加熱線6から車内側への放熱を抑制するため、ガラス板11,12よりも低い熱伝導率を有する材料であることが好ましい。具体的には、基材フィルム72の熱伝導率は、0.7W/(m・K)以下であることが好ましく、0.5W/(m・K)以下であることがさらに好ましい。
粘着層71は、後述するように、基材フィルム72を内側ガラス板12に十分な強度で固定できるものであればよい。具体的には、常温でタック性を有するアクリル系、ゴム系、及びメタクリル系とアクリル系のモノマーを共重合し、所望のガラス転移温度に設定した樹脂などの粘着層を使用できる。アクリル系モノマーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ステアリル及びアクリル酸2エチルヘキシル等を適用することができ、メタクリル系モノマーとしては、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル及びメタクリル酸ステアリル等を適用することができる。また、ヒートラミネートなどで施工をする場合には、ラミネート温度で軟化する有機物を用いても良い。ガラス転移温度は、例えばメタクリル系とアクリル系のモノマーを共重合した樹脂の場合、各モノマーの配合比を変更することによって調整することができる。紫外線吸収剤が粘着層に含有されていても良い。
第1保護シート74は、合わせガラス10の撮影窓113に固定されるまでの間、粘着層71を保護するものであり、例えば、シリコーンなどの離型剤が塗布された樹脂製のシートで形成されている。同様に、第2保護シート75は、合わせガラスの撮影窓に固定されるまでの間、防曇層73を保護するためのものであり、離型剤が塗布された樹脂製のシートで形成されている。いずれも公知の一般的な離型シートを採用することができる。
次に、ウインドシールドの製造方法について説明する。まず、所定の形状に形成された外側ガラス板11及び内側ガラス板12の少なくとも一方にマスク層110を積層する。続いて、これらのガラス板11,12が湾曲するように成形する。この方法は、特には限定されないが、例えば、公知のプレス成形により行うことができる。あるいは、成形型上に外側ガラス板11及び内側ガラス板12を重ねて配置した後、この成形型を加熱炉を通過させて加熱する。これによって、これらのガラス板11,12を自重により湾曲させることができる。
以上説明したウインドシールドによれば、次のような効果を得ることができる。
(1)加熱線6が、撮影窓113を通過するように設けられているため、撮影窓113において、合わせガラス10が曇るのを防止することができる。また、加熱線6によって合わせガラス10の解氷を行うこともできる。そのため、撮影装置2により、撮影窓113を介して光を受光する際、撮影窓113の曇りによって、光の通過に支障を来たし、測定が正確に行えないなどの不具合を防止することができる。その結果、情報の処理を正確に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は適宜組み合わせることができる。
加熱線6の配線パターンは、上記実施形態で示したものに限定されず、種々のパターンが可能である。例えば、第1及び第2加熱線61,62の主部611,621の数、連結部612,622の数、主部611,621の向き、接続線63の長さ、接続線63の向き、接続端子64,65の位置などは、適宜変更することができる。また、撮影窓113の形状も台形状以外でもよく、撮影装置2での撮影が可能であれば、適宜変更することができる。そして、撮影窓の形状が変われば、加熱線の配線パターンも適宜、変更することができる。
上記実施形態では、加熱線6を防曇シート7によって覆っているが、防曇シート7は、必ずしも必要ではない。すなわち、少なくとも加熱線6の少なくとも一部がブラケット及びカバーによって覆われていればよい。
防曇シート7の代わりに、カバー部材によって加熱線6を覆うこともできる。カバー部材は、例えば、防曇シート7の基材フィルム72と同様の材料で形成することができ、これを粘着層によって内側ガラス板(マスク層を含む)12に貼り付けることができる。こうすることで、加熱線6から車内側への放熱を抑制することができる。
マスク層110の一部または全部を、合わせガラス10へ貼り付け可能な遮蔽フィルムで構成し、これによって車外からの視野を遮蔽することもできる。なお、遮蔽フィルムを内側ガラス板12の車外側の面に貼り付ける場合には、予備接着の前、または本接着の後に貼り付けを行うことができる。
上記実施形態では、本発明の情報取得装置として、カメラを有する撮影装置2を用いたが、これに限定されるものではなく、種々の情報取得装置を用いることができる。すなわち、車外からの情報を取得するために、光の照射及び/または受光を行うものであれば、特には限定されない。例えば、レーザレーダ、ライトセンサ、レインセンサ、光ビーコンなどの車外からの信号を受信する受光装置など、種々の装置に適用することができる。また、上記撮影窓113のような開口は、光の種類に応じて、マスク層110に適宜設けることができ、複数の開口を設けることもできる。例えば、ステレオカメラを設ける場合には、マスク層110に2つの撮影窓が形成され、各撮影窓に防曇シートが取り付けられる。なお、情報取得装置はガラスに接触していても接触していなくても良い。また、撮影窓113は、全周が閉じている必要はなく、一部が開放される形状であってもよい。
11 外側ガラス板
12 内側ガラス板
13 中間膜
110 マスク層
113 撮影窓(開口)
6 加熱線
7 防曇シート
71 粘着層
72 基材フィルム
73 防曇層
Claims (30)
- 光の照射及び/または受光を行うことで、車外からの情報を取得する情報取得装置がブラケットを介して取り付け可能なウインドシールドであって、
外側ガラス板と、
前記外側ガラス板と対向配置される内側ガラス板と、
前記外側ガラス板と内側ガラス板との間に配置される中間膜と、
前記内側ガラス板の車内側の面に設けられる発熱体と、
を備え、
前記内側ガラス板の車内側の面において、前記発熱体の少なくとも一部が、前記ブラケットにより覆われる位置に配置されている、ウインドシールド。 - 前記発熱体上に設けられた防曇手段をさらに備えている、請求項1に記載のウインドシールド。
- 前記内側ガラス板の車内側の面に設けられ、前記発熱体の少なくとも一部を覆うカバー部材をさらに備えている、請求項1または2に記載のウインドシールド。
- 前記カバー部材は、前記発熱体と防曇手段との間に設けられている、請求項3に記載のウインドシールド。
- 前記カバー部材の熱伝導率は、前記両ガラス板の熱伝導率よりも小さい、請求項3または4に記載のウインドシールド。
- 前記光が通過する開口を有し、前記内側ガラス板の車内側の面及び前記外側ガス板の車内側の面のうち、少なくとも前記内側ガラス板の車内側の面に配置された遮蔽層をさらに備え、
前記カバー部材は、前記開口の内部に配置されている、請求項3から5のいずれかに記載のウインドシールド。 - 前記光が通過する開口を有し、前記内側ガラス板の車内側の面及び前記外側ガス板の車内側の面のうち、少なくとも前記内側ガラス板の車内側の面に配置された遮蔽層をさらに備え、
前記カバー部材の少なくとも一部は、前記開口の周縁からはみ出すように配置されている、請求項3から5のいずれかに記載のウインドシールド。 - 前記光が通過する開口を有し、前記内側ガラス板の車内側の面及び前記外側ガス板の車内側の面のうち、少なくとも前記内側ガラス板の車内側の面に配置された遮蔽層をさらに備え、
前記発熱体は、加熱線を有しており、当該加熱線の少なくとも一部が、前記開口を通過するように配置されている、請求項3から5のいずれかに記載のウインドシールド。 - 前記発熱体は、前記カバー部材により覆われている、請求項8に記載のウインドシールド。
- 前記発熱体の周縁部の少なくとも一部が、前記カバー部材で覆われていない、請求項8に記載のウインドシールド。
- 前記加熱線において、前記開口を通過する部分の線幅の少なくとも一部が0.5mm以下である、請求項8から10のいずれかに記載のウインドシールド。
- 前記開口を通過する加熱線の少なくとも一部は、略平行に配置され、
前記加熱線において、前記開口で略平行になっている部分の間隔が1mm以上である、請求項8から10のいずれかに記載のウインドシールド。 - 前記加熱線は、少なくとも一つの屈曲部を有しており、
前記屈曲部が曲線状に形成されている、請求項8から12のいずれかに記載のウインドシールド。 - 前記屈曲部の線幅が、前記加熱線において、前記屈曲部以外の部分の線幅よりも太い、請求項13に記載のウインドシールド。
- 前記加熱線において、前記開口の内側の加熱線の少なくとも一部の線幅が、前記開口の外側の加熱線の平均線幅よりも細い、請求項8から14のいずれかに記載のウインドシールド。
- 前記発熱体は、2以上の並列回路により構成されている、請求項8から15のいずれかに記載のウインドシールド。
- 前記開口の面積が、7000mm2以上である、請求項16に記載のウインドシールド。
- 前記各並列回路による抵抗値は、前記2以上の並列回路の抵抗値の平均に対して±30%以内である、請求項16または17に記載のウインドシールド。
- 前記各並列回路による抵抗値は、前記2以上の並列回路の抵抗値の平均に対して±30%以内となるように、前記開口よりも外側に延びる部分の線幅が調整されている、請求項16または17に記載のウインドシールド。
- 前記各並列回路における前記加熱線において、前記開口の内部に配置される部分の線長さの比が30%以内である、請求項16または17に記載のウインドシールド。
- 前記加熱線は、前記内側ガラス板の車内側の面に印刷されている、請求項1から20のいずれかに記載のウインドシールド。
- 前記防曇手段は、吸水性樹脂からなる防曇膜を備えている、請求項2から請求項21に記載のウインドシールド。
- 前記防曇膜が配置された基材フィルムと、前記基材フィルムにおいて前記防曇膜とは反対側の面に設けられた粘着層と、をさらに備えている、請求項22に記載のウインドシールド。
- 前記基材フィルムが、前記カバー部材を構成している、請求項23に記載のウインドシールド。
- 前記カバー部材は、粘着層を有している、請求項3から22のいずれかに記載のウインドシールド。
- 前記粘着層の厚みは、前記発熱体の厚みより大きく、当該厚みの20倍以下である、請求項25に記載のウインドシールド。
- 前記粘着層の厚みは、前記遮蔽層の厚みより大きく、当該厚みの20倍以下である、請求項26または27に記載のウインドシールド。
- 前記粘着層の20℃でのせん断貯蔵弾性率が、1.0×103GPa以上、1.0×107GPa以下である、請求項25から27のいずれかに記載のウインドシールド。
- 前記粘着層の粘着力が、0.25N/10mm以上、12N/mm以下である、請求項25から28のいずれかに記載のウインドシールド。
- 前記カバー部材の厚みが25μm以上、200μm以下である、請求項25から29のいずれかに記載のウインドシールド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019016582A JP7368944B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | ウインドシールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019016582A JP7368944B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | ウインドシールド |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020126706A true JP2020126706A (ja) | 2020-08-20 |
JP2020126706A5 JP2020126706A5 (ja) | 2021-10-14 |
JP7368944B2 JP7368944B2 (ja) | 2023-10-25 |
Family
ID=72084115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019016582A Active JP7368944B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | ウインドシールド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7368944B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021040055A1 (ja) * | 2019-09-01 | 2021-03-04 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド |
WO2022202216A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 | リンテック株式会社 | 三次元成形用配線シート |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017114484A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド |
JP2017212148A (ja) * | 2016-05-26 | 2017-11-30 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド |
JP2017214059A (ja) * | 2016-05-27 | 2017-12-07 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド |
WO2018016452A1 (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド及びウインドシールドの製造方法 |
-
2019
- 2019-01-31 JP JP2019016582A patent/JP7368944B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017114484A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド |
JP2017212148A (ja) * | 2016-05-26 | 2017-11-30 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド |
JP2017214059A (ja) * | 2016-05-27 | 2017-12-07 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド |
WO2018016452A1 (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド及びウインドシールドの製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021040055A1 (ja) * | 2019-09-01 | 2021-03-04 | 日本板硝子株式会社 | ウインドシールド |
WO2022202216A1 (ja) * | 2021-03-23 | 2022-09-29 | リンテック株式会社 | 三次元成形用配線シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7368944B2 (ja) | 2023-10-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7444830B2 (ja) | ウインドシールド | |
JP2017214059A (ja) | ウインドシールド | |
JP6713832B2 (ja) | ウインドシールド | |
JP6625727B2 (ja) | ウインドシールド | |
JP6955866B2 (ja) | ガラス板の製造方法及び自動車用ガラス板 | |
JP6886245B2 (ja) | 合わせガラス | |
JP7295115B2 (ja) | ウインドシールド | |
WO2020158834A1 (ja) | ウインドシールド | |
JP7368944B2 (ja) | ウインドシールド | |
JP6615651B2 (ja) | ウインドシールド | |
WO2019235479A1 (ja) | ウインドシールド | |
WO2017065114A1 (ja) | 合わせガラス | |
WO2020209372A1 (ja) | ウインドシールド | |
JP6816145B2 (ja) | ウインドシールドモジュールの製造方法 | |
WO2018092779A1 (ja) | 防曇積層体及び防曇シートの貼付方法 | |
JP2020026217A (ja) | ウインドシールド及びその製造方法 | |
JP7236264B2 (ja) | ウインドシールドの製造方法 | |
JP2021116012A (ja) | ウインドシールド | |
JP2018020767A (ja) | 防曇シートの貼付具及び貼付方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210830 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221018 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20221216 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230404 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230605 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231013 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7368944 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |