JP2020125773A - 吸盤 - Google Patents
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Abstract
Description
第1逆止弁30は、第1流路15に設けられており、第1流路15を開け可能に閉鎖する。これにより、流体は第1空気室13から第2空気室14に流すことが可能である。第2逆止弁40は、第2流路16に設けられており、第2流路16を開け可能に閉鎖する。これにより、流体は第2空気室14から外部に流すことが可能である。第1逆止弁30と第2逆止弁40により、第1空気室13と第2空気室14とにある流体は、一方向だけに流して排出することが可能であり、吸着力を増加することが可能である。外部が負圧状態(例えば負圧が0.533バール(bar))であっても、制御部材12は、外力により円盤部112から離れる方向へ移動しにくい。
本実施形態では、制御部材12と台部111との間には、両者を弾性的に押し付ける弾性部材50が設けられている。弾性部材50により、制御部材12は弾性的な押さえ力を有する。詳細には、外部が負圧状態(例えば負圧が0.533バール(bar))であっても、制御部材12は、弾性部材50の押さえ方向へ移動しにくい。前記流体は、気体または液体である。本実施形態では、円盤部112がシリコン製の吸盤であり、弾性的に変形することが可能である。
ネック段42は第2流路16を挿通する。上段41は、第2流路16の第1ポート161に押し付けて閉鎖する。底段43は、第2流路16の第1ポート161から遠く離れた第2ポート162に押し付けて閉鎖する。底段43は十字形を呈する。底段43には、互いに直交するシール片44が複数設けられている。これにより、変形しやすくなり、密封効果が良くなる。特に、第1逆止弁30と第2逆止弁40とは変形可能な材質を採用するため、底段43は、変形して第2ポート162を閉鎖し、又は第2ポート162を開けることが可能である。これにより、流体は一方向に流入することが可能である。
本実施形態では、環状プラグ部20は制御部材12に脱着可能に嵌め設けられているリングである。前記リングは弾性的に変形可能な材質を採用する。もちろん、環状プラグ部は制御部材と一体成形されてもよい。詳細には、環状プラグ部20に外環状面21が設けられている。外環状面21に外環状突起22が少なくとも一つ設けられている。外環状突起22は台部111の裏壁に押し付けることにより、制御部材12は台部111の裏壁に緊迫して気密効果を得る。これにより、制御部材12と台部111との間は気密状態を保持する。
本実施形態では、外環状突起22が、複数あり、互いに離隔するように設けられる。これにより、移動および緊迫がスムーズとなり、気密効果は良くなる。環状プラグ部20には、外環状面21に対向する裏環状面23が設けられている。環状溝17に環状凸縁171が複数設けられている。環状凸縁171は、径方向に沿って裏環状面23に押し付けることにより、外環状面21の各外環状突起22が台部111の裏壁に緊迫し、気密効果を向上することが可能である。
キャップ60と制御部材12との間に少なくとも一つの排気流路70を形成することが好ましい。各排気流路70は第2流路16および外部と連通する。本実施形態では、排気流路70が複数ある。制御部材12に排気流路70が複数設けられている。各排気流路70には、第1排気段71と、第1排気段71に直交する第2排気段72とが設けられている。これにより、流体の排出はスムーズとなる。詳細には、制御部材12の軸方向の断面形状はほぼコ字形を呈する。制御部材12には、上面121と、周面122とが設けられている。各排気流路70には、更に、第2排気段72と直交する第3排気段73が設けられている。上面121に第1排気段71が設けられている。周面122に第2排気段72が設けられている。
制御部材12とキャップ60とから、第3排気段73が構成される。これにより、流体の排出はスムーズとなる。もちろん、各排気流路の排気段の数量が限定されず、必要によって変更してもよい。
キャップ60は、制御部材12の一部を被り、識別段123がキャップ60から露呈する。識別段123は制御部材12の一部に属する。制御部材12と識別段123とは、一体成形されるときに色が付けられる。これにより、作製プロセスを簡単化することが可能であり、識別段123は制御部材12から離脱することはない。本実施形態では、識別段123が環状突起であってもよい。もちろん、識別段は制御部材に付けられたマークでもよい。特に、外部に対して負圧状態であるときに、識別段123が台座11外から露呈せず、これにより、外部に対する負圧状態の度合の判断の精確度を向上することが可能である。
本実施形態では、第1係止部114が複数あり、第2係止部115が複数あり、穿孔116と制御部材12とがセンターラインL1を中心とし、複数の第1係止部114と複数の第2係止部115とは、それぞれセンターラインL1を囲むように設けられることにより、結合効果を向上することが可能である。一方、各第1係止部114と各第2係止部115とのうちの少なくとも一方にガイド斜面が設けられており、前記ガイド斜面はセンターラインL1に対して傾斜する。これにより、取付作業がスムーズとなる。
本実施形態では、各第1係止部114と各第2係止部115とに、ガイド斜面80, 81がそれぞれ設けられており、各第1係止部114のガイド斜面80は、蓋部113から台部111へ、径方向に沿って徐々にセンターラインL1から離れる。各第2係止部115のガイド斜面81は、蓋部113から台部111へ、径方向に沿って徐々にセンターラインL1から離れる。
ベース部93に貫通孔92が設けられている。これにより、楕円形押さえリング94の両側を押圧すると、ベース部93が変形して貫通孔92を開けて、圧力をリリースする効果を有し、そしてベース部93が変形すぎることを防止することが可能である。もちろん、前記楕円形押さえリングは、円形、矩形、又は多辺形などでもよい。
本実施形態では、台座11に第1係止構造18が設けられており、フック19に第2係止構造191が設けられている。第1係止構造18は、係止穴181と、係止穴181を構成するタブ182と、を備える。係止穴181は、互いに反対する両側へ開放する。第2係止構造191に係合溝192が設けられている。第2係止構造191の形状は、ほぼ係止穴181の形状に対応する。第2係止構造191は、係止穴181を挿通して、係合溝192でタブ182と係合することが可能である。詳細には、第2係止構造191が、片状を呈し、大径段193と、小径段194と、を備える。大径段193と小径段194とは、それぞれタブ182に押し付けることにより、結合力を増加することが可能である。
2 ベース面
10 吸盤部材
11 台座
12 制御部材
13 第1空気室
14 第2空気室
15 第1流路
16 第2流路
17 環状溝
18 第1係止構造
19 フック
20 環状プラグ部
21 外環状面
22 外環状突起
23 裏環状面
30 第1逆止弁
40 第2逆止弁
41 上段
42 ネック段
43 底段
44 シール片
50 弾性部材
60 キャップ
61 第1結合構造
70 排気流路
71 第1排気段
72 第2排気段
73 第3排気段
80、81 ガイド斜面
90 入気流路
91 圧力リリーフ弁部
92 貫通孔
93 ベース部
94 楕円形押さえリング
95 リブ部
111 台部
112 円盤部
113 蓋部
114 第1係止部
115 第2係止部
116 穿孔
121 上面
122 周面
123 識別段
124 第2結合構造
161 第1ポート
162 第2ポート
171 環状凸縁
181 係止穴
182 タブ
191 第2係止構造
192 係合溝
193 大径段
194 小径段
L1 センターライン
Claims (5)
- 台座と、前記台座に移動可能に設けられている制御部材と、第1流路と、第2流路と、を備え、前記台座は、台部と、前記台部に弾性的に変形可能に設けられている円盤部と、を備え、前記円盤部はベース面に接触し、前記台座に第1空気室が設けられており、前記制御部材と前記台座との間に第2空気室が形成され、前記第1流路は前記第1空気室および前記第2空気室と連通し、前記制御部材に前記第2流路が設けられている吸盤部材と、
前記第1流路に設けられており、前記第1流路を開け可能に閉鎖し、これにより、流体が、前記第1空気室から前記第2空気室に流すことが可能な第1逆止弁と、
前記第2流路に設けられており、前記第2流路を開け可能に閉鎖し、これにより、流体が、前記第2空気室から外部に流すことが可能な第2逆止弁と、を備えることを特徴とする、
吸盤。 - 前記制御部材は、更に、環状プラグ部を備え、前記環状プラグ部は前記台部を押し付け、前記制御部材に環状溝が設けられており、前記環状プラグ部は前記環状溝内に設けられており、前記環状プラグ部は、前記環状溝と前記台部との間を押し付け、前記環状プラグ部に外環状面が設けられており、前記外環状面に外環状突起が少なくとも一つ設けられており、前記外環状突起は前記台部の裏壁を押し付けることを特徴とする、請求項1に記載の吸盤。
- 前記制御部材は識別段と一体成形され、前記制御部材は移動することが可能であることにより、前記識別段は前記台座内と前記台座外との間に移動することが可能であり、前記識別段に色が付けられたことを特徴とする、請求項1に記載の吸盤。
- 更に、キャップを備え、前記キャップは、前記制御部材に設けられており、前記第2逆止弁を遮蔽し、前記キャップと前記制御部材との間に少なくとも一つの排気流路が形成され、前記各排気流路は前記第2流路および外部と連通することを特徴とする、請求項1に記載の吸盤。
- 前記制御部材は識別段と一体成形され、前記制御部材は移動することが可能であることにより、前記識別段は前記台座内と前記台座外との間に移動することが可能であり、前記識別段に色が付けられ、更に、キャップを備え、前記キャップは、前記制御部材に設けられており、前記第2逆止弁を遮蔽し、前記キャップと前記制御部材との間に少なくとも一つの排気流路が形成され、前記各排気流路は前記第2流路および外部と連通し、前記キャップに第1結合構造が少なくとも一つ設けられており、前記制御部材には、前記第1結合構造と連結する第2結合構造が少なくとも一つ設けられており、前記第1結合構造は複数あり、前記第2結合構造は複数あり、前記各第1結合構造は前記第2結合構造のうちの一つと係止して結合し、前記台座は、更に、蓋部を備え、前記蓋部は前記台部を被り、前記蓋部に第1係止部が少なくとも一つ設けられており、前記台部には、前記第1係止部と係止する第2係止部が少なくとも一つ設けられており、前記蓋部に穿孔が設けられており、前記制御部材は前記穿孔を移動可能に挿通し、前記第1係止部は複数あり、前記第2係止部は複数あり、前記穿孔と前記制御部材とはセンターラインを中心とし、前記複数の第1係止部と前記複数の第2係止部とは、それぞれ前記センターラインを囲むように設けられ、前記各第1係止部と前記各第2係止部との少なくとも一方にガイド斜面が設けられており、前記ガイド斜面は、前記センターライン方向に対して傾斜し、前記台座には、更に、入気流路が設けられており、前記入気流路は前記第1空気室と外部とを連通し、前記円盤部には、更に、圧力リリーフ弁部が設けられており、前記圧力リリーフ弁部には、前記入気流路と連通する貫通孔が設けられており、前記貫通孔は、前記入気流路を開け可能に閉鎖し、前記排気流路は複数あり、前記制御部材に前記排気流路が複数設けられており、前記各排気流路には、第1排気段と、前記第1排気段と直交する第2排気段とが設けられており、前記制御部材に色が付けられており、前記キャップは、前記制御部材の一部を被り、前記識別段は前記キャップから露呈し、前記制御部材と前記台部との間には、両方に弾性的に押し付ける弾性部材が設けられており、前記外環状突起は複数あり、前記環状プラグ部には、前記外環状面に対向する裏環状面が設けられており、前記環状溝に環状凸縁が複数設けられており、前記複数の環状凸縁は、径方向に沿って前記裏環状面に押し付け、前記第1逆止弁は前記第2逆止弁と同じ、前記第2逆止弁は、上段と、ネック段と、底段と、を備え、前記ネック段は前記第2流路を挿通し、前記上段は前記第2流路の第1ポートに押し付けて閉鎖し、前記底段は前記第2流路の前記第1ポートから遠く離れた第2ポートに押し付けて閉鎖し、前記底段は十字形を呈し、前記底段には、互いに直交するシール片が複数設けられており、前記吸盤は、更に、フックが設けられており、前記台座と前記フックとは、そのうちの一方に第1係止構造が設けられており、他方に第2係止構造が設けられており、前記第1係止構造は、係止穴と、前記係止穴を構成するタブと、を備え、前記係止穴は、互いに反対する両側へ開放し、前記第2係止構造に係合溝が設けられており、前記第2係止構造の形状は、ほぼ前記係止穴の形状に対応し、前記第2係止構造は、前記係止穴を挿通して前記係合溝で前記タブと係合することを特徴とする、請求項2に記載の吸盤。
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