JP2020124083A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転軸の軸線方向に交差する方向への付勢部材による付勢力の向きが変化しないで、モータ特性が一定に保たれるモータを提供する。【解決手段】 端板31は、付勢部材33の周囲の側面に付勢部材33の回転を規制する回転規制部31bが設けられている。回転規制部31bは、端板部33aの切り欠き部33eを端板31の側面の面方向における所定方向Cから軸受32の外周に導く方向に沿って、端板31の側面に一対設けられている。各回転規制部31bは、端板部33aの幅方向の外周との間に所定の隙間sがあけられて設けられている。付勢部材33は、所定方向Cから端板部33aの切り欠き部33eが軸受32の外周に嵌まることで、端板部33aの幅方向における軸受32に対する相対位置が規定される。また、端板31には、所定方向Cと反対の方向Dから切り欠き部33eが軸受32の外周に嵌まるのを阻止する障害部31cが設けられている。【選択図】 図2

Description

本発明は、軸受に支持される回転軸の一端が付勢部材により回転軸の軸線方向に回転軸の他端に向けて付勢されるモータに関するものである。
従来、この種のモータとしては、例えば、特許文献1に開示されたステッピングモータがある。
このステッピングモータにおける軸受は、円筒部とフランジ部とを備えている。円筒部は外周面がケースの端面部に形成された貫通穴に嵌合し、フランジ部はケースの端面部の内面に当接する。円筒部には、端面部からケースの外側に突出する外周面に円環状の溝部が形成されている。軸受は、その溝部に係合する止め具とフランジ部とによってケースの端面部を挟持することにより、ケースに保持される。止め具は、軸受に支持されたロータシャフトの一端に当接して、当該一端を他端側に押圧する弾性片部を備える。したがって、止め具は、軸受をケースに保持する機能と共に、ロータシャフトをその軸線方向の他端側に付勢する付勢手段としての機能も有している。
特開2005−304111号公報
しかしながら、上記従来のモータでは、止め具が、軸受の外周面に円環状に形成された溝部に係合することで、軸受に取り付けられるため、止め具が軸受の周囲を回転する。止め具は、一般的に、各部品の寸法公差により、弾性片部(44)がロータシャフト(11)の一端に斜めに当接するため、ロータシャフトをその軸線方向だけでなく、軸線方向に垂直な半径方向にもロータシャフトを付勢する。止め具のこのような付勢により、ロータシャフトが回転した際、ロータシャフトのモータ軸線の方向でのがたつきが防止される。しかし、止め具が軸受の周囲を回転すると、ロータシャフトの一端に当接する弾性片部も共に回転して、軸線方向に垂直な半径方向への付勢力の向きが変化する。このため、上記の従来のモータでは、止め具による半径方向への付勢力の向きが変化することで、モータ特性に影響が及び、モータ特性が変わってしまう。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
回転軸の外周に永久磁石を備えたロータと、ロータの外周側に配置されたステータと、回転軸を回転自在に支持する軸受と、軸受を保持する軸受保持部材と、軸受に支持される回転軸の一端を回転軸の軸線方向に回転軸の他端に向けて付勢する付勢部材とを備えるモータにおいて、
付勢部材が、軸受保持部材の側面に軸受によって取り付けられ、軸受保持部材が、付勢部材の周囲の側面に付勢部材の回転を規制する回転規制部が設けられている
ことを特徴とする。
本構成によれば、軸受保持部材の側面において付勢部材が回転しようとしても、軸受保持部材の側面における付勢部材の周囲に設けられている回転規制部により、付勢部材の回転が規制される。したがって、付勢部材が回転軸の一端に斜めに当接して、回転軸の軸線方向に交差する方向に付勢する付勢力の向きは、従来のように付勢部材が回転することによって変わらなくなる。このため、従来のように、回転軸の軸線方向に交差する方向への付勢部材による付勢力の向きが変化することで、モータ特性が変わってしまうことはなくなり、モータ特性は一定に保たれるようになる。
また、本発明は、付勢部材が、軸受保持部材に当接する端板部に軸受の外周に嵌まる切り欠き部が形成され、切り欠き部が軸受の外周に嵌まることで、切り欠き部を挟む端板部の幅方向における軸受に対する相対位置が規定され、
回転規制部が、端板部の幅方向の外周との間に所定の隙間があけられて軸受保持部材の側面に設けられていることを特徴とする。
端板部の切り欠き部が軸受の外周に嵌まって、付勢部材が軸受に取り付けられる際、軸受保持部材の側面の面方向における付勢部材の軸受に対する取り付け位置は、各部品の寸法公差によって、端板部の幅方向において変化する。しかし、本構成によれば、回転規制部が、端板部の幅方向の外周との間に所定の隙間があけられて、軸受保持部材の側面に設けられている。このため、付勢部材が軸受に取り付けられる際、付勢部材の軸受に対する取り付け位置が端板部の幅方向において変化しても、付勢部材は、端板部が回転規制部に衝突することなく、切り欠き部が軸受の外周に案内されて、端板部の幅方向における軸受に対する相対位置が規定される。
また、本発明は、回転規制部が、切り欠き部を軸受保持部材の側面の面方向における所定方向から軸受の外周に導く方向に沿って側面に設けられ、
付勢部材が、前記所定方向から切り欠き部が軸受の外周に嵌まることで、端板部の幅方向における軸受に対する相対位置が規定され、
軸受保持部材が、前記所定方向と反対の方向から切り欠き部が軸受の外周に嵌まるのを阻止する障害部が側面に設けられることを特徴とする。
本構成によれば、付勢部材は、軸受保持部材の側面の面方向において、その側面に所定方向に沿って設けられた回転規制部に導かれて、切り欠き部が所定方向から軸受の外周に嵌まる。しかし、付勢部材は、軸受保持部材の側面に設けられた障害部により、所定方向と反対の方向から切り欠き部が軸受の外周に嵌まるのが阻止される。したがって、付勢部材の軸受に対する取り付けの向きは、一定の向きに規制される。このため、付勢部材が回転軸の一端に斜めに当接する状態は、付勢部材の軸受に対する取り付けの向きによって変化することがなく、回転軸の軸線方向に交差する方向への付勢部材による付勢力の向きは、常に一定に保たれる。よって、付勢部材の軸受に対する取り付けの向きによって、モータ特性が変わることはない。
また、本発明は、付勢部材が、軸受保持部材に当接する端板部が軸受に設けられた段差と軸受保持部材との間に挟持されて、軸受保持部材の側面に軸受によって取り付けられることを特徴とする。
本構成では、付勢部材の回転軸方向における取り付け位置は、軸受に設けられた段差の寸法公差だけの範囲内で、変化する。したがって、本構成によれば、付勢部材の回転軸方向における取り付け位置は、従来に比較して変化する余地が少なく、付勢部材が回転軸に対して及ぼす付勢力の変動は、従来に比較して抑制される。このため、モータ特性は従来に比較して安定して一定に保たれるようになる。
また、本発明は、軸受が、大径円筒部と小径円筒部とから形成され、軸受保持部材に設けられた穴に小径円筒部が圧入されることで、または、穴から突出する小径円筒部の端部が穴より大きな径に潰されることで、大径円筒部が端板部を段差と軸受保持部材との間に挟持することを特徴とする。
本構成によれば、軸受は、その軸方向に移動させる型を使った加工だけで、すなわち、切削加工を行うことなく、製作することができる。このため、モータの製造コストを低減することができる。
また、本発明は、軸受保持部材が、ステータの側面に固定される板状部材から形成されることを特徴とする。
本構成によれば、軸受保持部材の製作が簡単に行える。このため、本構成によっても、モータの製造コストを低減することができる。
本発明によれば、回転軸の軸線方向に交差する方向への付勢部材による付勢力の向きが変化しないで、モータ特性が一定に保たれるモータを提供することができる。
本発明の一実施形態によるステッピングモータの外観斜視図である。 (a)は図1に示すステッピングモータの正面図、(b)は平面図である。 (a)は図1に示すステッピングモータの側面図、(b)は断面図である。 図3(b)に示す断面図の一部拡大断面図である。
次に、本発明によるモータをステッピングモータに適用した際における本発明を実施するための形態について説明する。
なお、以下の説明において、回転軸2の軸線方向であるモータ軸線Lの方向のうち、回転軸2がステータ5から突出している側を出力側L1とし、回転軸2がステータ5から突出している側とは反対側を反出力側L2として説明する。出力側L1は、回転軸2の回転出力が取り出される側である。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態によるステッピングモータ1の外観斜視図である。図2(a)はステッピングモータ1の正面図、図2(b)は平面図であり、図3(a)は側面図、図3(b)は断面図である。
ステッピングモータ1は、例えば、DVDやブルーレイディスク等の光ディスク駆動装置における光ヘッドの駆動や、情報をミラーで反射させて車のフロントウィンドウに映し出すHUD(ヘッドアップディスプレイ)におけるミラーの駆動等に用いられ、図3(b)に示すように、回転軸2および回転軸2の外周に固定された永久磁石3を備えたロータ4と、ロータ4の外周側に配置されたステータ5とを有している。
(ステータの構成)
ステータ5は筒状に構成されており、ステータ5の径方向内側にはロータ4がモータ軸線Lを中心にしてステータ5と同軸状に配置されている。ステータ5は、第1ステータ組51と第2ステータ組52とがモータ軸線Lの方向に重ねて配置されて構成される。第1ステータ組51は、第1のボビン7aの筒状胴部に巻き回されるコイル6aと、コイル6aに対してモータ軸線Lの方向の両側に配置される外ステータコア8aおよび内ステータコア9aとから構成される。第2ステータ組52は、第2のボビン7bの筒状胴部に巻き回されるコイル6bと、コイル6bに対してモータ軸線Lの方向の両側に配置される外ステータコア8bおよび内ステータコア9bとから構成される。
外ステータコア8aおよび内ステータコア9a、並びに、外ステータコア8bおよび内ステータコア9bはそれぞれ磁性材料からなる。第1ステータ組51と第2ステータ組52とは、ケースを兼ねる外ステータコア8aと外ステータコア8bとの相互の突き当て部が溶接されることで、外ステータコア8aと外ステータコア8bとに周囲が囲まれて、一体に固定されている。
各外ステータコア8a,8bは、モータ軸線Lの方向において互いに近づく向きに突出する複数の極歯を備える。また、各内ステータコア9a,9bは、モータ軸線Lの方向において互いに遠ざかる向きに突出する複数の極歯を備える。第1のボビン7aの筒状胴部の内周面では、外ステータコア8aおよび内ステータコア9aの複数の極歯が周方向に並び、ボビン7aに巻き回されたコイル6aはこれら極歯の周りで周回する。また、第2のボビン7bの筒状胴部の内周面では、外ステータコア8bおよび内ステータコア9bの複数の極歯が周方向に並び、ボビン7bに巻き回されたコイル6bはこれら極歯の周りで周回する。
本実施形態では、第1のボビン7aおよび第2のボビン7bは樹脂製の絶縁部材からなり、筒状胴部の両側部にフランジ部を備える。第1のボビン7aおよび第2のボビン7bのフランジ部には端子台7a1,7b1が一体に形成されている。各端子台7a1,7b1にはそれぞれ2個の端子ピン10が圧入されて固定されている。各端子ピン10には、各コイル6a,6bの線材の巻き始めおよび巻き終わりの端部がそれぞれ絡げられる。これら端子台7a1,7b1は、ボビン7a,7bの同一の角度位置に形成されており、モータ軸線Lの方向からみたときに重なっており、外ステータコア8a,8bにそれぞれ形成された切り欠きから外ステータコア8a,8bの外側に突出する。
(ロータの構成)
ロータ4における回転軸2はモータ軸線Lの方向に延在しており、ステンレスや真鍮等の金属材料からなる。回転軸2の外周面のうち、ステータ5から突出する側(出力側L1)の外周面には図示しない螺旋溝が形成されている。回転軸2の反出力側L2寄りの位置には、略円筒状の永久磁石3が回転軸2の周囲に接着剤によって固定されている。回転軸2は、図示しないラックとともに回転−直動変換機構を構成する。永久磁石3は、高分子材料からなるバインダー中に磁石粒子が配合されたボンド磁石からなる。
永久磁石3は、モータ軸線Lの方向における両側に位置する一対の大径部3a,3bと、それらの中央にある小径部3cで構成された形状をしている。一方の大径部3aの外周面は、第1ステータ組51の外ステータコア8aおよび内ステータコア9aの径方向の内側で、それらの極歯と所定の間隔を介して対向する。他方の大径部3bの外周面は、第2ステータ組52の外ステータコア8bおよび内ステータコア9bの径方向の内側で、それらの極歯と所定の間隔を介して対向する。
(軸受構造)
第1ステータ組51を構成する外ステータコア8aの出力側L1における端面には、プレート21の連結板部21aが溶接等により固着されている。プレート21は金属製である。プレート21の先端側屈曲部分21bには、図1に示すように、回転軸2の出力側L1の端部を回転可能に支持する出力側L1の軸受機構が構成されている。これに対して、第2ステータ組52を構成する外ステータコア8bの反出力側L2の端面には、円板状の端板31が溶接等で固着されている。この端板31を利用して、回転軸2の反出力側L2の端部を回転可能に支持する反出力側L2の軸受機構が保持されている。
反出力側L2の軸受機構では、端板31の中心部に形成された穴31aに軸受32が設けられている。端板31は、軸受32を保持する軸受保持部材を構成し、外ステータコア8bの反出力側L2の側面に固定される板状部材から形成される。軸受32は、回転軸2の反出力側L2の端部をロータ5と同軸に回転自在に支持する。回転軸2の反出力側L2の端部は、軸受32に支持されてモータ軸線Lの方向に移動可能に構成されている。
付勢部材33は、端板31の反出力側L2の面に当接する矩形状の端板部33aと、端板部33aの一辺から反出力側L2に向けて折り曲げられた板バネ部33bとを有している。端板部33aには軸受32の外周に嵌合する半円状の切り欠き部33eが形成されており、切り欠き部33eを挟む端板部33aの両側には反出力側L2に切り起こされた返し部33cが形成されている。半円状の切り欠き部33eには、切り欠き部33eの開放側の両側に、円の内径に向けて突出する一対の抜け止め部33d(図2(a)参照)が形成されている。付勢部材33が軸受32の外周から取り外されようとすると、この抜け止め部33dが軸受32の外周に当たって、取り外す力に対抗する力を発生する。付勢部材33は、切り欠き部33eが軸受32の外周に嵌まることで、切り欠き部33eを挟む端板部33aの幅方向における軸受32に対する相対位置が規定されて、端板31の側面に軸受32によって取り付けられている。
軸受32は、図4に一部拡大して示すように、大径円筒部32aと小径円筒部32bとから形成され、大径円筒部32aの端板31に対抗する面の外周側には、段差32cが円環状に形成されている。付勢部材33は、端板31の中央に設けられた穴31aに小径円筒部32bが圧入されることで、大径円筒部32aが端板部33aを段差32cと端板31との間に挟持している。なお、付勢部材33は、穴31aから突出する小径円筒部32bの端部がカシメ等によって穴31aより大きな径に潰されることで、端板部33aを段差32cと端板31との間に挟持するように構成してもよい。付勢部材33は、このように、端板31に当接する端板部33aが軸受32に設けられた段差32cと端板31との間に挟持されて、端板31の側面に軸受32によって取り付けられている。
また、板バネ部33bの出力側L1の端面には、回転軸2の反出力側L2の端部の先端が当接しており、回転軸2は、板バネ部33bが持つ弾性により出力側L1に向けて付勢されている。板バネ部33bは、図4に示すように、各部品の寸法公差により反出力側L2に僅かに傾いて、回転軸2の反出力側L2の端部の先端に当接している。したがって、板バネ部33bは、軸受32に支持される回転軸2の一端をモータ軸線Lの方向に回転軸2の他端に向けて、向きAへ付勢すると共に、モータ軸線Lの軸線方向に直交する向きBにも、回転軸2の一端を付勢する。
出力側L1の軸受機構も、反出力側L2の軸受機構と同様に構成されている。すなわち、図1に示すように、プレート21の先端側屈曲部分21bには出力側L1の軸受35が保持されている。本実施形態において、軸受35は樹脂製であり、回転軸2の出力側L1の端部をロータ5と同軸に回転自在に支持する。回転軸2の出力側L1の端部は、軸受35によって回転可能に支持されると共に、出力側L1への移動が規制されている。従って、回転軸2は、出力側L1の端部が軸受部材35に当接するように、板バネ部33bに付勢された状態にあるため、回転軸2が回転した際、回転軸2のモータ軸線Lの方向でのがたつきが防止される。
(付勢部材の回転規制構造)
端板31は、付勢部材33の周囲の側面に付勢部材33の回転を規制する回転規制部31bが設けられている。本実施形態では、回転規制部31bは、端板部33aの切り欠き部33eを、端板31の側面の面方向における所定方向C(図2(a)参照)から軸受32の外周に導く方向に沿って、端板31の側面に直方体状に一対設けられている。これら各回転規制部31bは、端板部33aの幅方向の外周との間に所定の隙間sがあけられて、端板31の側面に設けられている。付勢部材33は、所定方向Cから端板部33aの切り欠き部33eが軸受32の外周に嵌まることで、端板部33aの幅方向における軸受32に対する相対位置が規定される。また、端板31には、所定方向Cと反対の方向Dから端板部33aの切り欠き部33eが軸受32の外周に嵌まるのを阻止する障害部31cが、平面視扇形で端板31の側面に突出して設けられている。なお、障害部31cは、所定方向Cと反対の方向Dから端板部33aの切り欠き部33eが軸受32の外周に嵌まるのを阻止することができればよく、図示する形状および形成位置に限定されるものではない。
(実施形態の作用・効果)
このような本実施形態によるステッピングモータ1によれば、端板31の側面において付勢部材33が回転しようとしても、端板31の側面における付勢部材33の周囲に設けられている回転規制部31bにより、付勢部材33の回転が規制される。したがって、付勢部材33の板バネ部33bが回転軸2の一端に斜めに当接して、モータ軸線Lの軸線方向に交差する向きBに付勢部材33が付勢する付勢力の向きは、従来のように付勢部材33が回転することによって変わらなくなる。このため、従来のように、モータ軸線Lの軸線方向に交差する方向への付勢部材33による付勢力の向きBが変化することで、ステッピングモータ1のモータ特性が変わってしまうことはなくなり、ステッピングモータ1のモータ特性は一定に保たれるようになる。
また、端板部33aの切り欠き部33eが軸受32の外周に嵌まって、付勢部材33が軸受32に取り付けられる際、端板31の側面の面方向における付勢部材33の軸受32に対する取り付け位置は、各部品の寸法公差によって、端板部33aの幅方向において変化する。しかし、本実施形態によるステッピングモータ1によれば、回転規制部31bが、端板部33aの幅方向の外周との間に所定の隙間sがあけられて、端板31の側面に設けられている。このため、付勢部材33が軸受32に取り付けられる際、付勢部材33の軸受32に対する取り付け位置が端板部33aの幅方向において変化しても、付勢部材33は、端板部33aが回転規制部31bに衝突することなく、切り欠き部33eが軸受32の外周に案内されて、端板部33aの幅方向における軸受32に対する相対位置が規定される。
また、本実施形態によるステッピングモータ1によれば、付勢部材33は、端板31の側面の面方向において、その側面に所定方向Cに沿って設けられた回転規制部31bに導かれて、切り欠き部33eが所定方向Cから軸受32の外周に嵌まる。しかし、付勢部材33は、端板31の側面に設けられた障害部31cにより、所定方向Cと反対の方向Dから切り欠き部33eが軸受32の外周に嵌まるのが阻止される。したがって、付勢部材33の軸受32に対する取り付けの向きは、一定の向きに規制される。このため、付勢部材33が回転軸2の一端に斜めに当接する図4に示す状態は、付勢部材33の軸受32に対する取り付け向きによって変化することがなく、モータ軸線Lの軸線方向に交差する方向への付勢部材33による付勢力の向きBは、常に一定の向きに保たれる。よって、付勢部材33の軸受32に対する取り付けの向きによって、ステッピングモータ1のモータ特性が変わることはない。
また、特許文献1に開示される従来のモータでは、付勢部材33に相当する止め具のロータシャフトの軸方向における取り付け位置は、止め具が嵌合する溝部のロータシャフト軸方向における形成位置およびその溝幅、並びに、ケースの端面部の厚さについての各寸法公差を足し合せた範囲内で、変化する。これに対し、本実施形態によるステッピングモータ1では、付勢部材33のモータ軸線Lの方向における取り付け位置は、端板部33aが段差32cに押されて端板31に度当たりする構成になっているため、軸受32に設けられた段差32cの高さの寸法公差だけの範囲内で、変化する。したがって、本実施形態によるステッピングモータ1によれば、付勢部材33のモータ軸線L方向における取り付け位置は、従来に比較して変化する余地が少なく、付勢部材33が回転軸2に対して及ぼす付勢力の変動は、従来に比較して抑制される。このため、ステッピングモータ1のモータ特性は従来に比較して安定して一定に保たれるようになる。
また、特許文献1に開示される従来のモータでは、軸受の製作に、その軸方向に移動させる型を使った焼結加工と、その外周に溝部を形成するための切削加工とが必要とされる。しかし、本実施形態によるステッピングモータ1によれば、軸受32は、その軸方向に移動させる型を使った焼結加工だけで、すなわち、切削加工を行うことなく、製作することができる。このため、ステッピングモータ1の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態によるステッピングモータ1によれば、端板31が円板状の板状部材から形成されるので、端板31の製作が簡単に行える。このため、本構成によっても、ステッピングモータ1の製造コストを低減することができる。
(変形例)
なお、本実施形態では、軸受32を保持する軸受保持部材を外側ステータ8bとは別体の端板31とした場合について、説明した。しかし、軸受保持部材はこれに限定されることはなく、例えば、ステータとしても機能するカップ状のケースを軸受保持部材とし、このカップ状のケースに穴31aに相当する穴を形成して、軸受32をこの穴に固定するように構成してもよい。
上記の実施形態では、ステッピングモータに本発明を適用したが、ステッピングモータ以外のモータに本発明を適用してもよい。
1…ステッピングモータ、2…回転軸、3…永久磁石、3a,3b…大径部、3c…小径部、4…ロータ、5…ステータ、51…第1ステータ組、52…第2ステータ組、6a,6b…コイル、7a,7b…ボビン、7a1,7b1…端子台、8a,8b…外ステータコア、9a,9b…内ステータコア、10…端子ピン、21…プレート、21a…連結板部、21b…先端側屈曲部分、31…端板(軸受保持部材)、31a…穴、31b…回転規制部、31c…障害部、32,35…軸受、32a…大径円筒部、32b…小径円筒部、33…付勢部材、33a…端板部、33b…板バネ部、33c…返し部、33d…抜け止め部、33e…切り欠き部、s…隙間、C…所定方向、D…所定方向Cと反対の方向

Claims (6)

  1. 回転軸の外周に永久磁石を備えたロータと、前記ロータの外周側に配置されたステータと、前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記軸受を保持する軸受保持部材と、前記軸受に支持される前記回転軸の一端を前記回転軸の軸線方向に前記回転軸の他端に向けて付勢する付勢部材とを備えるモータにおいて、
    前記付勢部材は、前記軸受保持部材の側面に前記軸受によって取り付けられ、
    前記軸受保持部材は、前記付勢部材の周囲の前記側面に前記付勢部材の回転を規制する回転規制部が設けられている
    ことを特徴とするモータ。
  2. 前記付勢部材は、前記軸受保持部材に当接する端板部に前記軸受の外周に嵌まる切り欠き部が形成され、前記切り欠き部が前記軸受の外周に嵌まることで、前記切り欠き部を挟む前記端板部の幅方向における前記軸受に対する相対位置が規定され、
    前記回転規制部は、前記端板部の幅方向の外周との間に所定の隙間があけられて前記側面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記回転規制部は、前記切り欠き部を前記側面の面方向における所定方向から前記軸受の外周に導く方向に沿って前記側面に設けられ、
    前記付勢部材は、前記切り欠き部が前記所定方向から前記軸受の外周に嵌まることで、前記端板部の幅方向における前記軸受に対する相対位置が規定され、
    前記軸受保持部材は、前記所定方向と反対の方向から前記切り欠き部が前記軸受の外周に嵌まるのを阻止する障害部が前記側面に設けられることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記付勢部材は、前記軸受保持部材に当接する端板部が前記軸受に設けられた段差と前記軸受保持部材との間に挟持されて、前記軸受保持部材の側面に前記軸受によって取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ。
  5. 前記軸受は、大径円筒部と小径円筒部とから形成され、前記軸受保持部材に設けられた穴に前記小径円筒部が圧入されることで、または、前記穴から突出する前記小径円筒部の端部が前記穴より大きな径に潰されることで、前記大径円筒部が前記端板部を前記段差と前記軸受保持部材との間に挟持することを特徴とする請求項4に記載のモータ。
  6. 前記軸受保持部材は、ステータの側面に固定される板状部材から形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のモータ。
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