JP2020054060A - モータ - Google Patents

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武 下山
Takeshi Shimoyama
武 下山
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Abstract

【課題】 反出力側軸受け機構による回転可能な回転軸端部の支持が接着剤によって阻害されることのないモータを提供する。【解決手段】 回転軸2の外周面には螺旋溝2aが反出力側L2から出力側L1まで連続して形成されている。回転軸2の反出力側L2寄りの位置には、円筒状の永久磁石3a,3bが、回転軸2の外周に形成された螺旋溝2aを囲む周囲に接着剤によって固定されている。回転軸2は、永久磁石3bの反出力側L2の端面から突出する突出部分に、永久磁石3a,3bとの固定部分2fよりも小径の小径部2gが形成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、反出力側の回転軸の端部を回転可能に支持する反出力側軸受け機構を有するモータに関するものである。
従来、この種のモータとしては、例えば、特許文献1に開示された小型モータがある。
この小型モータは、ロータマグネットとロータ軸とを有し、ロータ軸に、移動部材を係合して移動させるリードスクリュー部が形成されている。リードスクリュー部はロータ軸全体に形成され、ロータマグネットはロータ軸に当接して嵌合される。嵌合状態にあるロータ軸とロータマグネットとは、ロータマグネットから突出するロータ軸の突出部において、リードスクリュー部の溝に接着剤が入れられることで、接着剤を介して固定される。
特許第3522037号公報
しかしながら、上記従来のモータでは、リードスクリュー部の溝に入れられる接着剤が、リードスクリュー部の溝に沿い、反出力側の回転軸の端部を回転可能に支持する反出力側軸受け機構にまで伝うおそれがある。反出力側軸受け機構にまで接着剤が伝うと、軸受け機構による回転可能な回転軸端部の支持が阻害されてしまう。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
回転軸および回転軸の外周に固定された永久磁石を備えたロータと、ロータの外周側に配置されたステータと、回転軸の回転出力が取り出される出力側において回転軸の端部を回転可能に支持する出力側軸受け機構と、出力側と反対側における反出力側の回転軸の端部を回転可能に支持する反出力側軸受け機構と、を有し、
永久磁石が、回転軸の外周に形成された螺旋溝を囲む周囲に接着剤によって固定され、
回転軸が、永久磁石の反出力側端面から突出する突出部分に永久磁石との固定部分よりも小径の小径部が形成されている
モータを構成した。
本構成によれば、永久磁石の反出力側端面から突出する回転軸の突出部分に小径部が形成されているため、螺旋溝は、永久磁石の反出力側端面からの突出部分の突出箇所で断たれる。このため、螺旋溝の周りの回転軸に永久磁石を固定するために螺旋溝に接着剤が入れられても、接着剤は、永久磁石の反出力側端面にまでしか螺旋溝による誘導を受けない。したがって、永久磁石の反出力側端面から突出する回転軸の突出部分を介して設けられる反出力側軸受け機構にまで、接着剤が及ぶことはない。このため、反出力側軸受け機構にまで接着剤が伝い、軸受け機構による回転可能な回転軸端部の支持が阻害されてしまうことはなくなる。
また、本発明は、反出力側軸受け機構が、回転軸の軸線方向において出力側に向かう付勢力を反出力側の回転軸の端部に与える付勢部材を備え、
回転軸が、反出力側軸受け機構の出力側端面に対向して回転軸の軸線を中心に最大に張り出す、反出力側の端部の周囲角部が出力側に寄って形成されていることを特徴とする。
従来、反出力側軸受け機構が備える付勢部材によって反出力側の回転軸端部に出力側に向かう付勢力が与えられる際、反出力側軸受け機構の出力側端面に対向して回転軸の軸線を中心に最大に張り出す、反出力側の回転軸端部の周囲角部が、反出力側軸受け機構の傾いた出力側端面に当接し、反出力側の回転軸端部の周囲角部と反出力側軸受け機構の出力側端面との接触によって、回転軸の回転に悪影響を与えることがあった。しかし、本構成によれば、回転軸は、反出力側軸受け機構の出力側端面に対向して回転軸の軸線を中心に最大に張り出す、反出力側の回転軸端部の周囲角部が出力側に寄って形成されているため、反出力側の回転軸端部の周囲角部と反出力側軸受け機構の出力側端面との間に形成される距離は長くなる。したがって、反出力側軸受け機構の出力側端面が傾いて、反出力側軸受け機構が備える付勢部材によって反出力側の回転軸端部に出力側に向かう付勢力が与えられても、反出力側の回転軸端部の周囲角部は反出力側軸受け機構の出力側端面に当接しなくなる。このため、反出力側の回転軸端部の周囲角部と反出力側軸受け機構の出力側端面との接触によって回転軸の回転に悪影響を与えることはなくなる。
また、本発明は、回転軸の小径部が突出部分の突出箇所から反出力側の端部まで一定の小径に形成されていることを特徴とする。
本構成によれば、回転軸の軸線を中心に最大に張り出す反出力側の回転軸端部の周囲角部と反出力側軸受け機構の出力側端面との間に、長い距離を確保することができる。このため、反出力側軸受け機構の出力側端面が大きく傾いて、反出力側軸受け機構が備える付勢部材によって反出力側の回転軸端部に出力側に向かう付勢力が与えられても、確保されたこの長い距離により、反出力側の回転軸端部の周囲角部は反出力側軸受け機構の出力側端面に当接しなくなる。
また、本発明は、回転軸の小径部が突出部分の所定箇所から反出力側の端部にかけて漸次小径に形成されていることを特徴とする。
本構成によれば、回転軸の突出部分に形成される小径部が、所定箇所から反出力側の端部にかけて適宜漸次小径にされることで、回転軸の軸線を中心に最大に張り出す反出力側の回転軸端部の周囲角部と反出力側軸受け機構の出力側端面との間に、適切な距離を確保することができる。このため、反出力側軸受け機構の出力側端面が傾いて、反出力側軸受け機構が備える付勢部材によって反出力側の回転軸端部に出力側に向かう付勢力が与えられても、確保されたこの適切な距離により、反出力側の回転軸端部の周囲角部は反出力側軸受け機構の出力側端面に当接しなくなる。
また、本発明は、反出力側軸受け機構が、反出力側の回転軸の端部に出力側に向けて窪む回転軸側凹部と反出力側の回転軸の端部を支持する軸受け部材の端部に反出力側に向けて窪む軸受け側凹部との間に挟んでボールを備え、回転軸が、回転軸側凹部が形成される反出力側の端部に回転軸の軸線方向に垂直な端面を有することを特徴とする。
また、本発明は、回転軸の小径部が永久磁石との回転軸の固定部分よりも小径の半円球状に形成され、反出力側軸受け機構が、小径部に当接する当接面を有して反出力側の回転軸の端部を回転可能に支持する軸受け部材を備えることを特徴とする。
本構成によれば、回転軸の反出力側は、半円球状小径部と軸受け部材が有する当接面との当接箇所を中心に、半円球状小径部自体が回転する。したがって、反出力側軸受け機構はボールを用いること無く構成される。このため、回転可能な回転軸端部の支持が接着剤によって阻害されることなく、また、回転軸の回転に悪影響を与えることのないモータの製作コストを低減することができる。
また、本発明は、回転軸の螺旋溝が出力側まで連続して形成されていることを特徴とする。
本構成によれば、螺旋溝が連続して形成された長い回転軸を所定長さに切断して分割し、簡単な追加工を施すことで、モータに用いられる回転軸を形成することができる。螺旋溝が連続して形成された長い回転軸は転造によって安価に製作することができるため、回転可能な回転軸端部の支持が接着剤によって阻害されることなく、また、回転軸の回転に悪影響を与えることのないモータの製作コストを低減することができる。
本発明によれば、反出力側軸受け機構による回転可能な回転軸端部の支持が接着剤によって阻害されることのないモータを提供することができる。
本発明の第1の実施形態によるステッピングモータの平面図および一部拡大断面図である。 従来のステッピングモータの平面図および一部拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態によるステッピングモータの平面図および一部拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態の変形例によるステッピングモータの一部拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態によるステッピングモータの一部拡大断面図である。
次に、本発明によるモータをステッピングモータに適用した際における本発明を実施するための形態について説明する。
なお、以下の説明において、回転軸2の軸線方向であるモータ軸線Lの方向のうち、回転軸2がステータ5から突出している側を出力側L1とし、回転軸2がステータ5から突出している側とは反対側を反出力側L2として説明する。出力側L1は、回転軸2の回転出力が取り出される側である。
(第1実施形態の全体構成)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態によるステッピングモータ1Aの平面図、図1(b)は、同図(a)に点線で示す枠線Aに囲まれる部分における、ステッピングモータ1Aの一部拡大断面図である。
ステッピングモータ1Aは、DVDやブルーレイディスク等の光ディスク駆動装置におけるネジ送り機構おいて光ヘッドの駆動等に用いられ、回転軸2および回転軸2の外周に固定された永久磁石3a,3bを備えたロータ4と、ロータ4の外周側に配置されたステータ5とを有している。
(ステータの構成)
ステータ5は筒状に構成されており、ステータ5の径方向内側にはロータ4がモータ軸線Lを中心にしてステータ5と同軸状に配置されている。ステータ5は、第1ステータ組51と第2ステータ組52とがモータ軸線Lの方向に重ねて配置されて構成される。第1ステータ組51は、第1のボビン7aに券回されるコイル6aと、コイル6aに対してモータ軸線Lの方向の両側に配置される外ステータコア8aおよび内ステータコア9aと、第1モータケース10aとから構成される。第2ステータ組52は、第2のボビン7bに券回されるコイル6bと、コイル6bに対してモータ軸線Lの方向の両側に配置される外ステータコア8bおよび内ステータコア9bと、第2モータケース10bとから構成される。各モータケース10a,10bは磁性材料からなり、相互の突き当て部で溶接されて一体に固定されている。
外ステータコア8aと内ステータコア9aとは第1のボビン7aにおけるモータ軸線Lの方向の両側に重ねて配置され、これら第1のボビン7a、外ステータコア8aおよび内ステータコア9aは出力側L1において第1モータケース10aに覆われる。外ステータコア8bと内ステータコア9bとは第2のボビン7bにおけるモータ軸線Lの方向の両側に重ねて配置され、これら第2のボビン7b、外ステータコア8bおよび内ステータコア9bは反出力側L2において第2モータケース10bに覆われる。
各外ステータコア8a,8bは、モータ軸線Lの方向において互いに近づく向きに突出する複数の極歯を備える。また、各内ステータコア9a,9bは、モータ軸線Lの方向において互いに遠ざかる向きに突出する複数の極歯を備える。第1のボビン7aの内周面では、外ステータコア8aおよび内ステータコア9aの複数の極歯が周方向に並び、ボビン7aに巻回されたコイル6aはこれら極歯の周りで周回する。また、第2のボビン7bの内周面では、外ステータコア8bおよび内ステータコア9bの複数の極歯が周方向に並び、ボビン7bに巻回されたコイル6bはこれら極歯の周りで周回する。本実施形態では、第1のボビン7aおよび第2のボビン7bは樹脂製の絶縁部材からなる。
(ロータの構成)
ロータ4における回転軸2はモータ軸線Lの方向に延在しており、ステンレスや真鍮等の金属材料からなる。回転軸2の外周面には螺旋溝2aが反出力側L2から出力側L1まで連続して形成されている。回転軸2の反出力側L2寄りの位置には、円筒状の永久磁石3a,3bが、回転軸2の外周に形成された螺旋溝2aを囲む周囲に接着剤によって固定されている。回転軸2は、図示しないラックとともに回転−直動変換機構を構成する。永久磁石3a,3bは、高分子材料からなるバインダー中に磁石粒子が配合されたボンド磁石からなる。
本実施形態においては、回転軸2は、永久磁石3bの反出力側L2の端面から突出する突出部分に、永久磁石3a,3bとの固定部分2fよりも小径の小径部2gが形成され、かつ、永久磁石3bの反出力側端面からの突出部分の突出箇所で、螺旋溝2aが断たれている。また、回転軸2の小径部2gは、回転軸2の突出部分の突出箇所から反出力側L2の端部まで一定の小径に形成されている。
これら永久磁石3a,3bはモータ軸線Lの方向で離間した位置に設けられており、永久磁石3aの外周面は、第1ステータ組51の外ステータコア8aおよび内ステータコア9aの径方向の内側で、それらの極歯と所定の間隔を介して対向する。永久磁石3bの外周面は、第2ステータ組52の外ステータコア8bおよび内ステータコア9bの径方向の内側で、それらの極歯と所定の間隔を介して対向する。
(軸受構造)
第1ステータ組51を構成する第1モータケース10aの出力側L1における端面には、プレート21の連結板部21aが溶接等により固着されている。プレート21は金属製である。プレート21の先端側屈曲部分21bには、回転軸2の出力側L1の端部2bをモータ軸線Lの方向およびそれに直交する径方向で回転可能に支持する出力側L1の軸受機構が構成されている。これに対して、第2ステータ組52を構成する第2モータケース10bの反出力側L2の端面には、焼結金属製の矩形状の軸受ホルダ31が溶接等で固着されている。この軸受ホルダ31を利用して、回転軸2の反出力側L2の端部2cをモータ軸線Lの方向およびそれに直交する径方向で回転可能に支持する反出力側L2の軸受機構が保持されている。なお、軸受ホルダ31として樹脂製のものが用いられることもある。
反出力側L2の軸受機構では、軸受ホルダ31の開口部31aに円盤状の軸受け部材32が支持されている。回転軸2の反出力側L2の端部2cは、端部2cと軸受け部材32との間に介在するボール33を介して、軸受け部材32によってモータ軸線Lの方向およびそれに直交する径方向で回転可能に支持される。本実施形態において軸受け部材32は樹脂製である。
軸受け部材32には、出力側L1の端面32bで反出力側L2に向けて窪む軸受け側凹部32aが形成されており、この軸受け側凹部32aにはボール33の反出力側L2に位置する部分が嵌まっている。また、回転軸2の反出力側L2の端部2cにおいて、軸受け部材32に対向する端面には、出力側L1に向けて窪む円錐状の回転軸側凹部2dが形成されている。ボール33の出力側L1に位置する部分は、回転軸側凹部2dの内部に位置する。反出力側L2の軸受け機構は、回転軸側凹部2dと軸受け側凹部32aとの間に挟んでボール33を備える。また、回転軸2は、回転軸側凹部2dが形成される反出力側L2の端部に、モータ軸線Lの方向に垂直な端面2hを有する。
軸受け部材32は、軸受ホルダ31の内側でモータ軸線Lの方向に移動可能に構成されており、軸受け部材32は、軸受け部材32に対して反出力側L2に配置された板バネ状の付勢部材34によって出力側L1に向けて付勢されている。付勢部材34は、軸受け部材32の反出力側L2の面に重なる矩形状の端板部34aと、端板部34aの縁から出力側L1に向けて突出した側板部34bとを有している。付勢部材34は側板部34bにおいて軸受ホルダ31に固定されている。また、端板部34aの中央部分には板バネ部34cが出力側L1に向けて切り起こされており、板バネ部34cは軸受け部材32を出力側L1に向けて付勢している。
このため、ボール33は、板バネ部34cによって軸受け部材32を介して出力側L1に向けて付勢され、回転軸2は、出力側L1の端部2bが出力側L1の軸受け機構に当接するように付勢される。この際、軸受け部材32の出力側L1の端面32bと板バネ部34cとの当接箇所はモータ軸線L上になく、モータ軸線Lから離れた位置にある。よって、板バネ部34cによる軸受け部材32に対する付勢は、モータ軸線Lの方向に対して傾いて行われ、軸受け部材32の出力側L1の端面32bはモータ軸線Lに直交する方向に対して傾く。板バネ部34cによる軸受け部材32に対するこのような付勢により、回転軸2が回転した際、回転軸2のモータ軸線Lの方向でのがたつきが防止される。
出力側L1の軸受け機構も、反出力側L2の軸受け機構と同様に構成されている。すなわち、プレート21の先端側屈曲部分21bに保持されている出力側L1の軸受け部材35と回転軸2の出力側L1の端部2bとの間には、ボール36が配置されている。回転軸2の出力側L1の端面には、反出力側L2に向けて窪む円錐状の凹部2eが形成され、軸受部材35の反出力側L2の端面には出力側L1に向けて凹む受け部35aが形成されている。ボール36は、回転軸2の凹部2eと軸受部材35の受け部35aとの間に配置されている。軸受部材35は、プレート21の先端側屈曲部分21bに形成された穴を貫通した状態で先端側屈曲部分21bの反出力側L2の面に当接する大径部35bを有しており、出力側L1への移動が規制されている。本実施形態において、軸受部材35は樹脂製である。
(第1実施形態の作用・効果)
このような本実施形態によるステッピングモータ1Aによれば、永久磁石3bの反出力側端面から突出する回転軸2の突出部分に小径部2gが形成されているため、螺旋溝2aは、永久磁石3bの反出力側端面からの、回転軸2の突出部分の突出箇所で断たれる。このため、螺旋溝2aの周りの回転軸2に永久磁石3a,3bを固定するために螺旋溝2aに接着剤が入れられても、接着剤は、永久磁石3bの反出力側端面にまでしか螺旋溝2aによる誘導を受けない。したがって、永久磁石3bの反出力側端面から突出する回転軸2の突出部分を介して設けられる反出力側L2の軸受け機構にまで、接着剤が及ぶことはない。このため、反出力側L2の軸受け機構にまで接着剤が伝い、軸受け機構による回転可能な回転軸端部2cの支持が阻害されてしまうことはなくなる。
また、従来、反出力側L2の軸受け機構が備える付勢部材34によって反出力側L2の回転軸端部2cに出力側L1に向かう付勢力が与えられる際、図2に示す従来のステッピングモータ11では次のような問題が発生した。図2(a)は従来のステッピングモータ11の平面図、図2(b)は、同図(a)に点線で示す枠線Bに囲まれる部分における、ステッピングモータ11の一部拡大断面図である。なお、図2において図1と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
従来のステッピングモータ11は、上述の第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと比較して、回転軸2の反出力側L2の端部2cの構成だけが相違する。従来のステッピングモータ11における回転軸2の反出力側L2の端部2cには、図2に示すように、第1の実施形態によるステッピングモータ1Aにおける小径部2gがなく、永久磁石3bの反出力側端面からの回転軸2の突出部分は、永久磁石3a,3bとの固定部分2fにおける径と同じ径になっている。また、回転軸2の螺旋溝2aは、永久磁石3bの反出力側端面からの回転軸2の突出部分の突出箇所で断たれる第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと異なり、回転軸2の反出力側L2における端部2cの末端まで連続している。
したがって、従来のステッピングモータ11では、反出力側L2の軸受け機構の出力側L1の端面である軸受け部材32の出力側L1の端面32bに対向して回転軸2の軸線を中心に最大に張り出す、反出力側L2の回転軸端部2cの周囲角部2iが、軸受け部材32の傾いた出力側L1の端面32bに当接することがある。このため、従来、反出力側L2の回転軸端部2cの周囲角部2iと軸受け部材32の出力側L1の端面32bとの接触によって、回転軸2の回転に悪影響を与えることがあった。
しかし、本実施形態によるステッピングモータ1Aによれば、回転軸2は、永久磁石3bの反出力側端面から突出する突出部分に、永久磁石3a,3bとの固定部分2fよりも小径の小径部2gが形成されるため、軸受け部材32の出力側L1の端面32bに対向して回転軸2の軸線を中心に最大に張り出す、回転軸端部2cの周囲角部2iは出力側L1に寄って形成され、回転軸端部2cの周囲角部2iと軸受け部材32の出力側L1の端面32bとの間に形成される距離は長くなる。したがって、軸受け部材32の出力側L1の端面32bがモータ軸線Lの方向に直交する方向から傾いて、反出力側L2の軸受け機構が備える付勢部材34によって回転軸端部2cに出力側L1に向かう付勢力が与えられても、回転軸端部2cの周囲角部2iは軸受け部材32の出力側L1の端面32bに当接しなくなる。このため、回転軸端部2cの周囲角部2iと軸受け部材32の出力側L1の端面32bとの接触によって回転軸2の回転に悪影響を与えることはなくなる。
また、永久磁石3a,3bと接着剤で固定される回転軸2の固定部分2fも小径部2gと同径の小径にすることでも、回転軸端部2cの周囲角部2iと軸受け部材32の出力側L1の端面32bとの接触を避けることができるが、回転軸2の永久磁石3a,3bとの固定部分2fの径が小さくなった分、永久磁石3a,3bの径方向の厚みを増やす必要がある。この場合、永久磁石3a,3bを形成する高価な材料の必要量が増加し、ステッピングモータ1Aを構成する部品の価格が上がってステッピングモータ1Aの価格が高くなってしまう。
しかし、本実施形態によるステッピングモータ1Aのように、永久磁石3bの反出力側端面から突出する回転軸端部2cの突出部分にだけ小径部2gが形成され、永久磁石3a,3bと接着剤で固定される回転軸2の固定部分2fの径が一定に保たれることで、永久磁石3a,3b、ひいてはステッピングモータ1Aの価格が上がるのを抑制することができる。このため、回転可能な回転軸端部2cの支持が接着剤によって阻害されることなく、また、回転軸2の回転に悪影響を与えることのないステッピングモータ1Aの製作コストを抑制することができる。
また、本実施形態によるステッピングモータ1Aによれば、回転軸2の小径部2gが、回転軸2の突出部分の突出箇所から反出力側L2の端部まで一定の小径に形成されているため、回転軸2の軸線を中心に最大に張り出す回転軸端部2cの周囲角部2iと軸受け部材32の出力側L1の端面32bとの間に、長い距離を確保することができる。このため、軸受け部材32の出力側L1の端面32bがモータ軸線Lの方向に直交する方向から大きく傾いて、反出力側L2の軸受け機構が備える付勢部材34によって回転軸端部2cに出力側L1に向かう付勢力が与えられても、確保されたこの長い距離により、回転軸端部2cの周囲角部2iは軸受け部材32の出力側L1の端面32bに当接しなくなる。
また、本実施形態によるステッピングモータ1Aによれば、回転軸側凹部2dが形成される反出力側L2の回転軸端部2cに、回転軸2の軸線方向に垂直な端面2hが設けられ、小径部2gの反出力側L2の先端部に回転軸2を形成する部材の体積が確保される。このため、小径部2gの反出力側L2の先端部に機械的強度が確保され、回転軸側凹部2dの形状が僅かな機械的外力によって変形するのが防止される。
また、本実施形態によるステッピングモータ1Aによれば、螺旋溝2aが回転軸2の外周面に反出力側L2から出力側L1まで連続して形成されているので、螺旋溝2aが連続して形成された長い回転軸を所定長さに切断して分割し、簡単な追加工を施すことで、ステッピングモータ1Aに用いられる回転軸2を形成することができる。螺旋溝2aが連続して形成された長い回転軸は転造によって安価に製作することができるため、回転可能な回転軸端部2cの支持が接着剤によって阻害されることなく、また、回転軸2の回転に悪影響を与えることのないステッピングモータ1Aの製作コストを低減することができる。
(第2実施形態の構成)
次に、本発明の第2の実施形態によるステッピングモータ1Bについて説明する。図3(a)は、この第2の実施形態によるステッピングモータ1Bの平面図、図3(b)は、同図(a)に点線で示す枠線Cに囲まれる部分における、ステッピングモータ1Bの一部拡大断面図である。なお、図3において図1と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
第2の実施形態によるステッピングモータ1Bは、上述の第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと比較して、回転軸2の反出力側L2の端部2cの構成だけが相違する。第2の実施形態によるステッピングモータ1Bにおいても、永久磁石3bの反出力側L2の端面から突出する回転軸2の突出部分に、永久磁石3a,3bとの固定部分2fよりも小径の小径部2jが形成される。しかし、この小径部2jの形状は、図3に示すように、回転軸2の突出部分の所定箇所から反出力側L2の端部にかけて漸次小径に形成され、大きく面取りされた形状になっている。また、回転軸2は、第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと同様に、永久磁石3bの反出力側端面からの回転軸2の突出部分の突出箇所で、螺旋溝2aが断たれている。第2の実施形態によるステッピングモータ1Bのその他の構成は、上述の第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと同様である。
(第2実施形態の作用・効果)
このような第2の実施形態によるステッピングモータ1Bによれば、回転軸2の突出部分に形成される小径部2jが、所定箇所から反出力側L2の端部にかけて適宜漸次小径にされることで、回転軸2の軸線を中心に最大に張り出す反出力側L2の回転軸端部2cの周囲角部2iと反出力側L2の軸受け機構の出力側端面である軸受け部材32の端面32bとの間に、適切な距離を確保することができる。このため、軸受け部材32の端面32bがモータ軸線Lの方向に直交する方向から傾いて、反出力側L2の軸受け機構が備える付勢部材34によって回転軸端部2cに出力側L1に向かう付勢力が与えられても、確保されたこの適切な距離により、回転軸端部2cの周囲角部2iは軸受け部材32の端面32bに当接しなくなる。また、このような第2の実施形態によるステッピングモータ1Bによっても、第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと同様な作用効果が奏される。
(第2実施形態の変形例)
上記の第2の実施形態によるステッピングモータ1Bでは、小径部2jの形状が大きく面取りされた形状になっていたが、図4に一部拡大断面図を示す、第2の実施形態の変形例によるステッピングモータ1B’のように、回転軸2の突出部分の所定箇所から反出力側L2の端部にかけて円弧を描いて漸次小径に形成されるように、小径部2kを形成してもよい。なお、図4において図3と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。このような構成によっても、第2の実施形態によるステッピングモータ1Bと同様な作用効果が奏される。
(第3実施形態の構成)
図5は、第3の実施形態によるステッピングモータ1Cの一部拡大断面図である。なお、図5において図1と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
第3の実施形態によるステッピングモータ1Cは、上述の第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと比較して、回転軸2の反出力側L2の端部2cの構成だけが相違する。第3の実施形態によるステッピングモータ1Cにおいても、永久磁石3bの反出力側L2の端面から突出する回転軸2の突出部分に、永久磁石3a,3bとの固定部分2fよりも小径の小径部2lが形成される。しかし、この小径部2lの形状は、図5に示すように、回転軸2の反出力側L2の端部が永久磁石3a,3bとの回転軸2の固定部分2fよりも小径の半円球状に形成されている。また、反出力側L2の軸受け機構は、小径部2lに当接する当接面32cを有して反出力側L2の回転軸2の端部2cを回転可能に支持する軸受け部材32を備える。また、回転軸2は、第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと同様に、永久磁石3bの反出力側端面からの回転軸2の突出部分の突出箇所で、螺旋溝2aが断たれている。第3の実施形態によるステッピングモータ1Cのその他の構成は、上述の第1の実施形態によるステッピングモータ1Aと同様である。
(第3実施形態の作用・効果)
このような第3の実施形態によるステッピングモータ1Cによれば、回転軸2の反出力側L2は、反出力側L2の半円球状小径部2lと軸受け部材32が有する当接面32cとの当接箇所を中心に、半円球状小径部2l自体が回転する。したがって、反出力側L2の軸受け機構はボール33を用いること無く構成される。このため、回転可能な回転軸端部2cの支持が接着剤によって阻害されることなく、また、回転軸2の回転に悪影響を与えることのないステッピングモータ1Cの製作コストを低減することができる。
上記の実施形態では、ステッピングモータ1が2組のステータ組51,52を有する場合について、説明した。しかし、1つのステータ組だけから構成されるステッピングモータにおいても、上記の実施形態と同様な作用効果が奏される。また、上記実施の形態では、ステッピングモータに本発明を適用したが、ステッピングモータ以外のモータに本発明を適用してもよい。
1A,1B,1B’,1C…ステッピングモータ、2…回転軸、2a…螺旋溝、2b,2c…端部、2d…回転軸側凹部、2e…凹部、2f…固定部、2g,2j,2k,2l…小径部、2h…端面、2i…周囲角部、3a,3b…永久磁石、4…ロータ、5…ステータ、51…第1ステータ組、52…第2ステータ組、6a,6b…コイル、7a,7b…ボビン、8a,8b…外ステータスコア、9a,9b…内ステータスコア、10a,10b…モータケース、31…軸受ホルダ、31a…開口部、32,35…軸受け部材、32a…軸受け側凹部、32b,32c…端面、33,36…ボール、34…付勢部材、34a…端板部、34b…側板部、34c…板バネ部、35a…受け部、35b…大径部

Claims (7)

  1. 回転軸および前記回転軸の外周に固定された永久磁石を備えたロータと、前記ロータの外周側に配置されたステータと、前記回転軸の回転出力が取り出される出力側において前記回転軸の端部を回転可能に支持する出力側軸受け機構と、前記出力側と反対側における反出力側の前記回転軸の端部を回転可能に支持する反出力側軸受け機構と、を有し、
    前記永久磁石は、前記回転軸の外周に形成された螺旋溝を囲む周囲に接着剤によって固定され、
    前記回転軸は、前記永久磁石の前記反出力側端面から突出する突出部分に前記永久磁石との固定部分よりも小径の小径部が形成されている
    モータ。
  2. 前記反出力側軸受け機構は、前記回転軸の軸線方向において前記出力側に向かう付勢力を前記反出力側の前記回転軸の端部に与える付勢部材を備え、
    前記回転軸は、前記反出力側軸受け機構の前記出力側端面に対向して前記回転軸の軸線を中心に最大に張り出す、前記反出力側の端部の周囲角部が前記出力側に寄って形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記回転軸は、前記小径部が前記突出箇所から前記反出力側の端部まで一定の小径に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記回転軸は、前記小径部が前記突出部分の所定箇所から前記反出力側の端部にかけて漸次小径に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  5. 前記反出力側軸受け機構は、前記反出力側の前記回転軸の端部に前記出力側に向けて窪む回転軸側凹部と前記反出力側の前記回転軸の端部を支持する軸受け部材の端部に前記反出力側に向けて窪む軸受け側凹部との間に挟んでボールを備え、
    前記回転軸は、前記回転軸側凹部が形成される前記反出力側の端部に前記回転軸の軸線方向に垂直な端面を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のモータ。
  6. 前記回転軸は、前記小径部が前記永久磁石との前記回転軸の固定部分よりも小径の半円球状に形成され、
    前記反出力側軸受け機構は、前記小径部に当接する当接面を有して前記反出力側の前記回転軸の端部を回転可能に支持する軸受け部材を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ。
  7. 前記回転軸は、前記螺旋溝が前記出力側まで連続して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のモータ。
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