JP2020124081A - 電動作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品サイズをコンパクト化する。【解決手段】芝刈機において、本体内に設けられるモータユニット16は、金属製のモータケース22内に、ステータ23と、ステータ23に対して回転可能なロータ24と、ロータ24に設けられる回転軸25とを有するブラシレスモータ21(モータ)と、ロータ24へ回転軸25の軸方向に貫通形成される空気通路56と、空気通路56を含んでステータ23の内側で空気が循環可能な循環風路62と、回転軸25の回転に伴って回転し、循環風路62内に空気を循環させるファン57と、を設けている。【選択図】図5

Description

本発明は、電動工具、芝刈機を初めとする園芸工具、エア工具用空気圧縮機等の電動作業機に関する。
電動工具等の電動作業機においては、ステータと、ステータに対して回転可能なロータとを有するモータを駆動源として備えている。このモータは、外郭となるハウジング内に収容されるが、特に作業に発生する粉塵からモータを保護するために、例えば特許文献1に開示されるように、ステータとロータとを駆動軸(出力軸)を除いてケーシング内に収容した密閉型のものが知られている。また、ここではモータの過熱を防止するために、ケーシングの外周に放熱フィンを設けて、ハウジングとケーシングとの間で放熱を行うようにしている。
特開2003−39423号公報
このようなモータを備えた場合、ハウジングとケーシングとの間に冷却用の空間を形成する必要があるため、ハウジングの外径が大きくなり、コンパクト化を阻害してしまう。
そこで、本発明は、製品サイズをコンパクト化できる電動作業機を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ステータと、ステータに対して回転可能なロータと、ロータに設けられる回転軸とを有するモータと、ロータへ回転軸の軸方向に貫通形成される空気通路と、空気通路を含んでステータの内側で空気が循環可能な循環風路と、回転軸の回転に伴って回転し、循環風路内に空気を循環させるファンと、を含んでなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、ファンは、ロータの外径よりも小径であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、モータが金属製のハウジング内に収容されると共に、ステータにはコイルが巻回されて、ハウジングとコイルとの間には熱伝導手段が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3の構成において、モータはハウジング内に密閉状態で収容されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、ファンは、ロータの端面側に羽根を設けた遠心ファンであって、ロータにおける羽根との対向領域に空気通路が形成されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、ステータと、ステータの内周側に配置され、ステータに対して回転可能なロータと、を有するインナロータモータと、インナロータモータにおけるロータの回転軸方向の前後両端をそれぞれ閉塞してステータの内側を密閉するハウジングと、前後両端のハウジング間に配置されてロータにより回転するファンと、を含んでなることを特徴とする。
本発明によれば、ハウジングの外側に冷却用空気の通路を設けなくてもモータの冷却効果が得られる。よって、ハウジングが大径化することがなく、ひいては製品サイズのコンパクト化に繋がる。
芝刈機の中央縦断面図である。 モータユニット部分の拡大図である。 モータユニットの斜視図である。 モータユニットの分解斜視図である。 モータユニットの縦断面図である。 モータユニットの上ケース部分の横断面図である。 モータユニットの下ケース部分の横断面図である。 ブラシレスモータの斜視図である。 ステータの平面図である。 ステータの底面図である。 短絡部材の斜視図(第1〜第3金具のみ実線で示す)である。 短絡部材の斜視図(第1〜第3金具のみ実線で示す)である。 コイルの巻線方法の説明図である。 第1〜第3金具による結線状態をステータの平面から示す説明図である。 第1〜第3金具による結線回路図である。 変更例のモータユニットの縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(芝刈機の説明)
図1は、電動作業機の一例である充電式の芝刈機を示す中央縦断面図、図2はモータユニット部分の拡大図である。
この芝刈機1は、前後方向に延びて下面を開口させたベース2と、ベース2の中央上側に連結される本体3と、ベース2から後方斜め上に延びるハンドル4とを備えている。
ベース2は、前後にそれぞれ一対の車輪5,5を有してハンドル4によって前後への進退動が可能となっている。ベース2の後部でハンドル4の下方には、リヤカバー6と集草カゴ7とが設けられている。ハンドル4の後端には、スイッチレバー8が設けられ、その前方には、常態でスイッチレバー8の操作をロックするロックオフボタン9が設けられている。ロックオフボタン9を押し操作してスイッチレバー8のロックを解除すると、スイッチレバー8の引き操作が可能となる。
本体3は、下向きに開口する下端の筒状部11をベース2内に突出させた本体ハウジング10を有する。本体ハウジング10の上部には、電源となるバッテリーパック13を後方上側から差し込み装着可能なバッテリー装着部12が前下がり形成されている。バッテリー装着部12は、バッテリーカバー14によって開閉可能となっている。
また、本体ハウジング10の前部には、図示しない制御回路基板を備えたコントローラ15が上下方向に立設した状態で支持され、その後方でバッテリー装着部12の下方には、モータユニット16が設けられている。モータユニット16からは、後述するブラシレスモータ21の回転軸25が下向きに突出しており、その下端にスピンドル17が同軸で連結されている。このスピンドル17は、筒状部11からベース2内へ下向きに突出しており、スピンドル17の下端には、インナフランジ18及びボルト19によって水平な板状の刈刃20が直交状に取り付けられて、出力部を形成している。
モータユニット16は、図3,4にも示すように、ブラシレスモータ21と、ブラシレスモータ21を保持するモータケース22とを有する。ブラシレスモータ21は、筒状のステータ23と、ステータ23の内側を貫通して軸心に回転軸25を有するロータ24とからなるインナロータ型で、モータケース22は、ステータ23を上下から保持して回転軸25を軸支する上ケース26と下ケース27とからなる。ここではモータケース22の下ケース27が、筒状部11の上側に設けたベース28に対して組み付けられている。ベース28の上側には、モータユニット16を上方から覆うモータカバー29が設けられている。
一方、ベース28の下側には、スピンドル17を軸受31を介して軸支するベアリングリテーナ30が、下方から複数のネジ32によって組み付けられており、ベアリングリテーナ30を貫通するスピンドル17の下端が、筒状部11の下端にネジ止めされたバッフル板33を貫通してベース2内に突出している。刈刃20を装着するインナフランジ18には、スピンドル17の下端が嵌合する筒部34が設けられて、筒部34の外周に、遠心ファン35が設けられている。
(ステータの説明)
ブラシレスモータ21のステータ23は、図4〜7に示すように、複数の鋼板を軸方向に積層して内側に複数(ここでは12個)のティース41,41・・を突出させたステータコア40と、ステータコア40の上下両端に一体成形される樹脂製の電気絶縁部材としての上インシュレータ42及び下インシュレータ43と、上下インシュレータ42,43と連続して、ステータコア40の内周面及び各ティース41の突出端面を除く外周面を覆う樹脂製の絶縁部44と、絶縁部44を介して各ティース41に巻回されるコイル45とを含んでいる。上インシュレータ42には、コイル45を形成するワイヤと電気的に接続されて三相結線を形成する短絡部材46と、ロータ24の回転位置を検出するセンサ回路基板47とが組み付けられている。上下インシュレータ42,43及び短絡部材46、センサ回路基板47の詳細は後述する。
ステータコア40の周面には、図7〜9にも示すように、周方向に等間隔をおいて3つの突条48A,48A,48Bが形成されている。このうち突条48A,48Aは、周方向の幅がステータコア40の径方向外側へ行くに従って小さくなるテーパ状の横断面形状となり、突条48Bは、テーパ状でなく、周方向の幅が径方向に沿って変わらない四角形の横断面形状となっている。突条48Bの径方向外側の端面には、周方向に沿って外側へ膨らむ僅かなR(曲面)が付与されている。また、各突条48A,48Bには、それぞれ貫通孔49が形成され、各突条48A,48Bの間でステータコア40の周面には、軸方向に溝50,50・・が形成されている。
一方、ロータ24は、複数の鋼板を軸方向に積層してなる円筒状のロータコア51の軸心に回転軸25を貫通させてなり、ロータコア51と回転軸25とは、樹脂52によって一体形成されている。回転軸25の下端には、面取部53(図4)が形成されている。
また、ロータコア51の周縁部には、同心円上に複数(ここでは8個)の磁石孔54,54・・が、軸方向に貫通形成されて、各磁石孔54に板状の永久磁石55が埋設されている。永久磁石55の内側には、上下両端を除いて鋼板に形成した透孔の積層により、空気通路56,56・・が軸方向に貫通形成されている。この空気通路56は肉盗みともなるため、ロータ24の軽量化に繋がる。
さらに、ロータコア51の下面で回転軸25には、ファン57が固定されている。このファン57は、図4,5に示すように、放射方向の羽根58,58・・を内側(ロータコア51の下面側)に向けた遠心ファンで、ロータコア51の外径よりも小径で形成されて、羽根58の上面をロータコア51の下面と密着させた状態で固定されている。このファン57の径方向外側は、各ティース41間で軸方向に貫通形成される各スロット59と連通する下側空間60となっている。また、ロータコア51の上側では、短絡部材46との間で各空気通路56及び各スロット59と連通する上側空間61となっている。
これにより、モータケース22内には、ファン57から径方向外側に送り出される空気が、下側空間60と、各スロット59と、上側空間61と、各空気通路56とを通ってファン57に戻る循環風路62が形成される。
(モータケースの説明)
モータケース22の上ケース26及び下ケース27は、それぞれアルミ合金等の非磁性体で形成され、ステータ23の上部及び下部に被着される円形カップ状を有している。
まず、上ケース26は、図3〜5に示すように、上面外周から側面にかけて、上下方向の放熱用のフィン65,65・・が、周方向へ所定間隔をおいて立設されている。また、上ケース26の上面中央には、上軸受保持部66が形成され、樹脂製の絶縁キャップ67を介して軸受68が保持されて、回転軸25の上端を支持している。上軸受保持部66の中心には、透孔69が形成されて、樹脂キャップ70によって閉塞されている。
さらに、上ケース26の周面には、周方向に等間隔をおいて、径方向外側へ膨らむ3つのネジボス部71A,71A,71Bが、上下方向に形成されている。このネジボス部71A,71Bは、ステータコア40の突条48A,48Bにそれぞれ対応するもので、ネジボス部71A,71Bの下端は、それぞれ突条48A,48Bに嵌合する横断面テーパ状又は横断面四角形状に開口している。上ケース26の周面で突条48A,48Bの間には、下端から上向きにスリット72が形成されている。
次に、下ケース27は、上ケース26と同じく中央に下軸受保持部74が形成される円形の端面部73と、端面部73の外周から上向きに立ち上がる下筒部75とからなり、下軸受保持部74には、軸受76が保持されて、下軸受保持部74を貫通する回転軸25を支持している。下筒部75の外周には、ベース28へのネジ止め用のボス77,77・・が、周方向へ等間隔をおいて4箇所下向きに形成されている。
また、下軸受保持部74を除く端面部73の内面と、下筒部75の内周及びボス77を除く外周とには、端面部73の内面から下筒部75の内周及び外周までを連続して被覆する樹脂層78が形成されている。この樹脂層78におけるステータコア40の突条48A,48Bに対応する位置には、対応する上ケース26のネジボス部71A,71Bと同形状のボス部79A,79Bが軸方向に形成されている。このボス部79A,79Bの上端は、それぞれ突条48A,48Bに嵌合する横断面テーパ状又は横断面四角形状に開口して貫通孔を備えている。さらに、ボス部79A,79Bの下側には、凹溝80がそれぞれ連続状に形成されている。
こうしてモータケース22は、上ケース26をステータ23の上方から、ステータコア40の突条48A,48Bにそれぞれネジボス部71A,71Bを合わせて被せると共に、ロータ24の回転軸25の上端に組み付けた軸受68を上軸受保持部66に保持させる。一方、下ケース27をステータ23の下方から、ステータコア40の突条48A,48Bにそれぞれボス部79A,79Bを合わせて被せると共に、回転軸25の下端に組み付けた軸受76を下軸受保持部74に保持させる。この状態で、下ケース27のボス部79A,79Bに下方からそれぞれネジ81を差し込んで突条48A,48Bを貫通させた後、上ケース26のネジボス部71A,71Bにねじ込む。すると、ブラシレスモータ21は、ステータコア40の外周の一部を除いて上ケース26と下ケース27とに覆われた密閉状態となってモータユニット16が得られる。
この状態でブラシレスモータ21とモータケース22との間では、上ケース26と回転軸25との間の絶縁キャップ67、上ケース26とステータコア40との間の上インシュレータ42、下ケース27の下筒部75とステータコア40との間の樹脂層78とによってそれぞれ絶縁が図られる。また、上ケース26と下ケース27との間に上下方向の隙間が空くことで、ステータ23の軸方向の寸法が変化しても組み付けが可能となっている。
このモータユニット16を、ベース28上で、回転軸25を下向きにして載置し、ベース28の下方から各ボス77にネジをねじ込むと、モータユニット16はベース28に固定される。下ケース27の端面部73の下面には、筒状部11に嵌合してモータユニット16を位置決めする同心円上の円弧リブ73a,73a(図2,5)が形成されている。
ここでモータカバー29を被せると、上ケース26の上軸受保持部66を含む中央部分が露出した状態でモータユニット16が覆われ、モータカバー29の内面に上ケース26のフィン65,65・・が近接した状態となる。
よって、ブラシレスモータ21のステータ23は、突条48A,48Bを貫通するネジ81と、突条48A,48Bに嵌合する上ケース26のネジボス部71A,71Bと下ケース27のボス部79A,79Bとによって、モータケース22に対して回り止めされることになる。
(上下インシュレータの説明)
上インシュレータ42は、図8,9に示すように、ステータコア40の上側端面に一体成形されるリング体で、上面には、短絡部材46に設けた各ヒュージング端子99を保持する端子保持部85,85・・が、周方向に等間隔で12個設けられている。この端子保持部85は、内周側の内壁部86と、外周側の外壁部87とを、径方向にワイヤ115の直径に略相当する間隔をあけて立設したもので、内壁部86と外壁部87との周方向の中央には、ヒュージング端子99を嵌合させる嵌合溝88が形成されている。また、上インシュレータ42の上面には、短絡部材46の組み付け用の止めボス89,89・・が、1つ置きのティース41の根元に当たる位置で5箇所に突設されている。
下インシュレータ43は、図10に示すように、ステータコア40の下側端面に一体成形されるリング体で、下面には、各ティース41の根元からやや周方向にずれた位置で、周方向に沿って12個のガイド壁90,90・・が立設されている。
(短絡部材及びセンサ回路基板の説明)
短絡部材46は、上インシュレータ42よりも一回り小さい樹脂製のリング体で、外周には、上インシュレータ42の止めボス89にそれぞれ上方から嵌合する四角筒状の5つの嵌合ボス95,95・・と、ステータコア40の各溝50に係合する3つのリブ96,96・・とが突設されている。
また、短絡部材46は、外周から内周へ行くに従って軸方向の厚みが上面から段階的に小さくなる階段状に形成されており、各厚み部分に、図11,12に示すように、最も肉厚の外周部分に位置する最大径の第1金具97Uと、その内側の肉厚の中間部分に位置する中間径の第2金具97Wと、その内側の内周部分に位置する最小径の第3金具97Vとがそれぞれ同心円上に配置されてインサート成形されている。各金具に付したU,W,Vは、それぞれ対応する三相電流のU相、W相、V相を意味している。
第1〜第3金具97U〜97Vは、平面視がC状の帯板で、両端部と、両端部の点対称位置との4箇所には、径方向外側へ突出する突出片98,98・・がそれぞれ形成され、各突出片98の先端に、一旦下方へ折曲した後、上方へ折り返されてさらに外向きに折曲されるヒュージング端子99が形成されている。第1金具97Uにおける一方の端部の突出片98の根元には、電源線100Uをスポット溶接するための溶接部101が形成され、第2、第3金具97W,97Vにおける第1金具97Uと反対側の端部の突出片98の根元にも、電源線100W,100Vをスポット溶接するための溶接部101がそれぞれ形成されている。
この第1〜第3金具97U〜97Vは、短絡部材46内では、上から第1金具97U、第2金具97W、第3金具97Vの順で且つ周方向に所定角度ずつ位相をずらして配置されて、インサート成形された状態で、短絡部材46の外周面から各ヒュージング端子99,99・・を互いに非接触状態で、且つ周方向へ略等間隔で突出させている。短絡部材46には、各金具97U〜97Vの各溶接部101を露出させる透孔102,102・・が、周方向の一部分に所定間隔をおいて片寄せた状態で形成されて、各溶接部101に電源線100U〜100Vがスポット溶接される。溶接部101,101の間には、電源線100U〜100Vを外側へ引き出すための切欠き103が、短絡部材46の下側のみが繋がった状態で形成されている。
また、短絡部材46の内周で点対称位置には、センサ回路基板47を取り付けるための取付ボス105を備えた支持片104,104が中心側へ向けて突設されて、支持片104,104の間で短絡部材46の内周には、センサ回路基板47の外周を支持する複数の受け片106,106・・(図12)が中心側へ向けて突設されている。
そして、センサ回路基板47は、短絡部材46の内側で円弧状に周回する帯板状で、周方向の両端には、支持片104,104の取付ボス105がそれぞれ嵌合する嵌合孔107,107(図9)が形成されている。この嵌合孔107,107に取付ボス105,105を嵌合させて受け片106,106・・に外周を支持させることで、センサ回路基板47は短絡部材46の内周側で保持される。センサ回路基板47の裏面には、ロータ24に設けた永久磁石55の磁界を検出するホール素子等の回転検出素子108,108・・(図10)が搭載されている。センサ回路基板47に接続される信号線109,109・・と電源線100U〜100Vとは、短絡部材46の切欠き103から外側へ引き出される。この引き出し位置は、モータケース22の上ケース26に設けたスリット72に対応している。
この短絡部材46は、前述のように外周の5つの嵌合ボス95を、上インシュレータ42の上面に設けた止めボス89に嵌合させて上方からネジ91(図9)でそれぞれ止めボス89にネジ止めすると共に、3つのリブ96の先端をステータコア40の溝50に係合させ、各ヒュージング端子99を上インシュレータ42の各端子保持部85に保持させれば、センサ回路基板47と共にステータ23へ組み付けられる。特にリブ96は、3箇所で溝50に係合して食いつくため、短絡部材46を安定支持するアンカーとして機能する。電源線100U〜100V及び信号線109は、上ケース26に設けたスリット72から、スリット72に嵌着したスリーブ状のパッキン82(図3,4)を介して外部へ引き出される。
(コイルの形成方法の説明)
ここでのコイル45は、3つの巻線ノズルを用いて、120°間隔に位置する3つのティース41から、図13に示すように1本のワイヤ115(但し、各ワイヤを区別する場合は、115A,115B,115CのようにA〜Cの符号を付す。以下、他の部分でも同じ。)でそれぞれ巻回を開始し、そのままステータ23の周方向に隣接する4つのティース41へ順番に巻いていくことで、同時に12個のコイル45を形成している。例えば図13に示すワイヤ115Aでは、最初に対応するヒュージング端子99に始端116Aを係止させた状態で、右回り方向へ隣接するティース41にコイル45を順番に形成する。このときの巻回方向は、ティース41に向かって反時計回り方向である。また、コイル45の形成後の渡り線117Aは上インシュレータ42(結線側)側へ戻してティース41,41間のヒュージング端子99に係止する。
そして、4つめのコイル45を形成した後は、図10に示すように、一旦下インシュレータ43側(反結線側)へ引き出して、巻回しているティース41の根元のガイド壁90に外側から巻いた後、再び上インシュレータ42側へ戻して、隣接する別のワイヤ115Bの始端116Bが係止されるヒュージング端子99に係止させて終端118Aとする。こうすることで、別のワイヤ115Bの始端116Bの向きと終端118Aの向きとを一致させて丸で囲んだ部分で同時にカットすることができる。これはワイヤ115Bの終端118Bとワイヤ115Cの始端116A、ワイヤ115Cの終端118Cとワイヤ115Aの始端116Aとにおいても同様である。
短絡部材46の第1〜第3金具97U〜97Vは、周方向ではコイル45の1つ分ずつ位相がずれた状態で配置されて、図14に示すように、12個のコイル45,45間の渡り線117を、間に3つのコイル45,45・・をおいてそれぞれヒュージングしている。図14では各金具97U〜97Vがヒュージングする渡り線117が区別しやすいように、第1金具97Uにハッチング、第2金具97Wに網掛け、第3金具97Vに点描をそれぞれ付している。
こうして周方向に隣接する3つのコイル45,45・・は、各相の第1〜第3金具97U〜97Vによって、U(W−U)、V(U−V)、W(V−W)としてデルタ結線されることになる。これが第1〜第3金具97U〜97Vによって4セット順番に並設される訳であるから、ここでの三相回路は、図15に示すように形成される。これは、U,V,Wの各相4つのコイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4がそれぞれ並列に接続されたデルタ結線と等価である。
(芝刈機の動作)
以上の如く構成された芝刈機1においては、ロックオフボタン9を押し操作してスイッチレバー8のロックを解除してスイッチレバー8を引き操作すると、メインスイッチがONとなってバッテリーパック13からコントローラ15の制御回路基板にON信号が伝達される。制御回路基板のマイコンは、センサ回路基板47の回転検出素子108から得られる検出信号によってロータ24の回転状態を取得し、取得した回転状態に応じて制御回路基板に設けたスイッチング素子をON/OFF動作させ、ステータ23の各相のコイル45へ順番に電流を流すことでロータ24を回転させる。よって、回転軸25が回転し、スピンドル17と共に刈刃20を回転させるため、ハンドル4を介してベース2を押し操作すれば、車輪5を介して走行しながら刈刃20による芝刈が可能となる。
このとき、モータケース22内では、ロータ24の回転に伴うファン57の回転により、図5に点線で示すように、モータケース22内の空気が、下側空間60、各スロット59、上側空間61、各空気通路56の順に流れて循環風路62内を循環するため、コイル45及びステータコア40、短絡部材46、ロータコア51がそれぞれ冷却されて温度上昇が抑制される。
一方、ステータ23が、突条48A,48Bを貫通するネジ81によって、ベース28に組み付けられるモータケース22に対して回り止めされるので、公差による影響が小さく、精度のよい回り止めが可能となる。また、高い強度も得られる。特に、ネジ81がステータコア40を直接貫通するため、ステータコア40の外側で上下ケース26,27をネジ81で連結する構造に比べて、撓みが生じにくくなっている。
さらに、コイル45を形成するワイヤ115同士が交差しないので、ワイヤ115同士の接触による削れが生じにくくなり、耐久性も高まる。
(循環風路に係る発明の効果)
このように、上記形態の芝刈機1によれば、ステータ23と、ステータ23に対して回転可能なロータ24と、ロータ24に設けられる回転軸25とを有するブラシレスモータ21(モータ)と、ロータ24へ回転軸25の軸方向に貫通形成される空気通路56と、空気通路56を含んでステータ23の内側で空気が循環可能な循環風路62と、回転軸25の回転に伴って回転し、循環風路62内に空気を循環させるファン57と、を含んでなることで、モータケース22の外側に冷却用空気の通路を設けなくてもブラシレスモータ21の冷却効果が得られる。よって、モータユニット16が大径化することがなく、ひいては製品サイズのコンパクト化に繋がる。
特にここでは、ファン57は、ロータ24の外径よりも小径となっているので、ファン57を設けてもコンパクト化が維持できる。空気の循環ができれば風量はそれほど必要でないため、ファン57は小型のものが使用できる。
また、ブラシレスモータ21はモータケース22(ハウジング)内に密封状態で収容されているので、防塵、防水効果が得られる。
さらに、ファン57は、ロータ24の端面側に羽根58を設けた遠心ファンであって、ロータ24における羽根58との対向領域に空気通路56が形成されているので、デッドスペースを利用してファン57を配置できる。
そして、上記形態の芝刈機1によれば、ステータ23と、ステータ23の内周側に配置され、ステータ23に対して回転可能なロータ24と、を有するブラシレスモータ21(インナロータモータ)と、ブラシレスモータ21の上下両端(回転軸25の軸方向の前後両端)をそれぞれ閉塞してステータ23の内側を密閉するモータケース22の上ケース26及び下ケース27(ハウジング)と、上下両端の上ケース26及び下ケース27の間に配置されてロータ24により回転するファン57と、を含んでなることで、モータケース22の外側に冷却用空気の通路を設けなくてもブラシレスモータ21の冷却効果が得られる。よって、モータユニット16が大径化することがなく、ひいては製品サイズのコンパクト化に繋がる。
なお、上記形態ではファンをロータの下面側に設けているが、これと逆に上面側に設けてもよい。空気通路の数や形状も適宜変更可能である。また、ロータコアでなく回転軸に空気通路を設けてもよいし、ロータコアと回転軸との両方に設けてもよい。
さらに、冷却効果を上げるために、コイル45とモータケース22との間に熱伝導手段を設けることもできる。図16はその一例を示すもので、ここでは下ケース27の下筒部75の内底面で各コイル45の下方に、半径方向の吸熱リブ83,83・・をそれぞれ上向きに突設して、各吸熱リブ83の上面に、コイル45に当接する熱伝導手段としての熱伝導シート84を接着して、熱伝導シート84を介してコイル45から吸熱リブ83側へ伝熱させるようにしている。この熱伝導シート84は、例えばシリコンやアクリル製で熱伝導率が1.0[W/mk]以上のものが望ましい。
この吸熱リブは各コイル毎に設けてもよいし、複数のコイルに跨がって円弧状に長く設けてもよい。また、熱伝導シートに代えて熱伝導性の接着剤を用いてもよい。さらに、下ケース表面の樹脂層を熱伝導性として当該樹脂層を吸熱リブと共に上方へ突設させてコイルと接触させてもよい。
一方、上記形態では上ケースと下ケースとの間でステータの外周を部分的に露出させているが、上ケースと下ケースとの何れか一方又は両方でステータの外周を完全に覆うようにしてもよい。
また、モータケース(ハウジング)の分割構造も上記形態に限らず、軸方向に2分割や3分割した分割ハウジングを組み合わせて形成したり、ステータの外周を覆う筒状部分と、軸方向の前後両端面を覆う端面部分とに分割してこれらを組み合わせて形成したり等、適宜変更可能である。
そして、電動作業機としては、例えば、園芸工具として、電動のチェーンソー・ヘッジトリマ・草刈機・ブロワ等があり、電動工具として、アングルドリル・グラインダ・ハンマ・ハンマドリル・マルノコ・レシプロソー等がある。
1・・芝刈機、2・・ベース、3・・本体、4・・ハンドル、10・・本体ハウジング、15・・コントローラ、16・・モータユニット、17・・スピンドル、20・・刈刃、21・・ブラシレスモータ、22・・モータケース、23・・ステータ、24・・ロータ、25・・回転軸、26・・上ケース、27・・下ケース、40・・ステータコア、41・・ティース、42・・上インシュレータ、43・・下インシュレータ、45・・コイル、46・・短絡部材、47・・センサ回路基板、48A,48B・・突条、51・・ロータコア、56・・空気通路、57・・ファン、58・・羽根、59・・スロット、60・・下側空間、61・・上側空間、62・・循環風路、65・・フィン、97U〜97V・・第1〜第3金具、99・・ヒュージング端子、115・・ワイヤ。

Claims (6)

  1. ステータと、前記ステータに対して回転可能なロータと、前記ロータに設けられる回転軸とを有するモータと、
    前記ロータへ前記回転軸の軸方向に貫通形成される空気通路と、
    前記空気通路を含んで前記ステータの内側で空気が循環可能な循環風路と、
    前記回転軸の回転に伴って回転し、前記循環風路内に空気を循環させるファンと、
    を含んでなることを特徴とする電動作業機。
  2. 前記ファンは、前記ロータの外径よりも小径であることを特徴とする請求項1に記載の電動作業機。
  3. 前記モータが金属製のハウジング内に収容されると共に、前記ステータにはコイルが巻回されて、前記ハウジングと前記コイルとの間には熱伝導手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動作業機。
  4. 前記モータは前記ハウジング内に密閉状態で収容されていることを特徴とする請求項3に記載の電動作業機。
  5. 前記ファンは、前記ロータの端面側に羽根を設けた遠心ファンであって、前記ロータにおける前記羽根との対向領域に前記空気通路が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電動作業機。
  6. ステータと、前記ステータの内周側に配置され、前記ステータに対して回転可能なロータと、を有するインナロータモータと、
    前記インナロータモータにおける前記ロータの回転軸方向の前後両端をそれぞれ閉塞して前記ステータの内側を密閉するハウジングと、
    前後両端の前記ハウジング間に配置されて前記ロータにより回転するファンと、
    を含んでなることを特徴とする電動作業機。
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