JP2020124053A - 電機子の製造方法 - Google Patents

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康之 蒲田
Yasuyuki Kamata
康之 蒲田
金藤 厳士
Iwao Kanefuji
厳士 金藤
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Abstract

【課題】第1セグメント導体と第2セグメント導体との接合の品質を確保することが可能な電機子の製造方法を提供する。【解決手段】このステータ100(電機子)の製造方法は、複数の第1ガイド冶具210と組み合わされている複数の第1セグメント導体70をステータコア10のスロット12に挿入する工程と、複数の第2ガイド冶具220と組み合わされている複数の第2セグメント導体80をステータコア10のスロット12に挿入する工程とを備える。そして、第1ガイド冶具210により、ステータコア10に対する第1セグメント導体70の中心軸線方向の位置決めをする。また、第2ガイド冶具220により、ステータコア10に対する第2セグメント導体80の中心軸線方向の位置決めをする。【選択図】図6

Description

本発明は、電機子の製造方法に関する。
従来、複数のセグメント導体を備える電機子の製造方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、複数の導体セグメントを備える回転電機ステータの製造方法が開示されている。上記特許文献1のステータは、ステータコアの軸方向一方側に配置される一方側導体セグメントの先端部と、ステータコアの軸方向他方側に配置される他方側導体セグメントの先端部とが接合されて構成されたコイルを備える。なお、導体セグメントとは、略U字形状または略J字形状を有する導体を意味する。
また、上記特許文献1では、一方側導体セグメントおよび他方側導体セグメントは、それぞれ、複数個ずつ設けられている。また、一方側導体セグメントおよび他方側導体セグメントは、それぞれ、スロット内に配置される脚部を有している。一方側導体セグメントの脚部の先端部には、周方向から見て、V字形状の凸部が形成されている。また、他方側導体セグメントの脚部の先端部には、周方向から見て、V字形状の凹部が形成されている。
そして、上記特許文献1では、凸部に結合材が配置された状態で、複数の一方側導体セグメントの脚部が、中心軸線方向に沿って、スロット内に挿入される。また、複数の他方側導体セグメントの脚部も、中心軸線方向に沿って、スロット内に挿入される。これにより、一方側導体セグメントのV字形状の凸部と他方側導体セグメントのV字形状の凹部とがスロット内において互いに面接触した状態で接合されている。
特開2015−23771号公報
上記特許文献1の回転電機ステータでは、一方側導体セグメントと他方側導体セグメントとがスロット内において接合されている。このため、一方側導体セグメントおよび他方側導体セグメントが、ステータコアのスロットに対して所望の位置に配置されているか否か(押し込みの不足)を確認することが比較的困難である。また、一方側導体セグメントまたは他方側導体セグメントが、ステータコアのスロットに対して余分に移動されている(余分に押し込まれている)ことに起因して、一方側導体セグメントと他方側導体セグメントとが衝突して湾曲(または、損傷)してしまう場合があると考えられる。これらの結果、一方側導体セグメントと他方側導体セグメントとの接合の品質が十分に確保できない場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、第1セグメント導体と第2セグメント導体との接合の品質を確保することが可能な電機子の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における電機子の製造方法は、中心軸線方向に沿って中心軸線方向の一方側に延びる一対の第1脚部と、一対の第1脚部の中心軸線方向の他方側の端部同士を接続する第1渡り部とを含む複数の第1セグメント導体を準備する工程と、中心軸線方向に沿って中心軸線方向の他方側に延びる一対の第2脚部と、一対の第2脚部の中心軸線方向の一方側の端部同士を接続する第2渡り部とを含む複数の第2セグメント導体を準備する工程と、円環状に配置された第1セグメント導体の間に、周方向に隣り合う第1セグメント導体の位置を規制する第1ガイド冶具が位置するように、複数の第1セグメント導体と複数の第1ガイド冶具とを組み合わせる工程と、円環状に配置された第2セグメント導体の間に、周方向に隣り合う第2セグメント導体の位置を規制する第2ガイド冶具が位置するように、複数の第2セグメント導体と複数の第2ガイド冶具とを組み合わせる工程と、中心軸線方向に沿って、複数の第1ガイド冶具と組み合わされている複数の第1セグメント導体を電機子コアに対して相対的に移動させることにより、複数の第1セグメント導体を電機子コアのスロットに挿入する工程と、中心軸線方向に沿って、複数の第2ガイド冶具と組み合わされている複数の第2セグメント導体を電機子コアに対して相対的に移動させることにより、複数の第2セグメント導体を電機子コアのスロットに挿入する工程と、スロットに挿入された第1セグメント導体と第2セグメント導体とを接合する工程とを備え、第1セグメント導体をスロットに挿入する工程は、第1ガイド冶具により、電機子コアに対する第1セグメント導体の中心軸線方向の位置決めをする工程を含み、第2セグメント導体をスロットに挿入する工程は、第2ガイド冶具により、電機子コアに対する第2セグメント導体の中心軸線方向の位置決めをする工程を含む。
この発明の一の局面による電機子の製造方法では、上記のように、第1セグメント導体をスロットに挿入する工程は、第1ガイド冶具により、電機子コアに対する第1セグメント導体の中心軸線方向の位置決めをする工程を含み、第2セグメント導体をスロットに挿入する工程は、第2ガイド冶具により、電機子コアに対する第2セグメント導体の中心軸線方向の位置決めをする工程を含む。これにより、第1ガイド冶具に対する第1セグメント導体の相対的な位置を確認することにより、第1セグメント導体が電機子コアに対して所望の位置に配置されているか否か(押し込みの不足)を確認することができる。なお、第1セグメント導体の押し込みの不足が確認された場合には、押し込みが不足している第1セグメント導体が、電機子コアに対して個別にさらに押し込まれる。また、第1ガイド冶具により、第1セグメント導体が電機子コアに対して余分に移動される(余分に押し込まれる)のを防止することができる。また、第2セグメント導体も第1セグメント導体と同様に、第2セグメント導体が電機子コアに対して所望の位置に配置されているか否か(押し込みの不足)を確認することができる。また、第2セグメント導体が電機子コアに対して余分に移動される(余分に押し込まれる)のを防止することができる。これらの結果、第1セグメント導体と第2セグメント導体との接合の品質を確保することができる。
本発明によれば、上記のように、第1セグメント導体と第2セグメント導体との接合の品質を確保することができる。
一実施形態によるステータ(回転電機)の構成を示す斜視図である。 一実施形態による第1セグメント導体の構成を示す斜視図である。 一実施形態による第2セグメント導体の構成を示す斜視図である。 一実施形態によるステータの断面図である。 図4の部分拡大図である。 円環状に配置された第1ガイド冶具の間に第1セグメント導体が配置された状態を示す図である。 第1ガイド冶具(第2ガイド冶具)の部分拡大図である。 第1セグメント導体がスロットに挿入された状態を示す部分拡大図(模式図)である。 第2セグメント導体がスロットに挿入された状態を示す部分拡大図(模式図)である。 一実施形態によるステータの製造方法を説明するためのフロー図である。 第1ガイド冶具の間に配置された第1セグメント導体がスロットに挿入される状態を示す図である。 第1セグメント導体が第1押圧冶具に押圧される状態(第2セグメント導体が第2押圧冶具に押圧される状態)を示す模式図である。 第1ガイド冶具の間に配置された第1セグメント導体がスロットに挿入された状態を示す図である。 図13の部分拡大図である。 第1セグメント導体がスロットに挿入された状態を示す図である。 第1セグメント導体および第2セグメント導体が押圧治具により押圧されている状態を示す図である。 変形例による第1ガイド治具を示す図である。
以下、本発明の本実施形態を図面に基づいて説明する。
[ステータの構造]
図1〜図16を参照して、本実施形態によるステータ100の構造について説明する。ステータ100は、中心軸線C1を中心に円環形状を有する。なお、ステータ100は、特許請求の範囲の「電機子」の一例である。また、図1などでは、ステータ100の断面図が示されている。
本願明細書では、「軸方向(中心軸線方向、軸線方向)」とは、図1に示すように、ステータ100の中心軸線C1(ロータ101の回転軸線)に沿った方向(Z方向)を意味する。また、「周方向」とは、ステータ100の周方向(A方向)を意味する。また、「径方向内側」とは、径方向に沿ってステータ100の中心軸線C1に向かう方向(R1方向)を意味する。また、「径方向外側」とは、径方向に沿ってステータ100の外に向かう方向(R2方向)を意味する。
ステータ100は、ロータ101と共に、回転電機102の一部を構成する。回転電機102は、たとえば、モータ、ジェネレータ、または、モータ兼ジェネレータとして構成される。ステータ100は、図1に示すように、永久磁石(図示せず)が設けられるロータ101の径方向外側に配置されている。すなわち、本実施形態では、ステータ100は、インナーロータ型の回転電機102の一部を構成する。
図1に示すように、ステータ100は、ステータコア10と、スロット絶縁紙20と、コイル部30とを備える。コイル部30は、第1コイルアッセンブリ30a(リード側コイル)と第2コイルアッセンブリ30b(反リード側コイル)とを含む。なお、ステータコア10は、特許請求の範囲の「電機子コア」の一例である。
(ステータコアの構造)
ステータコア10は、中心軸線C1(図1参照)を中心軸とした円筒形状を有する。また、ステータコア10は、たとえば、複数枚の電磁鋼板(たとえば、珪素鋼板)が軸方向に積層されることにより、形成されている。ステータコア10は、軸方向に見て円環状を有するバックヨーク11と、バックヨーク11の径方向内側に設けられ、中心軸線方向に延びる複数のスロット12とが設けられている。そして、ステータコア10には、スロット12の周方向両側に複数のティース13が設けられている。
(コイル部の構造)
コイル部30は、図1に示すように、平角導線により構成されている。たとえば、コイル部30は、銅またはアルミニウムにより構成されている。
また、図1に示すように、コイル部30は、軸方向一方側(矢印Z1方向側)に設けられた第1コイルアッセンブリ30aと、軸方向他方側(矢印Z2方向側)に設けられた第2コイルアッセンブリ30bとが、軸方向に組み合わされるとともに、接合されて形成されている。第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bは、それぞれ、ステータコア10と同一の中心軸線C1を中心とした円環状に形成されている。また、図5に示すように、コイル部30は、後述する第1脚部71と第2脚部81とが、接合部90において接合されて形成されている。
コイル部30は、たとえば、波巻きコイルとして構成されている。また、コイル部30は、8ターンのコイルとして構成されている。すなわち、コイル部30は、スロット12内に、径方向に8個のセグメント導体(第1セグメント導体70(図2参照)、第2セグメント導体80(図3参照))が並列して配置されて構成されている。
〈コイルアッセンブリの構造〉
図1に示すように、第1コイルアッセンブリ30aは、複数(たとえば、3つ)の動力セグメント導体50(以下、「動力導体50」とする)と、複数(たとえば、2つ)の中性点セグメント導体60(以下、「中性点導体60」とする)と、複数の第1セグメント導体70(図2参照)とから構成されている。
また、第2コイルアッセンブリ30bは、第2セグメント導体80(図3参照)から構成されている。
〈第1導体および第2導体の構造〉
図2に示すように、第1セグメント導体70は、軸方向の長さL1を有する中心軸線方向に延びる第1脚部71を含む。第1脚部71は、Z2方向側に延びている。
また、図2に示すように、第1セグメント導体70は、互いに異なるスロット12に配置される一対の第1脚部71のZ1方向側の端部同士が、第1渡り部72により接続されている。これにより、第1セグメント導体70は、U字形状を有するように形成されている。なお、第1脚部71とは、スロット12の内に配置されている第1セグメント導体70の部分を意味する。また、第1渡り部72は、第1脚部71に連続して形成され、ステータコア10の端面10aよりも軸方向外側に配置されている第1セグメント導体70の部分を意味するものとする。また、第1渡り部72は、屈曲形状を有する。また、第1渡り部72は、軸方向から見て、径方向に1本の第1セグメント導体70の幅分、階段状に屈曲するクランク状に形成された第1クランク部分73を有する。
また、一対の第1脚部71の軸方向長さL1は互いに略等しい。なお、軸方向長さL1とは、第1セグメント導体70のうちスロット12内において中心軸線方向に直線状に延びている部分の長さを意味する。また、軸方向長さL1は、ステータコア10の軸方向長さL3(図1参照)よりも小さい。なお、ステータコア10の軸方向長さL3とは、中心軸線方向における端面10aおよび端面10bの間の、中心軸線方向の距離(間隔)を意味する。
同様に、図3に示すように、第2セグメント導体80は、第1脚部71のZ2方向側に配置され、軸方向に長さL1よりも小さい長さL2を有する中心軸線方向に延びる第2脚部81を含む。第2脚部81は、Z1方向側に延びている。また、第2セグメント導体80は、互いに異なるスロット12に配置される一対の第2脚部81のZ2方向側の端部同士が、第2渡り部82により接続されている。これにより、第2セグメント導体80は、U字形状を有するように形成されている。
また、図2に示すように、複数の第1セグメント導体70の各々の第1脚部71の先端側には、中心軸線方向に延びるように設けられる第1面71aが設けられている。また、図3に示すように、複数の第2セグメント導体80の各々の第2脚部81の先端側には、中心軸線方向に延びるように設けられる第2面81aが設けられている。具体的には、第1面71aおよび第2面81aの各々は、中心軸線方向に対して平行に延びるように設けられている。
図4および図5に示すように、第1脚部71は、1つのスロット12内において、ステータコア10の径方向に隣り合って複数設けられている。また、第2脚部81は、1つのスロット12内において、ステータコア10の径方向に隣り合って複数設けられている。そして、1つのスロット12内において、第1脚部71の第1面71aと、第2脚部81の第2面81aとが接合されることにより、接合部90が構成されている。
また、第1面71aと第2面81aとの間には、導電性接着剤(図示せず)が配置されている。導電性接着剤は、接合部90において第1面71aと第2面81aとを接着させるとともに、第1脚部71と第2脚部81とを導通させる。導電性接着剤は、たとえば、溶剤に、銀をナノメートルレベルまで微細化した金属粒子を導電性粒子として含んだペースト状の接合材(銀ナノペースト)である。また、導電性接着剤は、熱によって溶融するように構成されている。
(スロット絶縁紙の構造)
図4および図5に示すように、スロット絶縁紙20は、スロット12と、第1脚部71および第2脚部81との間に配置されている。また、スロット絶縁紙20のZ1方向側の部分は、ステータコア10の端面10aから突出している。また、スロット絶縁紙20のステータ100の端面10aから突出している部分は、折り返されることにより、カフス形状を有している。同様に、スロット絶縁紙20のZ2方向側の部分は、ステータ100の端面10bから突出している。また、スロット絶縁紙20のステータ100の端面10bから突出している部分は、折り返されることにより、カフス形状を有している。
(第1ガイド冶具の構造)
次に、第1ガイド冶具210の構造について説明する。なお、第1ガイド冶具210は、第1セグメント導体70をスロット12に挿入する際に、周方向に隣り合う第1セグメント導体70の位置を規制するように構成されている。また、第1ガイド冶具210は、第1セグメント導体70よりも硬い材料(鉄、ステンレス鋼など)により形成されている。
図6に示すように、第1ガイド冶具210は、周方向に隣り合う第1セグメント導体70の位置を規制するように構成されている。図7に示すように、第1ガイド冶具210は、径方向内側に向かって先細る形状を有する。また、図8に示すように、第1ガイド冶具210は、Z1方向側に配置される第1部分211と、Z2方向側に配置される第2部分212とを含む。また、周方向において、第1ガイド冶具210の幅W1は、ティース13の幅W2よりもわずかに小さい。なお、第1部分211および第2部分212は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1ガイド冶具用第1部分」および「第1ガイド冶具用第2部分」の一例である。
また、図8に示すように、第1ガイド冶具210の第1部分211は、面取りされている。具体的には、第1部分211がティース13の表面上に配置された状態において、Z1方向側でかつ、周方向の両側の角部が面取り(R面取り)されている。また、第1ガイド冶具210の第1部分211の面取りされた部分は、第1脚部71と第1渡り部72との境界74に対応する部分である。なお、第2部分212も同様に、面取りされている。
また、図6に示すように、複数の第1部分211は、円環状の支持部材213により支持されている。同様に、複数の第2部分212は、円環状の支持部材214により支持されている。また、第1部分211は、支持部材213に対して径方向の位置を変更可能に構成されている。同様に、第2部分212は、支持部材214に対して径方向の位置を変更可能に構成されている。
(第2ガイド冶具の構造)
次に、図9を参照して第2ガイド冶具220の構造について説明する。なお、第2ガイド冶具220の構造は、上記の第1ガイド冶具210の構造と同様である。つまり、第2ガイド冶具220は、周方向に隣り合う第2セグメント導体80の位置を規制するように構成されている。第2ガイド冶具220は、径方向内側に向かって先細る形状を有する。また、第2ガイド冶具220は、第1部分221と第2部分222とを含む。また、第1部分221および第2部分222は、面取り(R面取り)されている。なお、第1部分221および第2部分222は、それぞれ、特許請求の範囲の「第2ガイド冶具用第1部分」および「第2ガイド冶具用第2部分」の一例である。
(ステータの製造方法)
次に、ステータ100の製造方法について説明する。なお、第1脚部71と第1渡り部72とを含む複数の第1セグメント導体70が予め準備されるとともに、第2脚部81と第2渡り部82とを含む複数の第2セグメント導体80が予め準備されている。
まず、図6に示すように、ステップS1(図10参照)において、複数の第1ガイド冶具210が、円環状に配置される。また、第1部分211と第2部分212とは、中心軸線方向に沿って互いに離間した状態で配置される。
次に、図6に示すように、ステップS2(図10参照)において、本実施形態では、複数の第1セグメント導体70の第1脚部71が、円環状に配置された複数の第1ガイド冶具210の間に配置される。また、複数の第1セグメント導体70は、円環状に配置される。これにより、第1ガイド冶具210は、周方向に隣り合う第1セグメント導体70の間でかつティース13に当接可能な位置に配置される。また、スロット12に配置される予定の全ての第1セグメント導体70が円環状に配置される。また、動力導体50および中性点導体60も所望の位置に配置される。これにより、複数の第1セグメント導体70の第1渡り部72と第1脚部71との境界74の近傍が、第1部分211により支持される。このように、円環状に配置された第1セグメント導体70の間に、周方向に隣り合う第1セグメント導体70の位置を規制する第1ガイド冶具210が位置するように、複数の第1セグメント導体70と複数の第1ガイド冶具210とが組み合わされる。
また、Z1方向側において、周方向に隣り合う第1脚部71の間に第1部分211が配置される。また、Z2方向側において、周方向に隣り合う第1脚部71の間に第2部分212が配置される。これにより、第1ガイド冶具210によって、周方向に隣り合う第1セグメント導体70の位置が規制される。なお、上記のように、周方向における第1ガイド冶具210の幅W1がティース13の幅W2よりもわずかに小さい。これにより、第1ガイド冶具210によって周方向に隣り合う第1セグメント導体70の位置が規制された状態で、周方向に隣り合う第1脚部71の間には、ティース13の幅W2に略相当する隙間が形成される。
次に、図11に示すように、ステップS3(図10参照)において、中心軸線方向に沿って、複数の第1ガイド冶具210と組み合わされている複数の第1セグメント導体70がステータコア10に対して相対的に移動させる。具体的には、周方向に隣り合う第1セグメント導体70の間でかつティース13に当接可能な位置に第1ガイド冶具210が配置された状態で、中心軸線方向に沿って複数の第1セグメント導体70がステータコア10に対して相対的に移動される。これにより、複数の第1セグメント導体70がステータコア10のスロット12に挿入される。なお、スロット絶縁紙20は、予めスロット12に配置されている。また、本実施形態では、図12に示すように、第1押圧冶具230により、円環状に配置された複数の第1セグメント導体70を一括して押圧することによって、複数の第1セグメント導体70が一斉にステータコア10のスロット12に挿入される。
ここで、本実施形態では、図12に示すように、第1セグメント導体70をスロット12に挿入する工程では、第1ガイド冶具210により、ステータコア10に対する第1セグメント導体70の中心軸線方向の位置決めが行われる。具体的には、第1押圧冶具230により複数の第1セグメント導体70が一括して押圧されることにより、まず、第1脚部71の先端側(Z2方向側)が、スロット12内に挿入される。ここで、本実施形態では、第1セグメント導体70がスロット12に挿入される際に、第1部分211と第2部分212とが互いに近づくように、第1部分211と第2部分212とがステータコア10に対して相対的に移動される。そして、第2部分212がティース13の表面に当接した状態で、第2部分212がティース13の表面上に配置される。次に、図13および図14に示すように、第1部分211が第2部分212の表面上に積層される。そして、第1セグメント導体70とステータコア10のティース13との間に第1ガイド冶具210が挟持されることにより、ステータコア10に対する第1セグメント導体70の中心軸線方向の位置が決められる。
また、本実施形態では、図8に示すように、第1セグメント導体70の第1渡り部72と第1ガイド冶具210とが当接されることにより、第1セグメント導体70の中心軸線方向の位置が決められる。具体的には、第1セグメント導体70の第1渡り部72と第1ガイド冶具210とは、線接触する。第1ガイド冶具210は、径方向に延びるように形成されているからである。なお、第1セグメント導体70の第1渡り部72と第1脚部71との境界74の内側の部分の曲率半径と、第1ガイド冶具210の面取りされた部分の曲率半径とが一致している場合には、第1セグメント導体70と第1ガイド冶具210とは面接触する。
ここで、第1押圧冶具230による複数の第1セグメント導体70の押圧の終了後、第1セグメント導体70が第1ガイド冶具210に接触していない場合、スロット12に対する第1セグメント導体70の押し込みが不足している。一方、第1押圧冶具230による、スロット12に対する第1セグメント導体70の余分な押し込みは、第1ガイド冶具210によって防止される。これにより、スロット絶縁紙20のステータコア10の端面10aから突出している部分(折り返された部分)が、第1セグメント導体70の押し込みよって潰されるのを防止することができる。
また、ステータコア10のスロット12に挿入された第1セグメント導体70と第1ガイド冶具210とが当接しているか否かが検出される。なお、第1セグメント導体70と第1ガイド冶具210とが当接しているか否かの検出は、たとえば、図示しない撮像装置を用いて行われる。その後、図15に示すように、第1セグメント導体70から第1ガイド冶具210が取り外される。
次に、上記のステップS1〜S3と同様の動作が、第2セグメント導体80に対して行なわれる。つまり、ステップS4において、複数の第2ガイド冶具220が、円環状に配置される。次に、ステップS5において、第2セグメント導体80の第2脚部81が、円環状に配置された複数の第2ガイド冶具220の間に配置される。つまり、複数の第2セグメント導体80が円環状に配置される。また、第2ガイド冶具220は、周方向に隣り合う第2セグメント導体80の間でかつティース13に当接可能な位置に配置される。このように、円環状に配置された第2セグメント導体80の間に、周方向に隣り合う第2セグメント導体80の位置を規制する第2ガイド冶具220が位置するように、複数の第2セグメント導体80と複数の第2ガイド冶具220とが組み合わされる。
図12に示すように、ステップS6(図10参照)において、第2押圧冶具240により、円環状に配置された複数の第2セグメント導体80が一括して押圧される。これにより、中心軸線方向に沿って、複数の第2ガイド冶具220と組み合わされている複数の第2セグメント導体80がステータコア10に対して相対的に移動させる。これにより、複数の第2セグメント導体80が一斉にステータコア10のスロット12に挿入される。この際、第2ガイド冶具220により、ステータコア10に対する第2セグメント導体80の中心軸線方向の位置が決められる。具体的には、第2セグメント導体80とステータコア10のティース13との間に第2ガイド冶具220が挟持されることにより、第2セグメント導体80の中心軸線方向の位置が決められる。また、第2セグメント導体80の第2渡り部82と第2ガイド冶具220とが当接されることにより、第2セグメント導体80の位置が決められる。また、第2セグメント導体80の第2渡り部82の第2脚部81側の部分と、第2脚部81と第2渡り部82との境界84(図9参照)に対応する部分が面取りされている第2ガイド冶具220とが当接する。また、第2セグメント導体80の第2渡り部82と第2ガイド冶具220とは、線接触する。また、第2セグメント導体80がスロット12に挿入される際に、第1部分221と第2部分222とが互いに近づくように、第1部分221と第2部分222とがステータコア10に対して相対的に移動される。
なお、第2押圧冶具240により複数の第2セグメント導体80が押圧される際、第1セグメント導体70のZ1方向側には第1押圧冶具230が配置されたままである。これにより、第2押圧冶具240の押圧によって、第1セグメント導体70がZ1方向側に移動するのを防止することができる。
また、ステータコア10のスロット12に挿入された第2セグメント導体80と第2ガイド冶具220とが当接しているか否かが検出される。そして、第2セグメント導体80と第2ガイド冶具220とが当接していない場合、第2ガイド冶具220に当接していない第2セグメント導体80が第2ガイド冶具220に当接するまで個別にスロット12に押し込まれる。これにより、第2セグメント導体80と第2ガイド冶具220とが当接される。その後、第2セグメント導体80から第2ガイド冶具220が取り外される。
なお、第1セグメント導体70の第1脚部71の長さL1は、製造誤差などに起因して、複数の第1セグメント導体70の間において異なる場合がある。同様に、第2セグメント導体80の第2脚部81の長さL2は、製造誤差などに起因して、第2セグメント導体80の間において異なる場合がある。そこで、中心軸線方向における、第1ガイド冶具210の長さL11(図8参照)および第2ガイド冶具220の長さL12(図9参照)は、以下のように決められている。長さL11および長さL12は、最も短い長さL1を有する第1脚部71と、最も短い長さL2を有する第2脚部81とが接合される場合でも、第1脚部71の第1面71aと第2脚部81の第2面81aとがオーバラップする面積が、接合面積として十分に確保されるように決められている。
次に、図16に示すように、ステップS7(図10参照)において、スロット12に挿入された第1セグメント導体70と第2セグメント導体80とが接合される。具体的には、第1脚部71と、第1セグメント導体70に軸方向に対向する第2セグメント導体80の第2脚部81とが、複数のスロット12毎に押圧治具201により径方向に押圧(加圧)されながら、たとえば、加熱炉内に配置されることにより、加熱される。これにより、第1面71aと第2面81aとが導電性接着剤(たとえば、銀ナノペースト)により、電気的および機械的に接合される。その結果、波巻き状のコイル部30が形成される。なお、押圧治具201は、複数のスロット12毎に独立して移動機構部202により移動される。
その後、図1に示すように、ステータ100が完成される。なお、図1に示すように、ステータ100とロータ101とが組み合わされることにより、回転電機102が製造される。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、第1セグメント導体(70)をスロット(12)に挿入する工程は、第1ガイド冶具(210)により、電機子コア(10)に対する第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めをする工程を含み、第2セグメント導体(80)をスロット(12)に挿入する工程は、第2ガイド冶具(220)により、電機子コア(10)に対する第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めをする工程を含む。これにより、第1ガイド冶具(210)に対する第1セグメント導体(70)の相対的な位置を確認することにより、第1セグメント導体(70)が電機子コア(10)に対して所望の位置に配置されているか否か(押し込みの不足)を確認することができる。なお、第1セグメント導体(70)の押し込みの不足が確認された場合には、押し込みが不足している第1セグメント導体(70)が、電機子コア(10)に対して個別にさらに押し込まれる。また、第1ガイド冶具(210)により、第1セグメント導体(70)が電機子コア(10)に対して余分に移動される(余分に押し込まれる)のを防止することができる。また、第2セグメント導体(80)も第1セグメント導体(70)と同様に、第2セグメント導体(80)が電機子コア(10)に対して所望の位置に配置されているか否か(押し込みの不足)を確認することができる。また、第2セグメント導体(80)が電機子コア(10)に対して余分に移動される(余分に押し込まれる)のを防止することができる。これらの結果、第1セグメント導体(70)と第2セグメント導体(80)との接合の品質を確保することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めをする工程は、第1セグメント導体(70)と電機子コア(10)のティース(13)との間に第1ガイド冶具(210)が挟持されることにより、電機子コア(10)に対する第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めをする工程である。また、第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めをする工程は、第2セグメント導体(80)と電機子コア(10)のティース(13)との間に第2ガイド冶具(220)が挟持されることにより、電機子コア(10)に対する第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めをする工程である。このように構成すれば、第1セグメント導体(70)と電機子コア(10)のティース(13)との間に第1ガイド冶具(210)が挟持されるので、第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めを容易に行うことができる。同様に、第2セグメント導体(80)と電機子コア(10)のティース(13)との間に第2ガイド冶具(220)が挟持されるので、第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めをする工程は、第1セグメント導体(70)の第1渡り部(72)と第1ガイド冶具(210)とを当接させることにより、第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めをする工程である。また、第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めをする工程は、第2セグメント導体(80)の第2渡り部(82)と第2ガイド冶具(220)とを当接させることにより、第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めをする工程である。このように構成すれば、第1セグメント導体(70)の第1渡り部(72)と第1ガイド冶具(210)とを当接させることにより、第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めを確実に行うことができる。同様に、第2セグメント導体(80)の第2渡り部(82)と第2ガイド冶具(220)とを当接させることにより、第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めを確実に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1渡り部(72)と第1ガイド冶具(210)とを当接させて第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めをする工程は、第1セグメント導体(70)の第1渡り部(72)と第1ガイド冶具(210)とを線接触させることにより、第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めをする工程である。また、第2渡り部(82)と第2ガイド冶具(220)とを当接させて第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めをする工程は、第2セグメント導体(80)の第2渡り部(82)と第2ガイド冶具(220)とを線接触させることにより、第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めをする工程である。このように構成すれば、第1渡り部(72)と第1ガイド冶具(210)とを点接触させることにより、第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の位置決めをする場合と異なり、より正確に、第1セグメント導体(70)の位置を決めることができる。同様に、第2渡り部(82)と第2ガイド冶具(220)とを点接触させることにより、第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の位置決めをする場合と異なり、より正確に、第2セグメント導体(80)の位置を決めることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1セグメント導体(70)と第1ガイド冶具(210)とを当接させて第1セグメント導体(70)の位置決めをする工程は、第1セグメント導体(70)の第1渡り部(72)の第1脚部(71)側の部分と、第1脚部(71)と第1渡り部(72)との境界(74)に対応する部分(211a)が面取りされている第1ガイド冶具(210)とを当接させることにより、第1セグメント導体(70)の位置決めをする工程である。また、第2セグメント導体(80)と第2ガイド冶具(220)とを当接させて第2セグメント導体(80)の位置決めをする工程は、第2セグメント導体(80)の第2渡り部(82)の第2脚部(81)側の部分と、第2脚部(81)と第2渡り部(82)との境界(84)に対応する部分が面取りされている第2ガイド冶具(220)とを当接させることにより、第2セグメント導体(80)の位置決めをする工程である。このように構成すれば、第1ガイド冶具(210)が面取りされているので、第1ガイド冶具(210)と第1セグメント導体(70)とが接触することに起因して第1セグメント導体(70)が損傷するのを防止することができる。同様に、第2ガイド冶具(220)が面取りされているので、第2ガイド冶具(220)と第2セグメント導体(80)とが接触することに起因して第2セグメント導体(80)が損傷するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の第1セグメント導体(70)と複数の第1ガイド冶具(210)とを組み合わせる工程は、複数の第1セグメント導体(70)の第1脚部(71)を、円環状に配置された複数の第1ガイド冶具(210)の間に配置する工程である。また、複数の第2セグメント導体(80)と複数の第2ガイド冶具(220)とを組み合わせる工程は、複数の第2セグメント導体(80)の第2脚部(81)を、円環状に配置された複数の第2ガイド冶具(220)の間に配置する工程である。このように構成すれば、予め円環状に配置された第1ガイド冶具(210)の間に第1セグメント導体(70)が配置されるので、隣り合う第1セグメント導体(70)同士が衝突するのを防止することができる。同様に、予め円環状に配置された第2ガイド冶具(220)の間に第2セグメント導体(80)が配置されるので、隣り合う第2セグメント導体(80)同士が衝突するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1セグメント導体(70)を電機子コア(10)のスロット(12)に挿入する工程は、第1押圧冶具(230)により、円環状に配置された複数の第1セグメント導体(70)を一括して押圧することによって、複数の第1セグメント導体(70)を一斉に電機子コア(10)のスロット(12)に挿入する工程である。また、第2セグメント導体(80)を電機子コア(10)のスロット(12)に挿入する工程は、第2押圧冶具(240)により、円環状に配置された複数の第2セグメント導体(80)を一括して押圧することによって、複数の第2セグメント導体(80)を一斉に電機子コア(10)のスロット(12)に挿入する工程である。このように構成すれば、複数の第1セグメント導体(70)が一斉に電機子コア(10)のスロット(12)に挿入されるので、複数の第1セグメント導体(70)を個々にスロット(12)に挿入する場合と比べて、複数の第1セグメント導体(70)をスロット(12)に挿入する工程に要する時間を短縮することができる。同様に、複数の第2セグメント導体(80)が一斉に電機子コア(10)のスロット(12)に挿入されるので、複数の第2セグメント導体(80)を個々にスロット(12)に挿入する場合と比べて、複数の第2セグメント導体(80)をスロット(12)に挿入する工程に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電機子(100)の製造方法は、電機子コア(10)のスロット(12)に挿入された第1セグメント導体(70)と、第1ガイド冶具(210)とが当接しているか否かを検出する工程を備える。また、電機子(100)の製造方法は、電機子コア(10)のスロット(12)に挿入された第2セグメント導体(80)と、第2ガイド冶具(220)とが当接しているか否かを検出する工程を備える。このように構成すれば、第1セグメント導体(70)と第1ガイド冶具(210)とが当接しているか否かを自動的に検出することができるので、人手によって第1セグメント導体(70)と第1ガイド冶具(210)とが当接しているか否かを確認する場合と異なり、製造者の手間を省くことができる。同様に、第2セグメント導体(80)と第2ガイド冶具(220)とが当接しているか否かを自動的に検出することができるので、人手によって第2セグメント導体(80)と第2ガイド冶具(220)とが当接しているか否かを確認する場合と異なり、製造者の手間を省くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1ガイド冶具(210)は、中心軸線方向の一方側に配置される第1ガイド冶具用第1部分(211)と、中心軸線方向の他方側に配置される第1ガイド冶具用第2部分(212)とを含み、第1セグメント導体(70)をスロット(12)に挿入する工程は、第1ガイド冶具用第1部分(211)と第1ガイド冶具用第2部分(212)とが互いに近づくように、第1ガイド冶具用第1部分(211)と第1ガイド冶具用第2部分(212)とが電機子コア(10)に対して相対的に移動する工程を含む。このように構成すれば、第1セグメント導体(70)の中心軸線方向の一方側と他方側との両方の位置が第1ガイド冶具(210)によって規制されるので、第1セグメント導体(70)の規制を適切に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2ガイド冶具(220)は、中心軸線方向の一方側に配置される第2ガイド冶具用第1部分(221)と、中心軸線方向の他方側に配置される第2ガイド冶具用第2部分(222)とを含み、第2セグメント導体(80)をスロット(12)に挿入する工程は、第2ガイド冶具用第1部分(221)と第2ガイド冶具用第2部分(222)とが互いに近づくように、第2ガイド冶具用第1部分(221)と第2ガイド冶具用第2部分(222)とが電機子コア(10)に対して相対的に移動する工程を含む。このように構成すれば、第2セグメント導体(80)の中心軸線方向の一方側と他方側との両方の位置が第2ガイド冶具(220)によって規制されるので、第2セグメント導体(80)の規制を適切に行うことができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、第1セグメント導体70の第1渡り部72と第1ガイド冶具210とが線接触するとともに、第2セグメント導体80の第2渡り部82と第2ガイド冶具220とが線接触する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1セグメント導体70の第1渡り部72と第1ガイド冶具210とが面接触または点接触するとともに、第2セグメント導体80の第2渡り部82と第2ガイド冶具220とが面接触または点接触してもよい。
また、上記実施形態では、第1ガイド冶具210および第2ガイド冶具220がR面取りされている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1ガイド冶具210および第2ガイド冶具220がC面取りされていてもよい。
また、上記実施形態では、予め円環状に配置された複数の第1ガイド冶具210の間に第1セグメント導体70が配置されるとともに、予め円環状に配置された第2ガイド冶具220の間に第2セグメント導体80が配置される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、予め複数の第1セグメント導体70が円環状に配置されるとともに、円環状に配置された複数の第1セグメント導体70の間に第1ガイド冶具210を配置してもよい。同様に、予め複数の第2セグメント導体80が円環状に配置されるとともに、円環状に配置された複数の第2セグメント導体80の間に第2ガイド冶具220を配置してもよい。
また、上記実施形態では、複数の第1セグメント導体70が一斉にスロット12に挿入されるとともに、複数の第2セグメント導体80が一斉にスロット12に挿入される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数の第1セグメント導体70および複数の第2セグメント導体80を個別にスロット12に挿入してもよい。
また、上記実施形態では、第1セグメント導体70と第1ガイド冶具210とが当接しているか否か、および、第2セグメント導体80と第2ガイド冶具220とが当接しているか否かが撮像装置により検出される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1セグメント導体70と第1ガイド冶具210とが当接しているか否か、および、第2セグメント導体80と第2ガイド冶具220とが当接しているか否かを目視によって観察してもよい。
また、上記実施形態では、第1ガイド冶具210が第1部分211および第2部分222を含むとともに、第2ガイド冶具220が第1部分221および第2部分222を含む例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図17に示す変形例による第1ガイド冶具310のように、第1ガイド冶具310が、断面がかまぼこ型である1つの部分のみによって構成されていてもよい。同様に、第2ガイド冶具が、断面がかまぼこ型である1つの部分のみによって構成されていてもよい。
10 ステータコア(電機子コア)
12 スロット
13 ティース
70 第1セグメント導体
71 第1脚部
72 第1渡り部
74 境界
80 第2セグメント導体
81 第2脚部
82 第2渡り部
84 境界
100 ステータ(電機子)
210、310 第1ガイド冶具
211 第1部分(第1ガイド冶具用第1部分)
212 第2部分(第1ガイド冶具用第2部分)
220 第2ガイド冶具
221 第1部分(第2ガイド冶具用第1部分)
222 第2部分(第2ガイド冶具用第2部分)
230 第1押圧冶具
240 第2押圧冶具

Claims (10)

  1. 中心軸線方向に沿って前記中心軸線方向の一方側に延びる一対の第1脚部と、前記一対の第1脚部の前記中心軸線方向の他方側の端部同士を接続する第1渡り部とを含む複数の第1セグメント導体を準備する工程と、
    前記中心軸線方向に沿って前記中心軸線方向の他方側に延びる一対の第2脚部と、前記一対の第2脚部の前記中心軸線方向の一方側の端部同士を接続する第2渡り部とを含む複数の第2セグメント導体を準備する工程と、
    円環状に配置された前記第1セグメント導体の間に、周方向に隣り合う前記第1セグメント導体の位置を規制する第1ガイド冶具が位置するように、前記複数の第1セグメント導体と前記複数の第1ガイド冶具とを組み合わせる工程と、
    円環状に配置された前記第2セグメント導体の間に、周方向に隣り合う前記第2セグメント導体の位置を規制する第2ガイド冶具が位置するように、前記複数の第2セグメント導体と前記複数の第2ガイド冶具とを組み合わせる工程と、
    前記中心軸線方向に沿って、前記複数の第1ガイド冶具と組み合わされている前記複数の第1セグメント導体を電機子コアに対して相対的に移動させることにより、前記複数の第1セグメント導体を前記電機子コアのスロットに挿入する工程と、
    前記中心軸線方向に沿って、前記複数の第2ガイド冶具と組み合わされている前記複数の第2セグメント導体を前記電機子コアに対して相対的に移動させることにより、前記複数の第2セグメント導体を前記電機子コアの前記スロットに挿入する工程と、
    前記スロットに挿入された前記第1セグメント導体と前記第2セグメント導体とを接合する工程とを備え、
    前記第1セグメント導体を前記スロットに挿入する工程は、前記第1ガイド冶具により、前記電機子コアに対する前記第1セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程を含み、
    前記第2セグメント導体を前記スロットに挿入する工程は、前記第2ガイド冶具により、前記電機子コアに対する前記第2セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程を含む、電機子の製造方法。
  2. 前記第1セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程は、前記第1セグメント導体と前記電機子コアのティースとの間に前記第1ガイド冶具が挟持されることにより、前記電機子コアに対する前記第1セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程であり、
    前記第2セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程は、前記第2セグメント導体と前記電機子コアの前記ティースとの間に前記第2ガイド冶具が挟持されることにより、前記電機子コアに対する前記第2セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程である、請求項1に記載の電機子の製造方法。
  3. 前記第1セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程は、前記第1セグメント導体の前記第1渡り部と前記第1ガイド冶具とを当接させることにより、前記第1セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程であり、
    前記第2セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程は、前記第2セグメント導体の前記第2渡り部と前記第2ガイド冶具とを当接させることにより、前記第2セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程である、請求項2に記載の電機子の製造方法。
  4. 前記第1渡り部と前記第1ガイド冶具とを当接させて前記第1セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程は、前記第1セグメント導体の前記第1渡り部と前記第1ガイド冶具とを線接触させることにより、前記第1セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程であり、
    前記第2渡り部と前記第2ガイド冶具とを当接させて前記第2セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程は、前記第2セグメント導体の前記第2渡り部と前記第2ガイド冶具とを線接触させることにより、前記第2セグメント導体の前記中心軸線方向の位置決めをする工程である、請求項3に記載の電機子の製造方法。
  5. 前記第1セグメント導体と前記第1ガイド冶具とを当接させて前記第1セグメント導体の位置決めをする工程は、前記第1セグメント導体の前記第1渡り部の前記第1脚部側の部分と、前記第1脚部と前記第1渡り部との境界に対応する部分が面取りされている前記第1ガイド冶具とを当接させることにより、前記第1セグメント導体の位置決めをする工程であり、
    前記第2セグメント導体と前記第2ガイド冶具とを当接させて前記第2セグメント導体の位置決めをする工程は、前記第2セグメント導体の前記第2渡り部の前記第2脚部側の部分と、前記第2脚部と前記第2渡り部との境界に対応する部分が面取りされている前記第2ガイド冶具とを当接させることにより、前記第2セグメント導体の位置決めをする工程である、請求項3または4に記載の電機子の製造方法。
  6. 複数の前記第1ガイド冶具を、円環状に配置する工程と、
    複数の前記第2ガイド冶具を、円環状に配置する工程とをさらに備え、
    前記複数の第1セグメント導体と前記複数の第1ガイド冶具とを組み合わせる工程は、前記複数の第1セグメント導体の前記第1脚部を、円環状に配置された前記複数の第1ガイド冶具の間に配置する工程であり、
    前記複数の第2セグメント導体と前記複数の第2ガイド冶具とを組み合わせる工程は、前記複数の第2セグメント導体の前記第2脚部を、円環状に配置された前記複数の第2ガイド冶具の間に配置する工程である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  7. 前記第1セグメント導体を前記電機子コアの前記スロットに挿入する工程は、第1押圧冶具により、円環状に配置された前記複数の第1セグメント導体を一括して押圧することによって、前記複数の第1セグメント導体を一斉に前記電機子コアの前記スロットに挿入する工程であり、
    前記第2セグメント導体を前記電機子コアの前記スロットに挿入する工程は、第2押圧冶具により、円環状に配置された前記複数の第2セグメント導体を一括して押圧することによって、前記複数の第2セグメント導体を一斉に前記電機子コアの前記スロットに挿入する工程である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  8. 前記電機子コアの前記スロットに挿入された前記第1セグメント導体と、前記第1ガイド冶具とが当接しているか否かを検出する工程と、
    前記電機子コアの前記スロットに挿入された前記第2セグメント導体と、前記第2ガイド冶具とが当接しているか否かを検出する工程とをさらに備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  9. 前記第1ガイド冶具は、前記中心軸線方向の一方側に配置される第1ガイド冶具用第1部分と、中心軸線方向の他方側に配置される第1ガイド冶具用第2部分とを含み、
    前記第1セグメント導体を前記スロットに挿入する工程は、前記第1ガイド冶具用第1部分と前記第1ガイド冶具用第2部分とが互いに近づくように、前記第1ガイド冶具用第1部分と前記第1ガイド冶具用第2部分とが前記電機子コアに対して相対的に移動する工程を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  10. 前記第2ガイド冶具は、前記中心軸線方向の一方側に配置される第2ガイド冶具用第1部分と、中心軸線方向の他方側に配置される第2ガイド冶具用第2部分とを含み、
    前記第2セグメント導体を前記スロットに挿入する工程は、前記第2ガイド冶具用第1部分と前記第2ガイド冶具用第2部分とが互いに近づくように、前記第2ガイド冶具用第1部分と前記第2ガイド冶具用第2部分とが前記電機子コアに対して相対的に移動する工程を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113595295A (zh) * 2021-08-03 2021-11-02 洪兰兰 一种电机定子

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