JP2020123553A - 回路遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路遮断器の小型化を図りつつ、組み立てが容易な回路遮断器を提供する。【解決手段】回路遮断器10は、ハウジング20と、ハウジング20に配置される複数の負荷側端子40と、引外し機構を駆動する電磁力を発生する複数の電磁コイル91と、を備える。回路遮断器10では、複数の電磁コイル91における巻き線部分の巻回中心C1,C2,C3と、複数の電源側端子30又は複数の負荷側端子40が配置される方向におけるそれぞれの端子の幅中心L1,L2,L3と、を複数の電磁コイル91が配列される方向において同じ側にずらして配置する。【選択図】図2

Description

本開示は、回路遮断器に関する。
回路遮断器は、電気回路に過負荷電流や短絡電流が流れた場合に、回路を遮断するため
に用いられる機器である。特許文献1には、電源側端子と負荷側端子の電気的接続を、機構部と電磁引外し装置によって遮断する回路遮断器が示されている。
特開2003−132775号公報
特許文献1に記載の回路遮断器は、ハウジングの内部に機構部品及び配線を適切に収容することにより組み立てられる。回路遮断器には、小型化が求められている。そのため、機構部品及び配線は、ハウジングの内部になるべき隙間を少なくするように密な状態で収容されるように組み立てられる。
回路遮断器の組み立て時に、回路遮断器の引外し機構を駆動するための電磁コイルを、配線及び負荷側端子と接続する作業がある。この作業は、例えば、溶接によって行われる。ハウジングの内部に密な状態で部品が収容されることから、この溶接作業にあたって、電磁コイルとハウジングとの間のスペースが狭くなっている状態で行う場合がある。電磁コイルの溶接部位とハウジングの側壁面とが近接している状況で溶接作業を行うことは、回路遮断器の組立作業を難しくしている。
この状況に対応するため、電磁コイルの溶接部位がハウジングの側壁面から離れた位置となるように、電磁コイルの形態を変更することが考えられる。しかしながら、電磁コイルはハウジングの幅方向に複数個収容されており、電磁コイルの形態は全て同じものである。そのため、ハウジングの一方の側壁面に近接している電磁コイルの溶接部位が離れるように電磁コイルの形態に工夫を加えると、ハウジングの他方の側壁面に近接している電磁コイルの溶接部位が近づくことになる。
一方、ハウジングの一方の側壁面に近接している電磁コイルと、ハウジングの他方の側壁面に近接している電磁コイルとの形態を異ならせ、それぞれの溶接部位がハウジングの側壁面から離れるようにすることも考えられる。しかしながら、異なる形態の電磁コイルを混在させると、部品管理負荷の増大に対応する必要やハウジングへの組付の際の取り違え防止に対応する必要が出てくるため、回路遮断器の組立作業を別の観点で難しくすることに繋がる。
本開示は、回路遮断器の小型化及び部品の共通化を図りつつ、容易に組み立てることができる回路遮断器を提供することを目的とする。
本開示に係る回路遮断器は、ハウジングと、ハウジングに配置される複数の電源側端子と、ハウジングに配置される複数の負荷側端子と、ハウジングに配置され、電源側端子と負荷側端子とを繋ぐ電路を遮断する引外し機構を駆動する電磁力を発生する複数の電磁コイルと、を備える。回路遮断器では、複数の電磁コイルにおける巻き線部分の巻回中心と、複数の電源側端子又は複数の負荷側端子が配置される方向におけるそれぞれの端子の幅中心と、を複数の電磁コイルが配列される方向において同じ側にずらして配置している。
複数の電磁コイルと複数の電源側端子又は複数の負荷側端子との位置関係を、巻回中心と幅中心とが同じ方向にずれるようにすることで、複数の電磁コイルで最も外側に配置されている電磁コイルの一方はハウジングの一方の側壁面に近づき他方はハウジングの他方の側壁面から離れる。ハウジングの一方の側壁面に近づく電磁コイルの引外し機構との接続部位を側壁面から離れた位置に設けることで、溶接といった組立作業を行うための空間を確保することができる。ハウジングの他方の側壁面から離れる電磁コイルは、ハウジングの一方の側壁面に近づく電磁コイルと同じものを用いるので、電磁コイルの引外し機構との接続部位はハウジングの他方の側壁面に対向するように配置される。しかしながら、この電磁コイルは側壁面から離れるように設けられることになるため、接続部位と側壁面との間に溶接といった組立作業を行うための空間を確保することができる。複数の電磁コイルと複数の電源側端子又は複数の負荷側端子との位置関係を工夫するといった簡単な手法で、電磁コイルの部品共通化を図りつつ回路遮断器の小型化も可能となり、回路遮断器を容易に組み立てることも可能となる。
本開示において、複数の電磁コイルは互いに同一の形態であることも好ましい。
この好ましい態様では、複数の電磁コイルが互いに同一の形態であるとすることで、回路遮断器を組み立てる際に個々の電磁コイルを区別することなく取り扱うことができ、部品管理が容易なものとなる。複数の電磁コイルを互いに同一の形態としても、上記した複数の電磁コイルと複数の電源側端子又は複数の負荷側端子との位置関係を工夫することは阻害されず、同様の作用効果を奏することができる。
本開示において、複数の電磁コイルはそれぞれ、巻き線部分の一端に繋がり、引外し機構と接続する機構側接続部を有し、機構側接続部は、複数の電磁コイルの中でハウジングの側壁に最も近接して設けられる電磁コイルにおいて、側壁から巻回中心を挟んで反対側に位置するように設けられていることも好ましい。
この好ましい態様では、ハウジングの側壁に最も近接して設けられる電磁コイルにおいて、機構側接続部を巻回中心よりも側壁から引き離して配置することができるので、十分な組み立てスペースを確保することができる。同一形態の電磁コイルを反対側の側壁近傍に配置する際には、機構側接続部が側壁に近い側に配置されることになるが、電磁コイルは側壁から離隔することになるので、十分な組み立てスペースを確保することができる。
本開示において、機構側接続部は、巻き線部分の外周接線方向に延びる第1部分と、第1部分に繋がり巻回中心が延びる方向に沿う第2部分と、を有することも好ましい。
この好ましい態様では、第1部分が巻き線部分の外周接線方向に延びているので、第1部分は巻き線形成を止めることで簡便に形成することができる。第2部分は第1部分に繋がっているので、第1部分を形成してからその先端を折り曲げることで簡便に形成することができる。
本開示において、複数の電磁コイルはそれぞれ、複数の電源側端子又は複数の負荷側端子に繋がる端子側接続部を有し、機構側接続部と端子側接続部とが、巻き線の一端側と多端側とに設けられ、巻回中心を見通す方向において重なるように設けられていることも好ましい。
この好ましい態様では、機構側接続部と端子側接続部とが、巻回中心を見通す方向において重なるように設けられているので、ずらし配置の場合に、端子側接続部及び機構側接続部を確実にハウジングの側壁から離して配置することができ、組み立てが容易になる。
本開示において、端子側接続部は、巻き線部分の外周接線方向に延びる第3部分と、第3部分に繋がり巻回中心が延びる方向に沿う第4部分と、を有することも好ましい。
この好ましい態様では、第3部分が巻き線部分の外周接線方向に延びているので、第3部分は巻き線形成を止めることで簡便に形成することができる。第4部分は第3部分に繋がっているので、第3部分を形成してからその先端を折り曲げることで簡便に形成することができる。更に、電磁コイルを電源側端子又は負荷側端子からずらすように配置した場合であっても、第4部分を設けることで、端子側接続部と電源側端子又は負荷側端子との接触面積を確保することができる。接触面積を確保することで、端子側接続部と電源側端子又は負荷側端子とを確実に接続することができる。
本開示において、機構側接続部及び端子側接続部は、巻き線部分に対する相対的な形態が同じになるように形成されることも好ましい。
この好ましい態様では、電磁コイルの両端の検査を同様の手順で行うことができ、部品検査の負担を軽減することができる。組み立ての際も、電磁コイルの方向性が無くなるので、より容易に回路遮断器を組み立てることができる。
本開示によれば、回路遮断器の小型化を図りつつ、組み立てが容易な回路遮断器を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る回路遮断器の断面図である。 図2は、本実施形態に係る回路遮断器内部の平面図である。 図3は、本実施形態に係る回路遮断器内部の斜視図である 図4は、本実施形態に係る回路遮断器における、電磁コイルの設置状態を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る回路遮断器10について説明する。図1及び図2を参照しながら、本実施形態である回路遮断器10の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る回路遮断器10の主要部分における断面図である。図2は、カバーを取り外した状態の回路遮断器10を、図1の矢印IIの方向から見た平面図である。図2では、一部の部材を選んで図示している。
回路遮断器10は、ハウジング20、電源側端子30、負荷側端子40、可動接触子50、セパレータ60、ハンドル70、及び電磁機構部90を備えている。図1においては、紙面を貫く方向にそってx軸を、電源側端子30から負荷側端子40に向かう方向に沿ってy軸を、x軸及びy軸に直交する方向にz軸を、それぞれ設定している。図2以降においても同様にx軸、y軸、z軸を設定して説明する。
ハウジング20は、基台21と、カバー22とを備えている。基台21とカバー22とが組み立てられることで、内部空間が設けられたハウジング20が形成される。基台21には、電源側端子30、負荷側端子40、可動接触子50、セパレータ60、ハンドル70、配線81、電磁機構部90が各組付位置に組み付けられている。カバー22は基台21に組み付けられ、基台21に設けられた各種部品を外部環境から保護する。
ハウジング20は、第1壁部201と、第2壁部202と、第3壁部203と、第4壁部204と、第5壁部205と、第6壁部206と、を備えている。第1壁部201と第2壁部202とは互いに対向するように配置されている。第3壁部203と第4壁部204とは互いに対向するように配置されている。第5壁部205と第6壁部206とは互いに対向するように配置されている。
回路遮断器10が分電盤のベース板といった取付部分に取り付けられた場合に、第1壁部201は電路の電源側に配置され、第2壁部202は電路の負荷側に配置され、第4壁部204はベース板側に配置される。第3壁部203、第4壁部204は、第1壁部201と第2壁部202とを繋ぐように設けられている。第5壁部205及び第6壁部206は、第1壁部201、第2壁部202、第3壁部203、及び第4壁部204によって形作られる一対の開口部をふさぐように設けられる。
電源側端子30は、電路の電源側配線(不図示)が繋がれる端子金具である。負荷側端子40は、電路の負荷側配線(不図示)が繋がれる端子金具である。電源側端子30及び負荷側端子40は、それぞれハウジング20の電源側及び負荷側において露出するように設けられている。
電源側端子30は、電源側端子座31と、固定接触子32と、ねじ34と、金具35と、を備えている。電源側端子座31は、電源側配線と繋がる座部分を構成している。電源側配線は、金具35と電源側端子座31との間に配置され、ねじ34によって電源側端子30に取り付けられる。
固定接触子32は、可動接触子50との接点となる固定接触子部分を構成する。接続部分33は、電源側端子座31と固定接触子32とを接続する部分である。固定接触子32は、基台21の取付部211に取り付けられている。電源側端子座31、固定接触子32及び接続部分33は、例えば導電性の板状の金属部材により一体的に構成されている。
電源側端子30は、ハウジング20の第1壁部201からハウジング20の内部に向かうように配置されている。固定接触子32には、固定接点321が設けられている。
負荷側端子40は、負荷側端子座41と、ねじ42と、金具43と、を備えている。負荷側端子40は、ハウジング20の第2壁部202からハウジング20の内部に向かうように配置される。負荷側端子座41は、第2壁部202において外部に露出するように、負荷側端子40の一端部に設けられる。負荷側端子座41には負荷側配線(不図示)が取り付けられる。負荷側配線は、金具43と負荷側端子座41との間に配置され、ねじ42によって負荷側端子40に取り付けられる。
可動接触子50は、可動接点51と突出部52とを有する、可動接触子50は、後述するセパレータ60によって保持された状態で、回路遮断器10内部に配置される。可動接点51は、固定接点321と対向可能に、可動接触子50の電源側端子座31側に設けられる。突出部52は、可動接触子50が取付部211と対向する面から取付部211へ向かうように設けられる。突出部52は、電源側端子座31よりは負荷側端子座41側に位置するように設けられる。
セパレータ60は、先端部61、軸部62、内壁部63、及び接点圧スプリング64を有する。セパレータ60は、回路遮断器10内部に組付けられている。先端部61は、後述する押圧部材71と当接するように形成されている。軸部62は、セパレータ60がハウジング20に支持されるように、セパレータ60の一端部に設けられる。セパレータ60は、軸部62の中心軸である回転軸mを中心に回転可能である。内壁部63は、可動接触子50と当接するように形成されている。
接点圧スプリング64は、取付部211と可動接触子50との間に配置されている。接点圧スプリング64は、突出部52に対して嵌め合わされている。接点圧スプリング64は圧縮された状態に保たれている。接点圧スプリング64が可動接触子50を内壁部63に対して押し付けることで、可動接触子50はセパレータ60に保持される。
ハンドル70は、ハウジング20の第3壁部203から突出するように設けられる。押圧部材71は、先端部61に当接するように配置されている。ハンドル70の移動によって、ハウジング20の内部に設けられたリンク機構(不図示)が押圧部材71を駆動する。押圧部材71は、セパレータ60を押し付けつつ移動することで、可動接触子50を駆動する。押圧部材71は、電路が遮断される非導通状態から電路が接続される導通状態へと遷移した場合、ハウジング20内部のリンク機構によって、移動が制限されたロック状態となる。
配線81は、ハウジング20の内部に設けられている。配線81は、可動接触子50の端部と、後述する電磁コイル91の機構側接続部912とを接続する。円筒状の零相変流器82が、ハウジング20の内部に設けられている。配線81は、零相変流器82の内側を通るように配置されている。なお、零相変流器82を有しない回路遮断器の場合、零相変流器を通さずに、可動接触子50と電磁コイル91とを接続することができる。
電磁機構部90は、電磁コイル91、可動磁気片92、オイルダッシュポット93、継鉄94、スプリング95、及び掛合片96を有する。電磁機構部90は、ハウジング20の内部に収容される。
電磁コイル91は、巻き線部分911と、機構側接続部912と、端子側接続部913と、を有する。
機構側接続部912は、巻き線部分911の一端側に設けられる。機構側接続部912は、巻き線部分911の外周接線方向に伸びる第1部分9121を有する。機構側接続部912は、第1部分9121に繋がり、巻き線部分911の巻回中心に沿う第2部分9122を有する。機構側接続部912は、巻き線部分911から第4壁部204側に向かうように形成されている。
端子側接続部913は、巻き線部分911の他端側に設けられる。端子側接続部913は、巻き線部分911の外周接線方向に伸びる第3部分9131を有する。機構側接続部912は、第3部分9131に繋がり、巻き線部分911の巻回中心に沿う第4部分9132を有する。端子側接続部913は、巻き線部分911から第3壁部203に向かうように形成されている。
電磁コイル91は、第2部分9122において、配線81と接続される。電磁コイル91は第4部分9132において、負荷側端子40と接続される。電磁コイル91の配置については、後に詳述する。
可動磁気片92は、一辺920と他辺921とを有する。可動磁気片92は、後述する継鉄94によって、ハウジング20内部に保持される。一辺920は電磁コイル91と第3壁部203との間に配置される。一辺920と他辺921とは角部922によって、機械的に接続されている。他辺921は角部922から、第1壁部201に沿って基台21側へ延びている。
オイルダッシュポット93は端面930を有する。オイルダッシュポット93は、電磁コイル91が作る内側面に沿うように、電磁コイル91に挿入される。オイルダッシュポット93は、後述する継鉄94によって、ハウジング20に固定されている。オイルダッシュポット内部には、オイルと、オイルダッシュポット93内部を移動可能な鉄心とが収容されている。端面930は、一辺920に対向している。
継鉄94は、その一端部がハウジング20の第3壁部203における内壁面に取り付けられている。継鉄94は、この取付位置からオイルダッシュポット93に沿って、ハウジング20の内部に延びている。継鉄94は、可動磁気片92を、角部922を軸として回転運動可能な状態に支持している。継鉄94の他端部は負荷側端子座41側に折り曲げられている。継鉄94は、他端部において、オイルダッシュポット93を保持する。
スプリング95は、他辺921と第3壁部203との間に配置される。スプリング95は、一辺920が端面930から離れるように、他辺921に弾性力を加える。スプリング95は、他辺921を掛合片96から離れた位置で保持している。
掛合片96は、可動磁気片92と押圧部材71の間に配置されている。掛合片96は、他辺921によって押されることで変位可能である。掛合片96が変位すると、押圧部材71がロック状態にある場合、ロック状態を解除することができる。ロック状態が解除されると、可動接触子50が移動する。可動接触子50の移動により、電源側端子30と負荷側端子40とを繋ぐ電路が遮断される。
本実施形態では、可動接触子50、セパレータ60、リンク機構(不図示)、押圧部材71、電磁機構部90が引外し機構を構成する。
続いて、主に図2を参照しながら、電磁コイル91の配置について詳しく説明する。
回路遮断器10は、複数の負荷側端子40と、互いに同一形態の複数の電磁コイル91を有している。複数の負荷側端子40の端子配置方向であるx軸方向における、それぞれの負荷側端子40の幅中心L1,L2,L3が一点鎖線で示されている。それぞれの電磁コイル91における巻き線部分911の巻回中心C1,C2,C3が一点鎖線の交差点によって示されている。
それぞれの電磁コイル91は、巻回中心C1,C2,C3が、コイル配列方向であるx軸方向において、幅中心L1,L2,L3よりも第6壁部206側にずれるように配置されている。
それぞれの電磁コイル91を同じ方向にずらすことによって、第5壁部205に最も近い位置にある電磁コイル91の機構側接続部912と、第5壁部205との間に接続作業を行うことができる空間が形成される。
それぞれの電磁コイル91の機構側接続部912は、それぞれの電磁コイル91のずらし方向であるx軸負方向とは反対側に配置されているため、第6壁部206側にずらした場合であっても、ハウジング20との間に接続作業を行うことができる空間が確保される。
3つの電磁コイル91のうち、ハウジング20に最も近接して設けられている電磁コイルは、第6壁部206に最も近い電磁コイル91である。この電磁コイル91の機構側接続部912は、ハウジング20から、巻回中心C3を挟んで、反対側に位置するように設けられている。この電磁コイル91と、第6壁部206との間にも接続作業を行うことができる空間が確保されている。
機構側接続部912と端子側接続部913とは、z軸方向、つまり巻回中心C1,C2,C3を見通す方向において重なるように設けられている。
図3に、機構側接続部912と端子側接続部913の位置関係を見やすくするため、回路遮断器10の斜視図を示す。図3に示されるように、それぞれの電磁コイル91は、第5壁部205及び第6壁部206との間や隣接する電磁コイル91の間に接続作業を行うことができる空間が確保されている。
図4に示されるように、電磁コイル91は、機構側接続部912と端子側接続部913が同形状である。機構側接続部912は、巻き線部分911から第1部分9121を延ばし、第2部分9122を曲げることで形成されている。端子側接続部913は、巻き線部分911から第3部分9131を延ばし、第4部分9132を曲げることで形成されている。
機構側接続部912の巻き線部分911からの立ち上がり方と、端子側接続部913の巻き線部分911からの立ち上がり方は同一となる。よって、機構側接続部912及び端子側接続部913は、巻き線部分911に対する相対的な姿勢が同じになっている。このため、電磁コイル91は、機構側接続部912と端子側接続部913の上下を反転させ、反時計回りに90度回転するように移動すると、図4と同様の状態となる。すなわち、電磁コイルの上下方向に対する方向性がなくなっている。
回路遮断器10に電磁コイル91を配置する場合、図4に示されるように、負荷側端子40に対して、電磁コイル91の第4部分9132を取り付ける。電磁コイル91は、負荷側端子40との接触面積が確保された状態で、取り付けられる。取り付け方法としては、例えば、スポット溶接による方法がある。
本実施形態に係る回路遮断器10は、ハウジング20と、ハウジング20に配置される複数の電源側端子30と、ハウジング20に配置される複数の負荷側端子40と、ハウジング20に配置され、電源側端子30と負荷側端子40とを繋ぐ電路を遮断する引外し機構を駆動する電磁力を発生する複数の電磁コイル91と、を備える。回路遮断器10では、複数の電磁コイル91における巻き線部分の巻回中心C1,C2,C3と、複数の電源側端子30又は複数の負荷側端子40が配置される方向におけるそれぞれの端子の幅中心L1,L2,L3と、を複数の電磁コイル91が配列される方向において同じ側にずらして配置している。
複数の電磁コイル91と複数の電源側端子30又は複数の負荷側端子40との位置関係を、巻回中心C1,C2,C3と幅中心L1,L2,L3とが同じ方向にずれるようにすることで、図2を参照しながら説明した状態となる。図2に示されるように、複数の電磁コイル91で最も外側に配置されている電磁コイル91の一方はハウジング20の一方の側壁面である第6壁部206に近づき、他方はハウジング20の他方の側壁面である第5壁部から離れる。ハウジング20の一方の側壁面に近づく電磁コイル91の引外し機構との接続部位である機構側接続部912を側壁面から離れた位置に設けることで、溶接といった組立作業を行うための空間を確保することができる。ハウジング20の他方の側壁面から離れる電磁コイル91は、ハウジング20の一方の側壁面に近づく電磁コイル91と同じものを用いるので、電磁コイル91の引外し機構との接続部位である機構側接続部912はハウジング20の他方の側壁面に対向するように配置される。しかしながら、この電磁コイル91は側壁面から離れるように設けられることになるため、接続部位と側壁面との間に溶接といった組立作業を行うための空間を確保することができる。複数の電磁コイル91と複数の電源側端子30又は複数の負荷側端子40との位置関係を工夫するといった簡単な手法で、電磁コイル91の部品共通化を図りつつ回路遮断器10の小型化も可能となり、回路遮断器10を容易に組み立てることも可能となる。
本実施形態に係る回路遮断器10においては、複数の電磁コイル91は互いに同一の形態である。
複数の電磁コイル91が互いに同一の形態であるとすることで、回路遮断器10を組み立てる際に個々の電磁コイル91を区別することなく取り扱うことができ、部品管理が容易なものとなる。複数の電磁コイル91を互いに同一の形態としても、上記した複数の電磁コイル91と複数の電源側端子30又は複数の負荷側端子40との位置関係を工夫することは阻害されず、同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態に係る回路遮断器10においては、複数の電磁コイル91がそれぞれ、巻き線部分911の一端に繋がり、引外し機構と接続する機構側接続部912を有し、機構側接続部912は、複数の電磁コイル91の中でハウジング20に最も近接して設けられる電磁コイル91において、ハウジング20から巻回中心C3を挟んで反対側に位置するように設けられている。
ハウジング20の側壁である第6壁部206に最も近接して設けられる電磁コイル91において、機構側接続部912を巻回中心C3よりも第6壁部206から引き離して配置することができるので、十分な組み立てスペースを確保することができる。同一形態の電磁コイル91を反対側の側壁である第5壁部205の近傍に配置する際には、機構側接続部912が第5壁部205に近い側に配置されることになるが、電磁コイル91は第5壁部205から離隔することになるので、十分な組み立てスペースを確保することができる。
本実施形態に係る回路遮断器10においては、機構側接続部912が、巻き線部分911の外周接線方向に延びる第1部分9121と、第1部分9121に繋がり巻回中心C1,C2,C3が延びる方向であるz軸方向に沿う第2部分9122と、を有する。
第1部分9121が巻き線部分911の外周接線方向に延びているので、第1部分9121は巻き線形成を止めることで簡便に形成することができる。第2部分9122は第1部分9121に繋がっているので、第1部分9121を形成してからその先端を折り曲げることで簡便に形成することができる。
本実施形態に係る回路遮断器10においては、複数の電磁コイル91はそれぞれ、複数の電源側端子30又は複数の負荷側端子40に繋がる端子側接続部913を有し、機構側接続部912と端子側接続部913とが、巻き線部分911の一端側と多端側とに設けられ、巻回中心C1,C2,C3を見通す方向において重なるように設けられている。
機構側接続部912と端子側接続部913とが、巻回中心C1,C2,C3を見通す方向において重なるように設けられているので、ずらし配置の場合に、端子側接続部913及び機構側接続部912を確実にハウジング20の側壁から離して配置することができ、組み立てが容易になる。
本実施形態に係る回路遮断器10においては、端子側接続部913は、巻き線部分911の外周接線方向に延びる第3部分9131と、第3部分9131に繋がり巻回中心C1,C2,C3が延びる方向であるz軸方向に沿う第4部分9132と、を有する。
第3部分9131が巻き線部分911の外周接線方向に延びているので、第3部分9131は巻き線形成を止めることで簡便に形成することができる。第4部分9132は第3部分9131に繋がっているので、第3部分9131を形成してからその先端を折り曲げることで簡便に形成することができる。更に、電磁コイル91を電源側端子30又は負荷側端子40からずらすように配置した場合であっても、第4部分9132を設けることで、端子側接続部913と電源側端子30又は負荷側端子40との接触面積を確保することができる。接触面積を確保することで、端子側接続部913と電源側端子30又は負荷側端子40とを確実に接続することができる。
本実施形態に係る回路遮断器10においては、機構側接続部912及び端子側接続部913は、巻き線部分911に対する相対的な形態が同じになるように形成される。
電磁コイルの両端の検査を同様の手順で行うことができ、部品検査の負担を軽減することができる。組み立ての際も、電磁コイル91の方向性が無くなるので、より容易に回路遮断器10を組み立てることができる。
なお、本実施形態では、それぞれの電磁コイル91を第6壁部206の方向にずらしているが、ずらし方向を変更することもできる。例えば、ずらし方向を第5壁部205の方向とすることも考え得る。この場合は、機構側接続部912及び端子側接続部913を、第6壁部206側に設けることによって、本実施形態と同様に、組み立てのための空間を確保することができる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:回路遮断器
20:ハウジング
40:負荷側端子
81:配線
91:電磁コイル
C1,C2,C3:巻回中心
L1,L2,L3:幅中心

Claims (7)

  1. 回路遮断器であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに配置される複数の電源側端子と、
    前記ハウジングに配置される複数の負荷側端子と、
    前記ハウジングに配置され、前記電源側端子と前記負荷側端子とを繋ぐ電路を遮断する引外し機構を駆動する電磁力を発生する複数の電磁コイルと、を備え、
    前記複数の電磁コイルにおける巻き線部分の巻回中心と、前記複数の電源側端子又は前記複数の負荷側端子が配置される方向におけるそれぞれの端子の幅中心と、を前記複数の電磁コイルが配列される方向において同じ側にずらして配置している、回路遮断器。
  2. 請求項1に記載の回路遮断器であって、
    前記複数の電磁コイルは互いに同一の形態である、回路遮断器。
  3. 請求項2に記載の回路遮断器であって、
    前記複数の電磁コイルはそれぞれ、前記巻き線部分の一端に繋がることで前記引外し機構と接続する機構側接続部を有し、
    前記機構側接続部は、前記複数の電磁コイルの中で前記ハウジングに最も近接して設けられる電磁コイルにおいて、前記ハウジングから前記巻回中心を挟んで反対側に位置するように設けられている、回路遮断器。
  4. 請求項3に記載の回路遮断器であって、
    前記機構側接続部は、前記巻き線部分の外周接線方向に延びる第1部分と、前記第1部分に繋がり前記巻回中心が延びる方向に沿う第2部分と、を有する、回路遮断器。
  5. 請求項3又は4に記載の回路遮断器であって、
    前記複数の電磁コイルはそれぞれ、前記複数の電源側端子又は前記複数の負荷側端子に繋がる端子側接続部を有し、
    前記機構側接続部と前記端子側接続部とが、前記巻き線部分の一端側と多端側とに設けられ、前記巻回中心を見通す方向において重なるように設けられている、回路遮断器。
  6. 請求項5に記載の回路遮断器であって、
    前記端子側接続部は、前記巻き線部分の外周接線方向に延びる第3部分と、前記第3部分に繋がり前記巻回中心が延びる方向に沿う第4部分と、を有する、回路遮断器。
  7. 請求項6に記載の回路遮断器であって、
    前記機構側接続部及び前記端子側接続部は、前記巻き線部分に対する相対的な姿勢が同じになるように形成される、回路遮断器。
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