JP2020123131A - 対話システム、対話方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、第1実施形態に係る対話システムを例示する模式図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る対話システム1は、処理部10を含む。図1に示す例では、対話システム1は、第1記憶部21及び第2記憶部22をさらに含む。
一方で、概念辞書を用いるためには、システム管理者は、質問回答集に含まれる全ての質問のそれぞれに、1つ以上の属性と、各属性の属性値と、を付与する必要がある。概念辞書を用いる場合、シナリオの作成に要する時間を削減できるが、概念辞書の作成に時間を要する。また、何を属性とし、何を属性値とするかは、システム管理者に依存する。ユーザの問い合わせにおいて、属性値が言及されたか判断する方法を決める必要もある。従って、システム管理者に専門知識が求められ、システム管理者への負担が大きい。
このため、ユーザと対話できる対話システムを、より容易に構築できる技術の開発が望まれている。
処理部10は、選定された質問回答ペアの数が2以上のときは、第2応答を出力する。第2応答は、選定された質問回答ペアの1つに含まれる複数のキーワード(質問キーワード)から抽出された質問キーワードと、選定された質問回答ペアの別の1つに含まれる別の複数の質問キーワードから抽出された別の質問キーワードと、を含む。第2応答に含まれるこれらの質問キーワードは、クエリキーワードとは異なる。ユーザは、第2応答を参照することで、質問回答ペアを絞り込むために、どのようなキーワードを次のクエリ文章に含めれば良いか知ることができる。
また、上述した選定された質問回答ペアの数に応じたシナリオは、汎用的な辞書を用いて自動的に生成できる。このため、システム管理者のシナリオ作成に要する負担を軽減できる。
図2は、質問回答集を例示する表である。
図3は、シナリオテンプレートを例示する表である。
図4は、タスク用シナリオを例示する表である。
質問回答集において、1つの回答が、複数の条件と、各条件に対する詳細な回答と、を含んでいても良い。この場合、複数の条件と複数の詳細な回答とをまとめて1つの回答と見なすことができる。
受付部11は、ユーザから入力されたクエリ文章を受け付ける。クエリ文章は、例えば、ユーザのキーボードやタッチパネルなどの操作により入力される。又は、クエリ文章は、ユーザの発話に基づいて生成されても良い。例えば、マイクが、ユーザの発話を録音し、音声を認識する。クエリ文章は、音声認識により生成される。
受付部11は、ユーザにより入力されたクエリ文章を受け付ける(ステップS101)。設定部12は、クエリ文章の少なくとも一部をクエリキーワード(第1クエリキーワード)に設定する(ステップS102)。選定部13は、第1クエリキーワードを含む質問回答ペアを選定する(ステップS103)。生成部14は、選定された質問回答ペアの数Nをカウントする(ステップS104)。
図6は、第1実施形態の変形例に係る対話システムを例示する模式図である。
変形例に係る対話システム1aでは、ユーザによる問い合わせの前に、事前にタスク用モデルが生成される。タスク用モデルは、質問回答集に含まれる質問キーワード、各質問キーワードを含む質問回答ペアの数、及び複数のタスク用シナリオを含む。
図7のフローチャートは、タスク用モデルを作成する際の処理を例示する。
図8のフローチャートは、クエリ文章に対して応答する際の処理を例示する。
図9は、第2実施形態に係る対話システムを例示する模式図である。
第2実施形態に係る対話システム2において、処理部10は、応答を生成する際に、第1記憶部21及び第2記憶部22に加えて、第4記憶部24を参照する。対話システム2が、第4記憶部24を含んでも良い。第4記憶部24は、文章からキーワードを抽出するためのモデル又は規則を記憶する。
図10は、処理部40が質問回答集から質問キーワードを抽出する際の処理を示す。図10に示す処理は、例えば、ユーザによりクエリ文章が入力された際に実行される。
質問キーワード及びクエリキーワードは、同じ漢字を含み、品詞の違いにより送り仮名が違うときも、その質問キーワードは、そのクエリキーワードの言い換え表現と判断される。例えば、質問キーワードは「振り込み」であり、クエリキーワードが「振り込む」であるとき、質問キーワードは、そのクエリキーワードの言い換え表現と判断される。
事前に作成した言い換え表現辞書を用いて、類似度が決定されても良い。言い換え表現辞書は、複数のキーワードの組を含む。各組は、複数のキーワードを含む。各組に含まれる複数のキーワードは、互いに類似する言い換え表現である。例えば、選定部13は、1つの組に含まれるキーワード同士の間の類似度を1とし、その他のキーワード同士の間の類似度を0とする。
事前に学習した分散表現モデルを用いて、類似度が決定されても良い。分散表現モデルは、単語の分散表現が記述されている。選定部13は、各キーワードのベクトル同士の間のコサイン類似度又は距離に基づき、類似度を決定する。
図11は、ユーザUSと対話システム2による対話を示す。例えば、対話システム2は、ユーザUSを検知すると、文章TX1「ご質問をどうぞ」を出力する。ユーザUSは、文章TX2「預金口座について」を対話システム2へ入力する。対話システム2は、文章TX2(クエリ文章)を複数の単語に分解し、各単語の品詞を推定する。対話システム2は、品詞に基づき、文章TX2から、「預金口座」をクエリキーワードとして抽出する。対話システム2は、質問キーワードとして「預金口座」が登録された質問回答ペアを、質問回答集から選定する。
設定部12は、事前に作成されたモデルを参照しても良い。例えば、モデルは、人工ニューラルネットワークモデル又は再帰ニューラルネットワークモデルである。モデルは、事前に学習データを用いて学習される。学習データは、複数のペアデータを含む。各ペアデータは、文章と、その文章が否定形であることを示す情報と、を含む。モデルは、否定文が入力されたときに、否定文であることを示す情報を出力するように、学習される。
図12は、第2実施形態の変形例に係る対話システムを例示する模式図である。
変形例に係る対話システム2aでは、ユーザによる問い合わせの前に、事前にタスク用モデルが生成される。タスク用モデルは、処理部40によって生成される。例えば、対話システム2aが、処理部40を含む。処理部40は、生成したタスク用モデルを、第3記憶部23に記憶する。
この例において、選定部13は、1つのタスク用シナリオを選定する際、第1質問キーワードのスコアと、第2質問キーワードのスコアと、を比較する。選定部13は、よりスコアの高い質問キーワードを含むタスク用シナリオを選定する。選定部13は、選定したタスク用シナリオを応答として出力する。
図13の上段は、ユーザと対話システムの対話を例示している。図13の中段は、質問回答集を例示している。図13の下段は、タスク用モデルを例示している。
上述した各実施形態に係る対話システムは、例えば、図14に示した対話装置3により実現される。対話装置3は、一例として、一般のコンピュータ(情報処理装置)と同様のハードウェア構成により実現される。対話装置3は、CPU(Central Processing Unit)91と、入力部92と、出力部93と、ROM(Read Only Memory)94と、RAM(Random Access Memory)95と、記憶部96と、通信装置97と、バス98とを含む。各部は、バス98により接続される。
Claims (9)
- ユーザにより1つ以上の単語を含む第1文章が入力されると、前記1つ以上の単語の少なくとも一部を第1クエリキーワードに設定し、
質問と、前記質問に対する回答と、を含む質問回答ペアを複数含む質問回答集から、前記第1クエリキーワードを含む1つ以上の前記質問回答ペアを選定し、
選定された前記質問回答ペアの数が1のときは、前記選定された質問回答ペアに含まれる前記回答を示す第1応答を出力し、前記数が第1閾値以上のときは、前記選定された質問回答ペアの1つに含まれる複数の質問キーワードから抽出された第1質問キーワードと、前記選定された質問回答ペアの別の1つに含まれる別の複数の質問キーワードから抽出された第2質問キーワードと、を含む第2応答を出力する、
処理部を備えた対話システム。 - 前記処理部は、前記第2応答を出力した後、前記第1質問キーワード及び前記第2質問キーワードの一方を含む第2文章を受け付けると、前記第1質問キーワード及び前記第2質問キーワードの前記一方を含む前記質問回答ペアに含まれる前記回答を示す応答を出力する請求項1記載の対話システム。
- 前記第1閾値は、3以上であり、
前記処理部は、前記数が2以上前記第1閾値未満のときには、前記選定された質問回答ペアにそれぞれ含まれる複数の前記質問を含む第3応答を出力する請求項1又は2に記載の対話システム。 - 前記処理部は、前記質問回答ペアの選定において、
前記第1クエリキーワードと、前記質問回答集の複数の前記質問に含まれる複数の質問キーワードと、の間のそれぞれの類似度に基づき、前記第1クエリキーワードに類似する第1類似キーワードを前記複数の質問キーワードから抽出し、
前記質問回答集から、前記第1クエリキーワード及び前記第1類似キーワードの少なくともいずれかを含む1つ以上の前記質問回答ペアを選定する、
請求項1〜3のいずれか1つに記載の対話システム。 - 前記処理部は、前記第1クエリキーワードの設定において、
前記第1文章を前記1つ以上の単語に分割し、
前記1つ以上の単語のそれぞれの品詞を推定し、
前記1つ以上の単語に含まれる動詞、名詞、及び未知語の1つを、前記第1クエリキーワードに設定する、
請求項1〜4のいずれか1つに記載の対話システム。 - ユーザにより複数の単語を含む第1文章が入力されると、前記複数の単語の一部を第1クエリキーワードに設定し、前記複数の単語の別の一部を第2クエリキーワードに設定し、
質問と、前記質問に対する回答と、を含む質問回答ペアを複数含む質問回答集を記憶し、複数の前記質問に含まれる複数の質問キーワードにはスコアがそれぞれ設定された第1記憶部を参照し、
前記第1クエリキーワードに対応する前記複数の質問キーワードの1つを含む1つ以上の前記質問回答ペアに、前記複数の質問キーワードの前記1つに設定されたスコアを付与し、前記第2クエリキーワードに対応する前記複数の質問キーワードの別の1つを含む1つ以上の前記質問回答ペアに、前記複数の質問キーワードの別の1つに設定されたスコアを付与し、
付与されたスコアが第2閾値を超える1つ以上の前記質問回答ペアを選定し、
選定された前記質問回答ペアの数が1のときは、前記選定された質問回答ペアに含まれる前記回答を示す第1応答を出力し、前記数が第1閾値以上のときは、前記選定された質問回答ペアの1つに含まれる複数の質問キーワードから抽出された第1質問キーワードと、前記選定された質問回答ペアの別の1つに含まれる複数の別の質問キーワードから抽出された第2質問キーワードと、を含む第2応答を出力する、
処理部を備えた対話システム。 - ユーザにより1つ以上の単語を含む第1文章が入力されると、前記1つ以上の単語の少なくとも一部を第1クエリキーワードに設定し、
質問と、前記質問に対する回答と、を含む質問回答ペアを複数含む質問回答集から、前記第1クエリキーワードを含む1つ以上の前記質問回答ペアを選定し、
選定された前記質問回答ペアの数が1のときは、前記選定された質問回答ペアに含まれる前記回答を示す第1応答を出力し、前記数が第1閾値以上のときは、前記選定された質問回答ペアの1つに含まれる複数の質問キーワードから抽出された第1質問キーワードと、前記選定された質問回答ペアの別の1つに含まれる別の複数の質問キーワードから抽出された第2質問キーワードと、を含む第2応答を出力する、対話方法。 - 処理部に、
ユーザにより1つ以上の単語を含む第1文章が入力されると、前記1つ以上の単語の少なくとも一部を第1クエリキーワードに設定させ、
質問と、前記質問に対する回答と、を含む質問回答ペアを複数含む質問回答集から、前記第1クエリキーワードを含む1つ以上の前記質問回答ペアを選定させ、
選定された前記質問回答ペアの数が1のときは、前記選定された質問回答ペアに含まれる前記回答を示す第1応答を出力させ、前記数が第1閾値以上のときは、前記選定された質問回答ペアの1つに含まれる複数の質問キーワードから抽出された第1質問キーワードと、前記選定された質問回答ペアの別の1つに含まれる別の複数の質問キーワードから抽出された第2質問キーワードと、を含む第2応答を出力させる、
プログラム。 - 請求項8記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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