JP2020122372A - 建具 - Google Patents
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Abstract
Description
このような建具では、障子の屋外側に下枠レールに対して接触または近接する水切材が設けられ、下枠に当たって跳ね返った雨水が下枠レールの屋内側の前記空間に浸入することを防止している。
すなわち、本発明に係る建具は、枠体の内部において少なくとも2枚の障子が突き合せられた建具であって、前記枠体の下枠は、内障子を案内する内側レールを有する上段部と、外障子を案内する外側レールを有する下段部と、を備え、前記上段部には、該上段部の上方で前記内障子の下框との間において等圧空間が形成され、かつ前記内側レールの屋内側から屋外側に貫通するとともに、上下方向に貫通する複数の空気取込み孔が形成され、前記空気取込み孔には、当該空気取込み孔の開口を覆うキャップが設けられていることを特徴としている。
このように、内障子を閉じた状態で枠体の縦枠に対して隣接しない4枚建ての建具の内障子においては、複数の空気取込み孔を設けることで、多少の雨水が空気取込み孔を介して上段部の上方に浸入することがあっても、その空気取込み孔により排水が可能であり、等圧構造を維持することができる。そのため、屋内への空気の吸い込みを防ぐことができ、その空気の吸い込みとともに屋内に雨水が浸入することを防止できる。
また、空気取込み孔にキャップが設けられているので、上段部の上方へ排水部の雨水が跳ね上がることを抑制でき、水密性を確保することができる。
また、この場合には、隙間が発生しやすい下框の端部には水切材が配置されるため、その下框の端部において水切材で雨水の浸入をより確実に防止することができる。
本実施形態では、引き違い窓100はアルミ樹脂複合サッシを対象としている。枠体1は、金属製の縦枠13に対して金属製の上枠11及び下枠12の端部を突き当ててビス等の固定具で固定されている。枠体1は、アルミニウム製の押出成形部材で構成されている。
各框21〜26には、それぞれ複層ガラス20の端部を保持するガラス保持部が形成されている。複層ガラス20の四辺の端部は、ガラス保持部内に嵌め込まれている。複層ガラス20の周縁部において、屋内側の面は、框に係止された押縁によって押さえられている。
これら水抜き孔14A、14Bを通じて、上段部121における内側レール123の屋内側の雨水Wが下段部122の上面に導水される。
外框壁221と内框壁222との間には、中空状に形成され、左右方向に延びる框ホロー部S22が形成されている。框ホロー部S22は、屋外側の外框壁221と屋内側の内框壁222とを連結する上連結壁223と下連結壁224とにより囲まれた空間を形成している。また、外框壁221、内框壁222、上連結壁223及び下連結壁224は、下框22の左右方向の略全長に沿って形成されている。框ホロー部S22において、上連結壁223の下面に戸車27が回転可能に支持されている。
框ホロー部S22における外框壁221と内框壁222とを連結する上連結壁223の屋外側には、上連結壁223上に溜まった雨水を下枠12側に排水するための水抜き穴が形成されている。
突合せ框24は、外障子2A及び内障子2Bを閉じている状態で、隣り合う内障子2Bの突合せ框24に突き合わせられる。召合せ框23及び突合せ框24は、それぞれ上框21及び下框22の端面が突き合てられてビス止めされている。
図3〜図5に示すように、本実施形態による引き違い窓100では、下枠12の上段部121に複数の水抜き孔14A、14Bを設けているので、下枠12と内障子2Bの下框22との間に形成される等圧空間Rに外気を送り込むための開口面積と空気ルートを十分に確保でき、外気を第1水抜き孔14Aに設けられた排水キャップ3内の通路を通過させて、第2水抜き孔14Bを介してより多くの外気を等圧空間Rに送り込むことができる。図5の符号Eは、このときの外気の流れを示している。
また、水抜き孔14に排水キャップ3が設けられているので、上段部121の上方へ排水部128の雨水Wが跳ね上がることを抑制でき、水密性を確保することができる。
また、この場合には、隙間が発生しやすい下框22の端部には水切材16が配置されるため、その下框22の端部において水切材16で雨水の浸入をより確実に防止することができる。
さらに、水抜き孔14に係合される排水キャップ3を省略することも可能である。
さらに、水切開口部16Aの位置に関しても、必ずしも上記実施形態のように第1水抜き孔14A(空気取込み孔)に対して上方から重ならない位置に配置されることに限定されることはない。つまり、空気取込み孔と水切開口部とが上下方向に重なっていてもよい。要は、水切材の少なくとも一部が切断されて水切開口部が形成されていればよいのである。
さらにまた、水切材の突出長を変えることで水切開口部を形成するようにしてもよい。具体的には、水切開口部を形成する部分の水切材の第2突出長を通常部分の水切材の第1突出長よりも短くすることで、第1突出長の水切材同士の間に水切開口部が形成されることになる。
1 枠体
2 障子
2A 外障子
2B 内障子
3 排水キャップ(キャップ)
11 上枠
12 下枠
13 縦枠
14A、14B 水抜き孔(空気取込み孔)
16 水切材
16A 水切開口部
19 排水孔
21 上框
22 下框
23、25 召合せ框
24 突合せ框
26 戸先框
121 上段部
122 下段部
123 外側レール
124 内側レール
128 凹溝部
R 等圧空間
Claims (5)
- 枠体の内部において少なくとも2枚の障子が突き合せられた建具であって、
前記枠体の下枠は、内障子を案内する内側レールを有する上段部と、外障子を案内する外側レールを有する下段部と、を備え、
前記上段部には、該上段部の上方で前記内障子の下框との間において等圧空間が形成され、かつ前記内側レールの屋内側から屋外側に貫通するとともに、上下方向に貫通する複数の空気取込み孔が形成され、
前記空気取込み孔には、当該空気取込み孔の開口を覆うキャップが設けられていることを特徴とする建具。 - 前記内障子の前記下框には、前記上段部の上方において前記内側レールに対して接触または近接して配置される水切材が設けられている請求項1に記載の建具。
- 前記水切材は、前記下枠の長手方向の一部が切断された水切開口部が形成されている請求項2に記載の建具。
- 前記水切開口部は、前記下枠の長手方向の中間部に設けられている請求項3に記載の建具。
- 前記空気取込み孔は、閉じた状態の前記内障子の左右方向の両側に設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建具。
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