JP2020122371A - 作業機械 - Google Patents
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Abstract
Description
<対象機械>
図1は本実施例に係るショベルの側面図である。
<状態量検出装置>
ショベル1には、状態量検出装置として機械の状態量を検出するセンサが備えられる。本実施例に係るショベル1には、車体位置検出装置50、姿勢検出装置70、負荷検出装置20が備えられる。
<コントローラ>
コントローラ60は、図示しないCPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびフラッシュメモリ等からなる記憶部、およびこれらを備えるマイクロコンピュータ並びに図示しない周辺回路などから構成され、例えばROMに格納されるプログラムにしたがって作動する。コントローラ60は、ショベル1に取付けられた装置や外部のシステムからの信号を入力し、ショベル1に搭載される他の装置、ショベル1の各アクチュエータ、外部のシステム等へ信号を出力する。
<記憶部>
記憶部60Bは、演算部60Aの行う演算に必要な情報を保持し、演算部60Aからの指令に応じて保持している情報を出力する。本実施例では、図5に示すように、グリッド情報310、締固め目標情報320、車体固有情報330、累積締固め寄与度情報350、締固め進捗情報360が保持される。
<演算部>
演算部60Aは、図4または図5に示すように、バケット6Cによる転圧作業が行われているか否かを判定する転圧作業判定部61と、転圧作業が地面の締固めに寄与する度合い(以下、締固め寄与度)を算出する締固め寄与度算出部62と、締固め位置を算出する締固め位置算出部63と、締固めの進捗度を判定する締固め進捗度判定部64と、出力生成部65とから構成される。
・転圧作業判定部
転圧作業判定部61は、姿勢検出装置70および負荷検出装置20の検出結果に基づいて、ショベル1が転圧作業を行っているか否か、および、どのような転圧作業が行われているかを判定し、判定結果を出力する。
・締固め寄与度算出部
締固め寄与度算出部62は、転圧作業判定部61において、転圧作業中と判定された場合に、転圧作業判定部61の判定結果と姿勢検出装置70および負荷検出装置20の検出結果に基づいて、転圧作業による締固め寄与度を算出する。
締固め位置算出部63は、車体位置検出装置50と姿勢検出装置70の検出結果に基づいて、ショベル1の転圧作業における締固め位置を算出する。締固め位置の算出方法は種々の方法が考えられるが、以下では、上述のように、バケット接地面6C’に対応するグリッドを算出し、締固めエリア150(図8に示す)として出力する場合を例にとって説明する。
・締固め進捗度判定部
締固め進捗度判定部64は、締固め寄与度算出部62の算出結果と締固め位置算出部63の算出結果と記憶部60Bに保持される締固め目標情報320とに基づいて、累積締固め寄与度情報350を更新するとともに、締固め進捗度を判定し、締固め進捗情報360を更新する。
・出力生成部
出力生成部65は、締固め進捗度判定部64の判定結果に基づいて出力情報を生成する。締固め進捗度判定部64の出力する締固め進捗情報360の出力方法および利用方法は種々考えられるが、本実施例では、締固め進捗情報360を表示装置81を用いてオペレータに通知する場合を例にとって説明する。
<転圧作業判定部の変形例>
上記の実施例では、転圧作業判定部61において、転圧作業が行われているかの判定をブームシリンダ11Aの保持力に基づいて行う例を示したが、転圧作業の判定は、他の方法で行っても良い。他の方法としては、例えば、圧力センサ20A、20Bの出力値であるブームボトム圧Pbとブームロット圧Prを比較し、ブームボトム圧Pbがブームロッド圧Prよりも低い場合に、転圧作業と判定する方法があげられる。このような方法で行うことにより、転圧作業の判定をより簡易に実施することが可能となる。また、その他の例としては、バケット6Cの押し付け力Fpを算出し、押し付け力が所定値F1を超えた場合に転圧作業と判定する方法があげられる。押し付け力を判定に用いることにより、より小さな力で転圧を行う場合についても漏れなく転圧作業と判定することができる。
<負荷検出装置の変形例>
上記の実施例では、負荷検出装置20としてブームシリンダ11Aに圧力センサ20A、20Bを設ける例を示したが、負荷検出装置20は、ショベル1のバケット6C用いて転圧作業を行う際に、バケット6Cから地面30に加えられる力を検出するものであればよい。例えば、圧力センサ20A、20Bの代わりに、アーム6Bとバケット6Cとの連結部にピン力センサを設けても良い。
<締固め位置算出部の変形例>
上記の実施例では、締固め位置算出部63において、転圧作業時には常にバケット接地面6C’が地面30に接触すると仮定し、バケット接地面6C’に接触するグリッドを締固めエリア150として算出する例を示した。転圧作業で締固めを行う地面30の形状等によっては、バケット接地面6C’の一部のみ接地させる、あるいは、バケット接地面6C’以外の箇所を接地させる可能性が考えられる。目標形状を示す目標面情報や現在の地形を表す現況地形情報と、バケット6Cの姿勢情報に基づいて、バケット6Cと地面30との接地箇所を算出し、接地箇所に該当するグリッドを締固めエリア150として算出するように構成しても良い。
<締固め進捗度判定方法の変形例>
上記の実施例では、締固めの仕上がり状態の判定方法として、地面30に作用する力(締固め力)の種別、締固め力の大きさ、作用時間等と締固めの仕上がり状態の相関を表す締固め目標情報320を用いる例を示した。より簡易に締固めの仕上がりを判定する方法としては、例えば、地面30に加えられた力の大きさおよび回数と締固めの仕上がり状態の相関を用いて判定する方法が考えられる。この方法を採用する場合の締固め目標情報320、累積締固め寄与度情報350、締固め進捗情報360の一例を図10に示す。図10において、累積締固め寄与度情報350は、各グリッドに加えられた締固め寄与度のリストを含んでいる。締固め目標情報320は、締固め回数および締固め寄与度範囲のリストに対する締固め進捗度を含んでいる。締固め進捗情報360は、各グリッドの締固め進捗度を含んでいる。図10に示すように、あるグリッドの締固め寄与度リストが与えられると、締固め目標情報320の該当レコードが参照され、当該グリッドの締固め進捗度が導出される。図6は、締固め進捗度判定部64で行われる処理の流れを示すフローチャートである。
<マシンガイダンス機能搭載機>
上記の実施例は、マシンガイダンス機能を搭載したショベル1にも適用可能である。マシンガイダンス機能は、目標形状を示す目標面情報とバケット6Cの画像を表示装置81に表示し、その位置関係を明示することにより、ショベル1を用いて所定の目標形状を形成する作業を支援するものである。一般的なマシンガイダンス機能による表示装置81の表示例を図12(A)に示した。一般的なマシンガイダンス機能では、目標面35とバケット6Cの位置関係を算出し、表示することにより、掘削作業時に、目標面35の下方へバケット6Cを侵入することを防止する。本発明を適用することにより、転圧作業においてもマシンガイダンス機能を活用することが可能となる。具体的には、表示装置81にマシンガイダンスの表示を行う際に、図12(B)に示すように、目標面35、バケット6Cの現在位置に加え、各グリッドの締固め進捗度を表示する。このような表示を行うことにより、オペレータは、目標面35との位置関係と締固めの仕上がり状態とを同時に認識することができ、目標とする締固めの仕上がり状態で目標形状を形成することが容易となる。
<通信装置>
通信装置85は、ショベル1外に設けられる現場管理システム200との通信を行うための装置であり、作業現場内無線ネットワークや携帯電話網等の無線通信を介して現場管理システム200からの情報の受信及びショベル1で取得した情報の送信を行う。
<現場管理システム>
現場管理システム200は、作業現場内の情報に基づいて、現場の管理や施工の管理を行うシステムであり、例えば、作業現場内の管理事務所等のショベル外に設けられる。現場管理システム200は、単一の現場管理サーバとして構成される場合やクラウド上に構成されるシステムとクラウドに接続するコンピュータ等の組合せで構成される場合がある。現場管理システム200は、施工目標や作業工程等の情報を保管し、また、作業現場内の情報を収集することによって、ショベル1を含む現場内の複数の作業機械および作業員の位置や作業状況、現場内の作業環境、地形情報、作業の進捗等を管理する。
<コントローラ>
本実施例では、コントローラ60は第1の実施例と同様の構成(図4に示す)を有するが、演算部60Aの出力生成部65は、表示装置81への出力情報に代えて現場管理システム200に送信する情報を生成し、通信装置85へ出力する。以下では、本実施例における出力生成部65の詳細を説明する。
・出力生成部
本実施例の出力生成部65は、締固め進捗度判定部64から出力される締固め進捗情報360に基づいて現場管理システム200に送信する情報を生成し、通信装置85へ出力する。現場管理システム200に送信する情報は、締固め進捗情報360そのものであっても良いし、締固め進捗情報360のうち前回の送信から更新があったグリッドに関する情報のみであっても良い。現場管理システム200との通信周期は、一般に、演算部60Aの演算周期よりも長い周期に設定される。出力生成部65における車体情報の生成および出力は、あらかじめ設定された通信周期ごとに行っても良いし、ショベル1の周囲の締固め進捗情報360が予め定められた条件を満たした場合にのみ行っても良い。予め定められた条件としては、例えば、締固め進捗情報360において進捗度が所定値を上回るグリッドが所定の割合を超えた場合や、前回の出力結果からの締固め進捗情報360の変化度合いが所定以上である場合などが考えられる。このように条件を定めることにより、適切なタイミングにおいてのみ通信を行うことができ、通信量を削減することが可能となる。
Claims (6)
- 車体本体と、
前記車体本体に対して回動可能に取り付けられた作業機と、
前記作業機を駆動するアクチュエータと、
前記車体本体の位置を検出する車体位置検出装置と、
前記作業機の姿勢を検出する姿勢検出装置と、
前記アクチュエータの負荷を検出する負荷検出装置と、
演算機能を有するコントローラと、
前記コントローラの演算結果を出力する通知装置とを備えた作業機械において、
前記コントローラは、前記姿勢検出装置で検出した前記作業機の姿勢と前記負荷検出装置で検出した前記作業機の負荷とに基づいて、前記作業機械が前記作業機を地面に接触させて地面を締め固める作業である転圧作業を行っているか否かを判定し、
前記転圧作業の実行中に、前記車体位置検出装置および前記姿勢検出装置の出力に基づいて、前記作業機が地面に接触する位置である締固め位置を算出するとともに、前記負荷検出装置の出力に基づいて、前記作業機が地面の締固めに寄与する度合いである締固め寄与度を算出し、
前記締固め位置における前記締固め寄与度の累積である累積締固め寄与度を算出し、
前記累積締固め寄与度に基づいて、前記締固め位置における締固め進捗度を判定し、前記通知装置に出力する
ことを特徴とする作業機械。 - 請求項1に記載の作業機械において、
前記通知装置は、前記作業機械の運転室に設けられた表示装置であり、
前記表示装置は、前記作業機械の位置と前記締固め位置ごとの前記締固め進捗度とを表示する
ことを特徴とする作業機械。 - 請求項1に記載の作業機械において、
前記コントローラは、前記累積締固め寄与度と前記締固め進捗度との相関を表す締固め目標情報を記憶しており、前記締固め目標情報から前記累積締固め寄与度に対応する前記締固め進捗度を導出する
ことを特徴とする作業機械。 - 請求項1に記載の作業機械において、
前記コントローラは、前記姿勢検出装置および前記負荷検出装置の出力に基づいて、前記作業機を介して前記地面に加えられる力の大きさおよび力積の少なくとも一方を前記締固め寄与度として算出する
ことを特徴とする作業機械。 - 請求項1に記載の作業機械において、
前記通知装置は、前記作業機械の外部に設けられた現場管理システムと通信を行う通信装置であり、
前記コントローラは、現場管理向け情報として前記締固め進捗度を含む車体情報を生成し、前記通信装置に出力し、
前記通信装置は、前記コントローラから出力された前記車体情報を前記現場管理システムへ送信する
ことを特徴とする作業機械。 - 請求項5に記載の作業機械において、
前記通信装置は、前記累積締固め寄与度情報および前記締固め進捗情報を前記現場管理システムへ送信するとともに、前記現場管理システムから他の作業機械の転圧作業による統合版累積締固め寄与度情報および統合版締固め進捗情報を受信し、
前記コントローラは、前記統合版累積締固め寄与度情報および前記統合版締固め進捗情報を用いて、前記累積締固め寄与度情報および前記締固め進捗情報を更新する
ことを特徴とする作業機械。
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