JP2020121706A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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義隆 加藤
Yoshitaka Kato
義隆 加藤
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Abstract

【課題】耐リム滑り性及びビード耐久性を向上させることのできる空気入りタイヤを提供すること。【解決手段】ビードワイヤ32を巻き回してなるコア中央部31と、コア中央部31のタイヤ幅方向における両側に配置される補強部材40と、を有するビードコア30をビード部20に備え、ビードコア30は、高さHと幅Wとの関係が0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内であり、補強部材40は、ビードコア30の幅Wと補強部材40の厚みtとの関係が0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内であり、ビードコア30の高さHと内側補強部材41の高さhiとの関係が0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内であり、ビードコア30の高さHと外側補強部材42の高さhoとの関係が0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内である。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、ビードワイヤをタイヤ周方向に巻き回して束ねてなる環状部材であるビードコアを有するビード部が、リムホイールのリムに嵌合することにより、リムホイールに装着される。また、近年では、ビードコアがビードワイヤ以外の部材により構成されているものがある。例えば、特許文献1、2には、ビードコアを、矩形や偏平横断面を有する金属製のリングを巻き回すことにより構成することが記載されている。
実開昭58−180707号公報 特開2003−326922号公報
ここで、ビードワイヤのタイヤ周方向に巻き回すことにより構成されるビードコアでは、タイヤ製造時に発生するカーカスの張力によってビードワイヤの配列が崩れることがある。例えば、ビードコアは、ビードワイヤの配列が崩れることにより、タイヤ子午断面におけるビードコアのタイヤ径方向内側の部分の形状が、タイヤ径内側に凸となる形状に崩れ易くなる。この場合、ビード部とリムとの接触圧が局所的となり、ビード部とリムとの間でリム滑りが発生してしまうことがある。ビード部とリムとの間でリム滑りが発生した場合、ビード部の内周面でありリムに接触する部分であるビードベース部のゴムが摩滅し易くなり、耐久性が低下し易くなる。
ビードコアの形状を崩れ難くするための手法としては、ビードコアに、形状の崩れが発生し難い、タイヤ子午断面における形状が六角形となるビードコアを採用する手法が考えられる。また、ビード部とリムとの接触圧を高めるための手法としては、ビードコアの内径を小さくする手法が考えられる。しかし、タイヤ子午断面における形状が六角形となるビードコアでは、ビードコアのタイヤ幅方向における幅が広くなるため、ビードコア周りでの歪みが大きくなり過ぎる虞がある。この場合、ビード部を構成する部材同士の間でセパレーションが発生し易くなり、耐久性が悪化し易くなる虞がある。また、ビードコアの内径を小さくした場合は、空気入りタイヤをリムホイールに装着する際におけるビードベース部とリムとの間に圧力が高くなるため、リム組み性が悪化する虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、耐リム滑り性及びビード耐久性を向上させることのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気入りタイヤは、1本或いは複数本のビードワイヤを環状、且つ、多重に巻き回してなるコア中央部と、前記コア中央部のタイヤ幅方向における両側に配置される補強部材と、を有するビードコアをビード部に備え、前記ビードコアは、タイヤ径方向における高さHとタイヤ幅方向における幅Wとの関係が、0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内であり、前記補強部材は、前記ビードコアのタイヤ幅方向における幅Wと前記補強部材の厚みtとの関係が、0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内であり、前記コア中央部のタイヤ幅方向両側に配置される前記補強部材のうち、前記コア中央部のタイヤ幅方向内側に配置される前記補強部材である内側補強部材は、前記ビードコアのタイヤ径方向における高さHと前記内側補強部材のタイヤ径方向における高さhiとの関係が、0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内であり、前記コア中央部のタイヤ幅方向両側に配置される前記補強部材のうち、前記コア中央部のタイヤ幅方向外側に配置される前記補強部材である外側補強部材は、前記ビードコアのタイヤ径方向における高さHと前記外側補強部材のタイヤ径方向における高さhoとの関係が、0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内であることを特徴とする。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記ビードワイヤは被覆ゴムにより被覆され、前記補強部材は、剛性が前記ビードワイヤを被覆する前記被覆ゴムの剛性より高いことが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記補強部材は、被覆ゴムにより被覆される補強ワイヤを環状、且つ、多重に巻き回してなり、前記補強ワイヤを被覆する前記被覆ゴムの100%伸長時のモジュラスは、前記ビードワイヤを被覆する前記被覆ゴムの100%伸長時のモジュラスに対する比が、1.2以上2.0以下の範囲内であることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記補強部材は、金属材料からなり、中心軸がタイヤ回転軸と重なるリング形状で形成されることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記ビードコアは、前記内側補強部材のタイヤ径方向における内側端部の厚みの中央位置Piと、前記外側補強部材のタイヤ径方向における内側端部の厚みの中央位置Poと、を結んだ直線の、前記ビード部の内周面に位置するビードベース部に対する傾斜角度が、±5度以内であることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記内側補強部材は、タイヤ径方向の両端部におけるタイヤ幅方向内側部分が面取りされ、前記外側補強部材は、タイヤ径方向の両端部におけるタイヤ幅方向外側部分が面取りされることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記ビード部は、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に配置され、タイヤ幅方向における両側の前記ビード部間には、バイアス構造のカーカス層が架け渡されることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記コア中央部と前記補強部材とは、カバー材で結束固定されることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、耐リム滑り性及びビード耐久性を向上させることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る空気入りタイヤが有するビード部のタイヤ子午断面図である。 図2は、ビードコアとビードベース部との関係についての説明図である。 図3は、実施形態2に係る空気入りタイヤが有するビード部のタイヤ子午断面図である。 図4は、実施形態2に係る空気入りタイヤが有するビード部におけるビードコアとビードベース部との関係についての説明図である。 図5は、実施形態2に係る空気入りタイヤが有するビードコアにカバー材を巻き付けた状態を示す説明図である。 図6Aは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。 図6Bは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸であるタイヤ回転軸(図示省略)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)に向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面から離れる側をいう。タイヤ赤道面とは、タイヤ回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面であり、タイヤ赤道面は、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における中心位置であるタイヤ幅方向中心線と、タイヤ幅方向における位置が一致する。タイヤ幅は、タイヤ幅方向において最も外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面から最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。また、以下の説明では、タイヤ子午断面とは、タイヤ回転軸を含む平面でタイヤを切断したときの断面をいう。
図1は、実施形態1に係る空気入りタイヤ1が有するビード部20のタイヤ子午断面図である。実施形態1に係る空気入りタイヤ1は、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に、一対のビード部20が配置されている。一対のビード部20は、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に一対が配置されるサイドウォール部(図示省略)のタイヤ径方向内側に、それぞれ配置されている。一対のビード部20のそれぞれには、ビードコア30とビードフィラー21とが配置されている。
タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に配置されるビード部20間には、カーカス層10が架け渡されている。カーカス層10は、一対のビード部20間にトロイダル状に架け渡されて、空気入りタイヤ1の骨格を構成する。詳しくは、カーカス層10は、タイヤ幅方向における両側に位置する一対のビード部20のうち、一方のビード部20から他方のビード部20にかけて配設されており、カーカス層10の両端部付近は、ビードコア30及びビードフィラー21を包み込むようにビード部20でビードコア30のタイヤ径方向内側を通ってタイヤ幅方向に折り返されている。即ち、カーカス層10は、一対のビード部20間に架け渡されるカーカス本体部15と、カーカス本体部15から連続して形成されてタイヤ幅方向外側に折り返されるターンナップ部16とを有している。このうち、カーカス本体部15は、カーカス層10における、一対のビード部20がそれぞれ有するビードコア30のタイヤ幅方向内側同士の間に亘って形成される部分になっている。ターンナップ部16は、ビードコア30のタイヤ幅方向内側でカーカス本体部15から連続して形成され、ビードコア30のタイヤ径方向内側を通ってタイヤ幅方向外側に折り返される部分になっている。
また、カーカス層10は、複数のカーカスプライが重ねて配置されており、本実施形態1では、カーカス層10は、2枚のカーカスプライ11、12が重ねられている。これらのカーカスプライ11、12は、カーカス層10がビード部20間に亘って架け渡される方向、及びタイヤ周方向に対して、いずれもカーカスコード(図示省略)が傾斜している。即ち、カーカス層10は、バイアス構造になっている。また、カーカスプライ11とカーカスプライ12とは、カーカスプライ11のカーカスコードとカーカスプライ12のカーカスコードとが互いに交差する向きとなって配置されている。
ビード部20に配置されるビードコア30は、タイヤ回転軸を中心とする円環状に形成されており、コア中央部31と補強部材40とを有している。コア中央部31は、1本或いは複数本のビードワイヤ32を、タイヤ回転軸を中心として環状、且つ、多重に巻き回して構成されている。このため、コア中央部31は、タイヤ子午断面において、ビードワイヤ32の複数の周回部分がタイヤ幅方向に複数並ぶ少なくとも1つの列と、タイヤ径方向に重なる複数の層とを形成している。
例えば、コア中央部31が1本のビードワイヤ32により構成される場合は、1本のビードワイヤ32は、タイヤ回転軸を中心として螺旋状に巻き回されることにより、複数の周回部分がタイヤ幅方向に並ぶ列が形成され、螺旋がタイヤ径方向に重なるように巻き回されることにより、複数の層が形成される。また、コア中央部31が複数本のビードワイヤ32により構成される場合は、各ビードワイヤ32は、タイヤ幅方向における位置が同じ位置でタイヤ回転軸を中心として渦巻き状に巻き回されることにより、複数の周回部分がタイヤ径方向に重なる層が形成され、これらの渦巻き状の複数のビードワイヤ32がタイヤ幅方向に並ぶことにより、複数の周回部分がタイヤ幅方向に並ぶ列が形成される。
これらのようにコア中央部31を構成するビードワイヤ32は、スチールワイヤ等の金属材料からなり、被覆ゴム33によって被覆されている。ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスは、7.0MPa以上12.0MPa以下の範囲内になっている。この場合における100%伸長時のモジュラスは、JIS K6251(3号ダンベル使用)に準拠した23℃での引張り試験により測定され、100%伸長時の引張り応力を示す。
補強部材40は、コア中央部31のタイヤ幅方向における両側に配置されている。なお、図1及び後述する図2では、コア中央部31と補強部材40とを区別するために、便宜上、補強部材40にハッチングを施している。コア中央部31のタイヤ幅方向における両側に配置される補強部材40は、いずれも1本或いは複数本の補強ワイヤ45を、タイヤ回転軸を中心として環状、且つ、多重に巻き回して構成される。このため、補強部材40は、コア中央部31と同様に、タイヤ子午断面において、補強ワイヤ45の複数の周回部分がタイヤ幅方向に複数並ぶ少なくとも1つの列と、タイヤ径方向に重なる複数の層とを形成している。本実施形態1では、各補強部材40はそれぞれ1本の補強ワイヤ45からなり、各補強部材40は、1本の補強ワイヤ45がタイヤ回転軸を中心として渦巻き状に巻き回されることにより、複数の周回部分がタイヤ径方向に重なる層が形成される形態になっている。
補強部材40を構成する補強ワイヤ45は、スチールワイヤ等の金属材料からなり、被覆ゴム46によって被覆されている。補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46の100%伸長時のモジュラスは、ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスよりも大きくなっている。具体的には、補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46の100%伸長時のモジュラスは、ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスに対する比が、1.2以上2.0以下の範囲内になっている。これにより、補強部材40を構成する各部位は、剛性がビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の剛性より高くなっている。具体的には、補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46の100%伸長時のモジュラスは、8.4MPa以上24.0MPa以下の範囲内になっている。
コア中央部31と補強部材40とを有するビードコア30は、タイヤ径方向における高さHと、タイヤ幅方向における幅Wとの関係が、0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内になっている。また、コア中央部31のタイヤ幅方向両側に配置される補強部材40は、いずれもビードコア30のタイヤ幅方向における幅Wと、補強部材40の厚みtとの関係が、0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内になっている。
また、コア中央部31のタイヤ幅方向両側に配置される補強部材40のうち、コア中央部31のタイヤ幅方向内側に配置される補強部材40である内側補強部材41は、ビードコア30のタイヤ径方向における高さHと、内側補強部材41のタイヤ径方向における高さhiとの関係が、0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内になっている。また、コア中央部31のタイヤ幅方向両側に配置される補強部材40のうち、コア中央部31のタイヤ幅方向外側に配置される補強部材40である外側補強部材42は、ビードコア30のタイヤ径方向における高さHと、外側補強部材42のタイヤ径方向における高さhoとの関係が、0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内になっている。なお、これらの内側補強部材41と外側補強部材42とは、互いに厚みtが異なっていてもよい。
コア中央部31と補強部材40との具体的な位置関係は、ビードコア30のタイヤ径方向における内周面では、コア中央部31と補強部材40とは連続して形成されている。つまり、コア中央部31のタイヤ径方向における内側端部31iと、内側補強部材41のタイヤ径方向における内側端部41iと、外側補強部材42のタイヤ径方向における内側端部42iとは、タイヤ子午断面において連続して形成されている。
これに対し、ビードコア30のタイヤ径方向における外周面では、コア中央部31と補強部材40とは不連続になっている。具体的には、コア中央部31のタイヤ径方向における外側端部31oと、外側補強部材42のタイヤ径方向における外側端部42oとは、タイヤ子午断面において連続して形成されているか、外側補強部材42の外側端部42oが、コア中央部31の外側端部31oよりもタイヤ径方向内側に位置している。
また、内側補強部材41のタイヤ径方向における外側端部41oは、コア中央部31のタイヤ径方向における外側端部31oよりもタイヤ径方向内側に位置している。このため、ビードコア30のタイヤ幅方向内側からビードコア30のタイヤ幅方向外側に折り返されるカーカス層10は、ビードコア30のタイヤ幅方向内側で、内側補強部材41のタイヤ径方向外側では、コア中央部31に接触する。つまり、ビード部20のタイヤ径方向外側に位置するサイドウォール部は、ビード部20とトレッド部(図示省略)との間で、タイヤ幅方向外側に凸となる方向に湾曲しているため、ビード部20からタイヤ径方向外側に延びるカーカス層10は、サイドウォール部に沿うことができるように、タイヤ径方向外側に延びつつタイヤ幅方向外側に向かっている。これにより、ビードコア30のタイヤ幅方向内側でビードコア30に接触するカーカス層10は、内側補強部材41のタイヤ径方向外側では、コア中央部31の外側端部31oにおけるタイヤ幅方向内側端部付近に接触している。
コア中央部31は、ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスが、補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46の100%伸長時のモジュラスよりも低いため、コア中央部31の剛性は、補強部材40の剛性よりも低くなっている。このため、外側端部31oにおけるタイヤ幅方向内側端部付近にカーカス層10が接触するコア中央部31は、カーカス層10から受けるタイヤ幅方向外側方向への力により、外側端部31oを構成するビードワイヤ32の配置が、カーカス層10に沿って僅かに崩れた状態になる。
一方で、ビードコア30のタイヤ幅方向外側では、コア中央部31の外側端部31oと外側補強部材42の外側端部42oとのタイヤ径方向における相対的な位置関係に関わらず、ビードコア30のタイヤ幅方向外側でビードコア30に接触するカーカス層10は、外側補強部材42に接触する。
さらに、ビード部20におけるビードコア30のタイヤ径方向内側には、リムクッションゴム23が配設されている。詳しくは、リムクッションゴム23は、ビード部20においてビードコア30に沿って折り返されるカーカス層10の外側に配設されており、ビードコア30のタイヤ幅方向内側からタイヤ径方向内側、タイヤ幅方向外側に亘って配設され、タイヤ周方向に連続的に設けられている。
図2は、ビードコア30とビードベース部25との関係についての説明図である。ビード部20の内周面には、空気入りタイヤ1のリム組み時にリムホイールに接触するビードベース部25が位置している。ビードベース部25は、タイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に向かうに従ってタイヤ径方向における径が大きくなる方向に、タイヤ幅方向に対して、或いはタイヤ回転軸に対して、傾斜している。この場合におけるビードベース部25は、ビード部20の内周面のうち、コア中央部31のタイヤ径方向内側に位置する部分、即ち、タイヤ幅方向における位置がコア中央部31のタイヤ幅方向における位置と同じ位置となる部分を、少なくとも含む範囲になっている。
ビードコア30は、ビードコア30の内周面の、タイヤ幅方向に対する傾斜角度が、タイヤ幅方向に対するビードベース部25の傾斜角度と同程度になっている。詳しくは、ビードコア30は、内側補強部材41のタイヤ径方向における内側端部41iの厚みの中央位置Piと、外側補強部材42のタイヤ径方向における内側端部42iの厚みの中央位置Poと、を結んだ直線Lcの、ビードベース部25に対する傾斜角度θが、±5度以内になっている。この場合における傾斜角度θは、例えば、タイヤ幅方向に対する傾斜角度が、ビードベース部25よりも直線Lcの方が大きい状態を+とし、ビードベース部25よりも直線Lcの方が小さい状態を−として示される。
本実施形態1に係る空気入りタイヤ1を車両に装着する際には、ビード部20にリムホイールを嵌合することによってリムホイールに空気入りタイヤ1をリム組みし、内部に空気を充填してインフレートした状態で車両に装着する。空気入りタイヤ1を装着した車両が走行すると、トレッド部(図示省略)が路面に接触しながら当該空気入りタイヤ1は回転する。車両は、トレッド部と路面との間の摩擦力により、駆動力や制動力を路面に伝達したり、旋回力を発生させたりすることにより走行する。例えば、駆動力を路面に伝達する際には、車両が有するエンジン等の原動機で発生した動力がリムホイールに伝達され、リムホイールからビード部20に伝達されることにより、空気入りタイヤ1に伝達される。
空気入りタイヤ1に伝達された力のうちの一部は、空気入りタイヤ1の骨格を構成するカーカス層10によって受ける。カーカス層10は、タイヤ幅方向における両側に位置するビード部20間に亘って配置されており、ビード部20とリムホイールとの間で伝達される力の多くを、カーカス層10によって受けることが可能になっている。
ここで、空気入りタイヤ1の製造時におけるグリーンタイヤ(図示省略)の加硫工程では、グリーンタイヤを加硫成形用の金型に入れると共に、グリーンタイヤの内側にブラダー(図示省略)を入り込ませ、ブラダーを膨張させることにより、グリーンタイヤを膨張させて金型に押し付ける。これにより、グリーンタイヤを構成するゴム部材の加硫を行いつつ、トレッド部に形成する溝の形成等の成形を行うが、加硫工程では、ブラダーによってグリーンタイヤを膨張させるため、ビード部20間に亘って配置されるカーカス層10には、張力が作用する。
カーカス層10は、タイヤ幅方向における両側のビード部20間でビードコア30に沿って折り返されているため、加硫成形時にカーカス層10に張力が作用すると、ビードコア30には、カーカス層10の張力による力が伝達される。カーカス層10は、ビードコア30のタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側にビードコア30に沿って折り返されているため、カーカス層10からビードコア30に伝達される張力は、ビードコア30の内周面におけるタイヤ幅方向外側の端部付近をタイヤ幅方向内側に向かわせ、ビードコア30の内周面におけるタイヤ幅方向内側の端部付近をタイヤ径方向外側に向かわせる方向に、ビードコア30を回転させようとする力として作用する。このため、ビードコア30は、列と層とを形成してビードコア30を構成するビードワイヤ32の配置が崩れ易くなる。ビードワイヤ32の配置が崩れた場合、リム組みした際にビード部20とリムホイールとの接触圧が大きくなる部分が局所的となり、接触圧が小さくなる部分も発生し易くなるため、ビード部20とリムホイールとの間でリム滑りが発生してしまうことがある。
これに対し、本実施形態1では、ビードワイヤ32を巻き回してなるコア中央部31のタイヤ幅方向における両側に、補強部材40が配置されている。これにより、加硫成形時に、ビードコア30の内周面におけるタイヤ幅方向両側にカーカス層10からの張力が作用した場合でも、コア中央部31のビードワイヤ32の配置は崩れ難くなっている。即ち、加硫成形時に、カーカス層10からの張力がビードコア30に作用した場合でも、ビードコア30の内周面の形状を所望の形状に維持することができる。従って、リム組みした際に、ビード部20とリムホイールとの接触圧が大きくなる部分が局所的となることを抑制することができ、接触圧の均一化を図ることができるため、ビード部20とリムホイールとの間でのリム滑りの発生を抑制することができる。
また、ビードコア30は、タイヤ径方向における高さHとタイヤ幅方向における幅Wとの関係が、0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内であるため、ビードコア30の周囲の部材のセパレーションを抑制しつつ、ビード部20とリムホイールとの間のリム滑りを、より確実に抑制することができる。つまり、ビードコア30の高さHと幅Wとの関係が、(W/H)<0.5である場合は、ビードコア30の幅Wが小さ過ぎるため、空気入りタイヤ1をリムホイールに対してリム組みした際に、ビードベース部25における、ビードコア30のタイヤ径方向内側に位置する部分のリムホイールに対する接触圧が、局所的に大きくなる虞がある。この場合、ビード部20とリムホイールとの接触圧が小さい部分も発生し易くなるため、ビード部20とリムホイールとの間のリム滑りを抑制し難くなる虞がある。また、ビードコア30の高さHと幅Wとの関係が、(W/H)>1.5である場合は、ビードコア30の幅Wが大き過ぎるため、ビード部20に大きな負荷が作用した際にビードコア30の周囲に発生する歪みが、大きくなり過ぎる虞がある。この場合、大きな歪みに起因して、ビードコア30と、その周囲のゴム部材との間でセパレーションが発生したり、ビードコア30の周囲に位置するカーカス層10等の部材とその周囲のゴム部材との間でセパレーションが発生したりすることにより、ビード部20の耐久性であるビード耐久性が悪化し易くなる虞がある。
これに対し、ビードコア30の高さHと幅Wとの関係が、0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内である場合は、リムホイールに対するビードベース部25の接触圧が局所的に大きくなることを抑制することができ、また、ビードコア30の周囲に発生する歪みが大きくなり過ぎることを抑制することができる程度の広い範囲に亘って、ビード部20とリムホイールとの間で適切な大きさの接触圧を発生させることができる。これにより、ビードコア30の周囲の部材のセパレーションを抑制してビード耐久性を確保すると共に、ビード部20とリムホイールとの間のリム滑りを、より確実に抑制することができる。
また、内側補強部材41は、ビードコア30のタイヤ径方向における高さHと内側補強部材41のタイヤ径方向における高さhiとの関係が、0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内であるため、ビードコア30の内周面側の変形を抑制しつつ、カーカス層10の損傷を抑制することができる。つまり、内側補強部材41の高さhiとビードコア30の高さHとの関係が、(hi/H)<0.3である場合は、内側補強部材41の高さhiが低過ぎるため、ビードコア30における内側補強部材41が配置されている部分の剛性を確保し難くなる虞がある。この場合、空気入りタイヤ1の製造時の加硫工程で、カーカス層10の張力によって、ビードコア30の内周面におけるタイヤ幅方向内側の端部付近をタイヤ径方向外側に向かわせる方向の力がビードコア30に作用した際に、ビードコア30の変形を、内側補強部材41によって抑制し難くなる虞がある。これにより、ビード部20とリムホイールとの間でリム滑りの発生を抑制し難くなる虞がある。また、内側補強部材41の高さhiとビードコア30の高さHとの関係が、(hi/H)>0.8である場合は、内側補強部材41の高さhiが高過ぎるため、コア中央部31の外側端部31oにおけるタイヤ幅方向内側端部付近が、カーカス層10に接触し難くなる虞がある。つまり、ビードコア30のタイヤ幅方向内側でビードコア30に接触するカーカス層10は、コア中央部31には接触せずに、内側補強部材41のみに接触する虞がある。この場合、ビードコア30のタイヤ幅方向内側でビードコア30に接触するカーカス層10から、内側補強部材41の外側端部41oに対してタイヤ幅方向外側方向への力が作用した場合でも、内側補強部材41は、補強ワイヤ45の配置が崩れ難く、形状が変形し難いため、カーカス層10には、内側補強部材41の外側端部41oに接触する位置付近に応力集中が発生し易くなる。これにより、カーカス層10は損傷し易くなるため、ビード耐久性が悪化し易くなる虞がある。
これに対し、内側補強部材41の高さhiとビードコア30の高さHとの関係が、0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内である場合は、内側補強部材41の高さhiを確保することができ、ビードコア30における内側補強部材41が配置されている部分の剛性を確保することができる。また、内側補強部材41の高さhiとビードコア30の高さHとの関係が、0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内である場合は、内側補強部材41の高さhiが高くなり過ぎることを抑制することができ、ビードコア30のタイヤ幅方向内側でビードコア30のタイヤ径方向外側端部付近に接触するカーカス層10をコア中央部31に接触させることによってカーカス層10に応力集中が発生することを抑制できる。これにより、ビードコア30の内周面側の変形を抑制してリム滑りの発生をより確実に抑制しつつ、カーカス層10の損傷を抑制してビード耐久性をより確実に確保することができる。
また、外側補強部材42は、ビードコア30のタイヤ径方向における高さHと外側補強部材42のタイヤ径方向における高さhoとの関係が、0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内であるため、ビードコア30の内周面側の変形をより確実に抑制することができる。つまり、外側補強部材42の高さhoとビードコア30の高さHとの関係が、(ho/H)<0.3である場合は、外側補強部材42の高さhoが低過ぎるため、ビードコア30における外側補強部材42が配置されている部分の剛性を確保し難くなる虞がある。この場合、空気入りタイヤ1の製造時の加硫工程で、カーカス層10の張力によって、ビードコア30の内周面におけるタイヤ幅方向外側の端部付近をタイヤ幅方向内側に向かわせる方向の力がビードコア30に作用した際に、ビードコア30の変形を、外側補強部材42によって抑制し難くなる虞がある。これにより、ビード部20とリムホイールとの間でリム滑りの発生を抑制し難くなる虞がある。
これに対し、外側補強部材42の高さhoとビードコア30の高さHとの関係が、0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内である場合は、外側補強部材42の高さhoを確保することができ、ビードコア30における外側補強部材42が配置されている部分の剛性を確保することができる。これにより、ビードコア30の内周面側の変形を抑制してリム滑りの発生をより確実に抑制することができる。
また、補強部材40は、ビードコア30のタイヤ幅方向における幅Wと補強部材40の厚みtとの関係が、0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内であるため、ビードコア30の内周面側の変形を抑制しつつ、カーカス層10の損傷を抑制することができる。つまり、補強部材40の厚みtとビードコア30の幅Wとの関係が、(t/W)<0.05である場合は、補強部材40の厚みtが薄過ぎるため、補強部材40の剛性を確保し難くなる虞がある。この場合、空気入りタイヤ1の製造時の加硫工程で、カーカス層10の張力がビードコア30に作用した際におけるビードコア30の変形を、補強部材40によって抑制し難くなり、ビード部20とリムホイールとの間でリム滑りの発生を抑制し難くなる虞がある。また、補強部材40の厚みtとビードコア30の幅Wとの関係が、(t/W)>0.25である場合は、補強部材40の厚みtが厚過ぎるため、ビードコア30のタイヤ幅方向内側からビードコア30に接触するカーカス層10が、内側補強部材41の外側端部41oのタイヤ径方向外側で、コア中央部31に接触し難くなる虞がある。この場合、ビードコア30に対するカーカス層10の接触面積が小さくなるため、カーカス層10には応力集中が発生し易くなる。これにより、カーカス層10は損傷し易くなるため、ビード耐久性が悪化し易くなる虞がある。
これに対し、補強部材40の厚みtとビードコア30の幅Wとの関係が、0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内である場合は、補強部材40の厚みtを確保することができ、補強部材40の剛性を確保することができる。また、補強部材40の厚みtとビードコア30の幅Wとの関係が、0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内である場合は、補強部材40の厚みtが厚くなり過ぎることを抑制することができ、ビードコア30のタイヤ幅方向内側からビードコア30に接触するカーカス層10を、内側補強部材41の外側端部41oのタイヤ径方向外側でコア中央部31に接触し易くすることができる。これにより、ビードコア30の内周面側の変形を抑制してリム滑りの発生をより確実に抑制しつつ、カーカス層10の損傷を抑制してビード耐久性をより確実に確保することができる。これらの結果、耐リム滑り性及びビード耐久性を向上させることができる。
また、補強部材40は、剛性がビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の剛性より高いため、ビードコア30のタイヤ幅方向における両側の剛性を、補強部材40によってより確実に高めることができる。これにより、ビードコア30の内周面におけるタイヤ幅方向両端の位置の剛性を、補強部材40によってより確実に高めることができ、ビードコア30の内周面側の変形を抑制してリム滑りの発生をより確実に抑制することができる。この結果、より確実に耐リム滑り性を向上させることができる。
また、補強部材40の補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46は、ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスに対する100%伸長時のモジュラスの比が、1.2以上2.0以下の範囲内であるため、ビードコア30の内周面側の変形を抑制しつつ、カーカス層10の損傷を抑制することができる。つまり、ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスに対する、補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46の100%伸長時のモジュラスの比が、1.2未満である場合は、補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46のモジュラスが小さ過ぎるため、補強部材40の剛性を確保し難くなる虞がある。この場合、空気入りタイヤ1の製造時の加硫工程で、カーカス層10の張力がビードコア30に作用した際におけるビードコア30の変形を、補強部材40によって抑制し難くなり、ビード部20とリムホイールとの間でリム滑りの発生を抑制し難くなる虞がある。また、ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスに対する、補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46の100%伸長時のモジュラスの比が、2.0より大きい場合は、補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46のモジュラスが大き過ぎるため、補強部材40の剛性が高くなり過ぎる虞がある。この場合、ビードコア30の剛性が高くなり過ぎるため、空気入りタイヤ1の製造時における加硫工程で、ビードコア30に接触するカーカス層10からの張力がビードコア30に作用した際に、ビードコア30はカーカス層10に沿って変形し難くなり、カーカス層10には応力集中が発生し易くなる虞がある。これにより、カーカス層10は損傷し易くなるため、ビード耐久性が悪化し易くなる虞がある。
これに対し、ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスに対する、補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46の100%伸長時のモジュラスの比が、1.2以上2.0以下の範囲内である場合は、補強部材40の剛性を適切な大きさで確保することができる。これにより、ビードコア30の内周面側の変形を抑制してリム滑りの発生をより確実に抑制しつつ、カーカス層10の損傷を抑制してビード耐久性をより確実に確保することができる。この結果、より確実に耐リム滑り性及びビード耐久性を向上させることができる。
また、ビードコア30は、内側補強部材41の内側端部41iの厚みの中央位置Piと、外側補強部材42の内側端部42iの厚みの中央位置Poとを結んだ直線Lcの、ビードベース部25に対する傾斜角度θが、±5度以内であるため、より確実に接触圧の均一化を図ることができる。つまり、ビードコア30は、直線Lcがビードベース部25に対してほぼ平行になるため、ビード部20をリムホイールにリム組みした際にビードコア30によって発生させることのできる、リムホイールに対するビード部20の接触圧の均一化を図ることができる。この結果、より確実に耐リム滑り性を向上させることができる。
また、カーカス層10は、バイアス構造であり、ビードコア30には、タイヤ子午断面においてビードワイヤ32が格子状に配列される、いわゆる層巻きとなるビードコア30が用いられるため、このようなビードコア30に、補強部材40を用いることにより、より確実に耐リム滑り性を向上させることができる。つまり、カーカス層10がバイアス構造となる空気入りタイヤ1では、ビードコア30は、タイヤ子午断面においてビードワイヤ32の複数の列がタイヤ径方向に積層される際における、各列のビードワイヤ32の周回部分のタイヤ幅方向における位置が、異なる列同士の間でほぼ同じ位置となる、いわゆる層巻きと呼ばれるビードコア30が採用されることが多くなっている。このような、層巻きのビードコア30では、空気入りタイヤ1の製造時における加硫工程で、カーカス層10の張力によってビードワイヤ32の配置が崩れ易くなるが、本実施形態1では、ビードコア30に補強部材40が用いられている。このため、層巻きのビードコア30においても、加硫成形時のカーカス層10の張力に対するビードコア30の剛性を確保することができ、カーカス層10の張力がビードコア30に作用することに起因して、コア中央部31のビードワイヤ32の配置が崩れることを抑制することができる。従って、ビード部20をリムホイールにリム組みした際における、リムホイールに対するビード部20の接触圧の均一化を図ることができる。この結果、より確実に耐リム滑り性を向上させることができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る空気入りタイヤ1は、実施形態1に係る空気入りタイヤ1と略同様の構成であるが、補強部材40が金属材料からなる点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
図3は、実施形態2に係る空気入りタイヤ1が有するビード部20のタイヤ子午断面図である。実施形態2に係る空気入りタイヤ1は、実施形態1に係る空気入りタイヤ1と同様に、ビード部20に配置されるビードコア30は、タイヤ径方向における高さHとタイヤ幅方向における幅Wとの関係が、0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内になっている。また、ビードコア30は、複数本のビードワイヤ32を巻き回してなるコア中央部31と、コア中央部31のタイヤ幅方向における両側に配置される補強部材40とを有しており、補強部材40は、ビードコア30のタイヤ幅方向における幅Wと補強部材40の厚みtとの関係が、0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内になっている。また、補強部材40は、内側補強部材41と外側補強部材42とを有しており、内側補強部材41は、ビードコア30の高さHと内側補強部材41の高さhiとの関係が、0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内になっており、外側補強部材42は、ビードコア30の高さHと外側補強部材42の高さhoとの関係が、0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内になっている。
また、実施形態2では、補強部材40が実施形態1と異なっており、実施形態2に係る空気入りタイヤ1が有するビードコア30の補強部材40は、金属材料からなり、中心軸がタイヤ回転軸と重なるリング形状で形成されている。即ち、金属材料からなる補強部材40は、タイヤ周方向における1周に亘って連続した形状で形成されている。リング形状で形成される補強部材40は、例えば、板状の部材を打ち抜くことにより形成してもよく、また、円筒状の部材を輪切りすることにより形成したり、板状の部材を円周状に曲げて溶接することにより、リング状に形成したりしてもよい。コア中央部31のタイヤ幅方向における両側に配置される補強部材40は、内側補強部材41と外側補強部材42とのいずれも金属材料からなり、中心軸がタイヤ回転軸と重なるリング形状で形成されている。
また、内側補強部材41と外側補強部材42とは、タイヤ子午断面において面取り加工が施されている。詳しくは、内側補強部材41は、タイヤ径方向の両端部におけるタイヤ幅方向内側部分が面取りされている。即ち、内側補強部材41は、タイヤ径方向における内側端部41iと外側端部41oとのそれぞれのタイヤ幅方向内側部分に、面取り部41cが形成されている。また、外側補強部材42は、タイヤ径方向の両端部におけるタイヤ幅方向外側部分が面取りされている。即ち、外側補強部材42は、タイヤ径方向における内側端部42iと外側端部42oとのそれぞれのタイヤ幅方向外側部分に、面取り部42cが形成されている。
図4は、実施形態2に係る空気入りタイヤ1が有するビード部20におけるビードコア30とビードベース部25との関係についての説明図である。実施形態2においても、ビードコア30は、ビードコア30の内周面の、タイヤ幅方向に対する傾斜角度が、タイヤ幅方向に対するビードベース部25の傾斜角度と同程度になっている。即ち、実施形態2においても、ビードコア30は、内側補強部材41のタイヤ径方向における内側端部41iの厚みの中央位置Piと、外側補強部材42のタイヤ径方向における内側端部42iの厚みの中央位置Poと、を結んだ直線Lcの、ビードベース部25に対する傾斜角度θが、±5度以内になっている。なお、実施形態2のように、補強部材40が、リング状に形成される金属材料からなり、内側補強部材41の内側端部41iと外側補強部材42の内側端部42iとに、面取り部41c、42cが形成される場合は、中央位置Pi、Poは、内側端部41i、42iにおける、面取り部41c、42c以外の部分の、補強部材40の厚み方向における中央位置であるのが好ましい。
このように構成される実施形態2に係る空気入りタイヤ1は、実施形態1に係る空気入りタイヤ1と同様に、コア中央部31のタイヤ幅方向における両側に補強部材40が配置されているため、加硫成形時にカーカス層10からの張力がビードコア30に作用した場合でも、ビードコア30の内周面の形状を所望の形状に維持することができる。これにより、リム組みした際におけるビード部20とリムホイールとの接触圧の均一化を図ることができるため、ビード部20とリムホイールとの間でのリム滑りの発生を抑制することができる。
さらに、実施形態2に係る空気入りタイヤ1では、補強部材40は金属材料からなるため、補強部材40の剛性をより確実に確保することができる。つまり、補強部材40は、金属材料からなることにより、コア中央部31のビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33よりも、剛性をより確実に高めることができる。これにより、補強部材40全体の剛性を、ビードワイヤ32が巻き回されるコア中央部31の剛性と比較して、より確実に高めることができる。従って、カーカス層10からの張力がビードコア30に作用した場合でも、ビードコア30の内周面の形状をより確実に所望の形状に維持することができ、リム組みした際におけるビード部20とリムホイールとの接触圧の均一化を図ることができる。この結果、より確実に耐リム滑り性を向上させることができる。
また、内側補強部材41は、タイヤ径方向の両端部におけるタイヤ幅方向内側部分が面取りされており、外側補強部材42は、タイヤ径方向の両端部におけるタイヤ幅方向外側部分が面取りされているため、内側補強部材41や外側補強部材42におけるタイヤ径方向における端部と、カーカス層10との接触面積が小さくなり過ぎることを抑制することができる。これにより、内側補強部材41や外側補強部材42におけるタイヤ径方向における端部と、カーカス層10とが接触する部分付近で、カーカス層10に応力集中が発生することを抑制することができ、カーカス層10の損傷をより確実に抑制することができる。この結果、より確実にビード耐久性を向上させることができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態1、2では、ビードコア30をグリーンタイヤに組み込む前の状態については特に説明していないが、ビードコア30は、グリーンタイヤに組み込む前に、コア中央部31と補強部材40とを固定した状態にしてもよい。図5は、実施形態2に係る空気入りタイヤ1が有するビードコア30にカバー材50を巻き付けた状態を示す説明図である。ビードコア30は、グリーンタイヤに組み込む前に、例えば、図5に示すように、コア中央部31と補強部材40とを、カバー材50で結束固定してもよい。この場合におけるカバー材50は、例えば、ゴム材料からなる帯状のシートや、ナイロン等の樹脂材料からなる帯状のシートが用いられ、帯状のカバー材50は、コア中央部31と補強部材40とを一体にした状態で、円環状に形成されるビードコア30の外周面に沿ってスパイラル状に巻き付けられる。これにより、カバー材50は、コア中央部31と補強部材40とを結束し、一体に固定する。ビードコア30は、このようにカバー材50でコア中央部31と補強部材40とを結束固定することにより、製造時における容易性を高めることができると共に、コア中央部31と補強部材40との相対的な位置関係を、所望の位置関係にしてビードコア30をビード部20に配置することができる。これにより、より容易に、耐リム滑り性及びビード耐久性を向上させることができる。
また、上述した実施形態2では、補強部材40は金属材料で形成されているのみであるが、金属材料からなる補強部材40は、被覆ゴムによって被覆されていてもよい。金属材料からなる補強部材40を被覆ゴムによって被覆することにより、被覆ゴムが緩衝材の役割を果たすため、カーカス層10における補強部材40に接触する部分に、応力集中が発生することを抑制することができる。これにより、カーカス層10の損傷をより確実に抑制することができ、ビード耐久性をより確実に向上させることができる。
また、上述した実施形態1では、補強部材40は被覆ゴム46により被覆される補強ワイヤ45により形成され、実施形態2では、補強部材40は金属材料によって形成されているが、補強部材40は、これら以外によって形成されていてもよい。補強部材40は、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastics)等の、比較的剛性の高い部材によって形成されていてもよい。即ち、補強部材40は、剛性がビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の剛性より高い部材によって形成されていればよい。ここでいう剛性は、例えば、曲げ剛性や硬さ、引張強さ等が挙げられる。つまり、補強部材40は、ビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33よりも、曲げ剛性や硬さ、引張強さが大きければよい。補強部材40は、剛性の高い部材によって形成されることにより、ビードコア30の内周面の形状を所望の形状に維持することができるため、リムホイールに対するビード部20の接触圧の均一化を図ることができ、耐リム滑り性を向上させることができる。
また、上述した実施形態1、2や変形例は、適宜組み合わせてもよい。ビード部20に配置されるビードコア30が、ビードワイヤ32を巻き回してなるコア中央部31と、コア中央部31のタイヤ幅方向両側に配置される補強部材40とを有し、ビードコア30の高さHと幅Wや、補強部材40の厚みt、内側補強部材41の高さhi、外側補強部材42の高さhoが、所定の関係を有して形成されることにより、耐リム滑り性及びビード耐久性を向上させることができる。
[実施例]
図6A、図6Bは、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。以下、上記の空気入りタイヤ1について、従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する比較例の空気入りタイヤとについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、リム滑りに対する性能である耐リム滑り性と、ビード部20に配置される部材同士のセパレーションに対する性能である耐ビードセパ性とについての試験を行った。
性能評価試験は、JATMAで規定されるタイヤの呼びがID 6.50−10の試験タイヤをJATMA標準のリムホイールにリム組みし、空気圧をJATMAで規定される空気圧に調整し、試験車両として用いられるフォークリフトに装着してJATMAで規定される荷重を付与してテスト走行することにより行った。
各試験項目の評価方法は、耐リム滑り性については、試験車両で走行する前に、試験タイヤとリムホイールとに目印を付け、2000時間走行後の試験タイヤとリムホイールとのタイヤ周方向のズレ量を計測することにより評価した。耐リム滑り性は、後述する従来例を100とする指数で表し、数値が大きいほど試験タイヤとリムホイールとがタイヤ周方向にずれ難く、耐リム滑り性が優れていることを示している。
また、耐ビードセパ性は、試験車両で4000時間走行した後に試験タイヤをリムホイールから取り外し、ビード部20でのセパレーションの発生の有無を確認することにより評価した。耐ビードセパ性は、後述する従来例を100とする指数で表し、数値が大きいほどビード部20でのセパレーションが発生しておらず、耐ビードセパ性が優れていることを示している。
性能評価試験は、従来の空気入りタイヤの一例である従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1である実施例1〜5と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する空気入りタイヤである比較例1〜9との15種類の空気入りタイヤについて行った。このうち、従来例と比較例1の空気入りタイヤは、ビードコア30が補強部材40を有していない。また、比較例2〜9の空気入りタイヤは、ビードコア30が補強部材40を有しているものの、ビードコア30の高さHと幅Wとの関係が、0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内になっていない、または、ビードコア30の幅Wと補強部材40の厚みtとの関係が、0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内になっていない、または、ビードコア30の高さHと内側補強部材41の高さhiとの関係が、0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内になっていない、または、ビードコア30の高さHと外側補強部材42の高さhoとの関係が、0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内になっていない。
これに対し、本発明に係る空気入りタイヤ1の一例である実施例1〜5は、全てビードコア30が補強部材40を有しており、ビードコア30の高さHと幅Wとの関係が0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内、ビードコア30の幅Wと補強部材40の厚みtとの関係が0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内、ビードコア30の高さHと内側補強部材41の高さhiとの関係が0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内、ビードコア30の高さHと外側補強部材42の高さhoとの関係が0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内になっている。さらに、実施例1〜5に係る空気入りタイヤ1は、コア中央部31のビードワイヤ32を被覆する被覆ゴム33の100%伸長時のモジュラスに対する、補強部材40の補強ワイヤ45を被覆する被覆ゴム46の100%伸長時のモジュラスの比や、内側補強部材41の内側端部41iと外側補強部材42の内側端部42iとを結んだ直線Lcの、ビードベース部25に対する傾斜角度θが、それぞれ異なっている。
これらの空気入りタイヤ1を用いて性能評価試験を行った結果、図6A、図6Bに示すように、実施例1〜5に係る空気入りタイヤ1は、従来例に対して、耐リム滑り性とビード耐久性とのいずれの性能も向上させることができることが分かった。つまり、実施例1〜5に係る空気入りタイヤ1は、耐リム滑り性及びビード耐久性を向上させることができる。
1 空気入りタイヤ
10 カーカス層
11、12 カーカスプライ
15 カーカス本体部
16 ターンナップ部
20 ビード部
21 ビードフィラー
23 リムクッションゴム
25 ビードベース部
30 ビードコア
31 コア中央部
31i、41i、42i 内側端部
31o、41o、42o 外側端部
32 ビードワイヤ
33 被覆ゴム
40 補強部材
41 内側補強部材
41c、42c 面取り部
42 外側補強部材
45 補強ワイヤ
46 被覆ゴム
50 カバー材

Claims (8)

  1. 1本或いは複数本のビードワイヤを環状、且つ、多重に巻き回してなるコア中央部と、
    前記コア中央部のタイヤ幅方向における両側に配置される補強部材と、
    を有するビードコアをビード部に備え、
    前記ビードコアは、タイヤ径方向における高さHとタイヤ幅方向における幅Wとの関係が、0.5≦(W/H)≦1.5の範囲内であり、
    前記補強部材は、前記ビードコアのタイヤ幅方向における幅Wと前記補強部材の厚みtとの関係が、0.05≦(t/W)≦0.25の範囲内であり、
    前記コア中央部のタイヤ幅方向両側に配置される前記補強部材のうち、前記コア中央部のタイヤ幅方向内側に配置される前記補強部材である内側補強部材は、前記ビードコアのタイヤ径方向における高さHと前記内側補強部材のタイヤ径方向における高さhiとの関係が、0.3≦(hi/H)≦0.8の範囲内であり、
    前記コア中央部のタイヤ幅方向両側に配置される前記補強部材のうち、前記コア中央部のタイヤ幅方向外側に配置される前記補強部材である外側補強部材は、前記ビードコアのタイヤ径方向における高さHと前記外側補強部材のタイヤ径方向における高さhoとの関係が、0.3≦(ho/H)≦1.0の範囲内であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ビードワイヤは被覆ゴムにより被覆され、
    前記補強部材は、剛性が前記ビードワイヤを被覆する前記被覆ゴムの剛性より高い請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記補強部材は、被覆ゴムにより被覆される補強ワイヤを環状、且つ、多重に巻き回してなり、
    前記補強ワイヤを被覆する前記被覆ゴムの100%伸長時のモジュラスは、前記ビードワイヤを被覆する前記被覆ゴムの100%伸長時のモジュラスに対する比が、1.2以上2.0以下の範囲内である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記補強部材は、金属材料からなり、中心軸がタイヤ回転軸と重なるリング形状で形成される請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ビードコアは、前記内側補強部材のタイヤ径方向における内側端部の厚みの中央位置Piと、前記外側補強部材のタイヤ径方向における内側端部の厚みの中央位置Poと、を結んだ直線の、前記ビード部の内周面に位置するビードベース部に対する傾斜角度が、±5度以内である請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記内側補強部材は、タイヤ径方向の両端部におけるタイヤ幅方向内側部分が面取りされ、
    前記外側補強部材は、タイヤ径方向の両端部におけるタイヤ幅方向外側部分が面取りされる請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ビード部は、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に配置され、
    タイヤ幅方向における両側の前記ビード部間には、バイアス構造のカーカス層が架け渡される請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記コア中央部と前記補強部材とは、カバー材で結束固定される請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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