JP2020121321A - ブラインドナット締結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着動作と締結動作のための機構及び制御が改良されたブラインドナット締結装置を提供することである。【解決手段】ブラインドナット締結装置は、電動モータからスピンシャフトへの回転の伝達を解除するためのクラッチ装置を備える。前記クラッチ装置は、後端側から順にリアクラッチナットとフロントクラッチナットとを備える。前記リアクラッチナットは、前記フロントクラッチナットと係合すると前記電動モータからの回転力を前記フロントクラッチナットに伝達するが、所定の回転負荷により前記フロントクラッチナットから離脱するようになっている。前記フロントクラッチナットは、円筒形状を有し、前記スピンシャフトを軸心部分に配置できるようになっており、前記スピンシャフトの係合部と係合すると前記スピンシャフトに回転力を伝達するが、前記フロントクラッチナットの後方へのストロークとスピンシャフトの先端方向への所定のストロークにより離脱するようになっている。【選択図】図3

Description

本発明は、ブラインドナットを被取付部材に締結する装置に関する。
ブラインドナットを被取付部材に締結する装置(ブラインドナットツール)は、マンドレルの回転(ブラインドナットのマンドレルへの装着)とストローク(ブラインドナット締結)という2つの動作を行う必要がある。
現在の空油圧式のブラインドナットツールの場合は、装着をエアモータで行い、締結を油圧シリンダで行っているが、電動コードレスブラインドナットツールの場合、サイズや重量増の懸念から、装着用と締結用の2つのモータをツールに搭載することは難しい。
従来のPOP電動コード付きツールの場合は、装着動作と締結動作を1回のトリガ操作で行うため、ブラインドナット装着と締結を個別に動作させることは出来ず装着完了と同時に締結を開始してしまうため、ブラインドナットを事前にワークに挿入するか、ブラインドナットを手で回してツールに装着することが必要となる。
特許文献1のように、1つのモータで装着及び締結を個別に動作可能なツールは存在するが、装着動作と締結動作で2回のトリガ操作を必要とするため作業性が良くない。
また、特許文献2は、マンドレルを押し付けることでブラインドナット装着は可能であるが、装着用にもう1つのモータを必要としている。
また、市場のコードレスツールは、締結管理について、締結ストローク管理又は締結荷重管理のどちらかしか使用できない。特許文献3は、締結力とストロークとともに計測等は出来るが、締結制御は荷重のみで行っている。
また、これらの既存のツールは、ツールの前進端や後退端の位置を確認するため位置確認センサを必要としており、センサが故障した際には、ツールを破損させる恐れがある。
特開平7−256383号公報 米国2011/0271504号公報 欧州3202536号公報
従って、本発明の目的は、装着動作と締結動作のための機構及び制御が改良されたブラインドナット締結装置を提供することである。
この目的を達成するため、本発明の1つの態様は、
ブラインドナットを被取付部材に締結するための締結装置であって、
電動モータの回転を伝達するように構成され、第1の伝達系統及び第2の伝達系統を有する動力伝達部と、
前記電動モータの前方に配置され、前記動力伝達部の前記第1の伝達系統により動力を伝えられ回転するジョイントシャフトと、
前記電動モータの前方に配置され、前記動力伝達部の前記第2の伝達系統により動力を伝えられ回転するスピンドルと、
マンドレルの軸部を把持しており、前記ジョイントシャフトの回転に伴い前記マンドレルを回転させるスピンシャフトと、
前記ジョイントシャフトの回転力を前記スピンシャフトに伝達する回転用クラッチと、
前記スピンドルの回転に伴い前記マンドレルをストロークさせるストローク機構と前記スピンドルとの間に配置され、前記スピンドルの回転を前記ストローク機構に伝達するストローク用クラッチと、
を備え、
前記回転用クラッチは、
後端側から順にリアクラッチナットとフロントクラッチナットとを備え、
前記リアクラッチナットは、前記フロントクラッチナットと係合すると前記ジョイントシャフトの回転力を前記フロントクラッチナットに伝達するが、所定の回転負荷により前記フロントクラッチナットから離脱するようになっており、
前記フロントクラッチナットは、円筒形状を有し、前記スピンシャフトを軸心部分に配置できるようになっており、前記スピンシャフトの係合部と係合すると前記スピンシャフトに回転力を伝達するが、前記スピンシャフトの先端方向への所定のストロークにより離脱するようになっており、
前記ストローク用クラッチは、後端側から順にスピンドルクラッチとナットクラッチとを備え、前記スピンドルクラッチは、前記ナットクラッチと係合すると前記スピンドルの回転力を前記ストローク機構に伝達するが、前記マンドレルの後端方向への所定のストロークに伴い前記ナットクラッチから離脱するようになっている、
締結装置である。
前記締結装置において、好ましくは、前記マンドレルをストロークさせる前記ストローク機構は、
前記スピンドルクラッチ及び前記ナットクラッチの回転に伴い回転する円筒状のボールスクリューナットと、
前記ボールスクリューナットの中心部に設けられ、前記ボールスクリューナットの回転に伴い軸方向に移動することにより、前記マンドレルをストロークさせるボールスクリューシャフトと
を備える。
前記締結装置において、好ましくは、前記ボールスクリューシャフトの先端側に配置され、前記ボールスクリューシャフトのストロークに伴いボールスクリューシャフトと同方向に移動するスピンプルヘッドケースを更に備え、
前記スピンプルヘッドケースは、後端方向に所定距離移動すると、前記スピンシャフトの先端側に配置されたスピンプルヘッドと嵌合して、前記スピンプルヘッドと共に前記マンドレルを引き込むように移動させる。
前記締結装置において、好ましくは、
前記マンドレルを軸方向に押圧することにより前記電動モータを始動させるスイッチを更に備え、
前記ブラインドナットを前記マンドレルの先端に配置した状態で前記マンドレルの先端部が後端方向に押圧されると、前記電動モータの前記スイッチが閉状態になり、前記電動モータからの回転力により、前記回転用クラッチと係合する前記スピンシャフトを介して前記マンドレルを回転させ、前記ブラインドナットが前記マンドレルに装着される際に前記マンドレル及び前記スピンシャフトが先端方向にストロークしたことにより、前記スピンシャフトが前記回転用クラッチから離脱すると共に、前記スイッチが開状態になり、
前記スピンシャフトが前記回転用クラッチから離脱した状態で、ユーザの操作によりトリガを介して前記電動モータが始動すると、前記スピンドルが回転すると共に、前記ストローク機構を介して前記マンドレルを後端方向にストロークさせることにより、前記ブラインドナットを前記被取付部材に締結する。
前記締結装置において、好ましくは、前記リアクラッチナットは、
円筒部と、前記円筒部の一端部のフランジ部とを有し、前記フランジ部の前面に複数の第1扇型部分が形成され、前記第1扇型部分は、円周方向の一方の端部が前記フランジ部の端面に垂直な第1垂直面であり、他方の端部が前記フランジ部の端面に対して傾斜した第1傾斜面であり、前記ジョイントシャフトと一体に回転するように構成されており、
前記フロントクラッチナットは、
第1前記扇型部分と相補的な形状の複数の第2扇型部分を有し、前記第2扇型部分は、円周方向の一方の端部が前記フロントクラッチナットの端面に垂直な第2垂直面であり、他方の端部が前記フロントクラッチナットの端面に対して傾斜した第2傾斜面であり、
前記フロントクラッチナットの前記第2扇型部分の前記第2垂直面は、前記リアクラッチナットの前記第1扇型部分の前記第1垂直面と係合することができ、
前記フロントラッチナットの前記第2扇型部分の前記第2傾斜面は、前記リアクラッチナットの前記第1扇型部分の前記第1傾斜面と係合することができ、
前記フロントクラッチナットは、前記リアクラッチナッと一体に回転するように構成される。
前記締結装置において、好ましくは、前記ブラインドナットを前記マンドレルに装着し、前記スピンシャフトが回転できなくなると、前記リアクラッチナットの前記第1扇型部分の前記第1傾斜面と前記フロントクラッチナットの前記第2扇型部分の前記第2傾斜面とはスリップして、前記リアクラッチナットは後方へ移動するようになっている。
前記締結装置において、好ましくは、前記スピンシャフトの前記係合部は、前記係合部より先端側の円柱形状の径より小さい径を有する小径部分を複数有しており、前記スピンシャフトの前記係合部の後端側は、前記係合部の前記小径部分の径より小さい径を有しており、
前記フロントクラッチナットの前記円筒形状の内側形状は、前記係合部と相補的な形状を有している。
本発明によれば、装着動作と締結動作のための制御が改良されたブラインドナット締結装置を提供することができる。
本発明の一実施形態によるブラインドナット締結装置の正面図である。 図1のブラインドナット締結装置のモータ部と、動力伝達部との一部の部品を破断して示す斜視図である。 図1のブラインドナット締結装置の断面図である。 リアクラッチナットの斜視図である。 フロントクラッチナットの斜視図である。 スピンシャフトの斜視図である。 第1クラッチ(リアクラッチナット及びフロントクラッチナット)と第2クラッチ(フロントクラッチナット及びスピンシャフト)の連結状態を示した図である。 ブラインドナット締結装置全体の中に図7の第1クラッチ及び第2クラッチが組み込まれた様子を示す斜視図である。 スピンドルクラッチの斜視図である。 ナットクラッチの斜視図である。 第3クラッチ(スピンドルクラッチ及びナットクラッチ)の連結状態を示した図である。 ブラインドナット締結装置全体の中に図9及び10の第3クラッチが組み込まれた様子を示す斜視図である。 本発明に係るブラインドナット締結装置の制御部のブロック図を示す。 ブラインドナット締結装置の初期状態の様子を示す断面図である。 ブラインドナットをマンドレルの先端に配置して装着を開始したときの様子を示す断面図である。 ブラインドナット締結装置にブラインドナットの装着が完了した状態を示す断面図である。 ブラインドナットの装着が完了したときにリアクラッチナットとフロントクラッチナット(第1クラッチ)の係合が解除された状態を示す断面図である。 ブラインドナットを被取付部材に締結した状態を示す断面図である。 スピンシャフトの引き込みのオーバーストロークを防止するために第3クラッチが離脱している状態を示す断面図である。
以下、本発明に係るブラインドナット締結装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態によるブラインドナット締結装置の正面図である。図2は、図1のブラインドナット締結装置1のモータ部9と、動力伝達部11との一部の部品を破断して示す斜視図である。図3は、図1のブラインドナット締結装置1の断面図である。
ブラインドナット締結装置1は、ほぼ円筒形状のツールハウジングに収容されたブラインドナット締結機構と、この締結機構の中間位置からほぼ直交して垂下するように延びるハンドル3とを備える。ハンドル3の下部には、バッテリが取り外し可能に取付けられている。(バッテリは図示せず。)
ブラインドナット締結装置1の先端部にはマンドレル75があり、後述するように、マンドレル75の先端にブラインドナット70を配置して押圧するとモータ部9の電動モータが作動し、マンドレル75にブラインドナット70を自動的に装着することができるようになっている。
ハンドル3の上部には、トリガ6が設けられる。作業者がトリガ6を引くと、マンドレル75が後端方向に引き込まれることによりブラインドナット70の締結動作を行うようになっている。
図1及び2に示すように、ブラインドリベット締結機構は、前方(図1の左側)のノーズ7と、後方(図1の右側)のモータ部9と、中央部の動力伝達部11とを含む。モータ部9には、ブラシレスモータ12からなる電動モータが収容される。ノーズ7には、マンドレル75の軸部を把持して引き込むための構成が設けられている。
[モータ部]
図1から3の後端位置に示されるモータ部9について説明する。一実施形態では、電動モータはブラシレスモータ12である。ブラシレスモータ12は、回転子は磁石であり、巻線回路は固定子側にある。ブラシレスモータ12に組み込まれたホール素子13A(磁気センサー)で回転子の回転角度を検出する。ブラシレスモータ12用の電子回路は、回転子の磁極に合わせたタイミングでスイッチングをしている。ブラシレスモータ12の回転子の回転数を検出することにより、スピンシャフト50等の引き込みの軸方向の位置を求めることが出来る。
回転子の回転検出にホール素子以外の公知の素子を使用することもできる。また、遊星ギヤを設けて、ブラシレスモータ12の回転数を下げてから、動力伝達部に伝達するようにしてもよい。
[動力伝達部]
動力伝達部11は、ブラシレスモータ12の回転をジョイントシャフト23に伝える第1の伝達系統と、ブラシレスモータ12の回転をスピンドル14に伝える第2の伝達系統との2つの系統を有する。ジョイントシャフト23の回転動作はスピンシャフト50を回転させる機能に寄与するものであり、スピンドル14の回転動作は、スピンシャフト50をストロークさせる機能に寄与するものである。
図2に示されるように、モータ部9とノーズ7との間に、動力伝達部11が設けられる。動力伝達部11は、モータギヤ15と、後部ギヤ19と、第2シャフト18と、前部ギヤ21と、スピンドルギヤ17と、を含む。
動力伝達部11のモータ部9側には、ブラシレスモータ12のモータシャフトに連結されたモータギヤ15が配置され、その前方側には、モータシャフトの軸心と同軸の軸心を有するスピンドル14に連結されたスピンドルギヤ17が配置されている。
モータギヤ15は、その前方のジョイントシャフト23に回転力を与え、ジョイントシャフト23の回転は、後述するように、リアクラッチナット61及びフロントクラッチナット62を介してスピンシャフト50に伝達されるようになっている。
一方、モータギヤ15とスピンドルギヤ17との間の下方の空間に、第2シャフト18が設けられている。第2シャフト18は、ブラシレスモータ12のモータシャフトとスピンドル14の軸線に平行な方向に、軸回りに回転可能に支持されている。第2シャフト18の後端には、モータギヤ15に係合する後部ギヤ19が取付けられ、第2シャフト18の前端には、スピンドルギヤ17に係合する前部ギヤ21が取付けられている。第2シャフト18は、1本のシャフトであり、後部ギヤ19と前部ギヤ21とを結合する。第2シャフト18、前部ギヤ21等は、ツールハウジング内に収容される。
モータギヤ15に後部ギヤ19が係合しているので、ブラシレスモータ12が正方向に回転すると第2シャフト18は逆方向に回転する。前部ギヤ21がスピンドルギヤ17に係合しているので、第2シャフト18が逆回転すると、スピンドルギヤ17が正回転し、スピンドル14は正方向に回転する。これによって、スピンドル14は、ブラシレスモータ12と同じ方向に回転する。このように、ブラシレスモータ12の回転は第2シャフト18を介してスピンドル14に伝達される。スピンドル14の回転は、後述するように、スピンドルクラッチ63及びナットクラッチ64に伝達され、更に、その後段で、スピンシャフト50をストロークさせる機構(ストローク機構)に伝達されるようになっている。
なお、モータギヤ15と後部ギヤ19、及び、前部ギヤ21とスピンドルギヤ17のギヤ比は、ブラシレスモータ12の出力とブラインドナットの締結力との兼ね合いによって任意に定められる。
更に、制御部が、これに限定されるものではないが、例えば、ハンドル3等に設けられており、制御部は、後述する図13のモータ制御回路8により各種制御を行う。
[ブラインドナット装着時のスピンシャフト(マンドレル)の回転動作]
マンドレル75の前方より、ブラインドナット70を押し当てると、スピンプルヘッド26、スピンシャフト50、ピン24及びピンホルダ25を経由して、検出カラー22が押されスイッチ10が閉状態になる。スイッチ10は、制御部に接続されており、その信号を検知してブラシレスモータ12を一定数回転させる。
マンドレル75は、第1減速部16からのモータギヤ15がジョイントシャフト23に繋がっているため、リアクラッチナット61及びフロントクラッチナット62(第1クラッチ)とフロントクラッチナット62及びスピンシャフト50(第2クラッチ)を経由して、第1減速部16の減速比で回転する。
マンドレル75の一定数の回転によりブラインドナット70がマンドレル75に徐々に装着される間に、ボールスクリューシャフト36が一定距離ストロークすると、第2クラッチが離脱して(詳細機構は後述)、ブラシレスモータ12の回転が伝わらないようになっている。また、マンドレル75に対するブラインドナット70の装着が完了し、ある一定の回転負荷がかかると、第1クラッチが離脱して(詳細機構は後述)、スピンシャフトへの回転力が伝わらなくなり、マンドレル75の回転が止まり、ブラインドナット70が回転力によって座屈しないようになっている。
[ブラインドナット締結時のスピンシャフト(マンドレル)のストローク動作(引き込み動作)]
マンドレル75にブラインドナット70が装着された後のブラインドナットを被取付部材に締結する時には、以下に説明するストローク機構により、マンドレル75を後端方向に引き込むようなストローク動作が行われる。
ここで、マンドレル75にブラインドナット70が装着された状態では、スピンシャフト50は前方にストロークしており、後述するように、第2クラッチ(フロントクラッチナット62及びスピンシャフト50)は離脱している。したがって、マンドレル75へのブラインドナット70の装着が完了した段階では、スピンシャフト50に対する回転力は伝わらないようになっている。
また、マンドレル75にブラインドナット70が装着される段階において、スピンドル14の回転は、第3クラッチ(スピンドルクラッチ63及びナットクラッチ64)に繋がる。そして、第3クラッチの回転は、ボールスクリューナット44を回転させて、ボールスクリューナット44の内ねじとボールスクリューシャフト36の外ねじの螺合により、ボールスクリューシャフト36を軸方向にストロークさせる。
スピンプルヘッドケース27が、ボールスクリューシャフト36の前段に配置されており、ボールスクリューシャフト36のストロークに伴いボールスクリューシャフト36と同方向に移動する。スピンプルヘッドケース27は、後端方向に所定距離だけ移動すると、スピンシャフト50の前段に配置されたスピンプルヘッド26と嵌合するように構成されており、この段階から、スピンプルヘッド26はマンドレル75と共に後端方向に引き込まれることになる。
ただし、マンドレル75へのブラインドナット70の装着が完了する前の段階では、スピンプルヘッド26とスピンプルヘッドケース27の間には軸方向の隙間が存在するように設定されており、この段階ではマンドレル75はストロークしないようになっている。
その後、マンドレル75へのブラインドナット70の装着が完了された状態では、ボールスクリューナット44が所定数回転していることによりボールスクリューシャフト36が後方にストロークしており、スピンプルヘッド26とスピンプルヘッドケース27の間には軸方向の隙間がなくなっている。
したがって、この状態でトリガ6を引くと、ブラシレスモータ12の回転はスピンドル14経由で、第3クラッチ(スピンドルクラッチ63及びナットクラッチ64)に伝達され、第3クラッチからの回転力によりボールスクリューナット44を回転させてボールスクリューシャフト36を引き込む方向にストロークさせる。この時、ボールスクリューシャフト36に連動するスピンプルヘッドケース27は、スピンプルヘッド26を介してスピンシャフト50及びマンドレル75を回転させることなく引き込むことになり、ブラインドナット70を被取付部材に締結することが可能となる。
[クラッチの概要]
上述の通り、本発明では、クラッチとして、第1クラッチ(リアクラッチナット61及びフロントクラッチナット62)と第2クラッチ(フロントクラッチナット62及びスピンシャフト50)と第3クラッチ(スピンドルクラッチ63及びナットクラッチ64)を備えている。
第1クラッチ及び第2クラッチは、ジョイントシャフト23の回転力をスピンシャフト50の回転に伝える機能を有する。第2クラッチは、スピンシャフト50の一定のストロークによりスピンシャフト50に回転力を伝えないようにする機能を有する。また、第1クラッチは、一定の回転負荷により離脱して回転力を伝えないようにする機能を有する。
また、第3クラッチは、スピンドル14の回転力をボールスクリューナット44に伝えることにより、ボールスクリューシャフト36及びスピンシャフト50のストロークに繋げると共に、スピンシャフト50が一定のストロークを超えてオーバーストロークしないように回転力をボールスクリューナット44に伝えないようにする機能を有する。
[第1クラッチ]
第1クラッチの構造は、図4に示されるリアクラッチナット61と図5に示されるフロントクラッチナット62から説明できる。
リアクラッチナット61は、先端にフランジ部を有し、フランジ部は、半径方向に一定の幅を有する円弧形状に一段高い第1扇型部分61Aが形成されている。第1扇型部分61Aは、図4の例では、等間隔に3個形成されているが、2個であってもよく、4個以上であってもよい。第1扇型部分61Aの円周方向の一方の端面は、フランジ部の面に対して垂直な第1垂直面61Bであり、他方の端面は、フランジ部の面に対して傾斜した第1傾斜面61Cである。また、リアクラッチナット61は、フランジ部の後端側に後端部61Dが形成されており、更に後段のジョイントシャフト23からの回転力を受けるようになっている。
フロントクラッチナット62は、リアクラッチナット61の前段に配置され、リアクラッチナット61と係合するようになっている。
フロントクラッチナット62は、スピンシャフト50を中央に挿入可能できるように円筒部62Aを有しており、後端面に、半径方向に一定の幅を有する円弧形状に一段高い第2扇型部分62Bを有している。第2扇型部分62Bは、図5の例では、等間隔に3個形成されているが、2個であってもよく、4個以上であってもよい。第2扇型部分62Bは、リアクラッチナット61の第1扇型部分61Aが無い部分に入り込むことのできる形状である。すなわち、リアクラッチナット61の第1扇型部分61Aとフロントクラッチナット62の第2扇型部分62Bは、相補的な形状である。第2扇型部分62Bの円周方向の一方の端面は、フロントクラッチナット62の後端面に対して垂直な第2垂直面62Cであり、他方の端面は、フロントクラッチナット62の後端面に対して傾斜した第2傾斜面62Dである。
リアクラッチナット61の第1傾斜面61Cは、マンドレル75にブラインドナット70を装着するようにモータが正回転しているときにフロントクラッチナット62の第2傾斜面62Dと当接する。マンドレル75へのブラインドナット70の装着が完了し、スピンシャフトの回転に対する抵抗が増すことにより、この当接部分に一定の負荷がかかると、第1傾斜面61Cと第2傾斜面62Dの傾斜構造により、リアクラッチナット61の第1扇型部分61Aは、フロントクラッチナット62の第2扇型部分62Bは係合が解除されて回転力が伝わらないようになっており、このときリアクラッチナット61はスプリング32に支持されながら後端方向へ移動する。
一方、リアクラッチナット61の第1垂直面61Bは、モータが逆回転しているときにフロントクラッチナット62の第2垂直面62Cと当接するようになっており、マンドレル75からブラインドナット70を外す際の負荷に耐えられるようになっている。
[第2クラッチ]
第2クラッチの構造は、図5に示されるフロントクラッチナット62と図6に示されるスピンシャフト50から説明できる。
スピンシャフト50は、上述の通り、フロントクラッチナット62の中央(軸心部分)に挿入可能であり、ストロークによりフロントクラッチナット62に対して軸方向に相対移動する。スピンシャフト50は、フロントクラッチナット62が係合部50aの位置にあるときにフロントクラッチナット62の内側形状と係合するようになっている。スピンシャフト50は係合部50aの先端側は、円柱形状をしており、係合部50aは、先端側の円柱形状の径と同程度の径を有する第1の部分と、先端側の円柱形状の径より小さい径を有する第2の部分(小径部分)とからなる。係合部50aにおいて、第1の部分と第2の部分は、複数個設けられている。スピンシャフト50の係合部50aの後端側も円柱形状をしているが、第2の部分(小径部分)の径よりも小さい径で形成されている。フロントクラッチナット62の内側形状は、係合部50aの第1及び第2の部分と嵌合するように相補的な形状を有している。フロントクラッチナット62の中央(軸心部分)にスピンシャフト50を挿入した状態において、フロントクラッチナット62は、スピンシャフト50の係合部50aの先端側と後端側の径の大きさの関係により、係合部50aよりも先端側に移動できないが、後端側には移動できるようになっている。このような構成により、フロントクラッチナット62は、スピンシャフト50の係合部50aから後端側に移動することにより係合が解除されるようになっている。
スピンシャフト50とフロントクラッチナット62とが係合しているときに、フロントクラッチナット62に回転力が伝わるとスピンシャフト50が回転する。
[第1クラッチ及び第2クラッチ(回転用クラッチ)]
上述の通り、第1クラッチ及び第2クラッチは、スピンシャフト50に回転力を伝えるか否かを制御するものである。
図7は、第1クラッチとして、リアクラッチナット61とフロントクラッチナット62を連結することに加えて、第2クラッチとして、スピンシャフト50とフロントクラッチナット62が更に連結された様子を示している。また、図8は、ブラインドナット締結装置全体の中に図7の第1クラッチ及び第2クラッチが組み込まれた様子を示す斜視図である。
図7の状態では、ジョイントシャフト23からの回転力が、リアクラッチナット61及びフロントクラッチナット62を介してスピンシャフト50に伝わり、マンドレル75を回転させることができる。
図7の状態では、リアクラッチナット61及びフロントクラッチナット62は互いに係合しており一体となって回転するが、リアクラッチナット61及びフロントクラッチナット62に対するスピンシャフト50の相対位置が軸方向に移動して、スピンシャフト50とフロントクラッチナット62の係合が解除されると、スピンシャフト50への回転力が伝わらなくなる。また、ナットの装着が完了し、リアクラッチナット61にかかる回転負荷が一定以上になると、リアクラッチナット61とフロントクラッチナット62の上記の形状特性により、リアクラッチナット61の第1傾斜面61Cとフロントクラッチナット62の第2傾斜面62Dがスリップし、これらの係合が解除され、スピンシャフト50への回転力が伝わらなくなる。
すなわち、第1クラッチ及び第2クラッチは、回転負荷又はストロークにより離脱するように構成されている。
[第3クラッチ(ストローク用クラッチ)]
第3クラッチの構造は、図9に示されるスピンドルクラッチ63と図10に示されるナットクラッチ64から説明できる。
図11は、スピンドルクラッチ63とナットクラッチ64とを連結した様子を示している。また、図12は、ブラインドナット締結装置全体の中に図9及び10の第3クラッチが組み込まれた様子を示す斜視図である。
スピンドルクラッチ63は、スピンドル14に繋がる円筒部63Dと、円筒部63Dの前段に形成されたフランジ部63Cとを有する。フランジ部63Cは、前段のナットクラッチ64と係合するための係合部63Aを有する。フランジ部63Cの一部には、半径方向外側に突出した凸部63Bが形成されている。凸部63Bは、スピンドル14に形成された軸方向に延びるスロット(図示せず)に係合しており、スピンドル14の回転に伴い、スピンドルクラッチ63を回転させる。
ナットクラッチ64は、スピンドルクラッチ63の前段に配置されており、円筒部64Bとスピンドルクラッチ63と係合するための係合部64Aを有する。係合部64Aは、スピンドルクラッチ63の係合部63Aの回転に伴い前段のボールスクリューナット44を回転させることにより、ボールスクリューシャフト36を軸方向にスクロールさせる。
第3クラッチは、後述するように、締結時にマンドレル75を引き込む方向にストロークするが、この場合に、所定距離以上にストロークすると、ナットクラッチ64は、スピンドルクラッチ63から離脱して、オーバーストロークを防止することができる。
[制御ブロック図]
図13は、本発明に係るブラインドナット締結装置の制御部のブロック図を示す。
モータ制御回路8は、ホール素子13A、ブラシレスモータ12、バッテリ5を制御する。例えば、モータ制御回路8は、ブラシレスモータ12のパルスカウントからストロークを計算し、負荷電流から締結荷重を計算し、リニアセンサや荷重センサなしで、マルチ制御を可能にし得る。また、タッチパネル式のディスプレイ2により、作業者(ユーザ)が容易に装置のストロークや締結荷重の設定を変更できるように構成することができる。
また、モータ制御回路8は、トリガ6、マンドレル押圧検出用のスイッチ10及びFRレバースイッチ4からの入力を受けてブラシレスモータ12を作動させる。例えば、マンドレルの過剰ストロークにより、ブラインドナット70のねじを変形させてしまった場合、FRレバースイッチ4のスイッチをオンにすることにより強制逆転ができるように構成してもよい。なお、FRレバースイッチ4による逆回転時には、第1クラッチ及び第2クラッチは上述した構造により、離脱しないようになっており、確実に回転トルクをマンドレル75に伝えられるようになっている。
[動作フロー]
ブラインドナット70のマンドレル75への装着から被取付部材72への締結までの処理に対応する各構成要素の動作について、図14から図19を用いて説明する。
図14は、ブラインドナット締結装置1の初期状態の様子を示す断面図である。スイッチ10は開状態となっている。
図15は、ブラインドナット70をマンドレル75の先端に配置して装着を開始したときの様子を示す断面図である。ブラインドナット70をマンドレル75の先端に配置した状態で、作業者(ユーザ)がブラインドナット70をマンドレル75の軸方向に押圧すると、マンドレル75が図15の右方向にストロークし、これに連動してスピンシャフト50及び検出カラー22も右方向にストロークする。そうすると、スピンシャフト50は、フロントクラッチナット62が係合部50aの位置にあるときにフロントクラッチナット62の内側形状と係合するようになると共に、スイッチ10が検出カラー22と接続され閉状態になり、ブラシレスモータ12が作動する。このとき、リアクラッチナット61及びフロントクラッチナット62も互いに係合している。したがって、ジョイントシャフト23からの回転力が、リアクラッチナット61、フロントクラッチナット62及びスピンシャフト50に伝わり一体となって回転することにより、マンドレル75の回転を始動させる。なお、リアクラッチナット61は、後段のピンホルダ25との間に配置されたスプリング32により支持されており、リアクラッチナット61は、このとき、スプリング32によりフロントクラッチナット62を前方へ押圧し、フロントクラッチナット62と係合した状態を保持するようになっている。
図16は、ブラインドナット70のマンドレル75への装着が完了した状態を示す断面図である。図15の状態から、マンドレル75が回転することに伴いブラインドナット70はマンドレル75に徐々に装着されると共にマンドレル75は先端方向に向かって徐々にストロークする。そして、ブラインドナット70が完全にマンドレル75に装着される位置までマンドレル75及びスピンシャフト50が先端方向にストロークすると、スピンシャフト50の係合部50aは、フロントクラッチナット62より先端方向にずれた位置まで移動しており、スピンシャフト50の係合部50aとフロントクラッチナット62の内側形状(第2クラッチ)とは係合しなくなる。これによって、マンドレル75及びスピンシャフト50には回転力が伝わらなくなり、マンドレル75の回転も止まる。また、ナットの装着が完了し、リアクラッチナット61にかかる回転負荷が一定以上になると、リアクラッチナット61とフロントクラッチナット62の上記に形状特性により、これらの係合が解除され、スピンシャフト50への回転力が伝わらなくなる。また、このタイミングで、スピンシャフト50及び検出カラー22も左方向にストロークしており、スイッチ10は検出カラー22と接しなくなり、スイッチ10は開状態になる。
図17は、ブラインドナット70の装着が完了した後にリアクラッチナット61とフロントクラッチナット62(第1クラッチ)の係合が解除された状態を示す断面図である。ナットの装着が完了すると、上述の通り、リアクラッチナット61にかかる回転負荷が所定以上になる。このとき、リアクラッチナット61とフロントクラッチナット62の上述の形状特性により、これらの係合が解除され、スピンシャフト50への回転力が伝わらなくなる。なお、リアクラッチナット61は、第1クラッチの離脱時には、伸縮を繰り返すスプリング32によって保持されるように構成してもよい。
ブラインドナット70の装着が完了した状態では、スピンドル14及びボールスクリューナット44が所定数回転していることによりボールスクリューシャフト36が後方にストロークしており、図14の初期状態と比較すると、スピンプルヘッド26とスピンプルヘッドケース27の間の隙間がなくなっている。なお、これは、ブラシレスモータ12と回転数とストローク距離の関係から事前にスピンプルヘッド26とスピンプルヘッドケース27の間の距離を設定しておくことにより実現可能である。
したがって、この状態でトリガ6を引くと、ブラシレスモータ12の回転がスピンドル14経由で、第3クラッチ(スピンドルクラッチ63及びナットクラッチ64)に伝達され、第3クラッチからの回転力によりボールスクリューナット44を回転させてボールスクリューシャフト36を引き込む方向にストロークさせる。この時、ボールスクリューシャフト36に連動するスピンプルヘッドケース27は、スピンプルヘッド26を介してスピンシャフト50及びマンドレル75を回転させることなく引き込むことになり、ブラインドナット70が被取付部材に締結される。
図18は、ブラインドナット70を被取付部材72に締結した状態を示す断面図である。
上述の通り、マンドレル75へのブラインドナット70の装着が完了した状態では、第1クラッチ及び第2クラッチ(回転用クラッチ)の係合が解除され、スピンシャフト50への回転力が伝わらなくなっている。
ここで、トリガ6を引いてから締結完了までのストローク量に相当するブラシレスモータ12の回転数を事前に制御部により設定し、締結動作において、その設定された回転数だけブラシレスモータ12が回転したタイミングで、自動的にブラシレスモータ12の回転方向を逆回転に切り替えるように設定してもよい。(ストローク管理)
又、締結時にブラシレスモータに流れる負荷電流から締結荷重を計算して、設定した締結荷重になったタイミングで、自動的にブラシレスモータ12の回転方向を逆回転に切り替えるように設定してもよい。(締結荷重管理)
ブラインドナット70の締結後、ブラシレスモータ12の逆回転により、第2クラッチがスピンシャフト50に対して相対的に先端方向に移動し、再度、第2クラッチが繋がることになる。そうすると、マンドレル75にはブラシレスモータ12の逆回転が伝わり、ブラインドナット70をマンドレルから外すことが可能となる。また、このとき、マンドレル75が前進方向にオーバーストロークしないように、マンドレルが原位置に復帰するように移動すると、第3クラッチが離脱するようになっている。
なお、スピンドルクラッチ63は、後段のスピンドル14との間に配置されたスプリング33により支持されており、スピンドルクラッチ63は、このとき、スプリング33によりナットクラッチ64を前方へ押圧し、ナットクラッチ64と係合した状態を保持するようになっている。
図19は、スピンシャフト50の引き込みのオーバーストロークを防止するために第3クラッチが離脱している状態を示す断面図である。スピンシャフト50の引き込みのストロークが所定距離になると、ボールスクリューシャフト36についているテールキャップ46が第3クラッチのスピンドルクラッチ63を後端方向に移動させて、第3クラッチを離脱させる。これにより、センサレスでツールの故障を防止することができる。
本発明によれば、装着及び締結を個別に動作可能とし、また、装着動作を自動的に処理することにより、1回のトリガ操作で装着動作と締結動作が可能となる。この点、第1第2クラッチ及び第3クラッチを搭載することにより、ツール内部におけるストローク位置の確認のためのセンサが必要なく装着動作と締結動作を行うことができる。また、1つのモータにより、2つの動力伝達系統の制御によるマンドレルの回転動作とストロークが可能となる。
以上のように、本発明に係るブラインドナット締結装置の実施の一形態及び実施例について説明してきたが、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、これに種々の変更を加え得るものであることは容易に理解される。そして、それらが特許請求の範囲の各請求項に記載した事項、及びそれと均等な事項の範囲内にある限り、当然に本発明の技術的範囲に含まれる。上記の実施例は、クラッチの係合が所定の形状に基づくものであったが、これはあくまでも一例であり、本発明がこの特定の具体例に限定されるものではない。
1 ブラインドナット締結装置
2 ディスプレイ
3 ハンドル
4 FRレバースイッチ
5 バッテリ
6 トリガ
7 ノーズ
8 モータ制御回路
9 モータ部
10 スイッチ
11 動力伝達部
12 ブラシレスモータ
13 電動モータ
13A ホール素子
14 スピンドル
15 モータギヤ
16 第1減速部(遊星)
17 スピンドルギヤ
18 第2シャフト
19 後部ギヤ
21 前部ギヤ
22 検出カラー
23 ジョイントシャフト
24 ピン
25 ピンホルダ
26 スピンプルヘッド
27 スピンプルヘッドケース
31 スプリング
32 スプリング
33 スプリング
36 ボールスクリューシャフト
44 ボールスクリューナット
46 テールキャップ
50 スピンシャフト
50a 係合部
61 リアクラッチナット
61A 第1扇型部分
61B 第1垂直面
61C 第1傾斜面
61D 後端部
62 フロントクラッチナット
62A 円筒部
62B 第2扇型部分
62C 第2垂直面
62D 第2傾斜面
63 スピンドルクラッチ
63A 係合部
63B 凸部
63C フランジ部
63D 円筒部
64 ナットクラッチ
64A 係合部
64B 円筒部
70 ブラインドナット
72 被取付部材
75 マンドレル

Claims (7)

  1. ブラインドナットを被取付部材に締結するための締結装置であって、
    電動モータの回転を伝達するように構成され、第1の伝達系統及び第2の伝達系統を有する動力伝達部と、
    前記電動モータの前方に配置され、前記動力伝達部の前記第1の伝達系統により動力を伝えられ回転するジョイントシャフトと、
    前記電動モータの前方に配置され、前記動力伝達部の前記第2の伝達系統により動力を伝えられ回転するスピンドルと、
    マンドレルの軸部を把持しており、前記ジョイントシャフトの回転に伴い前記マンドレルを回転させるスピンシャフトと、
    前記ジョイントシャフトの回転力を前記スピンシャフトに伝達する回転用クラッチと、
    前記スピンドルの回転に伴い前記マンドレルをストロークさせるストローク機構と前記スピンドルとの間に配置され、前記スピンドルの回転を前記ストローク機構に伝達するストローク用クラッチと、
    を備え、
    前記回転用クラッチは、
    後端側から順にリアクラッチナットとフロントクラッチナットとを備え、
    前記リアクラッチナットは、前記フロントクラッチナットと係合すると前記ジョイントシャフトの回転力を前記フロントクラッチナットに伝達するが、所定の回転負荷により前記フロントクラッチナットから離脱するようになっており、
    前記フロントクラッチナットは、円筒形状を有し、前記スピンシャフトを軸心部分に配置できるようになっており、前記スピンシャフトの係合部と係合すると前記スピンシャフトに回転力を伝達するが、前記スピンシャフトの先端方向への所定のストロークにより離脱するようになっており、
    前記ストローク用クラッチは、後端側から順にスピンドルクラッチとナットクラッチとを備え、前記スピンドルクラッチは、前記ナットクラッチと係合すると前記スピンドルの回転力を前記ストローク機構に伝達するが、前記マンドレルの後端方向への所定のストロークに伴い前記ナットクラッチから離脱するようになっている、
    締結装置。
  2. 前記マンドレルをストロークさせる前記ストローク機構は、
    前記スピンドルクラッチ及び前記ナットクラッチの回転に伴い回転する円筒状のボールスクリューナットと、
    前記ボールスクリューナットの中心部に設けられ、前記ボールスクリューナットの回転に伴い軸方向に移動することにより、前記マンドレルをストロークさせるボールスクリューシャフトと
    を備えた請求項1に記載の締結装置。
  3. 前記ボールスクリューシャフトの先端側に配置され、前記ボールスクリューシャフトのストロークに伴い前記ボールスクリューシャフトと同方向に移動するスピンプルヘッドケースを更に備え、
    前記スピンプルヘッドケースは、後端方向に所定距離移動すると、前記スピンシャフトの先端側に配置されたスピンプルヘッドと嵌合して、前記スピンプルヘッドと共に前記マンドレルを引き込むように移動させる、
    請求項2に記載の締結装置。
  4. 前記マンドレルを軸方向に押圧することにより前記電動モータを始動させるスイッチを更に備え、
    前記ブラインドナットを前記マンドレルの先端に配置した状態で前記マンドレルの先端部が後端方向に押圧されると、前記電動モータの前記スイッチが閉状態になり、前記電動モータからの回転力により、前記回転用クラッチと係合する前記スピンシャフトを介して前記マンドレルを回転させ、前記ブラインドナットが前記マンドレルに装着される際に前記マンドレル及び前記スピンシャフトが先端方向にストロークしたことにより、前記スピンシャフトが前記回転用クラッチから離脱すると共に、前記スイッチが開状態になり、
    前記スピンシャフトが前記回転用クラッチから離脱した状態で、ユーザの操作によりトリガを介して前記電動モータが始動すると、前記スピンドルが回転すると共に、前記ストローク機構を介して前記マンドレルを後端方向にストロークさせることにより、前記ブラインドナットを前記被取付部材に締結する、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の締結装置。
  5. 前記リアクラッチナットは、
    円筒部と、前記円筒部の一端部のフランジ部とを有し、前記フランジ部の前面に複数の第1扇型部分が形成され、前記第1扇型部分は、円周方向の一方の端部が前記フランジ部の端面に垂直な第1垂直面であり、他方の端部が前記フランジ部の端面に対して傾斜した第1傾斜面であり、前記ジョイントシャフトと一体に回転するように構成されており、
    前記フロントクラッチナットは、
    前記第1扇型部分と相補的な形状の複数の第2扇型部分を有し、前記第2扇型部分は、円周方向の一方の端部が前記フロントクラッチナットの端面に垂直な第2垂直面であり、他方の端部が前記フロントクラッチナットの端面に対して傾斜した第2傾斜面であり、
    前記フロントクラッチナットの前記第2扇型部分の前記第2垂直面は、前記リアクラッチナットの前記第1扇型部分の前記第1垂直面と係合することができ、
    前記フロントクラッチナットの前記第2扇型部分の前記第2傾斜面は、前記リアクラッチナットの前記第1扇型部分の前記第1傾斜面と係合することができ、
    前記フロントクラッチナットは、前記リアクラッチナットと一体に回転するように構成される、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の締結装置。
  6. 前記ブラインドナットを前記マンドレルに装着し、前記スピンシャフトが回転できなくなると、前記リアクラッチナットの前記第1扇型部分の前記第1傾斜面と前記フロントクラッチナットの前記第2扇型部分の前記第2傾斜面とはスリップして、前記リアクラッチナットは後方へ移動するようになっている
    請求項5に記載の締結装置。
  7. 前記スピンシャフトの前記係合部は、前記係合部より先端側の円柱形状の径より小さい径を有する小径部分を複数有しており、前記スピンシャフトの前記係合部の後端側は、前記係合部の前記小径部分の径より小さい径を有しており、
    前記フロントクラッチナットの前記円筒形状の内側形状は、前記係合部と相補的な形状を有している、
    請求項1から6のいずれか1つに記載の締結装置。
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