JP2020120603A - ケトン体産生促進用組成物 - Google Patents

ケトン体産生促進用組成物 Download PDF

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中村  健太郎
欣也 芦田
Kinya Ashida
欣也 芦田
秋菜 笹山
Akina SASAYAMA
秋菜 笹山
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Abstract

【課題】 血中ケトン体濃度を上昇させることができる新規のケトン体産生促進用組成物を提供すること。【解決手段】 1〜3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリドであり、かつ前記構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が炭素数6以下の飽和脂肪酸であるC6以下脂肪酸グリセリドを、有効成分として含有することを特徴とするケトン体産生促進用組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、ケトン体産生促進用組成物に関する。
ケトン体とは、アセト酢酸、βヒドロキシ酪酸、及びアセトンの総称であり、生体内では肝臓において脂肪酸から産生される。脳は、エネルギー源としてブドウ糖(グルコース)の他にケトン体を利用できるが、通常、脳に必要なエネルギー(ATP)は、ブドウ糖がTCA回路を経て代謝されることで産生されており、肝臓では、脂肪酸はβ酸化によってアセチルCoAに分解された後、その多くはTCA回路で完全に酸化されている。他方、糖代謝異常(糖尿病)や糖質摂取不足(飢餓)等によりブドウ糖の供給が不足してくると、肝臓は、脳のエネルギー源を供給するために、上記アセチルCoAからアセト酢酸を産生し、また、アセト酢酸の一部は脱炭酸によってアセトンへ、他の一部は酵素還元されてβヒドロキシ酪酸へ、それぞれ変換される。アセトンは揮発性で呼気に排出されやすいが、産生された他のケトン体(アセト酢酸及びβヒドロキシ酪酸)は、脳をはじめとする他の臓器(心臓、筋肉、腎臓等)に運ばれ、各細胞内でアセチルCoAに戻され、TCA回路を経て代謝されることによりエネルギーを産生する。そのためケトン体は、特に脳におけるブドウ糖の代替エネルギー源として重要である。
上記のように、主に肝臓におけるケトン体産生が亢進することによって生体内における血中ケトン体濃度は上昇するが、ケトン体が多く産生されるように考案された食事としては、古くから高脂質低炭水化物食(いわゆるケトン食)が知られている。かかるケトン食は、難治性てんかんやGLUT1欠損症の治療、難治性てんかんにおける発作抑制などに有用であることが知られており(非特許文献1)、さらに近年では、糖尿病や肥満の治療(減量)、癌やアルツハイマー型認知症などにも効果があることが報告されている(非特許文献2)。
上記ケトン体産生の主たる原料となる脂肪酸として、天然脂肪酸油脂として摂取できる脂肪酸としては、ほとんどが炭素数8の脂肪酸(カプリル酸)、炭素数10の脂肪酸(カプリン酸)、又は炭素数12の脂肪酸(ラウリン酸)である。これらの中でも、カプリル酸やカプリン酸は、吸収・代謝経路の違いから、より炭素数が多い脂肪酸に比べて効率的にケトン体生成ができると考えられており、例えば、カプリル酸やカプリン酸のグリセリドを投与した方が、炭素数14以上の脂肪酸を投与した場合よりも、ヒトや非ヒト動物において血中ケトン体濃度を上昇させることが報告されている(非特許文献3)。しかしながら、カプリル酸やカプリン酸のグリセリドを経口投与すると下痢や嘔吐などの消化管症状をきたすことが知られているため、QOLの維持向上の観点からは、かかる脂肪酸を単に投与する以外の方法によって血中ケトン体濃度を上昇させる方法が望まれる。
なお、ケトン体としては、例えば、特開2017−201906号公報(特許文献1)に記載されている3−ヒドロキシ酪酸の塩基性アミノ酸塩を含有する栄養剤組成物のように、直接経口摂取する方法も知られているが、上記のように生体中で産生させる場合と比べて、血中ケトン体濃度を上昇させることが困難な傾向にある。
特開2017−201906号公報
藤井達哉 編集、「ケトン食の基礎から実践まで」、診断と治療社、2011年 Maciej Gasior et al.、Behav Pharmacol.、2006年、vol.17、p.431−439 Pi−Sunyer FX et al.、Diabetes.、1969年、vol.18、p.96−100
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、血中ケトン体濃度を上昇させることができる新規のケトン体産生促進用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、炭素数6以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリド(C6以下脂肪酸グリセリド)を対象に投与(好ましくは経口投与)することにより、その血中ケトン体濃度を有意に上昇させることができることを見い出した。また、血中に存在しうるケトン体(アセト酢酸及びβヒドロキシ酪酸)のうち、エネルギー産生に使われるのはアセト酢酸のみで、βヒドロキシ酪酸はアセト酢酸に変換されて初めてエネルギー産生に使われることや、アセト酢酸には体重増加抑制、体脂肪の蓄積抑制・分解作用等が期待されていることから、該アセト酢酸に特に注目が集まっているが、前記投与によれば、特に有意に、血中のアセト酢酸濃度を上昇させることができることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1]1〜3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリドであり、かつ前記構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が炭素数6以下の飽和脂肪酸であるC6以下脂肪酸グリセリドを、有効成分として含有することを特徴とするケトン体産生促進用組成物、
[2]前記C6以下脂肪酸グリセリドが、3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸トリグリセリドであることを特徴とする[1]に記載のケトン体産生促進用組成物、
[3]前記ケトン体産生促進用組成物に含有される脂肪酸グリセリドの全構成脂肪酸量を100質量%としたときの、前記C6以下脂肪酸グリセリドの構成脂肪酸としての炭素数6以下の飽和脂肪酸量が、5質量%以上であることを特徴とする[1]又は[2]に記載のケトン体産生促進用組成物、
[4]前記C6以下脂肪酸グリセリドにおいて、前記炭素数6以下の飽和脂肪酸の炭素数が4〜6であることを特徴とする[1]〜[3]のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物、
[5]前記ケトン体がアセト酢酸であり、アセト酢酸の産生を促進させるために用いる組成物であることを特徴とする[1]〜[4]のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物、
[6]血中ケトン体濃度上昇が奏功する疾患又は症状を予防又は改善するために用いる組成物であることを特徴とする[1]〜[5]のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物、
[7]医薬品組成物、医薬部外品組成物、飲食品組成物、及び飼料組成物からなる群から選択される組成物であることを特徴とする[1]〜[6]のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物、
[8][1]〜[6]のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物をヒト又は非ヒト動物に投与する、ヒト又は非ヒト動物の血中ケトン体濃度上昇方法、
[9][1]〜[6]のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物をヒト又は非ヒト動物に投与する、血中ケトン体濃度上昇が奏功する疾患又は症状を予防又は改善する方法、
[10]血中ケトン体濃度上昇のための[1]〜[6]のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物の使用、
[11]血中ケトン体濃度上昇が奏功する疾患又は症状を予防又は改善のための[1]〜[6]のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物の使用、
[12]ケトン体産生促進用組成物を製造するための、1〜3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリドであり、かつ前記構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が炭素数6以下の飽和脂肪酸であるC6以下脂肪酸グリセリドの使用、
を提供する。
本発明によれば、血中ケトン体濃度を上昇させることができる新規のケトン体産生促進用組成物を提供することが可能となる。また、本発明に有効成分として含有される炭素数6以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリド(C6以下脂肪酸グリセリド)によれば、炭素数8〜10の飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリドに比べて、経口投与時に消化管症状(例えば、下痢、嘔吐、吐き気、刺激、痛み、熱感、むかつき、膨満感、げっぷ)が惹き起こされるおそれが少ないため、前記消化管症状を抑制することも可能となる。
実施例1〜2、参考例1、及び比較例1〜4で調製した試験用組成物をラットに投与して得られた血漿中アセト酢酸濃度−投与後経過時間曲線を示す。 実施例1〜2、参考例1、及び比較例1〜4で調製した試験用組成物をラットに投与して得られた血漿中βヒドロキシ酪酸濃度−投与後経過時間曲線を示す。 実施例1〜2、参考例1、及び比較例1〜4で調製した試験用組成物をラットに投与して得られた血漿中総ケトン体濃度−投与後経過時間曲線を示す。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
本発明のケトン体産生促進用組成物は、1〜3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリドであり、かつ前記構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が炭素数6以下の飽和脂肪酸であるC6以下脂肪酸グリセリドを、有効成分として含有することを特徴とする。
本発明において、「ケトン体産生促進」とは、生体内におけるケトン体の産生が促進されることを意味し、生体内におけるケトン体の産生が促進されたことは、対象に組成物を投与(好ましくは経口投与)した後に、投与前よりも循環血液中又は血漿中のケトン体濃度(以下、場合により単に「血中ケトン体濃度」という)が上昇したことで確認することができる。また、アセトンは揮発性で呼気に排出されやすいため、本発明において、生体内におけるケトン体(以下、場合により単に「ケトン体」という)とは、アセト酢酸及びβヒドロキシ酪酸の総称を示す。ケトン体産生促進の程度は、各ケトン体の血中濃度で評価することができ、具体的には、対象に組成物を投与(好ましくは経口投与)した後の血中アセト酢酸濃度、血中βヒドロキシ酪酸濃度、及びこれらの合計濃度(血中ケトン体濃度)のうちの少なくとも1種を経時的に測定し、投与後一定時間内(好ましくは8時間内、より好ましくは6時間内、さらに好ましくは4時間内)の該血中ケトン体濃度の最大値(Cmax)、及び/又は、投与後一定時間(好ましくは0〜8時間、より好ましくは0〜6時間、さらに好ましくは0〜4時間)での血中ケトン体濃度(y軸)−投与後経過時間(x軸)曲線の積分値である血中ケトン体濃度−時間曲線下面積(AUC)によって評価することができる。
なお、本発明において、「生体内」とは、本発明のケトン体産生促進用組成物を投与する対象の体内、好ましくは、ヒト又は非ヒト動物の体内を示し、より具体的には、哺乳動物(ヒト、サル、ゴリラ、マントヒヒ、チンパンジー等の霊長動物;ウマ、ウシ、スイギュウ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ラクダ、シカ等の家畜動物;イヌ、ネコ等の愛玩動物等)の体内、さらに好ましくは、哺乳動物の体内を示す。
また、本発明において、「ケトン体産生促進用組成物」とは、生体内におけるケトン体の産生を促進させるために用いる組成物及び投与対象の血中ケトン体濃度を上昇させるために用いる組成物を意味する。
本発明において、「C6以下脂肪酸グリセリド」とは、1〜3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリドであり、かつ、前記構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が炭素数6以下の飽和脂肪酸である、脂肪酸グリセリドを意味する。
本発明において、「脂肪酸グリセリド」とは、グリセロールの3つのヒドロキシ基のうちの少なくとも1つと脂肪酸のカルボキシ基とがエステル結合した(すなわち、グリセロール1分子に1〜3分子の脂肪酸がエステル結合した)グリセリン脂肪酸エステルを意味し、「構成脂肪酸」とは、前記グリセロールにエステル結合した脂肪酸、すなわち、該脂肪酸グリセリド中の脂肪酸残基の由来となった脂肪酸、又は該脂肪酸グリセリドの加水分解により遊離される脂肪酸を意味する。
本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」は、前記脂肪酸グリセリド、つまり、「1〜3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリド」であり、構成脂肪酸が1分子である脂肪酸モノグリセリドであっても、構成脂肪酸が2分子である脂肪酸ジグリセリドであっても、構成脂肪酸が3分子である脂肪酸トリグリセリドであってもよいが、脂肪酸トリグリセリドであることが好ましい。また、本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」としては、フィッシャー投影式でグリセロールの炭素原子(2位)に結合するヒドロキシ基を左に置いて上を1位、下を3位としたときの、1位、3位、2位の順に、より好ましくは1位及び3位の位置に、さらに好ましくは全ての位置に、前記構成脂肪酸が結合した立体配置であることが好ましい。
本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」としては、脂肪酸グリセリド1分子における前記構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が「炭素数6以下の飽和脂肪酸」であることが必要である。これにより、血中ケトン体濃度、特には血中アセト酢酸濃度を、例えば構成脂肪酸が炭素数10以上の飽和脂肪酸である脂肪酸トリグリセリドに比べて、有意に上昇させることが可能となる。
本発明に係る炭素数6以下の飽和脂肪酸としては、直鎖であっても分岐鎖であってもよいが、直鎖(飽和直鎖脂肪酸)であることが好ましい。また、その炭素数としては、4〜6であることが特に好ましい。前記炭素数が前記下限未満であると、組成物の風味が損なわれる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、経口投与時に前記消化管症状を惹き起こしたり、血中ケトン体濃度、特には血中アセト酢酸濃度を十分に上昇させることが困難となったりする傾向にある。このような炭素数6以下の飽和脂肪酸としては、より具体的には、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸(ブタン酸)、吉草酸(ペンタン酸)、カプロン酸(ヘキサン酸)等が挙げられ、前記構成脂肪酸のうちの2分子以上を構成する場合にはこれらのうちの1種を単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。これらの中でも、本発明に係る炭素数6以下の飽和脂肪酸としては、直鎖の飽和脂肪酸であって自然界に存在しうるという観点から、酪酸及び/又はカプロン酸であることが好ましく、酪酸又はカプロン酸であることがより好ましい。
本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」において、前記構成脂肪酸に前記炭素数6以下の飽和脂肪酸以外の他の脂肪酸が含まれる場合、このような他の脂肪酸としては特に限定されず、飽和であっても不飽和であってもよく、また、直鎖であっても分岐鎖であってもよいが、飽和(飽和脂肪酸)であるか、直鎖(直鎖脂肪酸)であることが好ましく、直鎖飽和脂肪酸であることがより好ましい。また、前記他の脂肪酸の炭素数としては、7以上が挙げられるが、7〜30であることが好ましく、8〜24であることがより好ましく、8〜22であることがさらに好ましい。前記炭素数が前記上限を超えると、組成物の消化が悪くなったり食用に不向きとなる傾向にある。このような前記他の脂肪酸としては、具体的には、ヘプチル酸(ヘプタン酸)、カプリル酸(オクタン酸)、ノナン酸、カプリン酸(デカン酸)、ラウリン酸(ドデカン酸)、ミリスチン酸(テトラデカン酸)、パルミチン酸(ヘキサデカン酸)、パルミトレイン酸(9−ヘキサデセン酸)、ステアリン酸(オクタデカン酸)、オレイン酸(cis−9−オクタデセン酸)、バクセン酸(11−オクタデセン酸)、リノール酸(cis,cis−9,12−オクタデカジエン酸)、(9,12,15)−リノレン酸(9,12,15−オクタデカントリエン酸)、(6,9,12)−リノレン酸(6,9,12−オクタデカトリエン酸)、アラキドン酸(5,8,11−エイコサテトラエン酸)、エイコサペンタエン酸(イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエン酸、EPA)、ミード酸(5,8,11−エイコサトリエン酸)、ドコサヘキサエン酸(ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエン酸、DHA)、ベヘン酸(ドコサン酸)、エルカ酸(エルシン酸)、リグノセリン酸(テトラコサン酸)、メリシン酸(トリアコンタン酸)等が挙げられ、前記構成脂肪酸のうちの2分子を構成する場合にはこれらのうちの1種を単独であっても2種の組み合わせであってもよい。前記構成脂肪酸に前記他の脂肪酸が含まれる場合には、これらの中でも、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、及びステアリン酸からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」においては、前記構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が前記炭素数6以下の飽和脂肪酸であればよいが、前記構成脂肪酸の全て、より好ましくは、前記構成脂肪酸が3分子であり、かつ、そのうちの2分子又は全て(3分子)が前記炭素数6以下の飽和脂肪酸であることが好ましく、全てが前記炭素数6以下の飽和脂肪酸であることがさらに好ましい。また、前記炭素数6以下の飽和脂肪酸が前記構成脂肪酸のうちの2分子以上を構成する場合、それらは互いに異なっていてもよいが、全て(好ましくは3分子)が同じ炭素数6以下の飽和脂肪酸であることがより好ましい。このようなC6以下脂肪酸グリセリドとしては、より具体的には、酪酸トリグリセリド、カプロン酸トリグリセリドが好ましい。
また、本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」としては、脂肪酸グリセリド1分子における構成脂肪酸の合計の炭素数が3〜66であることが好ましく、9〜50であることがより好ましく、12〜36であることがさらに好ましい。前記構成脂肪酸の合計の炭素数が前記下限未満であると、組成物の風味が損なわれる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、組成物の消化が悪くなったり食用に不向きとなる傾向にある。
また、本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」において、前記炭素数6以下の飽和脂肪酸量としては、本発明のケトン体産生促進用組成物に含有される全脂肪酸グリセリドの全構成脂肪酸量(組成物に含有されるC6以下脂肪酸グリセリドの全構成脂肪酸量の他、該組成物が前記C6以下脂肪酸グリセリド以外の下記の他の脂肪酸グリセリドも含有する場合には、該他の脂肪酸グリセリドの構成脂肪酸量も含む)を100質量%としたときの、同ケトン体産生促進用組成物に含有されるC6以下脂肪酸グリセリドの構成脂肪酸としての炭素数6以下の飽和脂肪酸量で、下限値が、5質量%であることが好ましく、10質量%であることがより好ましく、15質量%であることがさらに好ましい。このときの上限値としては、好ましくは60質量%、より好ましくは80質量%、さらに好ましくは100質量%である。また、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、5〜60質量%、より好ましくは10〜80質量%、さらに好ましくは15〜100質量%)。前記炭素数6以下の飽和脂肪酸量が前記下限未満であると、血中ケトン体濃度、特には血中アセト酢酸濃度を十分に上昇させることが困難となる傾向にある。なお、本発明において、組成物に含有される脂肪酸グリセリドの構成脂肪酸量(C6以下脂肪酸グリセリドの構成脂肪酸としての炭素数6以下の飽和脂肪酸量を含む)とは、該脂肪酸グリセリドの脂肪酸残基の質量をその由来となった脂肪酸の質量に換算した量、又は該脂肪酸グリセリドの加水分解により遊離される脂肪酸の質量を意味する。
本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」としては、天然物からの抽出物であっても化学的に合成したものであってもよい。本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」は、前記天然物としては、牛乳、羊乳、ヤギ乳等の乳製品に含まれる油脂;ココナッツやパームフルーツ等のヤシ科植物等の植物体から採取される油脂として存在しており、これらから適宜公知の方法又はそれに準じた方法で抽出し、必要に応じて精製した、抽出物、粗精製物、及び精製物等を用いることができる。化学的に合成したものとしては特に制限されず、適宜公知の方法又はそれに準じた方法で合成することができる。また、本発明に係る「C6以下脂肪酸グリセリド」としては、市販されているものを適宜用いることもできる。
本発明のケトン体産生促進用組成物に有効成分として含有される「C6以下脂肪酸グリセリド」としては、上記本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよいが、好ましくは、構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が炭素数6以下の飽和脂肪酸である脂肪酸トリグリセリド、より好ましくは、構成脂肪酸のうちの少なくとも2分子が炭素数6以下の飽和脂肪酸である脂肪酸トリグリセリド、さらに好ましくは、構成脂肪酸の全て(3分子)が炭素数6以下の飽和脂肪酸である脂肪酸トリグリセリド、さらに好ましくは、構成脂肪酸の全てが炭素数4〜6の飽和脂肪酸である脂肪酸トリグリセリド、特に好ましくは、酪酸トリグリセリド及び/又はカプロン酸トリグリセリドを含有することが好ましく、本発明のケトン体産生促進用組成物において、これら好ましいC6以下脂肪酸グリセリドの含有量(2種以上の混合物である場合にはそれらの合計含有量)が、本発明に係る全C6以下脂肪酸グリセリドの含有量に対して5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは50〜100質量%であることが好ましい。
本発明のケトン体産生促進用組成物は、上記の本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドのみからなるものであってもよく、本発明の効果を阻害しない範囲内で、本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドとそれ以外の成分とを含有するものであってもよい。また、上記の本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドを含有するのであれば、その含有量は特に限定されず、下記の組成物の形態や、組成物を投与する目的、対象、方法、用量等に応じて適宜調整されるものであるため一概にはいえないが、本発明のケトン体産生促進用組成物における前記本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドの含有量(2種以上の混合物である場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)としては、通常、0.1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましく、10質量%以上であることがさらに好ましい。より具体的には、前記含有量の上限値としては、100質量%とする他、好ましくは90質量%、より好ましくは80質量%である。また、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、0.1〜100質量%、より好ましくは5〜90質量%、さらに好ましくは10〜80質量%)。
一例としては、例えば、本発明のケトン体産生促進用組成物がケトン体産生促進用又は血中ケトン体濃度上昇用の飲食品組成物としての乳製品である場合には、前記C6以下脂肪酸グリセリドの含有量が0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、1質量%以上であることがさらに好ましい。より具体的には、前記C6以下脂肪酸グリセリドの含有量の上限値としては、10質量%とする他、好ましくは6質量%、より好ましくは5質量%である。また、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜6質量%、さらに好ましくは1〜5質量%)。
また、本発明のケトン体産生促進用組成物は、上記の本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドを含有するのであれば、前記それ以外の成分も特に限定されず、組成物の形態や、組成物を投与する目的、対象、方法、用量等に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲内において適宜調整することができるが、糖代謝異常の対象以外において血中ケトン体濃度を十分に上昇させる観点からは、低炭水化物高脂肪組成物、つまり、食物繊維以外の炭水化物(すなわち糖質)の含有量が少なく、かつ、脂質の含有量が多い組成物であることが好ましい。
前記糖質としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖及び多糖類が挙げられ、前記単糖類としては、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース等が、前記二糖類としては、マルトース(麦芽糖)、スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)等が、前記オリゴ糖としては、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖等が、前記多糖類としては、デンプン(アミロース、アミロペクチン)、グリコーゲン等が、それぞれ挙げられる。
前記低炭水化物高脂肪組成物が前記糖質を含有する場合、その含有量(2種以上の混合物である場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)としては、15質量%以下であることが好ましく、13質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることがさらに好ましい。より具体的には、前記含有量の下限値としては、0質量%とする他、好ましくは3質量%、より好ましくは5質量%である。また、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、0〜15質量%、好ましくは3〜13質量%、より好ましくは5〜10質量%)。
また、この場合、前記低炭水化物高脂肪組成物の総カロリーを100kcalとしたときの前記糖質のカロリー量(2種以上の混合物である場合にはそれらの合計カロリー、以下同じ)の下限値としては、0kcalとすることができ、好ましくは2kcal、より好ましくは4kcalである。また、前記カロリー量の上限値としては、10kcalとすることができ、好ましくは8kcal、より好ましくは6kcalであり、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、0〜10kcal、好ましくは2〜8kcal、より好ましくは4〜6kcal)。
前記脂質には、本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドが含まれ、本発明の効果を阻害しない範囲内で、該C6以下脂肪酸グリセリド以外の脂質を含有していてもよい。本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリド以外の脂質としては、構成脂肪酸が炭素数6以下の飽和脂肪酸以外である他の脂肪酸グリセリド(例えば、構成脂肪酸が全て炭素数7以上の飽和又は不飽和脂肪酸である脂肪酸グリセリド)、リン脂質、糖脂質等が挙げられる。
前記低炭水化物高脂肪組成物における脂質の含有量(本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドの含有量を含む、2種以上の混合物である場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)の下限値としては、10質量%とすることができ、好ましくは20質量%、より好ましくは30質量%である。また、前記含有量の上限値としては、80質量%とすることができ、好ましくは60質量%、より好ましくは50質量%であり、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、10〜80質量%、好ましくは20〜60質量%、より好ましくは30〜50質量%)。
また、前記低炭水化物高脂肪組成物の総カロリーを100kcalとしたときの前記脂質のカロリー量(本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドのカロリーを含む、2種以上の混合物である場合にはそれらの合計カロリー、以下同じ)の下限値としては、30kcalとすることができ、好ましくは35kcal、より好ましくは40kcalである。また、前記カロリー量の上限値としては、90kcalとすることができ、好ましくは70kcal、より好ましくは55kcalであり、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、30〜90kcal、好ましくは35〜70kcal、より好ましくは40〜55kcal)。
前記低炭水化物高脂肪組成物としては、本発明の効果を阻害しない範囲内で、タンパク質をさらに含有していてもよい。前記タンパク質としては、特に制限されず、例えば、コーングルテン、小麦グルテン、大豆タンパク質、小麦タンパク質、乳タンパク質、食肉又は魚肉から得られる動物性タンパク質(コラーゲンを含む)、卵白、卵黄が挙げられ、これらの中でも、乳タンパク質が好ましい。前記乳タンパク質としては、ヒト、サル、ゴリラ、マントヒヒ、チンパンジー等の霊長動物;ウマ、ウシ、スイギュウ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ラクダ、シカ等の家畜動物;イヌ、ネコ等の愛玩動物等の哺乳動物から得られる乳に含まれるタンパク質成分を使用することができ、好ましくは、ホエイタンパク質(α−ラクトアルブミン(α−La)、β−ラクトグロブリン(β−Lg)、免疫グロブリン、ラクトフェリン等)、カゼイン及びその塩(カゼインナトリウム、カゼインカリウム、カゼインカルシウム、カゼインマグネシウム等)である。また、前記ホエイタンパク質としては、ホエイの原液(甘性ホエイ、酸ホエイ等)及びその濃縮物、乾燥物(ホエイ粉等)、凍結物;脱塩ホエイ;ホエイタンパク質濃縮物(WPC)及び精製物(WPI)も用いることができる。
前記低炭水化物高脂肪組成物が前記タンパク質を含有する場合、その含有量(2種以上の混合物である場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)の下限値としては、0質量%とすることができ、好ましくは5質量%、より好ましくは10質量%である。また、前記含有量の上限値としては、30質量%とすることができ、好ましくは25質量%、より好ましくは20質量%であり、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、0〜30質量%、好ましくは5〜25質量%、より好ましくは10〜20質量%)。
また、この場合、前記低炭水化物高脂肪組成物の総カロリーを100kcalとしたときの前記タンパク質のカロリー量(2種以上の混合物である場合にはそれらの合計カロリー、以下同じ)の下限値としては、0kcalとすることができ、好ましくは3kcal、より好ましくは5kcalである。また、前記カロリー量の上限値としては、15kcalとすることができ、好ましくは12kcal、より好ましくは10kcalであり、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、0〜15kcal、好ましくは3〜12kcal、より好ましくは5〜10kcal)。
本発明のケトン体産生促進用組成物は、上記の本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドを有効成分として含有することで、ケトン体の産生を促進させるため又は血中ケトン体濃度を上昇させるために用いることができる。また、本発明のケトン体産生促進用組成物によれば、血中のアセト酢酸濃度を特に上昇させることができるため、アセト酢酸の産生を促進させるため又は血中アセト酢酸濃度を上昇させるために用いることがより好ましい。
また、本発明のケトン体産生促進用組成物は、血中ケトン体濃度上昇が奏功する疾患又は症状、例えば、小児てんかん、難治性てんかん、グルコーストランスポーター1(GLUT1)欠損症、ピルビン酸脱水素酵素複合体異常症、神経変性疾患(アルツハイマー病、筋ジストロフィー等)、軽度認知障害、パーキンソン病、外傷性脳損傷、癌、うつ病、自閉症、偏頭痛、筋萎縮性側索硬化症、睡眠発作、糖尿病、心不全、心筋梗塞、狭心症、肥満(体重増加、体脂肪蓄積)、好ましくは、小児てんかん、難治性てんかん、グルコーストランスポーター1(GLUT1)欠損症、ピルビン酸脱水素酵素複合体異常症、神経変性疾患、軽度認知障害、パーキンソン病、癌、肥満、より好ましくは、小児てんかん、難治性てんかん、グルコーストランスポーター1(GLUT1)欠損症、アルツハイマー病、軽度認知障害、サルコペニア、フレイルを予防又は改善するために用いることができる。前記肥満の予防又は改善としては、特に血中アセト酢酸濃度上昇によって期待できる作用、例えば、体重増加抑制、体脂肪蓄積抑制・分解促進による肥満の予防又は改善が挙げられる。
さらには、本発明のケトン体産生促進用組成物は、ヒト又は非ヒト動物の血中ケトン体(好ましくはアセト酢酸)濃度上昇方法;上記疾患及び/又は症状の治療方法、予防方法及び改善方法に使用することができる。これらの方法は、本発明のケトン体産生促進用組成物の有効量を対象(ヒト又は非ヒト動物、好ましくは哺乳動物)に投与する工程を含み、より好ましくは、血中ケトン体濃度上昇が奏功する疾患又は症状を有する対象に投与する工程を含む。
本発明のケトン体産生促進用組成物は、ヒト又は非ヒト動物(好ましくは哺乳動物)に、経口又は非経口のいずれかの経路で投与することができる。なお、本発明において、経口投与には、飲食品組成物や飼料組成物の摂取を含む。本発明のケトン体産生促進用組成物は、組成物を投与する目的、対象、方法、用量等に応じて、例えば、医薬品組成物、医薬部外品組成物、飲食品組成物、飼料組成物等とすることができる。
本発明に係る医薬品組成物及び医薬部外品組成物としては、例えば製剤とすることができ、その形態は特に限定されないが、例えば、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、粉末剤、カプセル剤等の固形剤;一般液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤等の液剤;ゼリー剤;注射剤や点滴剤;経管投与剤や経鼻管投与剤;坐剤が挙げられる。前記製剤は、例えば、上記の本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドに、溶剤、分散剤、乳化剤、増粘剤、ゲル化剤、界面活性剤、緩衝剤、安定剤、保存料、賦形剤、結合剤、崩壊剤、溶解助剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、甘味剤、コーティング剤、香料といった製剤補助剤うちの1種又は2種以上を加えて、公知の方法又はそれに準じた方法に従って製造することができる。
また、前記医薬品組成物及び医薬部外品組成物としては、それぞれさらに、本発明の効果を阻害しない範囲内において、水、上記の本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリド以外の脂質、前記糖質、前記タンパク質、糖アルコール類、ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、銅、亜鉛等)、ビタミン類(ビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K等)、ペプチド、アミノ酸類、有機酸、pH調整剤といった添加剤のうちの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて適当量含有していてもよい。
本発明に係る飲食品組成物の形態としては、特に限定されず、例えば、バーのような固形状、飲料や流動食のような液状、ペースト状、半液体状、ゲル状(ゼリー状)、ゲル状油脂(半固形状油脂)、粉末状の形態が挙げられる。また、前記飲食品組成物としては、流動食、粉末流動食、栄養ペースト、経口・経管栄養剤、飲料、ゲル状食品などとして、経口・経腸栄養患者や高齢者、乳幼児等の栄養管理に用いることもできる。
本発明に係る飲食品組成物の例としては、特に制限されないが、例えば、飲料(茶類、炭酸飲料、ココア、コーヒー、乳酸菌飲料、豆乳飲料、果汁・野菜汁飲料、清涼飲料、栄養飲料、アルコール飲料等)、加工食品(チョコレート、ガム、グミ、ゼリー、焼菓子(パン、ケーキ、クッキー、ビスケット等)、キャンデー等)、乳製品(調製粉乳(粉末ミルク)、調整乳、乳飲料、発酵乳、ヨーグルト、アイスクリーム、チーズ、クリーム、バター、マーガリン、練乳等)、調味料(ソース、スープ、ドレッシング、マヨネーズ、マヨネーズタイプ調味料、クリーム等)、サプリメント、食用油、機能性食用油脂等が挙げられる。このような飲食品組成物は、例えば、既存の飲食品に上記の本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドを配合する方法、前記飲食品の製造過程において上記の本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドを添加する方法等によって製造することができ、前記C6以下脂肪酸グリセリドとしては、上記の製剤を原料として用いてもよい。
本発明に係る飲食品組成物としては、他に、本発明の効果を阻害しない範囲内において、飲食品に含有させることが可能な各種成分をさらに含有させてもよい。このような成分としては、特に制限されず、例えば、前記医薬品組成物及び医薬部外品組成物に挙げた製剤補助剤及び添加剤、食物繊維(難消化性デキストリン等)、果実・野菜及びその加工品、動物及び植物生薬エキス、天然由来高分子(コラーゲン、ヒアルロン酸、コンドロイチン等)のうちの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて適当量含有していてもよい。
また、本発明に係る飲食品組成物としては、例えば、一般食品、健康食品、機能性食品、保健機能食品(例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、栄養補助食品、機能性表示食品等)、特別用途食品(例えば、幼児用食品、妊産婦用食品、病者用食品等)、メディカルフード(米国食品医薬品局(FDA)及びオーファンドラッグ法により定義された医師の管理において処方される食品)、治療食(治療の目的を果たすものであり、医師による食事箋に従って栄養士等が作成した献立に基づいて調理されたもの)、食事療法食が挙げられ、前記飲食品組成物には、その製品において本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドによりもたらされる様々な作用・効能(例えば、ケトン体産生促進、血中ケトン体濃度上昇、及びこれらが奏功する疾患や該疾患に関連する症状の緩和、維持、改善等)が表示されていてもよい。
本発明に係る飼料組成物としては、飼料組成物を与える目的、対象、方法、用量等に応じて、上記飲食品組成物を適宜改変したものが挙げられる。
また、本発明のケトン体産生促進用組成物の投与量は、対象の種、年齢、体重、性別、疾患の相違、症状の程度などを考慮して、個々の場合に応じて適宜決定されるものであるため一概にはいえないが、通常、本発明に係るC6以下脂肪酸グリセリドの量(2種以上の混合物である場合にはそれらの合計量、以下同じ)で、成人1日当り、下限値としては、0.1gとすることができ、好ましくは0.5g、より好ましくは1gである。また、前記投与量の上限値としては、100gとすることができ、好ましくは80g、より好ましくは60gであり、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、0.1〜100g、好ましくは0.5〜80g、より好ましくは1〜60g)。
また、本発明のケトン体産生促進用組成物の投与量としては、対象の総エネルギー摂取量を100kcalとしたときの前記ケトン体産生促進用組成物のカロリー量で、下限値としては、1kcalとすることができ、好ましくは3g、より好ましくは10kcalである。また、前記投与量の上限値としては、100kcalとすることができ、好ましくは90kcal、より好ましくは85kcalであり、これらの下限値及び上限値はそれぞれ任意に組み合わせることができる(例えば、1〜100kcal、好ましくは3〜90kcal、より好ましくは10〜85kcal)。
本発明のケトン体産生促進用組成物は、製造後から投与までの間、包装容器内に包装(好ましくは封入)されていることが好ましい。前記包装容器としては、特に制限されないが、例えば、包装紙、包装袋、ソフトバック、チューブ、チアパック、紙容器、缶、ボトル、カプセル等が挙げられる。
以下、実施例、参考例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
酪酸(炭素数4(C4))トリグリセリド(東京化成工業株式会社製)と水とを質量比(酪酸トリグリセリド:水)が1:2となるように混合し、これに乳化剤(大豆レシチン)を最終濃度が2質量%となるように添加して乳化させて、試験用組成物を調製した。
(実施例2)
酪酸トリグリセリドに代えてカプロン酸(C6)トリグリセリド(東京化成工業株式会社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、試験用組成物を調製した。
(参考例1)
酪酸トリグリセリドに代えてカプリル酸(C8)トリグリセリド(東京化成工業株式会社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、試験用組成物を調製した。
(比較例1)
酪酸トリグリセリドに代えてカプリン酸(C10)トリグリセリド(東京化成工業株式会社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、試験用組成物を調製した。
(比較例2)
酪酸トリグリセリドに代えてラウリン酸(C12)トリグリセリド(東京化成工業株式会社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、試験用組成物を調製した。
(比較例3)
酪酸トリグリセリドに代えてパルミチン酸(C14)トリグリセリド(東京化成工業株式会社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、試験用組成物を調製した。
(比較例4)
水を、そのまま試験用組成物とした。
[ケトン体産生促進効果確認試験]
6週齢の雄性Wistarラットに、CLEA Rodent Diet CE−2(日本クレア社)を1週間与えて馴化を行った後、一晩(16時間以上20時間以内)絶食させた。絶食後、体重の平均値が群間でなるべく等しくなるように各群6匹の7つの群に分けた。群分け後、各群に対して、それぞれ、実施例1〜2、参考例1、及び比較例1〜4で調製した試験用組成物のいずれかを与えた。投与量は、3g/kg体重とした。各試験用組成物投与前(0時間)及び投与後1、2、3、4、5、6、7、8時間経過したラットから、それぞれ、尾静脈より100μLずつ経時採血を行った。
採取した血液から血漿を分離した後、ケトレックス「三和」(株式会社三和化学研究所製)を用いて、血漿中のアセト酢酸濃度及びβヒドロキシ酪酸濃度を測定し、各測定値の1群(6匹)あたりの平均測定値を、それぞれ、血漿中アセト酢酸濃度及び血漿中βヒドロキシ酪酸濃度とした。また、前記血漿中アセト酢酸濃度と前記血漿中βヒドロキシ酪酸濃度との合計を血漿中総ケトン体濃度とした。得られた結果より、x軸を投与後経過時間(単位:hr)、y軸を血漿中アセト酢酸濃度、血漿中βヒドロキシ酪酸濃度、又は血漿中総ケトン体濃度(単位:mmol/L)とした血漿中濃度−時間曲線を得て、該曲線の0〜8時間の間の最大血漿中濃度をCmax(単位:mmol/L)とし、積分値(血漿中濃度−時間曲線下面積)をAUC0〜8(単位:mmol・hr/L)とし、また、該曲線の0〜4時間の間の積分値(血漿中濃度−時間曲線下面積)をAUC0〜4(単位:mmol・hr/L)とした。
実施例1〜2、参考例1、及び比較例1〜4で調製した試験用組成物をラットに投与して得られた血漿中アセト酢酸濃度−投与後経過時間曲線を図1に、血漿中βヒドロキシ酪酸濃度−投与後経過時間曲線を図2に、血漿中総ケトン体濃度−投与後経過時間曲線を図3に、それぞれ示す。また、血漿中アセト酢酸濃度−投与後経過時間曲線におけるCmax、AUC0〜8、及びAUC0〜4を下記の表1に、血漿中βヒドロキシ酪酸濃度−投与後経過時間曲線におけるCmax、AUC0〜8、及びAUC0〜4を下記の表2に、それぞれ示す。
図1〜3及び表1〜2に示すように、酪酸トリグリセリド又はカプロン酸トリグリセリド(実施例1、2)の投与後には、血漿中βヒドロキシ酪酸濃度がカプリル酸トリグリセリド(参考例1)の投与後と同様に上昇し、血漿中アセト酢酸濃度については、他の脂肪酸グリセリド(参考例1、比較例1〜3)と比べても有意に上昇した。これより、炭素数6以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリド(C6以下脂肪酸グリセリド)の投与によってケトン体の産生が促進され、血中ケトン体濃度が上昇することが確認された。また、前記C6以下脂肪酸グリセリドの投与により、ケトン体の中でも特にアセト酢酸の血中濃度が大きく上昇することが確認された。これは、アセト酢酸の産生パターンとβヒドロキシ酪酸の産生パターンとが異なるためと推察される。
以上説明したように、本発明によれば、血中ケトン体濃度を上昇させることができるケトン体産生促進用組成物、より詳しくは、医薬品組成物、医薬部外品組成物、飲食品組成物、及び飼料組成物、より好ましくは飲食品組成物を提供することが可能となる。また、本発明に有効成分として含有される炭素数6以下の飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリド(C6以下脂肪酸グリセリド)によれば、炭素数8〜10の飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリドに比べて、経口投与時に消化管症状(例えば、下痢、嘔吐、吐き気、刺激、痛み、熱感、むかつき、膨満感、げっぷ)が惹き起こされるおそれが少ないため、前記消化管症状を抑制することも可能となる。

Claims (5)

  1. 1〜3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸グリセリドであり、かつ前記構成脂肪酸のうちの少なくとも1分子が炭素数6以下の飽和脂肪酸であるC6以下脂肪酸グリセリドを、有効成分として含有することを特徴とするケトン体産生促進用組成物。
  2. 前記C6以下脂肪酸グリセリドが、3分子の脂肪酸を構成脂肪酸とする脂肪酸トリグリセリドであることを特徴とする請求項1に記載のケトン体産生促進用組成物。
  3. 前記ケトン体産生促進用組成物に含有される脂肪酸グリセリドの全構成脂肪酸量を100質量%としたときの、前記C6以下脂肪酸グリセリドの構成脂肪酸としての炭素数6以下の飽和脂肪酸量が、5質量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のケトン体産生促進用組成物。
  4. 前記C6以下脂肪酸グリセリドにおいて、前記炭素数6以下の飽和脂肪酸の炭素数が4〜6であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物。
  5. 前記ケトン体がアセト酢酸であり、アセト酢酸の産生を促進させるために用いる組成物であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のケトン体産生促進用組成物。
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