JP2020120483A - 電力変換装置 - Google Patents
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Cn=Sn(t)/Nn
但し、Cnは評価関数、Sn(t)は現在の時間において電圧ベクトルを切り換えるときに必要なインバータ回路のスイッチング回数、Nnは許容幅に含まれる予測された電流値が許容幅を外れるまでのサンプル数である。
Cn=Sn(t)/Nn
但し、Cnは評価関数、Sn(t)は現在の時間において電圧ベクトルを切り換えるときに必要なインバータ回路のスイッチング回数、Nnは許容幅に含まれる予測された電流値が許容幅を外れるまでのサンプル数である。
(1)電力変換装置1
図1は、本発明の一実施例の電力変換装置1の構成を示すブロック図である。この実施例の電力変換装置1は、コンバータ回路2と、直流リンク部3と、インバータ回路4と、制御部6を備え、単相の交流電源7から供給された交流の電力を所定の周波数の電力に変換してモータ8に供給する構成とされている。実施例のモータ8は、冷凍装置の冷媒回路を構成する圧縮機を駆動するIPMSM(Interior Permanent Magnet Synchronous Motor)であり、制御部6が生成する電圧指令によって駆動される。
コンバータ回路2は、リアクトル5を介して交流電源7に接続され、交流電源7からの交流(入力交流)を直流に整流する。この実施例では、コンバータ回路2は複数(4個)のダイオードD1〜D4がブリッジ状に結線されたダイオードブリッジ回路から構成されている。これらのダイオードD1〜D4により、交流電源7の交流電圧を全波整流して直流電圧に変換する。
直流リンク部3は、コンデンサ9を備えている。このコンデンサ9は、コンバータ回路2の出力に並列に接続され、このコンデンサ9の両端に生じた直流電圧(直流リンク電圧値)Vdcがインバータ回路4の入力ノードに接続されている。このコンデンサ9は、インバータ回路4の後述するスイッチング素子がスイッチング動作する際に、スイッチング周波数に対応して生じるリプル電圧(電圧変動)のみを平滑化可能な静電容量を有している。
インバータ回路4は、入力ノードが直流リンク部3のコンデンサ9に並列に接続され、直流リンク部3の出力をスイッチングして三相交流に変換し、モータ(IPMSM)8に供給するように構成されている。実施例のインバータ回路4は、複数のスイッチング素子がブリッジ結線されることで構成されている。このインバータ回路4は、三相交流をモータ8に出力するため、6個のスイッチング素子S1〜S6を備えている。
次に、制御部6は、インバータ回路4の出力トルクτinvが、入力交流の周波数ωs(電源周波数)の2倍に同期して脈動するようにインバータ回路4におけるスイッチング(ON−OFF動作)を制御する。実施例の制御部6は、速度制御部11と、トルク電流制御部12と、入力電流制御部13と、スイッチング制御部14と、直接電流制御部15を備えた構成とされている。
速度制御部11は、モータ8の速度を制御する操作量を求める。具体的には、速度制御部11は、PI演算部16、減算器17、二乗波形生成部18と、乗算器19を備えている。この速度制御部11では、モータ8の速度を制御する操作量として、インバータ回路4の入力トルク指令値τin *を、PI演算部16の出力と二乗波形生成部18の出力に応じて生成する。この入力トルク指令値τin *は、入力交流の周波数ωsの2倍に同期して脈動する。
次に、トルク電流制御部12は、減算器22、23と、q軸電流指令値生成部24を備えている。このトルク電流制御部12では、速度制御部11が出力する入力トルク指令値τin *から、インバータ回路4の出力トルクτinvを制御する操作量として、後述するモータ8のq軸電流値(モータ8に流れる電流値)の指令値であるq軸電流指令値iq *を生成する。
pin=pc+pinv ・・・(I)
これは、各値を機械角の回転角周波数ωrmで除算し、トルク次元に変換した場合でも成立するため、下記式(II)の関係がある。尚、τinは入力トルクである。
τin=τc+τinv ・・・(II)
そして、入力トルク指令値τin *は直流リンク部3のコンデンサ9に流れる電流を考慮せずに生成したもののため、出力トルク指令値τinv *には、入力トルク指令値τin *をコンデンサトルクτcで補償した値を用いる方が好ましい。そこで、この実施例では上述の如く減算器22が、コンデンサトルクτcを差し引いた値に出力トルク指令値τinv *を補償する。
τinv *=τmtr *+τoff ・・・(III)
これにより、モータ出力トルクτmtrをより正確に制御することができるようになる。
次に、この実施例の入力電流制御部13は、乗算器26、27を備えている。入力電流制御部13の乗算器26は、速度制御部11が出力する入力トルク指令値τin *に、機械角の回転角周波数ωrmを乗算することで入力電力指令値pin *に変換し、出力する。乗算器27は、乗算器26が出力する入力電力指令値pin *に、1/vinの絶対値を乗算すること、即ち、入力電力指令値pin *を入力電圧値vinの絶対値で除算することで、入力電流指令値iin *の絶対値を出力する。尚、この場合の入力電圧値vinは入力電圧指令値vin *でもよい。
次に、この実施例の直接電流制御部15は、モデル予測に基づいた直接電流制御を行うものであり、モデル予測部31と、電圧ベクトル選択部32、及び、uvw変換部33を備えた構成とされている。この直接電流制御部15には、モータ8の相電流から求められるd軸電流値id(モータ8に流れる電流値:実施例では推定値。実測された真値でもよい。以下、同じ)と、同じくモータ8の相電流から求められる前述したq軸電流値iq(実施例では推定値。実測された真値でもよい。以下、同じ)と、直流リンク電圧値Vdcと、モータ8の電気角周波数ωreと、入力電圧値vinの絶対値と、入力電流値iinの絶対値と、入力電流指令値iin *の絶対値と、d軸電流値idの指令値であるd軸電流指令値id *と、トルク電流制御部12が出力するq軸電流指令値iq *が入力される。
実施例のモデル予測部31は、インバータ回路4を制御する電圧ベクトルを複数通りのそれぞれに設定した場合に、モータ8に流れる一定期間先、実施例では1サンプル先の入力電流値iin[t+1]と、d軸電流値id[t+1]、及び、q軸電流値iq[t+1]をそれぞれ予測する。即ち、直接電流制御部15においては、入力電流値iinと、d軸電流値id、及び、q軸電流値iqが実施例における制御対象の電流値とされる。
次に、実施例の電圧ベクトル選択部32は、モデル予測部31により予測された各電圧ベクトルV0〜V6毎の1サンプル先の入力電流値iin[t+1]、d軸電流値id[t+1]、及び、q軸電流値iq[t+1]と、それらの指令値である入力電流指令値iin *、d軸電流指令値id *及び、q軸電流指令値iq *に基づき、インバータ回路4を実際に制御する電圧ベクトルを選択し、インバータ回路4を制御する。
Cn=Sn(t)/Nn ・・・(XXIII)
但し、Sn(t)は現在の時間tにおいて電圧ベクトルを切り換えるときに必要なインバータ回路4のスイッチング回数である。電圧ベクトル選択部32は評価関数Cnの算出に際してスイッチング回数Sn(t)を加味する。
そして、この電圧指令値vuvw *はスイッチング制御部14に入力され、このスイッチング制御部14は、電圧指令値vuvw *の値に基づいて各スイッチング素子S1〜S6のON−OFF動作を制御するゲート信号を生成する。具体的には、スイッチング制御部14は、インバータ回路4に対して、キャリア信号(三角波)に同期したPWM(Pulse Width Modulation)制御を実行する。尚、本制御では規定期間ON或いはOFFを保持する動作を行うため、必ずしもPWM制御にて実行する必要は無く、デッドタイムを与えたうえで、ON/OFFの切替で実行してもよい。
この実施例では、制御部6の速度制御部11が、先ず、入力交流の電源周波数ωsの2倍に同期して脈動する入力トルク指令値τin *を生成する。次に、トルク電流制御部12が入力トルク指令値τin *から出力トルク指令値τinv *を生成し、この出力トルク指令値τinv *からq軸電流指令値iq *を生成し、直接電流制御部15に出力する。また、入力電流制御部13が入力トルク指令値τin *から入力電流指令値iin *を生成し、直接電流制御部15に出力する。
2 コンバータ回路
3 直流リンク部
4 インバータ回路
5 リアクトル
6 制御部
7 交流電源
8 モータ
9 コンデンサ
11 速度制御部
12 トルク電流制御部
13 入力電流制御部
14 スイッチング制御部
15 直接電流制御部
31 モデル予測部
32 電圧ベクトル選択部
33 uvw変換部
Claims (6)
- 直流電圧をスイッチングして交流に変換し、モータに供給するインバータ回路を備えた電力変換装置であって、
前記スイッチングを制御する制御部を備え、
該制御部は、
前記インバータ回路を制御する電圧ベクトルを複数通りのそれぞれに設定した場合に、入力電流値、及び、前記モータに流れるdq軸電流値をそれぞれ予測するモデル予測部と、
該モデル予測部により予測された前記三つの電流値とそれらの目標値である電流指令値に基づき、前記インバータ回路を実際に制御する電圧ベクトルを選択して当該インバータ回路を制御する電圧ベクトル選択部を有し、
該電圧ベクトル選択部は、前記電流指令値に対して所定の許容幅を設定し、前記予測された電流値のうち、前記許容幅から外れたものに対応する電圧ベクトルを除外すると共に、
前記予測された電流値が前記許容幅に含まれるものに対応する電圧ベクトルのうちから、前記予測された電流値が前記許容幅を外れるまでの期間が長いことを評価基準として、前記三つの電流値が常に前記許容幅の範囲内となるように前記インバータ回路を実際に制御する電圧ベクトルを選択することを特徴とする電力変換装置。 - 前記モデル予測部は、一定期間先の電流値を予測し、
前記電圧ベクトル選択部は、前記一定期間先の電流値のうち、前記許容幅から外れたものに対応する電圧ベクトルを除外すると共に、
前記許容幅に含まれる前記一定期間先の電流値の軌跡を前記許容幅から外れる直前まで線形近似で拡張し、その地点までの期間が長いことを評価基準として、前記インバータ回路を実際に制御する電圧ベクトルを選択することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記モデル予測部は、一定期間毎に前記一定期間先の電流値を予測すると共に、
前記電圧ベクトル選択部は、前記モデル予測部が予測する毎に前記インバータ回路を実際に制御する電圧ベクトルの選択を行うことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記電圧ベクトル選択部は、電圧ベクトルを切り換えるときに必要な前記インバータ回路のスイッチング回数が少ないことを前記評価基準に加味して、前記インバータ回路を実際に制御する電圧ベクトルを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の電力変換装置。
- Cn=Sn(t)/Nn
但し、Cnは評価関数、Sn(t)は現在の時間において電圧ベクトルを切り換えるときに必要な前記インバータ回路のスイッチング回数、Nnは前記許容幅に含まれる前記予測された電流値が前記許容幅を外れるまでのサンプル数であり、
前記電圧ベクトル選択部は、上記式から評価関数Cnを算出し、該評価関数Cnが最も小さくなるものを、前記インバータ回路を実際に制御する電圧ベクトルとして選択することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。 - 交流電源からの入力交流を全波整流するコンバータ回路と、
該コンバータ回路の出力に並列接続されたコンデンサを有し、前記直流電圧を出力する直流リンク部と、
前記交流電源と前記コンデンサの間に接続されたリアクトルを備え、
前記制御部は、前記モータの速度を制御する操作量である入力トルク指令値を求める速度制御部と、
前記入力トルク指令値から前記インバータ回路の出力トルクを制御するq軸電流値の電流指令値であるq軸電流指令値を求めるトルク電流制御部と、
前記入力トルク指令値から前記入力電流値の電流指令値である入力電流指令値を生成する入力電流制御部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の電力変換装置。
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JP2014027804A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Daikin Ind Ltd | 電力変換装置 |
JP5813934B2 (ja) * | 2010-08-23 | 2015-11-17 | ダイキン工業株式会社 | 電力変換装置 |
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