JP2020120237A - 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】上下方向に大型化するのを抑制しながら、被読取体の凹凸を読み取ることが可能な画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】画像読取装置10は、コンタクトガラス11と、原稿Qに光を照射する照明部20と、原稿Qからの反射光を受光するCCDセンサー16と、を備える。照明部20は、第1導光部材21および第2導光部材22と、第1導光部材21の第1端面21aおよび第2導光部材22の第1端面22aに対向配置される2個の第1光源27と、第1導光部材21の第2端面21bおよび第2導光部材22の第2端面22bに対向配置される2個の第2光源28と、を有する。第2端面21b、22bに入射し光出射領域25から出射する光の原稿Qに対する入射角は、第1端面21a、22aに入射し光出射領域25から出射する光の原稿Qに対する入射角よりも大きい。【選択図】図5
Description
本発明は、デジタル複写機やイメージスキャナー等に用いられる、被読取体の画像等を読み取る画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、原稿(被読取体)が載置されるコンタクトガラスと、コンタクトガラス下に配置される光源および導光部材を含む照明装置と、原稿からの反射光を受光して電気信号に変換するCCDセンサー等からなる光電変換部と、を備えた画像読取装置が知られている。
画像読取装置は、通常、印字物や写真等の平面上に記録された画像を読み取るが、クレジットカードや点字文書等に形成された凹凸(エンボス情報)を読み取ることも要求される。
そこで、表面に凹凸を有さない原稿の画像を読み取る通常読取モードにおいて原稿に対して正面方向から光を照射する第1の照明装置と、表面に凹凸を有するクレジットカードや点字文書等(被読取体)の凹凸を読み取るエンボス読取モードにおいて被読取体に対して斜め方向から光を照射する第2の照明装置と、を備えた画像読取装置が知られている(例えば特許文献1参照)。第1の照明装置は、8個の第1の光源と、第1の光源からの光を原稿に向かって反射する凹状に湾曲した反射板と、を含んでいる。第2の照明装置は、10個の第2の光源と、第2の光源からの光を被読取体に導く2個のレンズと、を含んでいる。また、拡散板は、第1の光源、第2の光源およびレンズの上方を覆うように配置されている。
この画像読取装置では、第1の照明装置を用いた場合、原稿に対して正面方向から光を照射することにより、原稿にしわや折り目が形成されている場合であっても、影が生じるのを抑制することができるので、原稿の画像を読み取ることができる。また、第2の照明装置を用いた場合、被読取体に対して斜め方向から光を照射することにより、被読取体の凹凸に応じて影が生じるので、凹凸を読み取ることができる。
しかしながら、上記従来の画像読取装置では、凹状に湾曲した反射板が第1の光源、第2の光源およびレンズの上方を覆うように配置されているため、画像読取装置が上下方向に大きくなってしまう、という問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、上下方向に大型化するのを抑制しながら、被読取体の凹凸を読み取ることが可能な画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面に係る画像読取装置は、被読取体が載置されるコンタクトガラスと、コンタクトガラスの下方に配置され、被読取体に光を照射する照明部と、被読取体からの反射光を受光し、受光した反射光を電気信号に変換して出力する光電変換部と、照明部を制御する照明制御部と、を備える。照明部は、主走査方向に延びるとともに、被読取体で反射され光電変換部で受光される光の光軸に対して副走査方向の一方側および他方側にそれぞれ配置される第1導光部材および第2導光部材と、第1導光部材の主走査方向一方端および第2導光部材の主走査方向他方端にそれぞれ形成された第1端面に対向配置される2個の第1光源と、第1導光部材の主走査方向他方端および第2導光部材の主走査方向一方端にそれぞれ形成された第2端面に対向配置される2個の第2光源と、を有する。第1導光部材および第2導光部材の各々は、被読取体とは反対側の部分に主走査方向に延びるようにそれぞれ設けられ、第1光源から出射し第1端面に入射した光を反射する第1プリズム領域、及び第2光源から出射し第2端面に入射した光を反射する第2プリズム領域と、被読取体側の部分に主走査方向に延びるように設けられ、第1プリズム領域および第2プリズム領域で反射した光を被読取体に向かって出射する光出射領域と、を有する。第2端面に入射し第2プリズム領域で反射され光出射領域から出射する光の被読取体に対する入射角は、第1端面に入射し第1プリズム領域で反射され光出射領域から出射する光の被読取体に対する入射角よりも大きい。照明制御部は、被読取体の画像を読み取る通常読取モードにおいて、第1光源および第2光源のうちの第1光源のみを発光させ、表面に凹凸を有する被読取体の凹凸および画像を読み取るエンボス読取モードにおいて、第1光源および第2光源のうちの第2光源のみを発光させる。
本発明の第1の局面に係る画像読取装置によれば、第2端面に入射し第2プリズム領域で反射され光出射領域から出射する光の被読取体に対する入射角は、第1端面に入射し第1プリズム領域で反射され光出射領域から出射する光の被読取体に対する入射角よりも大きい。そして、照明制御部は、被読取体の画像を読み取る通常読取モードにおいて、第1光源および第2光源のうちの第1光源のみを発光させ、表面に凹凸を有する被読取体の凹凸および画像を読み取るエンボス読取モードにおいて、第1光源および第2光源のうちの第2光源のみを発光させる。これにより、第1光源のみを発光させた場合、被読取体に対して正面方向から光を照射することにより、被読取体にしわや折り目が形成されている場合であっても、影が生じるのを抑制することができるので、被読取体の画像を読み取ることができる。また、第2光源のみを発光させた場合、被読取体に対して斜め方向から光を照射することにより、被読取体の凹凸に応じて影が生じるので、凹凸を読み取ることができる。
また、表面に凹凸を有する被読取体の凹凸を読み取るために、第1導光部材および第2導光部材の第2端面に対向するように第2光源を配置するとともに、第1導光部材および第2導光部材に第2プリズム領域を設けるだけなので、画像読取装置が上下方向に大型化するのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像読取装置10を備えた画像形成装置100の内部構成を示す正面断面図であり、図2は、本発明の一実施形態の画像読取装置10の内部構成を示す正面断面図であり、図3は、本発明の一実施形態の画像読取装置10の上面図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、装置本体の下部に配設された給紙部1と、給紙部1の右方および上方に配設された用紙搬送部2と、用紙搬送部2の上方に配設された画像形成部3と、画像形成部3よりも用紙搬送方向下流側に配設された定着部4と、これらの画像形成部3および定着部4の上方に配設された画像読取装置10と、この画像読取装置10の上方に配設された原稿搬送装置6とを備えている。
用紙搬送部2は、給紙部1から給紙された用紙(記録媒体)を画像形成部3に向けて搬送し、さらに、画像形成部3から定着部4において画像形成が施された用紙を排出トレイ7上に排出するようになっている。
画像形成部3は、電子写真プロセスによって、画像読取装置10により読み取られた原稿の画像データに基づいて用紙に所定のトナー像を形成する。定着部4は、画像形成部3においてトナー像が転写された用紙にトナー像を定着させる。
原稿搬送装置6は、コピー(複写)開始の指示入力などに応答して、原稿トレイ8上に載置された原稿を自動的に1枚ずつ搬送するとともに、原稿の露光走査後に原稿排出トレイ(図示略)上へ排出させる、いわゆるシートスルー方式の原稿読み取りを行うものである。
画像読取装置10は、原稿搬送装置6によって搬送される原稿やコンタクトガラス上に載置された原稿に光を照射して、その反射光を電気信号に変換することにより原稿の画像情報を読み取るとともに、その原稿画像に対応する画像データを生成するものである。
図2に示すように、画像読取装置10には、原稿Qの画像面(図2の下面)に光を照射する照明部20と、原稿Qからの反射光(画像光)を受光して電気信号に変換するCCDセンサー(光電変換部)16と、が設けられており、原稿Qの画像や後述する凹凸を読み取ることが可能である。なお、図2では、原稿反射光の光路を一点鎖線で示している。
画像読取装置10の上面には図2および図3に示すように、コンタクトガラス11と、原稿固定方式で原稿Qを読み取る際に原稿Qの左端(副走査方向(矢印Y方向)の一方端、図2の左端)を突き当てて位置決めするための位置決め部材12と、原稿の奥端(主走査方向(矢印X方向)の一方端、図3の上端)を突き当てて位置決めするための位置決め部材13と、が設けられている。なお、位置決め部材12の下部には、白色基準板14が嵌め込まれている。
コンタクトガラス11は、位置決め部材12に対して副走査方向一方側(図2の左側)に配置される第1画像読取部R1と、位置決め部材12に対して副走査方向他方側(図2の右側)に配置される第2画像読取部R2と、を有する。原稿搬送装置6によって原稿Qを自動的に搬送して読み取るシートスルー方式の場合、原稿搬送装置6によって原稿Qが第1画像読取部R1に搬送され、第1画像読取部R1を通過している原稿Qの画像を読み取る。一方、原稿搬送装置6を用いない原稿固定方式では、読み取る毎に原稿搬送装置6を開閉してコンタクトガラス11の第2画像読取部R2に原稿を1枚ずつ取り替えて読み取りを行う。
コンタクトガラス11の下方には図2に示すように、照明部20を有し、副走査方向に往復移動可能な光学ユニット30と、原稿Qからの反射光を反射するとともに、副走査方向に往復移動可能な反射ユニット40と、反射ユニット40からの光を受光するCCDセンサー16を有する光電変換ユニット15と、光学ユニット30および反射ユニット40を副走査方向に移動させる駆動モーター51を有する駆動機構50(図12参照)と、等が設けられている。
光学ユニット30は、照明部20の他に、照明部20から出射し原稿Qで反射された反射光を直接受けて所定方向(図2の左方向)に反射する第1ミラー31を有する。なお、照明部20の詳細構造については後述する。
反射ユニット40は図2に示すように、第1ミラー31からの反射光を受けて反射する第2ミラー41と、第2ミラー41からの反射光を受けて光電変換ユニット15に向かって反射する第3ミラー42と、を有する。
光電変換ユニット15は、反射ユニット40からの反射光を導入して集光するレンズ群17と、このレンズ群17で集光された原稿反射光を受けて電気信号に変換するCCDセンサー16と、を有し、画像読取装置10のフレーム10aに固定されている。
ここで、照明部20及び第1ミラー31は光学ユニット30の筐体(図示せず)に一体的に固定され、また、第2ミラー41および第3ミラー42は反射ユニット40の筐体(図示せず)に一体的に固定されており、これらの光学ユニット30と反射ユニット40は、相互に独立しているが連携して往復移動可能になっている。
つまり、上記のシートスルー方式で原稿画像の読取動作が行われる際は、光学ユニット30が第1画像読取部R1の直下に移動し、原稿反射光の光路長は所定長さに保持される。他方、原稿固定方式の際は、光学ユニット30と反射ユニット40は相互に原稿反射光の光路長を上記所定長さに維持しながら第2画像読取部R2を往復移動する。
このような構成のもと、照明部20から照射されて原稿Qの画像面で反射した原稿反射光は、第1ミラー31、第2ミラー41および第3ミラー42で反射してレンズ群17に導入され、レンズ群17で集光されてCCDセンサー16上に結像する。CCDセンサー16は、受光した反射光を電気信号に変換して出力する。
次に、照明部20の詳細構造について説明する。
照明部20は、主走査方向に延びる棒状(ここでは略円柱状)の第1導光部材21および第2導光部材22と、2個の第1光源27および2個の第2光源28と、によって構成されている。第1光源27および第2光源28は、LEDなどの発光素子からなる。
図2に示すように、第1導光部材21および第2導光部材22は、原稿Qで反射されCCDセンサー16で受光される光の光軸Lに対して副走査方向の一方側(左側)および他方側(右側)にそれぞれ配置されている。図3に示すように、第1導光部材21は、主走査方向一方端(図3の下端)に形成された第1端面21aと、主走査方向他方端(図3の上端)に形成された第2端面21bと、を有する。第2導光部材22は、主走査方向他方端(図3の上端)に形成された第1端面22aと、主走査方向一方端(図3の下端)に形成された第2端面22bと、を有する。
第1導光部材21の第1端面21aおよび第2導光部材22の第1端面22aには、第1光源27が対向配置されている。第1導光部材21の第2端面21bおよび第2導光部材22の第2端面22bには、第2光源28が対向配置されている。第1光源27および第2光源28から出射した光は、第1導光部材21および第2導光部材22に入射し、主走査方向に導光される。
図4に示すように、第1導光部材21および第2導光部材22の各々は、下部(原稿Qとは反対側の部分)に主走査方向に延びる第1プリズム領域23および第2プリズム領域24と、上部(原稿Q側の部分)に主走査方向に延びる光出射領域25と、を有する。
図4および図5に示すように、第1プリズム領域23は、第1光源27から出射し第1端面21aおよび22aに入射した光を光出射領域25に向かって反射する。図6および図7に示すように、第2プリズム領域24は、第2光源28から出射し第2端面21bおよび22bに入射した光を光出射領域25に向かって反射する。光出射領域25は、第1プリズム領域23および第2プリズム領域24からの光を原稿Qに向かって出射する。
第1プリズム領域23には図5に示すように、凹状の第1プリズム23aが主走査方向に沿って複数設けられている。第1プリズム23aは、主走査方向に対して傾斜し、第1端面21aおよび22aに入射した光を光出射領域25に向かって反射する第1反射面23bと、主走査方向に対して略垂直に配置され、第2端面21bおよび22bに入射した光を透過する第1透過面23cと、を有する。
第2プリズム領域24には図6に示すように、凹状の第2プリズム24aが主走査方向に沿って複数設けられている。第2プリズム24aは、主走査方向に対して第1反射面23bとは反対側に傾斜し、第2端面21bおよび22bに入射した光を光出射領域25に向かって反射する第2反射面24bと、主走査方向に対して略垂直に配置され、第1端面21aおよび22aに入射した光を透過する第2透過面24cと、を有する。
このため、第1光源27から出射し第1導光部材21および第2導光部材22に入射した光のうち、第1プリズム領域23に到達した光は光出射領域25から原稿Qに向かって出射し、第2プリズム領域24に到達した光は第2透過面24cから外部に漏れる。また、第2光源28から出射し第1導光部材21および第2導光部材22に入射した光のうち、第1プリズム領域23に到達した光は第1透過面23cから外部に漏れ、第2プリズム領域24に到達した光は光出射領域25から原稿Qに向かって出射する。すなわち、第1光源27が発光した場合、第1プリズム領域23の作用を受けた光が原稿Qを照射し、第2光源28が発光した場合、第2プリズム領域24の作用を受けた光が原稿Qを照射する。
ここで、第2反射面24bの主走査方向に対する傾斜角θ24b(図9参照)は、第1反射面23bの主走査方向に対する傾斜角θ23b(図8参照)よりも小さく設定されている。このため、副走査方向から見て、第2反射面24bで反射され光出射領域25から出射する光(図11参照)の原稿Qに対する入射角は、第1反射面23bで反射され光出射領域25から出射する光(図10参照)の原稿Qに対する入射角よりも大きくなる。
図4に示すように、第1導光部材21において、第2プリズム領域24は、第1プリズム領域23の副走査方向の一方側(図4の左側)に配置されている。第2導光部材22において、第2プリズム領域24は、第1プリズム領域23の副走査方向の他方側(図4の右側)に配置されている。言い換えると、第2プリズム領域24は、第1プリズム領域23の副走査方向外側に配置されている。このため、主走査方向から見て、第2プリズム領域24で反射され光出射領域25から出射する光(図6参照)の原稿Qに対する入射角は、第1プリズム領域23で反射され光出射領域25から出射する光(図4参照)の原稿Qに対する入射角よりも大きくなる。
また、図4に示すように、第1導光部材21の第1プリズム領域23で反射され光出射領域25から出射する光の光軸と、第2導光部材22の第1プリズム領域23で反射され光出射領域25から出射する光の光軸と、の交点P23は、コンタクトガラス11の上面上、又はコンタクトガラス11の上面から少しだけ上方の位置に配置される。その一方、図6に示すように、第1導光部材21の第2プリズム領域24で反射され光出射領域25から出射する光の光軸と、第2導光部材22の第2プリズム領域24で反射され光出射領域25から出射する光の光軸と、の交点P24は、コンタクトガラス11の下面から所定距離隔てた下方の位置に配置される。このため、交点P23とコンタクトガラス11の上面との距離L23(図4参照)は、交点P24とコンタクトガラス11の上面との距離L24(図6参照)よりも短くなっている。
図12は、画像読取装置10の制御経路の一例を示すブロック図である。図12に示すように、制御部(照明制御部)80は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等によって構成されており、操作パネル(取得部)60からの入力信号を受信したりするように構成されている。制御部80は、画像読取装置10全体を制御する。なお、制御部80は、画像形成装置100を制御する本体制御部(図示せず)との間で通信可能で、画像読取装置10のみを制御するように構成されていてもよいし、画像形成装置100を制御する本体制御部を兼ねるように構成されていてもよい。
例えば、制御部80は、設定されたプログラムに従い駆動機構50の駆動モーター51に制御信号を送信して光学ユニット30及び反射ユニット40の駆動を制御するとともに、照明部20の第1光源27および第2光源28の発光タイミングを個別に制御する。また、制御部80は、CCDセンサー16からの電気信号を、必要に応じて解像度処理、変倍処理或いは階調処理して画像データを作成する。
操作パネル60には、ユーザーにより原稿Qの種類に関する情報が入力される。具体的には、操作パネル60には、ユーザーにより原稿Qのサイズに関する情報が入力される。また、操作パネル60には、表面に凹凸を有さない原稿Q等の画像を読み取る通常読取モードを実行するか、又は表面に凹凸を有する原稿Q等(例えばクレジットカードや点字文書)の凹凸および画像を読み取るエンボス読取モードを実行するか、がユーザーにより入力される。そして、操作パネル60は、取得した情報を制御部80に送信する。
この画像読取装置10では、通常読取モードを実行する場合、制御部80は第2光源28を発光させず、第1光源27のみを発光させる。これにより、図4および図5に示すように、原稿Q等は正面方向(入射角の小さい方向)から照明されるので、原稿Q等にしわや折り目が形成されている場合であっても、影が生じるのを抑制することができる。
その一方、エンボス読取モードを実行する場合、制御部80は第1光源27を発光させず、第2光源28のみを発光させる。これにより、図6および図7に示すように、原稿Q等(例えばクレジットカードや点字文書)は斜め方向(入射角の大きい方向)から照明されるので、原稿Q等の凹凸に応じた影が生じ、原稿Q等の凹凸および画像を読み取ることができる。
なお、表面に凹凸を有する原稿Q等を斜め方向から照明すると、凹凸の段差の分だけ照明光が光軸からずれる。このとき、原稿Q等に対する光の入射角が大きいため、照明光の光軸からのずれ量(ずれ角度)が大きくなり、照射光量が低下する。このため、凹凸に応じた影が生じる。
本実施形態では、上記のように、第2端面21b、22bに入射し第2プリズム領域24で反射され光出射領域25から出射する光の原稿Q等に対する入射角は、第1端面21a、22aに入射し第1プリズム領域23で反射され光出射領域25から出射する光の原稿Q等に対する入射角よりも大きい。そして、制御部80は、原稿Q等の画像を読み取る通常読取モードにおいて、第1光源27および第2光源28のうちの第1光源27のみを発光させ、表面に凹凸を有する原稿Q等の凹凸を読み取るエンボス読取モードにおいて、第1光源27および第2光源28のうちの第2光源28のみを発光させる。これにより、第1光源27のみを発光させた場合、原稿Q等に対して正面方向から光を照射することにより、原稿Q等にしわや折り目が形成されている場合であっても、影が生じるのを抑制することができるので、原稿Q等の画像を読み取ることができる。また、第2光源28のみを発光させた場合、原稿Q等に対して斜め方向から光を照射することにより、原稿Q等の凹凸に応じて影が生じるので、凹凸を読み取ることができる。
また、表面に凹凸を有する原稿Q等の凹凸を読み取るために、第1導光部材21の第2端面21bおよび第2導光部材22の第2端面22bに対向するように第2光源28を配置するとともに、第1導光部材21および第2導光部材22に第2プリズム領域24を設けるだけなので、画像読取装置10が上下方向に大型化するのを抑制することができる。
また、上記のように、第2プリズム24aの第2反射面24bの主走査方向に対する傾斜角θ24bは、第1プリズム23aの第1反射面23bの主走査方向に対する傾斜角θ23bよりも小さい。これにより、副走査方向から見て、第2端面21b、22bに入射し第2プリズム領域24で反射され光出射領域25から出射する光の原稿Q等に対する入射角を、第1端面21a、22aに入射し第1プリズム領域23で反射され光出射領域25から出射する光の原稿Q等に対する入射角よりも容易に大きくすることができる。
また、上記のように、第1導光部材21において、第2プリズム領域24は第1プリズム領域23の副走査方向の一方側(図4の左側)に配置され、第2導光部材22において、第2プリズム領域24は第1プリズム領域23の副走査方向の他方側(図4の右側)に配置されている。すなわち、第2プリズム領域24は、第1プリズム領域23の副走査方向外側に配置されている。これにより、主走査方向から見て、第2端面21b、22bに入射し第2プリズム領域24で反射され光出射領域25から出射する光の原稿Q等に対する入射角を、第1端面21a、22aに入射し第1プリズム領域23で反射され光出射領域25から出射する光の原稿Q等に対する入射角よりも容易に大きくすることができる。
また、上記のように、通常読取モードにおいて第1導光部材21から原稿Q等に向かう光の光軸と第2導光部材22から原稿Q等に向かう光の光軸との交点P23と、コンタクトガラス11の上面と、の距離L23は、エンボス読取モードにおいて第1導光部材21から原稿Q等に向かう光の光軸と第2導光部材22から原稿Q等に向かう光の光軸との交点P24と、コンタクトガラス11の上面と、の距離L24よりも短い。これにより、第2光源28のみを発光させた場合、原稿Q等の凹凸の段差(高さ)に応じた照射光量の低下を大きくすることができるので、原稿Q等の凹凸に応じた影をより生じさせることができる。このため、凹凸をより読み取りやすくすることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、本発明の画像読取装置が搭載される画像形成装置として、ここではデジタル複合機についてのみ示したが、本発明はアナログ方式の複写機やカラー複写機等の、他のタイプの画像形成装置、或いは画像形成装置と別体のイメージスキャナーにも適用できるのはもちろんである。
3 画像形成部
10 画像読取装置
11 コンタクトガラス
16 CCDセンサー(光電変換部)
20 照明部
21 第1導光部材
21a、22a 第1端面
21b、22b 第2端面
22 第2導光部材
23 第1プリズム領域
23a 第1プリズム
23b 第1反射面
24 第2プリズム領域
24a 第2プリズム
24b 第2反射面
25 光出射領域
27 第1光源
28 第2光源
80 制御部(照明制御部)
100 画像形成装置
L 光軸
L23、L24 距離
P23、P24 交点
Q 原稿(被読取体)
θ23b、θ24b 傾斜角
10 画像読取装置
11 コンタクトガラス
16 CCDセンサー(光電変換部)
20 照明部
21 第1導光部材
21a、22a 第1端面
21b、22b 第2端面
22 第2導光部材
23 第1プリズム領域
23a 第1プリズム
23b 第1反射面
24 第2プリズム領域
24a 第2プリズム
24b 第2反射面
25 光出射領域
27 第1光源
28 第2光源
80 制御部(照明制御部)
100 画像形成装置
L 光軸
L23、L24 距離
P23、P24 交点
Q 原稿(被読取体)
θ23b、θ24b 傾斜角
Claims (5)
- 被読取体が載置されるコンタクトガラスと、
前記コンタクトガラスの下方に配置され、前記被読取体に光を照射する照明部と、
前記被読取体からの反射光を受光し、受光した反射光を電気信号に変換して出力する光電変換部と、
前記照明部を制御する照明制御部と、
を備え、
前記照明部は、
主走査方向に延びるとともに、前記被読取体で反射され前記光電変換部で受光される光の光軸に対して副走査方向の一方側および他方側にそれぞれ配置される第1導光部材および第2導光部材と、
前記第1導光部材の主走査方向一方端および前記第2導光部材の主走査方向他方端にそれぞれ形成された第1端面に対向配置される2個の第1光源と、
前記第1導光部材の主走査方向他方端および前記第2導光部材の主走査方向一方端にそれぞれ形成された第2端面に対向配置される2個の第2光源と、
を有し、
前記第1導光部材および前記第2導光部材の各々は、
前記被読取体とは反対側の部分に前記主走査方向に延びるようにそれぞれ設けられ、前記第1光源から出射し前記第1端面に入射した光を反射する第1プリズム領域、及び前記第2光源から出射し前記第2端面に入射した光を反射する第2プリズム領域と、
前記被読取体側の部分に前記主走査方向に延びるように設けられ、前記第1プリズム領域および前記第2プリズム領域で反射した光を前記被読取体に向かって出射する光出射領域と、
を有し、
前記第2端面に入射し前記第2プリズム領域で反射され前記光出射領域から出射する光の前記被読取体に対する入射角は、前記第1端面に入射し前記第1プリズム領域で反射され前記光出射領域から出射する光の前記被読取体に対する入射角よりも大きく、
前記照明制御部は、
前記被読取体の画像を読み取る通常読取モードにおいて、前記第1光源および前記第2光源のうちの前記第1光源のみを発光させ、
表面に凹凸を有する前記被読取体の凹凸および画像を読み取るエンボス読取モードにおいて、前記第1光源および前記第2光源のうちの前記第2光源のみを発光させることを特徴とする画像読取装置。 - 前記第1プリズム領域には、前記第1端面に入射した光を前記光出射領域に向かって反射する第1反射面を有する第1プリズムが前記主走査方向に沿って複数設けられており、
前記第2プリズム領域には、前記第2端面に入射した光を前記光出射領域に向かって反射する第2反射面を有する第2プリズムが前記主走査方向に沿って複数設けられており、
前記第2反射面の前記主走査方向に対する傾斜角は、前記第1反射面の前記主走査方向に対する傾斜角よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記第1導光部材において、前記第2プリズム領域は前記第1プリズム領域の前記副走査方向の一方側に配置され、
前記第2導光部材において、前記第2プリズム領域は前記第1プリズム領域の前記副走査方向の他方側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。 - 前記通常読取モードにおいて前記第1導光部材から前記被読取体に向かう光の光軸と前記第2導光部材から前記被読取体に向かう光の光軸との交点と、前記コンタクトガラスの上面と、の距離は、前記エンボス読取モードにおいて前記第1導光部材から前記被読取体に向かう光の光軸と前記第2導光部材から前記被読取体に向かう光の光軸との交点と、前記コンタクトガラスの上面と、の距離よりも短いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置により読み取られた画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019009019A JP2020120237A (ja) | 2019-01-23 | 2019-01-23 | 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019009019A JP2020120237A (ja) | 2019-01-23 | 2019-01-23 | 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020120237A true JP2020120237A (ja) | 2020-08-06 |
Family
ID=71891307
Family Applications (1)
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JP2019009019A Pending JP2020120237A (ja) | 2019-01-23 | 2019-01-23 | 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 |
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-
2019
- 2019-01-23 JP JP2019009019A patent/JP2020120237A/ja active Pending
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