JP2020119963A - ギャップ材及び電磁機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギャップ材と鉄心とをよりいっそう強固に固定できるギャップ材を提供する。【解決手段】電磁機器の鉄心に設けたギャップに配置されるギャップ材10は、互いに反対側の第1面11及び第2面12であって、ギャップを形成する一対の鉄心端面に当接する第1面11及び第2面12と、第1面11と第2面12との双方に凸部11a、12aを有する。ギャップ材の凸部11a、12aは、一対の鉄心端面から圧力を受けたときに弾性変形する。【選択図】図1A

Description

本発明は、リアクトル、変圧器等の電磁機器の鉄心のギャップに配置されるギャップ材、及びこのようなギャップ材を用いた鉄心を有する電磁機器に関する。
鉄心にギャップを設けこのギャップにギャップ材を配置した構成のリアクトルが知られている。例えば、特許文献1は、環状のコアと、この環状コアの直線コア片に巻回されたコイルとからなるリアクトルであって、直線コア片がI字コア片とギャップ材とを交互に配置した構成とされたものを記載している。このリアクトルでは、インダクタンスの設計値が得られるようにI字コア片間のギャップ長が調整され、この状態が維持されるように環状のコアがモールド材で固定される。
特開2010−118611号公報
上述のようなギャップ材を用いるリアクトルでは、ギャップ材と鉄心間を接着剤で固定し、さらにギャップ材を挟む鉄心にギャップ長が短くなる向きの外力を加えて鉄心の振動を抑制し、騒音を減少させる構成をとることが一般的であり、ギャップ材の形状は直方体状、或いは板状のものが一般的である。しかし、直方体状或いは板状のギャップ材と鉄心とは面接触であるため、外力による加圧力が分散し、ギャップ材に加わる単位面積当たりの加圧力は小さくなる。ギャップ材と鉄心とをよりいっそう強固に固定できるギャップ材及び当該ギャップ材を用いた電磁機器が求められている。
本開示の一側面は、電磁機器の鉄心に設けたギャップに配置されるギャップ材において、互いに反対側の第1面及び第2面であって、前記ギャップを形成する一対の鉄心端面に当接する第1面及び第2面と、前記第1面と前記第2面との双方が有する凸部であって、前記一対の鉄心端面から圧力を受けたときに弾性変形する凸部と、を備えるギャップ材である。
本開示の別の側面は、ギャップを形成する一対の鉄心端面を有する鉄心と、上述のギャップ材とを備え、前記ギャップ材は、前記凸部が前記一対の鉄心端面から圧力を受けて弾性変形した状態で、前記ギャップに配置されている、電磁機器である。
上記構成によれば、ギャップ材と鉄心とをよりいっそう強固に固定することが可能となる。
添付図面に示される本発明の典型的な実施形態の詳細な説明から、本発明のこれらの目的、特徴および利点ならびに他の目的、特徴および利点がさらに明確になるであろう。
第1実施形態に係るギャップ材の斜視図である。 図1Aのギャップ材の側面図である。 スペーサ部を有するギャップ材の斜視図である。 鉄心のギャップにギャップ材が配置された状態を示す図である。 鉄心のギャップにギャップ材が配置された状態を示す図である。 E型鉄心を有するリアクトルの構成例を示す図である。 並列に連接される複数の管状部分を有するギャップ材の斜視図である。 図6Aのギャップ材の側面図である。 放射状のギャップ材部分を有するギャップ材の斜視図である。 三相リアクトルの斜視図である。 図8の三相リアクトルの断面図である。 板状部を有するギャップ材の斜視図である。 図10Aのギャップ材の平面図である。 図10Aのギャップ材を三相リアクトルに組付けた状態を示す図である。 他の構成例の板状部を有するギャップ材の斜視図である。 図11Aのギャップ材の側面図である。 板状部に突起を設けたギャップ材の斜視図である。 単相リアクトルの構成を示す断面図である。 4つの放射状のギャップ材部分を有するギャップ材の構成を示す上面図である。
次に、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。参照する図面において、同様の構成部分または機能部分には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。また、図面に示される形態は本発明を実施するための一つの例であり、本発明は図示された形態に限定されるものではない。
第1実施形態
図1Aは第1実施形態に係るギャップ材10の構成を表す斜視図である。図1Bはギャップ材10を図1A中のA方向から見た側面図である。ギャップ材10は、樹脂等の非磁性材料で形成され、図3に例示されているように、リアクトルや変圧器等の電磁機器50の鉄心片21、22間のギャップGに配置される。ギャップ材10は、互いに反対側の第1面11及び第2面12であって、ギャップGを形成する一対の鉄心端面21a、22aに当接する第1面11及び第2面12と、第1面11と第2面12との双方が有する凸部(11a、12a)であって、一対の鉄心端面21a、22aから圧力を受けたときに弾性変形する凸部(11a、12a)とを備える。
ギャップ材10の第1面11及び第2面12は、波型に湾曲した板厚tの板の両面であり、凸部11a、12aが波型に沿って第1面11と第2面12との双方に交互に設けられる。図3に示すように、ギャップ材10は波型の振幅方向がギャップ長方向Bとなる状態でギャップGに挿入される。電磁機器50のインダクタンスの設計値を得るためのギャップ長をLとするとき、ギャップ材10は凸部11a、12aが規定するギャップ材の厚み方向Tの寸法Dがギャップ長Lより大きい。これにより、ギャップ材10をギャップGに挿入し、鉄心片21、22がギャップ長Lを有するように固定枠(不図示)で固定された状態では、ギャップ材10にギャップ長方向Bにおいて加圧力Fが作用し、ギャップ材10は、ギャップ長方向Bにおいて圧縮され弾性変形している。ギャップ材10がギャップGに挿入された状態では、ギャップ材10の第1面11は凸部11aにおいて鉄心端面21aと接触し、第2面12は凸部12aにおいて鉄心端面22aと接触する。すなわち、ギャップ材10は、凸部11a、12aが鉄心端面21a、22aに局部的に当接する構成である。よって、ギャップ材10の弾性変形に伴う応力が凸部11a、12aに集中するため、ギャップ材と鉄心端面とが面接触するような構成の場合と比較して、ギャップ材と鉄心端面との間の固定力を高めることができる。
上述のように構成されたギャップ材10は、ギャップ材10に作用させる外力F、ギャップ材の材質、板厚t、波型の形状(振幅D、凸部11aのピッチp等)によりギャップ材10の弾性変形量を調整することができる。したがって、材料の種類を増やすことなく、板厚tや波型の形状を調整することでギャップ材の硬さの調整が可能である。
ギャップ材10の第1面11には凸部11aの間に凹部11bが形成され、第2面12には凸部12a間に凹部12bが形成されている。これにより、ギャップ材10と鉄心端面21a、22aとの間には隙間hが形成され含浸材が浸透しやすくなるため、含浸材によって鉄心21、22とギャップ材10が強固に固定され、接着剤は不要になる。
図2は、ギャップ材10の変形例として、第1面11及び第2面12に交差する方向へ延長されるスペーサ部15を設けた構成を有するギャップ材10Aの斜視図である。スペーサ部15は、凸部11a、12aが規定するギャップ材10Aの厚み方向Tの寸法Dよりも該厚み方向Tにおいて小さい寸法Wを有する。なお、図2では一例としてギャップ材10Aの凸部11a(12a)のピッチ方向Cの両端部に枠部15を設けた構成を示した。ギャップ材10Aを電磁機器50に用いる場合には、スペーサ部15の寸法Wをギャップ長Lに等しくなるように設計し、図4に示すようにギャップGに配置する。このようなギャップ材10Aを電磁機器50に用いることで、よりいっそう容易且つ確実にギャップ長Lを確保することが可能となる。
スペーサ部15は、凸部11a、12aよりも厚み方向Tにおける剛性が高くなるように設計される。一例として図2に示すように、スペーサ部15を凸部11a、12aの延長方向Eに垂直な面で切断した場合の断面が厚み方向Tに平行な辺を有する矩形状となるように設計することで、スペーサ部15と凸部11a、12aの材質及び板厚が同等の場合でも、スペーサ部15の剛性を凸部11a、12aよりも高めることができる。或いは、スペーサ部15に凸部11a、12aよりも固い材質の材料を用いることで、スペーサ部15の剛性を凸部11a、12aよりも高めるようにしても良い。
図5は、本開示の一実施形態による電磁機器の一例として、上述したギャップ材10Aを用いて構成したリアクトル150を示す断面図である。リアクトル150は、各々が三つの脚部鉄心(110a−110c、120a−120c)を有する一対のE型鉄心(110、120)であって、該一対のE型鉄心の一方のE型鉄心110の三つの脚部鉄心(110a−110c)の鉄心端面と、他方のE型鉄心120の三つの脚部鉄心(120a−120c)の鉄心端面とがそれぞれ対向するように配置された一対のE型鉄心(110、120)を備える。リアクトル150は、更に中央の脚部鉄心110b、120bに巻回されたコイル130を備える。E型鉄心110、120の互いに対向し合う3つの脚部鉄心(110a−110c、120a−120c)の間にはギャップG1−G3が形成され、これらギャップG1−G3にそれぞれギャップ材10Aが配置されている。一対の鉄心110、120は、固定枠(不図示)により、ギャップ材10Aを圧縮する方向の外力がギャップ材10Aにかかる状態で固定されている。本実施形態に係るギャップ材を用いてこのようにリアクトルを構成することにより、インダクタンスの設計値を安定的に確保しつつギャップ材と鉄心間の固定力を高めることができ、鉄心の振動による騒音を抑制することができる。
第2実施形態
図6Aは第2実施形態に係るギャップ材30の構成を表す斜視図である。図6Bはギャップ材30を図6A中のA方向から見た側面図である。ギャップ材30は、第1実施形態のギャップ材10と同様に、樹脂等の非磁性材料で形成され、リアクトルや変圧器等の電磁機器50の鉄心片21、22間のギャップGに配置される。ギャップ材30は、互いに反対側の第1面31及び第2面32であって、ギャップGを形成する一対の鉄心端面21a、22aに当接する第1面31及び第2面32と、第1面31と第2面32との双方が有する凸部31a、32aであって、一対の鉄心端面21a、22aから圧力を受けたときに弾性変形する凸部31a、32aとを備える。より詳細には、第1面31及び第2面32は、並列に連接される複数の管状部分33を有する板の両面であり、凸部31a、32aが複数の管状部分33の各々によって第1面31と第2面32との双方に設けられている。
ギャップ材30は凸部31a、32aが規定する厚み方向Tがギャップ長方向Bとなる状態でギャップGに挿入される。ギャップ材30は厚み方向Tの寸法Dがギャップ長Lより大きい。これにより、ギャップ材30をギャップGに挿入し、鉄心片21、22がギャップ長Lを有するように固定枠(不図示)で固定された状態では、ギャップ材30にギャップ長方向Bにおいて加圧力Fが作用し、ギャップ材30は、ギャップ長方向Bにおいて圧縮され弾性変形する。
上述の構成によりギャップ材30は、ギャップ材10と同様の有利な効果を奏することができる。ギャップ材30に、ギャップ材10Aと同様なスペーサ部15を設けることもできる。また、ギャップ材30は、図5で示したリアクトル150のギャップG1−G3に配置して用いることができる。
第3実施形態
図7は第3実施形態に係るギャップ材200の斜視図である。ギャップ材200は、放射状に延長される少なくとも三つのギャップ材部分210、220、230を備え、これらギャップ材部分210、220、230の各々が第1実施形態のギャップ材10と同様の構成を有する。すなわち、ギャップ材部分210は一対の鉄心端面に当接する第1面211及び第2面212と、第1面211と第2面212との双方が有する凸部(211a、212a)であって、一対の鉄心端面から圧力を受けたときに弾性変形する凸部(211a、212a)とを備える。ギャップ材部分220もギャップ材部分210と同様に構成された第1面221及び第2面222と、凸部221a、222aとを備える。ギャップ材部分230もギャップ材部分210と同様に構成された第1面231及び第2面232と、凸部231a、232aとを備える。
図8及び図9は、それぞれ、本開示の他の実施形態による電磁機器として、ギャップ材200が用いられる三相リアクトル300を示す斜視図、断面図である。なお、図8では、説明の便宜のためコイルを省略している。三相リアクトル300は鉄心350を備える。鉄心350は、外周部鉄心320と、外周部鉄心320の内側で放射状に配置され、放射中心領域で互いに対向する鉄心端面341a、342a、343aを各々が有する少なくとも三つの脚部鉄心341−343とを備える。脚部鉄心341−343は、外周部鉄心320の内面に接するか、または、該内面に結合されるように構成されていても良い。三つの脚部鉄心341−343の鉄心端面341a−343aの間にギャップ301−303が形成される。ギャップ301−303は、放射中心領域で対向する少なくとも三対の鉄心端面の間(341aと342a間、342aと343a間、及び、343aと341a間)に放射状に形成される。ギャップ301−303各々のギャップ長はLであるものとする(図9)。
三つの脚部鉄心341−343にそれぞれコイル351−353が巻回され三つの鉄心コイル331−333が構成されている。鉄心コイル331−333は、略六角形の外周部鉄心320の内側において周方向に等間隔で配置されている。なお、外周部鉄心320が他の回転対称形状、例えば円形であってもよい。また、鉄心コイルの数は3の倍数であればよく、その場合に、三相リアクトルを構成することができる。なお、各鉄心コイル331−333に1次コイル及び2次コイルを含む構成とすることにより、三相変圧器を構成することも可能である。
図8及び図9に示した構成例では、外周部鉄心320は周方向に分割された複数、例えば三つの外周部鉄心部分324−326より構成されている。外周部鉄心部分324−326は、それぞれ脚部鉄心341−343に一体的に構成されている。外周部鉄心部分324−326および脚部鉄心341−343は、複数の鉄板、炭素鋼板、電磁鋼板を積層するか、または圧粉鉄心から形成される。このように外周部鉄心320が複数の外周部鉄心部分324−326から構成される場合には、外周部鉄心320が大型である場合であっても、そのような外周部鉄心320を容易に製造できる。
脚部鉄心341−343のそれぞれの半径方向内側の鉄心端面341a−343aは外周部鉄心320の中心近傍に位置している。図面においては鉄心端面341a−343aの各々は外周部鉄心320の中心に向かって収斂しており、その先端角度は約120度である。
ギャップ材200のギャップ材部分210、220、230の各々の厚み方向の寸法Dは、ギャップ長Lよりも大きい。三相リアクトル300を製造する際には、三つの外周部鉄心部分324−326の鉄心端面341a−343aでギャップ材200を挟み込み、ギャップ長が設計値のギャップ長Lとなる状態で三つの外周部鉄心部分324−326を固定枠(不図示)で固定する。この状態では、ギャップ材部分210、220、230の各々は厚み方向に圧縮され弾性変形している。
以上のようにギャップ材200を用いることで、外周部鉄心と、外周部鉄心の内側で放射状に配置された少なくとも三つの脚部鉄心とを含む電磁機器において、インダクタンスの設計値を得るギャップ長を容易に確保しつつ、ギャップ材と鉄心との固定力を高めることができる。上述の構成により、ギャップ材200は、ギャップ材10と同様の有利な効果を奏することができる。ギャップ材200のギャップ材部分210、220、230の各々に、ギャップ材10Aと同様なスペーサ部15を設けることもできる。
図10Aは、ギャップ材200の端部に板状部260を設けたギャップ材200Aの斜視図である。図10Bは、ギャップ材200Aの板状部260を図10Aの矢印A方向からみた平面図である。板状部260は、平面視三角形状の板状部材であり、三角形の各頂点がギャップ材部分210、220、230に対応する位置にある。板状部260は、ギャップ材部分210、220、230の各々の端部に連結されている。板状部260は、ギャップ材200Aが三相リアクトル300に図10Cのように組み付けられた状態で鉄心350等の振動に伴う騒音の外部への音漏れを防止する、ギャップ材200Aの鉄心350への組付け時におけるギャップ材200Aの落下防止等の機能を有する。なお、図10Cでは便宜上、コイルを省略している。
板状部260は、板状部260の板厚方向に貫通する複数の貫通孔261aを有する(図10A、10Bでは一部のみに符号をつけている)。貫通孔261aは、図10Bの平面視において、ギャップ材部分210の第1面211に形成された凸部211a間の凹部、第2面212に形成された凸部212a間の凹部212b、ギャップ材部分220の第1面221に形成された凸部221a間の凹部、第2面222に形成された凸部222a間の凹部222b、ギャップ材部分230の第1面231に形成された凸部231a間の凹部231b、第2面232に形成された凸部232a間の凹部にそれぞれ対応する位置に形成されている。なお、図10Bでは便宜上、一部の凹部にのみ符号を付している。このような貫通孔261aを設けることにより、音漏れ防止及び組立時の落下防止機能を維持しつつ、ギャップ材200Aと鉄心端面341a−343aとの間の隙間に含浸材を浸透し易くする機能を維持することができる。
図11Aは、ギャップ材200の端部に音漏れ防止及び組立時の落下防止用の板状部270を設けたギャップ材200Bの斜視図である。図11Bは、ギャップ材200Bの側面図である。板状部270は上述の板状部260と同様の三角形の板状部材である。図11Bに示されるように、板状部270は、放射状のギャップ材部分210、220、230の中心部の軸部271においてのみギャップ材部分210、220、230と連結されており、軸部271以外の部分では板状部270とギャップ材部分210、220、230との間には隙間GAが形成されている。この構成により、音漏れ防止及び組立時の落下防止機能を維持しつつ、ギャップ材200Bと鉄心端面341a−343aとの間の隙間に含浸材を浸透しやすくする機能を維持することができる。
図12は、図11A、11Bに示したギャップ材200Bの板状部270の上面中央部に突起272を設けたギャップ材200Cの斜視図である。例えばリアクトル300の製造時にロボットがこの突起272を把持することで、ギャップ材200Cを容易にハンドリングすることが可能となる。
図13は、外周部鉄心と、外周部鉄心の内側で放射状に配置された少なくとも三つの脚部鉄心とを含む電磁機器の他の構成例として、4つの脚部鉄心441−444を有する単相リアクトル400の断面図である。単相リアクトル400は鉄心450を備える。鉄心450は、外周部鉄心420と、外周部鉄心420の内側で放射状に配置され、放射中心領域で互いに対向する鉄心端面441a−444aをそれぞれ有する4つの脚部鉄心441−444を備える。脚部鉄心441−444の鉄心端面441a−444aの間にギャップ401−404が形成される。ギャップ401−404は、放射中心領域で対向する四対の鉄心端面の間(441aと442a間、442aと443a間、443aと444a間、及び、444aと441a間)に放射状に形成される。ギャップ401−404各々のギャップ長はLであるものとする。
脚部鉄心441−444にそれぞれコイル451−454が巻回され四つ鉄心コイル431−434が構成されている。鉄心コイル431−434は、略8角形の外周部鉄心420の内側において周方向に等間隔で配置されている。鉄心450は、鉄心部分424−427から構成されていても良い。外周部鉄心420が他の回転対称形状、例えば円形であってもよい。また、鉄心コイルの数は4以上の偶数であればよく、その場合に、単相リアクトルを構成することができる。このような4つ以上の偶数の鉄心コイルを有する単相変圧器では、各コイルを直列或いは並列で接続することができる。
このような単相リアクトル400のギャップ401−404に用いるギャップ材としては、図7に図示のギャップ材200のギャップ材部分の数を4つとしたギャップ材200Dを用いる。図14にギャップ材200Dの図7の矢印Aに対応する方向から見た上面図を示す。図14に示される通りギャップ材200Dは、4つのギャップ材部分261−264を有する。ギャップ材部分261−264の各々は、図7のギャップ材200のギャップ材部分210と同じ構成を有する。ギャップ材200Dは、ギャップ材部分261−264が、鉄心450のギャップ101−104に配置されるように用いられる。
以上説明したとおり、各実施形態によれば、ギャップ材と鉄心とをよりいっそう強固に固定できるギャップ材及び当該ギャップ材を用いた電磁機器を提供することができる。
以上、典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、上述の各実施形態に変更及び種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。
ギャップ材の第1面又は第2面に形成される凸部の形状や個数に関する上述の実施形態における構成は例示であり、凸部の形状、大きさ、及び個数としては様々な構成例があり得る。図1A等に示したギャップ材10の波型の形状も一例であり、矩形波状、三角波状等、波型の形状として様々なタイプの形状があり得る。
ギャップ材が用いられる鉄心の構成に関する上述の実施形態は例示であり、本実施形態によるギャップ材は様々な形状の鉄心のギャップに用いることができる。
10、10A ギャップ材
11 第1面
11a、12a 凸部
12 第2面
21a、22a 鉄心端面
30 ギャップ材
31 第1面
31a、32a 凸部
32 第2面
50 電磁機器
110、120 E型鉄心
150 リアクトル
200 ギャップ材
210、220、230 ギャップ材部分
211、221、231 第1面
212、222、232 第2面
211a、212a 凸部
221a、222a 凸部
231a、232a 凸部
300 三相リアクトル
320 外周部鉄心
341−343 脚部鉄心
350 鉄心
400 単相リアクトル
420 外周部鉄心
441−444 脚部鉄心
450 鉄心

Claims (9)

  1. 電磁機器の鉄心に設けたギャップに配置されるギャップ材において、
    互いに反対側の第1面及び第2面であって、前記ギャップを形成する一対の鉄心端面に当接する第1面及び第2面と、
    前記第1面と前記第2面との双方が有する凸部であって、前記一対の鉄心端面から圧力を受けたときに弾性変形する凸部と、
    を備えるギャップ材。
  2. 前記第1面及び前記第2面は、波型に湾曲した板の両面であり、前記凸部が前記波型に沿って前記第1面と前記第2面との双方に交互に設けられる、請求項1に記載のギャップ材。
  3. 前記第1面及び前記第2面は、並列に連接される複数の管状部分を有する板の両面であり、前記凸部が前記複数の管状部分の各々によって前記第1面と前記第2面との双方に設けられる、請求項1に記載のギャップ材。
  4. 前記第1面及び前記第2面に交差する方向へ延長されるスペーサ部であって、前記凸部が規定するギャップ材の厚み方向の寸法よりも該厚み方向において小さい寸法を有するスペーサ部をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のギャップ材。
  5. 前記スペーサ部は前記凸部よりも前記厚み方向において高い剛性を有する、請求項4に記載のギャップ材。
  6. ギャップを形成する一対の鉄心端面を有する鉄心と、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のギャップ材とを備え、
    前記ギャップ材は、前記凸部が前記一対の鉄心端面から圧力を受けて弾性変形した状態で、前記ギャップに配置されている、
    電磁機器。
  7. 前記鉄心は、
    外周部鉄心と、
    前記外周部鉄心の内面に接するか、または、該内面に結合された少なくとも三つの鉄心コイルと、を具備し、
    前記少なくとも三つの鉄心コイルのそれぞれは、脚部鉄心と該脚部鉄心に巻回されたコイルとから構成されており、
    前記少なくとも三つの鉄心コイルのうちの一つの鉄心コイルと該一つの鉄心コイルに隣接する鉄心コイルとの間には磁気的に連結可能な前記ギャップが形成されており、
    前記脚部鉄心のそれぞれは前記外周部鉄心の半径方向にのみ延びており、
    互いに隣接する二つの前記脚部鉄心の半径方向内側端部は単一の前記ギャップを介して磁気的に連結されている、
    請求項6に記載の電磁機器。
  8. 前記ギャップは、少なくとも三つの前記脚部鉄心の前記半径方向内側端部に形成された少なくとも三対の前記鉄心端面の間に放射状に形成され、
    前記ギャップ材は、放射状に延長される少なくとも三つのギャップ材部分であって、各々が前記凸部を有する少なくとも三つのギャップ材部分を有する、
    請求項7に記載の電磁機器。
  9. 前記鉄心は、各々が三つの脚部鉄心を有する一対のE型鉄心であって、該一対のE型鉄心の一方のE型鉄心の前記三つの脚部鉄心の鉄心端面と、他方のE型鉄心の前記三つの脚部鉄心の鉄心端面とがそれぞれ対向するように配置された一対のE型鉄心を備え、
    前記ギャップは、前記一方のE型鉄心の前記三つの脚部鉄心の鉄心端面と、前記他方のE型鉄心の前記三つの脚部鉄心の鉄心端面との間にそれぞれ形成される、
    請求項6に記載の電磁機器。
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