JP2020119812A - プレスフィット端子、及び、端子付き基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】過大な力が基板に加わることを抑制することができるプレスフィット端子を提供する。【解決手段】プレスフィット端子1は、基板20のスルーホール23に対する挿入方向Xに対して直交する第1直交方向Yに対向して位置し挿入方向Xに沿ってスルーホール23に圧入される一対の圧入部50a、50b、及び、当該一対の圧入部50a、50bの間に位置し、当該一対の圧入部50a、50bが当該第1直交方向Yの内側へ変形することを許容する貫通孔8を有するコンプライアント部5を備える。一対の圧入部50a、50bは、それぞれ、第1直交方向Y、及び、第1直交方向Yと直交する第2直交方向Zを含む平面における断面視において、貫通孔8側の内壁面54a、54bに、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差して延在し、スルーホール23への圧入時に他方の圧入部50a、50bと当接可能であるガイド面55a、55bを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、プレスフィット端子、及び、端子付き基板に関する。
従来のプレスフィット端子として、例えば特許文献1は、以下の発明を開示している。プレスフィット端子は、基部及び先端部を有し、先端部から基部側へ向かい筒状導体部に圧入されて筒状導体部と電気的に接続されるものである。プレスフィット端子は、一対の圧接部と、第1連結部と、第2連結部とを備えている。一対の圧接部は、基部と先端部との間に設けられ、互いに対向するように配置され、筒状導体部に挿入されて当該筒状導体部の内面にそれぞれ接触するものである。第1連結部は、一対の圧接部の間に設けられ、圧接部どうしを連結し、かつ、基部との間に第1開口を形成するものである。第2連結部は、一対の圧接部の間に設けられ、第1連結部より先端部側に位置し、圧接部どうしを連結し、かつ、第1連結部との間に第2開口を形成するとともに、先端部との間に第3開口を形成するものである。
特開2011−90797号公報
ところで、特許文献1に開示されているプレスフィット端子は、スルーホール(筒状導体部)に圧入したとき、過大な力が基板に加わることを抑制する点で改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、過大な力が基板に加わることを抑制することができるプレスフィット端子、及び、端子付き基板の提供を目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るプレスフィット端子は、基板のスルーホールに対する挿入方向に対して直交する第1直交方向に対向して位置し前記挿入方向に沿って前記スルーホールに圧入される一対の圧入部、及び、当該一対の圧入部の間に位置し、当該一対の圧入部が当該第1直交方向の内側へ変形することを許容する貫通孔を有するコンプライアント部を備え、前記一対の圧入部は、それぞれ、前記第1直交方向、及び、前記第1直交方向と直交する第2直交方向を含む平面における断面視において、前記貫通孔側の内壁面に、前記第1直交方向及び前記第2直交方向に対して交差して延在し、前記スルーホールへの圧入時に他方の圧入部と当接可能であるガイド面を有することを特徴とする。
また、上記プレスフィットにおいて、前記ガイド面は、前記一対の圧入部の前記スルーホールへの圧入時に、前記他方の圧入部と当接して当該圧入部を前記第1直交方向及び前記第2直交方向に対して交差する方向へガイドすることが好ましい。
また、上記プレスフィットにおいて、前記内壁面は、前記ガイド面の前記第2直交方向に隣接して位置し、前記第1直交方向に対して直交する平面である直交面と、前記ガイド面とを有し、前記一対の圧入部は、互いの前記ガイド面と前記直交面とが前記第1直交方向に対して相互に向かい合い、互いの前記直交面同士が前記第1直交方向に対して正対しないことが好ましい。
また、上記プレスフィットにおいて、前記ガイド面は、前記第1直交方向及び前記第2直交方向に対してそれぞれ傾斜する傾斜面であることが好ましい。
また、上記プレスフィットにおいて、前記ガイド面は、曲面であることが好ましい。
また、上記プレスフィットにおいて、前記ガイド面と前記直交面との境界は、前記コンプライアント部の前記第2直交方向の中央位置であることが好ましい。
また、上記プレスフィットにおいて、前記ガイド面は、前記コンプライアント部の前記第2直交方向の中央位置を超えて延在することが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明に係る端子付き基板は、スルーホールを有する基板と、前記スルーホールに圧入されたプレスフィット端子とを備え、前記プレスフィット端子は、基板のスルーホールに対する挿入方向に対して直交する第1直交方向に対向して位置し前記挿入方向に沿って前記スルーホールに圧入される一対の圧入部、及び、当該一対の圧入部の間に位置し、当該一対の圧入部が当該第1直交方向の内側へ変形することを許容する貫通孔を有するコンプライアント部を備え、前記一対の圧入部は、それぞれ、前記第1直交方向、及び、前記第1直交方向と直交する第2直交方向を含む平面における断面視において、前記貫通孔側の内壁面に、前記第1直交方向及び前記第2直交方向に対して交差して延在し、前記スルーホールへの圧入時に他方の圧入部と当接可能であるガイド面を有し、一方の前記内壁面の前記ガイド面と、他方の前記内壁面の前記ガイド面とが接触することを特徴とする。
本発明に係るプレスフィット端子、及び端子付き基板の一対の圧入部は、以下の構成を有している。一対の圧入部は、それぞれ、第1直交方向、及び、第1直交方向と直交する第2直交方向を含む平面における断面視において、貫通孔側の内壁面に、第1直交方向及び第2直交方向に対して交差して延在し、スルーホールへの圧入時に他方の圧入部と当接可能であるガイド面を有する。このため、一対の圧入部は、スルーホールへの圧入時に第1直交方向に沿って互いに接近するように変形して互いに接触すると、一方の圧入部のガイド面によって他方の圧入部を第1直交方向と交差する方向にガイドすることができる。よって、このプレスフィット端子は、一対の圧入部同士が接触した状態で、一対の圧入部のそれぞれを第1直交方向と交差する方向に逃がすことができるので、基板に過大な力が加わることを抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係るプレスフィット端子の正面図である。 図2は、図1における矢視II−II線における断面図である。 図3は、プレスフィット端子のコンプライアント部を、基板のスルーホールに圧入した状態を示す正面図である。 図4は、図3における矢視IV−IV線における断面図である。 図5は、一方の圧入部と他方の圧入部とが接触した状態を示す断面図である。 図6は、本発明の実施形態2に係るプレスフィット端子の正面図である。 図7は、本発明の実施形態3に係るプレスフィット端子の正面図である。
以下に、本発明に係るプレスフィット端子、及び、端子付き基板の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係るプレスフィット端子の正面図である。図2は、図1における矢視II−II線における断面図である。図3は、プレスフィット端子のコンプライアント部を、基板のスルーホールに圧入した状態を示す正面図である。図4は、図3における矢視IV−IV線における断面図である。図5は、一方の圧入部と他方の圧入部とが接触した状態を示す断面図である。
図1〜図3に示すように、X方向は、本実施形態における基板20のスルーホール23に対するプレスフィット端子1の挿入方向である。Y方向は、挿入方向Xに対して直交するプレスフィット端子1の第1直交方向である。Z方向は、挿入方向X及び第1直交方向Yのそれぞれに対して直交するプレスフィット端子1の第2直交方向である。本明細書において、プレスフィット端子1は、挿入方向Xに沿った先端側と、挿入方向Xの反対方向に位置する基端側とを有している。
本実施形態に係るプレスフィット端子1は、例えば、プリント基板等の基板20に使用される。基板20は、図1に示すように、電気絶縁性の基板本体21を有している。基板本体21は、電気導電性の回路部22と、回路部22と電気的に接続されているスルーホール23とを有している。回路部22は、例えば、基板20の一方の端部25の表面側に配置してある。スルーホール23は、挿入方向Xにおいて、基板本体21を貫通するように、例えば、貫通軸Xsを有する円柱状に形成されている。スルーホール23の内周面は、電気導電性の材料によって覆われている。プレスフィット端子1と基板20とは、端子付き基板2を構成する(図3及び図4参照)。言い換えれば、端子付き基板2は、当該プレスフィット端子1と基板20とを備えて構成されるものである。
プレスフィット端子1は、例えば、図1に示すように、銅合金等の電気導線性の材料によって、挿入方向Xに沿って延在する軸芯Xtを有し、先端部3と、コンプライアント部5、本体部6とを備えている。プレスフィット端子1は、挿入方向Xに沿って延在して形成され、挿入方向Xにおいて、一方側(先端側)の端部である先端部にコンプライアント部5等を介して基板20が接続され、他方側(基端側)の端部である基端部に接続相手(基板20と電気的に接続される対象)が接続される。このようなプレスフィット端子1の表面には、錫メッキ、銀メッキ及び金メッキ等によるメッキ層を形成してもよい。
先端部3は、プレスフィット端子1の最も先端側に位置し、先端側から基端側へ行くに従い、幅寸法が徐々に大きくなるように形成してある。先端部3の第1直交方向Yにおける幅寸法W1は、スルーホール23の直径R1よりも小さい。よって、先端部3は、スルーホール23に挿入することが可能である。
本体部6は、プレスフィット端子1の最も基端側に位置し、挿入方向Xにおいて、第1直交方向Yにおける幅寸法W2が同一となるように、挿入方向Xに延在するように形成してある。
コンプライアント部5は、先端部3の基端側に隣接し、且つ、本体部6の先端側に隣接するように配置してある。コンプライアント部5は、スルーホール23に圧入する一対の圧入部50を有している。また、コンプライアント部5は、第1直交方向Yの中央に位置して挿入方向Xに沿って延在する貫通孔8を有することによって二股に分岐する。このため、コンプライアント部5では、軸芯Xtに沿って貫通孔8が位置し、第1直交方向Yにおいて、貫通孔8の一方側と他方側とに、一対の圧入部50がそれぞれ配置される。一対の圧入部50のそれぞれは、挿入方向Xに沿って柱状に延在する部分であり、第1直交方向Yに対して貫通孔8とは反対側(つまり第1直交方向Yの外側)へ向けて突出する態様で湾曲するように形成してある。これら一対の圧入部50は、第1直交方向Yにおいて互いに対向する。ここでは、一対の圧入部50に関して、便宜的に一方の圧入部を50aとし、他方の圧入部を50bとして説明する。また、一対の圧入部50a、50bにおいて、圧入部50aにとっては圧入部50bが他方の圧入部に相当し、圧入部50bにとっては圧入部50aが他方の圧入部に相当する。また、コンプライアント部5は、先端側に位置する導入部51と、基端側に位置する末端部52と、導入部51と末端部52との間に位置する圧力保持部53とを有している。
導入部51は、先端部3に隣接するように配置してあって、先端側から基端側へ向けて第1直交方向Yにおける幅寸法W3が徐々に大きくなる部分である。
末端部52は、本体部6に隣接するように配置してあって、基端側から先端側へ向けて第1直交方向Yにおける幅寸法W4が徐々に大きくなる部分である。
圧力保持部53は、導入部51と末端部52との間に位置し、第1直交方向Yにおける幅寸法W5が同一である部分であって、プレスフィット端子1において、第1直交方向Yにおける幅寸法が最も大きい部分である。圧力保持部53の幅寸法W5は、スルーホール23の直径R1よりわずかに大きい。
貫通孔8は、図1に示すように、正面から視たときには、挿入方向Xに沿った縦長の略六角形状であって、図2に示すように、第2直交方向Zに沿ってコンプライアント部5を貫通するように形成してある。貫通孔8は、一対の圧入部50a、50bの間に位置し、当該一対の圧入部50a、50bが第1直交方向Yの内側へ変形することを許容するものである。
貫通孔8は、図1に示すように、挿入方向Xにおいて、挿入方向Xの基端側に位置する部分81から、挿入方向Xに沿って第1直交方向Yにおける幅寸法が徐々に大きくなる上方傾斜部83、84を有する。貫通孔8は、挿入方向Xにおいて、挿入方向Xの先端側に位置する部分82から、挿入方向Xと反対方向に沿って第1直交方向Yにおける幅寸法が徐々に大きくなる下方傾斜部85、86を有する。貫通孔8は、挿入方向において、上方傾斜部83、84と下方傾斜部85、86との間に位置し、第1直交方向Yにおける幅寸法が最も大きい中央部88、89を有している。中央部88、89は、第1直交方向Yにおける幅寸法が同一となる態様で挿入方向Xに沿って延在し、貫通孔8の挿入方向Xにおける第1中央位置80aを含んでいる。
一対の圧入部50a、50bは、図2に示すように、貫通孔8を介して第1直交方向Yにおいて互いに対向する内壁面54a、54bを有している。つまり、圧入部50a、50bは、第1直交方向Yの内側に内壁面54a、54bを有する。また、圧入部50a、50bは、第1直交方向Yの外側に外壁面57a、57bを有している。第1直交方向Yの内側とは、第1直交方向Yにおいて貫通孔8に隣接する側であって、軸芯Xtに近接する側である。第1直交方向Yの外側とは、第1直交方向Yにおいて貫通孔8の反対側であって、軸芯Xtから離隔する側である。
貫通孔8の下方傾斜部85、86が、圧入部50a、50bの導入部51に対応し、貫通孔8の上方傾斜部83、84が、圧入部50a、50bの末端部52に対応し、貫通孔8の中央部88、89が、圧入部50a、50bの圧力保持部53に対応している。
貫通孔8は、挿入方向X及び第1直交方向Yを含む平面に対して第1中央位置80aを基準として略線対称に形成してある。さらに、貫通孔8は、図2に示すように、第2直交方向Zにおける第2中央位置80bを有し、第1直交方向Y及び第2直交方向Zを含む平面に対して、第2中央位置80b上に位置する軸芯Xtを基準として略点対称に形成してある。
圧入部50a、50bのそれぞれは、挿入方向Xに対して直交する平面(第1直交方向Y及び第2直交方向Zを含む平面)における断面視が略五角形状である。
そして、本実施形態の一対の圧入部50a、50bは、それぞれ、第1直交方向Y、及び、第2直交方向Zを含む平面における断面視において、貫通孔8側の内壁面54a、54bに、ガイド面55a、55bと直交面56a、56bとを有している。一対の圧入部50a、50bは、第1直交方向Yにおいて、貫通孔8とは反対側に外壁面57a、57bを有している。
一方の圧入部50aは、内壁面54aと外壁面57aとの間に位置し、第1直交方向Yへそれぞれ延在する第1側面58aと第2側面59aとを有している。第1側面58aと第2側面59aとは、第2直交方向Zに関して互いに対向する。一方の圧入部50aにおいて、外壁面57aと第1側面58a及び第2側面59aとは、曲面を介して連続するようにそれぞれ形成してある。一方の圧入部50aにおいて、第1側面58aとガイド面55aとの間、第2側面59aと直交面56aとの間、及び、ガイド面55aと直交面56aとの間は、角部状の稜線を介して連続するように形成してある。
他方の圧入部50bは、内壁面54bと外壁面57bとの間に位置し、第1直交方向Yへそれぞれ延在する第1側面58bと第2側面59bとを有している。第1側面58bと第2側面59bとは、第2直交方向Zに関して互いに対向する。他方の圧入部50bにおいて、外壁面57bと第1側面58b及び第2側面59bとは、曲面を介して連続するようにそれぞれ形成してある。他方の圧入部50bにおいて、第1側面58bとガイド面55bとの間、第2側面59aと直交面56bとの間、及び、ガイド面55bと直交面56bとの間は、角部状の稜線を介して連続するように形成してある。
一方のガイド面55aは、第1直交方向Y及び第2直交方向Zを含む平面における断面視において、貫通孔8の内壁面54aに、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差して延在し、スルーホール23への圧入時に、他方の圧入部50bと当接可能である。他方のガイド面55bは、第1直交方向Y及び第2直交方向Zを含む平面における断面視において、貫通孔8の内壁面54bに、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差して延在し、スルーホール23への圧入時に、一方の圧入部50aと当接可能である。
つまり、これらのガイド面55a、55bは、一対の圧入部50a、50bのスルーホール23への圧入時に、他方の圧入部50a、50bと当接して当該圧入部50a、50bを第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差する方向へガイド可能とするものである。本実施形態のガイド面55a、55bは、例えば、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して、それぞれ傾斜する直線状の傾斜面である(図2参照)。
直交面56a、56bは、それぞれ、ガイド面55a、55bの第2直交方向Zに隣接して位置し、第1直交方向Yに対して直交する平面である。
内壁面54a、54bは、それぞれ、貫通孔8が位置する第1直交方向Yの内側に直交面56a、56bを有し、直交面56a、56bに対して、貫通孔8が位置する側の反対側である第1直交方向Yの外側にガイド面55a、55bを有している。ガイド面55a、55bは、それぞれ、直交面56a、56bから第1直交方向Yの外側に向けて延在する。
一対の圧入部50a、50bは、一方の圧入部50aのガイド面55aと他方の圧入部50bの直交面56bとが向かい合い、他方の圧入部50bのガイド面55bと一方の圧入部50aの直交面56aとが向かい合う。このような一対の圧入部50a、50bは、第1直交方向Yにおいて、一方の圧入部50aの直交面56aと、他方の圧入部50bの直交面56bとは正対しない。つまり、一対の圧入部50a、50bは、互いのガイド面55a、55bと直交面56a、56bとが第1直交方向Yに対して相互に向かい合い、互いの直交面56a、56b同士が第1直交方向Yに対して正対しない。
ガイド面55a、55bと直交面56a、56bとの境界は、貫通孔8の第2中央位置80bである。つまり、内壁面54aは、第1直交方向Y及び第2直交方向Zを含む平面において第2中央位置80bを基準とし、一方側にガイド面55aを配置してある一方、他方側に直交面56aを配置してある。また、内壁面54bは、第1直交方向Y及び第2直交方向Zを含む平面において第2中央位置80bを基準とし、一方側に直交面56bを配置してある一方、他方側にガイド面55bを配置してある。そして、第1直交方向Yにおいて、一方の圧入部50aのガイド面55aと他方の圧入部50bの直交面56bとが向き合い、他方の圧入部50bのガイド面55bと一方の圧入部50aの直交面56aが向き合う。また、貫通孔8の第2中央位置80bは、コンプライアント部5の第2直交方向Zにおける中央位置5Xと一致する。
上記のガイド面55a、55b及び直交面56a、56bは、圧入部50a、50bから導入部51及び末端部52へ延在するように形成してある。
このようなプレスフィット端子1を基板20に取り付ける場合には、先ず、作業者は、図1に示すように、スルーホール23の貫通軸Xsと、プレスフィット端子1の軸芯Xtとを一致させる。次に、作業者は、先端部3をスルーホール23に挿入する。
プレスフィット端子1は、圧力保持部53の幅寸法W5がスルーホール23の直径R1よりわずかに大きい。このため、作業者が、挿入方向Xに沿って、プレスフィット端子1をスルーホール23へ挿入していくと、圧力保持部53における圧入部50a、50bの外壁面57a、57bとスルーホール23の内周面とが接触する。
その後、作業者が、スルーホール23に対して挿入方向Xに沿ってコンプライアント部5をさらに挿入すると、コンプライアント部5の圧入部50a、50bが変形し、当該コンプライアント部5がスルーホール23に圧入される。より具体的に説明すると、一対の圧入部50a、50bは、第1直交方向Yにおいて互いに近づくように変形し、貫通孔8の第1直交方向Yの幅寸法は小さくなる。作業者は、図3及び図4に示すように、貫通孔8の第1中央位置80aと、基板20の挿入方向Xの中央位置24とが一致する位置までコンプライアント部5をスルーホール23に圧入することで、基板20に対するプレスフィット端子1の取り付けを終える。
このようなプレスフィット端子1は、スルーホール23に対する圧入時、公差等に起因してスルーホール23の直径Rが相対的に小さい場合、図5に示すように、一方の圧入部50aと他方の圧入部50bとが接触して貫通孔8を閉塞するときがある。このプレスフィット端子1は、上記のガイド面55a、55bを有している。このため、プレスフィット端子1は、一方の圧入部50aと他方の圧入部50bとが接触すると、ガイド面55a、55bによって、圧入部50a、50bを第1直交方向Yと交差する方向(図5中における矢印で示す方向)へガイドすることができる。より具体的に説明すると、ガイド面55a、55bは、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差して延在する。このため、一方の圧入部50aのガイド面55aと、他方の圧入部50bのガイド面55bとが接触すると、一方の圧入部50aは、ガイド面55bの表面に沿うようにガイドされ、他方の圧入部50bは、ガイド面55aの表面に沿うようにガイドされる。
本実施形態に係るプレスフィット端子1、及び、端子付き基板2の圧入部50a、50bは、以下の構成を有する。一対の圧入部50a、50bは、それぞれ、第1直交方向Y及び第2直交方向Zを含む平面における断面視において、貫通孔8側の内壁面54a、54bに、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差して延在し、スルーホール23への圧入時に他方の圧入部50a、50bと当接可能であるガイド面55a、55bを有する。このため、一対の圧入部50a、50bは、スルーホール23への圧入時に第1直交方向Yに沿って互いに接近するように変形して互いに接触すると、一方の圧入部50aのガイド面55aによって他方の圧入部50bを第1直交方向Yと交差する方向にガイドすることができ、他方の圧入部50bのガイド面55bによって一方の圧入部50aを第1直交方向Yと交差する方向にガイドすることができる。よって、このプレスフィット端子1、及び端子付き基板2は、一対の圧入部50a、50b同士が接触した状態で、一対の圧入部50a、50bのそれぞれを第1直交方向Yと交差する方向に逃がすことができるので、基板20に過大な力が加わることを抑制することができる。換言すれば、このプレスフィット端子1、及び、端子付き基板2は、一対の圧入部50a、50bのスルーホール23への圧入時に、圧入部50a、50bと当接して当該圧入部50a、50bを第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差する方向へガイド可能とするガイド面55a、55bを有する。この構成により、このプレスフィット端子1、及び端子付き基板2は、基板20に過大な力が加わることを抑制することができる。
加えて、内壁面54a、54bは、ガイド面55a、55bの第2直交方向Zに隣接して位置し、第1直交方向Yに対して直交する平面である直交面56a、56bと、ガイド面55a、55bを有する。一対の圧入部50a、50bは、一方の圧入部50aのガイド面55aと、他方の圧入部50bの直交面56bとが向かい合い、他方の圧入部50bのガイド面55bと、一方の圧入部50aの直交面56aとが向かい合う。このような一対の圧入部50a、50bは、一方の圧入部50aの直交面56aと、他方の圧入部50bの直交面56bとは、第1直交方向Yに対して正対しない。このため、このプレスフィット端子1、及び端子付き基板2は、一対の圧入部50a、50b同士が接触した状態で、一対の圧入部50a、50bのそれぞれを第1直交方向Yと交差する方向に沿って確実に逃がすことができるので、基板20に過大な力が加わることを確実に抑制することができる。
さらに、ガイド面55a、55bは、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対してそれぞれ傾斜する傾斜面である。このため、プレスフィット端子1は、複雑な製造工程を経ることなく、例えば、プレスフィット端子1の第2直交方向Zに位置する両端面をプレスによる叩き加工を施すことによって、ガイド面55a、55bを有する内壁面54a、54bを容易に製造することができる。
また、ガイド面55a、55bと直交面56a、56bとの境界は、コンプライアント部5の第2直交方向Zの中央位置5Xである。このため、プレスフィット端子1は、直交面56a、56bによるコンプライアント部5の強度確保と、ガイド面55a、55bによって圧入部50a、50bを第1直交方向Yと交差する方向へ逃がすこととをバランスよく実現することができる。
[実施形態2]
次に、プレスフィット端子1aの実施形態2を図6を用いて説明する。なお、実施形態2において、実施形態1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
実施形態2のプレスフィット端子1aは、ガイド面155a、155bの形状のみが、実施形態1のプレスフィット端子1のガイド面55a、55bと異なる。より具体的に説明すると、実施形態1のガイド面55a、55bは、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対してそれぞれ傾斜する直線状の傾斜面である。一方、実施形態2のガイド面155a、155bは、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差して延在する曲面である。さらに詳細に説明すると、ガイド面155aは、圧入部50aの内側から外側へ向けて突出する弧状の曲面であり、ガイド面155bは、圧入部50bの内側から外側へ向けて突出する弧状の曲面である。
このプレスフィット端子1aによれば、ガイド面55a、55bによって、一対の圧入部50a、50bのそれぞれを第1直交方向Yと交差する方向に逃がすことができる上に、第1直交方向Y及び第2直交方向Zを含む平面における圧入部50a、50b部の断面積を広くすることができる。このため、コンプライアント部5の強度を向上することができる。
なお、上述したプレスフィット端子1aのガイド面155a、155bは、圧入部50a、50bの内側から外側へ向けて突出する弧状の曲面である。しかし、この発明は、それに限られず、ガイド面155a、155bは、圧入部50a、50bの外側から内側へ向けて凹む弧状の曲面であってもよい。そのようなガイド面を有するプレスフィット端子1aによれば、圧入部50a、50bの外側から内側へ向けて凹むガイド面によって、一対の圧入部50a、50bを第1直交方向Yと交差する方向へ確実に逃がすことができる。
[実施形態3]
次に、プレスフィット端子1bの実施形態3を図7を用いて説明する。なお、実施形態3において、実施形態1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
実施形態3のプレスフィット端子1bは、内壁面254a、254bの形状のみが、実施形態1のプレスフィット端子1の内壁面54a、54bと異なる。より具体的に説明すると、実施形態1の内壁面54a、54bは、ガイド面55a、55bと直交面56a、56bとの境界が、コンプライアント部5の第2直交方向Zの中央位置5Xである。一方、実施形態3の内壁面254a、254bのガイド面255a、255bは、コンプライアント部5の第2直交方向Zの中央位置5Xを超えて、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差するように延在する。
プレスフィット端子1bは、コンプライアント部5がスルーホール23に圧入されたとき、一対の圧入部50a、50bが第1直交方向Yにおいて互いに近づくように変形する。このとき、圧入部50a、50bに外力が加わることによって、圧入部50a、50bが第2直交方向Zへずれたときでも、このプレスフィット端子1bは、ガイド面255a、255bによって、圧入部50a、50bを、第1直交方向Y及び第2直交方向Zに対して交差する方向へガイドすることができる。よって、このプレスフィット端子1bによれば、ガイド面255a、255bによって、一対の圧入部50a、50bのそれぞれを第1直交方向Yと交差する方向に確実に逃がすことができる。
なお、実施形態1〜3で説明したプレスフィット端子1〜1bは、ガイド面55a、55b、155a、155b、255a、255bが、内壁面54a、54b、254a、254bの一部を形成するものを説明した。しかし、この発明は、それらに限られず、内壁面54a、54b、254a、254bは、直交面56a、56bを有さず、ガイド面55a、55b、155a、155b、255a、255bのみによって構成してもよい。
また、実施形態1〜3で説明したプレスフィット端子1〜1bは、正面視が縦長の略六角形状の貫通孔8を有するもので説明した。しかしこの発明は、それに限られず、貫通孔8は、長円状等の他の形状でもよい。
1 プレスフィット端子
1a プレスフィット端子
1b プレスフィット端子
2 端子付き基板
20 基板
23 スルーホール
5 コンプライアント部
5X (コンプライアント部の)中央位置
50 圧入部
50a 圧入部
50b 圧入部
54a 内壁面
54b 内壁面
55a ガイド面
55b ガイド面
56a 直交面
56b 直交面
155a ガイド面
155b ガイド面
254a 内壁面
254b 内壁面
255a ガイド面
255b ガイド面
8 貫通孔
X 挿入方向
Y 第1直交方向
Z 第2直交方向

Claims (8)

  1. 基板のスルーホールに対する挿入方向に対して直交する第1直交方向に対向して位置し前記挿入方向に沿って前記スルーホールに圧入される一対の圧入部、及び、当該一対の圧入部の間に位置し、当該一対の圧入部が当該第1直交方向の内側へ変形することを許容する貫通孔を有するコンプライアント部を備え、
    前記一対の圧入部は、それぞれ、前記第1直交方向、及び、前記第1直交方向と直交する第2直交方向を含む平面における断面視において、前記貫通孔側の内壁面に、前記第1直交方向及び前記第2直交方向に対して交差して延在し、前記スルーホールへの圧入時に他方の前記圧入部と当接可能であるガイド面を有することを特徴とするプレスフィット端子。
  2. 前記ガイド面は、前記一対の圧入部の前記スルーホールへの圧入時に、前記他方の圧入部と当接して当該圧入部を前記第1直交方向及び前記第2直交方向に対して交差する方向へガイド可能とする請求項1に記載のプレスフィット端子。
  3. 前記内壁面は、前記ガイド面の前記第2直交方向に隣接して位置し、前記第1直交方向に対して直交する平面である直交面と、前記ガイド面とを有し、
    前記一対の圧入部は、互いの前記ガイド面と前記直交面とが前記第1直交方向に対して相互に向かい合い、互いの前記直交面同士が前記第1直交方向に対して正対しない請求項1又は2に記載のプレスフィット端子。
  4. 前記ガイド面は、前記第1直交方向及び前記第2直交方向に対してそれぞれ傾斜する傾斜面である請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレスフィット端子。
  5. 前記ガイド面は、曲面である請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレスフィット端子。
  6. 前記ガイド面と前記直交面との境界は、前記コンプライアント部の前記第2直交方向の中央位置である請求項3に記載のプレスフィット端子。
  7. 前記ガイド面は、前記コンプライアント部の前記第2直交方向の中央位置を超えて延在する請求項1〜5のいずれか1項に記載のプレスフィット端子。
  8. スルーホールを有する基板と、前記スルーホールに圧入されたプレスフィット端子とを備え、
    前記プレスフィット端子は、基板のスルーホールに対する挿入方向に対して直交する第1直交方向に対向して位置し前記挿入方向に沿って前記スルーホールに圧入される一対の圧入部、及び、当該一対の圧入部の間に位置し、当該一対の圧入部が当該第1直交方向の内側へ変形することを許容する貫通孔を有するコンプライアント部を備え、
    前記一対の圧入部は、それぞれ、前記第1直交方向、及び、前記第1直交方向と直交する第2直交方向を含む平面における断面視において、前記貫通孔側の内壁面に、前記第1直交方向及び前記第2直交方向に対して交差して延在し、前記スルーホールへの圧入時に他方の圧入部と当接可能であるガイド面を有し、
    一方の前記内壁面の前記ガイド面と、他方の前記内壁面の前記ガイド面とが接触することを特徴とする端子付き基板。
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