JP2021009756A - プレスフィット端子および実装基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレスフィット端子を基板のスルーホールに圧入する際のプレスフィット端子による基板へのダメージを低減することができるプレフィット端子および実装基板を提供する。【解決手段】プレスフィット端子1は、先端部3と、コンプライアント部5と、基端部6と、先端部3とコンプライアント部5の挿入方向側の端部とを連結する第1連結部51と、基端部6とコンプライアント部5の抜去方向側の端部とを連結する第2連結部52とを備える。コンプライアント部5は、挿抜方向における長さL2がスルーホール23の挿抜方向における長さL3より長い。コンプライアント部5は、圧入状態でスルーホール23の内周面29に接触する接触部56と、挿抜方向に沿って延在し厚さ方向に貫通する貫通孔8とを有する。貫通孔8は、挿入方向側の端部81が第1連結部51より挿入方向側に位置し、抜去方向側の端部82が第2連結部52より抜去方向側に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、プレスフィット端子および実装基板に関する。
従来のプレスフィット端子として、例えば、特許文献1には、本体部から延びると共に、外縁が所定の形状を軸方向に形成する脚と、端子を貫通して横断方向に打抜きされた所定形状を有し、脚を分離すると共に内向きの縁間に画定された長孔とを有するコンプライアント部が開示されている。長孔は、コンプライアント部に対して、中心位置が軸方向の先端側にずれ(offset)している。これにより、コンプライアント部の軸方向の先端と反対側の後端部の端子幅が広がり、プレスフィット端子を基板のスルーホールに圧入する際に座屈しにくくなる。
特許第4030129号公報
ところで、上記従来のプレスフィット端子では、後端部の端子幅が広がることで当該後端部の強度が増すと、挿入力に対する反力が高くなり、基板へのダメージが大きくなることから、改善の余地がある。
本発明は、プレスフィット端子を基板のスルーホールに圧入する際のプレスフィット端子による基板へのダメージを低減することができるプレスフィット端子および実装基板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプレスフィット端子は、基板のスルーホールに対する挿抜方向と直交する幅方向における幅が前記スルーホールの内径より小さい先端部と、前記先端部の前記挿抜方向における抜去方向側の端部から前記抜去方向に向けて延在し、かつ前記先端部の前記幅方向における幅より大きい幅を有するコンプライアント部と、前記コンプライアント部の前記抜去方向側の端部から前記抜去方向側に向けて延在し、かつ前記スルーホールの内径より小さい幅を有する基端部と、前記先端部と前記コンプライアント部の前記挿入方向側の端部とを連結する第1連結部と、前記基端部と前記コンプライアント部の前記抜去方向側の端部とを連結する第2連結部と、を備え、前記コンプライアント部は、前記挿抜方向における長さが前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより長く、前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより短く、かつ前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された圧入状態で前記スルーホールの内周面に接触する接触部と、前記挿抜方向に沿って延在し、かつ前記挿抜方向と直交する厚さ方向に貫通する貫通孔と、を有し、前記貫通孔は、前記挿抜方向における挿入方向側の端部が前記第1連結部より前記挿入方向側に位置し、かつ前記挿抜方向における抜去方向側の端部が前記第2連結部より前記抜去方向側に位置することを特徴とする。
また、上記プレスフィット端子において、前記貫通孔は、前記挿抜方向における長さが前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより長く、前記圧入状態において、前記挿入方向側の端部と前記スルーホールの前記挿抜方向における挿入方向側の端部との間の距離、および、前記抜去方向側の端部と前記スルーホールの前記挿抜方向における前記抜去方向側の端部との距離が、いずれも前記スルーホールの前記挿抜方向における長さの20%〜40%である。
上記目的を達成するために、本発明に係る実装基板は、スルーホールを有する基板と、前記基板に実装可能な電子部品と電気的に接続され、かつ前記スルーホールに圧入されるプレスフィット端子と、を備え、前記プレスフィット端子は、前記基板のスルーホールに対する挿抜方向と直交する幅方向における幅が前記スルーホールの内径より小さい先端部と、前記先端部の前記挿抜方向における抜去方向側の端部から前記抜去方向に向けて延在し、かつ前記先端部の前記幅方向における幅より大きい幅を有するコンプライアント部と、前記コンプライアント部の前記抜去方向側の端部から前記抜去方向側に向けて延在し、かつ前記スルーホールの内径より小さい幅を有する基端部と、前記先端部と前記コンプライアント部の前記挿入方向側の端部とを連結する第1連結部と、前記基端部と前記コンプライアント部の前記抜去方向側の端部とを連結する第2連結部と、を備え、前記コンプライアント部は、前記挿抜方向における長さが前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより長く、前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより短く、かつ前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された圧入状態で前記スルーホールの内周面に接触する接触部と、前記挿抜方向に沿って延在し、かつ前記方向と直交する厚さ方向に貫通する貫通孔と、を有し、前記貫通孔は、前記挿抜方向における挿入方向側の端部が前記第1連結部より前記挿入方向側に位置し、かつ前記挿抜方向における抜去方向側の端部が前記第2連結部より前記抜去方向側に位置することを特徴とする。
本発明に係るプレスフィット端子および実装基板は、プレスフィット端子を基板のスルーホールに圧入する際のプレスフィット端子による基板へのダメージを低減することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態におけるプレスフィット端子の概略構成を示す正面図である。 図2は、実施形態における実装基板の概略構成を示す部分断面図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、実施形態の変形例におけるプレスフィット端子の概略構成を示す正面図である。
以下に、本発明におけるプレスフィット端子および実装基板の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態におけるプレスフィット端子の概略構成を示す正面図である。図2は、実施形態における実装基板の概略構成を示す部分断面図である。図3は、図2のA−A断面図である。なお、図1は、プレスフィット端子が取り付けられる基板の概略構成を示す部分断面図でもある。図2は、プレスフィット端子を基板のスルーホールに圧入した状態を示す。
なお、図示のX方向は、本実施形態における基板20のスルーホール23に対するプレスフィット端子1の挿抜方向とする。Y方向は、本実施形態におけるプレスフィット端子1の幅方向とし、挿抜方向と直交する方向とする。Z方向は、本実施形態におけるプレスフィット端子1の厚さ方向とし、挿抜方向および幅方向と直交する方向とする。特に、プレスフィット端子1の挿抜方向であるX方向のうち、X1方向をプレスフィット端子1の挿入方向、X2方向をプレスフィット端子1の抜去方向とする。
本実施形態におけるプレスフィット端子1は、例えば、プリント基板等の基板20に使用される。プレスフィット端子1は、例えば、基板20に実装可能な電子部品と電気的に接続され、スルーホール23に圧入されるものである。この電子部品には、端子付きコネクタにおける端子等が含まれる。基板20は、図1に示すように、基板本体21と、導電性を有する回路部22と、回路部22と電気的に接続されるスルーホール23とを含んで構成される。基板本体21は、絶縁性材料で板状に形成されたものである。回路部22は、銅箔等の導電性材料で構成され、例えば、基板20の挿抜方向における一方の表面(実装面)に配置される。回路部22は、例えば、回路パターンである。
スルーホール23は、基板本体21を挿抜方向に貫通する貫通孔である。スルーホール23は、例えば、貫通軸Xsを中心として円柱状に形成される。スルーホール23は、挿抜方向において、内径(直径)R1が一定となるように形成される。スルーホール23は、導電性材料で構成された導電部28によって形成される。スルーホール23は、挿抜方向における挿入方向側に一方の端部25を有し、挿抜方向における抜去方向側に他方の端部26を有する。スルーホール23は、挿抜方向における長さ(深さ)L3を有する。この長さL3は、一方の端部25から他方の端部26までの距離である。本実施形態のプレスフィット端子1と基板20とは、実装基板2を構成する(図2)。言い換えれば、実装基板2は、当該プレスフィット端子1と基板20とで構成されるものである。
プレスフィット端子1は、例えば、図1および図2に示すように、挿抜方向に沿って延在する軸芯Xtを有し、先端部3と、コンプライアント部5と、基端部6と、第1連結部51と、第2連結部52とを含んで構成される。プレスフィット端子1は、挿抜方向に沿って延在して形成され、挿入方向側の先端部3にコンプライアント部5等を介して基板20が接続され、抜去方向側の基端部に接続相手(例えば、上述した電子部品)が接続される。プレスフィット端子1は、例えば、銅合金等の導線性材料で構成される。このようなプレスフィット端子1の表面には、錫メッキ、銀メッキ、および金メッキ等によるメッキ層を形成してもよい。
先端部3は、プレスフィット端子1の挿入方向側に位置する部分であり、第1部分31と、第2部分32とを有している。第1部分31は、先端側から基端側へ行くに従い、幅W1が徐々に大きくなるように、抜去方向に延在する。第2部分32は、第1部分31の抜去方向側に位置し、挿抜方向に沿って延在する。第2部分32は、挿抜方向と直交する幅方向における幅W2を有する。第1部分31における幅W1および第2部分32における幅W2は、いずれもスルーホール23の内径R1より小さい。つまり、先端部3は、幅方向の幅がスルーホール23の内径R1より小さい。よって、先端部3は、スルーホール23に挿入することが可能である。
コンプライアント部5は、先端部3の挿抜方向における抜去方向側の端部から抜去方向に向けて延在し、かつ先端部3の幅方向における幅W1,W2より大きい幅を有する。コンプライアント部5は、先端部3の抜去方向側に連結し、かつ基端部6の挿入方向側に連結して形成される。コンプライアント部5は、スルーホール23に圧入される部分である。コンプライアント部5の幅方向における幅は、先端部3の幅W1,W2よりも長く、かつ基端部6の幅W3よりも長い。コンプライアント部5は、挿抜方向における長さL2がスルーホール23の挿抜方向における長さL3より長い。コンプライアント部5は、第1傾斜部54と、第2傾斜部55と、接触部56と、貫通孔8とを有する。コンプライアント部5は、幅方向の中央に位置して挿抜方向に沿って延在する貫通孔8を有することによって二股に分岐する。
第1傾斜部54は、先端部3に隣接するように配置され、先端側から基端側へ向けて幅方向における幅W4が徐々に大きくなる部分である。第1傾斜部54は、コンプライアント部5において、挿入方向側に位置する。
第2傾斜部55は、基端部6に隣接するように配置され、基端側から先端側へ向けて幅方向における幅W5が徐々に大きくなる部分である。第2傾斜部55は、コンプライアント部5において、抜去方向側に位置する。第1傾斜部54および第2傾斜部55は、プレスフィット端子1において、幅方向に沿って外側に突出した接点部である。
接触部56は、第1傾斜部54と第2傾斜部55との間に位置し、挿抜方向に沿って延在する部分である。接触部56は、スルーホール23の挿抜方向における長さL3より短く、かつコンプライアント部5がスルーホール23に圧入された圧入状態でスルーホール23の内周面27に接触する。接触部56は、幅方向における幅W6を有する。幅W6は、スルーホール23の内径R1よりわずかに大きい。接触部56は、幅方向の外側に外周面56a,56bを有する。
貫通孔8は、図1に示すように、挿抜方向に沿って延在し、挿抜方向と直交する厚さ方向に貫通する孔である。貫通孔8は、正面視において、挿抜方向に長い略楕円形状を有する。貫通孔8は、接触部56の幅方向における内側への変形を許容するものである。
貫通孔8は、挿抜方向における挿入方向側の端部81と、挿抜方向における抜去方向側の端部82とを有する。端部81と端部82とは、貫通孔8の内部空間を挟んで対向する。貫通孔8は、挿抜方向において、長さL1の内径を有する。つまり、端部81と端部82間の距離が長さL1である。貫通孔8は、挿抜方向における長さL1がコンプライアント部5の挿抜方向における長さL2より長い。貫通孔8は、挿抜方向における挿入方向側の端部81が第1連結部51より挿入方向側に位置し、かつ挿抜方向における抜去方向側の端部82が第2連結部52より抜去方向側に位置する。貫通孔8は、端部81を含む挿入方向側の内周の一部が、正面視において、挿入方向を円弧とする半円状に形成される。貫通孔8は、端部82を含む抜去方向側の内周の一部が、正面視において、抜去方向を円弧とする半年状に形成される。貫通孔8は、挿抜方向において、先端部3と基端部6との間に位置し、コンプライアント部5を幅方向に離間させるように形成される。貫通孔8は、幅方向において、幅W7の内径を有する。本実施形態の貫通孔8は、挿抜方向の中央が、例えばコンプライアント部5の挿抜方向における中央と略同一の位置(図1の第1中央位置80a)に配置される。貫通孔8は、例えば、挿抜方向および幅方向を含む平面に対して、第1中央位置80aを基準として略線対称に形成される。貫通孔8は、図3に示すように、例えば、幅方向および厚さ方向を含む平面に対して、第2中央位置80bを基準として略線対称に形成される。
貫通孔8は、挿抜方向における長さL1がスルーホール23の挿抜方向における長さL3より長くなっている。貫通孔8は、図2に示すように、上記圧入状態において、挿入方向側の端部81とスルーホール23の挿抜方向における挿入方向側の端部26との間の距離L4、および、抜去方向側の端部82とスルーホール23の挿抜方向における抜去方向側の端部25との距離L5が、いずれもスルーホール23の挿抜方向における長さL3の20%〜40%である。また、貫通孔8は、上記圧入状態において、上記距離L4および上記距離L5が、いずれもスルーホール23の挿抜方向における長さL3の25%〜35%であることが好ましい。さらに、貫通孔8は、上記圧入状態において、上記距離L4および上記距離L5が、いずれもスルーホール23の挿抜方向における長さL3の30%であることが好ましい。
第1連結部51は、先端部3とコンプライアント部5の挿入方向側の端部とを連結する。本実施形態の第1連結部51は、幅方向における中央部を、貫通孔8の挿入方向における一部が挿抜方向に沿って延在している。つまり、第1連結部51は、貫通孔8により厚さ方向に貫通していることから、幅方向における両端からの外力によって若干ではあるが内側に変形することが許容されている。
第2連結部52は、基端部6とコンプライアント部5の抜去方向側の端部とを連結する。本実施形態の第2連結部52は、幅方向における中央部を、貫通孔8の抜去方向における一部が挿抜方向に沿って延在している。つまり、第2連結部52は、貫通孔8により厚さ方向に貫通していることから、幅方向における両端からの外力によって若干ではあるが内側に変形することが許容されている。
基端部6は、コンプライアント部5の抜去方向側の端部から抜去方向側に向けて延在し、かつスルーホール23の内径R1より小さい幅W3を有するものである。基端部6は、プレスフィット端子1の抜去方向側に位置する部分であり、幅方向における幅W3が挿抜方向において同一となるように、挿抜方向に延在して形成される。基端部6は、例えば、抜去方向側に電子部品と接続される。
次に、プレスフィット端子1を基板20に取り付ける方法の一例を図1および図2を参照して説明する。まず、作業者は、図1に示すように、スルーホール23における貫通軸Xsと、プレスフィット端子1における軸芯Xtとを一致させる。次に、作業者は、プレスフィット端子1を先端部3からスルーホール23に挿入する。作業者が、プレスフィット端子1を挿入方向に沿ってスルーホール23に挿入していくと、接触部56の挿入方向側の端部とスルーホール23の抜去方向側の端部25とが接触する。
ここで、スルーホール23の貫通軸Xsとプレスフィット端子1の軸芯Xtとが一致せず若干のずれが生じた場合、第1傾斜部54の幅方向に対向する外周面の少なくとも一方がスルーホール23の抜去方向側の端部25に接触する。第1傾斜部54は、抜去方向に沿って幅W4が徐々に大きくなり、かつ幅方向の両端の外周面が抜去方向側において接触部56の外周面56a,56bに連結している。このため、第1傾斜部54の幅方向における外周面がスルーホール23の端部25に接触すると、挿入方向にスライドしながら接触部56の挿入方向側の端部とスルーホール23の抜去方向側の端部25とが接触する。
作業者は、接触部56の挿入方向側の端部とスルーホール23の抜去方向側の端部25とが接触した状態で挿入作業を続けると、幅方向に離間したコンプライアント部5が、幅方向に互いに近づくように変形する。貫通孔8は、挿抜方向の長さL1がコンプライアント部5の挿抜方向の長さL2より長く、挿入方向側の端部81が第1連結部51より挿入方向側に位置し、抜去方向側の端部82が第2連結部52より抜去方向側に位置する。そのため、コンプライアント部5が第1連結部51および第2連結部52の位置で幅方向の内側に変形しやすくなる。この結果、スルーホール23にプレスフィット端子1を挿入する際の反力が低下して挿入しやすくなる。さらに、貫通孔8の挿抜方向の第1中央位置80aと、スルーホール23の挿抜方向の中央位置24とが一致する位置までコンプライアント部5をスルーホール23に圧入する際の反力が低下し挿入しやすくなる。
一方、例えば、貫通孔8の挿入方向側の端部81が第1連結部51より抜去方向側に位置し、貫通孔8の抜去方向側の端部82が第2連結部52より挿入方向側に位置する場合、各第1連結部51および第2連結部52の幅方向における中央部は中空でなく中実になっている。そのため、コンプライアント部5が各第1連結部51および第2連結部52の位置で幅方向における内側に変形し難くなる。コンプライアント部5が各第1連結部51および第2連結部52の位置で幅方向における内側に変形し難くなることで、スルーホール23にプレスフィット端子1を挿入する際の反力が上昇して、より強い力で押し込む必要がある。
さらに、コンプライアント部5が各第1連結部51および第2連結部52の位置で変形し難くなることで、上記圧入状態において、各接触部56が幅方向における内側にたわみやすくなることから、各接触部56の外周面56a,56bとスルーホール23の内周面27との接触面積が減少するおそれがある。一方、本実施形態では、上記構成により、コンプライアント部5が各第1連結部51および第2連結部52で幅方向における内側に変形しやすくなることで、接触部56の幅方向における内側のたわみやすさが低下する。この結果、コンプライアント部5の変形がスルーホール23の挿抜方向に沿った変形となり、スルーホール23の内周面27と接触部56の外周面56a,56bとの見かけ上の接触面積が増加する。見かけ上の接触面積が増加することで、真実接触面積(凝着面積)が増加し、基板20とプレスフィット端子1との電気的な接続の信頼性を向上させることができる。
次に、作業者は、図2に示すように、貫通孔8の挿抜方向の第1中央位置80aと、スルーホール23の挿抜方向の中央位置24とが一致する位置までコンプライアント部5をスルーホール23に圧入することで、基板20に対するプレスフィット端子1の取り付けを終える。
上記実施形態におけるプレスフィット端子1および実装基板2は、先端部3と、コンプライアント部5と、基端部6と、第1連結部51と、第2連結部52とを備える。コンプライアント部5は、挿抜方向における長さL2がスルーホール23の挿抜方向における長さL3より長い。貫通孔8は、挿抜方向における挿入方向側の端部81が第1連結部51より挿入方向側に位置し、かつ挿抜方向における抜去方向側の端部82が第2連結部52より抜去方向側に位置する。
上記構成により、各第1連結部51および第2連結部52の幅方向における中央部は中空になっており、各コンプライアント部5が第1連結部51および第2連結部52の位置で幅方向の内側に変形しやすくなる。この結果、スルーホール23にプレスフィット端子1を挿入する際の反力が低下して挿入しやすくなる。よって、プレスフィット端子1を基板20のスルーホール23に圧入する際のプレスフィット端子1による基板20へのダメージを低減することができる。ところで、コンプライアント部5が各第1連結部51および第2連結部52で幅方向における内側に変形しやすくなることで、接触部56の幅方向における内側のたわみやすさが低下する。この結果、各接触部56の外周面56a,56bとスルーホール23の内周面27との接触面積が上昇し、基板20とプレスフィット端子1との電気的な接続の信頼性を向上させることができる。また、プレスフィット端子1を挿抜方向に伸ばして大型化させることなく作製することができ、プレスフィット端子1をプレス成型で容易に製造することが可能となる。
また、本実施形態におけるプレスフィット端子1および実装基板2は、貫通孔8が、挿抜方向における長さL1がスルーホール23の挿抜方向における長さL3より長い。さらに、貫通孔8は、圧入状態において、挿入方向側の端部81とスルーホール23の挿抜方向における挿入方向側の端部26との間の距離L4、および、抜去方向側の端部82とスルーホール23の挿抜方向における抜去方向側の端部25との距離L5が、いずれもスルーホール23の挿抜方向における長さの20%〜40%である。
上記構成により、例えば、組付け作業時のばらつきにより、貫通孔8の挿抜方向の第1中央位置80aと、スルーホール23の挿抜方向の中央位置24とがずれた場合でも、コンプライアント部5の変形の起点となる貫通孔8の両端部81,82近傍が基板20から離れる。この結果、コンプライアント部5の変形がスルーホール23の挿抜方向に沿った変形となり、スルーホール23の内周面27と接触部56の外周面56a,56bとの見かけ上の接触面積が増加する。見かけ上の接触面積が増加することで、真実接触面積(凝着面積)が増加し、基板20とプレスフィット端子1との電気的な接続の信頼性を向上させることができる。また、凝着面積が増加することで、端子の保持力を確保することができる。すなわち、プレスフィット端子1を基板20のスルーホール23に圧入する際のプレスフィット端子1による基板20へのダメージを低減しつつ、端子の保持力の低下を抑制することができる。
[実施形態の変形例]
上記実施形態では、コンプライアント部5は、挿抜方向に延在して幅方向における幅W6を有する接触部56を有しているが、これに限定されるものではない。図4は、実施形態の変形例におけるプレスフィット端子の正面図である。なお、上記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
実施形態の変形例におけるプレスフィット端子1Aは、コンプライアント部5Aの接触部56Aの形状が異なる点で、上記プレスフィット端子1と相違する。接触部56Aは、スルーホール23の挿抜方向における長さL3より短く、コンプライアント部5Aがスルーホール23に圧入された圧入状態でスルーホール23の内周面27に接触する。本実施形態の変形例における接触部56Aは、幅方向の外側に突出して突起状に形成される。接触部56Aは、挿入方向において、幅方向における幅W6を有するが、挿抜方向に延在しておらず、スルーホール23の内周面27に対して周方向に沿って線状に接触する。
上記実施形態および変形例における第1連結部51は、先端部3の抜去方向側の端部であり、かつコンプライアント部5の挿入方向側の端部であってもよい。第2連結部52は、基端部6の挿入方向側の端部であり、かつコンプライアント部5の抜去方向側の端部であってもよい。
上記実施形態および変形例では、貫通孔8は、圧入状態において、距離L4および距離L5が、いずれもスルーホール23の挿抜方向における長さの20%〜40%であると規定している。距離L4および距離L5が、いずれもスルーホール23の挿抜方向における長さの40%を超える場合、プレスフィット端子1自体の剛性が低下するので、40%を越えない範囲であることが好ましい。また、距離L4および距離L5が、いずれもスルーホール23の挿抜方向における長さの20%未満である場合、例えば、組付け作業時のばらつきにより第1中央位置80aと中央位置24とがずれたとき、コンプライアント部5の変形の起点となる貫通孔8の両端部81,82近傍が基板20から離れない可能性がある。そのため、距離L4および距離L5は、いずれもスルーホール23の挿抜方向における長さの20%以上であることが好ましい。
1 プレスフィット端子
2 実装基板
3 先端部
5,5A コンプライアント部
6 基端部
8 貫通孔
20 基板
21 基板本体
22 回路部
23 スルーホール
24 中央位置
25,26 端部
27 内周面
28 導電部
31 第1部分
32 第2部分
51 第1連結部
52 第2連結部
54 第1傾斜部
55 第2傾斜部
56,56A 接触部
56a,56b 外周面
80a 第1中央位置
80b 第2中央位置
81,82 端部
L1,L2,L3 長さ
L4,L5 距離
R1 内径
W1,W2,W3,W4,W5,W6 幅

Claims (3)

  1. 基板のスルーホールに対する挿抜方向と直交する幅方向における幅が前記スルーホールの内径より小さい先端部と、
    前記先端部の前記挿抜方向における抜去方向側の端部から前記抜去方向に向けて延在し、かつ前記先端部の前記幅方向における幅より大きい幅を有するコンプライアント部と、
    前記コンプライアント部の前記抜去方向側の端部から前記抜去方向側に向けて延在し、かつ前記スルーホールの内径より小さい幅を有する基端部と、
    前記先端部と前記コンプライアント部の前記挿入方向側の端部とを連結する第1連結部と、
    前記基端部と前記コンプライアント部の前記抜去方向側の端部とを連結する第2連結部と、
    を備え、
    前記コンプライアント部は、
    前記挿抜方向における長さが前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより長く、
    前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより短く、かつ前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された圧入状態で前記スルーホールの内周面に接触する接触部と、
    前記挿抜方向に沿って延在し、かつ前記挿抜方向と直交する厚さ方向に貫通する貫通孔と、
    を有し、
    前記貫通孔は、
    前記挿抜方向における挿入方向側の端部が前記第1連結部より前記挿入方向側に位置し、かつ前記挿抜方向における抜去方向側の端部が前記第2連結部より前記抜去方向側に位置する
    ことを特徴とするプレスフィット端子。
  2. 前記貫通孔は、
    前記挿抜方向における長さが前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより長く、
    前記圧入状態において、前記挿入方向側の端部と前記スルーホールの前記挿抜方向における挿入方向側の端部との間の距離、および、前記抜去方向側の端部と前記スルーホールの前記挿抜方向における前記抜去方向側の端部との距離が、いずれも前記スルーホールの前記挿抜方向における長さの20%〜40%である
    請求項1に記載のプレスフィット端子。
  3. スルーホールを有する基板と、
    前記基板に実装可能な電子部品と電気的に接続され、かつ前記スルーホールに圧入されるプレスフィット端子と、
    を備え、
    前記プレスフィット端子は、
    前記基板のスルーホールに対する挿抜方向と直交する幅方向における幅が前記スルーホールの内径より小さい先端部と、
    前記先端部の前記挿抜方向における抜去方向側の端部から前記抜去方向に向けて延在し、かつ前記先端部の前記幅方向における幅より大きい幅を有するコンプライアント部と、
    前記コンプライアント部の前記抜去方向側の端部から前記抜去方向側に向けて延在し、かつ前記スルーホールの内径より小さい幅を有する基端部と、
    前記先端部と前記コンプライアント部の前記挿入方向側の端部とを連結する第1連結部と、
    前記基端部と前記コンプライアント部の前記抜去方向側の端部とを連結する第2連結部と、
    を備え、
    前記コンプライアント部は、
    前記挿抜方向における長さが前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより長く、
    前記スルーホールの前記挿抜方向における長さより短く、かつ前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された圧入状態で前記スルーホールの内周面に接触する接触部と、
    前記挿抜方向に沿って延在し、かつ前記挿抜方向と直交する厚さ方向に貫通する貫通孔と、
    を有し、
    前記貫通孔は、
    前記挿抜方向における挿入方向側の端部が前記第1連結部より前記挿入方向側に位置し、かつ前記挿抜方向における抜去方向側の端部が前記第2連結部より前記抜去方向側に位置する
    ことを特徴とする実装基板。
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