JP2020119813A - プレスフィット端子、及び、端子付き基板 - Google Patents

プレスフィット端子、及び、端子付き基板 Download PDF

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Abstract

【課題】基板との電気的接続を適正に行うことのできるプレスフィット端子を提供する。【解決手段】プレスフィット端子1は、コンプライアント部5と、連結部7とを備えている。コンプライアント部5は、基板20のスルーホール23に対する挿入方向Xと交差する交差方向における幅寸法が最も大きい幅広部52、及び幅広部52の交差方向における内側への変形を許容する貫通孔8を有し、スルーホール23に対して挿入方向Xに沿って圧入され、基板20のスルーホール23の内周面に接触するものである。連結部7は、コンプライアント部5がスルーホール23に圧入された状態において、基板20の挿入方向Xにおける一方の端部25と他方の端部26との間で、かつ、基板20の端部25、26から外れた部分に位置し、幅広部52において交差方向に沿って貫通孔8の一方側と他方側とを連結するものである。【選択図】図1

Description

本発明は、プレスフィット端子、及び、端子付き基板に関する。
従来のプレスフィット端子として、例えば、特許文献1は、圧接部(コンプライアント部)と、連結部とを備える発明を開示している。圧接部は、基板のスルーホールに対する挿入方向と交差する交差方向における幅寸法が最も大きい幅広部と、幅広部の交差方向における内側への変形を許容する開口(貫通孔)とを有し、基板のスルーホールの内周面に接触するものである。連結部は、幅広部において交差方向に沿って貫通孔の一方側と他方側とを連結するものである。
特開2011−90797号公報
ところで、特許文献1に記載のプレスフィット端子は、コンプライアント部がスルーホールの内周面に接触し、コンプライアント部と基板とを電気的に接続しているが、プレスフィット端子と基板との電気的接続を適正にする点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、基板との電気的接続を適正に行うことのできるプレスフィット端子の提供を目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るプレスフィット端子は、基板のスルーホールに対する挿入方向と交差する交差方向における幅寸法が最も大きい幅広部、及び前記幅広部の前記交差方向における内側への変形を許容する貫通孔を有し、前記スルーホールに対して前記挿入方向に沿って圧入され、前記基板の前記スルーホールの内周面に接触するコンプライアント部と、前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された状態において、前記基板の前記挿入方向における一方の端部と他方の端部との間で、かつ、前記基板の端部から外れた部分に位置し、前記幅広部において前記交差方向に沿って前記貫通孔の一方側と他方側とを連結する連結部とを備えることを特徴とする。
また、上記プレスフィット端子において、前記連結部は、前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された状態で、前記挿入方向に対して、前記基板の中央位置を含む所定範囲内に配置してあることが好ましい。
また、上記プレスフィット端子において、前記貫通孔は、前記挿入方向の中央位置に近接するに従って、前記交差方向の幅寸法が徐々に大きくなるように形成してあり、前記連結部は、前記挿入方向における前記貫通孔の中央位置に配置してあることが好ましい。
また、上記プレスフィット端子において、前記コンプライアント部は、前記幅広部が前記スルーホールに圧入されたときに変形可能な変形可能部分を有することが好ましい。
また、上記プレスフィット端子において、前記連結部は、前記コンプライアント部の一方から前記挿入方向に対して傾斜するように延在する第1傾斜部分と、前記コンプライアント部の他方から前記挿入方向に対して傾斜するように延在する第2傾斜部分と、前記第1傾斜部分と前記第2傾斜部分との間に位置し、前記変形可能部分である屈曲部分とを有することが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明に係る端子付き基板は、スルーホールを有する基板と、前記スルーホールに圧入されたプレスフィット端子とを備え、前記プレスフィット端子は、前記基板の前記スルーホールに対する挿入方向と交差する交差方向における幅寸法が最も大きい幅広部、及び前記幅広部の前記交差方向における内側への変形を許容する貫通孔を有し、前記スルーホールに対して前記挿入方向に沿って圧入され、前記基板の前記スルーホールの内周面に接触するコンプライアント部と、前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された状態において、前記基板の前記挿入方向における一方の端部と他方の端部との間で、かつ、前記基板の端部から外れた部分に位置し、前記幅広部において前記交差方向に沿って前記貫通孔の一方側と他方側とを連結する連結部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプレスフィット端子、及び、端子付き基板は、以下の構成を有する連結部を備えている。すなわち、連結部は、コンプライアント部がスルーホールに圧入された状態において、基板の挿入方向における一方の端部と他方の端部との間で、かつ、基板の端部から外れた部分に位置し、幅広部において交差方向に沿って貫通孔の一方側と他方側とを連結する。このため、プレスフィット端子は、交差方向における幅寸法が最も大きい幅広部で、かつ、基板の端部から外れた中央部において、連結部の剛性によって、コンプライアント部の外周面をスルーホールの内周面に押圧することができる。これによって、当該中央部にコンプライアント部とスルーホールとの接点を形成することができるため、このプレスフィット端子は、基板との電気的接続を適正に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態1に係るプレスフィット端子の正面図である。 図2は、プレスフィット端子のコンプライアント部を、基板のスルーホールに圧入した状態を示す正面図である。 図3は、図2における矢視III−III線における断面図である。 図4は、本発明の実施形態2に係るプレスフィット端子の正面図である。 図5は、本発明の実施形態3に係るプレスフィット端子の正面図である。 図6は、本発明の実施形態4に係るプレスフィット端子の正面図である。
以下に、本発明に係るプレスフィット端子、及び、端子付き基板の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係るプレスフィット端子の正面図である。図2は、プレスフィット端子のコンプライアント部を、基板のスルーホールに圧入した状態を示す正面図である。図3は、図2における矢視III−III線における断面図である。図4は、本発明の実施形態2に係るプレスフィット端子の正面図である。図5は、本発明の実施形態3に係るプレスフィット端子の正面図である。図6は、本発明の実施形態4に係るプレスフィット端子の正面図である。
図1〜図3に示すように、X方向は、本実施形態におけるスルーホール23に対するプレスフィット端子1の挿入方向である。Y方向は、挿入方向Xに直交するプレスフィット端子1の第1方向である。Z方向は、挿入方向X及び第1方向Yのそれぞれに直交するプレスフィット端子1の第2方向である。本明細書において、挿入方向Xに沿った先端側を前方側といい、挿入方向Xと反対方向に沿った基端側を後方側という場合がある。また、本明細書において、挿入方向Xに交差する交差方向とは、例えば、第1方向Yをいう。
本実施形態に係るプレスフィット端子1は、例えば、プリント基板等の基板20に使用される。基板20は、電気絶縁性の基板本体21を有している。基板本体21には、図1に示すように、電気導電性の回路部22と、回路部22と電気的に接続されているスルーホール23とが形成されている。回路部22は、例えば、基板20の一方の端部25の表面側に配置してある。スルーホール23は、挿入方向Xにおいて、基板本体21を貫通するように、例えば、貫通軸Xsを有する円柱状に形成されている。スルーホール23の内周面は、電気導電性の材料によって覆われている。プレスフィット端子1と基板20とは、端子付き基板2を構成する(図2参照)。言い換えれば、端子付き基板2は、当該プレスフィット端子1と基板20とを備えて構成されるものである。
プレスフィット端子1は、例えば、銅合金等の電気導線性の材料によって、軸芯Xtを有し、先端部3と、第1幅狭部4と、コンプライアント部5と、第2幅狭部6と、連結部7とを備えている。プレスフィット端子1は、挿入方向Xに沿って延在して形成され、挿入方向Xにおいて、一方側の端部にコンプライアント部5等を介して基板20が接続され、他方側の端部に接続相手(基板20と電気的に接続される対象)が接続される。このようなプレスフィット端子1の表面には、錫メッキ、銀メッキ及び金メッキ等によるメッキ層を形成してもよい。
先端部3は、最も前方側に位置し、前方側から後方側へ行くに従い、幅寸法が徐々に大きくなるように形成してある。先端部3の第1方向Y(交差方向)における幅寸法W1は、スルーホール23の直径R1よりも小さい。よって、先端部3は、スルーホール23に挿入することが可能である。
第1幅狭部4は、先端部3の後方側に隣接するように配置してある。第1幅狭部4は、例えば、第1方向Y(交差方向)における幅寸法が、挿入方向Xに沿って同一となるように形成してある。第1幅狭部4の第1方向Y(交差方向)における幅寸法W2は、スルーホール23の直径R1より小さい。よって、第1幅狭部4は、スルーホール23に挿入することが可能である。
コンプライアント部5は、第1幅狭部4の後方側に隣接するように配置してある。コンプライアント部5の第1方向Y(交差方向)における幅寸法は、第1幅狭部4の交差方向における幅寸法W2よりも大きく、且つ、第2幅狭部6の交差方向における幅寸法W4よりも大きい。コンプライアント部5は、第1幅狭部4に隣接する第1隣接部50と、第2幅狭部6に隣接する第2隣接部51とを有している。コンプライアント部5は、第1幅狭部4に隣接する第1隣接部50の幅寸法、及び、第2幅狭部6に隣接する第2隣接部51の幅寸法が最も小さい。また、コンプライアント部5は、第1隣接部50から後方側へ行くに従い、幅寸法が徐々に大きくなり、かつ、第2隣接部51から前方側へ行くに従い、幅寸法が徐々に大きくなる。このようなコンプライアント部5は、スルーホール23に対して挿入方向Xに沿って圧入され、スルーホール23に圧入された状態では、図2に示すように、基板20のスルーホール23の内周面に接触する。
コンプライアント部5は、さらに、第1方向Y(交差方向)において、貫通孔8の一方側に位置する第1部位55と、貫通孔8の他方側に位置する第2部位56とをさらに有している。第1部位55、及び、第2部位56は、それぞれ第1方向Yに対して貫通孔8とは反対側(つまり第1方向Yの外側)へ向けて突出する態様で湾曲するように形成してあり、互いに最も離隔する部分に幅広部52を配置してある。第1部位55及び第2部位56は、貫通孔8の中央位置80において最も離隔し、挿入方向Xにおいて、中央位置80から前方向及び後方向へ行くに従って、互いの距離が徐々に近接するように形成してある。当該第1部位55、及び、第2部位56において、互いに最も離隔する部分は、後述する貫通孔8の中央位置80に一致する。
コンプライアント部5は、さらに、プレスフィット端子1において、第1方向Y(交差方向)における幅寸法が最も大きい幅広部52を有している。幅広部52の幅寸法W3は、スルーホール23の直径R1よりわずかに大きい。このような幅広部52は、後述する貫通孔8の挿入方向Xの中央位置80に配置してある。また、幅広部52は、貫通孔8とは反対側へ向けて突出する態様で湾曲するように形成してある第1部位55及び第2部位56の間において、第1部位55と第2部位56とが最も離隔する部分に配置してある。つまり、実施形態1のプレスフィット端子1の幅広部52は、挿入方向Xにおいて、局所的に設けてある。
コンプライアント部5は、挿入方向Xへ延在する貫通孔8を有している。貫通孔8は、
図2に示すように、略楕円形状であって、図3に示すように、第2方向Zに沿ってコンプライアント部5を貫通するように形成してある。また、貫通孔8は、挿入方向Xに対して中央位置80を基準として略対称形に形成してあるとともに、第1方向Yに対して中央位置を基準として略対称形に形成してある。貫通孔8の第1方向Yの中央位置は、軸芯Xtを通過する。貫通孔8は、図1及び図2に示すように、挿入方向Xの両端部に位置する部分8a、8bから、挿入方向Xの中央位置80に近接するに従って幅寸法が徐々に大きくなるように形成してある。このため、貫通孔8は、挿入方向Xの一方の端部側に位置する部分8a、及び他方の端部側に位置する部分8bの第1方向Y(交差方向)の寸法が最も小さい。また、貫通孔8は、挿入方向Xにおいて、連結部7に隣接する部分8c、8dの第1方向Y(交差方向)の寸法が最も大きい。このような貫通孔8は、幅広部52の第1方向Y(交差方向)における内側への変形を許容するものである。
第2幅狭部6は、コンプライアント部5の後方側に隣接するように配置してある。第2幅狭部6の幅寸法W4は、例えば、第1幅狭部4の幅寸法W2と同一となるように形成してある。
連結部7は、幅広部52において第1方向Y(交差方向)に沿って貫通孔8における第1方向Y(交差方向)の一方側と他方側とを連結するものである。具体的には、連結部7は、直線状の第1傾斜部分70と、直線状の第2傾斜部分71と、屈曲部分72とを有している。第1傾斜部分70は、貫通孔8の一方側から、第1方向Y(交差方向)及び後方側へ傾斜するように延在する。第2傾斜部分71は、貫通孔8の他方側から、第1方向Y(交差方向)及び後方側へ傾斜するように延在する。屈曲部分72は、第1方向Y(交差方向)において、第1傾斜部分70と第2傾斜部分71との間に位置し、挿入方向Xにおいて、第1傾斜部分70及び第2傾斜部分71の後方側に位置する。このような連結部7は、挿入方向Xにおける貫通孔8の中央位置80に配置してある。より具体的に説明すると、連結部7は、例えば、自身の中央位置と、貫通孔8の中央位置80とが一致するように配置してある。連結部7の中央位置は、挿入方向Xにおける自身の長さ寸法の二等分線と、第1方向Yにおける自身の長さ寸法の二等分線との交点である。また、連結部7は、挿入方向Xにおいて、貫通孔8に隣接するように配置してあり、変形を許容できる位置に設けてある。また、連結部7は、プレスフィット端子1に1つだけ形成してある。これらの第1傾斜部分70、第2傾斜部分71、及び屈曲部分72は、スルーホール23にコンプライアント部5を圧入する時において、後述するように変形する。つまり、第1傾斜部分70、第2傾斜部分71、及び屈曲部分72は、変形可能部分73を構成している。また、スルーホール23にコンプライアント部5を圧入した状態において、連結部7は、基板20の挿入方向Xにおける一方の端部25と他方の端部26との間で、かつ、基板20の端部25、26から外れた部分に位置する。
このようなプレスフィット端子1を基板20に取り付ける場合には、先ず、作業者は、プレスフィット端子1を基板20の後方側に配置し、スルーホール23の貫通軸Xsと、プレスフィット端子1の軸芯Xtとを一致させる。次に、作業者は、先端部3をスルーホール23に挿入する。
作業者が、挿入方向Xに沿って、基板20の後方側から前方側へプレスフィット端子1を移動させると、幅広部52の幅寸法W3がスルーホール23の直径R1よりわずかに大きいため、幅広部52の外周面とスルーホール23の内周面とが接触する。
その後、作業者が、スルーホール23に対して挿入方向Xに沿ってプレスフィット端子1をさらに移動させると、コンプライアント部5の幅広部52が変形し、当該コンプライアント部5がスルーホール23に圧入される。より具体的に説明すると、連結部7は、第1傾斜部分70及び第2傾斜部分71が前方側から後方側へ延びるように変形するとともに、屈曲部分72が、前方側から後方側へ突出するように変形する(図2参照)。また、連結部7の剛性(復元力)によって、コンプライアント部5の外周面は、スルーホール23の内周面に接触する。ここでは、作業者は、図2及び図3に示すように、貫通孔8の中央位置80と、基板20の挿入方向Xの中央位置24とが一致する位置までコンプライアント部5を圧入することで、基板20に対するプレスフィット端子1の取り付けを終える。
実施形態に係るプレスフィット端子1、及び、端子付き基板2は、以下の構成を有する連結部7を備えている。すなわち、連結部7は、基板20の挿入方向Xにおける一方の端部25と他方の端部26との間で、かつ、基板20の端部25、26から外れた部分に位置し、幅広部52において交差方向に沿って貫通孔8の一方側と他方側とを連結する。このため、プレスフィット端子1は、交差方向における幅広部52で、かつ、基板20の端部25、26から外れた中央部27において、連結部7の剛性によって、コンプライアント部5の外周面をスルーホール23の内周面に押圧する。これによって、プレスフィット端子1は、当該中央部27にコンプライアント部5とスルーホール23との接点を形成することができ、半田を使用することなしに、基板20との電気的接続を適正にすることができる。さらに、連結部7は、挿入方向Xにおいて、基板20の端部25、26から外れた部分に位置している。このため、プレスフィット端子1は、連結部7の剛性が、基板20の端部25、26に加わることを抑制することができる。これによって、プレスフィット端子1は、コンプライアント部5をスルーホール23に圧入した状態において、基板20の端部25、26に過大な力が加わることを抑制することができる。加えて、連結部7は、挿入方向Xにおいて、回路部22から外れた部位に配置してあるため、連結部7の剛性が回路部22に加わるのを抑制することができる。
プレスフィット端子1及び基板20は、コンプライアント部5と基板20との電気的接続を適正に行うためには、貫通孔8の挿入方向Xの中央位置80と、基板20の挿入方向Xの中央位置24とが一致することが最も好ましい。ただし、施工上の誤差等を考慮すると、連結部7は、コンプライアント部5がスルーホール23に圧入された状態において、挿入方向Xに対して、基板20の挿入方向Xの中央位置24を含む所定範囲内に配置してあることが好ましい。例えば、プレスフィット端子1は、挿入方向Xにおいて、基板20の寸法Aに対する、基板20の一方の端部25の寸法の割合B、基板20の他方の端部26の寸法の割合C、及び一方の端部25と他方の端部26との間に位置する中央部27の寸法の割合Dとする。中央位置24を含む中央部27は、基板20の挿入方向Xの寸法Aに対して、中央部27の寸法の割合Dが、30%〜50%であることが次に好ましく、30%〜60%であることがその次に好ましい。このように、連結部7を基板20の挿入方向Xの中央位置24を含む所定範囲内に配置することで、コンプライアント部5と基板20との電気的接続を適正にすることができる。また、基板20の寸法Aに対する、基板20の一方の端部25の寸法の割合B、及び基板20の他方の端部26の寸法の割合Cは、同一であることが好ましい。割合Bと割合Cとを同一にしたプレスフィット端子1は、基板20の前方側と、基板20の後方側とにそれぞれ加えられる連結部7の剛性が、挿入方向Xにおいて均等となるためである。
さらに、貫通孔8は、挿入方向Xの中央位置80に近接するに従って幅寸法が徐々に大きくなるように形成してあり、連結部7は、挿入方向Xにおける貫通孔8の中央位置80に配置してある。よって、このプレスフィット端子1は、第1方向Y(交差方向)における連結部7の長さ寸法を可及的に長くすることができる。このため、このプレスフィット端子1は、連結部7の変形量を可及的に多くすることができる。また、連結部7は、貫通孔8に隣接するように配置してある。これらによって、連結部7は、変形を許容できる位置に設けてあるため、過大な力が、コンプライアント部5及びスルーホール23の周縁部に加わることを確実に抑制することができる。さらに、このプレスフィット端子1は、連結部7の剛性が、基板20の挿入方向Xの中央位置24に対して、前方側及び後方側のいずれか一方に偏ることを抑制することができる。加えて、プレスフィット端子1は、第1方向Yにおける幅寸法を大きくした幅広部52で、基板20の端部25、26から外れた中央位置80において、連結部7の剛性によって、コンプライアント部5の外周面をスルーホール23の内周面に押圧することができる。これによって、中央位置80にコンプライアント部5とスルーホール23との接点を形成することができるため、プレスフィット端子1は、基板20との電気的接続を適正に行うことができる。
また、連結部7は、幅広部52がスルーホール23に圧入されたときに変形可能な変形可能部分73を有し、基板20のスルーホール23にプレスフィット端子1が圧入された状態では変形可能部分73が変形する。よって、このプレスフィット端子1は、コンプライアント部5をスルーホール23に圧入するときに加えられる力の一部が、変形可能部分73の変形に使用されるため、過大な力がコンプライアント部5及び基板20に加わることを抑制することができる。
さらに、連結部7は、貫通孔8の一方側に位置する直線状の第1傾斜部分70と、貫通孔8の他方側に位置する直線状の第2傾斜部分71と、第1傾斜部分70と第2傾斜部分71との間に位置する屈曲部分72とを有している。これらの第1傾斜部分70、第2傾斜部分71、及び、屈曲部分72は、基板20のスルーホール23にプレスフィット端子1が圧入された状態では、変形する。よって、このプレスフィット端子1は、コンプライアント部5をスルーホール23に圧入するときに加えられる力の一部が、連結部7の変形に使用されるため、過大な力がコンプライアント部5及び基板20に加わることを抑制することができる。
また、コンプライアント部5は、第1隣接部50の幅寸法と第2隣接部51の幅寸法とが最も小さく、貫通孔8の挿入方向Xの中央位置80に向けて幅寸法が徐々に大きくなり、貫通孔8の挿入方向Xの中央位置80の幅広部52の幅寸法W3が最も大きい。このため、コンプライアント部5の第1方向Y(交差方向)の両側部分は、外側へ向けて弧状に突出し、コンプライアント部5は、交差方向において互いに離隔するように弧状に突出する第1部位55及び第2部位56を有している。加えて、幅広部52の第1方向Y(交差方向)の内側に連結部7を配置してある。これらによって、プレスフィット端子1は、連結部7の交差方向における長さ寸法を可及的に大きくすることができ、連結部7の変形量を可及的に大きくすることができる。また、連結部7は、貫通孔8の挿入方向Xの中央位置80に配置してあり、挿入方向Xにおいて、貫通孔8に隣接するように配置してある。従って、連結部7は、変形を許容できる位置に設けてあるため、過大な力が、コンプライアント部5及びスルーホール23の周縁部に加わることを確実に抑制することができる。
[実施形態2]
次に、プレスフィット端子1aの実施形態2を図4を用いて説明する。なお、実施形態2において、実施形態1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
実施形態2のプレスフィット端子1aの連結部7aの形状のみが、実施形態1のプレスフィット端子1の連結部7の形状と異なる。より具体的に説明すると、実施形態2の連結部7aは、屈曲部分72aの突出方向が、実施形態1の連結部7における屈曲部分72の突出方向と反対である。
このようなプレスフィット端子1aを基板20に取り付ける際、作業者が、幅広部52をスルーホール23に圧入すると、幅広部52の第1方向Yにおける幅寸法W3が小さくなるように変形するとともに連結部7aが変形する。より具体的に説明すると、連結部7aは、第1傾斜部分70a及び第2傾斜部分71aが後方側から前方側へ延びるように変形するとともに、屈曲部分72aが後方側から前方側へ突出するように変形する。つまり、第1傾斜部分70a、第2傾斜部分71a、及び屈曲部分72aが変形可能部分73aを構成している。
[実施形態3]
次に、プレスフィット端子1bの実施形態3を図5を用いて説明する。なお、実施形態3において、実施形態1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
実施形態3のプレスフィット端子1bのコンプライアント部5bの形状のみが、実施形態1のプレスフィット端子1とコンプライアント部5の形状と異なる。より具体的に説明すると、実施形態3のコンプライアント部5bは、挿入方向Xにおける長さ寸法が大きい幅広部52bを有している。すなわち、幅広部52bは、幅寸法W5の大きさが同一となる態様で、挿入方向Xへ延在するように略円筒状に形成してある。一方、実施形態1のコンプライアント部5は、挿入方向Xにおいて幅広部52を局所的に形成してある。このような幅広部52bの幅寸法W5は、スルーホール23の直径R1よりわずかに大きい。
このプレスフィット端子1bは、挿入方向Xの両端部に位置する部分8a、8bから、挿入方向Xの中央位置80に近接するに従って幅寸法が徐々に大きくなる貫通孔8を有している。加えて、連結部7は、貫通孔8の挿入方向Xの中央位置80に配置してあり、かつ、挿入方向Xにおいて、貫通孔8に隣接するように配置してある。このため、連結部7は、変形を許容できる位置に設けてあるので、過大な力が、コンプライアント部5b及びスルーホール23の周縁部に加わることを確実に抑制することができる。
実施形態3の第1隣接部50bにおける第1方向Yの両側縁58bと、軸芯Xtとの仮想交点K3における交差角度θ3は、実施形態1の第1隣接部50における第1方向Yの両側縁58と、軸芯Xtとの仮想交点K1における交差角度θ1(図1参照)よりも大きい。つまり、実施形態3の第1隣接部50bの両側縁58bは、実施形態1の第1隣接部50の両側縁58よりも勾配が急である。
実施形態3の第2隣接部51bにおける第1方向Yの両側縁59bと、軸芯Xtとの仮想交点K4における交差角度θ4は、実施形態1の第2隣接部51における第1方向Yの両側縁59と、軸芯Xtとの仮想交点K2における交差角度θ2(図1参照)よりも大きい。つまり、実施形態3の第2隣接部51bの両側縁59bは、実施形態1の第2隣接部51の両側縁59よりも勾配が急である。
このようなプレスフィット端子1bを基板20に取り付ける際、作業者が、幅広部52bをスルーホール23に圧入すると、幅広部52bの幅寸法W5が小さくなるように変形するとともに連結部7が変形する。
このようなプレスフィット端子1bは、幅広部52bの外周面と、スルーホール23の内周面との接触面積を広くすることができる。
[実施形態4]
次に、プレスフィット端子1cの実施形態4を図6を用いて説明する。なお、実施形態4において、実施形態1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
実施形態4のプレスフィット端子1bの連結部7cの形状のみが、実施形態1のプレスフィット端子1と連結部7の形状と異なる。より具体的に説明すると、実施形態3の連結部7cは、第1方向Y(交差方向)に沿って直線状に延在している。
この連結部7cは、第1方向Y(交差方向)の中央位置に切欠75と幅狭部76とを有している。切欠75は、例えば、連結部7cの前方側に位置し、第1方向Y(交差方向)において、前方側の寸法が最も大きく、後方側へ行くに従って寸法が徐々に小さくなる略三角形状に形成してある。幅狭部76は、切欠75の後方側に配置してある。
このようなプレスフィット端子1cを基板20に取り付ける際、作業者が、コンプライアント部5をスルーホール23に圧入すると、幅広部52の幅寸法が小さくなるように変形するとともに連結部7cが変形する。より具体的に説明すると、連結部7cは、第1方向Y(交差方向)において、切欠75の寸法が小さくなるように変形するとともに、切欠75の後方側に位置する幅狭部76が、前方側から後方側へ移動するように変形する。つまり、切欠75及び幅狭部76が変形可能部分77を構成している。
なお、実施形態1〜3で説明したプレスフィット端子1〜1bの連結部7、7a、7cは、第1方向Y(交差方向)の中央位置に屈曲部分72、72aを有するものを説明した。しかし、この発明は、それらに限られず、連結部7、7a、7cが屈曲部分を有さずに、第1方向Yに直線状に延在してもよい。また、実施形態4で説明したプレスフィット端子1cは、切欠75を有するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、切欠を有さずに、挿入方向Xの長さ寸法が同一となる態様で、第1方向Yへ直線状に延在してもよい。連結部7は、挿入方向Xの長さ寸法が同一となる態様で、第1方向Yへ直線状に延在するとともに、断面積を小さくすることによって、スルーホール23にコンプライアント部5を圧入する時に変形するように形成してもよい。
また、実施形態1〜4で説明したプレスフィット端子1〜1cは、貫通孔8の挿入方向Xの中央位置80に連結部7、7a、7cを配置するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、プレスフィット端子1〜1cは、貫通孔8の挿入方向Xの中央位置80から外れた部位に連結部7、7a、7cを配置してもよい。
1 プレスフィット端子
1a プレスフィット端子
1b プレスフィット端子
1c プレスフィット端子
2 端子付き基板
20 基板
23 スルーホール
24 (基板の)中央位置
25 一方の端部
26 他方の端部
27 中央部
5 コンプライアント部
5b コンプライアント部
52 幅広部
52b 幅広部
7 連結部
7a 連結部
7c 連結部
70 第1傾斜部分(変形可能部分)
70a 第1傾斜部分(変形可能部分)
71 第2傾斜部分(変形可能部分)
71a 第2傾斜部分(変形可能部分)
72 屈曲部分(変形可能部分)
72a 屈曲部分(変形可能部分)
73 変形可能部分
75 切欠(変形可能部分)
76 幅狭部(変形可能部分)
77 変形可能部分
8 貫通孔
80 貫通孔の)中央位置
X 挿入方向

Claims (6)

  1. 基板のスルーホールに対する挿入方向と交差する交差方向における幅寸法が最も大きい幅広部、及び前記幅広部の前記交差方向における内側への変形を許容する貫通孔を有し、前記スルーホールに対して前記挿入方向に沿って圧入され、前記基板の前記スルーホールの内周面に接触するコンプライアント部と、
    前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された状態において、前記基板の前記挿入方向における一方の端部と他方の端部との間で、かつ、前記基板の端部から外れた部分に位置し、前記幅広部において前記交差方向に沿って前記貫通孔の一方側と他方側とを連結する連結部と、
    を備えることを特徴とするプレスフィット端子。
  2. 前記連結部は、前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された状態で、前記挿入方向に対して、前記基板の中央位置を含む所定範囲内に配置してある請求項1に記載のプレスフィット端子。
  3. 前記貫通孔は、前記挿入方向の中央位置に近接するに従って、前記交差方向の幅寸法が徐々に大きくなるように形成してあり、
    前記連結部は、前記挿入方向における前記貫通孔の中央位置に配置してある請求項1又は2に記載のプレスフィット端子。
  4. 前記連結部は、前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入されたときに変形可能な変形可能部分を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレスフィット端子。
  5. 前記連結部は、前記貫通孔の一方側から前記挿入方向に対して傾斜するように延在する第1傾斜部分と、前記貫通孔の他方側から前記挿入方向に対して傾斜するように延在する第2傾斜部分と、前記第1傾斜部分と前記第2傾斜部分との間に位置し、前記変形可能部分である屈曲部分とを有する請求項4に記載のプレスフィット端子。
  6. スルーホールを有する基板と、前記スルーホールに圧入されたプレスフィット端子とを備え、
    前記プレスフィット端子は、
    前記基板の前記スルーホールに対する挿入方向と交差する交差方向における幅寸法が最も大きい幅広部、及び前記幅広部の前記交差方向における内側への変形を許容する貫通孔を有し、前記スルーホールに対して前記挿入方向に沿って圧入され、前記基板の前記スルーホールの内周面に接触するコンプライアント部と、
    前記コンプライアント部が前記スルーホールに圧入された状態において、前記基板の前記挿入方向における一方の端部と他方の端部との間で、かつ、前記基板の端部から外れた部分に位置し、前記幅広部において前記交差方向に沿って前記貫通孔の一方側と他方側とを連結する連結部とを備えることを特徴とする端子付き基板。
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