JP2020117987A - 軒樋継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】開くように変形した軒樋であっても、変形前の形状に近づけて保持することができる軒樋継手を提供する。【解決手段】樋底板11と、樋底板の幅方向Yの第1端から立ち上がる第1樋側板12と、樋底板の幅方向の第2端から立ち上がる第2樋側板13と、を備える軒樋10を一対、互いに軸方向Xに対向させた状態で連結する軒樋継手30であって、一対の軒樋両方の樋底板の下方に配置される連結底板31と、連結底板の幅方向の第1端から立ち上がり、一対の軒樋両方の第1樋側板を幅方向の外側から覆う第1連結側板32と、連結底板の幅方向の第2端から立ち上がり、一対の軒樋両方の第2樋側板を幅方向の外側から覆う第2連結側板33と、第1連結側板及び第2連結側板にそれぞれ連結された連結部材34と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、軒樋同士を連結する軒樋継手に関する。
従来、樋底板の両端から樋側板が立ち上がるように構成された軒樋が知られている(例えば、特許文献1参照)。一対の軒樋は、軒樋の軸方向に並べられた状態で、軒樋継手により連結される。
実開昭54−165820号公報
軒樋は、例えばトラックの荷台上等で施工現場まで運搬される。トラックの荷台は、夏季の昼間等には予期せぬ程高温になり、軒樋の一対の樋側板が幅方向に開くように変形することがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、開くように変形した軒樋であっても、変形前の形状に近づけて保持することができる軒樋継手を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の軒樋継手は、樋底板と、前記樋底板の幅方向の第1端から立ち上がる第1樋側板と、前記樋底板の前記幅方向の第2端から立ち上がる第2樋側板と、を備える軒樋を一対、互いに軸方向に対向させた状態で連結する軒樋継手であって、前記一対の軒樋両方の前記樋底板の下方に配置される連結底板と、前記連結底板の前記幅方向の第1端から立ち上がり、前記一対の軒樋両方の前記第1樋側板を前記幅方向の外側から覆う第1連結側板と、前記連結底板の前記幅方向の第2端から立ち上がり、前記一対の軒樋両方の前記第2樋側板を前記幅方向の外側から覆う第2連結側板と、前記第1連結側板及び前記第2連結側板にそれぞれ連結された連結部材と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、軒樋継手の連結底板、第1連結側板、及び第2連結側板が、一対の軒樋両方の樋底板、第1樋側板、及び第2樋側板を外側から囲う。この際に、第1連結側板及び第2連結側板には連結部材がそれぞれ連結されているため、第1連結側板及び第2連結側板が幅方向に開くのが抑えられる。
従って、開くように変形した軒樋であっても、連結部材で連結された第1連結側板及び第2連結側板で軒樋の第1樋側板及び第2樋側板を幅方向に挟むことにより、軒樋を変形前の形状に近づけて保持することができる。
また、上記の軒樋継手において、前記連結部材は、前記連結底板、前記第1連結側板、及び前記第2連結側板のそれぞれの前記軸方向の中央部に配置されていてもよい。
この発明によれば、軒樋継手の軸方向の両端部に一対の軒樋を略対称に連結することができる。
また、上記の軒樋継手において、前記第1連結側板の上端は、前記第2連結側板の上端よりも上方に配置され、前記連結部材は、前記第1連結側板の上端部に連結されていてもよい。
軒樋が幅方向に開くように変形したときに、例えば両連結側板が下端周りに回転したときには、第1連結側板の上端部の変形量は、軒樋継手における他の部分に比べて比較的多くなる。連結部材は第1連結側板の上端部に連結されているため、第1連結側板の上端部が幅方向に開くように変形するのを効果的に抑えることができる。
また、上記の軒樋継手において、前記連結部材は、前記第2連結側板から前記連結底板に沿って延びる第1連結片と、前記第1連結片の先端から上方に向かって延び、前記第1連結側板の上端部に連結された第2連結片と、を備えていてもよい。
一般的に、軒樋継手の第1連結側板は、軒樋継手が施工される建築物等の外側となるように配置される。この発明によれば、例えば軒樋継手が建築物等に施工されたときに、第1連結片の上方に配置された他の部材が第1連結片に干渉するのを抑えることができる。
また、上記の軒樋継手において、前記第1連結側板と前記連結部材との間には隙間が形成されていてもよい。
この発明によれば、例えば、軒樋継手が射出成形により形成された場合に、第1連結側板における隙間に対向する部分の外面にヒケが生じるのを抑え、第1連結側板の外観を向上させることができる。
また、上記の軒樋継手において、前記第1連結側板は、前記連結底板の前記幅方向の前記第1端から立ち上がる第1側壁部と、前記第1側壁部の上端から前記幅方向の外側に向かって延びる平板部と、前記平板部の先端から立ち上がる第2側壁部と、を備え、前記隙間は、前記第2側壁部と前記連結部材との間に形成され、前記連結部材は、前記平板部に連結されていてもよい。
この発明によれば、軒樋継手の捻じれ等に対する強度を高めることができる。さらに、平板部は正面からは見え難いため、平板部の外面にヒケが生じても、軒樋継手の正面からの外観を維持することができる。
また、上記の軒樋継手において、前記連結底板よりも上方であって、前記第1連結側板と前記第2連結側板との間に配置され、前記連結底板、前記第1連結側板、及び前記第2連結側板の少なくとも1つとともに前記一対の軒樋を挟む保持部を備えてもよい。
この発明によれば、連結底板、第1連結側板、及び第2連結側板の少なくとも1つと、保持部とにより、一対の軒樋を挟むように確実に保持することができる。また、軒樋を挟むように保持するため、軒樋の一対の樋側板が幅方向に閉じるように変形した場合であっても、軒樋を変形前の形状に近づけて保持することができる。
本発明の軒樋継手によれば、開くように変形した軒樋であっても、変形前の形状に近づけて保持することができる。
本発明の一実施形態の軒樋継手が用いられる樋構造の縦断面図である。 同樋構造の一部を破断した平面図である。 同樋構造の軒樋の縦断面図である。 同軒樋継手の斜視図である。 同軒樋継手の側面図である。 同軒樋継手の平面図である。 図1中の切断線A1−A1の断面図である。 同樋構造を建築物に施工した状態を模式的に示す平面図である。 同樋構造を建築物に施工する手順を模式的に示す平面図である。 建築物の樋構造を修理する手順を模式的に示す平面図である。 建築物の樋構造を修理する手順を模式的に示す平面図である。
以下、本発明に係る軒樋継手の一実施形態が用いられる樋構造を、図1から図11を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、樋構造1は、軒樋10と、本実施形態の軒樋継手30と、軒樋支持具80と、を備えている。
図3に示すように、軒樋10は、樋底板11と、第1樋側板12と、第2樋側板13と、を備えている。
樋底板11は、厚さ方向が上下方向を向く平板状に形成されている。樋底板11は、平面視で軒樋10の軸方向(軸線方向)Xに長い矩形状を呈している。
第1樋側板12は、樋底板11の幅方向Yの第1端から立ち上がっている。幅方向Yは、樋底板11の短辺に沿う方向である。言い換えれば、幅方向Yは、水平面に沿う方向のうち、軸方向Xに直交する方向である。第2樋側板13は、樋底板11の幅方向Yの第2端から立ち上がっている。軒樋10は、軸方向Xに見たときに樋側板12,13が上方に拡開しつつ上方が開口するU字状に形成されている。第1樋側板12の上端は、第2樋側板13の上端よりも上方に配置されている。
第1樋側板12は、下方から上方に向かって延びる中途部分に、上部を外側に拡幅する段部12aが形成されている。これにより、第1樋側板12に段部12aが形成されていない場合に比べて、第1樋側板12の強度が向上する。なお、第1樋側板12に段部12aは形成されなくてもよい。
第2樋側板13は、下方から上方に向かって平板状に延びている。
第1樋側板12の上端部には、軒樋支持具80の先端部に嵌合する前方耳部16が形成されている。前方耳部16は、軒樋支持具80の先端部に係止する上方凸条17と、軒樋支持具80の先端部を下方から受ける下方凸条18と、を備えている。凸条17,18は、上下方向に互いに間隔を空けて並べて配置されている。凸条17,18は、第1樋側板12から、幅方向Yのうち軒樋10の内側に向かって突出している。前方耳部16は、軸方向Xに見たときにC字状に形成されている。
上方凸条17の下部には、軒樋支持具80の先端部に係止する凹部17aが形成されている。凹部17aは、凸条17のうち幅方向Yの外側の部分から上方に向かって凹んでいる。上方凸条17のうち凹部17aよりも幅方向Yの内側の部分には、第1係止部17bが形成されている。第1係止部17bは、凹部17aよりも下方に向かって突出している。上方凸条17内には、中空部17cが形成されている。
下方凸条18内には、中空部18aが形成されている。
凸条17,18に中空部17c,18aが形成されているため、凸条17,18は容易に変形できる。
第1樋側板12の上端部における上方凸条17に対応する位置には、第2係止部19が形成されている。第2係止部19は、幅方向Yのうち軒樋10の外側に向かって突出している。
第2樋側板13の上端部には、軒樋支持具80の後端部に嵌合する後方耳部20が形成されている。後方耳部20は、第2樋側板13から、幅方向Yのうち軒樋10の内側に向かって突出している。
後方耳部20内には、中空部20aが形成されている。中空部20aが形成されているため、後方耳部20は容易に変形できる。
軒樋10が備える樋底板11、第1樋側板12、及び第2樋側板13等は、弾性を有する樹脂材料を用いた押出し成形等により、一体に形成されている。
図2に示すように、軒樋継手30により連結される一対の軒樋10は、互いに軸方向Xに対向した状態に配置される。
一対の軒樋10の第1樋側板12は、互いに軸方向Xに対向するように配置される。一対の軒樋10の第2樋側板13は、互いに軸方向Xに対向するように配置される。
図4から図6に示すように、軒樋継手30は、連結底板31と、第1連結側板32と、第2連結側板33と、連結部材34と、保持部35と、を備えている。
連結底板31は、厚さ方向が上下方向を向く平板状に形成されている。第1連結側板32は、連結底板31の幅方向Yの第1端から上方に向かって立ち上がっている。第2連結側板33は、連結底板31の幅方向Yの第2端から上方に向かって立ち上がっている。軒樋継手30は、軸方向Xに見たときに連結側板32,33が上方に拡開しつつ上方が開口するU字状に形成されている。第1連結側板32の上端は、第2連結側板33の上端よりも上方に配置されている。
第1連結側板32及び第2連結側板33は、連結底板31の軸方向Xの全長にわたってそれぞれ形成されている。
第1連結側板32は、第1側壁部38と、平板部39と、第2側壁部40と、を備えている。すなわち、第1連結側板32には、第1樋側板12の段部12aに対応する段部32aが形成されている。
第1側壁部38は、連結底板31の幅方向Yの第1端から上方に向かって立ち上がっている。平板部39は、第1側壁部38の上端から幅方向Yの外側に向かって延びている。第2側壁部40は、平板部39の先端から上方に向かって立ち上がっている。
第2側壁部40の上端部には、前方係合部42が設けられている。前方係合部42は、平板片44と、側壁片45と、第1係止片46と、第2係止片47と、第3係止片48と、第1垂下片49と、を備えている。
平板片44は、第2側壁部40の上端から幅方向Yの外側に向かって突出している。側壁片45は、平板片44の先端から上方に向かって突出している。第1係止片46は、側壁片45の上端から、上方に向かうに従い幅方向Yの内側に向かうように傾斜して延びている。
平板片44、側壁片45、及び第1係止片46により、軒樋10の第2係止部19に係止する凹部51が形成される。
第2係止片47は、及び第1係止片46の上端から、下方に向かうに従い幅方向Yの内側に向かうように突出している。平板片44、側壁片45と、第1係止片46、及び第2係止片47は、連結底板31の幅方向Yの全長にわたってそれぞれ形成されている。
第3係止片48は、第2係止片47の下端から、下方に向かうに従い幅方向Yの内側に向かうように突出している。第1垂下片49は、第3係止片48の下端から下方に向かって突出している。第1垂下片49の下端は、上下方向において第1係止片46の中央部に達している。第1垂下片49の幅方向Yの位置、及び第1側壁部38の幅方向Yの位置は、互いに同等である。第3係止片48及び第1垂下片49は、第2係止片47の幅方向Yの中央部にそれぞれ形成されている。
第2連結側板33の上端部には、後方係合部54が設けられている。後方係合部54は、第4係止片55と、第2垂下片56と、を備えている。
第4係止片55は、第2連結側板33の上端から幅方向Yの内側に向かって延びている。第2垂下片56は、第4係止片55の先端から下方に向かって突出している。第4係止片55及び第2垂下片56は、第2連結側板33の軸方向Xの中央部にそれぞれ形成されている。係止片55及び第2垂下片56の軸方向Xの各端は、第3係止片48及び第1垂下片49の軸方向Xの各端と同等の位置まで延びている。
連結部材34は、第1連結側板32及び第2連結側板33にそれぞれ連結されている。連結部材34は、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33のそれぞれの軸方向Xの中央部に配置されている。連結部材34は、第1連結片60と、第2連結片61と、を備えている。
第1連結片60及び第2連結片61は、厚さ方向が軸方向Xを向く平板状に形成されている。第1連結片60の軸方向Xの長さ、及び第2連結片61の軸方向Xの長さは、互いに同等である。
この例では、第1連結片60を軸方向Xに見たときに、第1連結片60は幅方向Yに長い矩形状を呈している。第1連結片60は、第2連結側板33の上方の部分から連結底板31に沿って延びている。第1連結片60は、連結底板31から上方に離間している。第1連結片60の下端部には、第1補強リブ63が設けられている。第1補強リブ63は、第1連結片60の下端に沿って幅方向Yに延びている。第1補強リブ63は、第1連結片60を軸方向Xに挟んで両側に設けられている。
この例では、第2連結片61を軸方向Xに見たときに、第2連結片61は上下方向に長い矩形状を呈している。第2連結片61は、第1連結片60の先端部から上方に向かって延び、第1連結側板32の第2側壁部40の上端部及び前方係合部42に連結されている。第2連結片61の軸方向Xの中心、及び第1連結片60の中心は、互いに一致している。
第1連結側板32の第2側壁部40と連結部材34の第2連結片61との間には第1隙間(隙間)S1が形成されている(図2も参照)。第1隙間S1は、第2側壁部40に沿って延びている。連結部材34は、保持部35を介して平板部39に連結されている。
保持部35は、連結底板31よりも上方であって、第1連結側板32と第2連結側板33との間に配置されている。保持部35は、軸方向Xにおける連結部材34が配置された位置を挟んで、軸方向Xの両側にそれぞれ配置されている。
保持部35は、第1底板保持片66と、第2底板保持片67と、第1側壁保持片68と、平板保持片69と、第2側壁保持片70と、第3側壁保持片71と、を備えている。
第1底板保持片66及び第2底板保持片67は、連結底板31の上方にそれぞれ配置されている。第1底板保持片66及び第2底板保持片67と連結底板31との上下方向の距離、及び軒樋10の樋底板11の厚さ(上下方向の長さ)は、互いに同等である。第1底板保持片66及び第2底板保持片67は、幅方向Yに互いに離間している。
第1底板保持片66及び第2底板保持片67と連結底板31とは、線状部材74により連結されている(図7も参照)。線状部材74の軸方向Xの長さ、及び第1連結片60の軸方向Xの長さは、互いに同等である。線状部材74は、軸方向Xにおいて第1連結片60と同等の位置に配置されている。
第1側壁保持片68は、第1底板保持片66の幅方向Yの外側の端から第1側壁部38に沿って上方に向かって立ち上がっている。第1側壁保持片68と第1側壁部38との距離、及び軒樋10の第1樋側板12の厚さは、互いに同等である。第1側壁保持片68と第1側壁部38との間には、第2隙間S2が形成されている。
平板保持片69は、第1側壁保持片68の上端から平板部39に沿って幅方向Yの外側に向かって延びている。平板保持片69と平板部39との距離、及び軒樋10の第1樋側板12の厚さは、互いに同等である。
第2側壁保持片70は、平板保持片69の幅方向Yの外側の端から第2側壁部40に沿って上方に向かって立ち上がっている。第2側壁保持片70の上端は、第1連結片60の上端、及び第2側壁部40の上下方向の中間部まで延びている。第2側壁保持片70と第2側壁部40との間に、前記第1隙間S1が形成されている。第2側壁保持片70と第2側壁部40との距離、及び軒樋10の第1樋側板12の厚さは、互いに同等である。
第3側壁保持片71は、第2底板保持片67の幅方向Yの外側の端から第2連結側板33に沿って上方に向かって立ち上がっている。第3側壁保持片71は、第1連結片60の下端部まで延びている。第3側壁保持片71と第2連結側板33との距離、及び軒樋10の第2樋側板13の厚さは、互いに同等である。保持部35の軸方向Xの各端は、第3係止片48及び第1垂下片49の軸方向Xの各端と同等の位置まで延びている。保持部35の軸方向Xの各端は、連結底板31の軸方向Xの各端には達していない。
第1側壁保持片68、平板保持片69、第2側壁保持片70、及び第3側壁保持片71は、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33と、線状部材74により連結されている。
保持部35が線状部材74から軸方向Xの両側にそれぞれ延びる長さは、10mm以上であることが好ましい。
このように構成された軒樋継手30は、例えば射出成形により一体に形成されている。
図1及び図2に示すように、軒樋継手30の連結底板31は、一対の軒樋10両方の樋底板11の端部の下方に配置されている。軒樋継手30の第1連結側板32は、一対の軒樋10両方の第1樋側板12の端部を幅方向Yの外側から覆っている。軒樋継手30の第2連結側板33は、一対の軒樋10両方の第2樋側板13の端部を幅方向Yの外側から覆っている。
このように、保持部35を構成する第1底板保持片66、第2底板保持片67、第1側壁保持片68、平板保持片69、第2側壁保持片70、及び第3側壁保持片71は、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33とともに一対の軒樋10を挟んでいる。
なお、保持部35の構成はこれに限られず、保持部35は第1底板保持片66、第2底板保持片67、第1側壁保持片68、平板保持片69、第2側壁保持片70、及び第3側壁保持片71の少なくとも1つを備えていればよい。
軒樋支持具80の構成は、特に限定されない。図1に示すように、軒樋支持具80は、建築物90の軒先91の鼻隠し板92に固定されている。この例では、軒樋支持具80の先端部には、フック状の第1係合部81が形成されている。第1係合部81は、軒樋10の前方耳部16の上方凸条17と下方凸条18との間に配置された状態で、第1係止部17bに幅方向Yに係止する。
軒樋支持具80の基端側の部分の下方側には、凹部形状の第2係合部82が形成されている。第2係合部82は、軒樋10の後方耳部20に係止している。
軒樋支持具80の基端には、軒樋支持具80の基端部から下方に向かって延びる固定部83が形成されている。固定部83は、ネジ等の固定部材(不図示)で鼻隠し板92に固定されている。
軒樋支持具80は、樹脂等の弾性変形可能な材料で形成されている。軒樋支持具80の基端部は、二点鎖線L0で示すように弾性的に変形させることができる。これにより、軒樋10が鼻隠し板92に近づくように、軒樋10を移動させることができる。
以上のように構成された樋構造1が施工される建築物90が、例えば図8に示すように、切妻屋根を用いて平面視で下方が開口したU字状に形成されているとする。すなわち、建築物90は、所定の方向に延びる主棟96と、主棟96に直交する互いに同じ向きに延びる第1連結棟97及び第2連結棟98と、を備えている。第1連結棟97及び第2連結棟98は、主棟96が延びる方向に互いに間隔を空けて配置されている。
建築物90に新たに樋構造1を施工する場合には、従来の施工方法と同様に、軒樋10の軸方向に沿って順に樋構造1を施工すればよい。なお、互いに連結される一対の軒樋10が延びる方向を変えるには、公知の継手である曲り85が用いられる。
なお、新たに樋構造1を施工する場合であっても、連結棟97,98に挟まれた位置の軒樋継手30(以下、軒樋継手30Aとも言う)を施工する場合には、以下の工程を行う。なお、以下では、軒樋継手30Aにより曲り85を介さずに連結される軒樋10を、軒樋10Aと言い、軒樋継手30Aにより曲り85を介してに連結される軒樋10を、軒樋10Bと言う。
図8に示す一対の軒樋10Aの間には、軒樋継手30Aの連結部材34の軸方向の長さ程度の隙間しか形成されていない。
図6に二点鎖線L1で示す一対の軒樋10Aの端部における範囲R1に、接着剤をそれぞれ塗布する。接着剤は、軒樋10Aの外側の外面に塗布する。
図9に示すように、軒樋継手30Aを取付ける前に、予め軒樋10B及び軒樋支持具80を弾性的に変形させたりすること等により、一対の軒樋10Aの間の隙間を、軒樋継手30Aの一対の保持部35全体の軸方向Xの長さ以上まで広げる。
軒樋継手30Aにより連結される一対の軒樋10Aの端部を、図5に二点鎖線L2で示すように弾性的に変形させる。具体的には、第1樋側板12の上端と、第2樋側板13の上端との幅方向Yの長さが、軒樋継手30Aの第2係止片47と第2連結側板33との幅方向Yの長さ以下になるように、軒樋10Aを変形させる。
図6に二点鎖線L2で示すように、変形させた一対の軒樋10Aの下方から軒樋継手30Aを取付ける。このとき、一対の軒樋10Aの間の隙間が一対の保持部35全体の軸方向Xの長さ以上あるため、一対の保持部35が一対の軒樋10Aの間を通る。変形させた一対の軒樋10Aと、軒樋継手30Aの連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33とが、接着剤により接続される。
弾性的に変形していた軒樋10B及び軒樋支持具80を元の形状に復元させること等により、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33と保持部35との間に一対の軒樋10Aの端部を挿入する。軒樋10Aに塗布された接着剤は、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33と保持部35との間に入り込む。このとき、軒樋10Aを線状部材74に突き当て、一対の軒樋10Aの間の隙間を、軒樋継手30Aの連結部材34の軸方向Xの長さ程度にする。
接着剤が硬化すると、一対の軒樋10Aが軒樋継手30Aにより連結される。
一方で、樋構造1を修理する場合には、例えば以下の工程を行う。例えば、図10に示すように、軒樋継手30Aの近傍の軒樋10Aに損傷部D1が形成され、軒樋10Aのうち損傷部D1が形成された部分を交換する場合について説明する。
各軒樋10Aに切断部D2を形成して、各軒樋10Aを切断する。このとき、軒樋10Aのうち軒樋継手30A側の部分となる軒樋10Cに損傷部D1が形成されるとともに、一対の軒樋10Cが軒樋継手30Aに連結されるように、切断部D2を形成する。
図11に示すように、軒樋継手30A及び一対の軒樋10Cを取外し、所定の長さに切断した軒樋10及び軒樋継手30により、軒樋10Aのうち軒樋継手30Aとは反対側の部分となる軒樋10Dを連結する。
以上説明したように、本実施形態の軒樋継手30によれば、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33が、一対の軒樋10両方の樋底板11、第1樋側板12、及び第2樋側板13を外側から囲う。この際に、第1連結側板32及び第2連結側板33には連結部材34がそれぞれ連結されているため、第1連結側板32及び第2連結側板33が幅方向Yに開くのが抑えられる。
従って、開くように変形した軒樋10であっても、連結部材34で連結された第1連結側板32及び第2連結側板33で軒樋10の第1樋側板12及び第2樋側板13を幅方向Yに挟むことにより、軒樋10を変形前の形状に近づけて保持することができる。
連結部材34は、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33のそれぞれの軸方向Xの中央部に配置されている。これにより、軒樋継手30の軸方向Xの両端部に一対の軒樋10を略対称に連結することができる。
第1連結側板32の上端は第2連結側板33の上端よりも上方に配置され、連結部材34は第1連結側板32の上端部に連結されている。軒樋10が幅方向Yに開くように変形したときに、例えば連結側板32,33が下端周りに回転したときには、第1連結側板32の上端部の変形量は、軒樋継手30における他の部分に比べて比較的多くなる。連結部材34は第1連結側板32の上端部に連結されているため、第1連結側板32の上端部が幅方向Yに開くように変形するのを効果的に抑えることができる。
一般的に、軒樋継手30の第1連結側板32は、軒樋継手30が施工される建築物等の外側となるように配置される。連結部材34の第1連結片60が第2連結側板33から連結底板31に沿って延びることで、軒樋継手30が建築物90に施工されたときに、第1連結片60の上方に配置された軒先91等の他の部材が第1連結片60に干渉するのを抑えることができる。
第1連結側板32と連結部材34との間には、第1隙間S1が形成されている。軒樋継手30は射出成形により形成されているため、第1連結側板32における第1隙間S1に対向する部分の外面にヒケが生じるのを抑え、第1連結側板32の外観を向上させることができる。
第1隙間S1は第2側壁部40と連結部材34との間に形成され、連結部材34は平板部39に連結されている。従って、軒樋継手30の捻じれ等に対する強度を高めることができる。さらに、平板部39は正面(第1連結側板32に対向する外側)からは見え難いため、平板部39の外面にヒケが生じても、軒樋継手30の正面からの外観を維持することができる。
軒樋継手30は、保持部35を備えている。これにより、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33の少なくとも1つと、保持部35とにより、一対の軒樋10を挟むように確実に保持することができる。また、連結底板31、第1連結側板32、及び第2連結側板33と保持部35とにより軒樋10を挟むように保持するため、軒樋10の樋側板12,13が幅方向Yに閉じるように変形した場合であっても、軒樋10を変形前の形状に近づけて保持することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、第1連結側板32に段部32aが形成されなくてもよい。
軒樋継手30は、保持部35を備えなくてもよい。軒樋継手30に第1隙間S1及び第2隙間S2が形成されなくてもよい。
10 軒樋
11 樋底板
12 第1樋側板
13 第2樋側板
30 軒樋継手
31 連結底板
32 第1連結側板
33 第2連結側板
34 連結部材
35 保持部
38 第1側壁部
39 第1平板部(平板部)
40 第2側壁部
60 第1連結片
61 第2連結片
S1 第1隙間(隙間)
X 軸方向
Y 幅方向

Claims (7)

  1. 樋底板と、前記樋底板の幅方向の第1端から立ち上がる第1樋側板と、前記樋底板の前記幅方向の第2端から立ち上がる第2樋側板と、を備える軒樋を一対、互いに軸方向に対向させた状態で連結する軒樋継手であって、
    前記一対の軒樋両方の前記樋底板の下方に配置される連結底板と、
    前記連結底板の前記幅方向の第1端から立ち上がり、前記一対の軒樋両方の前記第1樋側板を前記幅方向の外側から覆う第1連結側板と、
    前記連結底板の前記幅方向の第2端から立ち上がり、前記一対の軒樋両方の前記第2樋側板を前記幅方向の外側から覆う第2連結側板と、
    前記第1連結側板及び前記第2連結側板にそれぞれ連結された連結部材と、
    を備える軒樋継手。
  2. 前記連結部材は、前記連結底板、前記第1連結側板、及び前記第2連結側板のそれぞれの前記軸方向の中央部に配置されている請求項1に記載の軒樋継手。
  3. 前記第1連結側板の上端は、前記第2連結側板の上端よりも上方に配置され、
    前記連結部材は、前記第1連結側板の上端部に連結されている請求項1又は2に記載の軒樋継手。
  4. 前記連結部材は、
    前記第2連結側板から前記連結底板に沿って延びる第1連結片と、
    前記第1連結片の先端から上方に向かって延び、前記第1連結側板の上端部に連結された第2連結片と、を備えている請求項3に記載の軒樋継手。
  5. 前記第1連結側板と前記連結部材との間には隙間が形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の軒樋継手。
  6. 前記第1連結側板は、
    前記連結底板の前記幅方向の前記第1端から立ち上がる第1側壁部と、
    前記第1側壁部の上端から前記幅方向の外側に向かって延びる平板部と、
    前記平板部の先端から立ち上がる第2側壁部と、
    を備え、
    前記隙間は、前記第2側壁部と前記連結部材との間に形成され、
    前記連結部材は、前記平板部に連結されている請求項5に記載の軒樋継手。
  7. 前記連結底板よりも上方であって、前記第1連結側板と前記第2連結側板との間に配置され、前記連結底板、前記第1連結側板、及び前記第2連結側板の少なくとも1つとともに前記一対の軒樋を挟む保持部を備える請求項1から6のいずれか一項に記載の軒樋継手。
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