JP2020117986A - 連結構造、建物及び連結方法 - Google Patents

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Atsuo Kuroda
淳生 黒田
隆一郎 富永
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隆一郎 富永
旨紀 葉玉
Munenori Hadama
旨紀 葉玉
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【課題】2つの基材同士を連結するときの施工を簡便に行うことができる連結構造等を提供する。【解決手段】第1基材10に取り付けられた第1連結部材100と第2基材20に取り付けられた第2連結部材200とを固定することによって第1基材10と第2基材20とが連結された連結構造1であって、第1連結部材100は、第1基材10に取り付けられた第1取付板110と、第1貫通孔120aを有し、第1取付板110に立設する第1立設板120とを有し、第2連結部材200は、第2基材20に取り付けられた第2取付板210と、第2貫通孔220aを有し、第2取付板210に立設する第2立設板220とを有し、第1連結部材10及び第2連結部材200は、第1立設板110と第2立設板210とが鉛直方向で面接触する姿勢で配置され、第1貫通孔120a及び第2貫通孔220aに挿通されたボルト310によって固定されている。【選択図】図2B

Description

本発明は、連結構造、建物及び連結方法に関し、特に、建物ユニットの建築材同士が連結された連結構造、この連結構造を備える建物、及び、建物ユニットの建築材同士を連結する連結方法に関する。
梁及び柱等の建築材によって構成された直方体状の骨組みを有する建物ユニットを工場で生産し、この建物ユニットを建築現場で複数連結することによって1つの建物を建設するユニット工法が知られている。例えば、特許文献1には、横方向に隣り合う2つの建物ユニットの柱同士を連結プレートによって連結することで2つの建物ユニットを連結する技術が開示されている。
特開2016−183495号公報 特許第5713161号公報
しかしながら、特許文献1に開示された連結方法は、建物ユニットの柱同士を連結するため、2つの柱間に生じる空間が無駄になったり、建物として2つの柱の一方が過剰になったりする。
そこで、2つの建物ユニットの柱同士を連結するのではなく、2つの建物ユニットのうちの一方の建物ユニットの柱に、2つの建物ユニットうちの他方の建物ユニットの梁を連結することで、2つの建物ユニットを連結することが考えられる。例えば、建築現場に既設された建物ユニット(ベースユニット)の柱に、一つの側面に枠組みとなる構造が存在せずに複数の梁の各々の一方端が露出して片持ち梁となった建物ユニット(増設ユニット)の梁を連結することが考えられる。
この場合、例えば、特許文献2に開示された連結構造を用いることが考えられる。図8は、特許文献2に開示された連結構造を示す図である。図8に示すように、特許文献2には、柱10X及び梁20Xの各々に断面コの字形状の連結金具100X及び200Xを取り付けて、柱10Xに取り付けられた連結金具100Xと梁20Xに取り付けられた連結金具200Xとが噛み合うように柱10Xと梁20Xとを近づけて、噛み合った2つの連結金具100X及び200Yの各々のボルト穴にボルトを挿通することで柱10Xと梁20Xとを連結する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献2に開示された連結方法では、2つの連結金具を噛み合わせる際に、2つの連結金具が互いに鉛直方向に移動可能となっているので、柱と梁とを連結する施工時に、柱と梁との相対的な位置関係を安定させることが難しい。この結果、2つの連結金具のボルト穴同士の位置を合わせることが難しかったり、柱に梁を連結する場合には梁が自重で垂れ下がったり落下したりする。
このように、特許文献2に開示された連結方法では、柱又は梁等の建築材等からなる2つの基材同士を連結するときの施工が難しい。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、柱又は梁等の建築材等からなる2つの基材同士を連結するときの施工を簡便に行うことができる連結構造及び連結方法等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る連結構造の一態様は、第1基材に取り付けられた第1連結部材と第2基材に取り付けられた第2連結部材とを固定することによって前記第1基材と前記第2基材とが連結された連結構造であって、前記第1連結部材は、前記第1基材に取り付けられた第1取付板と、第1貫通孔を有し、前記第1取付板に立設する第1立設板とを有し、前記第2連結部材は、前記第2基材に取り付けられた第2取付板と、第2貫通孔を有し、前記第2取付板に立設する第2立設板とを有し、前記第1連結部材及び前記第2連結部材は、前記第1立設板と前記第2立設板とが鉛直方向で面接触する姿勢で配置され、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に挿通された固定部材によって固定されている。
また、本発明に係る建物の一態様は、上記の連結構造を備える。
また、本発明に係る連結方法の一態様は、第1基材に取り付けられた第1連結部材と第2基材に取り付けられた第2連結部材とを固定部材によって固定することで前記第1基材と前記第2基材とを連結する連結方法であって、前記第1連結部材は、前記第1基材に取り付けられた第1取付板と、第1貫通孔を有し、前記第1取付板に立設する第1立設板とを有し、前記第2連結部材は、前記第2基材に取り付けられた第2取付板と、第2貫通孔を有し、前記第2取付板に立設する第2立設板とを有し、前記連結方法は、前記第1立設板に前記第2立設板が載置することで、前記第2基材に取り付けられた前記第2連結部材を、前記第1基材に取り付けられた前記第1連結部材に仮置きし、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに前記固定部材を挿通して、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを連結する。
本発明によれば、第1基材と第2基材とを連結するときの施工を簡便に行うことができる。
実施の形態1に係る連結構造の斜視図である。 実施の形態1に係る連結構造の上面図である。 図1BのA−A線における断面図である。 実施の形態1に係る連結構造の分解斜視図(第1基材の後方側から見たときの図)である。 実施の形態1に係る連結構造の分解斜視図(第2基材の後方側から見たときの図)である。 実施の形態1に係る連結構造に用いられる第1連結部材の構成を示す斜視図(正面側から見たときの図)である。 実施の形態1に係る連結構造1に用いられる第1連結部材の構成を示す斜視図(背面側から見たときの図)である。 実施の形態1に係る建物の分解斜視図である。 実施の形態1に係る連結方法において、第1基材に第1連結部材を取り付けるときの様子を示す図である。 実施の形態1に係る連結方法において、第1基材に取り付けられた第1連結部材に、第2基材に取り付けられた第2連結部材を仮置きするときの様子を示す図である。 実施の形態1に係る連結方法において、第1連結部材と第2連結部材とにボルトを挿通させるときの様子を示す図である。 実施の形態2に係る連結構造の斜視図である。 実施の形態2に係る連結構造の上面図である。 図6BのA−A線における断面図である。 実施の形態2に係る連結構造に用いられる第1連結部材の構成を示す斜視図(正面側から見たときの図)である。 実施の形態2に係る連結構造1に用いられる第1連結部材の構成を示す斜視図(背面側から見たときの図)である。 特許文献2に開示された連結構造を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[連結構造]
まず、実施の形態1に係る連結構造1の構成について、図1A〜図1C及び図2A〜図2Bを用いて説明する。図1Aは、実施の形態1に係る連結構造1の斜視図である。図1Bは、同連結構造1の上面図である。図1Cは、図1BのA−A線における断面図である。図2A及び図2Bは、同連結構造1の分解斜視図である。なお、図2Aは、同連結部材1を第1基材10の後方側からみたときの斜視図であり、図2Bは、同連結部材1を第2基材20の後方側からみたときの斜視図である。
図1A〜図1C及び図2A及び図2Bに示すように、連結構造1は、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100と第2基材20に取り付けられた第2連結部材200とを固定することによって第1基材10と第2基材20とが連結された構成である。
第1基材10及び第2基材20は、建物の骨組みに用いられる柱又は梁等の建築材である。一例として、第1基材10は、柱であり、第2基材20は、梁である。また、第1基材10及び第2基材20は、いずれも金属材によって構成されている。具体的には、第1基材10及び第2基材20は、いずれも鋼材によって構成されている。つまり、本実施の形態において、第1基材10は、鋼材からなる柱であり、第2基材20は、鋼材からなる梁である。
具体的には、第1基材10及び第2基材20は、厚さ数mmの鋼板によって構成された長尺状の角筒体(例えば、角型鋼管)であり、4つの長尺状の板状部材によって構成されている。一例として、第1基材10及び第2基材20を長手方向から見たときの第1基材10及び第2基材20の外形は、1辺が150mmの正方形である。なお、第2基材20の先端部には、矩形状の金属板21が接合されている。金属板21は、例えば溶接によって第2基材20を構成する角筒体の先端端に接合されている。
このように、第1基材10及び第2基材20が金属材によって構成されているので、第1基材10及び第2基材20に取り付けられる第1連結部材100及び第2連結部材200は、第1基材10及び第2基材20に埋め込んで取り付けることができず、第1基材10及び第2基材20から出っ張った状態で第1基材10及び第2基材20に取り付けられる。
次に、第1連結部材100の具体的な構成について、図1A〜図1C及び図2A〜図2Bを参照しつつ、図3A及び図3Bを用いて説明する。図3A及び図3Bは、実施の形態1に係る連結構造1に用いられる第1連結部材100の構成を示す斜視図である。なお、図3Aは、同第1連結部材100を正面側からみたときの斜視図であり、図3Bは、同第1連結部材100を背面側からみたときの斜視図である。
第1連結部材100は、建築材等の部材同士を連結するための連結金具である。図1A〜図1C及び図2A〜図2Bに示すように、第1連結部材100は、第1基材10に取り付けられる第1連結金具である。具体的には、第1連結部材100は、第1基材10の取付面10aに取り付けられている。本実施の形態では、第1基材10の取付面10aは、鉛直方向と略平行であり、第1基材10を構成する4つの側板のうちの一つの側板の表面が取付面10aになっている。つまり、第1連結部材100は、第1基材10を構成する側板に取り付けられている。第1連結部材100は、例えば、1本以上のネジによって第1基材10にネジ止めされている。なお、第1連結部材100は、ネジによって第1基材10に取り付けられる場合に限るものではなく、溶接等によって第1基材10に取り付けられていてもよい。
図1A〜図3Bに示すように、第1連結部材100は、第1取付板110と、第1立設板120と、一対の第1側板131及び132とを有する。第1連結部材100は、例えば鋼板等の金属板によって構成されている。つまり、第1取付板110と第1立設板120と一対の第1側板131及び132とは、鋼板等の金属板によって構成されている。一例として、第1取付板110と第1立設板120と一対の第1側板131及び132との厚さは、9mmであるが、これに限るものではない。また、本実施の形態において、第1取付板110と第1立設板120と一対の第1側板131及び132との厚さは、同じであるが、これに限るものではなく、互いに異なっていてもよい。
第1取付板110は、第1基材10の取付面10aに取り付けられる矩形板状の面状部である。第1取付板110は、第1基材10の取付面10aに面接触している。第1取付板110の主面は、第1連結部材100が第1基材10に取り付けられた状態において、鉛直方向と略平行である。
第1取付板110は、第1立設板120よりも上方に位置する第1上板部111と、第1立設板120よりも下方に位置する第1下板部112とを有する。一例として、第1上板部111及び第1下板部112は、互いに同じ形状且つ同じ大きさである。例えば、第1上板部111及び第1下板部112の平面視形状は、正方形であるが、長方形等であってもよい。
図1Cに示すように、第1上板部111は、断面視において第1立設板120とL字状をなしている。また、第1下板部112は、断面視において第1立設板120とL字状をなしている。つまり、第1取付板110と第1立設板120とは、断面視においてT字状をなしている。
第1取付板110には、ネジ330が挿通されるネジ穴110a(貫通孔)が設けられており、第1取付板110は、ネジによって第1基材10に取り付けられている。本実施の形態において、ネジ穴110aは、第1上板部111及び第1下板部112の各々に、1つずつ設けられている。なお、第1上板部111及び第1下板部112の各々に設けられるネジ穴110aは、1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、第1取付板110は、溶接によって第1基材10に取り付けられていてもよい。
第1立設板120は、第1取付板110に立設する矩形板状の面状部である。具体的には、第1立設板120は、当該第1立設板120の主面と第1取付板110の主面とが直交するようにして第1取付板110の主面に接続されている。つまり、第1立設板120は、第1取付板110から突出する舌片である。第1立設板120の主面の垂直線は、第1連結部材100が第1基材10に取り付けられた状態において、鉛直方向と略平行である。
第1立設板120の平面視形状は、例えば正方形であるが、長方形等であってもよい。本実施の形態において、第1立設板120は、第1取付板110の第1上板部111又は第1下板部112と同じ形状且つ同じ大きさである。第1立設板120は、第1取付板110と一体に形成されていてもよいし、溶接等で第1取付板110に接合されていてもよい。
第1立設板120は、第1貫通孔120aを有する。第1貫通孔120aは、ボルト310が挿通されるボルト穴である。第1貫通孔120aは、例えば、第1立設板120の中央部に1つ設けられている。なお、第1貫通孔120aは、1つであってもよいし、複数であってもよい。
一対の第1側板131及び132の各々は、第1基材10に立設するとともに、隙間(第1隙間)をあけて対向して配置された矩形板状の面状部である。具体的には、一対の第1側板131及び132の各々は、第1取付板110及び第1立設板120に立設している。本実施の形態において、第1側板131及び132の各々の主面は、第1基材10の取付面10a、第1取付板110の主面及び第1立設板120の主面の各々に対して直交している。つまり、第1側板131及び132は、主面が第1基材10の取付面10a、第1取付板110の主面及び第1立設板120の主面の各々に直交する姿勢で設けられている。本実施の形態において、一対の第1側板131及び132の各々の主面は、第1連結部材100が第1基材10に取り付けられた状態において、鉛直方向と略平行である。
一対の第1側板131及び132は、第1立設板120の端部に接続されている。本実施の形態において、一対の第1側板131及び132の各々は、第1立設板120の端部に接続されているとともに、第1取付板110の端部に接続されている。より具体的には、第1側板131が、第1立設板120の一方の端部と第1取付板110の第1下板部112の一方の端部とに接続されており、第1側板132が、第1立設板120の他方の端部と第1取付板110の第1下板部112の他方の端部とに接続されている。
一対の第1側板131及び132の各々の平面視形状は、例えば正方形であるが、長方形等であってもよい。本実施の形態において、第1側板131と第1側板132とは、互いに同じ形状且つ同じ大きさである。また、一対の第1側板131及び132の各々は、第1立設板120とも同じ形状且つ同じ大きさである。つまり、一対の第1側板131及び132の各々は、第1取付板110の第1下板部112と同じ形状且つ同じ大きさである。
第1立設板120は、第1取付板110の第1下板部112及び/又は第1立設板120と一体に形成されていてもよいし、溶接等で第1取付板110の第1下板部112及び/又は第1立設板120に接合されていてもよい。
次に、第2連結部材200の具体的な構成について、図1A〜図1C及び図2A〜図2Bを用いて説明する。第2連結部材200は、第1連結部材100と同様に、建築材等の部材同士を連結するための連結金具である。第2連結部材200は、第2基材20に取り付けられる第2連結金具である。具体的には、第2連結部材200は、第2基材20の取付面20aに取り付けられている。本実施の形態において、第2基材20の取付面20aは、鉛直方向と略平行であり、第2基材20の先端部に配置された金属板21の表面が取付面20aになっている。つまり、第2連結部材200は、第2連結部材200金属板21に取り付けられており、金属板21は、第2基材20を取り付けるための取付板として機能する。第2連結部材200は、例えば、溶接によって第2基材20に接合されているが、第2連結部材200は、溶接によって第2基材20に取り付けられる場合に限るものではなく、ネジによって第2基材20にネジ止めされていてもよい。
図1A〜図1C及び図2A〜図2Bに示すように、第2連結部材200は、第1連結部材100と同様に、第2取付板210と、第2立設板220と、一対の第2側板231及び232とを有する。第2連結部材200は、第1連結部材100と同様に、例えば鋼板等の金属板によって構成されている。つまり、第2取付板210と第2立設板220と一対の第2側板231及び232とは、鋼板等の金属板によって構成されている。一例として、第2取付板210と第2立設板220と一対の第2側板231及び232との厚さは、9mmであるが、これに限るものではない。また、本実施の形態において、第2取付板210と第2立設板220と一対の第2側板231及び232との厚さは、同じであるが、これに限るものではなく、互いに異なっていてもよい。
第2取付板210は、第2基材20の取付面20aに取り付けられる矩形板状の面状部である。第2取付板210は、第2基材20の取付面20aに面接触している。第2取付板210の主面は、第2連結部材200が第2基材20に取り付けられた状態において、鉛直方向と略平行である。
第2取付板210は、第2立設板220よりも下方に位置する第2下板部211と、第2立設板220よりも上方に位置する第2上板部212とを有する。一例として、第2下板部211及び第2上板部212は、互いに同じ形状且つ同じ大きさである。例えば、第2下板部211及び第2上板部212の平面視形状は、正方形であるが、長方形等であってもよい。
図1Cに示すように、第2下板部211は、断面視において第2立設板220とL字状をなしている。また、第2上板部212は、断面視において第2立設板220とL字状をなしている。つまり、第2取付板210と第2立設板220とは、断面視においてT字状をなしている。
第2取付板210には、ネジ330が挿通されるネジ穴210a(貫通孔)が設けられており、第2取付板210は、ネジによって第2基材20に取り付けられている。本実施の形態において、ネジ穴210aは、第2下板部211及び第2上板部212の各々に、1つずつ設けられている。なお、第2下板部211及び第2上板部212の各々に設けられるネジ穴210aは、1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、第2取付板210は、溶接によって第2基材20に取り付けられていてもよい。
第2立設板220は、第2取付板210に立設する矩形板状の面状部である。具体的には、第2立設板220は、当該第2立設板220の主面と第2取付板210の主面とが直交するようにして第2取付板210の主面に接続されている。つまり、第2立設板220は、第2取付板210から突出する舌片である。第2立設板220の主面の垂直線は、第2連結部材200が第2基材20に取り付けられた状態において、鉛直方向と略平行である。
第2立設板220の平面視形状は、例えば正方形であるが、長方形等であってもよい。本実施の形態において、第2立設板220は、第2取付板210の第2下板部211又は第2上板部212と同じ形状且つ同じ大きさである。第2立設板220は、第2取付板210と一体に形成されていてもよいし、溶接等で第2取付板210に接合されていてもよい。
第2立設板220は、第2貫通孔220aを有する。第2貫通孔220aは、ボルト310が挿通されるボルト穴である。第2貫通孔220aは、例えば、第2立設板220の中央部に1つ設けられている。なお、第2貫通孔220aは、1つであってもよいし、複数であってもよい。
一対の第2側板231及び232の各々は、第2基材20に立設するとともに、隙間(第2隙間)をあけて対向して配置された矩形板状の面状部である。具体的には、一対の第2側板231及び232の各々は、第2取付板210及び第2立設板220に立設している。本実施の形態において、第2側板231及び232の各々の主面は、第2基材20の取付面20a、第2取付板210の主面及び第2立設板220の主面の各々に対して直交している。つまり、第2側板231及び232は、主面が第2基材20の取付面20a、第2取付板210の主面及び第2立設板220の主面の各々に直交する姿勢で設けられている。本実施の形態において、一対の第2側板231及び232の各々の主面は、第2連結部材200が第2基材20に取り付けられた状態において、鉛直方向と略平行である。
一対の第2側板231及び232は、第2立設板220の端部に接続されている。本実施の形態において、一対の第2側板231及び232の各々は、第2立設板220の端部に接続されているとともに、第2取付板210の端部に接続されている。より具体的には、第2側板231が、第2立設板220の一方の端部と第2取付板210の第2上板部212の一方の端部とに接続されており、第2側板232が、第2立設板220の他方の端部と第2取付板210の第2上板部212の他方の端部とに接続されている。
一対の第2側板231及び232の各々の平面視形状は、例えば正方形であるが、長方形等であってもよい。本実施の形態において、第2側板231と第2側板232とは、互いに同じ形状且つ同じ大きさである。また、一対の第2側板231及び232の各々は、第2立設板220とも同じ形状且つ同じ大きさである。つまり、一対の第2側板231及び232の各々は、第2取付板210の第2下板部211と同じ形状且つ同じ大きさである。
第2立設板220は、第2取付板210の第2下板部211及び/又は第2立設板220と一体に形成されていてもよいし、溶接等で第2取付板210の第2下板部211及び/又は第2立設板220に接合されていてもよい。
本実施の形態において、第1連結部材100と第2連結部材200とは、同じ部品である。つまり、第2連結部材200は、図3A及び図3Bに示される第1連結部材100と同じ構造を有する。具体的には、第2取付板210の第2下板部211が第1取付板110の第1上板部111に対応し、第2取付板210の第2上板部212が第1取付板110の第1下板部112に対応し、第2立設板220が第1立設板120に対応し、第2側板231が第1側板131に対応し、第2側板232が第1側板132に対応している。
図2A及び図2Bに示すように、連結構造1において、第1連結部材100と第2連結部材200とは、上下前後に反転した位置関係となるように配置されている。具体的には、第1連結部材100は、図3A及び図3Bに示される姿勢で第1基材10に取り付けられており、第2連結部材200は、図3A及び図3Bに示される姿勢の第1連結部材100を上下前後に反転させた姿勢で第2基材20に取り付けられている。
図1A〜図1C及び図2A〜図2Bに示すように、連結構造1では、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100と第2基材20に取り付けられた第2連結部材200とを連結して固定することで、第1基材10と第2基材20とが連結されている。具体的には、第1連結部材100及び第2連結部材200は、第1連結部材100の第1立設板120と第2連結部材200の第2立設板220とが鉛直方向で面接触する姿勢で配置されており、第1連結部材100の第1立設板120に設けられた第1貫通孔120aと第2連結部材200の第2立設板220に設けられた第2貫通孔220aとに挿通されたボルト310によって固定されている。
第1連結部材100の第1貫通孔120aと第2連結部材200の第2貫通孔220aとは、互いに対向する位置に設けられている。これにより、第1貫通孔120aと第2貫通孔220aとにボルト310を挿通させることができる。
ボルト310は、第1連結部材100と第2連結部材200とを固定するための固定部材の一例である。一例として、ボルト310は、六角ボルトであるが、これに限らない。第1貫通孔120aと第2貫通孔220aとに挿通されたボルト310のネジ棒には、ナット320がねじ込まれる。ナット320も、第1連結部材100と第2連結部材200とを固定するための固定部材の一例である。一例として、ナット320は、六角ナットであるが、これに限らない。
第1連結部材100と第2連結部材200とが連結された状態において、第2連結部材200の第2立設板220が第1連結部材100の第1立設板120の上に位置している。具体的には、第2立設板220に第1立設板120が載置されている。したがって、第1連結部材100と第2連結部材200とは、第1立設板120の上面に第2立設板220の下面が面接触する状態で連結されている。具体的には、上面視において第1立設板120と第2立設板220との外形がほぼ一致する状態で第1立設板120と第2立設板220とが面接触している。
本実施の形態において、第1連結部材100と第2連結部材200とが連結された状態において、第1連結部材100における第1取付板110の第1上板部111と第2連結部材200における第2取付板210の第2下板部211とは、対向せずに鉛直方向に反転した位置に存在している。
また、第1連結部材100と第2連結部材200とが連結された状態において、第1連結部材100における第1取付板110の第1下板部112と第2連結部材200における第2取付板210の第2上板部212とは、対向せずに鉛直方向に反転した位置に存在している。
したがって、第1連結部材100と第2連結部材200とが連結された状態において、第1取付板110の第1上板部111と第2取付板210の第2上板部212とは、鉛直方向と直交する方向に対向しているとともに、第1取付板110の第1下板部112と第2取付板210の第2下板部211とは、鉛直方向と直交する方向に対向している。
また、本実施の形態において、第1連結部材100と第2連結部材200とが連結された状態において、第1連結部材100の一対の第1側板131及び132と第2連結部材200の一対の第2側板231及び232とは鉛直方向に並んでいる。具体的には、第1連結部材100と第2連結部材200とは、一対の第1側板131及び132の各々の外面と一対の第2側板231及び232の各々の外面とが面一となるようにして連結されている。
[建物]
次に、本実施の形態における建物5について、図4を用いて説明する。図4は、実施の形態1に係る建物5の分解斜視図である。
図4に示すように、本実施の形態における建物5は、建築現場等の所定の場所に既設されたベースユニットである建物ユニット5aと、増設ユニットである建物ユニット5bとを備えており、建物ユニット5aと建物ユニット5bとを連結することで建設される。建物5は、例えば住宅であるが、店舗、工場又は倉庫等の非住宅であってもよい。
建物ユニット5a及び5bは、梁及び柱等の建築材によって構成された直方体状の骨組みを有する建築構造体からなる単位ユニットであり、建物5の一部を構成している。建物ユニット5a及び5bは、例えばコンテナハウスである。なお、図4に示される建物ユニット5a及び5bは、管柱のみで構成されているが、間柱等が含まれていてもよい。
建物ユニット5a及び5bは、いずれも工場等の建築現場以外で予め組み立てられる。工場で生産された建物ユニット5a及び5bは、トラック等の搬送車によって建築現場に搬送され、建物ユニット5a及び5bを建築現場で連結することによって建物5を建設することができる。
この場合、建物5が新築の場合は、建物ユニット5a及び5bを同時期に建築現場に搬送して連結してもよいが、既に建設された建物ユニット5aをリフォームする等して建物5を建設する場合は、建物ユニット5bを建築現場に搬送して、既設された建物ユニット5aに建物ユニット5bを連結することで建物5を建設してもよい。
いずれにしても、建物5は、まず、建物ユニット5aを所定の場所に設置しておき、この建物ユニット5aに建物ユニット5bを増設することで建設される。この場合、ベースユニットである建物ユニット5aは、4本の管柱を有しているが、増設ユニットである建物ユニット5bは、一つの側面に管柱が存在せず、2本の管柱のみで構成されている。つまり、建物ユニット5bは、一つの側面に枠組となる構造が存在せず複数の梁の各々の一方端が露出して片持ち梁となった構造になっている。したがって、建物ユニット5bを工場から建築現場まで搬送する場合、建物ユニット5bの複数の片持ち梁の開放端が垂れ落ちないように複数の片持ち梁の開放端に矩形状の鉄骨枠を取り付けて複数の片持ち梁を保持する。鉄骨枠は、建物ユニット5bを建物ユニット5aに連結する際に撤去される。なお、運搬用の保持部材としては、鉄骨枠に限らず、仮設柱又は仮設梁等であってもよい。
建物ユニット5aと建物ユニット5bとを連結する場合、建物ユニット5aの柱と建物ユニット5bの梁とを連結する。このとき、上述の連結構造1を用いて、建物ユニット5aと建物ユニット5bとを連結する。この場合、図示しないが、建物ユニット5aの柱を第1基材10としてこの柱に第1連結部材100を取り付けるとともに、建物ユニット5bの梁を第2基材20としてこの梁に第2連結部材200を取り付けて、第1連結部材100と第2連結部材200とを連結する。これにより、建物ユニット5aの柱と建物ユニット5bの梁とを連結させることができる。このように建設された建物5は、上記の連結構造1を備えていることになる。この場合、第1連結部材100が取り付けられた柱(第1基材10)は、ベースユニットである建物ユニット5aの骨組みの一部となり、第2連結部材200が取り付けられた梁(第2基材20)は、建物ユニット5aに増設される増設ユニットである建物ユニット5bの骨組みの一部となる。
[連結方法]
図1A〜図1C及び図2A〜図2Bに示される連結構造1について、第1連結部材100と第2連結部材200とを用いて第1基材10と第2基材20とを連結する連結方法について、図1A〜図1C及び図2A〜2Bを参照しつつ、図5A〜図5Cを用いて説明する。図5A〜図5Cは、実施の形態1に係る連結方法を説明するための図である。
本実施の形態における連結方法は、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100と第2基材20に取り付けられた第2連結部材200とをボルト310及びナット320によって固定することで第1基材10と第2基材20とを連結する方法であり、例えば、図4に示す建物5を建設するときの建築工法として利用することができる。この場合、第1連結部材100と第2連結部材200とを用いて、建物ユニット5aの柱(第1基材10)と建物ユニット5bの梁(第2基材20)とを連結する。
本実施の形態における連結方法では、図5Aに示すように、まず、第1連結部材100を第1基材10に取り付ける。
図5A及び図2Bに示されるように、第1連結部材100は、第1取付板110の第1上板部111が第1下板部112の上に位置する姿勢で第1基材10に取り付けられる。この場合、第1連結部材100の第1取付板110のネジ穴110aと第1基材10の取付面10aのネジ穴とを合わせて、これらのネジ穴にネジ330を挿通させてねじ込むことで、第1連結部材100を第1基材10の取付面10aに固定する。これにより、ねじ止めにより第1連結部材100を第1基材10に取り付けることができる。
次に、図5Bに示すように、第2基材20に第2連結部材200を取り付けて、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100に、第2基材20に取り付けられた第2連結部材200を連結させる。
図5B及び図2Aに示されるように、第2連結部材200は、第2取付板210の第2上板部212が第2下板部211の上に位置する姿勢で第2基材20に取り付けられる。この場合、第2連結部材200の第2取付板210のネジ穴210aと第2基材20の取付面20aのネジ穴とを合わせて、これらのネジ穴にネジ330を挿通させてねじ込むことで、第2連結部材200を第2基材20の取付面20aに固定する。これにより、ねじ止めにより第2連結部材200を第2基材20に取り付けることができる。
なお、第2連結部材200と第2基材20とを溶接によって接合することで、第2連結部材200を第2基材20の取付面20aに取り付けてもよい。この場合、第2連結部材200の第2取付板210と第2基材20の金属板21とを溶接する。なお、第2連結部材200は、工場等で第2基材20に予め取り付けられていてもよいが、建築現場で第2基材20に取り付けられてもよい。
そして、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100に、第2基材20に取り付けられた第2連結部材200に連結させる際、第1連結部材100の第1立設板120の上に第2連結部材200の第2立設板220が位置するように第1連結部材100に第2連結部材200を近づける。そして、第1連結部材100の第1立設板120の上に第2連結部材200の第2立設板220を載置することで、第2基材20に取り付けられた第2連結部材200を、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100に仮置きする。つまり、第1立設板120と第2立設板220とが鉛直方向で面接触する姿勢で第2連結部材200を第1連結部材100に仮置きする。
その後、図1Cに示すように、第1立設板120の第1貫通孔120aと第2立設板220の第2貫通孔220aとの位置合わせをして、図5Cに示すように、第1貫通孔120aと第2貫通孔220aとにボルト310を挿通し、その後、ボルト310にナット320(図2B参照)をねじ込む。
これにより、図1Cに示されるように、第1連結部材100と第2連結部材200とがボルト310及びナット320によって締め付けられて固定され、第1連結部材100と第2連結部材200とが連結される。このように、第1連結部材100と第2連結部材200とを連結することで、第1基材10と第2基材20とを連結することができる。
なお、連結された状態の第1連結部材100及び第2連結部材200からボルト310とナット320と外すことで、第1連結部材100及び第2連結部材200を容易に分離することができる。
[効果等]
以上、本実施の形態に係る連結構造1及び連結方法によれば、第1立設板120を有する第1連結部材100と第2立設板220を有する第2連結部材200とを用いているので、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100と第2基材20に取り付けられた第2連結部材200とを連結する際に、第1立設板120に第2立設板220を仮置きすることができる。つまり、第1立設板120によって第2立設板220を支持することができる。
これにより、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100に、第2基材20に取り付けられた第2連結部材200を連結させる際に、第1基材10及び第1連結部材100と第2基材20及び第2連結部材200との相対的な位置関係を安定させることができる。したがって、第1基材10と第2基材20とを連結するときの施工を簡便に行うことができる。
特に、本実施の形態では、第1基材10が柱で、第2基材20が梁であるので、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100に対して第2基材20に取り付けられた第2連結部材200を連結する際に、柱である第1基材10と第2基材20である梁との相対的な位置関係を容易に安定させることができる。
具体的には、第2基材20である梁は、図3に示すように、片持ち梁になっているので、第2基材20を第1基材10に連結する際、第2基材20の開放端である先端部が自重によって垂れ下がって第2基材20の位置が安定しない。このため、第1連結部材100のボルト穴(第1貫通孔120a)と第2連結部材200のボルト穴(第2貫通孔220a)との位置合わせをすることが難しくなり、第1基材10と第2基材20との連結施工が難しくなる。特に、本実施の形態のように、第1基材10及び第2基材20が鋼材である場合には、第2基材20の自重が重くなり、第1基材10と第2基材20との連結施工がより一層難しくなる。
これに対して、本実施の形態における連結構造1及び連結方法では、第1連結部材100と第2連結部材200とを連結する際に、第1連結部材100の第1立設板120に第2連結部材200の第2立設板220を仮置きすることができる。これにより、仮置きした状態で第1連結部材100の第1貫通孔120a(ボルト穴)と第2連結部材200の第2貫通孔220a(ボルト穴)との位置合わせをすることができるので、第1連結部材100の第1貫通孔120aと第2連結部材200の第1貫通孔120aとに容易にボルト310を挿通することができる。したがって、第1基材10と第2基材20との連結施工を簡便に行うことができる。
しかも、本実施の形態では、第1連結部材100及び第2連結部材200をボルト310によるボルト締め(乾式)で連結しているので、短工期で第1基材10と第2基材20とを連結することができる。また、第1連結部材100及び第2連結部材200がボルト310によって連結されているので、ナット320を緩めて第1連結部材100及び第2連結部材200からボルト310を外すことで、第1連結部材100及び第2連結部材200を容易に分離することもできる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る連結構造1Aについて、図6A〜図6C及び図7A〜図7Bを用いて説明する。図7Aは、実施の形態2に係る連結構造1Aの斜視図である。図7Bは、同連結構造1Aの上面図である。図7Cは、図7BのA−A線における断面図である。図7A及び図7Bは、同連結構造1Aにおける第1連結部材100Aの斜視図である。
本実施の形態における連結構造1Aは、上記実施の形態1における連結構造1と同様に、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100Aと第2基材20に取り付けられた第2連結部材200Aとを固定することによって第1基材10と第2基材20とが連結された構成である。
本実施の形態における連結構造1Aが上記実施の形態1における連結構造1と異なる点は、第1連結部材100A及び第2連結部材200Aの構成である。
具体的には、上記実施の形態1における連結構造1では、第1連結部材100は、第1取付板110と第1立設板120と一対の第1側板131及び132とを有していたが、図6A〜図6C及び図7A〜図7Bに示すように、本変形例における連結構造1Aでは、第1連結部材100Aは、第1側板131及び132を有しておらず、第1取付板110A及び第1立設板120のみによって構成されている。また、本実施の形態において、第1連結部材100Aの第1取付板110Aは、第1上板部111及び第1下板部112のうち、第1下板部112を有しておらず、第1上板部111のみを有している。
同様に、上記実施の形態1における連結構造1では、第2連結部材200は、第2取付板210と第2立設板220と一対の第2側板231及び232とを有していたが、図6A〜図6Cに示すように、本変形例における連結構造1Aでは、第2連結部材200Aは、一対の第2側板231及び232を有しておらず、第2取付板210A及び第2立設板220のみによって構成されている。また、本実施の形態において、第2連結部材200Aの第2取付板210Aは、第2下板部211及び第2上板部212のうち、第2上板部212を有しておらず、第2下板部211のみを有している。
なお、本実施の形態においても、第1連結部材100Aと第2連結部材200Aとは、同じ部品である。つまり、第2連結部材200Aは、図7A及び図7Bに示される第1連結部材100Aと同じ構造を有する。連結構造1Aにおいて、第1連結部材100Aと第2連結部材200Aとは、上下前後に反転した位置関係となるように配置されている。具体的には、第1連結部材100Aは、図7A及び図7Bに示される姿勢で第1基材10に取り付けられており、第2連結部材200Aは、図7A及び図7Bに示される姿勢の第1連結部材100Aを上下前後に反転させた姿勢で第2基材20に取り付けられている。
本実施の形態においても、連結構造1Aでは、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100Aと第2基材20に取り付けられた第2連結部材200Aとを連結して固定することで、第1基材10と第2基材20とが連結されている。具体的には、第1連結部材100A及び第2連結部材200Aは、第1連結部材100Aの第1立設板120と第2連結部材200Aの第2立設板220とが鉛直方向で面接触する姿勢で配置されており、第1連結部材100Aの第1立設板120に設けられた第1貫通孔120aと第2連結部材200Aの第2立設板220に設けられた第2貫通孔220aとに挿通されたボルト310によって固定されている。
また、本実施の形態でも、第2連結部材200Aの第2立設板220が第1連結部材100Aの第1立設板120の上に位置している。具体的には、第2立設板220に第1立設板120が載置されている。したがって、本実施の形態でも、第1連結部材100Aと第2連結部材200Aとは、第1立設板120の上面に第2立設板220の下面が面接触する状態で連結されている。
なお、第1連結部材100Aと第2連結部材200Aとを用いて第1基材10と第2基材20とを連結する場合、上記実施の形態1と同様の連結方法で第1基材10と第2基材20とを連結することができる。
以上、本実施の形態に係る連結構造1A及び連結方法でも、第1立設板120を有する第1連結部材100Aと第2立設板220を有する第2連結部材200Aとを用いているので、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。つまり、第1基材10に取り付けられた第1連結部材100Aと第2基材20に取り付けられた第2連結部材200Aとを連結する際に、第1立設板120に第2立設板220を仮置きすることができるので、第1基材10と第2基材20とを連結するときの施工を簡便に行うことができる。
(変形例等)
以上、本発明に係る連結構造、建物及び連結方法等について、実施の形態1〜3に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の各実施の形態において、第1基材10及び第2基材20は、鋼材によって構成されていたが、これに限らない。具体的には、第1基材10及び第2基材20は、木材等であってもよい。
また、上記の各実施の形態において、第1側板131及び132と第2側板231及び232とには、それぞれ1つの貫通孔が設けられていたが、これに限らない。例えば、第1側板131及び132と第2側板231及び232とには、2つ以上の複数の貫通孔が設けられていてもよい。この場合、貫通孔の数だけ、ボルト310及びナット320を用いればよい。
また、上記の各実施の形態において、第1基材10及び第2基材20は、建築材であったが、これに限らない。つまり、本発明は、建築材同士を連結する場合以外にも適用することができる。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、1A 連結構造
5 建物
5a、5b 建物ユニット
10 第1基材
10a、20a 取付面
20 第2基材
100、100A 第1連結部材
110、110A 第1取付板
110a ネジ穴
111 第1上板部
112 第1下板部
120 第1立設板
120a 第1貫通孔
131、132 第1側板
200、200A 第2連結部材
220 第2立設板
220a 第2貫通孔
211 第2下板部
212 第2上板部
231、232 第2側板
310 ボルト(固定部材)

Claims (10)

  1. 第1基材に取り付けられた第1連結部材と第2基材に取り付けられた第2連結部材とを固定することによって前記第1基材と前記第2基材とが連結された連結構造であって、
    前記第1連結部材は、前記第1基材に取り付けられた第1取付板と、第1貫通孔を有し、前記第1取付板に立設する第1立設板とを有し、
    前記第2連結部材は、前記第2基材に取り付けられた第2取付板と、第2貫通孔を有し、前記第2取付板に立設する第2立設板とを有し、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材は、前記第1立設板と前記第2立設板とが鉛直方向で面接触する姿勢で配置され、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に挿通された固定部材によって固定されている、
    連結構造。
  2. 前記第1取付板は、前記第1立設板よりも上方に位置し、断面視において前記第1立設板とL字状をなす第1上板部を有し、
    前記第2取付板は、前記第2立設板よりも下方に位置し、断面視において前記第2立設板とL字状をなす第2下板部を有し、
    前記第1上板部と前記第2下板部とは、対向せずに鉛直方向に反転した位置に存在する、
    請求項1に記載の連結構造。
  3. 前記第1取付板は、前記第1立設板よりも下方に位置し、断面視において前記第1立設板とL字状をなす第1下板部を有し、
    前記第2取付板は、前記第2立設板よりも上方に位置し、断面視において前記第2立設板とL字状をなす第2上板部を有する、
    請求項2に記載の連結構造。
  4. 前記第1連結部材は、各々が前記第1基材に立設するとともに、隙間をあけて対向して配置された一対の第1側板を有し、
    前記第2連結部材は、各々が前記第2基材に立設するとともに、隙間をあけて対向して配置された一対の第2側板を有し、
    前記一対の第1側板は、前記第1立設板の端部に接続されており、
    前記一対の第2側板は、前記第2立設板の端部に接続されている、
    請求項3に記載の連結構造。
  5. 前記第1連結部材と前記第2連結部材とは、同じ部品である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の連結構造。
  6. 前記第1基材は、柱であり、前記第2基材は、梁である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の連結構造。
  7. 前記柱は、所定の場所に既設されたベースユニットの骨組みの一部であり、
    前記梁は、前記ベースユニットに増設される増設ユニットの骨組みの一部である、
    請求項6に記載の連結構造。
  8. 前記柱及び梁は、鋼材によって構成されている、
    請求項6又は7に記載の連結構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の連結構造を備える、
    建物。
  10. 第1基材に取り付けられた第1連結部材と第2基材に取り付けられた第2連結部材とを固定部材によって固定することで前記第1基材と前記第2基材とを連結する連結方法であって、
    前記第1連結部材は、前記第1基材に取り付けられた第1取付板と、第1貫通孔を有し、前記第1取付板に立設する第1立設板とを有し、
    前記第2連結部材は、前記第2基材に取り付けられた第2取付板と、第2貫通孔を有し、前記第2取付板に立設する第2立設板とを有し、
    前記連結方法は、
    前記第1立設板に前記第2立設板が載置することで、前記第2基材に取り付けられた前記第2連結部材を、前記第1基材に取り付けられた前記第1連結部材に仮置きし、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とに前記固定部材を挿通して、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを連結する、
    連結方法。
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