JP2020117067A - 船舶用の架台昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】船底の吊り上げ高さを十分に確保することによって船舶を安全に係留できる、船舶用の架台昇降装置を提供する。【解決手段】プラットフォーム2に設けられて、船舶7を載置し且つ支持する架台5を昇降させる船舶用の架台昇降装置6であって、船舶用の架台昇降装置は、架台に接続される可動端86aと、プラットフォームに接続される固定端86bとを有する吊り部材86と、吊り部材が逆U字状に架け渡される吊り部材支持体83と、吊り部材支持体を昇降させる架台昇降シリンダ80とを備え、架台昇降シリンダで吊り部材支持体を昇降させると、吊り部材の可動端が昇降することにより、船舶が着水状態で係留される係留位置と、船舶が海面上昇の影響を受けない退避位置との間で架台が昇降する。【選択図】図5

Description

この発明は、船舶用の架台昇降装置に関する。
例えば、特許文献1では、架構体が、船舶の幅方向において離間した1対のフロートに架け渡されて、該架構体に設けられたウインチで駆動される船舶支持部材によって、船舶を吊り上げる浮船台が開示されている。
特開2008−49977号公報
特許文献1では、架構体が、2本の柱部材と、該2本の柱部材の頂部を連結する梁部材とからなり、架構体は側面視で大略逆U字形状をしている。架構体の梁部材に設けられたウインチを用いて、船舶の船底に架け渡された船舶支持部材を巻き上げることによって、船舶を吊り上げている。特許文献1では、海中の貝類や藻類が船底に付着しないことを目的に船舶を吊り上げているので、船底の吊り上げ高さは、船底が海面から少し上方に位置する程度である。
高潮や津波などの海面上昇時には、船底が海面から少ししか離れていないと、船舶が転覆するおそれがある。しかしながら、特許文献1では、船舶の上甲板や船橋などが、逆U字形状をした架構体の梁部材に接触しないように船舶を吊り上げる必要があるので、船底の吊り上げ高さを十分に確保できない。そのため、特許文献1では、高潮や津波などの海面上昇時において、船舶を安全に係留できないという問題がある。
そこで、この発明の課題は、船底の吊り上げ高さを十分に確保することによって船舶を安全に係留できる、船舶用の架台昇降装置を提供することである。
上記課題を解決するため、この発明の一態様に係る船舶用の架台昇降装置は、
プラットフォームに設けられて、船舶を載置し且つ支持する架台を昇降させる船舶用の架台昇降装置であって、
前記船舶用の架台昇降装置は、
前記架台に接続される可動端と、前記プラットフォームに接続される固定端とを有する吊り部材と、
前記吊り部材が逆U字状に架け渡される吊り部材支持体と、
前記吊り部材支持体を昇降させる架台昇降シリンダとを備え、
前記架台昇降シリンダで前記吊り部材支持体を昇降させると、前記吊り部材の前記可動端が昇降することにより、前記船舶が着水状態で係留される係留位置と、前記船舶が海面上昇の影響を受けない退避位置との間で前記架台が昇降することを特徴としている。
この発明によれば、架台昇降シリンダで吊り部材支持体を昇降させると架台に接続される可動端が上昇することによって、架台が係留位置から退避位置まで上昇する。したがって、高潮や津波などの海面上昇時には、船底の吊り上げ高さを十分に確保することによって船舶を安全に係留できる。
一実施形態に係る船舶用の架台昇降装置が設けられたプラットフォームの模式的平面図である。 船幅方向の反プラットフォーム側から見たときの架台昇降装置の側面図である。 図2に示した架台昇降装置を船長方向から見たときの図である。 船幅方向のプラットフォーム側から見たときの架台昇降装置の側面図である。 図4に示した架台昇降装置を船長方向から見たときの図である。 図1に示した架台昇降装置の架台ロック装置を説明する要部拡大図である。
以下、図面を参照しながら、この発明に係る船舶用の架台昇降装置6の実施の形態を説明する。
〔作業台船の全体構造〕
図1は、一実施形態に係る船舶用の架台昇降装置6が設けられたプラットフォーム2の模式的平面図である。
作業台船1は、洋上に設置される洋上構造体としてのプラットフォーム2と、上下の駆動手段としてのレグ昇降装置4と、支持柱としてのレグ3とを備える自己昇降式の作業台船(SEP:Self Elevating Platform)である。作業台船1は、船舶を停泊させる停泊施設として、洋上風力発電施設として、船舶を係留するための桟橋として、あるいは、海上ヘリポートとして使用される。プラットフォーム2の上には、船舶リフタや洋上風力タービンやクレーンなどが適宜に設置される。
作業台船1を所定の据え付け地点まで曳航した後に、所定の据え付け地点において、レグ昇降装置4により、レグ3をプラットフォーム2に対して下方に相対移動させる。レグ3のレグ先端が海底9に押し込まれると、海底9からの反力を得ることができ、この反力によりプラットフォーム2を海面8よりも上方に上昇させることができる。プラットフォーム2は、波浪の影響を受けない高さ(例えば約10m)まで持ち上げられる。この状態を保持することにより、自己昇降式のプラットフォーム2が海洋に立設される。海面8よりも高い位置に自己昇降式のプラットフォーム2を立設することにより、プラットフォーム2は、波浪などの影響を受けにくくなり、動揺しにくくなる。
プラットフォーム2は、図1から図3に示すように、高さが低い略直方体形状をしており、上方から見ると略長方形であり、上板21、底板22、側板23および隔壁板24を備える。プラットフォーム2は、例えば、縦120m×横40m×高さ6mである。プラットフォーム2では、例えば、800トンクラスの船舶7を4隻係留させることができる。
プラットフォーム2の高さ方向(上下方向)に貫通したガイド穴が、プラットフォーム2の四隅に形成されている。ガイド穴は、例えば角形のレグ3がガイド穴を上下方向に挿通できるように、例えば角形形状をしている。上板21と底板22と側板23とで囲まれる内部空間は、複数の隔壁板24によって間仕切りされている。
プラットフォーム2の内部空間は、水密構造になっており、この水密構造によってプラットフォーム2は浮力を得ることができ、作業台船1全体が水に浮くことができる。したがって、作業台船1が海面8に浮上した状態で、作業台船1を曳航して据え付け地点まで移動させることができる。また、作業台船1は、スクリュープロペラなどの推進装置を備えることによって、自航して据え付け地点まで移動する態様にすることもできる。
図1に示すように、レグ昇降装置4は、レグ昇降ユニットとして、プラットフォーム2の四隅に形成されたガイド穴を取り囲むように、プラットフォーム2に取り付けられている。レグ昇降装置4は、レグ昇降ユニットの上端に設けられたフランジによって、プラットフォーム2の上板21に形成された係止段部に係止されて、上板21と面一に取り付けられている。当該構成によれば、作業者は、プラットフォーム2の上板21の上で安全に作業できる。
〔レグの構造〕
図1から図3に示すように、プラットフォーム2を支持するレグ3は、中空の角形(断面が、例えば略正方形)の鋼管であり、例えば、3m角であり、50mの長さである。
レグ3は、対向する2面の係合面31を有し、2面の係合面31の幅方向中央には、それぞれ、複数のテーパー形状の係合凹部35がレグ3の長手方向に形成されている。係合凹部35は、レグ3の長手直交方向(横方向)に貫通していない。好ましくは、複数の係合凹部35が、レグ3の長手方向に連続的に形成されている。当該構成によれば、レグ3を上下方向に微少量で相対移動させることができるので、微小な位置合わせを行うことができる。係合凹部35は、正面視で円形形状をしているとともに、断面視でレグ3の内側に向けて先細のテーパー形状(台形形状)をしている。係合凹部35は、例えば、挿入開口径が500mm、湾曲部が100mm、ピッチが600mmで形成されている。
〔レグ昇降装置の構造〕
各レグ昇降装置4は、ロック装置50して働く上側ロック装置50aおよび下側ロック装置50bと、レグ昇降シリンダ60とを備える。上側ロック装置50aは、ブラケットを介して可動ベースに取り付けられて、レグ3の長手方向(上下方向)に可動である。下側ロック装置50bは、ブラケットを介して固定ベースに取り付けられて、レグ3の長手方向(上下方向)に不動であり且つ固定である。固定ベースは、プラットフォーム2の上板21に固定されている。
レグ3をロック固定するために、上側ロック装置50aおよび下側ロック装置50bが、各係合面31に対向するように配設されている。上側ロック装置50aおよび下側ロック装置50bは、それぞれ、或るレグ3の周囲に一側および他側に配設されている。すなわち、一側の係合面31の側に上下一対のレグ昇降シリンダ60がレグ3の長手方向(上下方向)に離間して配設され、他側の係合面31の側に上下一対のレグ昇降シリンダ60がレグ3の長手方向(上下方向)に離間して配設されている。上側ロック装置50aおよび下側ロック装置50bは、後述する架台ロック装置50cと同じ構成であるので、その詳細は後述する。
〔架台昇降装置の構造〕
図2は、船幅方向の反プラットフォーム側から見たときの架台昇降装置6の側面図であり、図3は、図2に示した架台昇降装置6を船長方向から見たときの図である。図4は、船幅方向のプラットフォーム側から見たときの架台昇降装置6の側面図であり、図5は、図4に示した架台昇降装置6を船長方向から見たときの図である。
図2および図3は、船舶7が着水状態で係留される係留位置にあるときの架台昇降装置6を示し、図4および図5は、船舶7が海面8上昇の影響を受けない退避位置にあるときの架台昇降装置6を示す。
架台昇降装置6は、プラットフォーム2に設けられて、船舶7を載置し且つ支持する架台5を昇降させる。架台昇降装置6は、架台5と、吊り部材86と、吊り部材支持体83と、架台昇降シリンダ80とを備える。
架台5は、載置台支持部41と、載置台部42と、一対のガイド柱45とを備え、図3に示すように、側面視で略L字形状をしている。載置台支持部41は、上下方向に延びる板状体である。載置台支持部41は、プラットフォーム2の側において、プラットフォーム2に向けて突出した左右一対の縦フレーム部43および左右一対の架台側接続部44を有する。縦フレーム部43は、上下方向に延びて、ガイド柱45の内側に配置される。縦フレーム部43は、支持軸47を挿通するための複数の支持穴を有する。複数の支持穴は、縦フレーム部43において、上下方向に離間して配置されている。縦フレーム部43には、支持穴と重ならない位置にテーパー形状の係合凹部75が複個形成されている。架台側接続部44は、ガイド柱45の外側に配置される。
複数の係合凹部75が縦フレーム部43の上下方向に離間して形成されている。係合凹部75は、正面視で円形形状をしているとともに、断面視で縦フレーム部43の外側に向けて先細で有底のテーパー形状(台形形状)をしている。係合凹部75は、例えば、挿入開口径が500mm、ピッチが3000mmで形成されている。
載置台部42は、載置台支持部41の船舶7の側から横方向(水平方向)に延びる板状形状をしている。図2および図3に示す係留位置では、載置台部42は、例えば、海面8から約5m低いところに位置しているとともに、船舶7の船底から離間している。載置台支持部41の上昇に伴って、載置台部42は、船舶7を載置し且つ船舶7の船底を支持するようになる。図4および図5に示す退避位置では、載置台部42は、例えば、海面8から約10m高いところに位置している。したがって、退避位置と係留位置とでは、例えば、約15mの高低差がある。
ガイド柱45は、上下方向に延びる柱状形状をしており、プラットフォーム2の上板21に対して斜めに立設された補強柱46で支持されている。ガイド柱45は、平面視でU字形状をしていて、対向する側が開口したガイド溝45aを有する。支持軸47は、載置台支持部41の縦フレーム部43に形成された支持穴によって軸支されている。支持軸47のローラ部47bは、ガイド柱45のガイド溝45aにガイドされている。したがって、架台5の載置台支持部41は、ガイド柱45に沿って上下方向に移動できる。当該構成によれば、船舶7を載置台部42に載置した状態での架台5を安定して昇降できる。
吊り部材86は、架台5の架台側接続部44に接続される可動端86aと、プラットフォーム2の固定側接続部48に接続される固定端86bとを有する。吊り部材86は、好適には、長円形の部品を線状に連結したアンカー用の鎖である。鎖は、ワイヤーロープとの比較で、伸びにくい、可撓性があって湾曲可能である、切り口のほつれ防止や留め金を付ける処置が不要であるなどの長所を有する。
吊り部材支持体83は、平面視で可動端86aと固定端86bとの間に配設された2つの鎖車(ロードシーブ)を、すなわち可動端86aの側の鎖車84aと固定端86bの側の鎖車84bとを有する。2つの鎖車84a,84bは、吊り部材支持体83に軸支されている。吊り部材支持体83では、吊り部材86が逆U字状に架け渡されて、吊り部材86が2つの鎖車84a,84bと噛合している。1つの鎖車(ロードシーブ)だと、吊り部材支持体83の下方に配置される架台昇降シリンダ80と干渉しないように大径のものを用いることが必要になる。これに対して、2つの鎖車(ロードシーブ)84a,84bを平面視で可動端86aと固定端86bとの間に配設することによって、小径の鎖車(ロードシーブ)を用いることができる。
架台昇降シリンダ80は、プラットフォーム2の上板21に立設されている。架台昇降シリンダ80は、シリンダ81内のピストンを油圧などの流体で駆動して、ピストンに取り付けられたピストンロッド82を上下方向に駆動する。ピストンロッド82の上端には、吊り部材支持体83が取り付けられていて、ピストンロッド82の上下動に伴って、吊り部材支持体83が昇降する。
吊り部材86の固定端86bが接続される固定側接続部48は、プラットフォーム2の上板21に固定されている。それとともに、吊り部材86の可動端86aが接続される架台側接続部44は、上下方向に可動に構成されている載置台支持部41に接続されている。したがって、架台昇降シリンダ80の駆動によって吊り部材支持体83が上昇すると、可動端86aおよび架台側接続部44が上昇し、それにより載置台支持部41が上昇する。すなわち、吊り部材支持体83の上昇により、架台5の載置台42が上昇する。架台5の載置台42は、海面上昇の影響を受けない高さ(例えば海面8から約10m)の退避位置に持ち上げられる。逆に、架台昇降シリンダ80の駆動によって吊り部材支持体83が下降すると、可動端86aおよび架台側接続部44が下降し、これにより載置台支持部41が下降する。すなわち、吊り部材支持体83の下降により、架台5の載置台42が下降する。
吊り部材86の固定端86bが固定側接続部48に固定して接続されているとともに吊り部材86の可動端86aが可動の架台側接続部44に接続されているので、吊り部材支持体83は、動滑車のように振る舞う。例えば、架台昇降シリンダ80の駆動によって吊り部材支持体83が約8m上昇すると、可動端86aが約16m上昇して、架台5の載置台42が約16m上昇する。すなわち、昇降シリンダ80のピストンロッド82の移動量に対して2倍の移動量で、可動端86aおよび載置台42が移動する。したがって、可動端86aの移動量に対して架台昇降シリンダ80のピストンロッド82の移動量が少なくなるので、ストロークの短い架台昇降シリンダ80を用いることができる。
以上のように、吊り部材支持体83を架台昇降シリンダ80で昇降させると、吊り部材86の可動端86aが昇降することにより、船舶7が着水状態で係留される係留位置と、船舶7が海面上昇の影響を受けない退避位置との間で架台5が昇降する。架台昇降シリンダ80で吊り部材支持体83を昇降させると架台5に接続される可動端86aが上昇することによって、架台5が係留位置から退避位置まで上昇する。したがって、高潮や津波などの海面上昇時には、船底の吊り上げ高さを十分に確保することによって船舶7を安全に係留できる。
特に、プラットフォーム2が、洋上に設置される桟橋である場合、高潮や津波などの海面上昇時において、船舶7を退避位置にて桟橋で係留でき、桟橋から一時的に離れたあと再び桟橋に戻るという避難行動が不要になる。
〔架台ロック装置の構造〕
昇降した架台5をロック固定するための架台ロック装置50cが、プラットフォーム2の上板21に配設されている。架台ロック装置50cは、ロック装置50として働き、上述した上側ロック装置50aおよび下側ロック装置50bと同じ構成である。
図6に示すように、架台ロック装置50cは、シリンダ51とピストンロッド52とピストン55と係合ピン56とを有する。係合ピン56は、大略円錐台形状をしているテーパー形状の係合ピンである。すなわち、係合ピン56は、正面視で円形形状をしているとともに、断面視で係合凹部75に向けて先細のテーパー形状(台形形状)にピン先端57の山型形状を加えた形状をしている。架台ロック装置50cは、シール部材54を有するシール構造53により水密に構成されている。
架台ロック装置50cは、ピストン55を油圧などの流体で駆動して、ピストン55の先端に取り付けられた係合ピン56を、水平方向(横方向)に駆動する。係合ピン56を、縦フレーム部43に形成された係合凹部75に向けて駆動すると、テーパー形状の係合ピン56が、突出してテーパー形状の係合凹部75に圧入されて係合する。このとき、係合ピン56の係合凸面58が、係合凹部75の係合凹面76に対して周面状に密着して係合する。これにより、係合ピン56と係合凹部75との間での係合接触面積が大きくなるとともに、係合ピン56と係合凹部75との間での係合の位置決めが容易になるので、架台ロック装置50cによるロック固定を確実に行うことができる。係合ピン56を、係合凹部75とは反対側に駆動すると、係合ピン56が引っ込んで係合凹部75に対して非係合になる。このとき、係合ピン56の係合凸面58が、係合凹部75の係合凹面76に対して非係合になる。
係合ピン56の係合凸面58の勾配が、係合凹面76の勾配よりも大きいように構成されている。例えば、係合凸面58の勾配が15度であり、係合凹面76の勾配が14度である。言い換えると、係合凸面58のテーパー角度が30度であり、係合凹面76のテーパー角度が28度である。当該構成によれば、係合凸面58が係合凹面76の外側の挿入開口部分で係合するので、係合ピン56が係合凹部75との摩耗によって縮径しても、係合ピン56が係合凹部75の内側に向けてさらに突出して圧入することができるので、架台ロック装置50cを長期間使用できる。
図6に示すように、係合状態において、係合ピン56のピン先端57と縦フレーム部43に形成された係合凹部75の奥側部分との間で隙間を有するように構成されている。当該構成によれば、係合ピン56が係合凹部75との摩耗によって縮径しても、係合ピン56が係合凹部75の奥側に向けてさらに突出して圧入することができるので、架台ロック装置50cを長期間使用できる。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
レグ3は、プラットフォーム2の4隅に配置される4本のみに限定されず、6本や8本などから構成されてもよい。また、レグ3の高さや径などは、プラットフォーム2の大きさなどによって適宜に決定できる。なお、プラットフォーム2のサイズが大きくて、レグ3のみでプラットフォーム2を十分に支持できない場合には、図示しない杭をレグ3の間に投入して設置することもできる。レグ3および杭でプラットフォーム2を支持した状態で、レグ3を杭に置換して、置換したレグ3を別の作業台船1に使用することもできる。このとき、レグ3の配置されていたガイド穴にも、杭を投入して設置することができる。
なお、複数の係合凹部75が、縦フレーム部43の上下方向に連続的に形成されてもよい。当該構成によれば、載置台支持部41を上下方向に僅かに移動させることによって、架台5の垂直方向の位置(高さ)を容易に決めることができる。また、複数の係合凹部75の形成場所は、縦フレーム部43に限られない。複数の係合凹部75は、架台5の載置台支持部41のいずれかの部分において、上下方向に形成されていればよい。
この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
この発明の一態様に係る船舶用の架台昇降装置6は、
プラットフォーム2に設けられて、船舶7を載置し且つ支持する架台5を昇降させる船舶用の架台昇降装置6であって、
前記船舶用の架台昇降装置6は、
前記架台5に接続される可動端86aと、前記プラットフォーム2に接続される固定端86bとを有する吊り部材86と、
前記吊り部材86が逆U字状に架け渡される吊り部材支持体83と、
前記吊り部材支持体83を昇降させる架台昇降シリンダ80とを備え、
前記架台昇降シリンダ80で前記吊り部材支持体83を昇降させると、前記吊り部材86の前記可動端86aが昇降することにより、前記船舶7が着水状態で係留される係留位置と、前記船舶7が海面上昇の影響を受けない退避位置との間で前記架台5が昇降することを特徴とする。
上記構成によれば、架台昇降シリンダ80で吊り部材支持体83を昇降させると架台5に接続される可動端86aが上昇することによって、架台5が係留位置から退避位置まで上昇する。したがって、高潮や津波などの海面上昇時には、船底の吊り上げ高さを十分に確保することによって船舶7を安全に係留できる。
また、一実施形態の船舶用の架台昇降装置6では、
前記架台5に設けられたテーパー形状の係合凹部75に対して、前記プラットフォーム2に設けられた架台ロック装置50cのテーパー形状の係合ピン56が嵌合することにより、前記架台5がロック固定される。
上記実施形態によれば、架台ロック装置50cの係合ピン56が架台5の係合凹部75と容易に係合するとともに、係合ピン56と係合凹部75との間での係合接触面積が大きくなるので、架台ロック装置50cによるロック固定を確実に行うことができる。
また、一実施形態の船舶用の架台昇降装置6では、
前記吊り部材86が、鎖である。
上記実施形態によれば、鎖は、ワイヤーロープとの比較で、伸びにくい、可撓性があって湾曲できる、切り口のほつれ防止や留め金を付ける処置が不要などの長所を有する。
また、一実施形態の船舶用の架台昇降装置6では、
前記吊り部材支持体が、前記鎖に噛合する、前記可動端の側の鎖車84aと前記固定端の側の鎖車84bとを有する。
上記実施形態によれば、可動端の側の鎖車84aおよび固定端の側の鎖車84bを配設することによって、小径の鎖車を用いることができる。
また、一実施形態の船舶用の架台昇降装置6では、
前記架台5が、前記船舶7を載置する載置台部42と、前記載置台部42を支持する載置台支持部41とを備え、前記載置台支持部41が、前記プラットフォーム2に立設されたガイド柱45によってガイドされる。
上記実施形態によれば、船舶7を載置台部42に載置した状態での架台5を安定して昇降できる。
また、一実施形態の船舶用の架台昇降装置6では、
プラットフォーム2が、洋上に設置される桟橋である。
上記実施形態によれば、高潮や津波などの海面上昇時において、船舶7を退避位置にて桟橋で係留でき、桟橋から一時的に離れたあと再び桟橋に戻るという避難行動が不要になる。
また、一実施形態の船舶用の架台昇降装置6では、
前記プラットフォーム2が、自己昇降式である。
上記実施形態によれば、海面8よりも高い位置にプラットフォーム2を立設することにより、プラットフォーム2は、波浪などの影響を受けにくくなり、動揺しにくくなる。
1…作業台船
2…プラットフォーム
3…レグ
4…レグ昇降装置
5…架台
6…架台昇降装置
7…船舶
8…海面
9…海底
21…上板
22…底板
23…側板
24…隔壁板
31…係合面
35…係合凹部
41…載置台支持部
42…載置台部
43…縦フレーム部
44…架台側接続部
45…ガイド柱
45a…ガイド溝
46…補強柱
47…支持軸
47a…軸部
47b…ローラ部
48…固定側接続部
50…ロック装置
50a…上側ロック装置
50b…下側ロック装置
50c…架台ロック装置
51…シリンダ
52…ピストンロッド
53…シール構造
54…シール部材
55…ピストン
56…係合ピン
57…ピン先端
58…係合凸面
60…レグ昇降シリンダ
75…係合凹部
76…係合凹面
80…架台昇降シリンダ
81…シリンダ
82…ピストンロッド
83…吊り部材支持体
84a…可動端の側の鎖車
84b…固定端の側の鎖車
86…鎖(吊り部材)
86a…可動端
86b…固定端

Claims (7)

  1. プラットフォームに設けられて、船舶を載置し且つ支持する架台を昇降させる船舶用の架台昇降装置であって、
    前記船舶用の架台昇降装置は、
    前記架台に接続される可動端と、前記プラットフォームに接続される固定端とを有する吊り部材と、
    前記吊り部材が逆U字状に架け渡される吊り部材支持体と、
    前記吊り部材支持体を昇降させる架台昇降シリンダとを備え、
    前記架台昇降シリンダで前記吊り部材支持体を昇降させると、前記吊り部材の前記可動端が昇降することにより、前記船舶が着水状態で係留される係留位置と、前記船舶が海面上昇の影響を受けない退避位置との間で前記架台が昇降することを特徴とする、船舶用の架台昇降装置。
  2. 前記架台に設けられたテーパー形状の係合凹部に対して、前記プラットフォームに設けられた架台ロック装置のテーパー形状の係合ピンが嵌合することにより、前記架台がロック固定されることを特徴とする、請求項1に記載の昇降装置。
  3. 前記吊り部材が、鎖であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の昇降装置。
  4. 前記吊り部材支持体が、前記鎖に噛合する、前記可動端の側の鎖車と前記固定端の側の鎖車とを有することを特徴とする、請求項3に記載の昇降装置。
  5. 前記架台が、前記船舶を載置する載置台部と、前記載置台部を支持する載置台支持部とを備え、前記載置台支持部が、前記プラットフォームに立設されたガイド柱によってガイドされることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の昇降装置。
  6. 前記プラットフォームが、洋上に設置される桟橋であることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の昇降装置。
  7. 前記プラットフォームが、自己昇降式であることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の昇降装置。
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