JP2020115765A - 植物栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体肥料の供給と水分の供給とをコンパクトな構成として適切に行う。【解決手段】植物栽培装置は、霧状の液体肥料を供給する液体肥料供給部と、通電の有無により導電性高分子膜に空気中の水分を吸着する吸着状態と吸着した水分を無帯電且つ粒径が50ナノメートル以下の微細水として導電性高分子膜から放出する放出状態とに変化する微細水発生部と、微細水発生部に通電可能な通電部とを備える。そして、液体肥料供給部により液体肥料が供給されるようにファンを駆動する液体肥料供給制御と、微細水発生部から放出された微細水が供給されるように通電部とファンを駆動する微細水供給制御と、微細水発生部が吸着状態になるように通電部の通電を停止する供給準備制御と、を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、植物栽培装置に関する。
従来、この種の植物栽培装置としては、トレイに載置された植物を所定の栽培空間(閉鎖空間)で栽培するものが提案されている。例えば、特許文献1の植物栽培装置では、植物を保持するプレートが吸放湿性を有する調湿材で形成されており、このプレートの吸放湿性を利用して植物周辺を加湿したり、植物周辺の温度上昇を抑制したりしている。また、特許文献2には、植物に液体肥料を供給する植物栽培装置が記載されている。
特開2015−171351号公報 特開2000−308418号公報
上述した特許文献1の植物栽培装置では、プレートの吸放湿性を利用することから、植物周辺の湿度を自由にコントロールすることが困難である。このため、湿度を自由にコントロールするためには、水分を供給する装置を別途設ける必要がある。ただし、特許文献2の植物栽培装置のように液体肥料を供給するものでは、液体肥料を供給する装置と水分を供給する装置とをそれぞれ設けることになり、装置構成が複雑となってコスト増を招いてしまう。
本発明は、液体肥料の供給と水分の供給とをコンパクトな構成として適切に行うことを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の植物栽培装置は、
植物を栽培する栽培空間を内部に有する筐体と、
前記栽培空間の植物に液体肥料と水分とを供給する供給装置と、
を備え、
前記供給装置は、
各々の吐出口が前記栽培空間に連通する2つの送風流路が内部に形成された本体と、
前記送風流路に空気を流入させて、前記吐出口から吐出させる少なくとも1つのファンと、
液体肥料を貯留する貯留部と、前記2つの送風流路のうち一方の送風流路と前記貯留部とを連通する連通路とを有し、前記一方の送風流路を流通する空気により前記連通路を介して前記貯留部の液体肥料を吸い上げて前記吐出口から霧状の液体肥料を供給する液体肥料供給部と、
前記2つの送風流路のうち他方の送風流路に配置され、基材と、前記基材に設けられた導電性高分子膜とを有し、通電の有無により、前記導電性高分子膜に空気中の水分を吸着する吸着状態と、前記吸着した水分を無帯電且つ粒径が50ナノメートル以下の微細水として前記導電性高分子膜から放出する放出状態とに変化する微細水発生部と、
前記微細水発生部に通電可能な通電部と、
前記液体肥料供給部により液体肥料が供給されるように前記ファンを駆動する液体肥料供給制御と、前記微細水発生部が前記放出状態になるように前記通電部に通電させると共に放出された微細水が供給されるように前記ファンを駆動する微細水供給制御と、前記微細水発生部が前記吸着状態になるように前記通電部の通電を停止する供給準備制御と、を実行する制御部と、
を備えることを要旨とする。
本発明の植物栽培装置は、霧状の液体肥料を供給する液体肥料供給部と、通電の有無により導電性高分子膜に空気中の水分を吸着する吸着状態と吸着した水分を無帯電且つ粒径が50ナノメートル以下の微細水として導電性高分子膜から放出する放出状態とに変化する微細水発生部と、微細水発生部に通電可能な通電部と、を備える。そして、液体肥料供給部により液体肥料が供給されるようにファンを駆動する液体肥料供給制御と、微細水発生部が放出状態になるように通電部に通電させると共に放出された微細水が供給されるようにファンを駆動する微細水供給制御と、微細水発生部が吸着状態になるように通電部の通電を停止する供給準備制御と、を実行する。これにより、1つの供給装置を用いたコンパクトな構成で、液体肥料の供給と微細水(水分)の供給とを行うことができる。また、微細水は、無帯電且つ粒径が50ナノメートル以下とすることで、植物が吸収しやすくするから、適切な給水を行うことができる。
本発明の植物栽培装置において、前記制御部は、前記液体肥料供給制御の実行を終了すると、前記微細水供給制御を実行するものとすることもできる。こうすれば、液体肥料が植物に付着した直後に、微細水が植物に付着することになる。微細水は植物が吸収しやすいため、微細水と共に液体肥料の吸収を促すことができる。
本発明の植物栽培装置において、前記制御部は、前記通電部の通電を停止した状態で前記ファンを駆動させて前記微細水発生部に空気を流通させることで前記供給準備制御を実行するものであり、前記液体肥料供給制御を実行する前に、前記供給準備制御を実行するものとすることもできる。こうすれば、供給準備制御において十分な空気を微細水発生部に流通させて空気中の水分の吸着を促すことができるから、液体肥料供給制御の後に実行する微細水供給制御でより多くの微細水を放出することができる。このため、微細水によって液体肥料の吸収を促す効果を高めることができる。
本発明の植物栽培装置において、前記制御部は、前記液体肥料供給制御を実行する時間間隔よりも短い時間間隔で、前記微細水供給制御を実行するものとすることもできる。こうすれば、所望の湿度に応じた適切なタイミングで微細水を供給することが可能となるから、液体肥料の供給と水分の供給とをさらに適切に行うことができる。
本発明の植物栽培装置において、前記制御部は、前記液体肥料供給制御では所定の高速回転で前記ファンを駆動させ、前記微細水供給制御および前記供給準備制御で前記ファンを駆動させる際には前記所定の高速回転よりも低速回転で前記ファンを駆動させるものとすることもできる。こうすれば、液体肥料供給制御では、液体肥料を貯留部から適切に吸い上げて噴霧することができる。また、空気を微細水発生部に流通させる場合にファンを低速回転とすることで、例えば供給準備制御では水分を導電性高分子膜に適切に吸着させることができる。
本発明の植物栽培装置において、前記ファンとして、前記2つの送風流路に送風可能な1つのファンを備え、前記ファンから送り出される空気が、前記2つの送風流路のいずれか一方に流通するように、流路を切り替え可能な切替部を備えるものとすることもできる。こうすれば、液体肥料の供給と水分の供給とに1つのファンを共用することができるから、装置をよりコンパクトな構成とすることができる。
植物栽培装置10の構成の概略を示す構成図である。 供給装置20の構成の概略を示す構成図である。 微細水発生カートリッジ30の構成の概略を示す構成図である。 自動供給処理の一例を示すフローチャートである。 微細水供給準備の様子を示す説明図である。 液体肥料供給の様子を示す説明図である。 微細水供給の様子を示す説明図である。 液体肥料供給と微細水供給とを行うタイムチャートの説明図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、植物栽培装置10の外観斜視図であり、図2は、供給装置20の構成の概略を示す構成図である。植物栽培装置10は、図1に示すように、植物Pを栽培するためのケース12と、ケース12内に配置された平板状の載置板14と、植物Pに光を照射する照射ユニット16と、植物Pに必要な液体肥料(液肥)や水分を供給する供給装置20とを備える。ケース12は、載置板14によって内部の栽培空間が、上部空間12aと下部空間12bに仕切られている。載置板14は、上下方向に貫通し穴の周縁で植物Pを保持する貫通穴14aが複数形成されている。載置板14の各貫通穴14aに配置された植物Pは、上部空間12aに葉が露出し、下部空間12bに根が露出している。照射ユニット16は、LEDや蛍光灯などであり、ケース12内の上部に配置されている。
供給装置20は、図2に示すように、本体21と、ファン28と、微細水発生カートリッジ30と、液体肥料供給部40と、流路切替部50と、制御部60と、電源回路62とを備える。本体21は、外部の空気を吸入するための吸入口22と、ケース12内に液体肥料や水分を吐出するための吐出口24a,24bとを有し、吸入口22から吐出口24aに至る送風流路としての微細水流路(第1流路)26と、微細水流路26から分岐して吐出口24bに至る送風流路としての液体肥料流路(第2流路)27とが内部に形成されている。ファン28は、図示しないモータにより回転駆動するプロペラファンであり、吸入口22から各流路26(27)内に外部の空気を吸入して吐出口24a,24bからケース12内に送風する。なお、ファン28は、プロペラファンに限られず、シロッコファンなどとしてもよい。
図3は、微細水発生カートリッジ30の構成の概略を示す構成図である。微細水発生カートリッジ30は、微細水流路26内に取り付け可能な外径の円筒状のケース32と、ケース32内に設けられた微細水発生素子34とを備える。微細水発生素子34は、基材36と、基材36の表面に形成された導電性高分子膜38とにより構成されている。
基材36は、ステンレス系金属や銅系金属などの金属材料、炭素材料、導電性セラミックス材料などの導電性を有する材料で形成されている。本実施形態では、アルミニウムが添加されたステンレス鋼の金属箔を用いる。なお、微細水発生素子34は、空気を流通可能であって基材36(導電性高分子膜38)の表面積ができるだけ大きくなるように、平板状に形成された複数枚の基材36により構成されてもよいし、ハニカム状や渦巻き状などに形成された基材36により構成されてもよい。
導電性高分子膜38は、チオフェン系の導電性高分子などの導電性を有する高分子化合物で形成されている。本実施形態では、チオフェン系の導電性高分子のうち、PEDOT/PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸))で形成されている。PEDOT/PSSは、PEDOTのコアと、水素結合可能な酸性官能基であるスルホン酸基のシェルとを有するコアシェル構造である。また、導電性高分子膜38中では、PEDOT/PSSのシェルが整列した積層構造をとり、各シェルの間に例えば2ナノメートルなどのナノメートルサイズの流路であるナノチャンネルを形成する。このナノチャンネル内には、スルホン酸基が多く存在するため、導電性高分子膜38の表面に存在する水分は、表面の水分量が多く内部の水分量が少ない場合に、表面と内部の濃度差によってナノチャンネル内のスルホン酸基を伝って内部に移動する。これにより、導電性高分子膜38が水分を吸着する。また、内部に水分が吸着された状態で、表面の水分量が少なく内部の水分量が多い場合に、水分は表面と内部の濃度差によってナノチャンネル内のスルホン酸基を伝って表面に移動する。これにより、導電性高分子膜38から水分が微細水として放出される。また、電源回路62からの通電により導電性高分子膜38の温度を上昇させると、濃度差のみで移動する場合に比して水分(微細水)の速やかな放出が促される。電源回路62からの通電を停止した状態でファン28の送風を行うと、濃度差のみで移動する場合に比して水分の速やかな吸着が促される。このように、微細水発生カートリッジ30(微細水発生素子34)は、導電性高分子膜38に空気中の水分を吸着する吸着状態と、吸着した水分を導電性高分子膜38から放出する放出状態とに変化する。なお、導電性高分子膜38の厚みは、必要な微細水の吸着量(放出量)に応じて適宜定めることができる。例えば、導電性高分子膜38の厚みが1〜30マイクロメートルなどとなるように形成される場合、10秒から数10秒程度の時間で、微細水を放出するのに十分な水分を吸着することができるものとなる。
また、微細水発生カートリッジ30は、微細水発生素子34の導電性高分子膜38から、水粒子の粒径が50ナノメートル以下、例えば粒径が2ナノメートル以下であって、無帯電の微細水を放出する。このような粒径となる理由は、ナノチャンネルのサイズが2ナノメートルまたはそれ以下のサイズであるため、導電性高分子膜の温度上昇によるナノチャンネル内の水の運動性向上、圧力上昇により、ナノチャンネルから水分が飛び出す現象のためと考えられる。また、飛び出した後に水粒子同士が凝集しても、その粒径は50ナノメートル以下の範囲に分布するものとなっている。このような微細水発生カートリッジ30(導電性高分子膜38)の微細水発生の詳細な説明は、本願出願人の特願2018−172166号の明細書などに記載されているため、これ以上の詳細な説明は省略する。
液体肥料供給部40は、窒素、リン酸、カリウムなどを含む液体肥料を貯留する貯留部42と、液体肥料流路27と貯留部42とを連通する連通路44とを有する。この液体肥料供給部40では、液体肥料流路27を流通する空気により、連通路44を介して貯留部42の液体肥料を吸い上げて吐出口24bから霧状の液体肥料として供給する。
流路切替部50は、図示しないモータの駆動により作動する切替板52を有する。流路切替部50は、通常はファン28の送風が吐出口24aに至る微細水流路26に流通する位置(図2中の実線)に切替板52が位置しており、モータの駆動によりファン28の送風が吐出口24bに至る液体肥料流路27に流通する位置(図2中の点線)に切替板52を移動(作動)させて、流路を切り替える。電源回路62は、AC100Vなどの所定電源から電力が供給され、各部の駆動に適した電力に必要に応じて変換して出力する。制御部60は、流路切替部50のモータの駆動を制御したり、ファン28の作動のオンオフを切り替える切替スイッチ63を制御したり、微細水発生カートリッジ30への通電のオンオフを切り替える切替スイッチ64を制御したりする。
次に、こうして構成された供給装置20の動作について説明する。図4は自動供給処理の一例を示すフローチャートであり、図5は微細水供給準備の様子を示す説明図であり、図6は液体肥料供給の様子を示す説明図であり、図7は微細水供給の様子を示す説明図であり、図8は液体肥料供給と微細水供給とを行うタイムチャートの説明図である。図4のフローチャートは、制御部60により実行される。自動供給処理では、制御部60は、まず、液体肥料の供給タイミングであるか否かを判定し(S100)、液体肥料の供給タイミングでないと判定すると、S160に進む。この液体肥料の供給タイミングは、例えば1日2,3回などとなるような所定の時間間隔に定められている。
制御部60は、S100で液体肥料の供給タイミングであると判定すると、微細水発生カートリッジ30への通電をオフでファン28を所定の低速回転で駆動させる低速駆動を行って導電性高分子膜38に水分を吸着させる(S110,図5)。S110は、液体肥料の供給後に、微細水を供給するための準備として行われるものであり、微細水供給準備制御(以下、供給準備制御)という。S110は例えば10秒から数10秒程度の時間にわたって行われる。また、所定の低速回転は、導電性高分子膜38に水分を吸着させるために適した回転速度に定められる。
続いて、制御部60は、ファン28の送風が液体肥料流路27を流通して吐出口24bから吐出するように流路切替部50の切替板52を切り替える(S120)。そして、制御部60は、ファン28を所定の高速回転で駆動させる高速駆動を行って液体肥料流路27を流通する空気によって貯留部42の液体肥料を吸い上げて吐出口24bから霧状の液体肥料としてケース12の下部空間12b内に供給する(S130,図6)。これにより、植物Pの根の表面に液体肥料を付着させることができる。S130の液体肥料供給制御を実行すると、制御部60は、再び切替板52を切り替えて(S140)、微細水発生カートリッジ30への通電をオンでファン28の低速駆動を行って導電性高分子膜38から放出させた微細水をケース12の下部空間12b内に供給する(S150,図7)。これにより、液体肥料供給制御で植物Pの根の表面に液体肥料を付着させた直後に、S150の微細水供給制御を行って(図8A)、植物Pの根の表面に微細水を付着させることができる。微細水は水粒子の粒径が50ナノメートル以下、例えば粒径が2ナノメートル以下であるから、植物Pの根の表面から内部に浸透し易いものとなる。このため、植物Pの根の表面に付着した液体肥料の内部への浸透を促して、液体肥料を植物Pに適切に吸収させることができる。
次に、制御部60は、液体肥料の供給タイミングとは別に行われる微細水の供給タイミングであるか否かを判定し(S160)、微細水の供給タイミングでないと判定すると、自動供給処理を終了する。なお、この微細水の供給タイミングは、所望の湿度に応じて、液体肥料の供給タイミングよりも短い時間間隔で発生するタイミングとすることができる。例えば、液体肥料の供給タイミングを1日2回などとし、微細水の供給タイミングを1日4回などとすることができる。制御部60は、S160で微細水の供給タイミングであると判定すると、S110と同様に、供給準備制御を行う(S170,図5)。そして、制御部60は、S150と同様に、微細水供給制御を行って(S180,図6)、自動供給処理を終了する。このように、液体肥料供給とその直後の微細水供給(図8A)よりも、高い頻度で単独の微細水供給(図8B)を行うのである。微細水は植物Pの根の表面から内部に浸透し易いから、微細水を植物Pに適切に吸収させることができる。
以上説明した本実施形態の植物栽培装置10では、供給装置20が、液体肥料供給部40により液体肥料が植物Pに供給されるようにファン28を駆動する液体肥料供給制御と、微細水発生カートリッジ30の導電性高分子膜38を吸着状態とする供給準備制御と、通電により微細水発生カートリッジ30の導電性高分子膜38を放出状態としてファン28を駆動する微細水供給制御とを実行する。これにより、1つの供給装置20を用いたコンパクトな構成で、液体肥料の供給と微細水(水分)の供給とを行うことができる。また、微細水は、無帯電且つ粒径が50ナノメートル以下とすることで、植物Pが吸収しやすくして適切な給水を行うことができる。
また、液体肥料供給制御の実行を終了すると微細水供給制御を実行するから、液体肥料を植物Pに付着させた直後に微細水を植物Pに付着させることになるから、微細水と共に液体肥料の吸収を促すことができる。
また、液体肥料供給制御を実行する前に供給準備制御を実行しておくから、液体肥料供給制御の後に実行する微細水供給制御で、より多くの微細水を放出して微細水による液体肥料の吸収を促す効果を高めることができる。
また、液体肥料供給制御を実行する時間間隔よりも短い時間間隔で、微細水供給制御を実行するから、所望の湿度に応じた適切なタイミングで微細水を供給することができる。
また、液体肥料供給制御では所定の高速回転でファン28を駆動させ、微細水供給制御および供給準備制御では所定の低速回転でファン28を駆動させる。このため、液体肥料供給制御では液体肥料を適切に吸い上げて噴霧することができ、供給準備制御では水分を導電性高分子膜38に適切に吸着させることができる。
また、供給装置20は、微細水流路26と液体肥料流路27とに送風可能な1つのファン28を備え、各流路を流路切替部50によって切り替えるから、供給装置20をよりコンパクトな構成とすることができる。
実施形態では、液体肥料供給制御を実行する前に供給準備制御を実行しておくものとしたが、これに限られず、液体肥料供給制御を実行する前に供給準備制御を実行しないものとしてもよい。このようにする場合、図4の自動供給処理のS110を省略すればよい。供給準備制御を実行しなくても、濃度差によって水分を導電性高分子膜38に吸着させておくことができるから、液体肥料供給制御の実行を終了した後に微細水供給制御を実行して微細水を放出することは可能である。同様の理由で、自動供給処理のS170の供給準備制御を省略してもよい。
実施形態では、液体肥料供給制御の実行を終了すると微細水供給制御を実行するものとしたが、これに限られず、液体肥料供給制御の実行を終了しても直ちに微細水供給制御を実行しないものとしてもよい。このようにする場合、図4の自動供給処理のS110,S150を省略すればよい。
実施形態では、液体肥料供給制御よりも短い時間間隔で微細水供給制御を実行するものとしたが、これに限られず、液体肥料供給制御と微細水供給制御を同じ時間間隔で実行してもよいし、微細水供給制御よりも短い時間間隔で液体肥料供給制御を実行してもよい。あるいは、作業者の手動操作などにより任意のタイミングで、液体肥料供給制御や微細水供給制御を実行してもよい。
実施形態では、液体肥料供給制御では所定の高速回転でファン28を駆動させ、微細水供給制御および供給準備制御では所定の低速回転でファン28を駆動させるものとしたが、これに限られるものではない。例えば、供給準備制御では所定の低速回転でファン28を駆動させ、微細水供給制御では所定の高速回転でファン28を駆動させたり、低速回転と高速回転の間の所定の中速回転でファン28を駆動させたりしてもよい。あるいは、各制御で同じ回転速度でファン28を駆動させてもよい。
実施形態では、微細水流路26と液体肥料流路27とに送風可能な1つのファン28を備え、各流路を流路切替部50によって切り替えるものとしたが、これに限られず、微細水流路26用のファンと液体肥料流路27用のファンとをそれぞれ備えるものとして、流路切替部50を備えずに各流路を別々に構成してもよい。
実施形態では、供給装置20が下部空間12bに微細水や液体肥料を供給するものとしたが、これに限られず、供給装置20が上部空間12aに微細水や液体肥料を供給するものとしてもよい。即ち、微細水や液体肥料を、植物Pの根に供給するものに限られず、葉に供給するものでもよい。また、供給装置20を複数備え、植物Pの根と葉にそれぞれ供給するものとしてもよい。
実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施形態では、ケース12が「筐体」に相当し、供給装置20が「供給装置」に相当し、本体21が「本体」に相当し、ファン28が「ファン」に相当する。貯留部42が「貯留部」に相当し、連通路44が「連通路」に相当し、液体肥料供給部40が「液体肥料供給部」に相当し、基材36が「基材」に相当し、導電性高分子膜38が「導電性高分子膜」に相当し、微細水発生カートリッジ30が「微細水発生部」に相当し、電源回路62と切替スイッチ64が「通電部」に相当し、図4の自動供給処理を実行する制御部60が「制御部」に相当する。また、流路切替部50が「切替部」に相当する。
なお、実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施形態は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、植物栽培装置の製造産業などに利用可能である。
10 植物栽培装置、12 ケース、12a 上部空間、12b 下部空間、14 載置板、14a 貫通孔、16 照明装置、20 供給装置、21 本体、22 吸入口、24a,24b 吐出口、26 第1送風流路、27 第2送風流路、28 ファン、30 微細水発生カートリッジ、32 ケース、34 微細水発生素子、36 基材、38 導電性高分子膜、40 液体肥料供給部、42 貯留部、44 連通路、50 流路切替部、52 切替板、60 制御部、62 電源回路、63,64 切替スイッチ、P 植物。

Claims (6)

  1. 植物を栽培する栽培空間を内部に有する筐体と、
    前記栽培空間の植物に液体肥料と水分とを供給する供給装置と、
    を備え、
    前記供給装置は、
    各々の吐出口が前記栽培空間に連通する2つの送風流路が内部に形成された本体と、
    前記送風流路に空気を流入させて、前記吐出口から吐出させる少なくとも1つのファンと、
    液体肥料を貯留する貯留部と、前記2つの送風流路のうち一方の送風流路と前記貯留部とを連通する連通路とを有し、前記一方の送風流路を流通する空気により前記連通路を介して前記貯留部の液体肥料を吸い上げて前記吐出口から霧状の液体肥料を供給する液体肥料供給部と、
    前記2つの送風流路のうち他方の送風流路に配置され、基材と、前記基材に設けられた導電性高分子膜とを有し、通電の有無により、前記導電性高分子膜に空気中の水分を吸着する吸着状態と、前記吸着した水分を無帯電且つ粒径が50ナノメートル以下の微細水として前記導電性高分子膜から放出する放出状態とに変化する微細水発生部と、
    前記微細水発生部に通電可能な通電部と、
    前記液体肥料供給部により液体肥料が供給されるように前記ファンを駆動する液体肥料供給制御と、前記微細水発生部が前記放出状態になるように前記通電部に通電させると共に放出された微細水が供給されるように前記ファンを駆動する微細水供給制御と、前記微細水発生部が前記吸着状態になるように前記通電部の通電を停止する供給準備制御と、を実行する制御部と、
    を備える植物栽培装置。
  2. 請求項1に記載の植物栽培装置であって、
    前記制御部は、前記液体肥料供給制御の実行を終了すると、前記微細水供給制御を実行する
    植物栽培装置。
  3. 請求項2に記載の植物栽培装置であって、
    前記制御部は、前記通電部の通電を停止した状態で前記ファンを駆動させて前記微細水発生部に空気を流通させることで前記供給準備制御を実行するものであり、前記液体肥料供給制御を実行する前に、前記供給準備制御を実行する
    植物栽培装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の植物栽培装置であって、
    前記制御部は、前記液体肥料供給制御を実行する時間間隔よりも短い時間間隔で、前記微細水供給制御を実行する
    植物栽培装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の植物栽培装置であって、
    前記制御部は、前記液体肥料供給制御では所定の高速回転で前記ファンを駆動させ、前記微細水供給制御および前記供給準備制御で前記ファンを駆動させる際には前記所定の高速回転よりも低速回転で前記ファンを駆動させる
    植物栽培装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の植物栽培装置であって、
    前記ファンとして、前記2つの送風流路に送風可能な1つのファンを備え、
    前記ファンから送り出される空気が、前記2つの送風流路のいずれか一方に流通するように、流路を切り替え可能な切替部を備える
    植物栽培装置。
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