JP2020115663A - 画像形成装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、管理者の負担を軽減しつつ、外部への情報送信を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明によれば、画像を設定された宛先に送信する画像形成装置であって、前記設定された宛先が所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、前記条件判定部によって所定の条件を満たすと判定された場合に予め登録された宛先を画像の宛先として設定する宛先設定部と、前記宛先設定部によって設定された前記予め登録された宛先の変更を禁止する宛先変更禁止部とを含む、画像形成装置が提供される。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、方法およびプログラムに関する。
従来、MFP(Multi Function Peripheral)に代表されるネットワーク対応の画像形成装置において、スキャンした画像をネットワークを介して指定された宛先に送信する機能が知られているが、画像の送信を無制限に許可したのでは情報漏洩の問題が生じる虞がある。
この点につき、特許文献1は、秘密裏に重要な画像情報が送信されるのを防ぐ目的で、画像読取送信時に自動的に且つ強制的に管理者(グループリーダなど)を宛先に追加する画像送信装置を開示する。
しかしながら、ユーザが外部に送信する画像の全てについて、これを管理者に送信するとなると、管理者の監視負担が過大となってしまい、管理者としてはユーザに外部への画像送信を極力抑制させ、必要不可欠な外部への画像送信だけを管理したいということを望んでいる。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、管理者の負担を軽減しつつ、外部への情報送信を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明者は、管理者の負担を軽減しつつ、外部への情報送信を抑制することができる画像形成装置の構成につき鋭意検討した結果、以下の構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、画像を設定された宛先に送信する画像形成装置であって、前記設定された宛先が所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、前記条件判定部によって所定の条件を満たすと判定された場合に予め登録された宛先を画像の宛先として設定する宛先設定部と、前記宛先設定部によって設定された前記予め登録された宛先の変更を禁止する宛先変更禁止部とを含む、画像形成装置が提供される。
上述したように、本発明によれば、管理者の負担を軽減しつつ、外部への情報送信を抑制することができる画像形成装置が提供される。
本実施形態の画像形成装置の外観図。 本実施形態の画像形成装置の機能ブロック図。 管理者設定画面を示す図。 画像形成装置が実行する処理を示すフローチャート。 管理者設定画面とジョブ設定画面を示す図。 管理者設定画面とジョブ設定画面を示す図。 管理者設定画面とジョブ設定画面を示す図。 管理者設定画面とジョブ設定画面を示す図。 画像形成装置が実行する処理を示すフローチャート。 ジョブ設定画面を示す図。 本実施形態の画像形成装置のハードウェア構成図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置100の外観を示す。なお、図1においては、画像形成装置100の代表的な例として、MFP(Multi Function Peripheral)を示している。以下、画像形成装置100をMFP100として参照する。
本実施形態のMFP100は、ネットワーク対応の画像形成装置であり、図1に示すように、MFP100の操作パネル12は、タッチパネル式のディスプレイ14を搭載している。ディスプレイ14には、MFP100が提供する各機能を選択するためのメニューボタンが表示されており、ユーザは、これらのボタンをタッチすることにより所望の機能を選択する。
ここで、本実施形態のMFP100は、スキャンした画像を電子メールに添付して装置の外部に送信する機能を搭載している。以下、スキャンした画像データを電子メールに添付して送信する機能を「Scan to E-mail」機能という。図1に示すように、ディスプレイ14には、コピー、ファックス、印刷等の標準機能を選択するためのボタンに加え、「Scan to E-mail」機能を選択するためのボタンが表示されている。
さらに、MFP100は、図1に示すように、ICカードリーダ16を搭載している。本実施形態において、ユーザは、自身のICカードをICカードリーダ16にかざすことによってMFP100に自動的にログインすることができるようになっている。
続いて、本実施形態のMFP100の機能構成を図2に示す機能ブロック図に基づいて説明する。
図2に示すように、本実施形態のMFP100は、ユーザ認証部102、表示制御部103、設定情報設定部104、条件判定部105、宛先設定部106、宛先変更禁止部107、画像生成部108、画像送信部109、認証情報管理部110、宛先情報管理部112、および設定情報管理部114を含んで構成されている。
ユーザ認証部102は、MFP100を利用するユーザのユーザ認証を実行するための機能部である。本実施形態では、ユーザ認証部102は、ICカードリーダ16がユーザのICカードから読み取った認証情報を、認証情報管理部110に登録されている登録情報と照合することによってユーザ認証を行うが、他の実施形態では、ユーザが手入力した認証情報に基づいてユーザ認証を行ってもよい。
表示制御部103は、操作パネル12のディスプレイ14に、画像を送信する宛先を設定するための画面を表示制御を表示する機能部である。表示制御部103は、ディスプレイ14に表示する設定画面を介して、ユーザから画像を送信する宛先の設定を受け付けるとともに、処理結果等をディスプレイ14に表示する。
設定情報設定部104は、管理者による各種設定をMFP100に設定するための機能部である。設定情報設定部104は、表示制御部103を介して、設定情報を入力するための画面を提供し、当該画面を介して管理者が入力した設定情報を設定情報管理部114に格納する。
条件判定部105は、ユーザによって設定された宛先が所定の条件を満たすか否かを判定するための機能部である。
宛先設定部106は、ユーザが「Scan to E-mail」機能を選択した場合に、スキャン画像を添付する電子メールの宛先を自動で設定するための機能部である。宛先設定部106は、宛先情報管理部112に登録される電子メールアドレスの中から管理者が事前に登録した電子メールアドレスを読み出し、これをスキャン画像の宛先として強制的に設定する。
宛先変更禁止部107は、宛先設定部106が設定した宛先を変更禁止にするための機能部である。宛先変更禁止部107は、表示制御部103を介して、宛先設定部106が設定した宛先をユーザが変更できない態様でディスプレイ14に表示する。また、別法では、宛先変更禁止部107は、宛先設定部106が設定した宛先が変更された場合、変更後の宛先を画像の宛先として設定しないようにする。
画像生成部108は、MFP100が搭載するスキャナがスキャンした画像を、JPEG、BMP、GIF、TIFF、PDFなどの汎用画像フォーマットの画像データ(以下、単に、画像という)として生成するための機能部である。
画像送信部109は、画像生成部108が生成した画像をネットワークを介して外部に送信するための機能部である。以下では、画像送信部109は、画像生成部108が生成した画像を電子メールに添付して外部に送信するケースに基づいて説明を行うが、他の実施形態では、FTPなどの適切なファイル転送プロトコルに則って画像ファイルを外部に転送するようにしてもよい。
以上、本実施形態のMFP100の機能構成について説明してきたが、続いて、本実施形態における「Scan to E-mail」機能の管理者設定について説明する。
本実施形態において、管理者は、MFP100の「Scan to E-mail」機能について、以下の設定を行う。すなわち、管理者は、スキャン画像を添付する電子メールの宛先である電子メールアドレス(以下、単に、宛先あるいはアドレスという場合がある)の自動設定の要否を設定し、自動設定を要とする場合は、自動設定する1以上の宛先を設定する。また、管理者は、宛先を自動設定する条件の有無を設定し、条件を有とする場合は、1以上の条件を設定する。さらに、管理者は、設定した宛先の変更に係る条件を設定する。
図3(a)は、「Scan to E-mail」機能の設定を行うための管理者設定画面50を示す。なお、管理者設定画面50は、管理者だけがアクセスすることができるようになっている。図3(a)に示すように、管理者設定画面50は、4つのフィールド52、54、56、58を含む。フィールド52には、宛先の自動設定の要否を設定するための2つのラジオボタンが表示され、フィールド54には、自動設定する宛先を設定するための3つのチェックボックスが表示される。また、フィールド56には、宛先を自動設定する条件の有無を設定するための2つのラジオボタンならびに当該条件を設定するための4つのチェックボックスが表示される。また、フィールド58には、宛先の変更に係る条件を設定するための3つのラジオボタンが表示される。
管理者は、管理者設定画面50に表示された各項目を選択する。これを受けて、設定情報設定部104は、図3(b)に示す「Scan to E-mail」機能の設定情報(以下、単に、設定情報という)を生成し、設定情報管理部114(図2参照)に格納する。
以上、本実施形態における「Scan to E-mail」機能の管理者設定について説明してきたが、続いて、「Scan to E-mail」のジョブ設定画面を表示する際にMFP100が実行する処理を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の説明においては、図2を適宜参照するものとする。
ディスプレイ14に表示された「Scan to E-mail」のボタンがタッチされたことに応答して、MFP100の条件判定部105、宛先設定部106、宛先変更禁止部107および表示制御部103が協働して図4に示す処理を実行する。
ステップ101では、設定情報管理部114に格納される設定情報を参照して、宛先自動設定の要否を判断する。その結果、宛先自動設定が否(OFF)になっている場合には、ステップ106に進み、ディスプレイ14に「Scan to E-mail」機能のジョブ設定画面(以下、単に、ジョブ設定画面という)を表示して、処理を終了する。
一方、宛先自動設定が要(ON)になっている場合には、ステップ102に進み、設定情報を参照して、自動設定条件の有無を判断する。その結果、自動設定条件が有(ON)となっている場合には、ステップ106に進み、ディスプレイ14にジョブ設定画面を表示して、処理を終了する。
一方、自動設定条件が無(OFF)となっている場合には、ステップ103に進み、宛先として事前に設定されたアドレスを自動設定する。具体的には、設定情報を参照して、自動設定する宛先の候補である「ログイン中のユーザ」、「管理者」、「任意の宛先」のうち、有効(ON)となっている候補のアドレスを宛先情報管理部112から読み出して設定する。
続くステップ104では、設定情報を参照して、宛先の変更に係る条件の設定を判断する。その結果、全ての宛先の変更可の条件が有効(ON)に設定されている場合には、ステップ106に進み、ディスプレイ14にジョブ設定画面を表示して、処理を終了する。
一方、全ての宛先の変更不可または自動設定した宛先のみ変更不可の条件のいずれかが有効(ON)に設定されている場合には、ステップ105に進み、先のステップ103で自動設定したアドレスの変更を禁止する。その後、ステップ106に進み、ディスプレイ14にジョブ設定画面を表示して、処理を終了する。
以上、「Scan to E-mail」のジョブ設定画面を表示する際にMFP100が実行する処理について説明してきたが、続いて、上述した処理の結果を、管理者設定画面50とジョブ設定画面との対比において具体的に説明する。
図5(a)に示すように、管理者が管理者設定画面50のフィールド52の「しない」のボタンが選択した場合(「しない」のボタンを選択すると、他のフィールド54、56,58はグレーアウトする)には、図5(b)に示すジョブ設定画面70がディスプレイ14に表示される。この場合、ジョブ設定画面70には、アドレスを入力するためのテキストボックス72が入力可能な状態で表示される。よって、ユーザは、このテキストボックス72に所望のアドレスを入力して画像の宛先を設定することができる。
図6(a)に示すように、管理者が、管理者設定画面50のフィールド52の「する」のボタンを選択し(「する」のボタンを選択すると、他のフィールド54、56,58のグレーアウトが解除される)、フィールド54の「ログイン中のユーザの宛先」のチェックボックスを選択し、フィールド56の「常に自動設定する」のボタンを選択し、フィールド58の「全ての宛先の変更可」のボタンを選択した場合には、図6(b)に示すジョブ設定画面70がディスプレイ14に表示される。この場合、ジョブ設定画面70のテキストボックス72には、ユーザの入力を待つことなく、ログイン中のユーザのアドレス“user@x.co.jp”が表示される。ただし、この場合には、宛先の変更に係る条件として、「全ての宛先の変更可」が有効(ON)に設定されているため、ユーザは、このテキストボックス72の内容を自由に変更することができる。
図7(a)に示すように、管理者が、管理者設定画面50のフィールド52の「する」のボタンを選択し、フィールド54の「ログイン中のユーザの宛先」のチェックボックスを選択し、フィールド56の「常に自動設定する」のボタンを選択した上で、フィールド58の「全ての宛先の変更不可」のボタンを選択した場合には、図7(b)に示すジョブ設定画面70がディスプレイ14に表示される。この場合、ジョブ設定画面70のテキストボックス72には、ユーザの入力を待つことなく、ログイン中のユーザのアドレス“user@x.co.jp”が表示される。
ただし、この場合は、宛先の変更に係る条件として、「全ての宛先の変更不可」が有効(ON)に設定されているため、テキストボックス72は、操作を受け付けない態様で表示される。この場合、ユーザは、このテキストボックス72を介してアドレスの入力をすることができないため、宛先がログインユーザに限定され、外部への情報送信が抑制され、結果として、情報漏洩が防止される。
また、この場合、テキストボックス72は、その内容(ログイン中のユーザのアドレス“user@x.co.jp”)が判別可能な態様で表示される。このような態様としては、グレーアウトを例示することができるが、本実施形態は、これに限定されるものではなく、任意の態様を採用することができる。以下、このような態様を、便宜上、「グレーアウト」という。
なお、他の実施形態では、「全ての宛先の変更不可」が有効(ON)に設定されている場合、テキストボックス72の操作を受け付けた上で、テキストボックス72において変更された新たな宛先を画像を添付するメールの宛先として設定しないようにしてもよい(この場合、メールの送信ジョブはエラーとなる)。
図8(a)に示すように、管理者が、管理者設定画面50のフィールド52の「する」のボタンを選択し、フィールド54の「管理者の宛先」のチェックボックスを選択し、フィールド56の「以下の条件を満たした場合に自動設定する」のボタンを選択した上で、「社外の宛先を含む場合」のチェックボックスを選択し、フィールド58の「自動設定した宛先のみ変更不可」のボタンを選択した場合には、図8(b)に示すジョブ設定画面70がディスプレイ14に表示される。この場合、ジョブ設定画面70のテキストボックス72が入力可能な状態で表示され、ユーザは、このテキストボックス72に所望のアドレスを入力することができる。この後、ユーザがテキストボックス72に所望のアドレスを入力すると、MFP100は入力されたアドレスが条件を満たすか否かに基づいて設定された宛先を自動追加するか判定する処理を行うが、当該処理については後述にて説明する。
以上、「Scan to E-mail」のジョブ設定画面を表示する際にMFP100が実行する処理とその結果について説明したが、続いて、ユーザが「Scan to E-mail」のジョブ設定画面において宛先の編集を行った場合にMFP100が実行する処理を、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
ユーザが「Scan to E-mail」のジョブ設定画面において宛先の編集を行ったことに応答して、MFP100の宛先設定部106、宛先変更禁止部107および表示制御部103が協働して図9に示す処理を実行する。なお、宛先の変更に係る条件の設定において、「全ての宛先の変更不可」の条件が有効(ON)に設定されている場合には、ユーザによる宛先の編集が全面的に禁止されるので、以下の処理は実行されない。
ステップ201では、設定情報を参照して、宛先自動設定の要否を判断する。その結果、宛先自動設定が否(OFF)になっている場合には、ステップ211に進む。一方、宛先自動設定が要(ON)になっている場合には、ステップ202に進み、設定情報を参照して自動設定条件の有無を判断する。その結果、自動設定条件が無(OFF)に設定されている場合は、ステップ211に進む。
一方、ステップ202の判断において、自動設定条件が有(ON)に設定されている場合には、ステップ203に進み、ジョブ設定画面のテキストボックス72にアドレスが追加されたか否かを判断する。その結果、アドレスが追加されていない場合は(S203、No)、処理はステップ208に進む。一方、アドレスが追加された場合は(S203、Yes)、ステップ204に進み、設定情報を参照して、追加されたアドレスが設定された自動設定条件を満たすか否かを判断する。
その結果、条件を満たさない場合は(S204、No)、処理はステップ208に進む。一方、条件を満たす場合は(S204、Yes)、ステップ205に進み、ユーザが入力したアドレスに追加する形で、スキャン画像を添付する電子メールの宛先として事前に設定されたアドレスを自動設定する。具体的には、設定情報を参照して、自動設定する宛先の候補である「ログイン中のユーザ」、「管理者」、「任意の宛先」のうち、有効(ON)に設定されている候補のアドレスを宛先情報管理部112から読み出して設定する。
続くステップ206では、設定情報を参照して、宛先の変更に係る条件の設定を判断する。その結果、「全ての宛先の変更可」の条件が有効(ON)に設定されている場合には、処理はステップ208に進む。一方、「自動設定した宛先のみ変更不可」の条件が有効(ON)に設定されている場合には、ステップ207に進み、先のステップ205で自動設定したアドレスの変更を禁止した後、ステップ208に進む。
ステップ208では、ジョブ設定画面のテキストボックス72に入力されたアドレスが削除されたか否かを判断する。その結果、アドレスが削除されていない場合は(S208、No)、処理はステップ211に進む。一方、アドレスが削除された場合は(S208、Yes)、ステップ209に進み、設定情報を参照して、削除されたアドレスが設定された自動設定条件を満たすか否かを判断する。
その結果、条件を満たさない場合は(S209、No)、処理はステップ211に進む。一方、条件を満たす場合は(S209、Yes)、ステップ210に進み、ユーザが削除したアドレスに関連して、以前に自動設定したアドレスを削除した後、処理はステップ211に進む。
ステップ211では、スキャン画像を添付する電子メールの宛先が確定したか否かを判断する。この判断は、ジョブ設定画面が閉じられる、操作パネル12のスタートボタンが押下される等のユーザからのイベントに基づいて行うことができる。ステップ211の判断の結果、宛先が確定した場合は(S211、Yes)、そのまま処理を終了する。一方、宛先が確定しない場合は(S211、No)、処理はステップ201に戻って、上述した一連の処理を繰り返す。
以上、ユーザが「Scan to E-mail」のジョブ設定画面において宛先の編集を行った場合にMFP100が実行する処理について説明してきたが、続いて、上述した処理の結果を具体的に説明する。
管理者が、管理者設定画面50を介して図8(a)に示す内容で設定を行った場合において、図8(b)に示すジョブ設定画面70(入力可能なテキストボックス72を含む)が表示されたことを受けて、ユーザが、図10(a)に示すように、テキストボックス72に社外のアドレスを入力する場合を考える。
この場合、自動設定する宛先として、「管理者の宛先」のチェックボックスが選択され、自動設定条件として、「社外の宛先を含む場合」が設定されているため、図10(b)に示すように、ジョブ設定画面に、管理者のアドレス“admin@x.co.jp”を表示する新たなテキストボックス74が表示される。ただし、この場合、宛先の変更に係る条件として、「自動設定した宛先のみ変更不可」が有効(ON)に設定されているため、図10(b)に示すように、テキストボックス74は、管理者のアドレス“admin@x.co.jp”をグレーアウトで表示する。したがって、ユーザは、テキストボックス74に表示された管理者のアドレス“admin@x.co.jp”を削除することができない。
つまり、この場合、ユーザが社外に画像を送信すると、当該画像が管理者にも送信されることとなるので、管理者は、外部への情報送信を検知することが可能になる。また、テキストボックス74に管理者のアドレスを判別可能な態様で表示することで、当該画像が管理者に送信されることをユーザに注意喚起することができ、このことが、情報漏洩行為に対する抑止力として働く。
なお、他の実施形態では、この場合、テキストボックス74の操作を受け付けた上で、テキストボックス74において変更された新たな宛先を画像を添付するメールの宛先として設定しないようにしてもよい(この場合、メールの送信ジョブはエラーとなる)。
例えば、テキストボックス74に管理者のアドレス“admin@x.co.jp”が表示されたことを受けて、ユーザが、図10(c)に示すように、社外のアドレス“aa@a.co.jp”を削除すると、これに応答して、図10(d)に示すように、管理者のアドレス“admin@x.co.jp”を表示するテキストボックス74が削除される。さらに、ユーザが、テキストボックス72に、新たに、社内のアドレス“shanai@x.co.jp”を入力した場合、“shanai@x.co.jp”は設定された自動設定条件を満たさないので(すなわち、社外のアドレスではないので)、管理者のアドレスが宛先として設定されることはなく、ジョブ設定画面にテキストボックス74は表示されない。
このように、本実施形態によれば、所定の条件を満たす場合にのみ、管理者の宛先を追加する設定が可能になる。これにより、管理者に送信される画像の数の増大が防止され、結果として、管理者の監視負担が軽減される。
最後に、本実施形態のMFP100のハードウェア構成を図11に示すハードウェア構成図に基づいて説明する。
図11に示すように、画像形成装置100のコントローラ(コンピュータ)は、少なくとも、装置全体の動作を制御するプロセッサ20と、ブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存するROM21と、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM22と、オペレーティングシステム(OS)や各種アプリケーション等を保存するための補助記憶装置23と、ICカードリーダ16などの外部入出力装置を接続するための外部接続インターフェース24と、操作パネル12などを接続する入出力インターフェース25と、印刷処理を実行するプリンタエンジン26と、スキャン処理を実行するスキャンエンジン27と、ネットワークに接続するためのネットワーク・インターフェース28とを備えている。
なお、上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM(登録商標)、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
12…操作パネル
14…ディスプレイ
16…ICカードリーダ
20…プロセッサ
21…ROM
22…RAM
23…補助記憶装置
24…外部接続インターフェース
25…入出力インターフェース
26…プリンタエンジン
27…スキャンエンジン
28…ネットワーク・インターフェース
50…管理者設定画面
52,54,56,58…フィールド
70…ジョブ設定画面
72,74…テキストボックス
100…画像形成装置(MFP)
102…ユーザ認証部
103…表示制御部
104…設定情報設定部
105…条件判定部
106…宛先設定部
107…宛先変更禁止部
108…画像生成部
109…画像送信部
110…認証情報管理部
112…宛先情報管理部
114…設定情報管理部
特開2014‐064337号公報

Claims (9)

  1. 画像を設定された宛先に送信する画像形成装置であって、
    前記設定された宛先が所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定部と、
    前記条件判定部によって所定の条件を満たすと判定された場合に予め登録された宛先を画像の宛先として設定する宛先設定部と、
    前記宛先設定部によって設定された前記予め登録された宛先の変更を禁止する宛先変更禁止部とを含む、
    画像形成装置。
  2. ユーザが前記画像を送信する宛先を設定するための画面を表示する表示制御部であって、前記宛先設定部によって設定された前記予め登録された宛先を前記画面に表示する表示制御部をさらに含む、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記宛先設定部は、
    前記宛先設定部によって前記予め登録された宛先が設定され、前記条件判定部によって前記所定の条件を満たすと判定された宛先が削除された場合、前記設定された前記予め登録された宛先を削除する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記予め登録された宛先は、管理者の宛先である、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 画像を設定された宛先に送信する画像形成装置を制御する方法であって、
    前記設定された宛先が所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
    前記判定するステップにおいて所定の条件を満たすと判定された場合に予め登録された宛先を画像の宛先として設定するステップと、
    前記設定するステップにおいて設定された前記予め登録された宛先の変更を禁止するステップとを含む、
    方法。
  6. ユーザが前記画像を送信する宛先を設定するための画面を表示するステップであって、前記設定するステップにおいて設定された前記予め登録された宛先を前記画面に表示するステップをさらに含む、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記設定するステップは、
    前記設定するステップにおいて前記予め登録された宛先が設定され、前記判定するステップにおいて前記所定の条件を満たすと判定された宛先が削除された場合、前記設定された前記予め登録された宛先を削除するステップを含む、
    請求項5に記載の方法。
  8. 前記予め登録された宛先は、管理者の宛先である、
    請求項5に記載の方法。
  9. コンピュータに、請求項5〜8のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
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