JP2020115531A - Dlts測定用電極の作製方法 - Google Patents

Dlts測定用電極の作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020115531A
JP2020115531A JP2019006752A JP2019006752A JP2020115531A JP 2020115531 A JP2020115531 A JP 2020115531A JP 2019006752 A JP2019006752 A JP 2019006752A JP 2019006752 A JP2019006752 A JP 2019006752A JP 2020115531 A JP2020115531 A JP 2020115531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
silicon wafer
measurement
dlts
dlts measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019006752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7220572B2 (ja
Inventor
貴弘 前田
Takahiro Maeda
貴弘 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GlobalWafers Japan Co Ltd
Original Assignee
GlobalWafers Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GlobalWafers Japan Co Ltd filed Critical GlobalWafers Japan Co Ltd
Priority to JP2019006752A priority Critical patent/JP7220572B2/ja
Publication of JP2020115531A publication Critical patent/JP2020115531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7220572B2 publication Critical patent/JP7220572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】シリコンウェーハのDLTS測定において、測定の際の疑似ピーク等のノイズの発生を抑制することのできるDLTS測定用電極の作製方法を提供する。【解決手段】シリコンウェーハWを用意するステップと、真空下で前記シリコンウェーハの表面に所定金属を蒸着し、所定大きさの電極1を形成するステップと、前記電極が蒸着された前記シリコンウェーハに対し、200℃以上300℃以下で15分以上30分以下の間、真空下での加熱処理を施すステップと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、DLTS測定用電極の作製方法に関し、特に、シリコンウェーハをDLTS測定する際の疑似ピーク等のノイズの発生を抑制するDLTS測定用電極の作製方法に関する。
シリコンウェーハは、その製造過程において微量な金属不純物により汚染されているが、前記金属不純物がキャリアの再結合中心となる深い準位を形成し、表面或いは表層に形成されるデバイスの電気特性に悪影響を及ぼすことが知られている。
シリコンウェーハにおけるキャリアの再結合中心となる金属不純物を分析する手法として、DLTS(Deep Level Transient Spectroscopy)測定が知られている。このDLTS測定を実施する場合、シリコンウェーハ上にショットキー電極を形成し、その電極から測定用の信号を得ることになる。
前記DLTS測定について簡単に説明する。DLTS測定は、前記ショットキー電極から逆バイアス電圧を印加し、電極の接合部に生じる空乏層を広げ、周期的なパルスの導入で変化する空乏層の静電容量変化(ΔC)を測定する。そして、前記ΔCの温度依存性から金属不純物に関する情報を得る。具体的には、シリコンウェーハの場合、300K以下の低温領域を掃引し、静電容量変化のピーク波形が検出されれば、トラップ準位、つまり、金属不純物の存在を示す。その際、ピーク波形の時定数からエネルギー準位が、ピーク波形の高さ(ΔC)からトラップ準位の密度が判明する。
ところで従来、ショットキー電極の材料としてはAl(アルミニウム)が多く用いられているが、Alだけではリーク電流量が多く、十分な整流作用(ショットキー特性)を得るのが難しいため、DLTS測定には不向きであった。このショットキー特性を良化するため、例えば特許文献1(特開2016−82170号公報)では、シリコンウェーハとAl電極との間に薄い酸化膜を形成するようにしている。
しかしながら、シリコンウェーハとAl電極との間に酸化膜を介在させた状態でも、電気的特性の測定精度が低下するという課題があった。
また、Al電極を用いてDLTS測定を行う場合、該電極からの信号測定の際に金属不純物とは関係のない静電容量変化の疑似ピークが検出されやすいという課題があった。これは、疑似ピークの主原因が、電極を蒸着する際、真空チャンバ内の残留ガスが気化した蒸着材料(Alなど)に取り込まれ、取り込まれた残留ガスがシリコンと反応して絶縁性の酸化物を形成することにあると考えられている。
そのような課題を解決するものとして特許文献2(特開2011−129650号公報)では、ショットキー電極としてSb(アンチモン)を材料に用いる方法が開示されている。
特許文献2に開示される発明のように、ショットキー電極を形成する材料がSb(アンチモン)である場合は、残留ガスが取り込まれたとしても、これがシリコンとは反応せず、Sbと反応してSbの酸化物(三酸化アンチモン)を形成する。
Sbの酸化物(三酸化アンチモン)は導電性であるため、絶縁性の酸化物が形成された場合に生じるような疑似ピークは現れない。
特開2016−82170号公報 特開2011−129650号公報
しかしながら、特許文献2に開示されたDLTS測定用電極にあっては、Sbを材料としたショットキー電極の強度を確保するために、シリコンウェーハとの間に例えばTi(チタン)からなる導電性の密着膜が必要である。
この密着膜は、電極強度を確保し、酸化膜の場合よりも測定精度の向上が期待できるが、ショットキー電極をシリコンウェーハに直接接合した場合に比べ、整流特性が劣るという課題があった。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ショットキー電極の材料として、Ti、W(タングステン)、Pt(白金)のいずれか(特にTiが好ましい)を用いてもDLTS測定において擬似ピークの発生を抑制できることを見いだした。
更には、蒸着による電極の形成後、所定条件下で熱処理を施すことにより、密着膜を介在させることなく十分な電極強度が得られることを知見した。
本発明は、このような技術的知見に基づきなされたものであり、シリコンウェーハのDLTS測定において、測定の際の疑似ピーク等のノイズの発生を抑制することができ、精度良い測定結果を得ることができるDLTS測定用電極の作製方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するためになされた、本発明に係るDLTS測定用電極の作製方法は、シリコンウェーハのDLTS測定用に該シリコンウェーハにショットキー電極を形成するDLTS測定用電極の作製方法であって、前記シリコンウェーハを用意するステップと、真空下で前記シリコンウェーハの表面に所定金属を蒸着し、所定大きさの電極を形成するステップと、前記電極が蒸着された前記シリコンウェーハに対し、200℃以上300℃以下で15分以上30分以下の間、真空下での加熱処理を施すステップと、を備えることに特徴を有する。
尚、前記所定金属は、Tiであることが望ましい。
また、前記シリコンウェーハを用意するステップにおいて、前記シリコンウェーハをフッ化水素酸水溶液に浸漬し、ウェーハ表面の自然酸化膜を除去するステップを備えることが望ましい。
また、真空下で前記シリコンウェーハに対し所定金属を蒸着し、所定大きさの電極を形成するステップにおいて、前記電極の厚さを50nm以上300nm以下に形成することが望ましい。
このような方法により、シリコンウェーハとショットキー電極との間に密着膜が無くても良好な接合性を得ることができる。更には、ショットキー電極の材料をTiとすれば、真空蒸着による電極の作製が容易であり、擬似ピーク等のノイズの発生を抑制し、精度の良いDLTS測定を行うことができる。
本発明によれば、シリコンウェーハのDLTS測定において、測定の際の疑似ピーク等のノイズの発生を抑制することができ、精度良い測定結果を得ることのできるDLTS測定用電極の作製方法を提供することができる。
図1は、本発明に係る方法により作製されたDLTS測定用電極を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明に係るDLTS測定用電極(ショットキー電極)の作製方法の流れを示すフローチャートである。 図3は、本発明に係る方法に用いる蒸着装置の一例を模式的に示す断面図であり、 図4は、本発明に係る方法に用いる熱処理装置の一例を模式的に示す断面図である。 図5は、本発明に係る実施例の結果を示すグラフである。 図6は、本発明に係る比較例の結果を示すグラフである。
以下、本発明に係るDLTS測定用電極の作製方法について説明する。本発明のDLTS測定用電極の作製方法にあっては、特にシリコンウェーハ中の金属不純物に起因した深い準位を測定するためのショットキー電極の作製方法であり、具体的には前記シリコンウェーハの表面に好ましくはTiからなるショットキー電極を形成するための方法である。
本発明に係る作製方法により得られるDLTS測定用電極は、図1に模式的に示すように、シリコンウェーハWの表面にTiからなるショットキー電極1が直接的(密着膜などを介さず)に形成されてなる。
前記ショットキー電極1の大きさ(直径d)は、例えばφ1mm〜φ3mmに形成されている。これはDLTS測定装置において測定サンプル(シリコンウェーハ)を載せる測定ステージの大きさ(例えば5mm角)、或いは測定サンプルの大きさにより決定される。
また、前記ショットキー電極1の厚さtは、50nm以上300nm以下に形成されている。これは、前記ショットキー電極1の厚さtが50nm未満では、薄すぎてショットキー特性を得るのが困難であるためであり、300nmを越える厚さでもシリコンウェーハに対するTi膜の密着性が悪化するためである。
このようにシリコンウェーハWの表面上にショットキー電極1を直接形成することにより、DLTS測定の信号を精度良く得ることができる。また、ショットキー電極1の材料をTiとすることにより、DLTS測定時における疑似ピークなどのノイズの発生を抑制することができる。
また、シリコンウェーハWとショットキー電極1との接合性は、後述する電極蒸着後の真空熱処理により、物理的に良好なものとなり(コメント:接合性が良好になる理由についてご教示願います)、従来のようにシリコンウェーハWと電極1との間に導電性の密着膜が介在しなくても十分な強度を得ることができる。
続いて、前記ショットキー電極1をシリコンウェーハW上に形成する方法について図2乃至図4を用いて説明する。図2は本発明に係るDLTS測定用電極(ショットキー電極)の作製方法の流れを示すフローチャートであり、図3は前記電極の作製方法に用いる蒸着装置の一例を模式的に示す断面図であり、図4は前記電極の作製方法に用いる熱処理装置の一例を模式的に示す断面図である。
まず、DLTS測定の対象とするシリコンウェーハWを用意してフッ化水素酸(HF)水溶液に浸漬し、ウェーハ表面の自然酸化膜を除去する(ステップS1)。
その後、シリコンウェーハWを純水でリンス洗浄し、シリコンウェーハWの表面を清浄な面とする(ステップS2)。
次いで、シリコンウェーハWを図3に示すような蒸着装置10のチャンバ11内に搬送する(ステップS3)。ここで、図3に示す蒸着装置10について簡単に説明すると、シリコンウェーハWを収容するチャンバ11には、内部を真空状態にするためにバルブ12と真空ポンプ13とが接続されている。また、チャンバ11内においては、図示しない支持手段によりシリコンウェーハWが支持され、その下に電極パターンが形成されたマスク基板14が支持されるようになっている。また、マスク基板14の下方には、Tiからなる金属片15と、この金属片15を加熱し蒸発させるための加熱プレート16とが具備されている。
前述のようにシリコンウェーハWが、この蒸着装置10に搬送されると、バルブ12が開いて真空ポンプ13が作動し、チャンバ11内が真空状態(0.0004Pa以下)となされる。尚、チャンバ11内の気圧が0.0004Paより大きいと、残留ガスと金属との反応により電極が十分に作製できない虞があるため好ましくない。
次いで、加熱プレート16を加熱し(約1700℃以上)、その上のTiの金属片15を気化させる。これにより気化した金属がマスク基板14のパターンを通過し、シリコンウェーハWに蒸着する(ステップS4)。即ち、シリコンウェーハWの表面には、Tiからなる所定形状のショットキー電極が形成されることになる。
ここで、前記蒸着処理により形成する電極の大きさ(直径d)は、前記マスク基板14に形成されたパターンにより例えばφ1mm〜φ3mmに形成される。
また、電極の厚さtの制御は蒸着時間を調整することによりなされ、電極の厚さtは、50nm以上300nm以下に形成される。その理由は、前記したように50nm未満では、薄すぎてショットキー特性を得るのが困難であるためであり、300nmを越えると、シリコンウェーハに対するTi膜の密着性が悪化するためである。
前記蒸着によりTiからなるショットキー電極1がシリコンウェーハW上に形成されると、シリコンウェーハWは図4に示す熱処理装置20に搬送される(ステップS5)。ここで、図4の熱処理装置について簡単に説明する。図4に示す熱処理装置20は、シリコンウェーハWを収容するチャンバ21を有し、このチャンバ21には、内部空間を真空状態にするためにバルブ22と真空ポンプ23とが接続されている。また、チャンバ21内には、シリコンウェーハWを支持するための基板支持台24が設けられ、例えばその上方及び下方にヒータ25、26が配置されている。
このような熱処理装置20にショットキー電極1が蒸着されたシリコンウェーハWが搬送されると、バルブ22が開いて真空ポンプ23が作動し、チャンバ21内が真空状態(0.0005Pa以下)となされる。
次いで、ヒータ25、26が作動され、チャンバ21内の温度が200℃以上300℃以下の範囲で設定され、この加熱状態が15分以上30分以下で設定された時間継続される(ステップS6)。
この真空状態での熱処理はTiからなるショットキー電極1とシリコンウェーハWとの物理的接合性を強化し、電気的特性の測定精度を向上するために行う。
また、真空中での熱処理のため、熱処理中におけるTiやシリコンの酸化を防止することができる。
ここで、熱処理温度が200℃未満、あるは200℃以上300℃未満でも処理時間が15分未満の場合には、ショットキー電極1とシリコンウェーハWとの接合性が向上しない。一方、熱処理温度が300℃より高い、或いは200℃以上300℃未満でも処理時間が30分を越える場合には、ショットキー電極1からシリコンウェーハWの電気的特性を得ることが困難となる。
ステップS5での熱処理終了後に得られたシリコンウェーハWはTiからなるショットキー電極1がウェーハW上に直接接合されたものである。これを用いてDLTS測定を行う場合、前記ショットキー電極1から逆バイアス電圧を印加し、接合部に生じる空乏層を広げる。そして、周期的なパルスを導入し、変化する空乏層の静電容量変化(ΔC)を測定することにより、ΔCの時定数に基づいて金属不純物に関する情報を得ることができる。
以上のように本発明に係る実施の形態によれば、シリコンウェーハWの表面にTiを真空蒸着し、さらに200℃以上300℃以下の熱処理温度、且つ15分以上30分以下の熱処理時間で真空加熱することによりDLTS測定用のショットキー電極1を作製する。
これにより、シリコンウェーハWとショットキー電極1との良好な接合性が得られる。更には、ショットキー電極1の材料をTiとするため、真空蒸着による電極の作製が容易であり、擬似ピーク等のノイズの発生を抑制し、精度の良いDLTS測定を行うことができる。
尚、前記実施の形態においては、ショットキー電極1の材料としてTiを例に説明したが本発明にあっては、それに限定されるものではない。
Ti以外には、例えば、W或いはPtを電極として用いることができる。しかしながら、TiはWやPtよりも融点が低く、真空蒸着による電極の作製が容易であり、またWやPtに比べてDLTS測定時のノイズが検出されにくいため最も好ましい。
本発明に係るDLTS測定用電極の作製方法について、実施例に基づきさらに説明する。本実施例では、前記実施の形態に基づき以下の実験を行った。
(実施例1)
実施例1では、前記実施の形態に従いP型シリコンウェーハ(5mm角サンプル)上にTiを真空蒸着して電極を形成した。電極の大きさはφ3mm、厚さは200nmとした。その後、真空下での加熱処理を250℃で15分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。
得られたDLTS測定用電極を用いて、前記P型シリコンウェーハに対するDLTS測定を行った。具体的には、セミラボ製のDLTS測定装置を使用して、逆バイアス電圧を−5V、パルス電圧を−0.5V、温度を40〜300Kの範囲で0.01K/secで掃引して、DLTS信号を取得した。
(実施例2)
実施例2では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を250℃で30分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(実施例3)
実施例3では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を200℃で20分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(実施例4)
実施例4では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を300℃で20分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(実施例5)
実施例5では、電極の大きさはφ3mm、厚さは50nmとした以外、実施例1と同じ条件でDLTS用電極を作製し、測定を行った。
(実施例6)
実施例6では、電極の大きさはφ3mm、厚さは300nmとした以外、実施例1と同じ条件でDLTS用電極を作製し、測定を行った。
実施例1〜6の結果を図5のグラフに示す。図5のグラフにおいて、横軸は温度(K)、縦軸はDLS信号(mV)である。
このグラフに示されるように、実施例1〜6の場合には、ほぼ温度変化によらず、ノイズの発生がないことが確認された。即ち、電極を真空蒸着後に真空加熱処理を200℃以上300℃以下の範囲で15分以上30分以下の時間実施することによりノイズを抑制することができると確認した。
(比較例1)
比較例1では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を施さずに該電極をDLTS測定用のショットキー電極とした。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(比較例2)
比較例2では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を250℃で5分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(比較例3)
比較例3では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を250℃で10分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(比較例4)
比較例2では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を150℃で30分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(比較例5)
比較例3では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を400℃で30分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(比較例6)
比較例6では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、真空加熱処理を250℃で35分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(比較例7)
比較例7では、実施例1と同様の条件にてTiを真空蒸着してP型シリコンウェーハ上に電極を形成し、常圧での加熱処理を250℃で15分間行い、DLTS測定用のショットキー電極を得た。その他の測定条件は実施例1と同様とした。
(比較例8)
比較例8では、電極の大きさはφ3mm、厚さは40nmとした以外、実施例1と同じ条件でDLTS用電極を作製し、測定を行った。
(比較例9)
比較例9では、電極の大きさはφ3mm、厚さは350nmとした以外、実施例1と同じ条件でDLTS用電極を作製し、測定を行った。
比較例1〜9の結果を図6のグラフに示す。図6のグラフにおいて、横軸は温度(K)、縦軸はDLS信号(mV)である。
このグラフに示されるように、比較例1〜7、9の場合には、いずれも40K〜100K付近において、疑似ピークの発生が確認された。また、比較例8の場合には、電極の厚み寸法が小さいため、DLTS信号を取得することが出来なかった。
以上の実施例の結果より、本発明によれば、シリコンウェーハのDLTS測定において、測定の際の疑似ピーク等のノイズの発生を抑制できることを確認した。
1 ショットキー電極(DLTS測定用電極)
W シリコンウェーハ

Claims (4)

  1. シリコンウェーハのDLTS測定用に該シリコンウェーハにショットキー電極を形成するDLTS測定用電極の作製方法であって、
    前記シリコンウェーハを用意するステップと、
    真空下で前記シリコンウェーハの表面に所定金属を蒸着し、所定大きさの電極を形成するステップと、
    前記電極が蒸着された前記シリコンウェーハに対し、200℃以上300℃以下で15分以上30分以下の間、真空下での加熱処理を施すステップと、
    を備えることを特徴とするDLTS測定用電極の作製方法。
  2. 前記所定金属は、Ti(チタン)であることを特徴とする請求項1に記載されたDLTS測定用電極の作製方法。
  3. 前記シリコンウェーハを用意するステップにおいて、
    前記シリコンウェーハをフッ化水素酸水溶液に浸漬し、ウェーハ表面の自然酸化膜を除去するステップを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたDLTS測定用電極の作製方法。
  4. 真空下で前記シリコンウェーハに対し所定金属を蒸着し、所定大きさの電極を形成するステップにおいて、
    前記電極の厚さを50nm以上300nm以下に形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたDLTS測定用電極の作製方法。
JP2019006752A 2019-01-18 2019-01-18 Dlts測定用電極の作製方法 Active JP7220572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019006752A JP7220572B2 (ja) 2019-01-18 2019-01-18 Dlts測定用電極の作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019006752A JP7220572B2 (ja) 2019-01-18 2019-01-18 Dlts測定用電極の作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020115531A true JP2020115531A (ja) 2020-07-30
JP7220572B2 JP7220572B2 (ja) 2023-02-10

Family

ID=71778712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019006752A Active JP7220572B2 (ja) 2019-01-18 2019-01-18 Dlts測定用電極の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7220572B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4825482A (ja) * 1971-08-04 1973-04-03
JPS6373290A (ja) * 1986-09-17 1988-04-02 コニカ株式会社 アクテイブマトリクス用素子
JP2010050282A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶基板の評価方法及びエピタキシャル基板の製造方法
JP2010086999A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体デバイス用裏面電極、半導体デバイスおよび半導体デバイス用裏面電極の製造方法
JP2011129650A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Sumco Corp Dlts測定用電極及びその製造方法
JP2017112256A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社Sumco 半導体エピタキシャルウェーハの汚染評価方法およびそれを用いたエピタキシャル成長装置の汚染評価方法
JP2017109883A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 信越半導体株式会社 シリコン結晶の金属不純物分析方法及び評価方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4825482A (ja) * 1971-08-04 1973-04-03
JPS6373290A (ja) * 1986-09-17 1988-04-02 コニカ株式会社 アクテイブマトリクス用素子
JP2010050282A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶基板の評価方法及びエピタキシャル基板の製造方法
JP2010086999A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体デバイス用裏面電極、半導体デバイスおよび半導体デバイス用裏面電極の製造方法
JP2011129650A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Sumco Corp Dlts測定用電極及びその製造方法
JP2017109883A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 信越半導体株式会社 シリコン結晶の金属不純物分析方法及び評価方法
JP2017112256A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社Sumco 半導体エピタキシャルウェーハの汚染評価方法およびそれを用いたエピタキシャル成長装置の汚染評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7220572B2 (ja) 2023-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10385454B2 (en) Diffusion resistant electrostatic clamp
JP2000200889A (ja) タンタル酸化膜を備えたキャパシタ製造方法
US20220344282A1 (en) Stress and overlay management for semiconductor processing
Bao et al. Ozone‐based atomic layer deposition of Al2O3 from dimethylaluminum chloride and its impact on silicon surface passivation
KR101555547B1 (ko) SiC 반도체장치의 제조방법
TWI646581B (zh) 製作鍺磊晶層之方法以及應用其之製作元件之方法
CN112164726B (zh) 一种肖特基势垒二极管及其制备方法
JP7220572B2 (ja) Dlts測定用電極の作製方法
KR101765412B1 (ko) 수소 센서 및 이의 제조방법
Bansal et al. On the surface passivation of c-silicon by RF sputtered Al 2 O 3 for solar cell application
JP5436299B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6268676B2 (ja) 電極の形成方法
US5610098A (en) N-INP Schottky diode structure and a method of making the same
JPS6249753B2 (ja)
JP5556731B2 (ja) ウェーハの電気特性測定方法
JPH03126220A (ja) 半導体素子
TW591707B (en) Method for producing substrate material and semiconductor device including plasma processing
JP2014116510A (ja) 半導体評価方法
WO2013048270A1 (en) Method for forming palladium silicide nanowires
RU2331949C1 (ru) Способ получения структуры "кремний-на-изоляторе"
US7371668B2 (en) Method for making a metal oxide semiconductor device
KR20100098181A (ko) 금속 산화물층의 비표면적 증가 방법
JPH09196879A (ja) 水素感知用酸化スズ薄膜センサおよびその製造方法
TW200415803A (en) Electrode for p-type SIC
JP2002164397A (ja) 半導体基板のc−v測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7220572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150