JP2020115017A - 電動弁及び冷凍サイクルシステム - Google Patents

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JP2020115017A JP2019005914A JP2019005914A JP2020115017A JP 2020115017 A JP2020115017 A JP 2020115017A JP 2019005914 A JP2019005914 A JP 2019005914A JP 2019005914 A JP2019005914 A JP 2019005914A JP 2020115017 A JP2020115017 A JP 2020115017A
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大樹 中川
Daiki Nakagawa
大樹 中川
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Abstract

【課題】ベローズによって弁室からロータ軸及びマグネットロータ等を密閉する電動弁において、マグネットロータの回転量に対して弁部材の軸線方向の変位量を小さくして、ベローズの耐久性を確保するとともに、小型化する。【解決手段】支持部材2により、マグネットロータ62のロータ軸61を弁ポート13aの軸線L上に支持する。ベローズ5により支持部材2と弁部材4とを弾性的に連結するとともにロータ軸61を含む駆動部と弁室1Aとの間を密閉封止する。ロータ軸61と弁部材4との間に従動軸3を介在させる。従動軸3の軸線L回りの回転を規制する。ロータ軸61と支持部材2とで第1ネジ送り機構D1を構成し、ロータ軸61と従動軸3とで第2ネジ送り機構D2を構成する。第1ネジ送り機構のネジピッチP1と第2ネジ送り機構のネジピッチP2とを、P1>P2の関係とする。【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクルシステムなどに使用する電動弁及び冷凍サイクルシステムに関する。
従来、この種の電動弁として、特開2006−29435号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この従来の電動弁は、モータ部のマグネットロータの回転をロータ軸のネジ送り機構により直動運動に変換し、弁部材を移動して弁ポートを開閉するものである。また、弁室に対してロータ軸を含む駆動部をベローズによって密閉封止するようにしている。また、この特許文献1には減速機を使用した実施形態が開示されている。
特開2006−29435号公報
上述した特許文献1のようにネジ送り機構により弁部材を移動する場合、例えば流量の制御性(分解能)を向上させるには、ネジ送り機構の雄ねじ部と雌ねじ部のネジピッチを小さくする必要がある。しかし、このようなネジ送り機構においては、加工性や作動性の点でネジピッチを小さくするにも限界がある。このため、従来の電動弁では、例えばマグネットロータが1回転する時の弁部材の軸線方向の変位量にも下限がある。したがって、流量の制御性(分解能)にも限界があるばかりか、弁部材(ロータ軸)の変位量(リフト量)が大きくなり、ベローズに負荷が掛かってベローズの耐久性が低下するという問題がある。また、ベローズの耐久性を向上させるためには、ベローズの山数を増やし、ベローズを長くする必要があるが、それに伴って、電動弁自体が大型化するという問題がある。
一方、この特許文献1の他の実施形態のように、減速機を使用して分解能を高くし、弁部材の移動量(ストローク)を抑える技術もあるが、このような減速機を設ける技術では複数の歯車が必要であり、構造が複雑でコストも高くなるという問題がある。さらに、この減速機を設けたものは、ストッパが無いため弁部材の起点合わせの難易度が高いという問題がある。
本発明は、ベローズ等の密閉部材により弁室からモータ部のロータ軸を含む駆動部を密閉するようにした電動弁において、簡単な構造で、かつ、モータ部のマグネットロータの回転量に対して弁部材の変位量を少なくするとともに小型化した電動弁を提供することを課題とする。
請求項1の電動弁は、モータ部を構成するマグネットロータの回転運動をネジ送り機構により弁部材の直線運動に変換し、弁室内で前記弁部材を弁ポートに対して進退させて該弁ポートを通る流体の流量を制御する電動弁において、前記マグネットロータのロータ軸を前記弁ポートの軸線上に支持する支持部材と、前記支持部材と前記弁部材とを弾性的に連結するとともに前記ロータ軸を含む駆動部と前記弁室との間を密閉封止する密閉部材と、前記ロータ軸と同軸にして該ロータ軸と前記弁部材との間に介在された従動軸であって前記支持部材に対して前記軸回りの回転が規制された従動軸と、を備え、前記ロータ軸と前記支持部材とが螺合されて第1ネジ送り機構が構成され、前記ロータ軸と前記従動軸とが螺合されて第2ネジ送り機構が構成され、前記第1ネジ送り機構と前記第2ネジ送り機構とのネジ切り方向が同方向で、かつ、前記第1ネジ送り機構のネジピッチP1と前記第2ネジ送り機構のネジピッチP2とが、
P1>P2
の関係に設定されていることを特徴とする。
請求項2の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記密閉部材が、前記従動軸の少なくとも一部と前記弁部材の少なくとも一部の外周を囲うように設けられ前記軸線方向に襞部を積層した円柱状のベローズであることを特徴とする。
請求項3の電動弁は、請求項1に記載の電動弁であって、前記支持部材は前記弁室側に延在された筒状部を有し、前記密閉部材が、前記弁部材の外周部と前記筒状部の下端とに接続された盤状のダイヤフラムであることを特徴とする。
請求項4の冷凍サイクルシステムは、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電動弁が、前記膨張弁として用いられていることを特徴とする。
請求項1乃至3の電動弁によれば、弁部材及び従動軸の軸線方向の変位量が、第2ネジ送り機構のネジピッチP2の分だけロータ軸の軸線方向の変位量より小さくなるので、マグネットロータの回転駆動時の駆動パルスに対する弁部材の変位量の分解能が高くなり、精密な流量制御が可能となるとともに、密閉部材の伸縮量や変形量を抑えることができ、密閉部材の耐久性も向上する。また、弁部材の変位量を抑えることができるので、電動弁自体を小型化できる。
また、複数の歯車からなる減速機に比べて、構造が簡素であり、コストも安価となるとともに、ストッパ機構も容易に設けることができ、弁部材の起点出しも容易になる。また、第1ネジ送り機構と第2ネジ送り機構のネジピッチの差を変えるだけで、容易にロータ1回転当たりの弁部材の移動量(分解能)を設定することができる。
また、ロータ軸を含む駆動部と弁室との間が密閉部材によって密閉封止されているので、ネジ送り機構等から発生する摩耗粉が流体に混入しない。また、上記駆動部側に流体が侵入しないので、ネジ送り機構に最適な潤滑剤を塗布できるとともに、上記駆動部の部品の材質が、流体による影響(膨潤等)を受けることがない。さらに、流体の粘度の影響を受けずにマグネットロータが回転できるので、コイルの大型化(高トルク化)が不要でかつ動作が安定する。また、密閉部材が流体の圧力を受けて、常に軸線方向の一方向に荷重がかかるため、ネジ送り機構のバックラッシュを防ぐことができ、コイルバネ等の付勢部材を別途必要としない。
請求項4の冷凍サイクルシステムによれば、請求項1乃至3と同様な効果が得られる。
本発明の第1実施形態の電動弁の縦断面図である。 本発明の第2実施形態の電動弁の縦断面図である。 本発明の実施形態の電動弁を用いた空気調和機の一例を示す図である。
次に、本発明の電動弁の実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1実施形態に係る電動弁の縦断面図である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1の図面における上下に対応する。また、「右回り(時計回り)」及び「左回り(反時計回り)」の表現は、電動弁を上から見た状態での回転方向を示す。
この電動弁は、弁ハウジング1と、支持部材2と、従動軸3と、弁部材4と、「密閉部材」としてのベローズ5と、「モータ部」としてのステッピングモータ6と、を備えている。そして、この実施形態においては、後述のように弁部材4を駆動するように作用する、ロータ軸61、マグネットロータ62、従動軸3及びホルダ部21が「駆動部」を構成している。
弁ハウジング1はステンレス等で略円筒形状に形成されており、その内側に弁室1Aを有している。弁ハウジング1の外周片側には弁室1Aに導通される第1継手管11が接続されるとともに、下端から下方に延びる筒状部に第2継手管12が接続されている。また、第2継手管12の弁室1A側には弁座リング13が嵌合されている。弁座リング13の内側は軸線Lを中心とする断面円形の弁ポート13aとなっており、第2継手管12は弁ポート13aを介して弁室1Aに導通される。なお、第1継手管11、第2継手管12及び弁座リング13は、弁ハウジング1に対してろう付け等により固着されている。
支持部材2は樹脂製で略円柱状のホルダ部21と、金属製で略円盤状の固定金具22とで構成され、固定金具22はホルダ部21の下部側にインサート成形によりホルダ部21に対して一体に設けられている。そして、支持部材2は固定金具22を介して弁ハウジング1の上端部に溶接により固定されている。ホルダ部21の中心には、軸線Lと同軸の第1雌ねじ部21aとそのねじ孔が形成されるとともに、第1雌ねじ部21aのねじ孔よりも径の大きな円筒形状のガイド孔21bが形成されている。
従動軸3は有底の略円筒状の部材であり、支持部材2のガイド孔21b内に嵌挿されて支持部材2に対して軸線L方向に摺動可能に配設されている。従動軸3の中心には、軸線Lと同軸の第2雌ねじ部3aとそのねじ孔が形成されている。また、従動軸3の外周面の1箇所には軸線Lと平行な突条31が形成されており、この突条31は、支持部材2のガイド孔21bの内周面の1箇所に軸線Lと平行に形成された溝21c内に嵌挿されている。これにより、従動軸3は支持部材2に対して軸線L方向には摺動可能で軸線L回りには回動不能とされている。すなわち、突条31と溝21cにより従動軸3は軸線L回りの回転が規制されている。なお、この突条31と溝21cにより軸線L方向以外の動き(例えば、傾きや横の動き等)も規制される。
弁部材4は、弁体41と弁ホルダ42とから構成されている。弁体41は弁ポート13aに対向する円錐状のニードル部41aを有している。弁ホルダ42は略円筒状で、従動軸3側に受け孔42aを有し、この受け穴42a内に従動軸3の下部のボス部32が挿入され、弁ホルダ42は従動軸3と同軸になるように軸線L上に姿勢が保持されている。また、弁ホルダ42は、内部に弁バネ収容室42bを有しており、この弁バネ収容室42b内に弁バネ41bが収容されている。さらに、弁バネ収容室42bの開口端部に固定リング42cを介して弁体41が取り付けられ、弁体41は弁バネ41bにより弁バネ収容室42bの外方に付勢されている。
ベローズ5は、ステンレス鋼等の金属により形成され、軸線L方向に複数の襞部を積層した形状となっている。また、ベローズ5は、その下端部5aの全周が溶接等によって弁ホルダ42の外周部に気密接続されるとともに、上端部5bが支持部材2の固定金具22の下端中央に形成された円環部22aに気密接続されている。これにより、ベローズ5は、弁部材4の移動に伴って軸線L方向に伸縮可能になっている。また、ベローズ5の内側の空間には弁ホルダ42の上部と従動軸3の下部が配置され、このベローズ5の内側の空間が弁室1Aに対して気密に密閉されている。なお、従動軸3の移動時には、ベローズ5の収縮力と弁室1A内の圧力により弁部材4は従動軸3と常時共動する。
ステッピングモータ6は、ロータ軸61、マグネットロータ62、密閉ケース63及びステータコイル64を備えて構成されている。ロータ軸61はマグネットロータ62の中心に取り付けられ、このロータ軸61は支持部材2によって支持されるとともに、このロータ軸61の上端部は、密閉ケース63内のガイド63a内に回動自在に嵌め込まれている。これにより、ロータ軸61とマグネットロータ62は、軸線L上に回転可能に配設されている。なお、密閉ケース63の外周には、マグネットロータ62に対して対向配置されたステータコイル64と、その他、図示しないヨークや外装部材等を備えている。また、ガイド63aの外周には回転ストッパ機構63bが設けられている。
また、ロータ軸61は支持部材2と従動軸3内に延設されている。そして、ロータ軸61の支持部材2と対向する外周には第1雄ねじ部61aが形成されており、この第1雄ねじ部61aは支持部材2の第1雌ねじ部21aに螺合されている。また、ロータ軸61の従動軸3と対向する外周には第2雄ねじ部61bが形成されており、この第2雄ねじ部61bは従動軸3の第2雌ねじ部3aに螺合されている。そして、第1雄ねじ部61aと第1雌ねじ部21aは第1ネジ送り機構D1を構成し、第2雄ねじ部61bと第2雌ねじ部3aは第2ネジ送り機構D2を構成している。
ここで、第1ネジ送り機構D1と第2ネジ送り機構D2とは、いずれも右ネジである。すなわち、ネジ切り方向が同一である。また、第1ネジ送り機構D1のネジピッチP1とと第2ネジ送り機構D2のネジピッチP2とは、
P1>P2
の関係になっている。この実施形態では、P1とP2の差が0.05mmである。
以上の構成により、ベローズ5の内側の空間が弁室1Aに対して気密に密閉され、ベローズ5(密閉部材)によって、少なくとも従動軸3、ホルダ部21、ロータ軸61とマグネットロータ62が、弁室1Aに対して密閉封止されている。すなわち、ロータ軸61、第1ネジ送り機構D1、第2ネジ送り機構D2等の、ロータ軸61を含む駆動部と弁室1Aとの間がベローズ5(密閉部材)によって密閉封止されている。したがって、第1ネジ送り機構D1や第2ネジ送り機構D2等から発生する摩耗粉が流体に混入しない。また、上記駆動部に対して冷媒(流体)が侵入しないので、第1ネジ送り機構D1や第2ネジ送り機構D2に最適な潤滑剤を塗布できるとともに、上記駆動部の部品の材質が、流体による影響(膨潤等)を受けることがないため、材料に耐冷媒性、耐冷凍油性等の制約がなくなり、使用材料の選択肢が増える。さらに、流体の粘度の影響を受けずにマグネットロータ62が回転できるので、ステータコイル64の大型化(高トルク化)が不要でかつ動作が安定する。また、ベローズ5(密閉部材)が弁室1Aの冷媒の圧力を受けて、常に縮む方向(軸線L方向の一方向)に荷重がかかるため、第1ネジ送り機構D1と第2ネジ送り機構D2のバックラッシュを防ぐことができ、コイルバネ等の付勢部材を別途必要としない。
また、ステッピングモータ6の駆動により、マグネットロータ62及びロータ軸61が回転し、ロータ軸61と支持部材2との第1ネジ送り機構D1の作用により、ロータ軸61が支持部材2に対して軸線L方向に移動する。また、ロータ軸61と従動軸3との第2ネジ送り機構D2の作用により、従動軸3がロータ軸61に対して軸線L方向に移動する。これにより、従動軸3と共動して弁部材4が軸線L方向に移動し、弁体41が弁座リング13に対して近接又は離間し、弁ポート13aが開閉される。すなわち従動軸3と弁部材4は、支持部材2及び弁座リング13に対して第1ネジ送り機構D1と第2ネジ送り機構D2のネジピッチの差だけ動き、ロータ軸6よりも微小なリフト量が実現される。
例えば、図1の弁閉状態からマグネットロータ62及びロータ軸61が左回りに回転することで、ロータ軸61は支持部材2に対して上昇するとともに、従動軸3はロータ軸61に対して下降し、弁体41が弁ポート13aを全開にした弁開状態となる。この弁開状態から、マグネットロータ62及びロータ軸61が右回りに回転することで、ロータ軸61は支持部材2に対して下降するとともに、従動軸3はロータ軸61に対して上昇し、弁体41が弁ポート13aを閉じる図1の弁閉状態となる。
すなわち、弁部材4(従動軸3)の支持部材2に対する軸線L方向の変位量は、第1ネジ送り機構D1のネジピッチ分から、第2ネジ送り機構D2のネジピッチ分を差し引いた変位量となる。これにより、マグネットロータ62の回転駆動時の駆動パルスに対する弁体41の変位量(リフト量)の分解能が高くなり、微小な流量制御が可能となる。また、ベローズ5の伸縮量を抑えることができ、ベローズ5の耐久性を確保できるとともに、電動弁の小型化が可能となる。また、複数の歯車からなる減速機に比べて、構造が簡素であり、コストも安価となるとともに、回転ストッパ機構63bも容易に設けることができ、弁部材4の起点出しも容易になる。また、第1ネジ送り機構D1と第2ネジ送り機構D2のネジピッチの差を変えるだけで、容易にロータ1回転当たりの弁部材4の移動量(分解能)を設定することができる。
図2は第2実施形態に係る電動弁の縦断面図であり、この第2実施形態において第1実施形態と同様な要素には図1と同符号を用いて重複する説明は適宜省略する。この第2実施形態と第1実施形態との主な違いは「密閉部材」の構造である。第2実施形態では密閉部材としてのダイヤフラム7を備えている。この第2実施形態の支持部材2′は第1実施形態と同様なホルダ部21と、金属製で有底円筒状の固定金具22′とで構成されている。固定金具22′の下端外周近傍には、弁室1A側に延在された筒状部22bを有している。この筒状部22bは従動軸3の下部の一部を覆うように構成されている。また、この第2実施形態における弁部材4′は、弁体41′と弁ホルダ42′とで構成され、この弁部材4′は第1実施形態の弁部材4より僅かに小径となっている。また、弁ホルダ42′の上端は筒状部22bの下端と略同レベルに位置している。そして、ダイヤフラム7は盤状の形状であり、このダイヤフラム7は、弁ホルダ42′(弁部材4′)の上端と筒状部22bの下端とに接続されている。
この第2実施形態でも、弁部材4′を駆動するように作用する、ロータ軸61、マグネットロータ62、従動軸3及びホルダ部21が「駆動部」を構成している。また、この第2実施形態でも、ダイヤフラム7により支持部材2′の筒状部22b内の空間が弁室1Aに対して気密に密閉され、ダイヤフラム7(密閉部材)によって、少なくとも従動軸3、ホルダ部21、ロータ軸61とマグネットロータ62が、弁室1Aに対して密閉封止されている。すなわち、ロータ軸61、第1ネジ送り機構D1、第2ネジ送り機構D2等の、ロータ軸61を含む駆動部と弁室1Aとの間がダイヤフラム7(密閉部材)によって密閉封止されている。したがって、第1ネジ送り機構D1や第2ネジ送り機構D2等から発生する摩耗粉が流体に混入しない。また、上記駆動部に対して冷媒(流体)が侵入しないので、第1ネジ送り機構D1や第2ネジ送り機構D2に最適な潤滑剤を塗布できるとともに、上記駆動部の部品の材質が、流体による影響(膨潤等)を受けることがないため、材料に耐冷媒性、耐冷凍油性等の制約がなくなり、使用材料の選択肢が増える。さらに、流体の粘度の影響を受けずにマグネットロータ62が回転できるので、ステータコイル64の大型化(高トルク化)が不要でかつ動作が安定する。また、ダイヤフラム7(密閉部材)が弁室1Aの冷媒の圧力を受けて、常に上方(軸線L方向の一方向)に荷重がかかるため、第1ネジ送り機構D1と第2ネジ送り機構D2のバックラッシュを防ぐことができ、コイルバネ等を別途必要としない。
また、この第2実施形態でも、第1ネジ送り機構D1と第2ネジ送り機構D2の作用により、マグネットロータ62の回転駆動時の駆動パルスに対する弁体41′の変位量(リフト量)の分解能が高くなり、微小な流量制御が可能となる。また、ダイヤフラム7の変形量を抑えることができ、ダイヤフラム7の耐久性を確保できるとともに、電動弁の小型化が可能となる。また、複数の歯車からなる減速機に比べて、構造が簡素であり、コストも安価となるとともに、回転ストッパ機構63bも容易に設けることができ、弁部材4の起点出しも容易になる。また、第1ネジ送り機構D1と第2ネジ送り機構D2のネジピッチの差を変えるだけで、容易にロータ1回転当たりの弁部材4の移動量(分解能)を設定することができる。
以上の実施形態では、ロータ軸61側が雄ねじ部、支持部材2及び従動軸3側が雌ねじ部を有する構成となっているが、この雄ねじ部と雌ねじ部の関係が逆となる構造でもよい。例えば、以下のように構成できる。密閉ケース63の内部天井側から第1雄ねじ部を有する支持部材を垂下する。ロータ軸として第1雌ねじ部と第2雌ねじ部を有するロータ軸を用いて上記支持部材の第1雄ねじ部に第1雌ねじ部を螺合する。第2雄ねじ部を有する従動軸を用い、この従動軸を上記支持部材と同軸にしてこの支持部材に対して軸線方向に移動可能で軸線回りに回動不能として配置する。そして、この従動軸の第2雄ねじ部を上記ロータ軸の第2雌ねじ部に螺合する。
図3は実施形態の電動弁を用いた空気調和機の一例を示す図である。この空気調和機は、膨張弁としての実施形態の電動弁10、室外ユニット100に搭載された室外熱交換器20、室内ユニット200に搭載された室内熱交換器30、流路切換弁40、圧縮機50を有しており、これらの各要素は、それぞれ導管によって図示のように接続され、ヒートポンプ式の冷凍サイクルシステムを構成している。この冷凍サイクルシステムは本発明の電動弁を適用する冷凍サイクルシステムの一例であり、本発明の電動弁は、ビル用のマルチエアコン等のシステム内の微小流量制御装置等、他のシステムにも適用することができる。
冷凍サイクルシステムの流路は流路切換弁40により暖房モードおよび冷房モードの2通りの流路に切換えられ、暖房モードでは実線の矢印で示すように、圧縮機50で圧縮された冷媒が流路切換弁40から室内熱交換器30に流入され、室内熱交換器30から流出する冷媒が、管路60を通って電動弁10に流入される。そして、この電動弁10で冷媒が膨張され、室外熱交換器20、流路切換弁40、圧縮機50の順に循環される。冷房モードでは、破線の矢印で示すように、圧縮機50で圧縮された冷媒が流路切換弁40から室外熱交換器20に流入され、室外熱交換器20から流出する冷媒が電動弁10で膨張され、管路60を流れて室内熱交換器30に流入される。この室内熱交換器30に流入された冷媒は、流路切換弁40を介して圧縮機50に流入される。なお、この図3に示す例では、暖房モード時に、冷媒を電動弁10の一次継手管21から二次継手管22へ流す構成となっているが、配管の接続を逆にして、暖房モード時に、冷媒を二次継手管22から一次継手管21へ流す構成としてもよい。
電動弁10は、冷媒の流量を制御する膨張弁(絞り装置)として働き、暖房モードでは、室外熱交換器20が蒸発器として機能し、室内熱交換器30が凝縮器として機能し、室内の暖房がなされる。また、冷房モードでは、室外熱交換器20が凝縮器として機能し、室内熱交換器30が蒸発器として機能し、室内の冷房がなされる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 弁ハウジング
1A 弁室
11 第1継手管
12 第2継手管
13 弁座リング
13a 弁ポート
2 支持部材
21 ホルダ部
21a 第1雌ねじ部
21b ガイド孔
21c 溝
22 固定金具
22a 円環部
3 従動軸
3a 第2雌ねじ部
31 突条
32 ボス部
4 弁部材
41 弁体
41a ニードル部
41b 弁バネ
42 弁ホルダ
42a 受け孔
42b 弁バネ収容室
42c 固定リング
5 ベローズ(密閉部材)
6 ステッピングモータ(モータ部)
61 ロータ軸
61a 第1雄ねじ部
61b 第2雄ねじ部
62 マグネットロータ
63 密閉ケース
64 ステータコイル
D1 第1ネジ送り機構
D2 第2ネジ送り機構
7 ダイヤフラム(密閉部材)
2′ 支持部材
22′ 固定金具
22b 筒状部
4′ 弁部材
41′ 弁体
42′ 弁ホルダ
L 軸線

Claims (4)

  1. モータ部を構成するマグネットロータの回転運動をネジ送り機構により弁部材の直線運動に変換し、弁室内で前記弁部材を弁ポートに対して進退させて該弁ポートを通る流体の流量を制御する電動弁において、
    前記マグネットロータのロータ軸を前記弁ポートの軸線上に支持する支持部材と、
    前記支持部材と前記弁部材とを弾性的に連結するとともに前記ロータ軸を含む駆動部と前記弁室との間を密閉封止する密閉部材と、
    前記ロータ軸と同軸にして該ロータ軸と前記弁部材との間に介在された従動軸であって前記支持部材に対して前記軸回りの回転が規制された従動軸と、を備え、
    前記ロータ軸と前記支持部材とが螺合されて第1ネジ送り機構が構成され、前記ロータ軸と前記従動軸とが螺合されて第2ネジ送り機構が構成され、
    前記第1ネジ送り機構と前記第2ネジ送り機構とのネジ切り方向が同方向で、かつ、前記第1ネジ送り機構のネジピッチP1と前記第2ネジ送り機構のネジピッチP2とが、
    P1>P2
    の関係に設定されている
    ことを特徴とする電動弁。
  2. 前記密閉部材が、前記従動軸の少なくとも一部と前記弁部材の少なくとも一部の外周を囲うように設けられ前記軸線方向に襞部を積層した円柱状のベローズであることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記支持部材は前記弁室側に延在された筒状部を有し、前記密閉部材が、前記弁部材の外周部と前記筒状部の下端とに接続された盤状のダイヤフラムであることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
  4. 圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を含む冷凍サイクルシステムであって、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電動弁が、前記膨張弁として用いられている
    ことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
JP2019005914A 2019-01-17 2019-01-17 電動弁及び冷凍サイクルシステム Pending JP2020115017A (ja)

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