JP2020113633A - 炭化珪素半導体装置 - Google Patents

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勇介 小林
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Manabu Takei
学 武井
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Shinsuke Harada
信介 原田
熊谷 直樹
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Abstract

【課題】同一の半導体基板にSBDを内蔵したMOS型半導体装置であって、アバランシェ耐量の低下を防止するとともに、寄生のPiNダイオード動作を抑制することができる炭化珪素半導体装置を提供すること。【解決手段】活性領域41には、トレンチゲート構造を構成する第1トレンチ7と、トレンチ側壁SBD20を構成する第2トレンチ21と、が交互に繰り返し配置されている。活性領域41とエッジ終端領域42との間のつなぎ領域43に設けられたゲートランナー34は、活性領域41の周囲を囲む略環状で、かつ一部が内側に略矩形状に突出する凸部34aを有する平面形状をなす。ゲートランナー34の凸部34aには、第1,2トレンチ7,21に平行な辺に、凸部34aの一部を内側に凹ませてなる凹部34bが形成されている。ゲートランナー34の凸部34aの凹部34bには、トレンチ側壁SBD20の第2トレンチ21aが配置される。【選択図】図3

Description

この発明は、炭化珪素半導体装置に関する。
従来、炭化珪素(SiC)を半導体材料として用いたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、以下、SiC−MOSFETとする)では、p型ベース領域とn-型ドリフト領域とのpn接合で形成される寄生pnダイオードが順方向バイアスされて当該寄生pnダイオードを経由してバイポーラ電流が流れると、半導体基板(半導体チップ)の内部に積層欠陥が成長し、この積層欠陥成長に起因して順方向特性劣化が引き起こされる。
この順方向特性劣化は、SiC−MOSFETと同一の半導体基板にショットキーバリアダイオード(SBD:Schottky Barrier Diode)を内蔵することで抑制可能である。その理由は、SiC−MOSFETの寄生pnダイオードの順方向バイアス時、当該寄生pnダイオードを経由してバイポーラ電流が流れ始める順方向電圧よりも低い順方向電圧でSBDを経由してバイポーラ電流が流れるからである。また、寄生pnダイオードを経由してバイポーラ電流が流れることを防止することで、SiC−MOSFETの低オン抵抗化が可能である。
従来のSiC−MOSFETの構造について説明する。図14は、従来の炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。図14に示す従来の炭化珪素半導体装置は、炭化珪素からなる半導体基板(半導体チップ)210のおもて面側にトレンチゲート構造を有する縦型SiC−MOSFETであり、同一の半導体基板210に後述するトレンチ側壁SBD220を内蔵する。トレンチゲート構造は、活性領域241に設けられたp型ベース領域204、n+型ソース領域205、p+型コンタクト領域206、第1トレンチ207、ゲート絶縁膜208およびゲート電極209からなる。
第1トレンチ207は、n+型ソース領域205およびp型ベース領域204を貫通してn型電流拡散領域203に達する。第1トレンチ207の内部には、ゲート絶縁膜208を介してゲート電極209が設けられている。隣り合う第1トレンチ207の間に、第1トレンチ207と離して、第2トレンチ221が設けられている。第2トレンチ221は、p+型コンタクト領域206およびp型ベース領域204を貫通してn型電流拡散領域203に達する。第2トレンチ221の内部には、チタン(Ti)またはタングステン(W)からなる導電層222が埋め込まれている。
第2トレンチ221の側壁に、導電層222とn型電流拡散領域203とのショットキー接合によるSBD(以下、トレンチ側壁SBDとする)220が形成されている。第1,2トレンチ207,221の底面からドレイン側(n+型ドレイン領域201側)へ所定深さに達するp+型領域216が設けられている。p+型領域216は、第1,2トレンチ207,221の側壁よりも半導体基板210のおもて面に平行な方向へ張り出している。符号202,211〜215は、それぞれn-型ドリフト領域、層間絶縁膜、ソース電極、バリアメタル、ソースパッドおよびドレイン電極である。
同一の半導体基板にSBDを内蔵した従来のMOSFETとして、半導体基板の中央部に、SBDのカソード領域として、MOSFETのドレイン領域よりも不純物濃度の低いn型領域を設けた装置が提案されている(例えば、下記特許文献1(第0101〜0103段落、第42〜44図)参照。)。また、同一の半導体基板にSBDを内蔵した従来の別のMOSFETとして、MOSFETセルとSBDセルとをストライプ状に配置した装置が提案されている(例えば、下記特許文献2(第0086〜0096段落、第24〜27図)参照。)。
特開2008−042056号公報 特開2017−175100号公報
しかしながら、上述した従来の炭化珪素半導体装置では、第1トレンチ207の内部に埋め込むように堆積したポリシリコンをエッチバックし、当該ポリシリコンを第1トレンチ207の内部にのみ残すことでゲート電極209を形成する場合、次の問題が生じる。図15,16は、従来の炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。図15には、活性領域241、エッジ終端領域242、つなぎ領域243およびゲートパッド領域244のレイアウトを示す。図16には、トレンチ側壁SBD220およびPiNダイオード230(図16にはそれぞれ「SBD」および「PiN」と図示)の形成領域のレイアウトを示す。
図17は、図15,16の矩形枠AAで囲む領域を拡大して示す平面図である。図15,16の矩形枠AAで囲む領域は半導体基板210の同一箇所であり、活性領域241の凹部241aと後述するつなぎ領域243の凸部243aとの境界付近を示している。この矩形枠AAの1組の対頂点AA1,AA2はそれぞれ活性領域241およびつなぎ領域243に位置する。具体的には、図17には、つなぎ領域243の凸部243a付近における第1,2トレンチ207,221のレイアウトを示す。図18は、図15のつなぎ領域を拡大して示す平面図である。図19は、図17の切断線BB1−BB3における断面構造を示す断面図である。
図15〜19に示す従来の炭化珪素半導体装置は、半導体基板210の活性領域241とエッジ終端領域242との間の領域(以下、つなぎ領域とする)243にゲートパッド領域244を設けたSiC−MOSFETである。活性領域241は略矩形状の平面形状をなし、その1辺に一部を内側に略矩形状に凹ませた凹部241aを有する。活性領域241には、SiC−MOSFETおよびトレンチ側壁SBD220の各単位セルが配置されている。活性領域241の断面構造(図17)は、図14に示す従来のSiC−MOSFETと同様である。エッジ終端領域242は、活性領域241の周囲を囲む。エッジ終端領域242には、デバイス構造は配置されていない(図16には「non」と図示)。
つなぎ領域243は、活性領域241の周囲を囲む略環状に配置され、かつ一部が活性領域241の凹部241aに丁度嵌るように略矩形状に突出する凸部243aを有する平面形状をなす。つなぎ領域243は、半導体基板210のおもて面の表面領域に設けられたp型領域で構成される。このp型領域とn-型ドリフト領域202とのpn接合で寄生のPiNダイオード230が形成されている。つなぎ領域243の凸部243aには、ゲートパッド235(図17参照)が配置されるゲートパッド領域244が設けられている。図15には、つなぎ領域243およびゲートパッド領域244をそれぞれドット状および斜線状のハッチングで示す。
また、図17に示すように、活性領域241には、SiC−MOSFETの単位セルのトレンチゲート構造を構成する第1トレンチ207と、トレンチ側壁SBD220を構成する第2トレンチ221と、が半導体基板210のおもて面に平行な方向(以下、第1方向とする)Xに延びるストライプ状に配置されている。第1トレンチ207と第2トレンチ221とは、半導体基板210のおもて面に平行で、かつ第1方向Xと直交する方向(以下、第2方向とする)Yに交互に繰り返し配置されている。第2方向Yにおいて最もつなぎ領域243の凸部243a寄りに、第1トレンチ207a(207)が配置されている。
第2方向Yに最もつなぎ領域243の凸部243a寄りに配置された第1トレンチ207aの底面に深さ方向Zに対向するp+型領域216(231)は、つなぎ領域243の全体にわたって延在している(図19参照)。図19では、このp+型領域216の、つなぎ領域243に延在する部分に符号231を付している。SiC−MOSFETのp+型コンタクト領域206およびp型ベース領域204は、つなぎ領域243の全体にわたって延在している(図19参照)。また、つなぎ領域243において、p型ベース領域204とp+型領域231との間にはp+型領域232が設けられている。
これらつなぎ領域243のp+型コンタクト領域206、p型ベース領域204、p+型領域232およびp+型領域231からなるp型領域と、n型電流拡散領域203、n-型ドリフト領域202およびn+型ドレイン領域201と、のpn接合で寄生のPiNダイオード230が形成されている。PiNダイオード230は、つなぎ領域243と略同じ表面積および略同じ平面形状を有する。つなぎ領域243には、半導体基板210のおもて面上に、フィールド酸化膜233を介して、ポリシリコン(poly−Si)からなるゲートランナー234が設けられている。ゲートランナー234は、つなぎ領域243と同様に、活性領域241の周囲を囲む環状に延在し、かつ一部がつなぎ領域243の凸部243a内に略矩形状に突出した凸部234aを有する平面形状をなす。
つなぎ領域243の環状部(不図示)および凸部243aにおいて、ゲートランナー234の直下(n+型ドレイン領域201側)にまで第1トレンチ207の端部が延在している。この第1トレンチ207の端部において、ゲート電極209とゲートパッド235とがゲートランナー234を介して電気的に接続されている。符号214aは、ソースパッド214の端部である。一方、第2トレンチ221の端部は、つなぎ領域243から離れた位置で終端している(図17の符号251を付した矩形枠で囲む部分)。図17には、層間絶縁膜211で覆われた第1トレンチ207を破線で示し、層間絶縁膜211のソースコンタクトホール211aに露出された第2トレンチ221を実線で示す。
また、第2方向Yに最もつなぎ領域243の凸部243a寄りに配置された第1トレンチ207aと、ゲートランナー234の凸部234aと、の間の領域252に、ソースコンタクトホール211aを形成するためのマージンを確保することができない。このため、この領域252にトレンチ側壁SBD220を形成することができない。このように、活性領域241の凹部241aとつなぎ領域243の凸部243aとの境界にトレンチ側壁SBD220を配置することは難しい。また、つなぎ領域243のp+型コンタクト領域206からソース電極212までの距離C101が長くなるため、つなぎ領域243のp+型コンタクト領域206のコンタクト抵抗が増加し、アバランシェ耐量の低下を引き起こす。
また、活性領域241の凹部241aとつなぎ領域243の凸部243aとの境界付近にトレンチ側壁SBD220を配置することができないことで、トレンチ側壁SBD220と、つなぎ領域243のp+型コンタクト領域206と、の距離C102が増加する。すなわち、トレンチ側壁SBD220とPiNダイオード230との距離が増加する。これによって、バイポーラ電流が流れやすくなり、大電流が流れたときにPiNダイオード230がオンしやすい。図20は、同一の半導体基板に配置されたPiNダイオードおよびユニポーラ素子間の距離とバイポーラ電流との関係を示す特性図である。図21は、図20の検証に用いた試料の断面構造を示す断面図である。
図20の横軸は、図21のPiNダイオード260aおよびユニポーラ素子260b間の距離dである。図20の縦軸は、ユニポーラ素子260bの電流量に対する半導体基板265に配置されたバイポーラ素子の電流量の割合(=バイポーラ素子の電流量/ユニポーラ素子の電流量)である。図20には、バイポーラ素子の臨界電流密度Jcを種々変更して測定した、ユニポーラ素子260bの電流量に対する半導体基板265に配置されたバイポーラ素子の電流量の割合(以下、バイポーラ電流量比とする)を示す。このバイポーラ電流量比が1×10-1以上の範囲Eである場合に、図21のバイポーラ素子にPiNダイオード260aの動作による順方向劣化が生じているとする。
図21に示す試料は、バイポーラ素子(不図示)と同一の半導体基板265にユニポーラ素子260bを内蔵する。半導体基板265は、炭化珪素からなるn+型出発基板261上にn-型層262をエピタキシャル成長させた炭化珪素エピタキシャル基板である。n-型層262の、n+型出発基板261側に対して反対側の表面層(半導体基板265のおもて面の表面層)に、2つのp型領域263を互いに離して選択的に形成した。n-型層262の、2つのp型領域263に挟まれた部分(以下、JFET領域とする)264の幅wJFETを1.0μmとした。このJFET領域264上に酸化膜を介してSBD(不図示)が配置されている。
図21のバイポーラ素子の臨界電流密度Jcを種々変更してバイポーラ電流量比を測定した。図21において、符号266を付した矢印の向きは、PiNダイオード260aがユニポーラ素子260bから離れる方向(すなわちPiNダイオード260aとユニポーラ素子260bとの距離dが長くなる方向)である。PiNダイオード260aとユニポーラ素子260bとの距離dと、バイポーラ電流量比と、の関係を図20に示す。図20に示すように、PiNダイオード260aとユニポーラ素子260bとの距離dが長くなるほど、バイポーラ電流が流れやすいことが確認された。この結果はバイポーラ素子の臨界電流密度Jcを大きくするほど顕著にあらわれる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、同一の半導体基板にSBDを内蔵したMOS型半導体装置であって、アバランシェ耐量の低下を防止するとともに、寄生のPiNダイオード動作を抑制することができる炭化珪素半導体装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。トランジスタは、第2導電型の第1半導体領域、第1導電型の第2半導体領域、第2導電型の第3半導体領域、第1導電型の第4半導体領域、第1トレンチ、ゲート電極および第1,2電極を有する。前記第1半導体領域は、炭化珪素からなる第1導電型の半導体基板のおもて面を構成する。前記第1半導体領域の内部に、前記第2,3半導体領域がそれぞれ選択的に設けられている。前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域よりも不純物濃度が高い。
前記第4半導体領域は、前記半導体基板の前記第1半導体領域を除く部分であり、前記半導体基板の裏面を構成する。前記第1トレンチは、前記第2半導体領域および前記第1半導体領域を貫通して前記第4半導体領域に達する。前記ゲート電極は、前記第1トレンチの内部にゲート絶縁膜を介して設けられている。前記第1電極は、前記第2半導体領域および前記第3半導体領域に電気的に接続されている。前記第2電極は、前記半導体基板の裏面に設けられている。
ショットキーバリアダイオードは、前記第4半導体領域と、前記第4半導体領域にショットキー接触し、かつ前記第1電極に電気的に接続された導電層と、からなる。前記トランジスタおよび前記ショットキーバリアダイオードは活性領域に配置されている。つなぎ領域は、前記活性領域の周囲を囲み、一部を内側へ突出させた凸部を有する平面形状をなす。前記つなぎ領域に延在する前記第3半導体領域および前記第1半導体領域と前記第4半導体領域とのpn接合で寄生ダイオードが形成されている。
前記つなぎ領域における前記半導体基板のおもて面上に、酸化膜を介してゲートランナーが設けられている。前記ゲートランナーは、前記活性領域の周囲を囲み、一部を前記つなぎ領域の凸部において内側へ突出させた凸部を有する平面形状をなす。前記ゲートランナーの凸部の上に、層間絶縁膜を介してゲートパッドが設けられている。前記ゲートパッドは、前記ゲートランナーを介して前記ゲート電極が電気的に接続されている。
前記第1トレンチは、前記半導体基板のおもて面に平行な第1方向に延在するストライプ状に複数配置されている。前記ショットキーバリアダイオードは、前記半導体基板のおもて面に平行でかつ前記第1方向と直交する第2方向に、前記第1トレンチと交互に繰り返し配置されている。前記第2方向に最も前記ゲートランナーの凸部寄りの前記ショットキーバリアダイオードは、前記第2方向において前記第1トレンチよりも前記ゲートランナーの凸部に近い位置で前記ゲートランナーの凸部に対向する。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記ゲートランナーの凸部に一部を内側に凹ませた凹部が設けられている。前記第2方向に最も前記ゲートランナーの凸部寄りの前記ショットキーバリアダイオードは、前記ゲートランナーの凸部の前記凹部に設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記層間絶縁膜は、前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記ゲート電極および前記ゲートランナーを覆い、第1,2コンタクトホールを有する。前記第1コンタクトホールは、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記導電層を露出する。前記第2コンタクトホールは、前記ゲートランナーの凸部の前記凹部に設けられ、前記第3半導体領域および前記導電層を露出する。前記第1電極は、前記層間絶縁膜の前記第1コンタクトホールおよび前記第2コンタクトホールを介して、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記導電層に電気的に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2コンタクトホールの幅は、前記第1コンタクトホールの幅よりも広いことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記ショットキーバリアダイオードは、前記第3半導体領域および前記第1半導体領域を貫通して前記第4半導体領域に達する第2トレンチと、前記第2トレンチの内部に埋め込まれ、前記第2トレンチの側壁で前記第4半導体領域にショットキー接触する前記導電層と、からなることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記ショットキーバリアダイオードは、前記半導体基板のおもて面で前記第4半導体領域にショットキー接触する前記導電層からなることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2方向に前記ゲートランナーの凸部の角部を挟んで隣り合う前記第1トレンチは、端部同士が連結されてU字状の平面形状をなし、かつ前記第2方向に前記ゲートランナーの凸部の前記角部のみに対向する。端部同士が連結された前記第1トレンチを挟んで前記第2方向に最も前記ゲートランナーの凸部寄りの前記ショットキーバリアダイオードは、前記第2方向に前記ゲートランナーの凸部の前記角部以外の部分に対向することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記層間絶縁膜は、前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記ゲート電極および前記ゲートランナーを覆い、第1,2コンタクトホールを有する。前記第1コンタクトホールは、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記導電層を露出する。前記第2コンタクトホールは、前記第2方向に、前記第1コンタクトホールよりも前記ゲートランナーの凸部に近い位置で、前記ゲートランナーの凸部に対向し、前記第3半導体領域および前記導電層を露出する。前記第1電極は、前記層間絶縁膜の前記第1コンタクトホールおよび前記第2コンタクトホールを介して、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記導電層に電気的に接続されている。
上述した発明によれば、つなぎ領域の第3半導体領域と第1電極とを直接接触させることができるため、つなぎ領域付近におけるコンタクト抵抗を低下させることができる。また、上述した発明によれば、第2方向に第1トレンチよりもつなぎ領域の凸部に近い位置に、つなぎ領域の凸部に対向してショットキーバリアダイオードを配置することができる。これによって、寄生ダイオードに近い位置にショットキーバリアダイオードを配置することができるため、バイポーラ電流が流れにくくなり、大電流時に寄生ダイオードがオンしにくくなる。
本発明にかかる炭化珪素半導体装置によれば、同一の半導体基板にSBDを内蔵したMOS型半導体装置であって、アバランシェ耐量の低下を防止するとともに、寄生のPiNダイオード動作を抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。 実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。 図1,2の矩形枠Aで囲む領域を拡大して示す平面図である。 図1のつなぎ領域を拡大して示す平面図である。 図3の切断線B1−B2における断面構造を示す断面図である。 実施の形態2にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。 図6の切断線D1−D2における断面構造を示す断面図である。 実施の形態3にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。 図8の切断線E1−E2における断面構造を示す断面図である。 実施の形態4にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。 図10の切断線F1−F2における断面構造を示す断面図である。 実施の形態5にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。 図12のつなぎ領域を拡大して示す平面図である。 従来の炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。 従来の炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。 従来の炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。 図15,16の矩形枠AAで囲む領域を拡大して示す平面図である。 図15のつなぎ領域を拡大して示す平面図である。 図17の切断線BB1−BB3における断面構造を示す断面図である。 同一の半導体基板に配置されたPiNダイオードおよびユニポーラ素子間の距離とバイポーラ電流との関係を示す特性図である。 図20の検証に用いた試料の断面構造を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置の構造について説明する。図1,2は、実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。図2には、トレンチ側壁SBD20およびPiNダイオード30(図2にはそれぞれ「SBD」および「PiN」と図示)の各形成領域のレイアウトを示す。また、図2には、図1の半導体基板(半導体チップ)10に図示された活性領域41、エッジ終端領域42、つなぎ領域43およびゲートパッド領域44のレイアウトを破線で示す。
図3は、図1,2の矩形枠Aで囲む領域を拡大して示す平面図である。図1,2の矩形枠Aで囲む領域は半導体基板10の同一箇所であり、活性領域41の凹部41aと後述するつなぎ領域43の凸部43aとの境界付近を示している。この矩形枠Aの1組の対頂点A1,A2はそれぞれ活性領域41およびつなぎ領域43に位置する。図3には、つなぎ領域43の凸部43a付近における第1,2トレンチ7,21のレイアウトを示す。図4は、図1のつなぎ領域を拡大して示す平面図である。
図1〜4に示す実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置40は、半導体基板10の活性領域41とエッジ終端領域42との間の領域(つなぎ領域)43にゲートパッド領域44を設けたSiC−MOSFETである。図1,2に示すように、活性領域41は略矩形状の平面形状をなし、その1辺に一部を内側に凹ませた凹部41aを有する。活性領域41は、SiC−MOSFETがオン状態のときに主電流が流れる領域である。活性領域41には、SiC−MOSFETの単位セルおよびトレンチ側壁SBD20が配置されている。
エッジ終端領域42は、活性領域41と半導体基板10の側面との間の領域であり、活性領域41の周囲を囲み、半導体基板10のおもて面側の電界を緩和して耐圧(耐電圧)を保持する。耐圧とは、半導体装置が誤動作や破壊を起こさない限界の電圧である。エッジ終端領域42には、例えばガードリングやフィールドプレート、リサーフ等の一般的な耐圧構造が配置される。エッジ終端領域42には、デバイス構造は配置されていない(図2には「non」と図示)。
つなぎ領域43は、活性領域41とエッジ終端領域42との間において両領域に接し、活性領域41の周囲を囲む略環状に配置され、かつ一部が活性領域41の凹部41aに丁度嵌る大きさの略矩形状に突出する凸部43aを有する平面形状をなす。つなぎ領域43は、半導体基板10のおもて面の表面領域に設けられたp型領域で構成される。このp型領域とn-型ドリフト領域2とのpn接合で寄生のPiNダイオード30が形成されている。PiNダイオード30は、つなぎ領域43の全面に形成されている。
つなぎ領域43を構成するp型領域は、後述するp+型コンタクト領域6およびp型ベース領域4およびp+型領域31,32で構成される。p+型領域31,32は、つなぎ領域43と略同じ表面積および略同じ平面形状を有する。また、つなぎ領域43には、半導体基板10のおもて面上に、ゲート絶縁膜8およびフィールド酸化膜33(図5参照)を介して、ポリシリコン(poly−Si)からなるゲートランナー34が設けられている。
ゲートランナー34は、活性領域41の周囲を囲む略環状に配置され、かつ一部が活性領域41の凹部41aに丁度嵌る大きさの略矩形状に突出する凸部34aを有する平面形状をなす。ゲートランナー34の凸部34aには、凸部34aの外周3辺のうちの第1方向Xに平行な1辺に、凸部34aの一部を除去するようにパターニングして内側に凹ませてなる凹部34bが形成されている。ゲートランナー34の凸部34aの凹部34bには、後述するようにトレンチ側壁SBD20の第2トレンチ21a(21)が配置される(図3,4参照)。
また、つなぎ領域43の凸部43aには、ゲートパッド領域44が設けられている。ゲートパッド領域44は、例えば、つなぎ領域43の凸部43aよりも表面積の小さい略矩形状の平面形状を有する。ゲートパッド領域44には、ゲートパッド35が配置されている。ゲートパッド35は、ゲートランナー34上に、層間絶縁膜11(図5参照)を介して設けられている。図1には、つなぎ領域43およびゲートパッド領域44をそれぞれドット状および斜線状のハッチングで示す。
図3に示すように、SiC−MOSFETの単位セル(素子の構成単位)のトレンチゲート構造を構成する第1トレンチ7と、トレンチ側壁SBD20を構成する第2トレンチ21と、は、活性領域41において半導体基板10のおもて面に平行な方向(第1方向)Xに延びるストライプ状に配置されている。第1トレンチ7と第2トレンチ21とは、半導体基板10のおもて面に平行で、かつ第1方向Xと直交する方向(第2方向)Yに交互に繰り返し配置されている。
第1トレンチ7の内部には、ゲート絶縁膜8(図5参照)を介してゲート電極9が設けられている。図3には、ゲート絶縁膜8を図示省略する。第1トレンチ7は、層間絶縁膜11で覆われている。第2トレンチ21の内部には、導電層22が埋め込まれている。第2トレンチ21は、第2トレンチ21に隣接するp+型コンタクト領域6とともに、層間絶縁膜11の第1ソースコンタクトホール11aに露出されている。
図3には、層間絶縁膜11をドット状のハッチングで示し、導電層22を斜線のハッチングで示す。また、図3には、層間絶縁膜11で覆われた第1トレンチ7を破線で示し、層間絶縁膜11の第1ソースコンタクトホール11aに露出された第2トレンチ21を実線で示す。後述する層間絶縁膜11の第2ソースコンタクトホール11bに露出された第2トレンチ21a(21)も実線で示す(図6,8,10,12においても同様)。
第1トレンチ7は、第1方向Xにつなぎ領域43の環状部(不図示)まで延在している。また、複数の第1トレンチ7のうち、活性領域41の、第1方向Xにつなぎ領域43の凸部43aに対向する第1トレンチ7は、第1方向Xにつなぎ領域43の凸部43aまで延在している(符号51で示す部分)。第1トレンチ7の端部は、つなぎ領域43においてゲートランナー34と深さ方向Zに対向する。第1トレンチ7の端部において、ゲートランナー34を介してゲート電極9とゲートパッド35とが電気的に接続される。
第2トレンチ21は、第1方向Xにつなぎ領域43から離れた位置で終端している。また、第1,2トレンチ7,21を第2方向Yに交互に繰り返し配置するにあたって、第2方向Yに最もつなぎ領域43の凸部43a寄りに第2トレンチ21a(21)が配置される。この第2トレンチ21aはゲートランナー34の凸部34aの凹部34bに近接した位置52に配置され、その全体がゲートランナー34の凸部34aの凹部34bに第2方向Yに対向する(図4参照)。第2トレンチ21aの一部または全部がゲートランナー34の凸部34aの凹部34b内に配置されてもよい。
次に、実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置40の断面構造について説明する。図5は、図3の切断線B1−B2における断面構造を示す断面図である。半導体基板10は、n+型ドレイン領域1となる炭化珪素からなるn+型出発基板のおもて面上に、n-型ドリフト領域2およびp型ベース領域4となる各炭化珪素層61,62を順にエピタキシャル成長させたエピタキシャル基板である。半導体基板10の、p型炭化珪素層62側の主面をおもて面とし、n+型出発基板(n+型ドレイン領域1)側の主面を裏面とする。
-型炭化珪素層61の内部には、p型炭化珪素層62との界面から所定深さに達するn型領域(以下、n型電流拡散領域とする)3が設けられている。n型電流拡散領域3は、キャリアの広がり抵抗を低減させる、いわゆる電流拡散層(Current Spreading Layer:CSL)である。n型電流拡散領域3は、半導体基板10のおもて面に平行な方向に一様な厚さで、活性領域41からつなぎ領域43まで延在している。n型電流拡散領域3は、エッジ終端領域42まで延在していてもよい。
-型炭化珪素層61の、n型電流拡散領域3以外の部分がn-型ドリフト領域2である。n型電流拡散領域3は、n-型ドリフト領域2とp型ベース領域4(p型炭化珪素層62)との間において、第1,2トレンチ7,21の側壁に露出されている。p型炭化珪素層62の内部には、n+型ソース領域5およびp+型コンタクト領域6がそれぞれ選択的に設けられている。p型炭化珪素層62の、n+型ソース領域5およびp+型コンタクト領域6以外の部分がp型ベース領域4である。
また、p型炭化珪素層62には、半導体基板10のおもて面からn+型ソース領域5およびp型ベース領域4を深さ方向Zに貫通してn型電流拡散領域3に達する第1トレンチ7が設けられている。第1トレンチ7の内部には、ゲート絶縁膜8を介して、ポリシリコンからなるゲート電極9が設けられている。さらに、p型炭化珪素層62には、半導体基板10のおもて面からp+型コンタクト領域6およびp型ベース領域4を深さ方向Zに貫通してn型電流拡散領域3に達する第2トレンチ21が設けられている。
第2トレンチ21の内部には、チタン(Ti)またはタングステン(W)からなる導電層22が埋め込まれている。第2トレンチ21の両側壁には、それぞれ、導電層22とn型電流拡散領域3とのショットキー接合によりSBD(トレンチ側壁SBD)20が形成されている。導電層22は、第2トレンチ21の側壁から半導体基板10のおもて面上に延在し、p+型コンタクト領域6の一部を覆う。また、導電層22は、半導体基板10のおもて面上においてソース電極12に接続されている。
半導体基板10のおもて面上には、ゲート電極9を覆うように層間絶縁膜11が設けられている。層間絶縁膜11の第1ソースコンタクトホール11aには、n+型ソース領域5、p+型コンタクト領域6および導電層22が露出されている。ソース電極12は、第1ソースコンタクトホール11aの内部において、半導体部(n+型ソース領域5およびp+型コンタクト領域6)にオーミック接触している。層間絶縁膜11の表面全体を覆うバリアメタル13により、ソース電極12は層間絶縁膜11およびゲート絶縁膜8に接触していない。
ソース電極12は、例えば、第1ソースコンタクトホール11aの内部において半導体基板10上に堆積されたニッケル(Ni)膜中のニッケル原子と、半導体基板10中のシリコン(Si)原子と、が反応してなるニッケルシリサイド(NiSi)膜であってもよい。バリアメタル13は、例えば、後述するソースパッド14から層間絶縁膜11側への金属原子の拡散を防止したり、バリアメタル13を挟んで対向する領域間での相互反応を防止する機能を有する。バリアメタル13は、例えば窒化チタン(TiN)膜であってもよい。
ソース電極12およびバリアメタル13の表面上に、第2トレンチ21の内部から導電層22が延在している。ソース電極12およびバリアメタル13は、導電層22に覆われている。導電層22の表面に、ソースパッド14が設けられている。ソースパッド14は、例えばアルミニウム(Al)からなる。ソースパッド14および導電層22は、つなぎ領域43のゲートパッド領域44まで延在していてもよい。図3の符号14aは、ソースパッド14の端部である。
ソースパッド14および導電層22は、ゲートパッド35から離れた位置で終端している。半導体基板10の裏面(n+型ドレイン領域1となるn+型出発基板の裏面)の全面に、ドレイン電極15が設けられている。ドレイン電極15は、半導体基板10の裏面にオーミック接触している。ドレイン電極15は、例えば、半導体基板10の裏面上に順に堆積されたニッケル膜およびチタン(Ti)膜中のニッケル原子およびチタン原子と、半導体基板10中のシリコン原子と、が反応してなるシリサイド膜であってもよい。
また、活性領域41において、n型電流拡散領域3の内部には、第1,2トレンチ7,21にそれぞれ深さ方向Zに対向する位置にp+型領域16が選択的に設けられている。各p+型領域16の内部で第1,2トレンチ7,21が終端していてもよい。p+型領域16は、p型ベース領域4と離して設けられている。p+型領域16は、SiC−MOSFETのオフ時のリーク電流抑制と、第1,2トレンチ7,21の底面にかかる電界を緩和する機能を有する。
つなぎ領域43には、活性領域41からn型電流拡散領域3、p型ベース領域4およびp+型コンタクト領域6が延在している。つなぎ領域43において、n型電流拡散領域3の内部には、p+型領域31,32が設けられている。p+型領域32は、p型ベース領域4に接する。p+型領域31は、p+型領域32に接し、p+型領域32よりも半導体基板10のおもて面から深い位置に設けられている。p+型領域31は、例えば活性領域41のp+型領域16と同時に形成される。
これらつなぎ領域43におけるp+型コンタクト領域6、p型ベース領域4およびp+型領域32,31からなるp型領域と、n型電流拡散領域3、n-型ドリフト領域2およびn+型ドレイン領域1と、のpn接合で寄生のPiNダイオード30が形成されている。PiNダイオード30は、つなぎ領域43と同じ平面形状で、かつ、つなぎ領域43と同じ程度か若干少ない表面積を有する。また、つなぎ領域43(ゲートパッド領域44も含む)には、半導体基板10のおもて面上に、ゲート絶縁膜8およびフィールド酸化膜33を介してゲートランナー34が設けられている。
上述したように、ゲートランナー34は、つなぎ領域43の凸部43a内に突出した凸部34aを有し、当該凸部34aに一部を内側に凹ませた凹部34bを有する。このゲートランナー34の凸部34aの凹部34bにおいて、層間絶縁膜11に、p+型コンタクト領域6を露出する第2ソースコンタクトホール11bが設けられている。かつ、この第2ソースコンタクトホール11bに、p+型コンタクト領域6およびp型ベース領域4を深さ方向Zに貫通してn型電流拡散領域3に達する第2トレンチ21a(21)が設けられている。
すなわち、ゲートランナー34の凸部34aの凹部34bに第2トレンチ21aを設けることで、第2方向Yに第1トレンチ7よりもつなぎ領域43の凸部43aに近い位置で、第2方向Yにつなぎ領域43の凸部43aに対向して、第2トレンチ21aを設けることができる。この第2トレンチ21aにも導電層22が埋め込まれ、導電層22とn型電流拡散領域3とのショットキー接合によるトレンチ側壁SBD20が第2トレンチ21aの側壁に形成されている。また、第2ソースコンタクトホール11bに露出するp+型コンタクト領域6には、ソース電極12がオーミック接触している。
つなぎ領域43と第2トレンチ21aとの間に第1トレンチ7が存在しないため、従来構造(図14〜19参照)よりもPiNダイオード30に近い位置にトレンチ側壁SBD20を配置可能である。具体的には、従来構造のつなぎ領域243のp+型領域231の長さC103(図19参照)は、本発明において第2方向Yに最もつなぎ領域43の凸部43a寄りに配置された第1トレンチ7a(7)の底面に深さ方向Zに対向するp+型領域16の、つなぎ領域43から遠い側の端部からエッジ終端領域42までの長さC3に相当する。
本発明のつなぎ領域43のp+型領域31,32は、第2トレンチ21aの底面に深さ方向Zに対向するp+型領域16と離して、当該第2トレンチ21aよりもエッジ終端領域42側に位置する。第1トレンチ7aの底面に深さ方向Zに対向するp+型領域16の、つなぎ領域43から遠い側の端部からエッジ終端領域42までの長さC3から、つなぎ領域43のp+型領域31,32の長さC2を減算した長さC1だけ、従来構造よりもPiNダイオード30に近い位置にトレンチ側壁SBD20を配置することができる。
また、ゲートランナー34の凸部34aの凹部34bに設けた第2ソースコンタクトホール11bに、ソース電極12とp+型コンタクト領域6とのコンタクト(電気的接触部)を形成することができる。すなわち、つなぎ領域43のp+型コンタクト領域6とソース電極12とを直接接触させることができる。これにより、活性領域41の凹部41aとつなぎ領域43の凸部43aとの境界付近においてp+型コンタクト領域6のコンタクト抵抗を低下させることができるため、アバランシェ耐量の低下を防止することができる。
ゲートランナー34は層間絶縁膜11に覆われている。つなぎ領域43の層間絶縁膜11は、バリアメタル13で覆われている。つなぎ領域43のゲートパッド領域44において、バリアメタル13上には、ゲートパッド35(図3,4参照)が設けられている。ゲートパッド35は、ソースパッド14と同じ積層構造を有していてもよい。ゲートパッド35は、バリアメタル13および層間絶縁膜11を挟んで深さ方向Zにゲートランナー34に対向する。ゲートパッド35は、ゲートランナー34に電気的に接続されている。
以上、説明したように、実施の形態1によれば、ゲートランナーは、ポリシリコンからなり、活性領域とエッジ終端領域との間のつなぎ領域に配置され、活性領域の周囲を囲む。かつ、ゲートランナーは、その一部をゲートパッドに深さ方向に対向するように内側に略矩形状に突出させてなる凸部を有する。ゲートランナーの凸部には、当該凸部の一部を除去することで内側に凹んでなる凹部が設けられている。
このゲートランナーの凸部の凹部内に、トレンチ側壁SBDを構成する第2トレンチを配置することで、第2方向に第1トレンチよりもつなぎ領域の凸部に近い位置に、つなぎ領域の凸部に対向してトレンチ側壁SBDを配置することができる。これによって、従来構造よりもPiNダイオードに近い位置にトレンチ側壁SBDを配置することができるため、バイポーラ電流が流れにくくなり、大電流時にPiNダイオードがオンしにくくなる。したがって、寄生のPiNダイオード動作を抑制することができる。
また、実施の形態1によれば、ゲートランナーの凸部の凹部内に配置された第2トレンチ内の導電層とともに、つなぎ領域のp+型コンタクト領域が第2ソースコンタクトホールに露出される。このため、つなぎ領域のp+型コンタクト領域とソース電極とを直接接触させることができる。これにより、活性領域の凹部とつなぎ領域の凸部との境界付近においてp+型コンタクト領域のコンタクト抵抗を低下させることができるため、アバランシェ耐量の低下を防止することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる炭化珪素半導体装置の構造について説明する。図6は、実施の形態2にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。図6には、図1,2の矩形枠Aで囲む領域を拡大して示す。活性領域41、エッジ終端領域42、つなぎ領域43およびゲートパッド領域44のレイアウトや、トレンチ側壁SBD20およびPiNダイオード30の各形成領域のレイアウトは実施の形態1と同様である(図1,2参照)。ゲートランナー34の凸部34aの平面形状は実施の形態1と同様である(図4参照)。図7は、図6の切断線D1−D2における断面構造を示す断面図である。
実施の形態2にかかる炭化珪素半導体装置50が実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置40と異なる点は、ゲートランナー34の凸部34aの凹部34bに形成する第2ソースコンタクトホール11b’の幅w2を活性領域41の第1ソースコンタクトホール11aの幅w1よりも広くして、つなぎ領域43のp+型コンタクト領域6とソース電極12とのコンタクトの表面積を広くした点である。つなぎ領域43のp+型コンタクト領域6とソース電極12の表面積を広くすることで、活性領域41の凹部41aとつなぎ領域43の凸部43aとの境界付近においてp+型コンタクト領域6のコンタクト抵抗をさらに低下させることができる。
以上、説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態2によれば、ゲートランナーの凸部の凹部に形成する第2ソースコンタクトホールの幅を広くすることで、アバランシェ耐量の低下をさらに防止することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかる炭化珪素半導体装置の構造について説明する。図8は、実施の形態3にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。図8には、図1,2の矩形枠Aで囲む領域を拡大して示す。活性領域41、エッジ終端領域42、つなぎ領域43およびゲートパッド領域44のレイアウトや、トレンチ側壁SBD20およびPiNダイオード30の各形成領域のレイアウトは実施の形態1と同様である(図1,2参照)。ゲートランナー34の凸部34aの平面形状は実施の形態1と同様である(図4参照)。図9は、図8の切断線E1−E2における断面構造を示す断面図である。
実施の形態3にかかる炭化珪素半導体装置60が実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置40と異なる点は、ゲートランナー34の凸部34aの凹部34bに形成する第2ソースコンタクトホール11bに、トレンチ側壁SBD20に代えて、半導体基板10のおもて面上に平板状にSBD(以下、平面SBDとする)20’を設けた点である。平面SBD20’は、第2ソースコンタクトホール11bにおいて半導体基板10のおもて面に露出するn型領域23と、第2ソースコンタクトホール11bにおいて半導体基板10のおもて面に沿って設けられた導電層22と、のショットキー接合により形成されている。
具体的には、ゲートランナー34の凸部34aの凹部34bに形成された第2ソースコンタクトホール11bには、n型領域23およびp+型コンタクト領域6が露出されている。n型領域23は、第2ソースコンタクトホール11bにおいて、半導体基板10のおもて面からp型炭化珪素層62を深さ方向Zに貫通してn型電流拡散領域3に達する。導電層22は、活性領域41から第2ソースコンタクトホール11b内に延在し、半導体基板10のおもて面に沿って設けられている。第2ソースコンタクトホール11bに露出するp+型コンタクト領域6には、実施の形態1と同様にソース電極12がオーミック接触している。
平面SBD20’の直下(n+型ドレイン領域1側)においてn型電流拡散領域3の内部に、p+型領域24が選択的に設けられている。p+型領域24は、n型領域23、活性領域41のp+型領域16、つなぎ領域43のp型ベース領域4、およびつなぎ領域43のp+型領域31,32と離して配置されている。p+型領域24は、活性領域41のp+型領域16と同時に形成されてもよい。p+型領域24は、活性領域41の隣り合うp+型領域16間の間隔と同じ間隔か狭い間隔で、活性領域41のp+型領域16およびつなぎ領域43のp+型領域31,32と離れている。
また、p+型領域24は、少なくとも一部が平面SBD20’の直下に位置していればよく、活性領域41に配置されていてもよいし、つなぎ領域43に配置されていてもよい、活性領域41からつなぎ領域43にわたって配置されていてもよい。このように平面SBD20’の直下においてn型電流拡散領域3の内部にp+型領域24を設けることで、つなぎ領域43のp型ベース領域4の端部への電界集中を緩和させることができる。これにより、活性領域41とつなぎ領域43との境界付近における所定耐圧を維持することができる。
以上、説明したように、実施の形態2によれば、トレンチ側壁SBDに代えて、平面SBDを設けた場合においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4にかかる炭化珪素半導体装置の構造について説明する。図10は、実施の形態4にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。図10には、図1,2の矩形枠Aで囲む領域を拡大して示す。活性領域41、エッジ終端領域42、つなぎ領域43およびゲートパッド領域44のレイアウトや、トレンチ側壁SBD20およびPiNダイオード30の各形成領域のレイアウトは実施の形態1と同様である(図1,2参照)。ゲートランナー34の凸部34aの平面形状は実施の形態1と同様である(図4参照)。図11は、図10の切断線F1−F2における断面構造を示す断面図である。
実施の形態4にかかる炭化珪素半導体装置70は、実施の形態2を実施の形態3にかかる炭化珪素半導体装置60に適用して、ゲートランナー34の凸部34aの凹部34bに形成する第2ソースコンタクトホール11b’の幅w2を活性領域41の第1ソースコンタクトホール11aの幅w1よりも広くしたものである。すなわち、第2ソースコンタクトホール11b’には、平面SBD20’が設けられている。かつ、活性領域41の凹部41aとつなぎ領域43の凸部43aとの境界付近においてp+型コンタクト領域6のコンタクト抵抗をさらに低下させている。
以上、説明したように、実施の形態4によれば、トレンチ側壁SBDに代えて、平面SBDを設けた場合においても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5にかかる炭化珪素半導体装置の構造について説明する。図12は、実施の形態5にかかる炭化珪素半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。図12には、図1,2の矩形枠Aで囲む領域を拡大して示す。活性領域41、エッジ終端領域42、つなぎ領域43およびゲートパッド領域44のレイアウトや、トレンチ側壁SBD20およびPiNダイオード30の各形成領域のレイアウトは実施の形態1と同様である(図1,2参照)。図12の切断線G1−G2における断面構造は実施の形態1と同様である(図5参照)。図13は、図12のつなぎ領域を拡大して示す平面図である。
実施の形態5にかかる炭化珪素半導体装置80が実施の形態1にかかる炭化珪素半導体装置40と異なる点は、次の2点である。1つ目の相違点は、ゲートランナー34の凸部34a’に凹部が設けられていない点である。すなわち、ゲートランナー34の凸部34a’は、従来構造と同様に略矩形状の平面形状をなす。2つ目の相違点は、第2方向Yに、ゲートランナー34の凸部34a’の角部34cを挟んで隣り合う第1トレンチ7の端部同士を連結して、略U字状の平面形状を有するトレンチ(以下、連結トレンチとする)7bを配置した点である。ゲートランナー34の凸部34a’の角部34cとは、ゲートランナー34の凸部34a’の外周3辺のうち、第1方向Xに平行な1辺と、第2方向Yに平行な1辺と、が共有する頂点である。
このように連結トレンチ7bによって連結された第1トレンチ7は、ゲートランナー34の凸部34a’の角部34cを囲み、第2方向Yにゲートランナー34の凸部34a’の角部34cのみに対向する。第2方向Yに最もつなぎ領域43の凸部43a寄りに位置する第2トレンチ21b(21)は、第2方向Yに連結トレンチ7bを挟んでつなぎ領域43の凸部43aに対向する。第2トレンチ21bは、第2方向Yにつなぎ領域43の凸部43aとの間に第1トレンチ7を挟まずに、ゲートランナー34の凸部34a’の角部34c以外の部分でつなぎ領域43の凸部43aに対向する。連結トレンチ7bの内部には、第1トレンチ7と同様に、ゲート絶縁膜8を介してゲート電極9が設けられている。
以上、説明したように、実施の形態5によれば、第1トレンチ7の、ゲートランナーの凸部の角部付近で第2方向に隣り合う端部同士を連結することで、ゲートランナーの凸部に凹部を設けなくても、実施の形態1〜4と同様の効果を得ることができる。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した実施の形態1〜4では、ゲートランナーの凸部の外周3辺のうちの第1方向に平行な1辺に凹部を設ける場合を例に説明しているが、これに限らず、ゲートランナーの凸部の外周3辺のうちの、第1,2トレンチに平行な辺に凹部が設けられていればよい。このため、第1,2トレンチを第2方向に延在するストライプ状に配置した場合には、ゲートランナーの凸部の外周3辺のうちの第2方向に平行な2辺にそれぞれ凹部を設け、当該2つの凹部にそれぞれSBDを配置してもよい。
以上のように、本発明にかかる炭化珪素半導体装置は、SiC−MOSFETと同一の半導体基板にSBDを内蔵した半導体装置に有用である。
1 n+型ドレイン領域
2 n-型ドリフト領域
3 n型電流拡散領域
4 p型ベース領域
5 n+型ソース領域
6 p+型コンタクト領域
7,7a MSOFETのゲートトレンチ(第1トレンチ)
7b 連結トレンチ
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート電極
10 半導体基板
11 層間絶縁膜
11a,11b,11b' ソースコンタクトホール
12 ソース電極
13 バリアメタル
14 ソースパッド
15 ドレイン電極
16,31,32 p+型領域
20 トレンチ側壁SBD
20' 平面SBD
21,21a,21b トレンチ側壁SBDのトレンチ(第2トレンチ)
22 導電層
23 n型領域
30 PiNダイオード
33 フィールド酸化膜
34 ゲートランナー
34a,34a' ゲートランナーの凸部
34b ゲートランナーの凸部の凹部
34c ゲートランナーの凸部の角部
35 ゲートパッド
40,50,60,70,80 炭化珪素半導体装置
41 活性領域
41a 活性領域の凹部
42 エッジ終端領域
43 つなぎ領域
43a つなぎ領域の凸部
44 ゲートパッド領域
52 つなぎ領域の凸部に近い位置
61 n-型炭化珪素層
62 p型炭化珪素層
X 半導体基板のおもて面に平行な方向(第1方向)
Y 半導体基板のおもて面に平行な方向で、第1方向と直交する方向(第2方向)
Z 深さ方向
w1,w2 ソースコンタクトホールの幅

Claims (8)

  1. 炭化珪素からなる第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板のおもて面を構成する第2導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の内部に選択的に設けられた第1導電型の第2半導体領域と、
    前記第1半導体領域の内部に選択的に設けられた、前記第1半導体領域よりも不純物濃度の高い第2導電型の第3半導体領域と、
    前記半導体基板の前記第1半導体領域を除く部分であり、前記半導体基板の裏面を構成する第1導電型の第4半導体領域と、
    前記第2半導体領域および前記第1半導体領域を貫通して前記第4半導体領域に達する第1トレンチと、
    前記第1トレンチの内部にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、
    前記第2半導体領域および前記第3半導体領域に電気的に接続された第1電極と、
    前記半導体基板の裏面に設けられた第2電極と、を有するトランジスタと、
    前記第4半導体領域と、前記第4半導体領域にショットキー接触し、かつ前記第1電極に電気的に接続された導電層と、からなるショットキーバリアダイオードと、
    前記トランジスタおよび前記ショットキーバリアダイオードが配置された活性領域と、
    前記活性領域の周囲を囲み、一部を内側へ突出させた凸部を有する平面形状をなすつなぎ領域と、
    前記つなぎ領域に延在する前記第3半導体領域および前記第1半導体領域と前記第4半導体領域とのpn接合で形成された寄生ダイオードと、
    前記つなぎ領域における前記半導体基板のおもて面上に酸化膜を介して設けられ、前記活性領域の周囲を囲み、一部を前記つなぎ領域の凸部において内側へ突出させた凸部を有する平面形状をなすゲートランナーと、
    前記ゲートランナーの凸部の上に層間絶縁膜を介して設けられ、前記ゲートランナーを介して前記ゲート電極が電気的に接続されたゲートパッドと、
    を備え、
    前記第1トレンチは、前記半導体基板のおもて面に平行な第1方向に延在するストライプ状に複数配置され、
    前記ショットキーバリアダイオードは、前記半導体基板のおもて面に平行でかつ前記第1方向と直交する第2方向に、前記第1トレンチと交互に繰り返し配置され、
    前記第2方向において最も前記ゲートランナーの凸部寄りの前記ショットキーバリアダイオードは、前記第2方向に前記第1トレンチよりも前記ゲートランナーの凸部に近い位置で前記ゲートランナーの凸部に対向することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ゲートランナーの凸部に一部を内側に凹ませた凹部が設けられており、
    前記第2方向に最も前記ゲートランナーの凸部寄りの前記ショットキーバリアダイオードは、前記ゲートランナーの凸部の前記凹部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記層間絶縁膜は、
    前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記ゲート電極および前記ゲートランナーを覆い、
    前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記導電層を露出する第1コンタクトホールと、
    前記ゲートランナーの凸部の前記凹部に設けられ、前記第3半導体領域および前記導電層を露出する第2コンタクトホールと、を有し、
    前記第1電極は、前記層間絶縁膜の前記第1コンタクトホールおよび前記第2コンタクトホールを介して、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記導電層に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2コンタクトホールの幅は、前記第1コンタクトホールの幅よりも広いことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記ショットキーバリアダイオードは、
    前記第3半導体領域および前記第1半導体領域を貫通して前記第4半導体領域に達する第2トレンチと、
    前記第2トレンチの内部に埋め込まれ、前記第2トレンチの側壁で前記第4半導体領域にショットキー接触する前記導電層と、からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記ショットキーバリアダイオードは、前記半導体基板のおもて面で前記第4半導体領域にショットキー接触する前記導電層からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  7. 前記第2方向に前記ゲートランナーの凸部の角部を挟んで隣り合う前記第1トレンチは、端部同士が連結されてU字状の平面形状をなし、かつ前記第2方向に前記ゲートランナーの凸部の前記角部のみに対向し、
    端部同士が連結された前記第1トレンチを挟んで前記第2方向に最も前記ゲートランナーの凸部寄りの前記ショットキーバリアダイオードは、前記第2方向に前記ゲートランナーの凸部の前記角部以外の部分に対向することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  8. 前記層間絶縁膜は、
    前記半導体基板のおもて面に設けられ、前記ゲート電極および前記ゲートランナーを覆い、
    前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記導電層を露出する第1コンタクトホールと、
    前記第2方向に、前記第1コンタクトホールよりも前記ゲートランナーの凸部に近い位置で、前記ゲートランナーの凸部に対向し、前記第3半導体領域および前記導電層を露出する第2コンタクトホールと、を有し、
    前記第1電極は、前記層間絶縁膜の前記第1コンタクトホールおよび前記第2コンタクトホールを介して、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記導電層に電気的に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
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