JP2020112646A - 光源ユニットおよび露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体への画像の記録に用いる光ファイバーアレイを容易に製造でき、かつ、光ファイバーに加わる圧力を低減できる技術を提供する。【解決手段】この光源ユニット20は、複数の半導体レーザ211を含む光源21と、複数の半導体レーザ211のそれぞれに接続される光ファイバー22と、光ファイバー22の出射端部がそれぞれ挿通される複数のスリーブ231が配列および積層されるスリーブアレイ23と、スリーブアレイ23の少なくとも一辺が当接する基板25とを有する。すなわち、複数本の光ファイバー22が、それぞれスリーブ231を介して配列および積層されることによって、スリーブアレイ23が形成される。これにより、光ファイバー22に加わる圧力を軽減できる。また、スリーブ231の外径は光ファイバー22の外径よりも大きいため、光ファイバー22が挿通された複数のスリーブ231を、容易に積層して固定することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、光源ユニット、および光源ユニットを用いて記録媒体に対して画像の記録を行う露光装置に関する。
従来、薄板状の印刷版をドラムの外周面に装着し、印刷版にレーザ光を照射することにより、印刷版の表面に画像を記録する露光装置(CTP装置)が知られている。露光装置は、印刷版が装着されたドラムをその軸芯を中心として回転させる。そして、レーザ光を照射する光源ユニットをドラムの軸芯と平行な方向に移動させると共に、光源ユニットが有する半導体レーザ等の光源から、印刷版の表面に光ビームを照射することにより、印刷版の表面に画像を記録する。
このような露光装置の光源ユニットには、レーザ光を照射する複数本の光ファイバーの出射端部が配列された、光ファイバーアレイが用いられる。従来の露光装置の構造については、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2002−361911号公報
特開2002−361911号公報の画像記録装置においては、複数本の光ファイバーが支持部材によって一定のピッチで列設された状態で支持され、複数本の光ファイバー列が形成される。支持部材の両面には、複数本の光ファイバー列の列設方向に沿って多数のV溝が互いに同一のピッチで形成されている。複数本の光ファイバーは、V溝により位置決めされつつ固定される。
しかしながら、光ファイバーの外径はそれぞれ数百μm程度と小さく、このような光ファイバーの複数本をV溝に高精度で並べつつ固定する作業は難易度が高い。また、複数本の光ファイバーは、V溝によって位置決めされつつ、支持部材とともに一対の押圧板で挟み込まれることによって固定される。このため、光ファイバーに大きな圧力が加わり変形することによって、光ファイバー内を透過する光に影響を及ぼす虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、記録媒体への画像の記録に用いる光ファイバーアレイを容易に製造でき、かつ、光ファイバーに加わる圧力を低減できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、記録媒体への画像の記録に用いられる光源ユニットであって、複数の半導体レーザを含む光源と、前記複数の半導体レーザのそれぞれに接続される光ファイバーと、前記光ファイバーの出射端部がそれぞれ挿通される複数のスリーブを所定の配列方向に一次元配列することにより形成されるスリーブ列が、前記配列方向と交差する積層方向に複数積層されるスリーブアレイと、前記スリーブアレイの少なくとも一辺が当接する基板と、を有し、前記スリーブアレイを構成する前記各スリーブに挿通される前記光ファイバーは、前記配列方向および前記積層方向におけるその射影が所定の間隔で並ぶように配置される。
本願の第2発明は、第1発明の光源ユニットであって、前記スリーブはフェルールである。
本願の第3発明は、第2発明の光源ユニットであって、前記スリーブはジルコニア製またはステンレス製である。
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明の光源ユニットであって、前記光ファイバーのヤング率に対する前記スリーブのヤング率の比率は、2倍以上5倍以下である。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明の光源ユニットであって、前記基板は、前記スリーブアレイの最下部に位置する前記スリーブ列が当接する下側基板と、前記下側基板と平行でかつ下面に前記スリーブアレイの最上部に位置するスリーブ列が当接する上側基板と、を含む。
本願の第6発明は、第5発明の光源ユニットであって、前記基板は、互いに平行に配置され、かつそれぞれ側面に前記スリーブが接触する一対の補助基板をさらに含み、前記スリーブは、前記上側基板と前記下側基板との間かつ前記一対の補助基板の間において、互いに密接配置されている。
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれか1発明の光源ユニットであって、前記基板に、前記各スリーブが前記基板に対して位置決めされる単位溝が形成されている。
本願の第8発明は、第7発明の光源ユニットであって、前記単位溝は、その断面形状がV字型またはU字型であることを特徴とする。
本願の第9発明は、露光装置であって、第1発明から第8発明までのいずれか1発明の光源ユニットと、外周面に前記記録媒体が固定されるドラムと、前記ドラムを回転させるモータと、前記光源ユニットを、前記ドラムの中心軸と平行な副走査方向に移動させるユニット移動機構と、を有し、前記光源は、前記モータにより回転する前記ドラムに固定された前記記録媒体に向けて光ビームを出射することにより、前記記録媒体に主走査方向に延伸する走査線を形成する。
本願の第10発明は、第9発明の露光装置であって、前記光源ユニットは、前記光ファイバーの出射端部から出射される光ビームを前記記録媒体の表面に向けて照射するレンズをさらに有し、前記光源ユニットは、前記記録媒体へ複数の前記光ファイバーおよび前記レンズを介してインターレース露光を行い、前記ドラムが回転する度に前記走査線を補間する。
本願の第11発明は、第9発明または第10発明の露光装置であって、前記記録媒体上で互いに隣接する複数の前記走査線の前記副走査方向におけるピッチに対する、前記光ファイバーのコアの前記記録媒体における投影像の外径の比率は、1倍以上2倍以下である。
本願の第1発明〜第11発明によれば、複数本の光ファイバーを、スリーブを介して積層しつつ固定することによって、スリーブアレイを形成する。これにより、光ファイバーに加わる圧力を軽減できる。この結果、光ファイバーの変形に起因する光ファイバー内を透過する光への影響を抑制できる。また、スリーブの外径は光ファイバーの外径よりも大きいため、光ファイバーが挿通された複数のスリーブを、容易に積層して固定することができる。
特に、本願の第2発明〜第4発明によれば、複数本の光ファイバーを、強度(ヤング率)の大きいスリーブを介して積層しつつ固定することによって、光ファイバーに加わる圧力をさらに軽減できる。この結果、光ファイバーの変形に起因する光ファイバー内を透過する光への影響をさらに抑制できる。
特に、本願の第5発明〜第8発明によれば、複数本の光ファイバーをより正確に配置することができる。この結果、記録媒体に、より高精度に画像を記録することができる。
特に、本願の第8発明によれば、支持基板にスリーブを容易に配置することができる。
特に、本願の第10発明および第11発明によれば、記録媒体に形成される走査線の副走査方向の間隙を小さくすることができる。
第1実施形態に係る露光装置の概略上面図である。 第1実施形態に係るドラムおよび光源ユニットの概略斜視図である。 第1実施形態に係る露光装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る光ファイバーおよびスリーブの斜視図である。 第1実施形態に係るスリーブアレイの出射端面を示す概略図である。 第1実施形態に係る複数のスリーブおよび複数の光ファイバーのコアの配置を示す説明図である。 第1実施形態に係る光ビームと複数のスリーブの中心間の距離の副走査方向の成分との関係を示す説明図である。 変形例に係るスリーブアレイの出射端面を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.露光装置の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る露光装置1の概略上面図である。この露光装置1は、入力された画像データに基づいて、記録媒体である印刷版9の記録面を露光することにより、印刷版9に画像を記録する装置(CTP装置)である。商業用のカラー印刷工程では、露光装置1を用いて、カラー画像を構成する単色画像の各々に対応する印刷版9を作製する。そして、各印刷版9の画像を印刷用紙に重ね刷りすることによって、印刷用紙の表面にカラー画像を形成する。
図1に示すように、本実施形態の露光装置1は、ドラム10と、ドラム回転部11と、光源ユニット20と、ユニット移動機構30と、入力部40と、制御部50とを有する。
図2は、第1実施形態に係るドラム10および光源ユニット20の概略斜視図である。なお、図2では、後述する補助基板253,254の図示を省略している。また、図2では、後述する複数の半導体レーザ211および複数本の光ファイバー22のうち、1つの半導体レーザ211および当該半導体レーザ211に接続された1本の光ファイバー22のみを図示している。
図1および図2に示すように、ドラム10は円筒状の回転体であって、外周面に印刷版9を保持して回転方向(主走査方向D1)に走査する走査部である。印刷版9は、例えば、矩形状の金属板であり、その一方の面である記録面に、予め感光材料が塗布されている。印刷版9は、不図示の自動供給装置、またはユーザによって、露光装置1内の所定の位置にセットされる。そして、印刷版9は、不図示の機構により、ドラム10に供給される。ドラム10の外周面には、一対のクランプ部材10A,10Bが設けられている。ドラム10に供給された印刷版9は、両端部が一対のクランプ部材10A,10Bでドラム10の外周面に向けて押圧されて固定される。これにより、ドラム10の外周面に、印刷版9が、記録面を外側へ向けた状態で保持される。
ドラム回転部11は、ドラム10の軸芯と一致する中心軸100を中心としてドラム10を回転させる。ドラム回転部11は、タイミングプーリ12、タイミングベルト13、タイミングプーリ14、モータ15、およびエンコーダ16を有する。タイミングプーリ12は、ドラム10の軸芯の一端に設けられている。そして、タイミングプーリ12は、タイミングベルト13およびタイミングプーリ14を介してモータ15に接続されている。これにより、ドラム10は、モータ15の駆動により、中心軸100を中心として回転する。エンコーダ16は、ドラム10の軸芯の他端に設けられている。エンコーダ16は、ドラム10の回転に同期した連続パルス信号を出力する。
光源ユニット20は、ドラム10の外周面に保持された印刷版9の記録面に向けて、複数の光ビーム(レーザ光)Lを照射する装置である。光源ユニット20は、ユニット移動機構30により、中心軸100と平行な方向(副走査方向D2)に移動可能となっている。印刷版9に画像を記録するときには、印刷版9が装着されたドラム10を回転させながら、ユニット移動機構30により光源ユニット20を移動させ、光源ユニット20から印刷版9の記録面へ向けて、複数の光ビームLを照射する。これにより、印刷版9の記録面に、単色画像に応じた露光領域が形成される。なお、光源ユニット20のより詳細な構成については、後述する。
ユニット移動機構30は、光源ユニット20を、ドラム10の中心軸100と平行な副走査方向D2に移動させる。ユニット移動機構30は、一対の案内レール31,32を有する。案内レール31,32は、ドラム10の外周面に沿って、中心軸100と平行に配置されている。光源ユニット20は、一対の案内レール31,32に沿って移動することで、中心軸100と平行な方向に移動する。
また、ユニット移動機構30は、ボールねじ33と、タイミングプーリ34と、タイミングベルト35と、タイミングプーリ36と、モータ37とを有する。ボールねじ33は、中心軸100と平行な方向に延び、一対の案内レール31,32の間に配置されている。ボールねじ33は、タイミングプーリ34、タイミングベルト35およびタイミングプーリ36を介してモータ37に接続されている。ボールねじ33は、モータ37の駆動により回転する。光源ユニット20は、ボールねじ33に連結され、ボールねじ33の回転により、一対の案内レール31,32に沿って移動する。
入力部40は、印刷版9に記録する画像の画像データ、および、必要なデータ(解像度等)を入力するためのインターフェースである。入力部40は、ユーザの操作を受け付けるインターフェースであってもよいし、LANまたはWAN等のネットワークと接続するインターフェースであってもよい。
制御部50は、例えば、プログラム可能な集積回路(CPU:Central Processing Unit)が実装された制御基板を有する。図3は、第1実施形態に係る露光装置1の構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部50は、露光装置1の各部と電気的に接続され、露光装置1内の各部を動作制御する。
制御部50は、例えば、入力部40から入力される解像度に基づいて、ドットクロックを生成する。ドットクロックは、記録する画像の画素の位置決めを行うためのパルス信号である。制御部50は、生成したドットクロックを光源ユニット20へ出力する。光源ユニット20は、ドットクロックの入力タイミングで、印刷版9の記録面へ向けて、複数の光ビームLを照射する。
また、制御部50は、エンコーダ16から出力される連続パルス信号に基づいて、走査パルス信号を生成し、ドラム回転部11のモータ15およびユニット移動機構30のモータ37へ出力する。ドラム回転部11は、この走査パルス信号を基準とし、ドラム10を主走査方向D1に回転させる。また、ユニット移動機構30は、連続パルス信号に基づいて、光源ユニット20を、副走査方向D2に移動させる。
<2.光源ユニットの詳細な構成>
続いて、光源ユニット20のより詳細な構成について、説明する。
図1および図2に示すように、光源ユニット20は、光源21と、複数本の光ファイバー22と、複数のスリーブ231を含むスリーブアレイ23と、支持基板25と、レンズ等の結像光学系26とを有する。
光源21は、複数の半導体レーザ211を含む。各半導体レーザ211は、制御部50の駆動により上述の画像データ等に対応して点灯する発光素子である。本実施形態では、63個の半導体レーザ211が用いられる。ただし、半導体レーザ211の数は、これに限定されない。
複数の半導体レーザ211のそれぞれには、1本の光ファイバー22の入射端部がカップリング等によって接続される。すなわち、本実施形態では、63本の光ファイバー22が用いられる。また、各光ファイバー22には、例えば、石英ガラス製のマルチモードファイバーが用いられる。ただし、光ファイバー22には、シングルモードファイバーが用いられてもよい。本実施形態では、光ファイバー22のヤング率を72GPaとし、光ファイバー22の外径を125μmと想定する。ただし、光ファイバー22のヤング率および外径は、これに限定されない。光ビームLは、光ファイバー22内のコア220(後述する図5参照)を透過する。本実施形態では、コア220の外径を50μmと想定する。
図4は、光ファイバー22の出射端部付近の部位およびスリーブ231の斜視図である。図4に示すように、スリーブ231は、円筒形状を有する。スリーブ231には、貫通孔230が設けられている。貫通孔230は、スリーブ231の中心を貫通する。各光ファイバー22は、出射端部付近の部位がスリーブ231の貫通孔230に挿通される。すなわち、本実施形態では、63個のスリーブ231が用いられる。また、各光ファイバー22の出射端部は、スリーブ231の端面232とほぼ同一の平面上に位置する。
また、本実施形態のスリーブ231には、例えば、従来用いられている、光ファイバー22同士を接続するためのコネクタの内部に備えられている、市販のフェルールが用いられる。スリーブ231は、ジルコニア製であってもよく、ステンレス製であってもよい。本実施形態では、スリーブ231のヤング率を200GPaとし、スリーブ231の外径を1250μmと想定する。すなわち、光ファイバー22のヤング率に対するスリーブ231のヤング率の比率は、約3倍である。また、光ファイバー22の外径に対するスリーブ231の外径の比率は、約10倍である。ただし、スリーブ231のヤング率および外径は、これに限定されない。例えば、光ファイバー22のヤング率に対するスリーブ231のヤング率の比率は、2倍以上5倍以下程度であればよい。
図1および図2に示すように、本実施形態では、光ファイバー22の出射端部付近の部位がそれぞれ挿通された複数のスリーブ231が積層されることによって、スリーブアレイ23が形成される。なお、複数本の光ファイバー22が互いに絡まって作業性が悪くなることを抑制するため、複数本の光ファイバー22を、複数のスリーブ231に挿通される前段で不図示のコネクタを介して束ねてもよい。
図5は、第1実施形態に係るスリーブアレイ23の出射端面を示す概略図である。図5においては、光ファイバー22のコア220を実線で図示し、光ファイバー22の外径の図示を省略している。図5に示すように、まず、光ファイバー22の出射端部がそれぞれ挿通された9本のスリーブ231が所定の配列方向D3に互いに等間隔で一次元配列されることにより、スリーブ列233が形成されている。そして、スリーブ列233が配列方向D3と交差する積層方向D4に7層に亘って積層されることにより、スリーブアレイ23が形成されている。ただし、スリーブ列233において配列されるスリーブ231の数、およびスリーブアレイ23において積層されるスリーブ列233の数は、これに限定されない。なお、詳細を後述するとおり、複数のスリーブ列233は、配列方向D3にスリーブ231の半個分だけずれながら、積層方向D4に積層される。さらに、スリーブアレイ23が形成されることによって、各スリーブ231に挿通された光ファイバー22は、配列方向D3および積層方向D4におけるその射影が所定の間隔で並ぶように配置される。
支持基板25は、上側基板251と、下側基板252と、一対の補助基板253,254とを含む。上側基板251と下側基板252とは、互いに平行に配置される。上側基板251の下面および下側基板252の上面は、配列方向D3と平行に拡がる。一対の補助基板253,254は、互いに平行に配置され、それぞれ上側基板251と下側基板252とを繋ぐ。一対の補助基板253,254のそれぞれの側面は、積層方向D4と平行に拡がる。補助基板253,254には、市販のスペーサーが用いられてもよい。
スリーブアレイ23を構成する複数のスリーブ231は、上側基板251と下側基板252との間、かつ、一対の補助基板253,254の間において、互いに密接配置されている。上側基板251の下面には、スリーブアレイ23の最上部に位置するスリーブ列233が当接する。下側基板252の上面には、スリーブアレイ23の最下部に位置するスリーブ列233が当接する。補助基板253,254のそれぞれの側面には、各スリーブ列233の端部に位置する複数のスリーブ231が接触する。これにより、複数のスリーブ231、および複数のスリーブ231のそれぞれに挿通された光ファイバー22を、より正確に配置しつつ、さらに位置ずれを防止することができる。この結果、複数本の光ファイバー22から、より正確な方向に光ビームLを出射することができる。さらに、印刷版9に、より高精度に画像を記録することができる。
このように、本実施形態では、複数本の光ファイバー22を、強度(ヤング率)および外径の大きいスリーブ231を介して積層しつつ固定する。これにより、スリーブ231の変形量が低減され、さらに径の大きいスリーブ231において力が分散されるため、スリーブ231から光ファイバー22へ伝わる圧力を軽減できる。この結果、光ファイバー22への圧力に起因する変形による、光ファイバー22内を透過する光ビームLへの影響を抑制できる。また、スリーブ231の外径は、光ファイバー22の外径よりも大きい(本実施形態では10倍である)ため、光ファイバー22が挿通された複数のスリーブ231を、より容易に積層して固定することができる。
図1および図2に示すように、スリーブアレイ23とドラム10との間には、レンズ等の結像光学系26が配置されている。結像光学系26は、スリーブアレイ23に含まれる複数本の光ファイバー22の出射端部から出射される複数の光ビームLを収束させつつ、印刷版9の表面に向けて照射する。そして、複数の光ビームLは、それぞれ結像光学系26を介して印刷版9の表面において結像する。この結果、各光ファイバー22の出射端部の投影像が印刷版9上に形成される。このように、光源21は、モータ15により回転するドラム10に固定された印刷版9に向けて複数の光ビームLを出射することにより、印刷版9に主走査方向D1に延伸する複数の走査線を形成する。
次に、スリーブアレイ23における複数のスリーブ231の配置方法について説明する。図6は、第1実施形態に係る複数のスリーブ231および複数のスリーブ231のそれぞれに挿通された光ファイバー22のコア220の配置を示す説明図である。図7は、第1実施形態に係る複数本の光ファイバー22から出射される光ビームLと、複数のスリーブ231の中心間の距離の副走査方向D2の成分「ピッチPx」との関係を示す説明図である。図6および図7に示すように、以下では、スリーブアレイ23の最下部に位置するスリーブ列233における左側の端部に位置するスリーブ231を第1番目スリーブとし、スリーブアレイ23の最下部から2番目に位置するスリーブ列233における左側の端部に位置するスリーブ231を第2番目スリーブとし、・・・スリーブアレイ23の最上部から2番目に位置するスリーブ列233における右側の端部に位置するスリーブ231を第62番目スリーブとし、スリーブアレイ23の最上部に位置するスリーブ列233における右側の端部に位置するスリーブ231を第63番目スリーブとして、説明する。また、図6および図7における二点鎖線は、各スリーブ231における中心を通るものとする。
本実施形態では、7つのスリーブ列233は、互いに積層方向D4(主走査方向D1および副走査方向D2に対して傾斜する方向)に等間隔かつ平行に積層されている。7つのスリーブ列233は、順に配列方向D3にスリーブ231の半個分だけずれながら、積層方向D4に積層されている。以下、互いに積層方向D4に隣接するスリーブ231の中心間の距離を「ピッチP」とし、「ピッチP」の副走査方向D2の成分を「ピッチPx」とする。このように定義すると、例えば、第1番目スリーブの中心と第2番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分、第2番目スリーブの中心と第3番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分、・・・および第6番目スリーブの中心と第7番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分は、互いに等しく、それぞれ「ピッチPx」である。また、第8番目スリーブの中心と第9番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分、第9番目スリーブの中心と第10番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分、・・・および第13番目スリーブの中心と第14番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分は、互いに等しく、それぞれ「ピッチPx」である。
各光ファイバー22の出射端部からは、コア220と同径の光ビームLが出射される。また、複数本の光ファイバー22から、互いに副走査方向D2に「ピッチPx」の間隔で光ビームLが出射される。このように、光ファイバー22の外径の10倍もの外径を有するスリーブ231を積層する場合でも、主走査方向D1および副走査方向D2に対して傾斜する方向に積層されたスリーブアレイ23を形成することによって、微小な「ピッチPx」の間隔で光ビームLを出射することができる。ただし、この時点では、「ピッチPx」は光ビームLの外径よりも大きい(例えば、160μm程度である)。そこで、後段に配置された結像光学系26の倍率を変化させてこの「ピッチPx」を縮小することにより、印刷版9上に照射される光ビームLのサイズを、画像の記録に要求される解像度に対応したものとすることができる。
また、本実施形態の光源ユニット20は、印刷版9へ、複数本の光ファイバー22および結像光学系26を介して、インターレース露光を行う。すなわち、ドラム10の1回転目において印刷版9に形成された複数の走査線の隙間を、2回転目以降の、ドラム10が回転する度に、光ビームLの照射により印刷版9上に形成される複数の走査線により、補間する。これにより、副走査方向D2において近接する複数の走査線を印刷版9上に形成することができる。すなわち、複数の光ビームL同士が印刷版9の表面において互いに重ならない場合でも、印刷版9に隙間なく画像を記録することができる。また、インターレース露光を行うことによって、光ビームLの印刷版9の表面における隣接する投影像間での相互の熱的影響を軽減することができる。なお、本実施形態では、インターレース露光の結果、印刷版9上で互いに隣接して形成される複数の走査線の副走査方向D2におけるピッチに対する、光ファイバー22のコア220の印刷版9における投影像の外径の比率は、例えば、1倍以上2倍以下(特に、1.2〜1.8倍程度となることが望ましい)となる。
また、図6に示すように、本実施形態では、主走査方向D1および副走査方向D2に対するスリーブアレイ23の傾斜をさらに調整することによって、第7番目スリーブの中心と第8番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分、第14番目スリーブの中心と第15番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分、・・・および第56番目スリーブの中心と第57番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分を、それぞれ上述の「ピッチPx」と等しくすることができる。なお、図6では、理解容易のために、第8番目スリーブを副走査方向D2と直交する方向に移動させて第7番目スリーブの上側に積層した第8m番目スリーブを、点線にて図示している。これにより、63本すべてのスリーブ231のそれぞれの中心が、互いに副走査方向D2に「ピッチPx」の間隔で配置される。これにより、インターレースによって印刷版9上に隙間無く露光するための条件をより満たしやすくなる。
ただし、第7番目スリーブの中心と第8番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分、第14番目スリーブの中心と第15番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分、・・・および第56番目スリーブの中心と第57番目スリーブの中心との間の距離の副走査方向D2の成分は、必ずしも上述の「ピッチPx」と等しくなくてもよい。例えば、これらがそれぞれ「ピッチPx」より大きい場合でも、上述のインターレース露光を行うことにより、印刷版9の表面における光ビームLの投影像の隙間を埋めることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
図8は、一変形例に係るスリーブアレイ23Bの出射端面を示す概略図である。図8に示すように、本変形例の下側基板252Bの上面には、表面溝が設けられている。表面溝は、複数(本変形例では、9つ)の単位溝255Bが、スリーブ列233Bにおけるスリーブ231Bの配列方向D3に沿って互いに平行に設けられることによって、形成される。表面溝には、スリーブアレイ23Bの最下部に位置するスリーブ列233Bが嵌入される。具体的には、表面溝に含まれる複数の単位溝255Bのそれぞれに、スリーブ列233Bを構成するスリーブ231Bが1本ずつ嵌入される。これにより、各スリーブ231Bを、下側基板252Bに対してより正確に位置決めしつつ配置することができる。さらに、複数本の光ファイバーのコア220Bから、より正確な方向に光ビームを出射することができ、印刷版上に、より高精度に画像を記録することができる。
なお、本変形例の単位溝255Bは、断面形状がV字型になるように形成されている。ただし、単位溝255Bの断面形状は、U字型であってもよい。これにより、下側基板252Bにおいて単位溝255Bを容易に加工することができる。また、複数の単位溝255Bを含む表面溝は、下側基板252Bではなく、または下側基板252Bに加えて、上側基板251Bおよび/または補助基板253B,254Bに設けられてもよい。すなわち、支持基板25Bにおけるいずれかの部位に、各スリーブ231Bが支持基板25Bに対して位置決めされる単位溝255Bが形成されていればよい。
さらに、スリーブアレイを支持する方法は、これに限定されない。例えば、上述の実施形態および変形例では、上側基板、下側基板、および一対の補助基板は、互いに別の部材であったが、これらは単一の部材から形成されていてもよい。例えば、中央に孔を有する四角筒状の支持部材を用意し、当該四角筒状の支持部材の孔にスリーブアレイを嵌装することによって支持してもよい。また、複数のスリーブを互いに接着剤で固定することによってスリーブアレイを形成し、互いに固定したスリーブアレイを支持基板の上面に配置して支持してもよく、さらに支持基板のいずれかの面に接着剤で固定してもよい。すなわち、スリーブアレイの少なくとも一辺が当接する基板(支持部材)を設ければよい。なお、複数のスリーブを互いに接着剤で固定する場合、接着剤の分子間力により、スリーブに圧力が生じる場合がある。しかしながら、スリーブに比べて、スリーブに挿通される光ファイバーの径は微小であるため、当該圧力が光ファイバーに伝わる大きさは無視できる程度である。
また、光源ユニット、および光源ユニットを含む露光装置の細部の構成については、本願の各図と相違していてもよい。また、上記の実施形態および変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 露光装置
9 印刷版
10 ドラム
11 ドラム回転部
20 光源ユニット
21 光源
22 光ファイバー
23,23B スリーブアレイ
25,25B 支持基板
26 結像光学系
30 ユニット移動機構
100 中心軸
211 半導体レーザ
220,220B コア
231,231B スリーブ
233,233B スリーブ列
251,251B 上側基板
252,252B 下側基板
253,253B 補助基板
254,254B 補助基板
255B 単位溝

Claims (11)

  1. 記録媒体への画像の記録に用いられる光源ユニットであって、
    複数の半導体レーザを含む光源と、
    前記複数の半導体レーザのそれぞれに接続される光ファイバーと、
    前記光ファイバーの出射端部がそれぞれ挿通される複数のスリーブを所定の配列方向に一次元配列することにより形成されるスリーブ列が、前記配列方向と交差する積層方向に複数積層されるスリーブアレイと、
    前記スリーブアレイの少なくとも一辺が当接する基板と、
    を有し、
    前記スリーブアレイを構成する前記各スリーブに挿通される前記光ファイバーは、前記配列方向および前記積層方向におけるその射影が所定の間隔で並ぶように配置される、光源ユニット。
  2. 請求項1に記載の光源ユニットであって、
    前記スリーブはフェルールである、光源ユニット。
  3. 請求項2に記載の光源ユニットであって、
    前記スリーブはジルコニア製またはステンレス製である、光源ユニット。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光源ユニットであって、
    前記光ファイバーのヤング率に対する前記スリーブのヤング率の比率は、2倍以上5倍以下である、光源ユニット。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光源ユニットであって、
    前記基板は、
    前記スリーブアレイの最下部に位置する前記スリーブ列が当接する下側基板と、
    前記下側基板と平行でかつ下面に前記スリーブアレイの最上部に位置するスリーブ列が当接する上側基板と、
    を含む、光源ユニット。
  6. 請求項5に記載の光源ユニットであって、
    前記基板は、
    互いに平行に配置され、かつそれぞれ側面に前記スリーブが接触する一対の補助基板
    をさらに含み、
    前記スリーブは、前記上側基板と前記下側基板との間かつ前記一対の補助基板の間において、互いに密接配置されている、光源ユニット。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の光源ユニットであって、
    前記基板に、前記各スリーブが前記基板に対して位置決めされる単位溝が形成されている、光源ユニット。
  8. 請求項7に記載の光源ユニットであって、
    前記単位溝は、その断面形状がV字型またはU字型であることを特徴とする光源ユニット。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の光源ユニットと、
    外周面に前記記録媒体が固定されるドラムと、
    前記ドラムを回転させるモータと、
    前記光源ユニットを、前記ドラムの中心軸と平行な副走査方向に移動させるユニット移動機構と、
    を有し、
    前記光源は、前記モータにより回転する前記ドラムに固定された前記記録媒体に向けて光ビームを出射することにより、前記記録媒体に主走査方向に延伸する走査線を形成する、露光装置。
  10. 請求項9に記載の露光装置であって、
    前記光源ユニットは、
    前記光ファイバーの出射端部から出射される光ビームを前記記録媒体の表面に向けて照射するレンズ
    をさらに有し、
    前記光源ユニットは、前記記録媒体へ複数の前記光ファイバーおよび前記レンズを介してインターレース露光を行い、前記ドラムが回転する度に前記走査線を補間する、露光装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の露光装置であって、
    前記記録媒体上で互いに隣接する複数の前記走査線の前記副走査方向におけるピッチに対する、前記光ファイバーのコアの前記記録媒体における投影像の外径の比率は、1倍以上2倍以下である、露光装置。
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