JP2020112615A - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

定着装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020112615A
JP2020112615A JP2019001740A JP2019001740A JP2020112615A JP 2020112615 A JP2020112615 A JP 2020112615A JP 2019001740 A JP2019001740 A JP 2019001740A JP 2019001740 A JP2019001740 A JP 2019001740A JP 2020112615 A JP2020112615 A JP 2020112615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing belt
image forming
forming apparatus
fixing
stay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019001740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7133153B2 (ja
Inventor
春之 本多
Haruyuki Honda
春之 本多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2019001740A priority Critical patent/JP7133153B2/ja
Publication of JP2020112615A publication Critical patent/JP2020112615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7133153B2 publication Critical patent/JP7133153B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】本発明では、定着ベルトの内側に設けられた部材の熱変形や破損を防止することを課題としている。【解決手段】回転可能に設けられた無端状の定着ベルト18と、定着ベルト18の外周面を加圧する加圧ローラ19と、定着ベルト18の内側に設けられ、当該定着ベルト18を介して加圧ローラ19に当接して定着ニップNを形成するニップ形成部材34と、定着ベルト18の内側に設けられ、ニップ形成部材34に当接するステー35と、ステー35よりも熱伝導率の高い部材によって構成され、当該ステー35に当接する放熱フィン38と、加圧ローラ19の回転軸19aに設けられ、当該加圧ローラ19と一体的に回転する送風ファン39とを備えた定着装置6において、放熱フィン38と送風ファン39とが、加圧ローラ19の軸線方向の中央に対して、当該軸線方向の同一側に設けられるものである。【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
画像を定着させるための定着部材として、無端状の定着ベルトを用いた構成の定着装置が従来から存在する。低熱容量の定着ベルトを用いることによって、より小さな熱量で定着ベルトを定着可能な温度まで昇温させることができるようになり、定着装置のウォームアップ時間の短縮や省エネルギー化を実現することができる。
このような定着装置の一例として、特許文献1(特開2018−22124号公報)の定着装置には、定着ベルトの内側に、定着ベルトを加熱するための加熱部材、定着ベルトを介して加圧部材に当接し、定着ニップを形成するニップ形成部材、そして、ニップ形成部材にその背面側から当接し、ニップ形成部材を支持する当接部材等が設けられる。
上記の定着装置では、加熱源からの熱が定着ベルトの内側にこもってしまい、内部の部材の変形や破損の原因となってしまうという問題が存在していた。
このような定着ベルト内部に生じる熱への対策を施した発明として、例えば特許文献2(特開2015−7756号公報)が存在する。特許文献2の定着装置200では、図13に示すように、定着ベルト201と、定着ベルト201の内側に、ヒータ202と、ベルトガイド203と、支持ステー204と、断熱部材205と、熱伝導性に優れた銅板により構成される冷却部206とが設けられる。冷却部206は、定着ベルト201の長手方向内側から外側へ延在する放熱フィンを有し、この放熱フィンが外気に触れることで、定着ベルト201の内側の熱を外部へ放出することができる。また断熱部材205は、支持ステー204と冷却部206の間に設けられ、ベルトガイド203や支持ステー204側から冷却部206への熱の伝達を抑制する。
特許文献2のような構成の定着装置では、定着ベルト201内部での一定の冷却効果を得ることはできるものの、断熱部材205を隔てて冷却部206と反対側に設けられたベルトガイド203や支持ステー204に蓄積する熱を取り除くことは困難であり、これらの部材の変形や破損を招いてしまうという課題があった。
このような事情から、本発明では、定着ベルトの内側に設けられた部材の熱変形や破損を防止することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明は、回転可能に設けられた無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトを加圧する回転可能な加圧部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、当該定着ベルトを介して前記加圧部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材に、前記定着ベルト側とは反対側から当接する当接部材と、前記当接部材よりも熱伝導率の高い部材によって構成され、当該当接部材に当接する高熱伝導部材と、前記加圧部材の回転軸に設けられ、当該加圧部材と一体的に回転する送風部材とを備えた定着装置であって、前記高熱伝導部材と前記送風部材とが、前記加圧部材の軸線方向の中央に対して、当該軸線方向の同一側に設けられることを特徴とする。
本発明では、高熱伝導部材により、当接部材やニップ形成部材を冷却することができると共に、高熱伝導部材と軸線方向の同一側に設けた送風部材が発生させた気流により、高熱伝導部材を冷却することができる。従って、当接部材やニップ形成部材等の定着ベルトの内側に設けられた部材の熱変形および破損を防止できる。
画像形成装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の構成図である。 定着装置の平面図である。 ステーの一端部を示す斜視図である。 側板に取り付けられたステーを示す斜視図である。 ステーに取り付けられた放熱フィンを示す斜視図である。 図3の矢印B方向視の定着装置の側面図である。 ステーと放熱フィンとの間に介在させる弾性部材を示す図である。 異なる形態の放熱フィンをそれぞれ示す図で、(a)図および(c)図が斜視図、(b)図が断面図である。 異なる形態のステーを示す図である。 異なる形態のステーを示す図である。 異なる形態のステーを示す図である。 従来の定着装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すモノクロの画像形成装置1には、表面上にトナー(現像剤)を担持可能なドラム状の回転体である、感光体ドラム10と、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させる帯電ローラ11と、感光体ドラム10の表面にトナーを供給する現像装置12と、感光体ドラム10の表面をクリーニングするためのクリーニングブレード13等で構成されている。
感光体ドラム10の上方には、露光手段が配置されている。露光手段から、画像データに基づいて発せられたレーザ光Lbが、ミラー2を介して感光体ドラム10の表面に照射される。
また、感光体ドラム10に対向する位置に、感光体ドラム10表面上の画像を転写する転写装置14が配置されている。
画像形成装置1の下部には給紙部4が位置しており、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙カセット15や、給紙カセット15から用紙Pを搬送路5へ搬出する給紙ローラ16等からなっている。給紙ローラ16の搬送方向下流側にはレジストローラ17が配置されている。
定着装置6は、加熱源によって加熱される定着ベルト18、その定着ベルト18を加圧可能な加圧ローラ(加圧部材)19等を有している。
搬送路5の末端には排紙部が設けられ、排紙ローラや排紙トレイを備えている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成動作が開始されると、まず感光体ドラム10が帯電ローラ11によってその表面を帯電される。そして、画像データに基づいて露光手段からレーザービームが照射され、照射された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体ドラム10には、現像装置12から表面部分にトナーが供給され、トナー画像(現像剤像)として可視像化される。そして、転写後の感光体ドラム10に残されたトナー等は、クリーニングブレード13によって取り除かれる。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部4の給紙ローラ16が回転駆動することによって、給紙カセット15に収容された用紙Pが搬送路5に送り出される。
搬送路5に送り出された用紙Pは、レジストローラ17によってタイミングを計られ、感光体ドラム10表面上のトナー画像と向かい合うタイミングで転写装置14と感光体ドラム10のニップ部へ搬送される。そして、転写装置14によって用紙P上に転写バイアスが印加され、トナー画像が転写される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置6へと搬送され、加熱されている定着ベルト18と加圧ローラ19とによって加熱および加圧されて、トナー画像が用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、定着ベルト18から分離され、排紙部へと搬送される。
次に、定着装置のより詳細な構成について、図2の断面図および図3の平面図を用いて説明する。
図2に示すように、定着装置6は、定着ベルト18と、加圧ローラ19と、加熱部材としてのヒータ33と、ニップ形成部材34と、当接部材としてのステー35と、フランジ36とを主に備える。また、定着装置6には、反射部材32(図7参照)が設けられる。
図2に示すように、定着ベルト18は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)が用いられる。定着ベルト18は、ニッケルもしくはステンレス鋼等の金属材料またはポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材を有している。また、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層を備えている。基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
加圧ローラ19は、芯金、弾性層及び離型層によって構成されている。なお、弾性層は芯金の表面に配置されており、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、またはフッ素ゴム等が用いられる。また、離型層は弾性層の表面に設けられ、PFAまたはPTFE等が用いられる。加圧ローラ19は、スプリングなどの加圧手段によって定着ベルト18側に向けて加圧されることにより、定着ベルト18の外周面を介してニップ形成部材34に当接している。この加圧ローラ19と定着ベルト18とが圧接する箇所では、加圧ローラ19の弾性層が押しつぶされることで、所定の幅の定着ニップNが形成されている。加圧ローラ19は、画像形成装置本体に設けられているモータ等の駆動源からの駆動力によって回転駆動される。加圧ローラ19が回転駆動されると、その駆動力が定着ニップNで定着ベルト18に伝達され、定着ベルト18が従動回転するようになっている。
ニップ形成部材34は、定着ベルト18にその背面側から当接する。ステー35は、定着ベルト18の側とは反対側からニップ形成部材34に当接し、ニップ形成部材34を支持する。このようにして、ニップ形成部材34をステー35で支持することにより、加圧ローラ19による圧力でニップ形成部材34に撓みが生じるのを抑制し、加圧ローラ19の幅方向に平行して均一なニップ幅が得られるようにしている。
ニップ形成部材34は樹脂材料によって形成されており、金属材によって形成された、ステー35等のその他の部材と比較して、耐熱性が低くなっている。
本実施形態では、ステー35は、ニップ形成部材34を支持するベース部35aと、ベース部35aの両端からニップ形成部材34の側とは反対側へ延在する二つの立ち上がり部35b、35bを有する。ヒータ33は、二つの立ち上がり部35b,35bの間に設けられている。
ステー35は、ニップ形成部材34の撓み防止機能を満足するために、ステンレス鋼や鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましいが、ステー35を樹脂製とすることも可能である。また、本実施形態では、定着ニップNの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状としてもよい。定着ニップNの形状が凹形状の場合は、用紙Pの先端の排出方向が加圧ローラ19寄りになり、分離性が向上するので、ジャムの発生が抑制される。
反射部材32(図7参照)は、定着ベルト18の内周側でヒータ33と対向するように配置されており、ヒータ33から発せられる赤外線光(輻射熱)を定着ベルト18へ反射するものである。また、反射部材32は、ヒータ33とステー35との間に介在していることで、ヒータ33からステー35への赤外線光の照射を遮断する機能も兼ねる。これにより、ステー35が加熱されることによる無駄な熱エネルギーの消費が抑制される。また、本実施形態のように、ステー35と反射部材32との間に空気層(隙間)が介在していることで、この空気層の断熱効果によってステー35への熱伝達がより一層抑制される。
また、ステー35の内面(ヒータ33側の面)に鏡面処理を施すことにより、ステー35に反射部材32としての機能を持たせてもよい。その場合、ステー35とは別体の反射部材32を省略することが可能である。
図3に示すように、ヒータ33、ニップ形成部材34およびステー35は、定着ベルト18の幅方向に延在する。
定着装置6の幅方向両側には側板37が設けられる。側板37は、加圧ローラ19およびステー35を幅方向両端で支持する。また、側板37は、ヒータ33を貫通させるための貫通孔37aおよびステー35を貫通させるための貫通孔37b、37bを有する(図2参照)。
図3に示すように、フランジ36は、定着ベルト18の幅方向両端にそれぞれ設けられ、定着ベルト18をその内周面側から回転可能に保持している。また、フランジ36は、ヒータ33の幅方向両端を支持している。
ステー35の幅方向一端側の突出部35cには、高熱伝導部材としての放熱フィン38が設けられており、放熱フィン38は、定着ベルト18よりも幅方向の外側に配置されている。また、加圧ローラ19の回転軸19aの幅方向一端側には、送風部材としての送風ファン39が設けられる。つまり、加圧ローラ19の幅方向の中央に対して、幅方向の同一側(加圧ローラ19の回転軸19aの軸線方向の同一側で、図の右側)に放熱フィン38および送風ファン39が設けられる。
図4に示すように、ステー35は、幅方向の両側に突出した突出部35cを有する。突出部35cは、両側の立ち上がり部35b、35bの幅方向両端に設けられる。図5に示すように、突出部35cは、側板37の貫通孔37bを貫通し、側板37よりも幅方向外側に突出して設けられる。
図6は、ステー35およびステー35に取り付けられた放熱フィン38のみを抜き出して表示した斜視図である。なお、ステー35はその形状を簡略化して表示している。
図6に示すように、放熱フィン38は、板状の本体部38aと把持部38bとを有する。
本体部38aは、複数の板状部からなり(詳しくは後述する)、把持部38b側の板状部は、その平面部を用紙搬送方向と略平行な方向に向けている。把持部38bは、突出部35cを巻き込むようにして突出部35cの各辺に当接し、突出部35cに取り付けられている。把持部38bは、例えば板バネによって構成され、自身の弾性力により、突出部35cを掴む方向の力が生じている。
本実施形態では、放熱フィン38はステー35よりも熱伝導率が高く設定され、例えばSUSによって形成される。しかし、これに限らず、放熱フィン38はステー35よりも熱伝導率が高く、熱伝導率をはじめとする所望の機能を果たす部材の中から適宜選択することができる。
本実施形態では、ステー35の端部側に設けられる放熱フィン38へステー35の熱が伝達されることにより、ステー35を冷却することができる。またこれにより、ステー35に支持されるニップ形成部材34(図2参照)を間接的に冷却し、これらの部材に過度な蓄熱がされることを防止できる。
本実施形態では、本体部38aを厚みが4mmで一定の板状に形成したが、これに限らず、例えば、本体部38aの把持部38bの側を厚くして、これと反対側を薄くすることもできる。本体部38aの把持部38bの側を厚くすることにより、ステー35の側からの放熱効果を高めることができる。
図7は、図3の矢印B方向視の定着装置の側面図である。
図7に示すように、送風ファン39は、ケーシング39aと、回転体39bと、複数の羽根部としてのランナー39cとを有する。ランナー39cは、その回転方向に等間隔に複数設けられ、各ランナー39cは回転体39bにその一端側が固定される。ケーシング39aは、吸入口39a1と、排出口39a2とを有する。吸入口39a1は、加圧ローラ19の回転軸19aを延長した方向に設けられる。
加圧ローラ19が回転軸19aを中心にして回転することにより、回転体39bおよびこれに設けられたランナー39cが回転し、ケーシング39a内に気流を発生させることができる。
次に、画像形成装置外から外気が送風ファン39へ流入し、送風ファン39が発生させる気流により画像形成装置外へ排気される経路について説明する。
図3に示すように、画像形成装置の外装部を形成する筐体100には、加圧ローラ19の回転軸19aの延長方向に装置側吸入口101が設けられ、この装置側吸入口101とケーシング39の吸入口39a1とをつなぐ吸入路102が画像形成装置内に設けられる。装置側吸入口101から取り入れられた外気は、吸入路102および吸入口39a1を介して、ケーシング39a内に取り込まれる(矢印C1方向参照)。この経路が、画像形成装置外からケーシング39a内に空気を取り込む吸気経路である。
そして、図7に示すように、回転体39bおよびランナー39cの回転により、ケーシング39内には排出口39a2側へ向けた気流が発生する。この気流は、重力方向と反対方向(図の上方向)へ向かっている。排出口39a2の上方向には排出路103が設けられ、排出路103の終端側には画像形成装置の筐体100に設けられた、画像形成装置外へ開口する装置側排出口104が配置されている。排出口39a2から排出された空気は、排出路103および装置側排出口104を介して、画像形成装置外へ排出される(矢印C2方向参照)。この経路が、ケーシング39a内から画像形成装置外へ空気を排出する排気経路である。
また、放熱フィン38の本体部38aは、連続した3枚の板状部からなり、それぞれの板状部が、隣接する板状部の端部からその垂直方向に延在している。把持部38b(ステー35)から遠い側である、本体部38aの端部38a1の側は、画像形成装置の排出路103内に設けられており、本体部38aは、定着ベルト18の内側から定着装置6の外側へ延在して設けられる。
以上のように、本実施形態では、送風ファン39が作り出す気流により、定着ベルト18内に熱がこもることを防止できる。特に、加圧ローラ19の軸線方向において、加圧ローラ19の中央に対して同一側に放熱フィン38と送風ファン39を設けることで、放熱フィン38に蓄積された熱を放出させることができ、放熱フィン38のステー35やニップ形成部材34に対する冷却効果を長期的に継続させることができる。
また、上記のような吸気経路を設けることにより、外気を送風ファン39の側へ効率的に取り込むことができる。さらに、上記のような排気経路を設けることにより、送風ファン39が画像形成装置外へ効率良く空気を排出することができる。これらにより、画像形成装置外から送風ファン39、そして画像形成装置外へ、効率良く空気を流すことができる。そして、放熱フィン38の一端部を排出路103内に設けることで、放熱フィン38にたまった熱を空気に取り込ませて、画像形成装置外へ放出することができ、放熱フィン38を効率的に冷却することができる。つまり、ヒータ33による発熱により定着装置6内に発生した熱を、放熱フィン38を介して画像形成装置外へ排出することができ、定着装置6内に熱がこもることを効果的に防止することができる。
さらに本実施形態では、定着装置6を画像形成装置1に装着した状態で、ケーシング39aの排出口39a2および画像形成装置の装置側排出口104を、重力方向と反対方向に開口させている。つまり、排出口39a2から排出路103、そして、装置側排出口104までの排気経路(図7の矢印C2方向参照)を重力方向と反対方向に向けて設けている。温まった空気は上昇しようとするため、上記のように排出経路を設けることで、放熱フィン38にたまった熱を、効率的に画像形成装置外へ排出することができる。ただし、排出経路を重力方向と反対方向以外の方向、例えば、加圧ローラ19の軸方向にケーシング39aの排出口39a2を開口させ、排出経路をこの軸方向に設定した上で、画像形成装置の装置側排出口104側に設けた排気ファンにより、画像形成装置外へ空気を排出してもよい。
本実施形態では、片側の突出部35cにのみ放熱フィン38を設けたが、両側の突出部35cに放熱フィン38を設けることにより、効果的に定着ベルト18内の熱を外部へ放出することができる。ただし、用紙搬送方向下流側(図の上側)はより雰囲気温度が低く、かつ、排出路103に放熱フィン38を配置できるため、こちら側の突出部35cに設けられた放熱フィン38の方がより大きな放熱効果を発揮する。さらに、放熱フィン38は、幅方向の両側(図7の紙面手前奥方向両側)の突出部35cに設けることにより、幅方向の両側から効果的に放熱することができる。
放熱フィン38とステー35との間に、熱伝導性の高い伝熱促進部材を介在させてもよい。例えば、図8に示すように、突出部35cと把持部38bとの間に、熱伝導性の高い弾性部材(伝熱促進部材)40を設けてもよい。これにより、放熱フィン38とステー35との間の熱抵抗を低減させると共に、弾性部材40と突出部35c、あるいは、弾性部材40と把持部38bとの接触面積を増やし、ステー35から放熱フィン38への伝熱を促進することもできる。また伝熱促進部材として、例えば、熱伝導グリスを、突出部35cと把持部38bとの間に介在させ、ステー35から放熱フィン38への伝熱を促進することもできる。なお、図示例では、弾性部材40を突出部35cの三つの側面を覆うようにして設けたが、適宜、弾性部材40を設ける側面を選択することができる。また、複数の弾性部材40を設けてもよい。
ところで、放熱フィン38は、その表面積が大きい方が外気と触れる部分が多くなり、その放熱効果が高まる。このため、図9(a)に示すように、本体部38a(を構成する板状部)に切り欠き部38c(板形状からの切り欠き部分で、段差部ともいう)を設けたり、図9(b)に示すように、本体部38aに凹凸部38dを設けたりすることで、本体部38aの表面積を大きくしてもよい。また、図9(c)に示すように、本体部38aに複数の孔部38eを設けることもできる。なお、切り欠き部38cは、図の上下方向に対して左右交互に設けることにより、例えば左右同じ位置に設ける場合と比較して、本体部38aの剛性を大きくすることができる。なお、図9の各図では、本体部38aを構成する三つの板状部のうち、把持部38b側に設けられた板状部のみを示したが、その他の板状部についても、同様の構成とすることができるのはもちろんである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明のステー35の形状は、図2に示した形状に限らない。例えば、図10(a)に示すように、二つの立ち上がり部35b1,35b2がベース部35aと反対側で結合した形状であってもよい。また、図10(b)に示すように、一枚の板材を曲げ加工して立ち上がり部35bを形成することもできる。このように、ベース部と二つ以上の立ち上がり部を有した任意の形状とすることができる。さらに、図11に示すように、ベース部35aに一つの立ち上がり部35bが設けられた構成とすることもできる。なお、図11の定着装置6には、反射部材32が設けられている。また、図12に示すように、ステー35は略長方形状であってもよい。図12の例では、2枚の板材35dをそれぞれL字状に曲げて重ねることでステー35が形成されており、そのうちの一方の板材がベース部を構成し、各板材の折り曲げ部分が立ち上がり部を構成している。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すモノクロ画像形成装置に限らず、カラー画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
記録媒体としては、用紙P(普通紙)の他、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等が含まれる。
以上の実施形態では、ステー35がニップ形成部材34にその背面側から直接当接する場合を示したが、本発明の当接部材は、ニップ形成部材34の背面側から、反射部材等を介して、間接的に当接するものであってもよい。
1 画像形成装置
6 定着装置
18 定着ベルト
19 加圧ローラ(加圧部材)
19a 回転軸
33 ヒータ(加熱部材)
34 ニップ形成部材
35 ステー(当接部材)
35a ベース部
35b 立ち上がり部
35c 突出部
36 フランジ
37 側板
38 放熱フィン(高熱伝導部材)
38a 本体部
38b 把持部
39 送風ファン(送風部材)
39a ケーシング
39a1 吸入口
39a2 排出口
39b 回転体
39c ランナー(羽根部)
100 筐体
101 装置側吸入口
102 吸入路
103 排出路
104 装置側排出口
P 用紙(記録媒体)
特開2018−22124号公報 特開2015−7756号公報

Claims (6)

  1. 回転可能に設けられた無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加圧する回転可能な加圧部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられ、当該定着ベルトを介して前記加圧部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材に、前記定着ベルト側とは反対側から当接する当接部材と、
    前記当接部材よりも熱伝導率の高い部材によって構成され、当該当接部材に当接する高熱伝導部材と、
    前記加圧部材の回転軸に設けられ、当該加圧部材と一体的に回転する送風部材とを備えた定着装置であって、
    前記高熱伝導部材と前記送風部材とが、前記加圧部材の軸線方向の中央に対して、当該軸線方向の同一側に設けられることを特徴とする定着装置。
  2. 前記送風部材によって形成される気流の方向が、定着装置を画像形成装置に装着した状態で、重力方向と反対方向へ向けた方向である請求項1記載の定着装置。
  3. 前記送風部材は、当該送風部材の回転方向に複数設けられ、前記加圧部材と共に回転して気流を発生させる羽根部と、前記羽根部を前記加圧部材の径方向外側から覆うケーシングとを有し、
    前記ケーシングには、当該ケーシングの外側から空気を取り込む吸入口と、外側へ空気を排出するための排出口とが設けられる請求項1または2記載の定着装置。
  4. 請求項1から3いずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
  5. 請求項3記載の定着装置を備え、自身の外側へ開口した装置側吸入口を筐体に有する画像形成装置であって、
    前記加圧部材の回転軸を延長した方向に前記装置側吸入口が設けられ、当該装置側吸入口から前記吸入口へ至る吸気経路を有する画像形成装置。
  6. 自身の外側へ開口した装置側排出口をさらに有する請求項5記載の画像形成装置であって、
    前記排出口から前記装置側排出口へ至る排気経路を有し、当該排気経路上に、前記高熱伝導部材が設けられる画像形成装置。
JP2019001740A 2019-01-09 2019-01-09 定着装置、画像形成装置 Active JP7133153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019001740A JP7133153B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 定着装置、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019001740A JP7133153B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 定着装置、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020112615A true JP2020112615A (ja) 2020-07-27
JP7133153B2 JP7133153B2 (ja) 2022-09-08

Family

ID=71666868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019001740A Active JP7133153B2 (ja) 2019-01-09 2019-01-09 定着装置、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7133153B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02158788A (ja) * 1988-12-13 1990-06-19 Toshiba Corp 画像定着装置
JPH0944029A (ja) * 1995-08-01 1997-02-14 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2006119536A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Kyocera Mita Corp 画像形成装置における定着装置の冷却機構
US20090067901A1 (en) * 2007-09-12 2009-03-12 Samsung Electronics Co., Ltd Fusing unit and image forming apparatus including the same
JP2010008710A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Canon Inc 像加熱装置及び画像形成装置
JP2012013732A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Brother Ind Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2013015628A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
JP2015007756A (ja) * 2013-05-30 2015-01-15 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP2017187599A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02158788A (ja) * 1988-12-13 1990-06-19 Toshiba Corp 画像定着装置
JPH0944029A (ja) * 1995-08-01 1997-02-14 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2006119536A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Kyocera Mita Corp 画像形成装置における定着装置の冷却機構
US20090067901A1 (en) * 2007-09-12 2009-03-12 Samsung Electronics Co., Ltd Fusing unit and image forming apparatus including the same
JP2010008710A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Canon Inc 像加熱装置及び画像形成装置
JP2012013732A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Brother Ind Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2013015628A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
JP2015007756A (ja) * 2013-05-30 2015-01-15 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP2017187599A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7133153B2 (ja) 2022-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7280795B2 (en) Cooling transport device and image forming apparatus
US8781357B2 (en) Image forming apparatus
JP5634436B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
US10983472B2 (en) Image forming system including a plurality of recording medium cooling apparatuses and an uncurling apparatus
US9092009B2 (en) Image forming apparatus with natural ventilator
JP6350137B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2016018161A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2022139858A (ja) ニップ形成部材、加熱装置、定着装置、画像形成装置
JP2020144352A (ja) ニップ形成部材、定着装置、画像形成装置
JP5998564B2 (ja) 定着装置
JP7252515B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP7133153B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
US8660455B2 (en) Image formation apparatus
JP2019200296A (ja) 定着装置、画像形成装置
JP6826774B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6372479B2 (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP7127496B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH1124473A (ja) 定着装置
JP7167649B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5998565B2 (ja) 定着装置
JP7151554B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
US20240319635A1 (en) Rotating-body cooling structure, fixing device, medium adjustment device, and image forming apparatus
JP7481668B2 (ja) 加熱装置、画像形成装置
JP7205771B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US20200301325A1 (en) Fixing device and image forming apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220729

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220811

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7133153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151